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Various - Isaev / Cutout Classics Volume Three (Balance Alliance:BA08/BA09)
Various - Isaev / Cutout Classics Volume Three

ドイツを中心に脚光を浴びているChez Damier主宰のBalance Allianceから、ロシアの新鋭Konstantyn Isaevの新作がリリース。Volta Cab名義でも新作を続々リリースしているこの新鋭、詳細は不明ながらもChezに認められただけあり、レーベルカラーに沿った幻想的なディープハウスを聴かせてくれます。覆い被せられるダビーな音響が心地良い"Levatation Flight"はまるでRound One系のソウルフルなダブハウスを思わせるし、力強い4つ打ちにアシッディーで不気味なシンセが絡む"Free Falling"も良い鳴りを聴かせてくれます。そしてこの盤で特筆すべきは裏面にChez Damierが絡んだトラックが収録されている事。"In & Out (JT Donalson Dub)"はシカゴをベースとするユニット・Home & Gardenの曲で、Chezはボーカルとして参加。こちらはざっくりとした質感のラフなシカゴハウスで、Chezの艶めかしいボーカルが印象的。そしてこの盤の目玉である2004年にリリースされた盟友Ron Trentとの共作"Warfare"の未発表バージョンが、やはり断トツに素晴らしい。Ron & Chezの二人が揃えば駄作など出来る訳もないが、芯があり安定感のあるグルーヴィーな4つ打ちに陶酔感・透明感のあるメロウなシンセを被せたミニマルなディープハウスは、一聴して彼等の音と気付くほどの存在感を放ちます。既に金太郎飴的な彼等のスタイルが形成させておりますが、それでも彼等にしかこの郷愁に溢れたディープハウスは鳴らせないでしょう。

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| HOUSE6 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joshua Iz - It Iz What It Iz (Vizual Records:VIZLP1C)
Joshua Iz -  It Iz What It Iz
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90年代中期にシカゴハウスの洗礼を受けてハウスの道を進む事になったJoshua MichaelsことJoshua Iz。ソロでの活動やIz & DizのユニットにおいてPrescriptionやその傘下のBalance、NRK Sound DivisionやClassic、OM Records、Guidance Recordingsなどのハウスの大御所レーベルから作品をリリースしてきてましたが、10年以上の活動を経てようやく初のアルバムを完成させました。今までの経歴から推測するにシカゴ寄りのハウスかなと思ったのですが、アルバムは粗いファンキーなハウスではなく、思いの外テッキーな上物のリフが強くシカゴと言うよりはドイツで流行っているようなディープハウスで、メロウで低音で燻るようなソウルがありつつもどこか幻惑的な印象も感じられます。しかし殆ど余計な音の肉付けはせずにシンプルな構成の簡素なと言う点では、シカゴハウスのそれにも影響を受けているようで、どの曲も身軽ですっきり爽やか。ベテランだけにどの曲も流れるようにしなやかかつ滑らかなグルーヴもあり、4つ打ちを基調にしたハウスとしての安定感は抜群です。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Live at Grassroots (Family Tree:FT005)
Kez YM - Live at Grassroots

鳥の巣の様な派手派手しいドレッドヘアを振り乱し、全身全霊で熱く曲をミックスする姿が特徴的なKez YM。また彼の創り出すエモーショナルでファンキーなディープハウスは、 Andy Vazにも認められYore Recordsから世界デビューを果たすなど、アンダーグラウンドな活動が徐々に浮上しつつあります。そして2010年10月23日に高円寺のGrassrootsで開催されたUniversal Indiann主宰のパーティー・Family Treeでのプレイを収録した、Kez YMにとって初のMIXCDがリリースされました。実は自分もこのパーティーに遊びに行っていて、黒くファンキーでありながら妖艶さもあるKez YMのホットなプレイにやられてしまったのだけど、まさかその時のプレイがまた聴けるなんて嬉しい限りです。今になり冷静になって聴き返すと、確かに黒いハウス中心ながらもその中に華やかなディスコや激熱のファンク、渋いジャズなどジャンルを跨ぎながら統一感のある黒さに染め上げて、その上で大胆で過激なイコライジング捌きで血肉沸き立つグルーヴを産み出しております。そしてラフな音質さえも生かして逆に臨場感・現場感を感じさせ、まるで目の前にあの夜が熱気が蘇るかのようです。日本人離れしたと言うか、まるでデトロイトの黒人がプレイしているようなダイナミックなプレイは、情熱的で熱いソウルを感じさせるのでした。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wilhite - Analog Aquarium (Still Music:stillmcd004)
Rick Wilhite - Analog Aquarium
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デトロイト・ハウスユニットの3 Chairsの本当に3人であった頃のメンバーでもあるRick Wilhite…と言う肩書きは最早不要か、EP中心に地味にアンダーグラウンドな道を突き進んでいたベテランが長い活動を経ての初のアルバムで遂に浮上した。と実はここに至るまでに昨年の彼のEPの編集盤と、彼が手掛けたシカゴ〜デトロイトのディープハウス編集盤により既にある程度の知名度を得ていたであろうが、やはり最後の決めてはこの初のアルバムに集約されている。制作には3 ChairsのメンバーでもあるTheo ParrishとMarcellus Pittman、スピリチュアルハウスのOsunlade、そしてTheoとも関係の深いBilly Loveはボーカルとして全面的に参加しているが、しかし聴けば分かる通りRick Wilhiteの音で埋め尽くされたと言っても過言ではないアルバムだ。以前の編集盤で自分はRickの音を「ソウルフルでファンキーな」と述べたが、このアルバムではそれだけでなくサイケデリックでミニマルで不穏で野蛮な面も強調されている。タイトル通りに剥き出しで精錬されていないアナログの音が感情にダイレクトに突き刺さり、一見過剰なまでの汚らしく粗い未熟なトラックのようでありながら、じっくりと低音で燃焼し続ける炎らしくどす黒いソウルは燻り続けている。以前の編集盤に比べればトライバルあり、ブラジリアンあり、ブギーありと幅は広いものの、分り易い明るさや叙情は少ない…が、それでも得体の知れないマッドな空気感と黒さには抗えない物がある。新機軸までには至らないが、Theo ParrishやMoodymannを追随するデトロイトの才能がようやく開花した。

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| HOUSE6 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Prosumer - Panorama Bar 03 (Ostgut Ton:OSTGUTCD17)
Prosumer - Panorama Bar 03
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Ostgut Tonを主宰するベルリンで最も人気のあるクラブ・Berghain/Panorama Bar。圧倒的な圧力のテクノを繰り広げるBerghainに対し、メロウで古き良き時代のハウスも取り込んだPanorama Barと、相反する趣向でありながらアンダーグラウンドなダンスミュージックを世に知らしめる良い意味での窓口的なクラブと言えるのではないでしょうか。本作はそんなPanorama Barでレジデントを務めるくまのプーさん風のProsumerが担当したハウスミックス。日本にも何度か来日しており、その際には古いクラシックなハウスも惜しみなくプレイするオールドスクールっぷりを発揮していたそうですが、この作品を聴いても確かにハウスに対する愛情が伝わってきます。Romanthony、Circulation(Joshua Iz)、Fingers Inc.(Larry Heard)、QX-1と云った90年代以前の懐メロ的なハウスに合わせて、SteffiやOracyと云った最新のベルリンディープハウス、果てはTheo ParrishやServo Unique(Jeff Mills)、そしてまだリリースされていない未発表の最新の曲まで使用したメロウで何処か懐かしさも感じさせる古き良き時代の音。時代を先取るベルリンのクラブ担当でありながら、しかしハウス、特に垢抜けない乾いたシカゴハウスの音を躊躇なく推し進めるそのプレイは、時代に関係無く常に良質な音楽性を求める姿勢の表れではないかと思います。現実にシカゴハウスのリバイバルを感じている人は多いだろうし、その一端がPanorama Barにあると言っても過言ではないでしょう。



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| HOUSE6 | 09:00 | comments(0) | - | |
Nick Sole - Contigo (Mojuba:mojuba017)
Nick Sole - Contigo
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毎回日本語でメッセージを発信するドイツディープハウスのMojubaからの新作は、Mojubaの初期からレーベルで活動しているNick Sole。今回は東北地方太平洋沖地震に見舞われた日本へのメッセージとして、ラベル面に「ガンバッテニホン!」と記されております。デトロイトやシカゴのオールドスクールに敬意を示しつつ深層部へと歩みを勧めるレーベルらしく、本作でも奥床しく静謐な鳴りのディープハウスを披露しておりレーベルカラーがしっかりと感じられる一枚となっております。ざらついたラフな質感のキックやハットは古いシカゴハウスを、その上を浮遊するか弱く繊細なパッドはデトロイトの叙情を思わせるA面の"Contigo"からして、オールドスクールのリバイバルが息衝いています。裏面の2曲に至ってはよりPrescription辺りを思わせるソウルフルかつ郷愁を帯びたディープハウスで、斬新さと言うよりは普遍的な価値観や説得力を提示しているかのよう。流行云々を超えてのクラシカルな音楽性とでも言うべきか。

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| HOUSE6 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Brawther - Remixes (Balance:BL13)
Brawther - Remixes

一時期はアメリカ産ハウスの衰退には目も当てられない状況でしたが、そんな中で昨今ヨーロッパでリヴァイヴァルしているのがディープなシカゴハウスでしょう。特にかつてChez DamierとRon Trentが傑作を量産していたPrescription傘下のBalanceは、復活を果たしてからはChez自身の作品のリリースと共に彼が認める良質な新人の発掘にも力を入れていて、ヨーロッパでも相当に熱くなっている模様。そして特にレーベルが力を入れているのが、このフランスはパリからの新鋭・Alexandre GouyetteことBrawther。80〜90年のディープでアンダーグラウンドな音楽を好きだと言う26歳のBrawtherは、確かに自身の作風もオールドスクールなハウスを貫き通していて、ようやく古いUS産ハウスが若手にも掘り起こされる時が来たようです。本作は"Remixes"と言うタイトル通りにBalanceに関連のある曲のリミックスを収録しているのですが、目玉はChez & Ronが94年にKMSからリリースしていた大傑作KMS54番のBrawtherリミックス。原曲のロマンばっちりなディープハウスも良かったのですが、メインのボーカルを残してメロウでありながらパーカッシヴに仕上げた身軽なディープハウスも素晴らしく、Brawtherの才能は最早疑うべくもない事を感じさせました。また自身の曲をリミックスし直した"Le Voyage (Module Mix)"も、テクノ色の硬いキックとテックな上物を生かしたメロウなディープハウスで、フロアのピーク時間にもばっちりハマリそうです。その他含め全てBrawtherがリミックスした4曲、シカゴディープハウスを現在に復権させる内容で文句無しの一枚。ディープハウス好きならBrawtherは聴き逃せないでしょう。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Linkwood - System (Prime Numbers:PNCD01)
Linkwood - System
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UKスコットランドはエディンバラを拠点にほぼ一年に一枚と言うスローペースなリリースを行うも、そのどれもがカルトヒットしているハウスレーベル・Firecracker Recordings。そこに名を連ねるはFudge Fingas、House Of Traps、Linkwood Family、そしてNick MooreことLinkwood。UKからデトロイトへの回答、またはポストビートダウンとも言える湿度のある黒い音を鮮やかに聴かせる話題のアーティストですが、このアルバムは同じくデトロイトハウスを猛追するTrus'meのPrime Numbersより。ポストビートダウンなんて言った割にはあそこまでの濃密な粘着性は無いのですが、安っぽいアナログのリズムボックスから聴こえるようなスネアやキックにクラップ音を多用した80年代を意識したディスコサウンド全開で、また地べたを這いずり回るシンセベースは艶めかしさを強調しております。そして何よりもこのアルバムを特徴付けるのは、コズミックなシンセサウンド。ムーグも使用してアナログ感を打ち出したシンセはレトロな煌きと共に優しさや素朴な音質を生み出し、ディスコも飛び越えてフュージョンやファンクにも似た躍動感のあるプレイを聴かせてくれます。多分プログラミングをメインに組み立てられてはいるのだろうけれど、それを意識させない手作り感の強い温かみがあり、また汚れを綺麗に落としたスタイリッシュ感もありそこが単なるデトロイトハウスの物真似に終っていない所以なのでしょう。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fudge Fingas - Now About How (Prime Numbers:PNCD04)
Fudge Fingas - Now About How
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UKにおいてポストデトロイトハウスの最右翼に立つTrus'Me主宰のPrime Numbersから、これぞその決定打となるべきアルバムがリリースされました。Fudge Fingas、本名はGavin Sutherland、まだ知名度は一部の者にしか伝わっていないであろうが、制作活動は寡黙ながらもFirecracker等のレーベルから地道に作品をリリースしてきた10年以上の経歴があり、耳の肥えたコアな層の心を既に鷲掴みしている注目のアーティスト。この初のアルバムは端的に言ってしまうと煙たいデトロイト・ビートダウンの系譜であり目新しさも特に無いけれど、しかしそこからの音楽性の拡がりや深み、そしてよく練られた構成などと言う点でオリジナルのデトロイトから更に進んだ音楽性と言えるはず。温かくメロウなディープハウス、鋭い切れ味を見せるブロークンビーツ、気怠くドリーミーなダウンテンポ、熱く沸騰するブギーなハウスなど、その何をやっても上手く聴かせてしまう手腕は流石ベテランと言える業であり、感情の赴くままに創作するデトロイトのアーティストとは異なり理性によって創造性をコントールした事で、デトロイトの叙情を残しつつもアルバム全体に整った趣きも生んでおります。確かに強い個性なりアクなりは身を潜めているものの、それを超越した安定感のある完成度は聴く者を選ばないでしょう。兎に角まあ本当に良く出来たアルバムなので、これを聴かないのは非常にもったいないと断言します。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kuniyuki - All These Things (Joaquin Joe Claussell Remix) (Mule Musiq:MMLTD5)
Kuniyuki - All These Things (Joaquin Joe Claussell Remix)

3年越しの邂逅、アメリカが誇るスピリチュアルメッセンジャー・Joe Claussellと、その彼とも親交の深い日本の高橋邦之。クニユキがジョーにリミックスを依頼し、本来は2008年のリミックスアルバム"Remixed"(過去レビュー)に収録される予定だったと言う曲が、ようやくアナログのみでリリースに至りました。ま、こんなプロジェクト自体があった事も知らなかったので特段待った訳でもないけれど、7楽章22分にも及ぶこの大作を聴くと妙に神妙な気持ちになってしまう。二人の交流は以前からのものでお互いの気持ちも通じ合っているためか、リミックス自体も原曲のイメージを壊すでもなくオリジナルを更に艶やかに、そして二人のオーガニックな音を調和させた神々しい内容となっております。有機的で心に染み入る手弾きのピアノやしっとりとした吐息の漏れる女性のボーカルはどこまでも儚く、コズミックなSEで天上の高みへと連れてかれながらも、中盤のブレイクではMartin Luther King Jr.の説法も導入されるまさに大作と言うべき展開。22分と長尺ながらもその長さを感じさせるよりも永遠とも思われる優しいグルーヴが続く事への陶酔が勝り、祈りにも似た慈愛へと包まれる事でしょう。クニユキ×ジョーの個性が奇跡的に融合した名曲ですね。裏面にはオリジナルバージョンと、クニユキのアンビエントバージョンも収録。

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