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Odeon - Galaxies (Edizioni Mondo:MND008)
Odeon - Galaxies
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60年代のモンド映画に触発されハウス・ミュージック側からライブラリー・ミュージック的な音楽を手掛けるEdizioni Mondoは、まだ発足から僅か5年程ではあるものの現在のバレアリック・ミュージックとも共振しながら単にダンスのためだけではない豊かな風景を換気させるような音楽性を持っている。目下レーベルの最新アルバムである本作はローマからLuciano & Valerio RaimondiとMichele & Giacomo Righiniの二組の兄弟による4人組のユニットであるOdeonによるもので、このユニットは過去にも同レーベルから2枚のEPをリリースしており、サイケデリックなロックや夢のようなコズミック・ディスコに微睡みのアンビエント性を咀嚼して、基本的にはリスニング志向ながらもロードムービーのように音楽が旅情を描写するような音楽性を披露している。アルバムでは特にそんな音楽性が活かされる事になっており、霞の奥に消えていくような4ADを思わせるサイケデリックながらも甘美なビターのディレイが特徴のロック風な"Recovery"で始まり、続く"Landing"も同じ幻想的なギターを前面に出しそこにぼやけたシンセのドローンやコズミックなSEを導入して、序盤から夢の中を旅するような心地好い陶酔の世界へ。"Parsek"は溜めが効いたロックなリズムとディレイされたボーカルに惑わされ、"Fauna"ではビートは消失し鳥の鳴き声や波の音などを用いたフィールド・レコーディングで一旦息を入れつつ、そして甘美なギターのアルペジオによってどんよりとしたメロウな雲に包まれる"Capricorn"は特に幻夢なサイケデリック性が強く、途中のアンビエントな展開もあって意識も朦朧とするようなドリーミーな世界観だ。終盤には先行シングルの"Rocket Launch"も収録されており、もはや70年代プログレッシヴ・ロックとディスコがミックスされたように、轟音ギターから甘く透明感のあるギターの変化する展開や静と動が切り替わる大胆なビートの変化など躍動感のあるダンス・ロックが、4人組でライブ演奏しているようなダイナミズムを打ち出している。アルバムという大きな作風だからこそ彼等の心情の変化を描き出すような展開の大きさが活かされており、最初から最後まで夢と現実の狭間を進むようなサイケデリックな世界を堪能する事が出来るだろう。



Check Odeon
| HOUSE13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Caissard DJ - BAH040 (Bahnsteig 23:BAH040)
Caissard DJ - BAH040

2015年にベルリンで設立されたBahnsteig 23は、まだ活動3年程ながらも既に作品数は20を超える程に勢いがある。生っぽいディスコやシンセ・ポップやニューウェーブの要素を含む異形なエディット作品が中心で、決して有名なアーティストの作品をリリースしているわけではないが、独自のレーベル性を着実に確立させながら勢いを強めている。そのレーベルからデビューを飾ったのがフランスからのThomas CaissardことCaissard DJで、デビューしたばかりなので詳細は不明なものの、一聴して耳を惹き付ける位には印象的な作品だったのでついつい購入した次第だ。出だしの"Bright Dance"こそタイトル通りにキラキラとしたシンセを用いたシンセポップな曲調で、随分と懐かしくもあり哀愁のある音楽性だなと思っていると、"Market Anthem"は安っぽいリズムマシンのビートやベースが浮かび上がる作風は80年代のニューウェーブな雰囲気もあったりと、序盤から全く的を絞らせない。更にはアジアな雰囲気を思わせる弦の音色を用いた原始的エキゾチックな"La x5"、奇妙な電子音が唸りローファイなビートが刻まれるマシン・ファンクな"Arrakis (Melange Dub)"、黒魔術を唱えているような不気味なゴシックでインダストリアル風の"Demo-cracy"、そして妙な高揚感のあるベルの連打と生々しい太鼓のビートが中国を思わせるようなハイエナジーの"The God Emperor"と、曲毎に様々な様相があり一枚のEPの中でも雑多ながらも折衷主義とも認められる音楽性が詰まっている。その余りの纏まりの無さはここまでやると清々しい位で、Bahnsteig 23というレーベルの強烈な個性の一つと思えば、十分にレーベルの魅力性を伝える事にも寄与している。アーティストとレーベル共に、今後も注目せざるを得ない衝動的な一枚だ。



Check Caissard DJ
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Pritchard - The Four Worlds (Warp Records:WARPCD296)
Mark Pritchard - The Four Worlds
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伝説的なアンビエント・ユニットであるGlobal Communicationの一員であり、そして様々な名義を用いて多方面の音楽へ手を広げて活動を拡張させてきたMark Pritchardは、しかし2016年にようやく本人名義での初のアルバムをリリースしていた。そこでの手応えを感じたのだろうか、次なるアルバムである本作も本人名義でのリリースとなるが、前作の今までの雑多な音楽性を咀嚼した方向性から今度はメランコリー×アンビエントの静謐な音楽へと転換している。とは言いながらもアルバム冒頭の"Glasspops"だけは4つ打ちのビートが入ったプログレッシヴとアンビエントな雰囲気のあるテクノで、何でも5年の歳月を掛けて制作された11分にも及ぶ大作との事。ブリーピーなシンセが下からじわじわぐぐっと迫り上がってくるも決してアッパーにはならずに内部に情熱を貯め込むような感傷的なテクノは、シンフォニックな響きが荘厳な美しさも伴っており、確かにアルバムの中でもその個性は際立っている。がそれ故に残りのビートレスな7曲とのバランスはやや崩れてしまっているのも事実で、ピアノがリードする美しくも真夜中の不気味さと不穏な空気も漂ってくるクラシック的な"Circle Of Fear"や重厚なドローンがのしかかる中で暗い呟きが魔術的な"Come Let Us"らは、ビートが無い事も関連はしているがよりムード重視な音楽性でフロアからは乖離している。かと思えばハープシコードらしき明るい音の連なりとストリングスによって光に包まれる牧歌的な"The Arched Window"、無重力空間に電子音を放ち自由に漂わせるようなジャーマン・プログレ×アンビエント調の悲壮感漂う"Parkstone Melody II"など多少の外向的な雰囲気もあるが、アルバム全体のイメージはやはりメランコリーな室内楽的だ。尺も全体で30分弱と随分とコンパクトな構成で、トラック自体もPritchardに大して期待しているものからはややずれているようにも思われ、アーティストに対しての期待は大きいだけに物足りない。



Check Mark Pritchard
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Random Control (Berlin Bass Collective:BBC-004)
Kez YM - Random Control
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Yore RecordsやFaces Recordsにフィーチャーされる等、日本人としてそのブラックネス溢れるハウス・ミュージックは日本よりも寧ろ海外で認められているKazuki YamaguchiことKez YMは、昨今の他のアーティストと同様に日本を離れ現在はベルリンを拠点として活動している。異国の地での活動が一体彼にどんな影響を及ぼしているのかは定かではないが、新作を聴く限りではKez YMはKez YMで、以前と全く変わらずにディスコ・サンプリングを武器にエネルギッシュで骨太なハウスを披露しており、先ずは一安心だ。エレピらしき音色のサンプリング・ループを軸にした"Trapezoid Dance"はドズドスとした低音の効いた4つ打ちでねっとりと攻めるハウスで、ボイス・サンプリングやファンキーなベースラインが躍動して重くも躍動感があり、ファンキーなディスコ・ハウスは如何にも彼らしい。"Blood Heat"はガヤガヤとしたサンプリングを用いて騒がしさが目立っており、下降していくようなマイナーコードの展開がビートダウン・ハウス的で、ピークタイムではなく一旦力を抜くような時間帯向けのトラックか。"Rhythm Circulations"は爽やかでアフロなパーカッションが弾け開放的な雰囲気があり、そこにやはりサンプリングによるループが輝かしい楽天的な響きとなって引っ張っていく展開で、非常に単純明快な反復重視な構成のディスコ・ハウスではあるが故に体も即座に反応するだろう。そして"Mind Scope"ではやや隙間を作って軽さを出したビート感にうねりのあるワウギター風なループやホーン風のメロディーでじわじわと引っ張るハウスで、勢いは抑えられながらも持続感が心地好い。金太郎なサンプリング・ハウスの作風は完全に確立されており、目新しさは無いものの徹底的にフロアに視線が向けられておりDJとしての才能が作曲にも反映されている。



Check Kez YM
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
HVL - Hidden Valley EP (Rough House Rosie:RHR 013)
HVL - Hidden Valley EP
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グルジアのGigi JikiaことHVLは深遠でアブストラクトなディープ・ハウスな音響に特徴があり、それが評価を獲得したのかここ2〜3年は異なるレーベルから作品をリリースしていた。しかし1年半ぶりの新作は彼にとって古巣とも呼べるドイツはケルンのRough House Rosieからとなり、そのアンビエンスな性質もあるレーベルとの相性で言えばやはり間違いはない事からこの新作も期待する事だろう。しかし今までのゆったりとして深いアンビエンス性と意識的に聞くようなリスニング性を予想していると、A面の"Enslaver"にはやや驚きを覚えるかもしれない。変則的なビートでありながらもしかしそれは疾走するスピード感を得ており、そこにアシッドにも近い覚醒的なメロディーが明確なシーケンスで上昇と下降を繰り返し、もはやツール的なテクノとして響いている。薄氷のような繊細なパッドを潜ませてアンビエントな雰囲気を含ませながらも、このフロアを駆け抜けるような爽快感は今までのHVLには殆ど見受けられなかった性質だ。一方で"Distom Spook"は従来のHVLらしいと言うか、ヒプノティックなアシッドのラインやカタカタとした粗雑なリズムを用いた作風はアシッド・ハウスであるものの、そこに空間的の広がりを生む音を加える事で幻惑的なアンビエント感も生まれており、快楽的な中毒性に侵される。カタカタとしてエレクトロ・ビートが耳に残る"Lemon Stealer"もロウなハイハットやファンキーなビート感やに対し、すっと入ったり消えたりとする上モノはアンビエントの要素があり、ふわっと足元が浮かび上がるような心地好い浮遊感や陶酔感に繋がっている。そして最後は大らかなブレイク・ビーツを刻む"Crow Hill"で、スペーシーな効果音が浮遊する中にアトモスフェリックなパッドが濃霧のように満ちてきて、最もアンビエント性の高いディープ・ハウスはHVLらしい。深い空間創出を生む音響のディープ・ハウスに関してはやはりHVLの得意とするところであり、アシッドからテクノにエレクトロと表面的には違いはあってもどれに一貫した音響空間が存在している。



Check HVL
| TECHNO13 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |