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Tominori Hosoya - Moments EP (Lights:LIGHTS 01)
Tominori Hosoya - Moments EP

2018年はキャリア初のアルバムをリリースするなど、今まで以上に躍進を果たしたのがTominori Hosoya。Tomi Chairの変名も含めれば随分と長い活動歴を持ち、ここ数年はTH PressingやTC Whiteなど自身のレーベルも立ち上げて、自身の作品をリリースする傍らでは音楽性に共感するアーティストの作品も送り出したりと、音楽に対する熱意は高い状態を保っている。そして2018年に新たに立ち上げられたレーベルがLightsで、他のレーベルとの違いについては把握していないものの、音楽性自体はHosoyaらしい透明感や爽快感にエモーショナル性が込められたテクノ/ハウスとなっており期待を裏切らない内容だ。本作は実は既発の曲も含まれているのだが、2017年に配信で他のレーベルからリリースした作品が、しかしそれらはレーベルの消滅と共にオンライン上から失われてしまったそうで、そんな曲のアナログとしての形での復活に加え未発表バージョンや新曲も収録する事で、新たな一枚として完成した。"Midnight Drive On St. Valentine"はその失われた1曲で、叙情性豊かなシンセのメロディーとパーカッシヴなグルーヴで快活に走り抜けるディープ・ハウスは爽快感抜群で、底抜けに青い大空へと吸い込まれていくようだ。コンガらしきパーカッションが心地好く空を抜ける"Palm Springs (Pure Memory Version)"も安定感あるビートが続きながら疾走するハウストラックで、エモーショナルで澄み切ったシンセの美しさはあるもののしかし空間を埋め尽くされないように音を選んだすっきりした構成で、そのおかげかより疾走感が活きている。"Mother's Pride"は失われたもう1曲、どっしりと重いキックが安定したグルーヴを刻みそこにアトモスフェリックな上モノが覆い被さっていくアンビエント色強めなディープ・ハウスでだが、薄っすらと情緒を発する中に入ってくる豊かな色彩感のあるメロディーによって壮大な景色が広がっていく。最後の"Slow Growth In Womb"は新録で水蒸気に満たされたようなしっとりとしたアンビエントの雰囲気に中にキレのあるハイハットやずっしりしたキックがリズムを作り、シュワシュワと情緒が溢れ出してくる上モノのシンセが持続する曲は、しかし他の曲に比べるとやや密閉されたフロアで鳴るテクノ的な印象を受ける。野外の開放感、または暗き闇が支配するフロアなど曲によって受け取る雰囲気は異なるが、しかしどれにもHosoyaらしい情感豊かなシンセによる耳を引き付けるメロディーが魅力的に存在しており、エモーショナルな響きが体の隅々まで伝わってくる。



Check Tominori Hosoya
| HOUSE14 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
S3A - Sydmalaide EP (Local Talk:LT090)
S3A - Sydmalaide EP
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日本のハウス・パーティーでもありレーベルでもあるEUREKA!でお馴染み、そしてSoundofspeedやQuintessentialsといった人気レーベルから作品をリリースするなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する新生代ハウス・アーティストであるS3A。Sampling As An Artを称するその音楽性は勿論サンプリングを武器にジャズやファンクにディスコを咀嚼したクロスオーヴァーなハウスで、エネルギッシュに弾けるグルーヴと陽気かつエモーショナルなムードに染めながらご機嫌なパーティー感覚に包み込む。新作はスウェーディッシュ・ハウス代表格であるLocal Talkからとなればお墨付きを頂いたようなもので当然外す事はないのだろうが、それでも期待を裏切らずに見事な曲を揃えている。冒頭の"Premiere Rexidence"からしてファンクかディスコをサンプリングしたであろうその手腕が映える作風で、流麗なキーボードのコード展開に対して魂を吐き出すような熱い歌やギターカッティングがファンキーで、派手派手しくも優雅さも兼ね備えたファンキー・ディスコ・ハウスはS3Aに期待する音楽そのものだ。"End Track For A DJ"は更に手数が多くイケイケアッパーなハウスで、ゴリゴリと骨太で荒いビートを叩き出しつつゴスペル風の雄叫びやボイス・サンプルをたんまりと織り交ぜ、そして分かり易いシカゴ・ハウス風なピアノのコードや麗しいストリングスの装飾なども現れて、これ以上はないという位にポジティブなエネルギーが爆発するピークタイム仕様だ。また光沢感を発するような輝かしいディスコ・フィーリングに溢れた"Searching Force"はエフェクトをかけて展開する懐かしくもあるフィルター・ハウスで、作風としての目新しさはないものの優美なピアノやストリングスのサンプリングネタのセンスが断然に素晴らしく、フロアを盛り上げる術を熟知したと言っても言い過ぎではない。最後の"Deep Mood Vol.4"はそれまで上げ上げだった曲への反動という事でもないのだろうが、パーカッションは弾けながらも重心の低いベースラインとマイナー調のコード展開による訝しいディープ・ハウスで、このぼやけた黒さはデトロイト・ハウスの系譜上にあってもおかしくはない。単にアッパーに盛り上げるだけではなく雰囲気を持続させるための曲でも才能を発揮するS3A、そこに懐の深さを見出だせるのだ。EP単位では文句無しに魅力的な作品をリリースし続けているので、そろそろ総括としてアルバムも期待したいところだ。



Check S3A
| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Iury Lech - Musica Para El Fin De Los Cantos (CockTail d'Amore Music:CDALP 002)
Iury Lech - Musica Para El Fin De Los Cantos

アンビエントやニュー・エイジの再考は既に珍しくない環境になっているが、こちらは2年前の2017年にユニークなダンス・ミュージックを送り出すCockTail d'Amore Musicから再発されたIury Lechによる1990年作。Lechはスペイン在住のアーティストで、そしてまた作家でもあり映画監督でもありとマルチな活動をしているそうだ。スペインと言えばアンビエントやニュー・エイジの方面では一際注目を集めるSuso Saizがいるが、本作も元々はSaizが作品をリリースしていたHyades Artsからリリースされていた事を知れば、このアーティストについて造詣が無くとも少なからず興味は湧くだろう。本作は全編ビートレスでミニマル性の強い構成とフラットな感覚のアンビエントに振り切れており、基本的には電子音楽という意味合いでは統一されているので、ニュー・エイジの文脈だけでなくテクノの延長線上として聞く事でも全く違和感は無い。物悲しさが漂うシンセのリフレインが続く"Cuando Rocio Dispara Sus Flechas"、大きな変化も無くアルペジオも用いながら出口の無い迷路を彷徨うアンビエントな世界観と、ある意味ではインナートリップを誘発する。"Barreras"は左右に振れる軽やかなシンセのディレイが浮遊感を生み出しており、果ての見えない大海原や野外の開放感を思わせる壮大な空間の広がりが正にフラットな心地好さに繋がっている。"De La Melancolia"も同じタイプの曲でディレイを効果的に用いた空間の奥深さの演出を軸にしつつ、それ意外の音は省きながら多層的に聞こえながらも実はシンプルな構成によって、すっきりと軽やかなアンビエント感覚を作っている。最もアンビエントやニュー・エイジの瞑想的な雰囲気が強い"Ukraina"は16分越えの大作で、これにしても大きな展開もなく空間を埋めるような幻想的なドローンの隙間に煌めく電子音を散りばめて、ただひたすら物静かながらもドラマティックに叙情を強めていくアンビエントな構成。アルバム総じて取り立てて目立った山場という山場もなく、感情をいたずらに刺激しないようにひたすらフラットな存在感の構成で、その意味ではただそこで鳴っていて意識的に聞く事も必要としない環境音楽そのもの。心を落ち着かせる瞑想のお供に、または就寝前のBGMとしても役に立つ静謐なアンビエントだ。



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| TECHNO14 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2019/4/6 ALTZ.P『La toue』release party supported by Cocalero @ Circus Tokyo
Crue-l Recordsからのデビューから6年、ようやくアルバム『La toue』を完成させたAltz.P。大阪は浪速から生まれたAltzによるファンク・バンド・プロジェクトであるAltz.Pは、過去にも複数回ライブは行っていたもののその時は単独でのプレイだったが、今回満を持して11人にも及ぶフル・バンドでのライブを披露する。そのライブの脇を固めるのは悪魔の沼(Compuma, Dr.Nishimura, Awano)とLanquidity(Yellowuhuru, Igaxx, Cica)と、これまた癖のあるDJ陣が揃い一筋縄ではいかないパーティーになりそうな予感に胸が高鳴る。
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| EVENT REPORT7 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kuniyuki Takahashi - Early Tape Works (1986 - 1993) Vol. 1 (Music From Memory:MFM027)
Kuniyuki Takahashi - Early Tape Works (1986 - 1993) Vol. 1
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ジャンルの垣根を越えて、そして特に知名度に頼らないどころか寧ろ敢えて時代に埋もれてしまった音源の発掘を積極的に進めるMusic From Memoryが、またしても素晴らしい仕事を遂行した。およそ2000年頃から作品をリリースし始めMule Musiqを拠点に日本から世界へと羽ばたいた高橋邦之は、今やこのクラブ・ミュージックの界隈では名の知れた存在だが、何とMusic From Memoryはそのデビューの遥か前の1986〜1993年に制作されたという未発表音源を掘り起こしてしまった。今までのレーベルの方向性としては世に生まれながらも不遇にも見過ごされてしまった作品に対し再度視点を向けるような流れだったと思うが、本作は既に知名度があるアーティストの完全なる未発表音源を発掘したという点において、そのアーティストの初期音楽性を体験出来る意味で興味深い。公式デビューの遥か前に制作された本作は古いシンセやリズムマシンにテープレーコーダーやサンプラー、そして彼らしくギターやフルートも用いて制作されるなど既にマルチプレイヤーとしての片鱗は見せているが、当時のクラブ・ミュージックに触発されて向かった先はダンスではないアンビエント志向な電子音楽の探求であったのだ。"Night At The Seaside"を聞いても全くビートは入っておらず、幻夢のドローンに覆われた電子音響の中にぼんやりと抽象的なメロディーやノイズにも近い音が浮かび上がっては消えるアンビエントな作風は、しかし既に邦之らしい温かい情緒が存在しており現在の作風へ繋がる点も見受けられる。続く"Day Dreams"では爪弾きのギターらしき音やベルなどが和の侘び寂び感を醸しており、山奥の寺院の中で鳴っていそうな瞑想的な音楽は現在のスピリチュアルな性質と紐付いている。明確なダンスビートではないがリズムが入った"Drawing Seeds"、内なるイマジネーションを刺激する多層なシンセの旋律は重厚感もあり、深いインナートリップを誘発する。一方で現在のシーンの中にあっても全く違和感の無い曲もあり、例えば"You Should Believe"では催眠的なシンセのループと快楽的なベースライン、そして官能的な女性の歌も導入してInnnervisions系のディープな曲調を思い起こさせる。"Signifie"に至ってはTR系のリズムとTB系のベースラインが鳴っており、シカゴ・ハウス/テクノに影響を受けたであろうローファイな音響と相まってライブ感溢れるダンス・ミュージックは、実に邦之らしいフィーリングだ。まだ手探り状態で焦点が定まっていないためか曲調にばらつきはあるが、邦之の単なるダンス・ミュージック以上の豊かな世界観はこの時点から既に存在しているし、またアンビエントやニュー・エイジの要素が強いからこそMusic From Memoryからリリースされるのも納得な内容だ。



Check Kuniyuki Takahashi
| TECHNO14 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |