Fran-Key, Crystal & Roger - Moonwalk On The Rock (Crue-L Records:KYTHMAK119)
Fran-Key, Crystal & Roger - Moonwalk On The Rock
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Crue-L Recordsのパンキッシュダンスユニットの1stアルバム"Last Night A DJ..Dreamed To Be A Band"(過去レビュー)からのシングルカット。4曲の内3曲はアルバム収録済みですが、1曲だけはRUNAWAYなるアーティストがリミックスを提供しております。"Moonwalk on The Rock (Runaway Remix)"はMoodymannみたいなファンキーな声ネタサンプルを使用して、賑やかで楽天的なハウスへと仕上げていて、オリジナルのパンキッシュな作風からは離れつつも和やかなムードと言う点では共通点も感じられるリミックス。ベースやシンセもぶいぶいとうなっているブギー調ハウスは、パーティーでハッピーな空気を創るのにぴったりですね。オリジナルの"Moonwalk on The Rock"はロッキンでパンキッシュだけど、ジャーマンプログレに通じるトリッピーさが程良い酩酊感を生み出すし、シューゲイザー風なギターが放出される"Eternal Youth"も過剰なエネルギーが溢れてきて痺れます。ロッキンだけどDJ仕様なトラックなので、是非ともクラブで爆音でかけたいな。

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Crue-L Grand Orchestra - Endbeginning - DJ Nobu Remixes (Crue-L Records:KYTHMAK132)
Crue-L Grand Orchestra - Endbeginning - DJ Nobu Remixes
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瀧見憲司主宰、アンダーグラウンドでありながら地道に良質なダンスミュージックを追求するCrue-L Grand Orchestraの新譜。本作はリミックス盤となりますが、リミキサーには千葉から叩き上げで育ったDJ Nobuが起用されております。"Endbeginning"の"Dazz Y Nobu Omi Dub 12" Remix"はブリーピーなベースラインとは対称的に華麗なピアノが花咲くようで、ギトギトアシッドな感覚とミニマルな展開でずぶずぶと深みはまるタイプのハウス。熱くなったフロアに冷や水を浴びせるようでもある。そして同トラックの"Nobu's Dub"は更にピアノのラインを差し引き、よりミニマルな面を強調してDJツールとして使い易い仕様になっております。不気味なボイスサンプルが空虚に響きますね。そしてB面にはなんと"Psycho Piano"をPrins Thomasがリミックスしたトラックが収録(既発ですがリマスターされているそうな)。これが非常に素晴らしいバレアリックディスコダブで、どっしり地に着いたボトムラインとトリッピーに空に響く上物が絡み合いながら高揚感がどんどん広がるオプティミスティックな一曲。クラブの疲れが溜まったアフターアワーズタイムに聴いたら、誰しも昇天するであろう幸せに満ち、笑みがこぼれるに違いない。絶品である。

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| HOUSE5 | 02:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
TM NETWORK Tribute CLUB COLOSSEUM (AsianDynasty Records:DDCA-6006)
TM NETWORK Tribute CLUB COLOSSEUM
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AsianDynasty Recordが2008年から毎年企画しているTM NETWORKトリビュートの第三弾。僕が電子音楽にはまったきっかけでもあるTM NETWORKなのですが、やはりクラブミュージックを聴く人には僕と同様の人も多いらしく、今回もKei Kohara、Portable、Junichi Watanabe、GROKらTMファン4アーティストがトリビュートを手掛けております。今回は架空のクラブイベントがコンセプトだそうですが、前作にも登場していたKei Kohara、Portableは歌や原曲を重視したポップでハウシーなアレンジをしていて、素直にTMへの愛が感じられる内容です。そして今回異色だったのはJunichi Watanabe、GROKの二人。なんと歌を入れずにインストで勝負していて、更にはアレンジもリミックスと言うに相応しく原曲に縛られずに好き勝手にテクノやアンビエントに仕立て上げています。これをTMファンがどう受け止めるかは分りませんが、クラブミュージック好きな僕としてはインストはトラックその物の良さを楽しむ事が出来るので、クラブサウンドなリミックスを楽しめると言う点では面白く感じました。勿論インストであろうとリミキサーのTMへの愛はびっしばしと感じられるのが、流石生粋のTMファンが集まった企画盤らしいですね。

毎度の事ですが音源を提供して頂いたAsianDynasty Records様には、この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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| HOUSE5 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Risco Connection (Musica Paradisco:MP424326)
Risco Connection
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1979〜80年の短期間に数枚のEPをリリースし、それらがダンスクラシック化したカルトディスコバンド・Risco Connection。EPのオリジナル盤はどれも高騰し入手が難しくなっている今、遂に初CD化の音源を含む彼らのヒット曲をまとめたCDアルバムがリリース。Risco Connectionと言えば兎にも角にも、David MancusoのLoft Classicとして燦然と輝く"Ain't No Stopping Us Now"(アルバムには"Stopping Version"として収録)が有名ですね。彼らは基本的に他のアーティストの作品をカヴァーしているのですが、"Ain't No Stopping Us Now"も勿論そう。乾いて抜けの良いファンキーなパーカッションや哀愁を誘うメロウなストリングスが印象的なこの曲は、ディスコが好きであろうとなかろうと聴く者の耳を惹きつける事でしょう。他の曲もギターやオルガン、ストリングスなど生演奏を中心としたルーズなレゲエ、ディスコアレンジが中心で別段珍しい音楽と言う訳でもないのですが、リラックスし人肌を感じさせる演奏はいつの時代も関係無く聴ける音楽だと思います。圧倒的な存在感を示すのではなく、いつのまにか心の中に溶け込む様な優しい音楽性、それが普遍的な音楽と言うものなのでしょう。非常に意義のある初CD化。

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| HOUSE5 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Pal Joey - Somewhere In New York (Pal Joey Music:PJM 1040)
Pal Joey - Somewhere In New York
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活動歴が長い割にはアルバムリリースが殆ど無いせいかいまいち地味な気もするPal Joeyのベスト盤。自分が知っている範囲だとThe Orbに素晴らしいハウスリミックスを提供していたり、Derrick MayもヘビープレイするEarth People名義の"Dance"と言う曲を手掛けている位でしょうか。本作は色々な時代、変名でのトラックも収録しているせいか、クラブミュージックと言う括りはあるものの幅広い作風の音楽が収録されております。出だしの"Hot Music"は小洒落たクラブジャズだし、傑作"Dance"は手に汗握るクソ暑いファンキーなハウスで、と思えばセクシーな女性声ネタで色気を出したハウストラック"Tomorrow"もあるし、Pal Joeyも時代に合わせて変化を遂げているようですね。それでもどのトラックにも彼なりの選美眼が感じられ、派手さよりもしとやかな趣や儚くて繊細な要素を前面に出した音楽観は、ダンスミュージックとしてある前にリスニングミュージックとしても聴くに耐えうるもので、流行云々とは全く関係の無い普遍的な音楽として聴けると思いました。小洒落たカフェやラウンジで流れていても、全くおかしくない位のムードある音楽満載。DISC1はミックス仕様、DISC2はアンミックス仕様とDJにとっても役立つ2枚ですね。

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| HOUSE5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell (Tresor:Tresor142CD)
Globus Mix Vol.4 The Button Down Mind Of Daniel Bell
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近々来日するDBXことDaniel Bellの傑作MIXCDが2度目のリイシュー。しかし最近はデジタル配信も増えている事だろうし、CDと言う形でのリイシューって需要あるんでしょうかね?これをまだ所持していない若年層程、デジタル配信の方を積極的に買うだろうし。そんな懸念はさておきデトロイト発ながらデトロイトテクノとは異なるミニマルを追求し開拓してきた彼が2000年にリリースした本作は、最近のミニマルブームの先駆けと言っても過言ではない一枚。一昔前ならミニマルハウスだとかクリックハウスだとか呼ばれていたアーティストの曲が収録されていて、Farben、LoSoul、Villalobos、Thomas Brinkmann、そしてハウスをやっていた時のHerbertまで使用していて、その先見性はもはや疑うべくもないでしょう。ハウスとミニマルの綱渡り的な、そうセクシーなムード保ちつつミニマルの単純なサイクルから生まれる高揚感もあり、しっとりと股間も濡れてくる様なうっとり気分に浸る事が出来るはずです。それだけでなくDaniel Bellのミニマルにはファンクの要素もあり、僕は今なら彼の音楽をミニマルファンクと呼びます。最近のミニマルがトリッピーな恍惚感や酩酊感を強調したのが多いのに対し、Daniel Bellがやろうとしていたのは明らかに人間臭さを感じさせるローファイかつファンキーな音楽で、そこに僕は心の奥底に秘める魂の熱さを感じるのですね。これぞ身になるミニマル。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark E - White Skyway / Nocturn (Under The Shade:UTS006)
Mark E - White Skyway Nocturn

ビートダウンディスコだかニューディスコだか知りませんが、その手の界隈のトップランナー・Mark Eの新譜(と言ってもリリースは3ヶ月前ですが)。お勧めはA面の"White Skyway"。古いダンクラからサンプルを拝借したそうなスローなディスコなんだけど、ダサさえも哀愁へと作り替えてしまうMark Eの手腕は恐るべし。80年代風の抜けの良いチープなキックに安っぽいキラキラした上物やファンキーなギターカッティング、ディスコな声ネタも被せて全く緊張の無い弛緩したグルーヴを生み出しております。展開は少なくとも幾度となく繰り返されるそのメロウなリフに、僕の心もときめきトゥナイト。キラキラと回転するミラーボールが頭の中に浮かんでくるニューディスコ。B面の"Nocturn"はストリングスが華やかさを醸し出しつつも、回転数を落とした様な音色の使い方が独特です。途中からはブリブリなシンセの挿入で一気にディスコ化するも、相変わらずの変調させた様な音が空間の歪みも感じさせ、逝くに逝かせてくれない寸止めディスコ。サンプリングやエディットだって、そこに音楽への愛があれば唯の物真似ではなくなる事の実例。

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jayson Brothers - The Game / Keep On Dancin' (Drumpoet Community:dpc_029-1)
Jayson Brothers - The Game / Keep On Dancin
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近年注目を集めつつあるスイス発のディープハウスレーベル・Drumpoet Community(クラブミュージック好きなら注目しておいて損は無いレーベル)より、Jayson Brothersなるアーティストの新譜。実はデトロイト系ビートダウンを追求するDanilo PlessowことMotor City Drum Ensembleの変名です。A面の"The Game"はディスコ風ボイスサンプルを使用した黒いハウス。フィルターをかけて展開を作るミニマルなフィルターハウスでもあり、スモーキーでくぐもった音はTheo Parrishにも通じる点もあり、そして何より最高にファンキーで汗臭くダンス出来るトラックです。B面の"Keep On Dancin'"は女性ボーカルを挿入したセクシーなハウス。A面に比べると幾分かテッキーで、そして夜を感じさせるしっとり加減。夜が深まるまでにじわじわとテンションを上げていくのに使いたいなと思います。四の五の言わずに買っておけば、フロアで使える最高の一枚なのは保証する。

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| HOUSE5 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Virgo - Virgo (Rush Hour Recordings:RH-TX1 CD)
Virgo - Virgo
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大変分かり辛いのですが、Marshall JeffersonやAdonisが居ない方のVirgo(Virgo Four)が89年にリリースした彼らにとって唯一のアルバムを、最近クラシック再発に力を注いでいるRush Hourがまたもやリイシューしちゃいました。シカゴハウスの隆盛の一端となったTrax RecordsからもVirgo Four名義でのEPを出していたそうで、そこからのトラックも収録された本アルバム。僕はVirgoと言われても全然分からなかったのですが、実は僕が所有しているMIXCDやコンピレーションには使用されていて、何度か耳にした事ある位に実は重要なユニットだった様です。オリジナルが89年なんで今聴くと流石に時代を感じるチープなシカゴハウスオンリーで、音的には初期のLarry Heardにも通じるTR-808のチープな音色を使ったどたどたしたリズムトラックに懐かしくもロマンス溢れるシンセをのせた作り。そう、荒々しいアシッドハウスの方ではなくトキメキとセンチメンタルに満ちた愛情のシカゴハウスで、安っぽい音ながらもアナログな音はシルクの様に耳に優しく馴染みます。機材は古く技術は劣っていてもこんなにも人肌の温もりを感じさせる音楽を作るなんて、やはりこの時代のシカゴハウスは妙に人間臭い味があって良いですね。Virgo(乙女座)と言うユニット名通りに、これからも広大な宇宙で華麗に輝き続けるであろうアルバムです。

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| HOUSE5 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Santiago Salazar - Your Club Went Hollywood (Wallshaker Music:WMAC32)
Santiago Salazar - Your Club Went Hollywood

Los HermanosやIcanの一員として活躍しているデトロイトのDJ S2ことSantiago Salazarの新作。Ican名義ではラテン色の強いアッパーなハウスを量産しておりますが、ソロ名義だとラテン色の無いテクノ/ハウスが多く、本作も夜の帳が下りる時間のムーディーなハウス、そう色気のあるデトロイトハウスを披露しております。スポークンワードを挿入し、そしてメランコリックなシンセラインが耳に優しく残るアダルティーかつセクシーな一曲で、踊って騒いで聴くのではなくお酒を片手に愛を語らいながら聴きたい感じですかね。B面は同じくデトロイトからAaron Carlがリミックスを提供していて、こちらはがっつり踊れる4つ打ち仕様。オリジナルのムーディーな雰囲気を大事にしながらも、リズムが太くグルーヴィーな流れになっていてフロアで使うなら断然こちら。微妙にシンセサウンドも付け加えられていて程良く派手目になっているので、ピークタイムでも盛り上がりそうな感じですね。そして何故か異様に短いアカペラも収録されておりますが、使い道は謎。

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