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DJ Koze - Knock Knock (Pampa Records:PampaCD013)
DJ Koze - Knock Knock
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DJとしてもアーティストとしてもレーベルボスとしての働きとしても、今最も注目すべき存在ではないだろうか。Stefan KozallaことDJ Kozeは元々はKompakt等を中心に捻れたダンス・ミュージックを手掛けていたものの、自身のPampaを設立後はより多彩で奇抜性の強いダンス・ミュージックへとのめり込む事になるが、そんな個性的な音の中にもしみじみとしたメランコリーが存在する音楽性は、キラートラックとしても成立する程に慣れ親しみ易さもある。前作から5年ぶりとなる3枚目のアルバムでもそういった個性に更に磨きを掛けて、多くのゲスト(Ada、Roisin Murphy、Jose Gonzalez、Mano Le Tough等)を起用したからという訳ではないだろうが、テクノからハウスにトリップ・ホップ、ポップにディスコやアンビエントにソウルなど最早ジャンルとしての壁が意味を成さない程に様々な要素が取り込まれ、捻れたポップ性に実験的でもあるユーモアとそしてダンスのグルーヴが共存している。幕開けとなる"Club Der Ewigkeiten"は優雅なストリングスやフルートにうっとりさせられつつ、ねっとりしたダウンテンポでドリーミーな夕暮れに染めていく。続く"Bonfire"は比較的ハウスのビートを保った曲ではあるが、サンプリングによる切なくも甘い歌声はネオソウル風でもあり、淡い色彩が滲む叙情に溶け込んでいく。Eddie FummlerやAdaを歌に起用した"Moving In A Liquid"はシャッフル調のリズムにうきうきとしつつ光沢感のあるポップなシンセでより弾けさせられるダンス・トラックで、そこから一転して"Colors Of Autumn"ではギターやベースも用いた有機的な序盤からトリップ・ホップ風のファンキーなリズムへと入っていく流れも、全く違和感が無いのはやはりKozeの淡いメランコリーやサイケデリアの統一性が故だろう。勿論"Pick Up"や"Seeing Aliens"のように光沢感を放つ煌めくような、または夕暮れ時のようなメランコリーが感傷的な、そんなサマーアンセム的なサンプリング系のフィルター・ハウスはパーティーが一番盛り上がっている瞬間に更にフロアを熱くするだろう。そして不鮮明な音像から甘くメロウな歌が浮かび上がってくるフォーキーなサイケデリアの"Muddy Funster"、ベース・ミュージックやダブ・ステップからの影響が感じられる可愛くも熱い感情が込められた"Jesus"など、アルバムは徹頭徹尾色々な音楽性が拡大するような構成だ。だからといって散漫な印象は一切無く、いやそれどころかクラブミュージックにしては随分とポップな世界観は、そういった異なるタイプの音を全て包み込んでDJ Kozeの個性を確立させている。夏はもうすぐ終わりだけれど、今夏を彩ったであろう素晴らしいセンチメンタル・ドリームだ。



Check DJ Koze
| HOUSE13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wade - Conscience EP (Unknown Season:USJS-008)
Rick Wade - Conscience EP

デトロイト・ハウスの作曲家としては恐らく最も多作を誇るであろう生粋のアーティスト、それこそRick Wade。特にここ数年のリリースペースは尋常ならざるもので、自身のHarmonie ParkやHolic Trax、HousewaxやYore Records等の著名なレーベルからよりマイナーなレーベルまで所構わず新作をリリースし、ディスコ・フィーリングな煌めくハウスからしっとりムードあるディープ・ハウスまで安定した品質を保ってアーティスト性を確立している。その反面、余りにもリリースペースが早いので作品の全てを拾い切るのは困難でもあるが、本作に於いてはブラックネス溢れるハウス〜ヒップ・ホップに素養のあるHugo LXや、叙情性を強く奏でるハウス・アーティストのTakuya Matsumotoがリミキサーとして参加している事もあり、必然的に惹かれて購入した。新曲の"Conscience"は彼にしては随分とジャジーでムーディーなハウスで、流麗なストリングスや内向的なキーボードワークを軸に軽い風が舞い込むようなラテンフレイバーもあるドラムやリム等のリズムが軽快なビートを刻み、身体が火照るようにメランコリーでしっとりした情感を滲ませるこの曲は、ピークタイムよりは例えばパーティーの早い時間かまたは朝方の寝ぼけ眼な時に聞きたくなる。また"Authentideep (Hugo LX Twelve Hundred Mix)"は原曲よりもざっくり生っぽいリズム感を強調しているが、叙情的な部分は残しつつもより上モノや散りばめられた音の粒は陶酔感が強くなり洗練されたテック・ハウスな響きもあり、黒っぽさとアダルトなエレガンスが融合している。特に個性的な作風になった"Conscience (Takuya Matsumoto's Low Position mix)"、重心が低くねっとりとしたロウなビートが先ず耳に入ってくるビートダウン・ハウスで、そこに催眠的なシンセのリフをミニマルに用いてじわじわと絡み付くように粘性を持って展開する異形な音楽性ながらも、そこから発せられる黒さは原曲以上だ。最後の"Mack Equation"はデジタルオンリーだった作品の初ヴァイナル化で、ディスコティックなストリングスが優雅に舞いエレピが色鮮やかに彩るミッドテンポのディスコ・フィーリング全開で曲で、落ち着いた展開ながらも陽気なノリに心がうきうきとする。Wadeのオリジナルには安心印があるし、またリミキサー二人も個性を発揮した曲を聞かせてくれており、全曲外れ無しの磐石な内容だ。



Check Rick Wade
| HOUSE13 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Terekke - Improvisational Loops (Music From Memory:MFM028)
Terekke - Improvisational Loops
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昨今のバレアリック隆盛と共振するように再評価著しいニューエイジ・ミュージックが、またしてもジャンルを超越しカルト・ミュージックの旧作の発掘から新作のリリースまで抜群のセンスを見せるMusic From Memoryによって再評価の後押しをされるべき作品があるとしたら、それこそこの作品だろう。手掛けたのはニューヨークのアーティストであるMatt GardnerことTerekkeで、過去にはロウ・ハウス/インダストリアル系のL.I.E.S.からも粗い音質のマシンビートを刻むロウ・ハウスや残響活かしたダビーな作品をリリースしていたりするも、一転本作ではノンビートのアンビエント/ニューエイジへと振り切れて桃源郷へと迷い込んだような夢の世界を展開している。本人の説明では2012年頃に受講していたヨガクラスに影響を受け、デジタルシンセやリバーブにルーパーエフェクト用いて制作したそうだ。イントロとしての1分程のぼんやりとしたコード展開でアンビエントへの入り口を作る"another"で始まり、圧巻はA面を丸々占める19分にも及ぶ"NuWav2"だろう。大きな展開は殆ど無くリバーブやルーパーエフェクトを活かした音の揺らぎや残響がぼんやりと柔らかいドローンとして伸びながら、淡く甘い音の響きで現実の時間軸から徐々に離れていくような無意識の感覚へと誘い込んでいき、完全なる瞑想の境地へと辿り着く平穏なアンビエントの快適性はここまでのものはそうは無いだろう。B面には1〜4分程の6曲が収録されており、大聖堂の中で残響が反射して荘厳な輝かしさが充満するアンビエントの"wav1"に始まり、動きのあるアルペジオには躍動感を感じつつもふんわりと上昇していくような清々しい爽快感のある"arrpfaded"、抽象的な音像の中に美しい宝石が光り輝くよう電子音が鳴る"soft g"、オーケストラ風のメロディーとそれに被さってくる電子音のレイヤーがニューエイジのスピリチュアル性を生む"220+g"など、それぞれ異なる姿を見せながらも陶酔感と言う点に於いては一切の切断は無い。ミニマルな構成で非常にシンプルな作品ながらも、心の穏やかさを保ちながらアンビエント/ニューエイジとしての快適性に振り切れた作品は、新作としてはそうは無いだろう。流石MFMの審美眼と言う事もあり、アンビエント好きであれば本作を見逃す事はもったいない。



Check Terekke
| ETC4 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Miruga - Spirit Garden EP (Moods & Grooves:MG-061)
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デトロイトのMike Grantが主宰する老舗レーベルであるMoods & Grooves、20年近くに及ぶ活動の中で嘘偽りなく多くの実力あるアーティストの作品をリリースしてきたディープ・ハウスのレーベルであるが、何とそんなレーベルから日本人初となる作品が到着した。それこそEthereal SoundやRough House RosieにBalance Musicなど正にディープなハウスで個性を持つレーベルから作品を送り出してきたMirugaで、しかし幾らMirugaのディープ・ハウスが素晴らしい音楽性を持っていようともまさかMoods & Groovesからリリースされるなんて、予想出来た人は一人としていないだろう。実際に収録された曲はいわゆるデトロイト・ハウスそのものでは当然なく、しかしどれもMirugaらしい内にソウルを秘めたような仄かなエモーショナル性があり、それは決してデトロイトのそれと乖離してないからこそレーベルからリリースされたのだろう。しっとりしたキックの4つ打ちと爽やかに響くパーカッションのリズムが疾走る"Into the Zone"は、感情をぐっと込めたシンセのコード展開で引っ張りつつリバーブの効いた女性ボーカルで幻想的に惑わせ、じわじわと熱量が高まっていくようだ。カタカタと乾いたパーカッションがオールド・スクールな感覚もある"In Heaven Above"、しかし踊り舞うようなエレガントなフルートの旋律と情緒的に覆っていくパッドで実にエモーショナルに展開するジャジーでアンビエントな性質もあるこの曲はUSハウスっぽさもあるが、ダビーな残響の効果もあり奥深い空間創出を伴う事で大らかで壮大に広がっていく。"Without Words"は簡素なリズム感やベースラインの音などが古きシカゴ・ハウスを思わせるところもあるが、ハイハットの使い方はジャジーでアンビエント感ある上モノによってしっとりとした情感に包む。ラストの"Scenery in My Mind"は疾走感ある4つ打ちのグルーヴに、情熱的なトランペットの響きや繊細なピアノで情緒的に装飾を行い、そして浮遊感ある霞んだパッドでアンビエント性を付加した非常にMirugaらしいディープ・ハウスだ。どれもこれもエモーショナルという表現が相応しい感情を温める性質があり、それならばMoodsとGroovesを重視するレーベルの方向性とずれてはいないのだ。



Check "Miruga"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deadbeat - Wax Poetic For This Our Great Resolve (BLKRTZ:BLKRTZ018)
Deadbeat - Wax Poetic For This Our Great Resolve
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ミニマル・ダブという音楽を軸にその時その時でIDMからトライバル・テクノ、アンビエントからレゲエ等野心的にも振り幅を持って展開するベルリンを拠点にして活動するカナディアン・アーティストのDeadbeat。元々はエクスペリメンタルなダブを持ち味としていた~scapeをベースに活動していた彼が、しかしそのレーベルの閉鎖後にその音楽性を継承するBLKRTZを設立後は、無駄な音を削ぎ落としながら比較的ルーツ・レゲエ/ダブへと傾倒しているのだが、それでも例えばダブ・ステップの激しく躍動するビート感を取り入れたり、または長いドローンを用いたりと常に流動的にその音楽に対する意欲は留まる事を知らない。そして本作では全ての楽曲にボーカリストを迎えているのが特徴で、何とThomas FehlmannやMike ShannonにMarco Haas(aka T.Raumschmiere)らボーカルを本業とはしないアーティストらに「希望のメッセージ」を募り、各々が語った言葉を各曲に用いたというコンセプチュアルなアルバムになっている。比較的ダンサンブルでテック・ハウス気味でもあった前作『Walls And Dimensions』(過去レビュー)に比べると、本作のトラック自体は弛緩したアフタービートが心地好いルーツ・レゲエ/ダブのグルーヴへと戻っており、そこに薄いドローンの音響等を用いて繊細で研ぎ澄まされたダブ空間を作り上げている。出だしの"Martin"こそリズム無しの催眠的なドローンの持続の上に残響混じりの呟きを用いたアンビエントだが、そこから途切れずに続く"Steve And Fatima"では湿りながらも変則的でトライバルなリズムと淡々とした朗読、そして生温いオルガンや微かなピアノを用いて有機的なダブ感覚を打ち出しており、スピード感を抑えながらもゆったりと波乗りするようなグルーヴに揺らされる。そしてシームレスに続く"Gudrun"では湿度を帯びて深みのある朗読にやはり揺蕩うように横揺れするダブ〜レゲエ調の淡々としたビートに、遠くの地で鳴っているような微かなドローンが奥行きを作って、研ぎ澄まされた繊細な音響のミニマルダブに仄かな情緒感さえ加えている。どうやら本作は全ての曲が途切れる事なく繋がっているようだが、4つ打ちではない溜めのある変則リズムも相まって、MIXCD的な流れがねっとりしたスローモーなビートながらも実に躍動的で肉感あるグルーヴに自然と身体も反応する。後半のFehlmannに触発されたようなシャッフル調のヒプノティックなダブ・テクノである"Thomas"から、特に攻撃的で猥雑さが強調されたダンスホール色が打ち出た"Me And Marco"への流れも、アルバムの中でエネルギッシュな時間帯で熱く込み上げるものがある。Deadbeatらしくダブ〜レゲエ〜アンビエント〜テクノと様々な要素を盛り込んで貪欲に広がりを持たせつつも、軸よりルーツへの先祖返り的なトラックが中心となっており、だからこそトースティング的な各アーティストの言葉も上手く馴染んでいる。ここ数年のDeatbeatの作品を聞いてみると、やはり無理にダンサンブルにするよりはテンポを抑えた本作のようなレゲエ/ダブ方向が一番しっくりはまっていると思う。



Check Deadbeat
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |