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2018/11/23 Kabuto Presents LAIR 11th Anniversary @ Grassroots
東高円寺の音楽酒場であるGrassrootsのレギュラーパーティーの一つ、それがKabutoが主宰するLAIR。近年彼が立ち上げたDaze Of Phazeも時代に埋もれたテクノやエレクトロの再発見的な意味合いで興味深いが、しかしGrassrootsと言う小さい場所だからこそ集客や一般受け等を気にする事もなく、当然ゲストも知名度云々ではなくKabutoが信頼する仲間を呼び寄せたりと、Kabutoの音楽性を最も反映させる事が可能となるLAIRこそはKabutoのファンであれば当然足を運ぶべきものだ。そんなパーティーも遂に11周年、しかしアニバーサリーであっても大袈裟に祝う事はなくTommyとYukkeをゲストに招いて、いつもと変わらず温かい雰囲気に包まれたLAIRが開催された。
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| EVENT REPORT6 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mr Fingers - Cerebral Hemispheres (Alleviated Records:ML-9017)
Mr Fingers - Cerebral Hemispheres
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ダンス・ミュージックという移り変わりの早い業界の荒波に飲み込まれる事なく、常にマイペースに自分の世界観を守り続けてきたその活動もいつかは終わりを迎えるように、2012年に聴覚障害を理由に一旦はDJ業から身を引いたLarry Heard。それと共にリミックス業以外では作品のリリースも停止し、淡々としながらも真摯に音楽に向き合ってきた音楽の道も停止してしまうのかと心配していたが、なんと2016年のDimensions Festivalでのライブを皮切りに復活を果たす。そう、やはりHeardの音楽性が最も発揮されるのは自身で制作した曲をライブで表現する事であり、それは彼が作曲家としての帰還を表明した瞬間だったに違いない。事実、本作はMr. Fingers名義での24年ぶりとなるアルバムで、わざわざこの古い名義を用いたのには何か音楽活動に対する決意表明のような意味合いが込められているように感じずにはいられない。とは言っても時代に取り残されたように、しかし全く風化しない思慮深いディープ・ハウスの作風はHeardらしい柔らかい優しさがありつつも、普遍的な強度が貫いている。開始となる"Full Moon"も囁くような優しいHeardの歌に静謐な美しさを際立てるピアノの旋律が落ち着いた叙情を生み、淡々としたハウスの4つ打ちと相まって、いわゆるクラブミュージックにありがちな押し付けがましい興奮は一切ない。"Urbane Sunset"では枯れた味わいのあるギターと繊細なピアノを合わせ、そこに手数の多いパーカッションも加えてジャズやフュージョンのセッションしているような、実に歳を重ねたからこその円熟味のある曲だ。もちろん"Sands Of Aruba"のようにしっとりしながらも軽快なハウス・ビートを刻む曲もあるが、それにしても温かい感情を吐露するようなサックスや透明感のあるキーボード使いが、耳に優しく吐息を吹き掛けるように響いてくる。CDで言うと2枚目に当たる方は比較的フロア寄りの曲が多く、遂になった"Outer Acid"と"Inner Acid"の二曲は、どちらもダークでじわじわと精神を侵食するようなアシッド・ベースを用いたフロア向けのハウスだが、これにしてもアッパーで強迫的に踊らせるようなものでもなく、聞き手にダンスともリスニングとも解釈を委ねる大らかさがある。"Stratusfly"ではTikimanことPaul St. Hilaireをフィーチャーし、時間を経て味わいを増した哀愁が枯れた感もあるボーカル・ハウスを形成し、この俗物にまみれた世の中から距離を置くようにただただ自分の内面を見つめ直している感さえある。そしてこれぞHeardな揺蕩う浮遊感のある叙情的なディープ・ハウスの"Aether"から、最後はNicole Wrayを歌手に迎えてややポップで可愛らしくもある歌と親しみのある明るい基調のトラックから成る"Praise To The Vibes"で、深い深い内面旅行を終えて現実へと戻ってきたかのように明るさを取り戻して終わる。音楽的な面でMr. Fingers名義だから特別だという事は全くなく、スムースなディープ・ハウスにジャズやR&Bのスパイスも加えて、つまりLarry Heardとしての集大成のようにも感じられるメランコリーで深く優しい世界観は時代に左右されない完成されたスタイルなのだ。寡黙ながらも音楽に対して誠実なHeardの性格が伝わってくるような、そんな心温まるアルバムだ。



Check Larry Heard
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Via LP (Everysoul:esol013)
Vince Watson - Via LP
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最も熱心な、そして永遠のデトロイト・テクノのフォロワーを代表するであろうVince Watson、20年にも及ぶ長い活動の中で数多くのレーベルからエモーショナルなテクノ/ハウスのを送り出してきた彼も、近年はクオリティーコントロールを適切に行うためか自身のレーベルであるEverysoulを設立し、特に重要なアルバムはそこからリリースしている。そして本作、9枚目となるアルバムも自信の表れなのだろうか同様にEverysoulからのリリースとなり、そこには歴代最高傑作と呼べる程にエモーショナルかつディープなテクノ/ハウスが並んでいる。本人の説明ではパーティーからパーティーへの移動中の感情をコンセプトにしたようで、とあるパーティーでの興奮やそこからの日常に戻るリラクゼーションが各曲で表現されている事もあり、確かに過去の作品よりも更に感情が強く打ち出されているように思われる。基本的には金太郎飴的な作風である事は前提にしても、それでも尚深遠さとエモーショナル性が強くなった本作の強度は並大抵のものではなく、幕開けを飾る"Bon Voyage"から余りにも叙情的なパッドのディープな旋律、トランシーにも似た快楽的なシンセのリフが絡み合いながら、いきなり咽び泣くような感動のピークに連れて行く。続く"Via"はややグルーヴを落ち着かせてしっとりした4つ打ちから徐々に底から湧いてくるような泣きのシンセストリングスが望郷の念を呼び起こすようで、その深い情緒はデトロイト・テクノ以上にデトロイトらしいと言うか、もはや様式美ですらある。ぐっとテンポを落としてダウナーなハウス調の"Route303"では彼らしいメランコリックかつ繊細なピアノが艷やかに響きほっと落ち着きを取り戻しつつ、逆に"The Traveller"のような曲ではアッパーで攻撃的なテクノのビートにぐっと伸びていくパッドやエグミのあるシンセでパーティーの真っ只中にいるような興奮を誘う。アルバムの中盤もフロアをノックアウトするような攻撃的な曲が待ち受けており、ずっしりしたバスドラや激しいハイハットに打ち付けられながらもレーザーのような色彩豊かな電子音が快楽を上り詰めていく"Momentum"、そしてアルバムの中でも特に高揚感に溢れているグルーヴで疾走りつつヒプノティックな電子音のループと壮大なパッドが宇宙の広がりを思わせる"Tale Of Two Cities"と、このハイエナジーな感覚には抗う事は出来ないだろう。終盤は緊張感から解放されながらも丁度心地好いグルーヴ感の上に乗るメランコリーな旋律の美しさが際立つ"Lonely Journey"、そして最後のノンビート・バージョンで物哀しいメロディーが明確に打ち出され感動的な終わりを迎える"Via (Sun Rising Mix)"の流れで、アルバムは全ての感情を吐き出すかのようにエモーショナルな世界が一貫している。ややもすれば金太郎飴と揶揄されがちな完成されたスタイルは、しかし純度を高める事で更に聞く者を感動させるエモーショナル&ディープの先に辿り着き、Watsonの最高傑作となった。いつも同じだろ?と思っているファンや深遠で美しいテクノを求める人、そしてデトロイト・テクノ好きな人にも当然お勧めしたい。



Check Vince Watson
| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
keita Sano - Ōtotsu (Let's Play House:LPHWHT18+)
keita Sano - Ōtotsu
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引く手数多と呼ぶには言い過ぎだろうか、いや、決してそれも誇張ではない位に日本から世界に向けて今最も注目を集める若手アーティストであるのは間違いなく、事実Crue-L RecordsをはじめRett I FlettaやMister Saturday Nightと言った人気レーベルからHolic Traxや1080pを含む多くのアンダーグラウンドなレーベルからも求愛を受けるアーティストがKeita Sanoだ。2012年頃から作品をリリースするも既にその量は30作を超えるなど尋常でないハイペースで量産しながら、その多作さに呼応するようにテクノ〜ハウス〜ディスコと作品毎に作風のバラエティーも広げて、幅広くファンを獲得している。本作は過去にもリリース歴のあるニューヨーク拠点のLet's Play Houseからとなるアルバムで、実はアナログでは『Kubo』と『Totsu』として別々にリリースされたものを、配信では合わせて凹凸=Ototsuとして纏めた作品だ。ここでは基本的にはハウスをベースにした作風になっているが、何と言ってもどれもフロアを強烈に沸かせるダンス・トラックである前提ある事を主張したい。8分にも及ぶ"A Place Called Sun Beach"は特にじわじわと来る快楽的な一曲で、序盤の溜めに溜めたシンセベースのシーケンスで長く引っ張りつつトランシーな上モノも入ってくれば、ディスコティックな多幸感の雰囲気に染まる機能的な作風で、幕開けから強烈な一撃を食らわせる。鈍いアシッドと不気味なホーンを用いてシカゴ・ハウス風な悪っぽい不良感のある"Hmmm"は、ロウな質感も相まって粗悪なマシン・グルーヴがより覚醒感を誘発する。次の"Sweet Fruit"もラフな音質ながらもズンドコとしたドラムやカラッとしたパーカッションで構成されたリズム重視のハウスで、亜熱帯の密林を喚起させる原始的なトライバル感が心地好い。ここまでの『Kubo』で十分に作風の幅広さは証明されているが、続く『Totsu』は更に賑やかなパーティー仕様な曲調が強くなっている。ピュンピュンとしたコズミックなSEや管楽器の派手なディスコ・サンプリングを多用した"Can't Wait The Party"は、そのタイトル通りにパーティーが待ち遠しくなるズンドコとしたフィルター・ディスコで、ドタドタとした安っぽいビート感ながらも輝きを放つようなメロディーで楽しさに溢れている。そして色っぽい女性ボーカルのサンプルを用いた"Bitch"はソウルフルかつ優美なディスコ・ハウスで官能的に聞かせつつも、最後の"The Stripper"は回転数が狂ったようなスローモーなテンポ、そして即興的なボーカルも入り紫煙も揺らぐ怪しい残響も加えてダンスホール・レゲエ調と、曲調は正に様々でありながらあの手この手で踊らせる曲ばかり。悪っぽさ、または華やかさなど曲毎に異なる表情やスタイルがありバラエティー豊かで、しかしどれもSanoの衝動的な勢いでの世界観の統一があり、大量にリリースをしているにもかかわらず爆発力は一向に衰えない。更に今度はClue-lからのアルバムも控えており、一体何処までこの勢いは続くのだろうか。



Check Keita Sano
| HOUSE13 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Angelo Ioakimoglu - The Nireus Years (1995-1997) (Into The Light Records:ITL007)
Angelo Ioakimoglu - The Nireus Years (1995-1997)
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時代に埋もれてしまい過去には注目されなかったギリシャ音楽に焦点を当てるというコンセプトで運営されるInto The Light Recordsは、しかしバレアリックやニューエイジが再燃するこの流れに自然と合流し、今になって日の目を見るように過去の音楽を現在のシーンに共存させる審美眼を持っている。本作もアテネのアーティストであるAngelo Ioakimogluが1995〜1997年に、しかも何とそれは彼が14〜16歳の時に録音したとされる内容で、これが単に若かりしアーティストが作ったという目新しさ以上に何故今まで未発表だったのかも不思議な程に素晴らしいバレアリック/アンビエントな音楽なのだ。それも敢えて何か大きな枠に当てはめれば前述のジャンルになる位で、ジャズからドラムン・ベースにR&Bやダウンテンポなど断片的に様々な要素がアルバムの中に同居しており、若さが故に色々とチャンレジしたようにも思われる。清々しい日の出を望むような、それはタイトル通りに宗教的なスピリチュアルさもある"Easter Theme"は荘厳なエレクトロニクスに笛や弦の音色などオーガニックな響きも混在し、アルバムの始まりに相応しく厳かな幕開けだ。続く"Kuwahara Ride"に変わると物哀しいドラマの一場面を見ているようなしんみりメランコリーなサントラ風で、ここでも麗しい弦楽器や生き生きとしたチョッパベースの生音がライブ感を作っている。"U220sax2"は今風のバレアリックなモードに相応しく、ピアノや管楽器の朗らかな響きが牧歌的なムードに繋がっており、最近制作されたと言われても全く違和感の無い現代的な曲だ。そして柔らかくしなやかなビートがジャジーで浮遊感を醸す"Slide Break"から、同様にしなやかなビート感ながらも畳み込むようなドラムン・ベースのしなやかなリズムとメランコリックなシンセのフレーズで90年代のドラムン全盛期を思わせる作風な"Alonissos"、西ロン系のブロークン・ビーツにも近い柔らかく弾けるリズムと豊潤なフュージョン風なシンセの響きのフューチャー・ジャズな"77 Bus Trip"と、後半はリズムがより自由度を増しながら豊かな色彩を帯びている。この幅の広さは一枚のアルバムの為に制作されたのではなく恐らくその時に出来上がった曲を集めたと思われるが、しかし全体の雰囲気として決して纏まりが無いわけでもなくバレアリックやニューエイジの流れで聞くとしたら、それはジャンルではなくスタイルという観点から全く違和感は感じない。清楚で透明感のあるメランコリーが通底しており、部屋を彩るBGMとして非常に機能的だ。



Check Angelo Ioakimoglu
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |