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Hiroshi Watanabe - Sync Positive (Klik Records:KLCD070)
Hiroshi Watanabe - Sync Positive
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KompaktからKaito名義で華々しい世界デビューを飾ったのが2001年(実は1996年に本人名義でNite Groovesから世界デビューしている。と言う事は最初期から世界を相手に音楽を作っていたのだ)、そこから既に10年が経ち世界を股にかけるアーティストにまで成熟したワタナベヒロシ。自分もKaito名義の最初のEPから追っかけており当ブログでも何度も紹介する程に彼の音楽にどっぷりはまっておりますが、どれだけ時間が経とうとどれだけの作品のリリースを重ねようと一向に熱が収まる気配はありません。本人名義では4年ぶり2枚目となるこのアルバムも、タイトル通りにワタナベさんのポジティブなヴァイヴが詰まった清々しい心象を伺えます。インタビューで"Think"ではなく"Sync"、自分自身が前向きな考えに同調して行くと言う事を述べておりましたが、確かに何事にも負けない前向きなエネルギーが伝わってきます。基本ワタナベさんの音楽は何時だってポジティブですが、このアルバムではKaito名義に比べると曲尺はコンパクトに収め振り幅も小さくし、クラブミュージックを意識したビートの強さを打ち出して、体感的にポジティブな力強さを感じさせてくれます。勿論ワタナベさん特有のある種トランスにも似た叙情的な染み入る美しい音も全く損なわずに、喜びや切なさや儚さも飲み込んだ熱き感情が入れ乱れ、聴く者の魂を揺さぶるアルバムとなっております。作る人の感情がダイレクトに伝わってくるようで、その意味でも"Sync"しているのだと感慨深い気持ちになりました。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Damon Wild - Avion Return (Synewave:SW100)
Damon Wild - Avion Return

Joey Beltramと対を成すNYミニマルテクノの双璧の一人・Damon Wild。初期のど派手なアシッドテクノから徐々にクールでファンキーなミニマルテクノへと変遷し、その後も一貫してグルーヴィーで硬派なテクノを創り続けているNYテクノの重鎮。そして彼が長年に渡り運営してきたNYテクノを代表するレーベル・Synewaveの100作目は、なんと彼の代表曲でもある"Avion"のリミックス。かつてのハードテクノの時代を象徴する一曲でもあり生半可なリミックスでは許されない、そこで登用されたのは現在のハードテクノシーンを代表するベルリンからMarcel Dettmann。しかしこれがまた予想を越えた悶絶死なリミックスで、ドコドコと地響きが迫り来るキックの上に星の瞬きの様な効果音を加え、更にはスペーシーなパッドも薄く伸ばし、ハードでありながら浮遊感も感じさせる非常に痺れるテクノを披露しておりました。そしてベルリンを拠点に活動している88uwのリミックスは、荒々しく図太いアナログ的な音でより原曲に近い作風ながらも、原曲以上に暴走じみたエネルギーがほとばしり強烈な印象を残します。ハードテクノが復権する中でかつての大傑作を知らない世代にもアピール出来る内容で、若い人も中年にも是非とも聴いて欲しい傑作です。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Kirk Degiorgio & Ian O'Brien - Promenade Eleven (Applied Rhythmic Technology:ART NR-2)
Kirk Degiorgio & Ian OBrien - Promenade Eleven
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Kirk Degiorgioが監修したデトロイトテクノの最良のコンピレーションアルバムの一つ・Electric Institute(過去レビュー)の中でも一際輝きを放っていてた曲、それがKirk Degiorgio+Ian O'Brienのユニット・Super-A-Loofが提供した名曲"Night On The Promenade"。それから5年前、Kirk Degiorgioが運営するARTよりリマスターシリーズの一環として"Promenade Eleven"と曲名を変更され初のアナログ化がされました。UK屈指のデトロイトマニアの二人が集まっただけに、流石に文句の付けようの無いコズミックで期待と希望に満ちたこのトラックは余りにも強い光を放っています。強烈に打ち付けられるビート、閃光の様に美しく天翔けるシンセのパッド、スペーシーなSEなどを駆使し彼等なりのハイテックな世界観を演出した名曲。そして裏面にはKirk Degiorgio本人が新たなリミックスも提供しています。こちらは原曲の派手な展開をぐっと抑えてミニマル寄りで、展開が少ない分ミックスにも向いている落ち着いたテックハウス仕様です。落ち着きはありながらどこか幽玄で、心の奥底に燃えるソウルを隠した雰囲気。自分はやはりオリジナルが断然好きですがね。

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| TECHNO8 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BNJMN - Plastic World (Rush Hour Recordings:RH-DC7 LP)
BNJMN - Plastic World
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伝統の継承から未知なる才能の発掘まで、そしてテクノに限らない手広い音楽性で前進し続けるオランダのRush Hour Recordings。もう10年もの歴史があり素晴らしい作品を送り出してきたレーベルへの信頼も揺るぎない。だからこそ全く耳にした事も無いBNJMNなるアーティストのアルバムも、逆に興味を持って買う事が出来る。BNJMN、本名Ben Thomasはまだ2年程前にデビューしたばかり、幾つかの変名での作品はあるけれどBNJMNの初の作品はいきなりこのアルバムだ。どこか懐かしいレトロフューチャーな世界観、まるで初期Carl Craigの作品にも通じる知的でメランコリーな音の響きは決して新しさは無いが、リスニング系のテクノとしてはかつてのWARPのAIシリーズと肩を並べる程によく出来ている。AIシリーズに比べれば音に粗さや稚拙な点もあるものの物憂げで郷愁を帯びたメロディーが先導し、いつか夢見た未来の音像が浮かび上がるミステリアスなテクノだ。全体的にのっぺりとした粘りのあるグルーヴでジワジワと侵食しつつ、内なる精神世界へとダイブする内向的なリスニングトラックが中心だが、オールドスクールなテクノ好きな人にとっては懐かしささえ感じられる温故知新なアルバムだろう。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mike Dehnert - Framework (Delsin:86DSP/MDN-CD1)
Mike Dehnert - Framework
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現在最も熱いテクノシーンであるハードなベルリンサウンドを意識せずにはいられないのだろうか、ヨーロッパからデトロイトを追従していたオランダDelsinも、Mike Dehnertのデビューアルバムで硬派なテクノシーンに殴り込みをかける。Mike Dehnertは自身のレーベルからデータ配信でのアルバムリリースを行い、このアルバムが実メディアとしては初のアルバムになるのだが、ドイツの名門クラブ・Tresorのレジデントも務めるなど期待されているアーティストとしては間違いなさそうです。音はTresorもしくはOstgut Tonらの硬派でハードな冷たいテクノを押し進めつつも、更には深くダビーなパーカッションも組み合わせたミニマルダブの要素もあり、もうぐうの音も出ない程に痺れるテクノサウンドです。嵐が吹きつけるように激しく音数を浴びせるでもなくアッパーな要素も少なくいわゆるハードミニマルではないものの、鈍く響く硬質な金属音やどっしりとした中音から低音の厚み、そして立体感を生み出すダビーな音響が、廃墟のような厳つく錆びついたインダストリアル臭を醸し出し芯の太い強靭な音を確かに感じさせてくれます。不気味な金属っぽいジャケットは正に音楽性を象徴しており、光明の見えない緊張感が続くベルリンサウンド全開です。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moritz Von Oswald Trio - Horizontal Structures (Honest Jon's Records:HJRCD54)
Moritz Von Oswald Trio - Horizontal Structures
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ミニマルのある一つの理想型を創り上げたBasic Channelの一人・Moritz Von Oswaldが、ミニマルな構成を保ちながらも更にそこから乖離、又は更なる飛躍を遂げているMvOT。本人のプログラミングにVladislav Delayのメタルパーカッション、Max Loderbauerのシーケンス、その上Paul St. Hilaire(Tikiman)のギターとMarc Muellbauerのダブルベースも加わった最早トリオではない完全なるバンド化した本作。1stアルバムから2年も経たずにライブ盤、そしてこの2ndアルバムと早急にも思える活動ながらも、しかし遥か遠く未知なる境地へと向かっているのは間違いない。60分4曲と言う大作志向かつ余りにも時間軸の遅く感じられるスロウな展開故に、ミニマルに馴染みのない人にとっては退屈と思われる瞬間もありうるが、しかしそれでも間違いなく訪れるカタルシスへと向かう助走から幕を開けいつしか緊迫した絶頂へと達するピークの瞬間が待ちわびている。パーカッションは雷鳴の如く空間に響き渡り、そのバックで酔っているかのようにふらふらと控えめに鳴るギター、低音で地味に主張するベースライン、そしてミニマルな構成の軸となるエレクトロニクス群は、即興演奏と言う鬩ぎ合いによりひりついた緊張感を生み出している。ただ聴いているだけでは気難しく難解な音楽にも思えてしまうが、アクシデントなプレイさえも収録した本作はミニマルから無定形なフォームへと羽ばたいている自由な音楽でもある。クラウトロックやプログレ寄りな音楽性ながらも、彼らの得意とするミニマルダブも残されており、微妙にクラブとの繋がりも保っている怪作だ。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Secret Cinema - Timeless Altitude 2011 EP (GEM Records:GEM008)
Secret Cinema - Timeless Altitude 2011 EP
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オランダテクノのトップアーティスト・Secret Cinemaのデビュー作にして大傑作、"Timeless Altitude"が1994年のリリースから17年を経て現在のモードに合わせてパワーアップして帰ってきました。Secret Cinemaはトランスの要素が大きかったので個人的に聴く事は無かったのだけれど、この曲に限って言えば素直に認めてしまう位に格好良い。今聴けばどこか古臭く感じるキックとトランシーなリフの合わさった原曲が、"Secret Cinema's 2011 Mix"では上物はそのままに図太く力強いキックや肉厚の中音で全体的に厚みを増して、見事に疾走感を纏った綺麗なテクノへと進化しております。リミックスと言うよりはバージョンアップと言った方が相応しいオリジナルを尊重した出来で、これはまあ下手なDJが回しても間違いなく盛り上がるでしょう。そして裏面ではグラスゴーからこれまたテクノの重鎮・Slamが素晴らしいリミックスを披露。疾走感よりも重み、爽快感よりも恍惚、まるで地響きの様な重い低音で迫りつつミニマルでドラッギーなリフで嵌めてくるテックトランス。相当に極悪度が高くおののきさえも漂う重厚感たっぷりの壮大な一曲。久しぶりにSlamの才能が大爆発してます。そしてCocoonでも活躍する若手・Egbertのディープなリミックスも収録。それぞれ異なる味があり、使いかっての良い一枚かと。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deep Space Orchestra - Return To Dodge City (Applied Rhythmic Technology:ART9)
Deep Space Orchestra - Return To Dodge City
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昨年デビューしたばかりのDeep Space Orchestra。Chris BarkerとSimon Murrayの二人組ユニットで、本作はAs OneことKirk Degiorgioが運営するApplied Rhythmic Technologyよりのリリース。デビュー直後はエレクトリックハウス〜ブギーハウスも披露していましたが、まだ方向性が固まっていないのか本作ではART向けのピュアなテックハウスを披露。A面の"Deep Space Orchestra"はエッジが効いた疾走感のあるテクノで、透き通るパッドの音なんかは正に直球デトロイトでエモーショナンたっぷりな情緒的なトラック。B1のアシッドベースも特徴的なWARPのAIテクノを思い起こさせるダウンテンポ"Last Exit"も素晴らしい。初期のCarl Craigの作品にも通ずるレトロフューチャーな世界観は、どこか懐かしささえも感じられます。B2の"Streetlights"は重く太い低音が唸るグルーヴィーなテックハウス。重厚感がありながら綺麗目の上物でエレガントな趣きもあり、とても綺麗に仕上がってますね。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Octave One - Octave One Revisited Series 2 (430 West:4WCL002)
Octave One - Octave One Revisited Series 2

昨年はデトロイトテクノでも古参に入るバーデン兄弟のユニット・Octave One(=Random Noise Generation)の活動20周年だったそうで、その一環で過去の名作をリミックスしたシリーズが始まっております。本作はその第2弾、大傑作"I Believe"と"Daystar Rising"のリミックスを収録。"I Believe"は彼らが初めてリリースした曲でもあり、そして"Blackwater"とも並ぶ彼らの代表曲でもあります。それを今注目を集めているSandwell District(Function+Regis)がリミックスしていますが、女性の艶のあるボーカルや幻想的なシンセのフレーズはそのままに、オリジナルのローファイ感を生かして不鮮明にぼかした何処かBerghain一派の作風を思い起こさせる作風へと転換。オリジナルへのリスペクトと共に、今の時流をも意識していてナイスなリミックスです。裏面にはUnderground Resistanceからリリースされた"DayStar Rising"を、デトロイトテクノを体現するスウェーデンの才人・Aril Brikhaがリミックス。Arilの手に掛かればどんな曲でもAril色に染まってしまうのは当たり前、ここでは薄い幻想的なパッドを追加してソフトトランスとも言えるとても綺麗なテック系へと見事なリメイクを披露。理性も溶け行く恍惚にまみれて、聴き終わる頃にはトランス状態な素晴らしいリミックスです。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joel Mull - Sensory (Truesoul:TRUECD04)
Joel Mull - Sensory
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今となってはスウェーディッシュテクノのベテランに位置するJoel Mullの3年ぶりのアルバム。前作はドイツの老舗レーベル・Harthouseからのリリースでしたが、新作は同郷のAdam Beyerが運営するTruesoulから。Truesoulと言えば設立当初はベイヤーがデトロイトっぽいものをやりたいと言う意志が表れおりましたが、尻が軽いベイヤーらしくデトロイトへの敬意は何処へやら派手なテクノや硬質なミニマルへとさくっとシフトチェンジ。そのレーベルの流れを汲んでかJoelもカチッと硬質なサウンドを用いたグルーヴィーなテクノが中心。前作は情緒も感じさせる綺麗目のテックハウスも多かったものの、新作ではどちらかと言うとスムースかつ跳ね感のあるリズムが主導でハメてくるタイプ。全体的にどんよりとダークな空気に包まれたメタリックなミニマルでもあるけれど、時折メランコリックなリフも被せたりとディープな面もあり、過剰で抑圧的なサウンドで上げるでもなくあくまで心地良いBPMでのハウシーな4つ打ちを保ってじっくりと聴かせてくれます。その分Joelらしい音の特徴と言うのも少ないけれど、フロアではしっかり機能する芯の強いテクノが揃っていて安心感はありますね。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |