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Radioactive Man - Luxury Sky Garden (Asking For Trouble:AFT001)
Radioactive Man - Luxury Sky Garden
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Andrew Weatherallとのエレクトロ・ユニットであるTwo Lone Swordsmenとして、またそれ以外にも大量の変名を用いてWeatherallのサポートを行ってきたKeith Tenniswood。そんな彼のソロ活動の場がRadioactive Manであるが、一般的な知名度で言えばWeatherallの影に隠れがちなTenniswoodではあるが、Radioactive Manの音楽を聞けばそれが間違いである事に直ぐに気付く事が出来る。今までに複数のアルバムをリリースしているが、パンキッシュなエレクトロからディープな音響、または鋭利なブレイク・ビーツやポップな感覚など、つまりはTwo Lone Swordsmenの多様性はRadioactive Manにも継承されており、Tenniswoodもやはりユニットの一員としての音楽的なセンスを担っていたのは言うまでもない。そして5年ぶりのアルバムであるが、これは歴代最高傑作と呼んでも間違いではない程に素晴らしい。スタイルで言えばテクノにエレクトロ、ブレイク・ビーツやインテリジェンス系にアシッドなど様々な面が見受けられるが、それらは纏めて全てエレクトロ・パンクと呼ぶべき刺々しいサウンドが痛快だ。アルバム冒頭の"Steve Chop"からして素晴らしく、ドラム・サンプルだろうか生々しいブレイク・ビーツと酩酊感あるアシッド・ベースがうねり、非常にライブ感あるファンキーで毒々しいレイヴ・サウンドに魅了される。と思いきやディープ・スペースな空間に掘り出される無重力エレクトロな"Deep Space Habitat"は、例えば真髄であるデトロイトのエレクトロを思わせるSFの世界観が広がっている。鋭利なリズムが切り込んでくるスタイルの刺々しいエレクトロの"Ism Schism"、コズミックな電子音が反復しながらも生ドラム風なリズムの響きが強調された"Bonnet Bee"など、やはり何処かロック・テイストなりパンキッシュな味があるのは彼の持ち味だろう。更にジューク/フットワークにも似て早いビートとゲットー的な悪っぽい雰囲気がある"Jommtones"、そんな小刻みなビートのジュークっぽさにデトロイト・テクノの叙情性が加わった"Serving Suggestion"など、多方向に枝分かれしながらもそこには一貫してベースとなるエレクトロが存在している。DrexciyaやUnderground Resistanceが根付かせたエレクトロを、同じ時期からUKに於いて今までやってきただけあり、その才能はやはり本物だ。刺々しく荒々しいリズムに自然と体が痺れてしまう。



Check Keith Tenniswood
| TECHNO13 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/2/2 場 @ KGR(n)
2017年5月、クラブという遊び場とは縁のなさそうな神楽坂に新たなるライブハウス/クラブが生まれた。日中はライブなどの場所である神楽音(カグラネ)として、そして週末の夜はクラブ・ミュージックを中心としたクラブであるKGR(n)として運営し、キャパは80人程度と大きくないながらも神楽坂に新しい息吹をもたらすであろう遊び場だ。今回は「場」なるパーティーにおいて、DJ YAZI、IORI、Yoshitaka Shirakuraが出演するパーティーがあったのだが、各アーティストのバックボーンであるヒップ・ホップ/ハウス/ノイズ方面からテクノを解釈するというコンセプトが面白そうであったので、初めての場所という事もありパーティーへ参加する事にした。
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| EVENT REPORT6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
サワサキヨシヒロ and NGEO - Electrospout! (Naturally Gushing:NGD002)
サワサキヨシヒロ and NGEO - Electrospout!
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2016年、タイトル通りに『Sawasaki Is Back!』(過去レビュー)で復活を果たしたサワサキヨシヒロ。過去にはR&S傘下のApollo RecordsやSublime RecordsにTransonic Recordsなどから底抜けにオプティミスティックなテクノ/アンビエントをリリースし、日本のテクノの創世記を担った一人である。2000年以降の活動は断続的だったが、その一方で偏執的な温泉愛は音楽と映像による温泉布教活動であるNaturally Gushingへと発展するなど、クラブシーンからはやや距離は置きつつもサワサキの緩く無邪気なアンビエントは密かに続いていた。本作は復帰2作目となるが、温泉プロジェクトの発展系であるNaturally Gushing Electric Orchestra名義での作品であり、サワサキが監督となり複数のアーティストによる(作曲も含め)制作となっている。アルバムの幕開けは「シロクニゴッタオンセンガスキナノ」というバーチャルボイスで始まる"Sulfur"、直ぐにフワフワとした明るい電子音が浮遊するように旋律を奏で気の抜けてリラックスした空気が満ちていく様は、確かに温泉に浸かってほっこり夢現な気分と似ている。続く"The Steam Paradise"ではエグいエレクトロニック・サウンドが脈打ちつつも、陽気なトリップ感が広がっていくエレクトロ風味で、鮮やかな電子音に彩られている。"Dig It"ではモジュラー・シンセだろうか奇怪な電子音が散りばめられた音響系で、ユーモアと自由さに溢れている。再び温泉気分な"Love Onsen"、甘く語りかけてくるボイス・サンプルとドリーミーな電子音の連なり、そしてリラックスしたハウス・ビートで温泉の中の無重力感が心地良い。ビートレスでアンビエントに振り切れた"EMS Onsen"、この無意味な電子音による無邪気なオプティシズムは昔のサワサキを思い起こさせたりもする。一方でエグミのあるアシッド・サウンドと力強いキックによる4つ打ちが前面に出た"Carbonic Acid"は、アナログ機材やモジュラー・シンセを用いた制作による人力的なラフ加減があり、何だか肉体性を伴うようだ。電子音への探求はPCは極力使用せずにヴィンテージなアナログ・シンセやモジュラー・シンセなどを用いる事になり、その結果として電子音楽ながらもElectric Orchestraの名通りにライブ感のある音楽になったのだろう。音そのものに意味を込めずひたすらオプティミスティックな響きに向かった、つまりはサワサキらしいナチュラルなアンビエント性があり、昔からのファンも納得のアルバムだろう。



Check Yoshihiro Sawasaki
| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Denis Mpunga & Paul K. - Criola Remixed (Music From Memory:MFM023)
Denis Mpunga & Paul K.  - Criola Remixed
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時代の狭間に埋もれてしまった音源を偏執的に掘り起こす究極的なディガー・レーベル、それがアムステルダムを拠点とするMusic From Memoryだ。2013年発足ながらもジャンル問わずに名盤からカルトな作品まで多くの作品の復刻に勤しみつつ、更にはそんなアーティストの新作発表へ繋げる事に対し寄与したりと、過去と現在と未来を繋げる重要なレーベルへと成長したのは誰も否定出来ないだろう。本作はベルギーとコンゴの混血ディオが1984年から1987年に発表した奇作を、そんなレーベルがまた掘り起こして纏めた『Criola』を更に、現代のアーティストにリミックスさせる事で時代を繋ぎ合わせた作品だ。オリジナル音源については購入はしておらず少しだけ試聴した限りでは、安っぽくも電子音によってアフロな音を鳴らした土着的なファンクだったが、ここでは現行アーティストが手を加える事で現代的なダンス・ミュージックらしさも浮かび上がっている。とは言っても一般的なダンス・ミュージックのアーティストが参加するでもなく、MFM関連のアーティストやバレアリック系にオルタナティブな電子音楽系の人までが参加しており、オリジナルの奇抜さを残した摩訶不思議な音楽が鳴っている。"Kwe!! (Prins Emanuel Remix)"はリズムは軽快に連打されながら疾走するエキゾチックながらも比較的まともなダンス・ミュージックだが、全体的に素朴と言うか安っぽい電子音や生演奏によるアフロ・ディスコな趣きだ。何だか民族的な祭りのようなグルーヴィーなリズムと懐かしさを誘う笛の音に引っ張られる"Intermezzo B (Dazion's Turtle Maraca Remix)"も面白いが、"Funyaka (Androo's Romantic Dub)"のプロト・ハウスらしくある垢抜けない響きのリズムに、すかすかの間の中からはファンクやアフロが融解した雰囲気に加えサイケデリックな幻想が広がっている。土着的なドラムは気が抜けてもさっとしながらもニューウェーブらしいギターやベースから退廃感もある"Veronika II (Tolouse Low Trax Remix)"、更にポリリズムで奇怪なリズムが打ち鳴らされる中で嘆きのような歌が繰り返される"Veronika II (Original Mix)"、何処か廃れた感が気持ち悪さと酩酊の狭間を彷徨う。より原始的でアフロかつダブなリズムが強調された"Intermezzo II (Interstellar Funk Remix)"は毒気付いた電子音がうねりながらシタールらしき旋律がエキゾチック感を誘発し、芯のある4つ打ちが刻む事でテクノらしさも纏った辺境のダンス・ミュージックだ。どれもこれも一筋縄ではない異形のダンス・ミュージック、古き失われた音楽が現在形の形で今に蘇った。



Check Denis Mpunga & Paul K.
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tomi Chair - Music Is My Life (Gabcat Records:GABCAT 009)
Tomi Chair - Music Is My Life
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日本よりも海外で評価された事で逆輸入的に日本でもその知名度を高めているTominori Hosoya、その音楽性は清涼で透明感ある美しいシンセワークを軸に無限の空の如く開放感ある世界観が特徴で、機能性に収束するのではなく響きの豊かさに秀でたディープ・ハウス〜テクノによって聞く者を魅了する。実際にここ2〜3年のリリースペースは鰻登りで海外のレーベルから作品を出す機会は増えているが、この新作もドイツの新興レーベルであるGabCat Recordsからとなり日本に居ながらにして海外に於いて音楽的に確かな評価を獲得している事を示唆している。本作にはオリジナルが2曲、そして他にKaito名義でも活躍するエモーショナル・テクノに於いては随一のHiroshi Watanabe、そしてBPitch Control等で活動するフィンランドのKikiがリミックスを提供しているが、どれも非常にエモーショナル性が強いのは当然として更にトランシーな感覚がある点が特徴だ。タイトル曲の"Music Is My Life"は正にHosoyaの個性が現れており、モヤモヤとしながらも透明感のあるシンセや空へと抜けていく爽快なパーカッションを響かせ、軽快に疾走するディープ・ハウスの中にアンビエント的な流れも挿入され、優美な空気を纏って空高く飛翔するような清々しいエモーショナルな曲。そして"Music Is My Life (Hiroshi Watanabe a.k.a Kaito Remix)"では独自に薄く伸びていくパッドやシンセのリフで光を纏う装飾を行い、また激しさも伴うハイハットなどでリズムも力強さを増し、全体として清々しいトランシーなサウンドを強めてKaitoらしい激情的な展開を繰り広げるリミックスへと生まれ変わっている。一方で"Autumn"は抜けの良いパーカッションが鳴りながらもどっしりとしたリズムが地に根を張るように安定感のある4つ打ちを刻み、じわじわと底から盛り上がってくる持続性のあるディープ・ハウスだが、徐々に視界が開けるような爽やかなシンセのメロディーが入ってくれば途端にHosoyaのエモーショナル性に染まっていく。面白いリミックスになったのは"Autumn (Kiki Remix)"で、鈍いパーカッションを用いながら躍動感や疾走感のあるリズムで心地良いが、上モノは相当に快楽的でトランス要素が前面に出ており、やや暗い雰囲気から妖艶な覚醒感を発するテクノへと一変している。Hosoyaらしさが存分に発揮されたオリジナルも、ドラマ性やトランス感を更に獲得したリミックスも、どれも豊かな響きを持ったダンス・トラックでフロアをきっと鮮やかに照らしてくれるに違いない。



Check Tominori Hosoya
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |