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Lars Bartkuhn - Elysium (Neroli:NERO 037)
Lars Bartkuhn - Elysium

近々Needs名義で送り出したハウス・クラシックのニューバージョンをリリースする予定だったりと、Needs復活の兆しが感じられるが、その活動の中心にいるのがLars Bartkuhnだ。本人はギターも弾く演奏家であり、ダンス・ミュージックだけにこだわらずフュージョン的なバンド体制での活動も行ったりと、ジャンルに固執する事なく作曲家としての才能を光らせる。そして本作は以前にもリリース歴のあるイタリアはNeroliからの目下最新作であり、Bartkuhnと言うよりはもはや00年代のNeeds名義の作品と言われても信じてしまう程に、非常にNeedsらしい音楽だ。A面を丸々使用した13分にも及ぶ"Full Experience"、端正なハウスの4つ打ちから始まるとジャズやアフロの感覚も含んだパーカッションも鳴り、そしてNeedsらしい耽美で優雅なピアノやホーン、煌めくようなシンセがゴージャスかつ繊細に彩っていく。遠くで薄っすらと鳴るような透明感ある電子音、情熱的なホーン等のソロパート、ジャングルの息遣いを感じさせる動物の鳴き声のサンプル、色々な音が情報となって盛り込まれているがそれが過剰になる事はなく、長い長い曲の中でドラマティックに展開していくのだ。プレイヤーとしてのバックボーンが反映されクラブ・ミュージックではありながらもコードや展開を重視し、(当然ミックスに使用されるべき曲だが)一曲そのもので完結してしまう音楽的な豊かさがあるのだ。"Inner Experience"はオリジナルを研磨し慎ましく落ち着いた作風にする事で、派手さよりも叙情性や生っぽい温かさが際立つような作風だ。そして"Paradise Dub"はダブという名の通りパーカッシヴなリズムが強調されて軽快なアフロ・ハウスらしくもありつつ、しかしサクソやシンセ等のソロパートも生き生きと躍動する事で楽園的な多幸感を得ている。どのバージョンも異なる視点から考えられた作風ではあるが、そのどれもがDJとして使うにも十分な機能性を保持しつつ、そして単にDJツールに留まらない音楽性も持っているからこそ、それはつまり"Needs"(必要とされるもの)なのだろう。文句無しに素晴らしいアフロ・フュージョン・ハウス。



Check "Lars Bartkuhn"
| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/11/7 Jeff Mills x Terry Riley @ WWW X
現代音楽やミニマル・ミュージックにおける巨匠・Terry Riley、そしてダンス・ミュージックにおけるミニマル・テクノの開拓者であるJeff Mills、その個々の存在感は言わずもがなとても大きなものだが、なんとその二人が共演するという特別企画であれば話題となるのも当然だ。異なるジャンルからミニマルを確立した二人が一体どんなライブを披露するのか、そしてまた圧倒的な知名度を持つが故に逆にイベントありきの内容にならないか、滅多にないであろう機会に期待と不安が入り交じるライブへと足を運んできた。
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| EVENT REPORT6 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rhythim Is Rhythim - Icon / Kao-Tic Harmony (Vince Watson Reconstructions) (Transmat:MS 091)
Rhythim Is Rhythim - Icon  Kao-Tic Harmony (Vince Watson Reconstructions)
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リリースのずっと前から噂になっていて随分と待たされた2017年の目玉作品の一つ、それがRhythim Is RhythimことDerrick Mayによる名作であるIconとKao-Tic Harmonyのリミックス。手掛けたのは強烈なデトロイト・テクノ愛が自身の音楽性にも反映されているUKのVince Watson。歴史に残る名作のリミックスを行うのはおこがましい、または手に余る可能性が大きいのだが、そこはデトロイト・テクノの叙情性にも負けず劣らずな音楽的才能を持つWatsonであればこそ、原曲の魅力を損なう事なく現代のダンス・ミュージックに寄り添い機能性を磨いたリミックスを披露している。オリジナルへの敬意もあるのだろう、そしてオリジナルの揺るぎないクラシックたる存在感は、やたらめったらに手を加える必要はなくただその流れに沿えば良い。"Icon (Vince Watson Remix & Reconstruction)"はあの幽玄に微睡むようなぼんやりと浮かび上がるパッドはそのままに、Watsonお得意の物悲しくも闇の中に映える美しいピアノを加え、滑らかでハウシーな4つ打ちにする事によって他の曲とのミックスの相性も増した作風。オリジナルがその曲だけで成立する程のものだから決してミックスに向いているとは言えないが、それはWatsonによって幽玄さを保ちながらもツールとして使用される事も考慮したアップデートが成されたのだ。若かりしCarl Craigも制作に参加していた曲も、Watsonの手にかかれば繊細なブレイク・ビーツからハウスの4つ打ちに生まれ変わった"Kao-Tic Harmony (Vince Watson Remix & Reconstruction)"、これも曲のSF的なレトロ・フューチャーの世界観や壮大な叙情性は全く損なわれていない。繊細でパーカッシヴなリズムによる跳ね感は活きつつも滑らかに疾走するグルーヴが生まれ、そして物憂げで何処か儚くもあるシンセのメロディーはそのままに、デトロイト・テクノのソウルを大切に扱ったリコンストラクションだ。本作に限って言えばクラブ・ミュージックとしてのリミックスの妙を楽しむような作品ではない、寧ろオリジナル・デトロイトの音に忠実に今風な装飾を施した程度で、現在のダンス・ミュージックらしくツール性にも気を遣った再構築と捉えるべきだろう。驚くべき作品ではないが、ずっと心にあり続けていた音が今に蘇ったような懐かしさのある名作だ。



Check "Derrick May"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Silent Movie Sounds IV (Rough House Rosie:RHR 012)
Various - Silent Movie Sounds IV
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レーベルのトレードマークにサイレント映画時代の女優クララ・ボウを用いたケルンのRough House Rosieは、比較的新興勢力を中心に機能性とアンビエント性の高いディープ・ハウスを打ち出して独自性を確立し、新世代のレーベルに於いては一目置く存在となっている。さて、前述のサイレント映画に関連してなのかレーベルは当初から『Silent Movie Sounds』シリーズなるレーベルサンプラーを制作しており、日本人を含む世界各地のアーティストの作品によってレーベルの方向性を紹介しているのだが、本作はその4作目。日本からは以前にも同レーベルのコンピに曲を提供したMiruga、セルビアのNemanja Krstic、ベルリンで活動するThe Lady Blacktronika、ロシアからSeal Bientと世界各地から知名度だけに依らずに良質なトラックを送り出す事を前提に4人の作品が集められた。Nemanja Krsticの"Bass Odyssey"はシカゴ・ハウス系のカタカタ乾いた味気ないリズムと、そして対照的にダビーで豊潤な響きを持つ上モノをアンビエント的に用い、ゆったりとしながらも開放感のあるディープ・ハウス。The Lady Blacktronikaの"Ringo Oiwaka Heaven"はそのタイトル通りに"りんご追分"の歌をサンプリングしたメロウと面白さがあるが、かと言って和的になるでもなく寧ろRough House Rosieらしいミステリアスで霞掛かったディープ・ハウスは、風景が揺らぎながら幻惑させられるトリップ感が強い。Mirugaはダビーな音響によって層になったような奥行きを作りつつ、中盤からは霧が立ち込める幻想的なパッドが浮かび上がり秘密めいた感覚の中にエモーショナル性を込めた"White Moon"を提供。そしてSeal Bientは色味が失せて灰色のアブストラクトな荒廃した世界が広がる"Slavery"で、これも確かにRough House Rosieらしい深い音響がじわじわと侵食する機能的なハウスだ。レーベルが発足当初から継続させているシリーズだけにどのアーティストもレーベルの方向性に沿ったアンビエンスやディープな音響を発揮しており、単に名前だけで売れるような作品ではなくレーベルの目指す音楽を確かに指し示すショーケース的作品としての存在感を持っている。

| HOUSE12 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/11/2 Grassroots 20th Anniversary Party !!! - DAY - @ Grassroots
新しい音楽が生まれては廃れ早急に入れ替わる流行が常であるダンス・ミュージックの界隈で、一つのクラブが20年も同じ場所で存在し続ける事は決して容易い事ではない。東高円寺にあるGrassrootsはしかし日本人のDJをブッキングし続け彼等を育てる場所としても機能し、そして酔いどれとミュージック・ラバーが集まるホーム的な酒場としても成立し、決して大きなクラブではないものの他では体験出来ない魅力あるクラブの一つとして20年も続いてきた。そんな場所だから20週年のアニバーサリーは当然縁のあるDJが集結するのだが、その初日はDJ HikaruにCMT、KabutoにConomark、そしてYA△MAとつまりはGrassrootsをホームの一つとして活動しつつ全国へと巣立っていったDJが集結した。
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| EVENT REPORT6 | 09:02 | comments(0) | trackbacks(0) | |