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Nami Shimada - Songs Selected By Naoko Shimada (Columbia:COCP-40840)
Nami Shimada - Songs Selected By Naoko Shimada
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ディスコからアンビエントにニュー・エイジ、世界的に再評価される7〜80年代の日本の音楽、当然JPOPやシティポップと呼ばれるジャンルも御多分に洩れずリイシューも盛んになっているが、その流れの一環でハウス・ミュージック界隈では元々人気のあった島田奈美のベストアルバムもリリースされた。島田と言えばジャパニーズ・ハウスの寺田創一やガラージの伝説のDJであるLarry Levanがリミックスを手掛けた"Sun Shower"が世界的にヒットしたアーティストで、リリースから25年以上経過した今もクラブでプレイされる事が珍しくはないハウス・クラシックは、ジャパニーズ・ハウスを代表する一曲でもある。そんな島田の1986年から1990年までの短い活動に於けるベスト盤の選曲を担当したのは、音楽ライター/プロデューサーとして活躍する島田奈央子、つまり島田奈美という芸名で活動していた島田本人で、アーティスト自身が自分の音楽性を振り返ったアルバムでもある。何でも単なるヒット曲を並べたベスト盤は念頭から外され、現在のシティポップ再燃の流れも意識した選曲は結果的に活動後期のダンスミュージックやシティポップのお洒落な要素を持つ曲が中心となり、ヒット曲を集めただけの流れや統一感の無いベスト盤以上の価値を持つ内容となったと思う。弾性のあるシンセベース、アタック感の強いキック、ゴージャスなシンセブラスなど8〜90年代のクリスタルな輝きを放つポップな"I'M ANGRY!"からして、バブル景気最中の輝かしく弾けたポップ感があり時代性が漂ってくる。活動後期の"もっと・・・ずっと・・・I Love You"は随分とダンスへと接近しジャンルとしてはHi-NRGな要素もある曲で、アシッドにも近い力強いベースサウンドやド派手なシンセや鍵盤の響き、そして可愛らしい日本のポップな世界観が見事に一体化している。ダンスだけではなくゴージャス感を削ぎ落としてアコースティックな簡素さ打ち出し、アンニュイな島田の声を強調したバラード風の"Baiser"や、または活動初期の如何にもアイドルらしい可愛さがあるボサノヴァの"サマースクール・ランデブー"など、純朴さのあるポップな曲も優しく耳に馴染む。"お願いKiss Me Again"は引退後に「City Hunter '91」のサントラの為に制作された曲だが、これは実は寺田創一がアレンジを担当している事もあり音やグルーヴ感は完全に寺田のトラックであり、アンニュイで内向的な雰囲気ながらも跳ねるリズミカルなビートや柔らかく素朴なシンセの響きはもはやJPOPではなくハウス・ミュージックだろう。そしてフレッシュな勢いがあり爽やかで弾けるポップスの"Sun Shower"に対し、おどろおどろしいムードとずっしりした4つ打ちのビートを獲得しメランコリックな性質が強くなった"Sun Shower (Larry Levan's Vocal Mix)"の比較も面白いだろう。本作がヒット作を集めたベスト盤でない事から否定的なリスナーもいるようだが、元々島田に対して見識の無い筆者にとってはヒットした曲かどうかはさしたる問題ではなく、素直に聞けばここに纏められた曲がシティポップの観点からはベスト的に感じられる程に素晴らしい曲が揃っている。当方のように"Sun Shower"しか知らないリスナーにとっても、きっと島田の魅力を知る事が出来るベスト盤になるだろう。




Check Nami Shimada

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| ETC4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
S&W - A Weekend Far Out (Dub Disco:DuDi005)
S&W - A Weekend Far Out

2016年末にDub Discoからデビューを果たしたものの、その後2年間作品のリリースがなく、2019年の初頭にようやく初のアルバムを完成させたS&W。ベルリンを拠点に活動するデュオのS&Wは自らの音楽をイタロ・ディスコと述べているが、熱帯の観葉植物の先に広がる海景色を投影したジャケットから感じられるのはトロピカルやバレアリックといった言葉だ。確かにデビューEPは比較的快楽的なシンセベースのラインと豊潤なシンセの高揚感を生かして4つ打ちが快活なイタロ・ディスコだったが、それから音沙汰もなく2年も経てば多少なりとも音楽の変化があってもおかしくはないが、このアルバムではディスコの要素は残しつつも肩の力は抜けてレイドバックしたバレアリック/ダウンテンポの要素が前面に出て、部屋に清涼な空気を持ち込むBGMとして優れている。引いては寄せる波の音の中から浮かび上がる、静けさを強調する長閑なフェンダー・ローズのコードから始まる"Arrival At The Shore"で既に大らかなアンビエント性を発揮し、続く"Ocean View Drive"ではポップな光沢感のあるシンセとまったりとしたディスコなビートによる夢心地なシンセ・ポップを披露し、"Cloud Place"では軽く弾けるシンセドラムのリズムに柔らかいヴィブラフォンや薄っすら情緒的なパッドを被せて実に清々しくも甘いドリーミー加減だ。"New Age Fantasy"はそのタイトルが示す通り序盤はビートレスでスラップベースとぼんやりとしたシンセが有機的で微睡んだニュー・エイジ風だが、途中からさらっとリズムも加わり捻られたようなシンセの響きが奇妙ながらもポップさに包んで、短いながらも牧歌的な癒やしとなる。比較的前作の路線に近い"Monte Pellegrino Part Part I & II"は9分にも及ぶニュー・ディスコ調だが、切れのあるファンキーなベースに乾いて爽快なパーカッション、そして透明感と伸びのあるパッドと丸みのある柔らかいマリンバらしきが生み出すトロピカルなリゾート感は、清涼な空気が溢れ出しつつドラマティックでアルバムの中で最も陶酔させられる曲だ。そして"After The Tempest"、正に嵐が過ぎ去った後の青空が何処までも広がり静けさが続くドリーミーなダウンテンポと、アルバム全体を通して曲名からもバレアリックな雰囲気が実直に伝わってくる。2年間という沈黙の間に熟成したかの如く清涼なバレアリック性を獲得し、真夜中のクラブとは対照的に日中の屋外は太陽の光の下で聞きたくなる開放感のあるアルバムを完成させたS&W、これは注目すべき存在が現れたものだ。



Check S&W
| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Meitei - Komachi (Metron Records:MTR002)
Meitei - Komachi
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和モノ、アンビエント、ニュー・エイジ、そんな言葉で表現される音楽が今世界的に再評価される状況の中で、旧音源ではなく新世代として注目すべき存在も現れた。それこそ広島から2018年にデビューしたばかりのMeitei(冥丁)であり、昨年『Yabun = 夜分』EPと『Kwaidan / 怪談』のアルバムでデビューを果たしたばかりの存在は、「日本の失われた雰囲気」に焦点を当てるべく例えばタイトル通りに「怪談」をサンプリングしながらもグリッチやエレクトロニカの要素もある奇妙ながらも侘び寂びのあるアンビエントを展開した。そして2019年リリースの2枚目のアルバムとなる本作は、彼の99歳で亡くなった祖母に捧げられた作品で、Komachiはつまり小野小町な訳で前作同様に和のムードを導入したよりアンビエントやニュー・エイジへと向かっている。本人の説明では「闇の中に眠っている魂を蘇らせる」という思いがあるそうだが、曲名も全て日本の地名や場所に人の名前などコンセプトは一貫している。水が湧出するフィールド・レコーディングを用いて自然主義的なアンビエントの"Seto"から始まり、同様にせせらぎのサンプリングに雅楽などの和の音や打楽器のフレーズで質素さの中に美学を見つける"Ike"、正に引いては寄せる波の音を用いつつそこに叙情的な響きを重ね儚い心象を描いた"Nami"と、その曲名を示すサンプリングを軸にしながら間の中に存在する静けさを強調したアンビエントを展開する。"Chouchin"は提灯である事は言うまでもないが、繊細で美しい電子音の響きがガスや電気ではない仄かに揺れる蝋燭の自然な光の揺らぎを感じさせ、薄暗い闇の中にほっとする明るさを灯す。一方でグリッチ的なリズムとヒスノイズ混じりの音響と、お化けのような奇怪な声を被せて微睡わせるアブストラクトな"Maboroshi"もあるが、音は鳴りは丸くて柔らかく決して不快なものではない。"Kawanabe Kyosai [Pt.I]"は8分にも及ぶ曲で、軽くリズムと虫の鳴き音も入りながら現代音楽的なミニマルなフレーズが少しずつ音階を変化させていくが、微細なノイズ的な要素も含みつつ脱俗した静謐さが際立っている。アルバムからイメージ出来るのは日本各所を巡るサウンド・スケープだろうが、プレスリリースにもある通り横田進や竹村延和の牧歌的な雰囲気を思い起こさせるアンビエント性は、敢えて強調しない繊細な叙情性に満ちている。



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| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Keita Sano - Partiest #1 (Crue-L Records:KYTHM159DA)
Keita Sano - Partiest #1
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2013年デビューと比較的若い世代では頭一つ抜きん出た実力者、2019年には更なる活動の場を求めてベルリンへと移住したKeita Sano。ロウ・ハウスやアシッド・テクノ、ディスコ・ハウスにダンスホール・レゲエと若さ故の衝動と言わんばかりにジャンルに執着せずハイエナジーなダンス・ミュージックを、年に何枚ものEPとしてハイスペースで送り出す程に、音楽への意欲とアイデアは溢れるように盛んでエネルギッシュな存在だ。Rett I FlettaやMister Saturday NightにLet's Play House含む世界各国のレーベルから引く手数多という表現も嘘ではない人気っぷりだが、ここ日本に於いてはCrue-L Recordsに見初められている。本作は2018年末にリリースされた同レーベルからは2枚目となるアルバムで、プレスリリースによると「パーティー・マシン・ソウルの猪突猛進型ニューウェイブ。精度と肉感が増強。」との事で、実際に本作は以前の作品に対してより強度を高めたテクノへと向かっている。獰猛で荒々しい質感は今までと同様だが冒頭の"3 7 Point 1"を聞いても分かる通り、金属的なノイズ混じりの刺々しく不協和音にさえも聞こえるダーティーなテクノは、この曲自体はビートレスであっても内から凶暴なエネルギーが無尽蔵に溢れ出すかのようだ。続く膨張したキックと不気味な電子音のループ、破滅的なパーカッションによって繰り出されるもはやインダストリアルにも近い"HUMANOID"、逆に音を削ぎ落とし荒削りなリズムを浮かび上がらせたシカゴ・テクノ風な"4 Club Use Only"と、序盤には非4つ打ちの変化球的な構成ながらも荒廃した世界観が強烈な印象を残す。"But Is Not For Everyone"は従来の音楽性に沿った勢いと太さのあるハイエナジーな4つ打ちだが、これにしてもひんやりと感情を廃したような金属的な冷たさが続き、不気味に牙を剥くアシッドのベース・ラインが雰囲気を作り上げるツール特化型のダンス・トラックだ。不思議な事にアルバムの後半に入ると陽気なパーティー感のあるメロウネスも現れてきて、切れのある変則的なビートの躍動と共に明るくハッピーな気分のメロディーが弾ける"R.I.P."や、霞むダビーな音響の中から繊細なピアノが浮かび上がり幻想的な美しさを放つハウスの"PARTIEST"、そして最後にはノンビートな状態に不明瞭ながらもエモーショナルなドローンが充満するアンビエントな"For You"で上り詰めた高揚は跡形もなく霧散する。震撼する激しいテクノから徐々にドラマティックに振れていく新境地もあるアルバム、相変わらずその音楽性はリスナーの予想を擦り抜けながらも、しかし精度と肉感が増強という触れ込み通りのパワフルな音楽性でまだまだその進撃は止まりそうもない。

Check Keita Sano
| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marvin & Guy - Solar Warriors (Life And Death:LAD042)
Marvin & Guy - Solar Warriors
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2012年にリリースされた『Let's Get Lost Vol. 14』に収録されていた国産アーバン・ディスコの名作「Tonw」のリエディットは、その年のパーティーでは頻繁に耳にするなど世界的にヒットしたのも懐かしく、また現在に繋がる和モノのブームの流れの中にあった。それを手掛けていたのがイタリアのデュオであるMarvin & Guy、中身はMarcello GiordaniとAlessandro Parlatoreで、前述のヒット作以降もコンスタントにEPをリリースし、それ程の爆発的ヒットはなくてもギラギラしてスペーシーなニュー・ディスコによって人気を博している。2019年初頭にリリースされた新作も作風は既に完成している事から良くも悪くも金太郎飴的なニュー・ディスコで、だからこそ安心して聞く事の出来る内容になっている。Alloをボーカルに起用した"Notte"は特にギラついた曲で、初っ端から毒々しいシンセの伸びと麻薬的なシンセベースが効いていて、そこにスペーシーな呟きも加わりピアノの快楽的なシンセのフレーズも被せられ、徐々にビルドアップしていくニュー・ディスコなスタイルは恍惚へと導く。"Idra"ではPerelをボーカルに迎えているが、こちらはカラッとした爽快なパーカッションと潰れたようなドラムのビート感、そしてダークでブイブイとしたベースラインがよりディスコティックな雰囲気を作っており、そこに美しも妖艶に伸びるパッドやセクシーながらもどこか退廃的なスピーチが派手な世界観の中に何か影を落とすような狂おしくもドラマティックな曲。それらに比べると"Stige (9AM Mix)"はやや地味な作風だが、軽く疾走するビート感に浮遊感のある煌めくシンセを用いて、スペーシーな世界へと誘うムーディーなディスコだ。8ビット風のコミカルな宇宙旅行のジャケットも、収録された3曲の世界観に見事にマッチしている。



Check Marvin & Guy
| HOUSE14 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |