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Takkyu Ishino - ACID TEKNO DISKO BEATz (Ki/oon Music:KSCL-6299)
Takkyu Ishino - ACID TEKNO DISKO BEATz
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6年ぶりのアルバムとなった『Lunatique』(過去レビュー)はテクノという音楽からは全くぶれずに、しかし官能性を高めてアーティストとしての円熟の極みを見せ付けたような作品だったが、しかし音楽制作への意欲が更に増したように前作から1年半も待たずしてニューアルバムが送り届けられた。そんなアーティストこそ電気グルーヴの石野卓球で、その間にも電気グルーヴとしてアルバムをリリースしていたりする事を考えると結構なハイペースではあるが、だからと言って本作が手抜きだったり片手間に作った感は一切無い。それどころかやはり新作もDJとして活躍する手腕が反映された機能的なテクノ、それも底抜けに陽気でポジティブな世界観は、前作が夜の色気だとしたら本作はその時間帯を抜け出た朝から昼間の音楽的だ。アルバム名はアシッドでテクノでディスコなビーツだから何となく音楽性もイメージは出来るかもしれないが、決して全てがアシッドでもなく(寧ろニュアンスとして用いられてる位だろう)やはりテクノが軸にある。"BambuDo"は確かに陽気なアシッドが蠢きながら始まるが、引っ張っていくのはポップでカラフルな色彩を持った電子音のメロディーで、そしてズンドコと硬く引き締まった4つ打ちが安定感を作り、じわじわと盛り上げていくある意味では古典的な雰囲気も感じられる。続く"Pinoccio"はエレクトロ的なファンキーな音使いとじっくりと腰を据えたような粘りのあるビートがあり、中毒的なアシッドの反復性によってよりツール的な構成が卓球のDJ的視点が反映されているだろう。そして生々しくラフなビートや金属が歪んだような効果音がローファイな粗さに繋がる"DayLights"は、鈍く錆びたディスコティックなテクノか。"JackTaro"のように古典的なアシッド・ハウス/テクノな作品もあるが、ここまで来ると完全にDJが使用するためのツールとして機能性が磨かれつつも、アルバムの中で卓球の味としても活きている。シャッフル気味のリズム感で弾けファンキーなリフで飲み込んでいく"Kitten Heel"、モコモコと膨れ上がるようなアシッドをトリップ作用として用いながら多幸感のあるウワモノを広げて楽天的なテック・ハウスに仕上げた"Nicole_Nicole"など、他にもと言うかどれも卓球らしく無意味で楽しく踊れるテクノばかり。今までも流行には左右されない卓球らしいテクノという音楽であったが、本作も決して新しさを感じるどころか何処か懐かしさを感じさせるような趣きがあり、円熟という位にリスニングとしても耐えうるテクノなアルバムだ。

Check "Takkyu Ishino"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joe Morris - Jacaranda Skies (Pleasure Unit:PU 07)
Joe Morris - Jacaranda Skies

日本ではそれ程流通していないように思うイギリスのニュー・ディスコ/バレアリック系の新興レーベルであるPleasure Unit、過去の作品を聞いてみても現在形にアップデートされた哀愁漂うディスコの音楽性があり、懐かしさと共に未来への視線が感じられる。その最新作はリーズで活動するJoe Morrisによるバレアリック志向なハウスだが、そう言えば以前に橋本徹が『Good Mellows』シリーズにもこのアーティストの曲を選択していたり、またIs It Balearic?やBalearic Socialからもリリース歴がある事からも分かる通り、やはりメロウで温かい感情性のある作風が発揮されている。タイトル曲の"Jacaranda Skies"が正にそんな音楽性を示しており、金属的なパーカッションの持続やバウンドするキックによる4つ打ちが心地好いビートを作りつつ、その上を走るメロウで懐かしさを生む可愛らしいメロディーや幻想的なシンセストリングス、そしてトランペットらしき高らかなソロも入ってくれば、それは開放感溢れるバレアリックなハウスなのだ。対して"Mangrove Dawn"は抽象的な霧のようなサウンドに包まれるアンビエント・トラックで、そのぼやけた音像の中からドロドロとした酩酊感溢れるアシッド・ベースがうねるように浮かび上がり光に包まれるようなシンセが溢れ出すその壮大な展開は、「マングローブの夜明け」と題されているのも納得の密林の奥地に広がる神秘的で美しい光景をイメージしているのか。"The Lost Garden"もぐっとテンポを落としたサウンド・トラック的なリスニング指向の曲で、エキゾチックなパーカッションが土着感を生みつつ、ぼやけて霧の中に消え入るようなスライド・ギターや民族的な木琴系の音で意識を溶かしていくような甘美なサイケデリック性もあり、その異世界の夢の中を彷徨っている。最後はタイトル曲のビートを弱めに変えた"Skies Reprise"だが、若干おとなしくしっとり目の空気が強くなりよりメランコリーさが際立っているように思う。全4曲、それぞれに持ち味がありながらバレアリックな方向性での纏まりもあり、捨て曲無しの力作。これからやってくる夏のシーズンにもはまりそうな野外向けのサウンドだ。



Check Joe Morris
| HOUSE13 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
CC:DISCO! Present First Light Vol.1 (Soothsayer:SS0036)
CC:DISCO! Present First Light Vol.1
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シティーポップを思わせるキッチュなジャケットに目を奪われ、そして実際に音を聞いてみれば緩く開放的な雰囲気のバレアリックかつブギーなディスコが満載のコンピレーションに、もう心は即座に虜になってしまう。本作を編纂したのはメルボルンで活動するCourtney ClarkeことCC:DISCO!で、15歳の頃からラジオDJを開始し現在は自身でClub Cocoなるパーティーを運営しながら地元との密接な繋がりを持っているようだが、その音楽的な才能が評価され今では世界各地の大きなフェスティバルやパーティーにも出演をして忙しないツアー生活になっている。調べてみると公式な作品のリリースは無くDJのみによって正確な評価を獲得しているのだから、音楽への嗅覚や審美眼もきっと間違いないのないものなのだろうが、それは本作を聞けば確信へと変わる。ここに収録された曲は全てが未発表曲のようで、オーストラリアやニュージーランドで活動するローカルなアーティストの曲をCC:DISCO!が見事に掬い上げており、低い知名度に反比例して曲の質はどれもこれも素晴らしい。ニューカマーであるAngophoraによる"Settled"は、哀愁が滲むギターとぼんやりとしたシンセによって白昼夢に誘い込まれるニューエイジ風だが、オーガニックな響きが温かく体を包む。続くRings Around Saturnによる"Abarth"は大手を振って闊歩するような4つ打ちのブギー・ディスコだが、ここでも揺らぐ情緒あるギターやフュージョン風なシンセが懐メロ的な味わいを持っており、リラックスしたムードの中に甘い陶酔も仄かに混ざっている。Jace XLの"Really Want That"では光沢のあるポップなシンセ使いと甘く誘うような歌声もあって、80年代の都会的なシンセ・ポップで非常に甘美な懐かしさがある。一方で滑らかで心地好い浮遊感を持つディープ・ハウスを聞かせるのはLove Deluxeによる"Ivan's Hymn"で、霞の中で鳴るような繊細なピアノのコードとポコポコとした軽いパーカッションに引っ張られながら、揺らめく官能の世界を展開する。またDJ Simon TKによる"Never follow a druid to a second location"は安っぽい音によるリズムや荒々しいギターが鳴るローファイなシンセ・ロックだったり、Midnight Tendernessの"Precipitation Meditation"では爽やかなフルートや透明感のあるシンセを用いてドリーミーな情緒が浮かび上がるバレアリックなアンビエント風だったり、Sui Zhenの肩の力が抜けたアフタービートが気怠さを誘う甘いレゲエな"No More Words"もあったりと、決してディスコだけではなく多方面の音楽を咀嚼して多幸感への統一感を纏めている。真夜中の熱狂的なフロアと言うよりは昼間の野外フェスで鳴っているようなリラックスした選曲で、明るい時間帯のホームリスニングにもぴったりなコンピレーションだ。来週には初来日もある真夜中のパーティーではどんなDJをするのか、楽しみでならない。



Tracklistは続きで。
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| HOUSE13 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jasper Wolff & Maarten Mittendorff - Tesseract (Delsin:128dsr)
Jasper Wolff & Maarten Mittendorff - Tesseract
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2011年にアムステルダムで設立されたIndigo Aeraは現在ヨーロッパからデトロイト・テクノを最も訴求するレーベルの一つであり、完全なる新作のリリースから時代に埋もれてしまった作品の掘り起こしを行っているが、その時代に合わせて洗練された音楽性や独特のアートワーク等の目を見張る特徴によってカルト的な人気を博している。そんなレーベルを主催しているのがJasper Wolff & Maarten Mittendorffの二人で、レーベル運営を精力的に行う傍らで共同での作品も量は多くはないものの手掛けており、マシンソウルとでも呼ぶべき情緒と機能的なグルーヴを持ったテクノをレーベルの方向性を指し示すようにリリースしている。本作はIndigo AeraからではなくDelsinからとなるが、Delsinも同様にデトロイトへの造詣が深いレーベルであるから、この時点で品質の高さは保証されたも同然だろう。タイトル曲の"Tesseract"は10分にも及ぶ大作だが、序盤からビートレスな状態において繊細でメランコリックな旋律が絡み合うように反復して溜めを作りつつ、淡々としたキックが入ってくれば疾走感を得て、緩やかな音の抜き差しや強弱によって展開を作っていく構成は機能的にも洗練されており、デトロイト・テクノのよりモダンな姿にも思われる。"Astrava"は奥深い残響と変則的なリズムが目立つビートをバックに、繊細な金属音やヒプノティックなリフを鳴らしながら壮大に盛り上がっていくパッドを持続させて、宇宙の無重力空間で鳴っているようテクノで近未来的な風景も浮かび上がる。鋭利なハイハットのビートが目立つ"Hyperion"においても反復するメランコリーなメロディーが印象的で、音の数を絞る事で勢いではなく空間のアンビエント的な感覚も活きていて、それがディープなテクノにも繋がっている。そしてデトロイト・テクノにもコンタクトしていたSteve RachmadことSteracによる"Tesseract (Sterac Dub)"は、正にダブらしくメロディーは鈍く控え目に後退しその分だけ太いリズムを打ち出して淡々としたマシン・グルーヴへと作り変えられているが、空間の奥深さも生まれたりとミックス向けな仕様になっている。やはりここではオリジナル3曲が期待通りのマシン・ソウルを持ったテクノで、Indigo Aeraのボスたる風格を持っている。



Check Jasper Wolff & Maarten Mittendorff
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - Unofficial Discourse EP (Dolly:DOLLY 029)
Esteban Adame - Unofficial Discourse EP
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Steffiが主宰するDollyは取り分けオールド・スクールなデトロイト・テクノやシカゴ・ハウスを、現在のアーティストの視点から見直したような音楽性が特徴であったように思うが、それは遂にここに来て本場デトロイトのアーティストを招いた事でよりリアルなものとなった。新作に抜擢されたのはGalaxy 2 GalaxyやLos Hermanosのメンバーとしても活躍し、そして自身ではIcan等のユニットでも新世代の台頭をアピールしたキーボーディストのEsteban Adameで、DJしてよりはライブでの活躍も目立っているアーティストたる作曲家としての才能は新世代でも特筆すべき存在だ。タイトル曲の"Unofficial Discourse"でも彼らしいキーボードのスムースで温かいコード展開とすっと伸びるパッドを用いたデトロイトの情緒感を前面に出し、ざらついた生々しい質感とキレを持ったビート感で跳ねるように揺らすハウス・トラックは、デトロイトという街へのしみじみとした思いが馳せるような曲だ。そこに仲間であるGerald MitchellによるLos Hermanosが提供したリミックスの"Unofficial Discourse (Los Hermanos Remix)"は、前のめりで荒々しいビート感を打ち出してより鋭い攻撃性が目立つテクノ・トラックになっており、展開を抑えながら激しいパーカッションの響きや骨太なグルーヴ感を強調してミニマルなツール性を獲得している。"Throwing Signs"も躍動感溢れるキーボード使いとシャッフルする跳ねるリズム感が非常にファンキーで、途中から入ってくる望郷の念が込められたようなシンセソロによるドラマティックな展開はこれぞデトロイト・テクノだ。そして音に隙間を作りうねるようなシンセのメロディーがコズミックにも響く"Where's The Map Point"、こちらもすっきりと軽快なパーカッションやキックで疾走するツール寄りなハウスだが、未来への希望が感じられる明るい曲調に心も弾む。どれもキーボーディストの手腕が存分に発揮されたメロディーやコードが存在しており、これぞデトロイト魂と呼びたくなる作品だ。



Check Esteban Adame
| TECHNO13 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |