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The Swan And The Lake - Clouds + Moments (Music For Dreams:ZZZCD0127/107)
The Swan And The Lake - Clouds + Moments
Amazonで詳しく見る(US盤)

明らかに賑わいを見せているバレアリック・シーンではInternational FeelやMusic From Memoryなど新興勢力の台頭に依るものが大きいだろうが、その一方でより以前からバレアリックを深掘りしているレーベルにも注目が向けられる機会もあり、例えばデンマークはコペンハーゲンのMusic For Dreamsは2001年から運営を続けているこのジャンルでは老舗とも言える名門レーベルだ。ダンスやロックにジャズやヒップ・ホップにその他色々なジャンルに渡って作品をリリースしているが、それらはチルアウトやバレアリックに包括されるべき内容で、長い運営を続ける中でこの種の音楽の拡張と深堀を行っている。そんなレーベルから今一押しなアーティストがデンマークのEmil BreumによるThe Swan And The Lake(「白鳥と湖」、なんてアーティスト名なんだ!)で、2016年と2017年にはアナログで『Moments』と『Clouds』をリリースしてちょっとした注目を集めていたが、この度目出度く2枚セットでのCD化が成されている。The Swan And The Lakeの音楽は何と言えばよいのか、ほのぼのとした雰囲気の中で何処までも穏やかな地平が続くリスニング仕様な音楽は、アンビエントと言い切るのも難しくもニュー・エイジぽさもありチルアウトの落ち着きもあれば、開放的なバレアリックなムードもある。オープニングは悲哀の強いキーボードと控えめに挿入されるコンガに泣きを誘われる"Fresh Food"からしてしっとり情緒的な出来だが、逆にノンビートながらもLarry Heardぽさもある安らぎのシンセコードを展開しバレアリックな爽快感のある"Clouds Over Osterbro"もあったり、透明感のある美しいシンセを丁寧に聞かせながらパーカッションやマリンバ等の温かみのある響きも用いて人間の感情性を伝えるような作風だ。特に美しいバレアリック性が強いのは"Summer In December"だろう、青空の中に消えてしまうような美しいシンセが浮遊しながらそこに優しさに包まれるスパニッシュ・ギターが歌うような開放感抜群のフローディング・アンビエントは、その無重力感もあって何物にも束縛されない。または"Deep Red"のようにシンセが層になったようなドローンが持続する抽象的なアンビエント、嬉々としたマリンバがダンスを踊るようなクラシック的な"Moment Of Lost Swans"、味わい深いスパニッシュ・ギターにより夕暮れ時の海辺で感傷に浸るような"Dive"、映画のワンシーンに使われるようなロマンティックで情感たっぷりな歌モノの"Weather"など、意外にも曲毎に作風の変化を見せたりもする。そんな幅の広さはあってもThe Swan And The Lakeのシンプルな美しさはどの曲に於いても不変で、曲毎に風景を喚起させるシネマティックな作風によって夢の中を彷徨うようだ。CD化に際してはアナログ未収録の曲も追加されており、これは是非ともお勧めのアルバムである。





Check The Swan And The Lake
| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hiroshi Watanabe / R406 - Cosmos EP (Select Kashiwa Recordings:SKR-04)
Hiroshi Watanabe / R406 - Cosmos EP

千葉から世界に向けてデトロイト・テクノへの愛から生まれた日本のテクノを送り出す、それがYonenegaによるSelect Kashiwa Recordings。現在までにChick Tack CoreaとのユニットであるR406名義で3枚のEPをリリースし、デトロイト・テクノのエモーショナル性を継承しつつ現在にテクノにフィットした作風を会得し、着実にアーティストとして成長している期待すべきユニットだ。そしてレーベルとして4作目になる本作ではR406とHiroshi Watanabeによるスプリット盤になっているのだが、Watanabeと言えばKompaktに於けるKaito名義での活動の上に近年はデトロイト・テクノの伝説的レーベルであるTransmatからも日本人初として作品をリリースするなど、つまりはYonenagaが目指す音楽性と同じ方向を向いている。実は本作に収録されたWatanabeによる"Star Seeker"は元々Transmatからリリースされたアルバム向けに制作された曲だったのだが、結果的には収録から漏れてしまい素晴らしい曲が眠ったままになってしまったものを、勿体無いと言う事でYonenagaがリリースを提案していたものだ。曲自体は近年のWatanabeが積極的に取り組んでいるアシッド・ベースを弾けるようなリズム感で用いつつ、アトモスフェリックで幻想的なパッドや美しいシンセで彩っていき、そして強靭なグルーヴでがつがつと攻め立てる内容だ。アシッドの快楽的なトリップ感と叙情性に溢れたメロディー、そして力強く刻まれるビート感から生まれる世界観は、正に激しい宇宙旅行の真っ只中に居る「星を探す者」というタイトル通りだろう。勿論R406の新曲も期待に応えるように素晴らしく、WatanabeがMIXCDの中で用いていた"Collapsar"はデトロイト宜しくな情緒的なシンセのリフを軸にそこに絡みつくようなコズミックな電子音を導入して、大きなブレイクを用いる事はなく淡々と緊張感を持続させてじわじわと高揚する機能性を重視したテクノだ。対して"Peace Of Moments"はヒプノティックな上モノを散りばめやや浮遊感もあるハウシーなグルーヴ感で壮大な空間をイメージさせるようでもあり、Innervisions辺りのディープ・ハウスを思い起こさせるトリッピーな美しさを放っている。両者とも各々の持ち味を発揮してキラートラックと呼べる素晴らしい曲を提供しており、両面フロアを沸かす事が必至な素晴らしい一枚だ。



Check R406 & Hiroshi Watanabe
| TECHNO13 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Earth Patterns - First Light (Utopia Records:UTA 006)
Earth Patterns - First Light

Soichi Teradaの名作の再発やModajiやLars Bartkuhnなどのジャジーヴァイブス溢れる作品、そしてギリシャの現代音楽家であるVangelis Katsoulisのアルバムまでもリリースするなど、時代やジャンルを超越しながら質の高い音楽のみを提供するUtopia Recordsは新興レーベルながらも特別な存在感を示している。そのレーベルからの見知らぬ名義・Earth Patternsのミニアルバムがリリースされたが、これもレーベル買いしては損はしない作品だ。実はVoyeurhythmやDelusions Of Grandeurからの作品で頭角を現しているBen Sunによる変名で、メローな旋律とサンプリングのディスコ・ハウスからブギーなハウスまで展開する実力派であり、この新作では一転してLarry Heard辺りを意識したリスニング向けのピュアなハウスに挑戦している。冒頭の"Sunflower"からして完全にHeardの影響下にあるディープ・ハウスで、透明感あるシンセの流麗なメロディーを武器にコズミックな音響も加え、そして圧力には頼らずにメロディーを支える端正で軽快な4つ打ちのビート、一切の余計な音は加えずにシンプルな構成ながらもエモーショナル性を追求した作風はクラシカルな趣きさえある。より温かみのあるパッドを用いて穏やかさが打ち出た"Horus Rising"では心地良く抜けるパーカッションも効果的で、開放感や爽快感を感じさせるハウスだ。更にテンポを落としたダウンテンポ調の"Fourth Axis (Instrumental)"でもピアノの可愛らしい旋律や子供の歌声らしきものが朗らかなムードに繋がっているが、Ben Sun名義のブギーな音楽性に通じる所もある。裏面は内面の宇宙へと潜っていくようなアンビエント性の高い"Transit Pan"で始まるが、これもHeardの深遠なる世界観を思い起こさせる。そしてアフロかエキゾチックなのか国籍不明な不思議な感覚のあるプロト・ハウス風な"After The Rain"から、最後は光沢のあるシンセから始まるも分厚いアシッド・ベースが加わって最もダンスフルなハウス・グルーヴの"Eight Circles"でアルバムは幕を迎える。ハウス〜アンビエント周辺をうろつきつつどの曲にも言える事は、やはり慎ましく穏やかなメロディー、それは控えめに美しく情緒を含むものでしっとりと肌に染みていくという表現が相応しい。素晴らしい作品なのでミニアルバムなのが勿体無い位なので、是非ともこの名義には再度期待したい。



Check Ben Sun
| HOUSE13 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Good Mellows For Afterglow Meditation (Suburbia Records:SUCD1008)
Good Mellows For Afterglow Meditation
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遂にシリーズ通算10枚目に到達。渋谷カフェブームの発端であるCafe Apres-midiを運営する橋本徹によるその名も『Good Mellow』シリーズは、メロウをコンセプトにレコードのみの音源や貴重な楽曲も用いて、その作品毎に各時間帯や風景を喚起させる。例えばそれは週末の海辺だったり夜明けや夕暮れの時間帯、または星降る夜空だったりとシーンは変わりながらも、そこにぴったりのメロウネスを投影する手法によりどの盤を聞いても心が落ち着きドラマティックな時間を過ごす事が出来る。そんな新作のコンセプトは「余韻と瞑想」と謳われており、一見言葉だけでは掴めない所もあるものの、実際に聞いてみると瞑想という言葉から今までの屋外の開放的な雰囲気に対してやや内面と向き合うような神妙な感覚があり、その解釈が間違っていないのであれば成る程である。勿論今までのシリーズと同様にジャンルの枠で限定する事はなく、メロウという音楽に対して多面的な視野を以て選曲は成されており、幕開けはLord Echoがプロデュースするジャズ・トリオによる"Montreux Sunrise"で開始。シンプルな構成を活かしてピアノの美しい響きを聞かせるジャズ・トラックから、そこに繋がるのは一転して80年代のエクスペリメンタル系のTranceによる"Ambiente"だが、決して難解でもなく実験的な面もありながらサイケデリックなシタールと浮遊感のある電子音により瞑想へと導かれる。更にシリーズでもお馴染みのバレアリックを先導するInternational FeelのボスであるMark Barrottによる"Winter Sunset Sky"、遠くへと広がっていく郷愁のギターが心地良いナチュラルなバレアリック感が堪らない。中盤に差し掛かる頃にはまたもやInternational FeelからCFCFによるフォーキーなアコギとオルガンにより牧歌的な雰囲気が広がる"Chasing (Apiento Edit)、もう甘美な響きによって自身の世界へと没頭してしまうだろう。そして橋本氏が強く推しているGigi Masin、ここではリミックスとして"Bella Ciao (Gigi Masin & Leo Mas & Fabrice Laguna Mix)"が用いられているが、原曲のアフロな土着感に洗練されたピアノや透明感のある電子音によってアンビエント性が加わり、芯はありながらも落ち着いたバレアリック感を演出。そして前述したように決してジャンルを限定するわけでなく、全体の雰囲気を壊さぬように大らかな包容力を持ったビートダウン系の"Steppin Out (Mark E Merc Dub)"、やや古き良きメロウなシカゴ・ハウスらしさを含む切なさが滲む"Afterglo"と、後半にはダンス・トラックで内向的ながらも肉体が震える瞬間も迎える。そして最後はUyama Hirotoによるピアノやサックスが感傷的に心に染みるダウンテンポ/ジャズな"Magicnumber (Saxmental Version)"、ぐっと雰囲気を落ち着かせて夜の帳を下ろすようなドラマティックな流れに強い余韻を感じずにはいられない。元々シリーズ自体が感傷的で切ないものではあるが、本作はより落ち着きがあり自己と向き合う瞑想の80分を体験する事が出来るだろうが、それは一貫してメロウである事は言うまでもない。



Tracklistは続きで。
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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Villa H2H - Villa H2H Villalobos Remix (Perlon:PERL113)
Villa H2H - Villa H2h  / Villalobos Remix
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)

2017年5月にはリリースされていたので紹介するのも今更な1枚ではあるが、ミニマル・ハウスのアンダーグラウンドを地で行くPerlonからとは言え、更に奇跡的なコラボレーションによって完成した作品を紹介せずにはいられない。それこそシカゴのディープ・ハウスのレジェンドであるChez DamierとBen VedrenによるユニットのHeart 2 Heartに、ミニマル・ハウスという枠組みさえ越えて神格化されているRicardo Villalobosが合流したプロジェクトであるVilla H2HによるEPであり、話題性だけでも魅力的な作品である事は言うまでもないだろう。何だか異色の組み合わせにも思うかもしれないがVillalobos自身は自らが制作する音楽をハウスだと認識しているのだから、それを知っていればあながちこのプロジェクトは意外でもない。収録された内の"No More (Ricardo Villalobos Remix)"はHeart 2 Heartの未発表音源をVillalobosがリミックスしたもののようだが、これは完全にVillalobosの持ち味が全開になった湿り気を帯びたキックによるスカスカのグルーヴにゆらゆらと酩酊させられるミニマル・ハウスで、断片的に差し込まれるピアノは不協和音の如く不安を煽り、そしてDamierによる呪詛のような不気味なボーカルも加われば妖艶さがどこまでも増して形容のし難い魅力を放つ。他3曲はベルリンにおいて3人がセッションをして完成したバージョンの異なるもののようで、これらの方はVillalobosらしさに加えDamierやVedrenのよりハウシーなリズム感やパーカッションも活きている。酩酊感たっぷりにふらふらとしたDamierの呟きにかっちりしたハイハットやキック、そして奇妙なに蠢くベースラインが走る"Conspiracy One"は、スカスカの間を活かした疾走感のあるミニマル・ハウスで軽快さがある。よりリズム感が直線的なハウスへ接近し微かに浮かぶテッキーな上モノを用いてテック・ハウス感の強い"Conspiracy Two"、Villalobos色が打ち出て奇妙な金属パーカッションやぬるぬるとしたグルーヴによるドープにはめる"Conspiracy Three"と、それぞれ異なるタイプの3バージョンあるもののどれもフロアでミックスされてこそ効果を発揮する機能性を追求したミニマル・ハウスは、重鎮が揃ったという話題性に負けない内容がしっかりとある。面白い組み合わせではあるので、折角ならばこの面子でアルバム制作も期待したいものだ。



Check Ricardo Villalobos, Chez Damier & Ben Vedren
| HOUSE13 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |