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MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog]
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog] (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
名作MEZZANINEリリース時に予定されていたマッド・プロフェッサーによるダブ・バージョンが、今になりリリース。こちらはアナログ盤。
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メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
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Park Hye Jin - If U Want It (clipp.art:CLIPPV002)
Park Hye Jin - If U Want It
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レコードショップのウェブで試聴をしていると年に数回あるかないかではあっても、驚くべき輝く才能を持ったアーティストに出会う事があり、一聴して耳を惹きつけられてぞっこんになってしまう。この韓国の弱冠24歳のシンガーソングライターでありラッパーでありDJでもあるPark Hye Jinのデビュー作は、正にクラブ・ミュージックという大きな夜空に稀にしかない見つからない新星だ。メルボルンのclipp.artはほぼ毎週新作を出す事を心情としているが、逆にそのスピード感がために基本的には配信でのリリースとなるのだが、そんなレーベルから2018年末に配信された本作はその人気が故に2019年4月にはアナログ化されるという快挙を果たし、Jinに対するアーティストとしての評価が決定付けられたという事でもある。音楽的に何か新しいスタイルであるという事はないが、しかし曲そのものの出来が圧倒的に素晴らしい。ストレンジなシンセの鳴りから始まり、綺麗にトリートメントされたコード展開とすっきり硬めの4つ打ちハウス・グルーヴに入っていく"If U Want It"は、韓国語の歌が艶っぽくそれに合わせて抑えめにエモーショナルなコードで実にモダンな雰囲気を発しており、熱くならずにひんやりクールな感覚ながらも心に訴えかける。耽美なピアノが舞いパーカッシヴなリズムが爽やかなハウスの"ABC"は、英語での甘く誘うような歌が単純な言葉が故に耳に残り、言葉も曲の構成も単純な繰り返しでダンス・ミュージックのツールとしての面でも優れている。また"I Don‘t Care"は語り口調の気怠い歌が印象的で、シンセ・ポップのような可愛らしいシンセのメロディーで始まるが、対してどすどすと骨太なキックを刻みながらやや陰鬱で暗めのコード展開を用いる事で、内向的に心の内に潜っていくようなフロアを意識したディープ・ハウスだ。そしてメランコリーなピアノに揺られ、ロウでざっくりなビート感のヒップ・ホップ色が強い"Call Me"は、そのゆったりとしたテンポも相まって特に胸を締め付ける如く感傷的な曲。どの曲も雰囲気は異なれど彼女自身の歌が感情を吐露しながらとても艶っぽく印象的で、またベースとなる曲自体も時代に左右されないであろう耳を惹き付けるなメロディーやコードがある事で、流行云々の流れに依らずに普遍的な魅力を持つのだ。



Check Park Hye Jin
| HOUSE14 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Dead Start Program (Kompakt:KOMPAKT CD 141)
John Tejada - Dead Start Program
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LAを拠点にするDJでありドラマーでもあるJohn Tejadaは、USテクノのベテラン勢が制作面で停滞している中でコンスタンスに作品をリリースし、またアシッド・テクノ狂のTin ManやボーカリストのReggie Wattsらとコラボーレーションする事で音楽性の幅を広げたりと、長きに渡り積極的に音楽制作を行う点だけでも十分に評価すべき存在だ。ここ数年はケルンは老舗レーベルのKompaktと関係を築き上げそこからのリリースが続いているが、この2018年の最新作は同レーベルから4枚目のアルバムとなる。Kompaktからのリリースとなって以降はTejadaの多彩な表現力はそのままにポップさやメランコリーといった性質が強く打ち出されていたが、このアルバムではややダンス・フロア寄りのミニマル性も伴う曲調へと戻っており、爆発力や強烈な個性を発するわけではないが多彩性がありながらもベテランらしく手堅く纏めた音楽性はより洗練を極めている。冒頭の"Autoseek"は不整脈のような歪なリズムを刻みややダブ・ステップらしく感じるところもあり、そしてプログレッシヴ・ハウス調な恍惚感あるメロディーにうっとりと陶酔させられる。メロディやコードの妖艶さは"Detector"でも際立っていて、そこに滑らかな4つ打ちのリズムが入ってくれば、機能的かつモダンなテック・ハウスとなる。しかし単純な直球テクノ/ハウスだけにならないのが彼の幅広い音楽活動によるもので、"Sleep Spindle"ではライブ感ある生っぽいブレイク・ビーツを披露したり、"Loss"における金属がひしゃげるような鈍いパーカッションが印象的なダブ・ステップ風など、ここら辺のリズムの豊富さは本人がドラムプレイヤーである事も影響しているのだろう。勿論そんな奇抜な曲だけではなく例えば"The Looping Generation"のようにすっきりと贅肉を削ぎ落としつつ、ミニマルのグルーヴを重視してヒプノティックな旋律のループや中毒的なアシッド・ベースによる恍惚感を打ち出して機能性に溢れたテック・ハウスにおいては、音圧や勢いに頼らずに洗練されたグルーヴを生むTejadaのセンスが現れている。他にもデトロイト・エレクトロのコズミック感にも似た感覚がある鈍いエレクトロの"Telemetry"や、小気味良いブレイク・ビーツにシンセパッドも用いた叙情感溢れるAIテクノ風な"Quipu"など、曲調は様々だがアルバムという枠組みの中でフロアに即したダンス・トラックとして纏まっている。海外ではさておき日本では不遇な程に決して知名度が高くはないのだが、非常に多くの作品を送り出しながらも聞き込める高い水準で毎回アルバムを作っており(だからこそKompkatからリリースされているのだが)、本作も粒揃いという表現が相応しい内容だ。



Check John Tejada
| TECHNO14 | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2019/5/18 FreedomSunset feat. Mixmaster Morris @ Oppa-la
90年代から長きに渡りアンビエント・シーンで活躍するThe Irresistible ForceことMixmaster Morris。2019年も4月末から日本各地を精力的にツアーとして回っているが、この度湘南を代表するクラブであるOppa-laに久しぶりに登場する。それもなんと湘南の夏の名物パーティーであるSunset Loungeの番外編的なFreedomSunsetに初登場となれば期待せずにはいられないわけだが、その周りを固めるのは過去にもMorrisと共演歴のあるDJ YogurtやRoundhouse等でも活躍するMEGUMILK、また焚火dub主宰のTyme.のshiba@FreedomSunsetをフィーチャーしたライブもありと、色々な音楽を浴びて楽しむ事が出来そうだと非常に楽しみなパーティーだ。
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| EVENT REPORT7 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Far Out Monster Disco Orchestra - Black Sun (Far Out Recordings:FARO 202CD)
The Far Out Monster Disco Orchestra - Black Sun
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ブラジリアン・ミュージックのオーソドックス - 例えばジャズやサンバにボサノヴァなど - そしてモダンなダンス・ミュージックまで、過去と未来を紡ぐように展開するFar Out Recordingsは、この類に造詣は無い人にとってもレーベル名は聞いた事がある位に著名な存在だ。そんなレーベルの15周年の活動として2008年頃に始まったプロジェクトがThe Far Out Monster Disco Orchestraで、その中心にいるのがレーベル設立者であるJoe Davis、Incognitoの息子であるDaniel Maunick(=DJ Venom=Dokta Venom)、そしてAzymuthのプロデュースも手掛けるDavid Brinkworthらで、その周りをブラジリアン・ミュージックの実力者が固めるというだけあって音楽的な素養の高さは保証されたプロジェクトだ。2014年には初のアルバムである『The Far Out Monster Disco Orchestra』(過去レビュー)でソウルやディスコにファンクも咀嚼したブラジリアン・ミュージックを豊かに聞かせていたが、それから4年を経て遂に2ndアルバムが完成した。ここでも前述のアーティストが中心となりながら、他にはブラジリアン・ミュージックの女性ボーカリストであるHeidi VogelやAzymuthの元キーボード担当であったJose Roberto BertramiにベーシストのAlex Malheirosなど、その他大勢のアーティストを迎える事でゴージャスな響きを生み音楽に豊かさを込めている。アルバム冒頭の"Step Into My Life"からしてゴージャスで華麗な音が鳴っており、ストリングスやホーン帯も加わった生演奏を主体とした流麗なサウンド、ギターやベースのファンキーな響き、そしてうっとりする程に甘くそしてソウルフルな歌が一つとなり、晴々とした涼風が吹くようなブラジリアン・ディスコだ。"Black Sun"は動きの多く力強いベースや切れのあるギターカッティングがファンキーで、そこに情熱的な歌やコズミックなシンセにサックスやトランペットの豪華な音が加わり、次第に熱量を増して盛り上がっていく。一転して"Flying High"は落ち着いたテンポでしっとりと甘い女性の歌を聞かせるバラード的なディスコで、微睡みを誘う優美なピアノのコードや豊潤な響きのシンセのメロディーを軸にして、胸を締め付ける切なさに満たされる。フェンダー・ローズの繊細で美しいソロから始まる"The Two Of Us"もミッドテンポでしっとり系の曲で、晴れやかで和んだ歌と甘いコーラスに優しいピアノやフェンダー・ローズでメロウネスが込めて、じっくりと甘い世界に浸らせる。アルバム12曲の内5曲はインスト・バージョンなので実質7曲になるが、ノリの良いブギーなダンスからメロウに聞かせる曲までどれも耳に残る魅力的なメロディーや生楽器の富んだ響きが活かされており、流石実力者揃いのバンド・プロジェクトによる本格ディスコだ。



Check The Far Out Monster Disco Orchestra
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ3 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luciano - Sequentia Vol.2 (Cadenza:CADENZA 119)
Luciano - Sequentia vol.2

チリアン・ミニマルのLucianoが2018年の夏頃にリリースした『Sequentia Vol.1』(過去レビュー)は、自身で主宰するCadenzaの15周年記念の一環としての作品で、ミニマルを踏襲しながらもLucianoらしいオーガニック性を前面に出しながら繊細さと優美さを兼ね備えた芸術的なダンス・ミュージックだった。Vol.1と冠されていたのでシリーズかとは思い込んでいたがどうやらそれは間違いなく、その続編であるVol.2が2018年12月に配信のみでリリースされている。このシリーズはレーベルインフォによれば一年の各季節に捧げられているとの事で、前作は夏で本作は秋が主題になっており、そのせいかVol.1よりも何となくしみじみとした郷愁を感じられなくもない。本作も大作揃いで冒頭の"Sphere"は15分にも及ぶが一切リズムは入らずに、物悲しい弦楽器らしきリフのループに合わせて悲壮感漂う繊細なピアノが展開する子守唄のような雰囲気の曲だが、Lucianoらしい美しさは光るもののダンス・トラックの快楽的な持続間もなく展開も殆どなくやや冗長ではないだろうか。それに続く"Idilicia"は湿っぽいドラムがジャジーなリズムを刻んでおり、そこに艶のあるエレクトロニックなリフに分厚いシンセが胸を締め付けるように情緒的な旋律を聞かせるメランコリーなダウンテンポで、秋のしんみりとした切ない雰囲気と重ねられる。"Aether"もゆったりと大らかでオーガニックなリズムが入っており、点描のような耽美な電子音の装飾や仄かに温かいシンセのメロディーを音の隙間を活かして用いて、その構成もあって随分と開放感も感じられるオーガニック・バレアリックといった印象を植え付ける。最もLucianoらしいダンス・トラックはスイスのシンガーソングライターであるBastian Bakerをフィーチャーした"My Fantasy"で、情熱的で軽やかなラテン・パーカッションに合わせて感情的な歌やメランコリーなギタフレーズを重ねて、線の細さを活かして優美な装飾のような音響を浮かび上がらせたラテン・ミニマルは機能性と芸術性が両立している。真夜中のパーティーで使える曲は最後の曲位なもので全体としては随分とリスニングに傾倒しているので、やや物足りなさは残るもののそれでもLucianoの芸術性と秋という季節感は伝わってくるので、コンセプト自体は正しく表現されているのだろう。



Check Luciano
| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |