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Thomas Fehlmann Live With Strings And Percussions - Titan One / DFM (Kompakt:KOM 224LTD)
Thomas Fehlmann Live With Strings And Percussions - Titan One DFM
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もはやThe Orbの一員…と言う肩書きは不要であろう。ジャーマンテクノの、そして美しい音響派テクノを聴かせる事に関しては第一線に属する重鎮中の重鎮・Thomas Fehlmann。その腕前はかつてSun Electricのサポートも行い、デトロイトとベルリンを引き合わせ、そして最大の功績は何だかんだ言ってもThe Orbでの音響面でのバックアップ。もし彼が居なければ、今のThe Orbも絶対にあり得なかったであろう。で新作はと言うと、昨年カナダの交響楽団とGustav Mahlerの"Titan"をライブカヴァーした事に触発され、そこから新たに創り上げた"Titan One"。想像はもう付くでしょうがクラシックとエレクトロニクスの邂逅なるアンビエントで、それ自体はもう目新しさはないものの異なる音色を自然と同軸に溶けこませる手腕、余りの神々しさに平伏せてしまう重厚な世界観は、伊達に歳食ってる訳じゃないですね。13分にも及ぶ長尺な展開ながらも、むしろ終わりが来ないで欲しいとさえ思う出来。B面には9年前の自身の傑作"Du Fehlst Mir"をリメイク。オリジナルは多層的に幻想的な音が重なり合う厳かなダブアンビエントでしたが、ここでもクラシック的なストリングスを配置しながらも原曲よりも軽快な躍動感を前面に出した上で、可愛らしい電子音も付け足して随分とポップなテクノへと転換。作り込まれてはいるものの詰め込みすぎた感も無く、心地良く夢の世界へと誘われます。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Model 500 - OFI (Remixes) (R & S Records:RS1006RMX)
Model 500 - OFI (Remixes)
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昨年Juan AtkinsにMike Banksも加わった新体制でのModel 500で新曲を披露した彼らが、今度はそれらを若手にリミックスさせ更に歩みを進めております。まずA面にはLondon拠点のプロデューサー・Bullionのリミックス。原曲がヤクザの様にドスを効かせた不良の為の肉体派エレクトロだったのに対し、Bullionのリミックスはう〜んペナペナ…音圧も足りないしリズムももたついているし、ダンスミュージックとしては物足りない。ロックっぽく生演奏風な音で躍動感を出したかったんだろうけれど、Model 500こそがテクノ/エレクトロの元祖である事を考えると方向性が間違ってますね。しかし裏面では若手で有望株のSpace Dimension Controllerが、Model 500を深く理解し彼らのエレクトロではなくロマンティシズムの面をアップデートしたリミックスを施し、流石の腕前を披露しておりました。原曲の冷たいエレクトロを下地に4つ打ちを強調し、更にコズミックな上物を追加してロマンティックに仕上げたこれぞデトロイトテクノ、これぞハイテックなリミックスと言える物へとアレンジ。Juan Atkinsの意志は30年もの長い活動を経て、SDCと言う新星にも伝達されているのでしょう。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Aril Brikha - Deeparture In Time - Revisited (Art Of Vengeance:AOVCD001)
Aril Brikha - Deeparture In Time - Revisited
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デトロイトテクノ史において名を残したDJ Rolandoの"Jaguar"が大ヒットした前年、それと同じく重要な位置付けである"Groove La Chord"がリリースされた。それをリリースしたのは当時弱冠22歳、しかもスウェーデンと言う外部においてデトロイトの御大・Derrick Mayに認められた存在であるAril Brikha。Derrick Mayが運営するFragile Recordsから華々しくデビューを飾った新人だった。デビュー作の"Groove La Chord"は奇跡的とも言える大ヒットを記録し、今尚フロアでよく耳にする大傑作となった。その勢いで2000年にリリースした1sアルバム"Deeparture In Time"もデトロイトテクノの名盤として語り継がれる評価をものにし、その後も寡黙な活動ながらも水準の高いテクノトラックを世に送り出し今に至る。そしてデビューアルバムから10年、廃盤となっていたそのアルバムがリマスター化+未発表曲集の2枚組として蘇った。エッジの効いたファンキーなグルーヴと柔らかい幻想的なパッドは黒さの無いエモーショナルなデトロイトテクノとでも言うべきか。洗練に洗練を重ね上澄みを掬い上げたようにソウルフルで情緒がしっとりと奏でられる音は、マシンソウルと呼ばずにはいられない。95〜99年に制作された未発表曲集にしても何故にこれが世に出なかったのか、不思議な程に実に感情的でグルーヴィーなテクノ満載となっている。もし貴方がテクノを好きで、しかしまだ本作を持っていない…と言うのであれば、それはテクノを聴く上で最も美味しい一部を味わっていないと断言する。そしてこの10周年記念盤は、まだ未開拓である若いテクノリスナーをこそ間違いなく刺激するであろう。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Agoria - Impermanence (InFine Music:IF1013)
Agoria - Impermanence
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フレンチテクノの期待の新人としてデビューしてから既に8年、今やフレンチテクノを代表するまでに成長したAgoriaの通算4枚目のアルバムが到着。実は3枚目のアルバムがぱっとしなかったので余り期待していなかったのだけど、この新作は一聴した瞬間に変わった?と言う印象で驚きを感じさせます。以前までにあった派手派手しく強烈などぎついサウンドは何処へやら、一気に優しくソフトな肌触りへ、そして内向的に半ば神秘的なオーラも感じさせるディープ路線へとシフト。まるで角が取れたように毒は抜けてはいるものの、以前から得意とするドラマティックな展開はそのままにストリングスを大幅に使用して優雅さと透明感を前面に出し、歌物もインストも、またはダンストラックに限らずバラードやダウンテンポでもホームリスニングさえ耐えうる構成力の高いトラックを打ち出してきました。一般的なテクノらしい勢いのある4つ打ちダンストラックは多くはないものの、バラエティーに富んだアルバムらしくどの曲も耳に残るメロディーやリフがあり、DJが作ったと言うよりはアーティスティックなアルバムだと思います。非常に聴き易い…と言うと何だか個性も無さげですが、そうではなくAgoriaの洗練されたヨーロッパ的な耽美さを存分に味わえるテクノ名作に仕上がっておりますよ。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Pop Ambient 2011 (Kompakt:KOMCD87)
Pop Ambient 2011
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トンネルを抜けるとそこは雪国だった…訳ではないですが、先日は東京にも雪が積もってびっくりです。そんな厳冬の最中にひっそりとやってくるモノと言えばやはりこれ、Kompaktが送る冬の恒例アンビエントシリーズ。"2001"から始まり10年を経て遂に"2011"の11作目に到達。10年もの長い時間が経てばレーベルがぶっ潰れたりシリーズもいつの間にか忘れられたように消滅なんて事も珍しくないですが、Kompaktは半ばドーピングのように外部からアーティストを招いてシリーズを継続させております。本作でもAlva Noto(Carsten Nicolai)、Marsen Jules、ニューカマーであるBhutan Tiger Rescue(実はEwan Pearsonのユニット)やCratoやBarntらを呼び込み新風を吹かせつつ、同時にKompaktの主要アーティストであるThomas Fehlmann、Wolfgang Voigt、Jurgen Paapeらも新曲を提供し、鎮魂歌の如く霊験あらたかなアンビエントミュージックを変わらずに聴かせてくれております。柔らかいアコースティック調から電子の粒子が散乱する幻想的なアンビエント、そして交響曲を取り込んだ荘厳な異色作までアーティスト毎に特徴のある音が詰まっておりますが、"Pop Ambient"と言うタイトルに違わずにボーッと何も考えずに垂れ流しにしているだけで和めてしまうポップさは当初から変わっておりません。炬燵と蜜柑と、そして"Pop Ambient"があれば寒い冬も大丈夫。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Inner Science - Elegant Confections (Music Mine:MMCD20004,20005)
Inner Science - Elegant Confections
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昨年たまたまライブを耳にする機会があり、そこで一際特別な世界観を創り上げていた西村尚美のプロジェクト・Inner Science。アルバムはこれで5枚目、ヒップホップから出発したInner Scienceの音楽性は、しかしここではブレイクビーツは残しつつも4つ打ちの比重を増やし、エッジの効いたビートと清純で澄んだ音色や流麗なメロディーを前面に唯一無二とも言える音楽性を打ち出しました。Elegant Confections=高貴なお菓子と言うタイトルはあながち間違っておらず、確かに幾何学模様のように練られたビートは非常に洗練されながらも甘くポップな電子音が空間中に浮遊し、緊張感のあるビートと相反するリラックスした音色が絡み合うまるで童心の無邪気にさに満ちたエレクトロニカ×ブレイクビーツです。レイヤーの様に多くの音が重なり合いながら宝石の欠片の如く輝きを見せる繊細な電子音は、浮かんでは消えるエレガンスな響きで耽美な余韻を残しつつそっとビートに彩りを添えているのです。かなり手の込んだ作風ではありながらも、それを意識させない自由なフォームは子供だった頃の遊び心を喚起させられますね。そして特筆すべきはオリジナル盤を解体・再構築したと言うアンビエント盤。単にビートを取り除いたのではなくリミックスと言う程に変容を見せていて、オリジナルから更に上澄みを抽出した透明感のあるか弱い電子音がしんみりと鳴っているが、アンビエントミュージックの中毒的な快楽性の主張は無く、あくまで淡々と環境音楽の様に音が存在しているだけ。空気に溶け込んだ、いやまるで元からそこにあったとさえ思える存在感は日常に存在するBGMにも感じられます。


Elegant Confections - original digest


Elegant Confections - ambient digest

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robag Wruhme - Wuppdeckmischmampflow (Kompakt:KOMPAKT CD 84)
Robag Wruhme - Wuppdeckmischmampflow
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テクノもハウスもドイツ、特にベルリン勢が猛威を奮う中、いやいや忘れてはならないのがケルンから生まれた2000年代のドイツテクノを象徴したKompakt。硬派なミニマルテクノから荘厳なアンビエント、色鮮やかなポップや最近ではロック/ニューウェーブ色まで吸収したKompaktは、単純さを極めたフロア向けだけのダンスミュージックではなく雑食性と豊かな音楽性を伴い成長してきていた様に思われる。そしてRobag Wruhmeなるアーティストが手掛けるこのMIXCDも、今流行のベルリンテクノのストイックでモノトーンな音楽性とは一線を画し、緊張ではなくゆるさを極めた色気のあるディープなテクノ/ハウスを中心に、ミニマルもエレクトロニカも同時に聴かせてしまう。圧倒的に降り注ぐプレッシャーも図太い低音も凶悪なムードも一切無い、それ所かロマンティシズム溢れる情緒の豊かさとお酒に酔った時のあのフワフワとした酩酊感がどこまでも続き、終止リラックスしたムードで深層に連れて行ってしまう。線の細さ・か弱い音が故にしっかりと耳を傾け、出来るなら高音質なサウンドシステムの綺麗な音で聴きたいとさえ思う程に優雅な世界観だ。反復だけの単純な音楽でクラブで馬鹿騒ぎするのも楽しいけれど、時にはこんなドラマツルギーに踊らされる一夜も体験してみたいものだ。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Rolando - The Aztec Mystic Mix (Underground Resistance:URCD-049)
DJ Rolando - The Aztec Mystic Mix
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元Underground Resistanceの看板DJであったDJ Rolando。URとの確執から狭いデトロイトを脱出し世界へと羽ばたいたロランドは、今ではDelsinやOstgut Tonとも絡むなど自由な活動を行なっております。そして今年のタイコクラブでかなり久しぶりの来日も決定し、今からもう期待せずにはいられません。さてそんな彼がまだURクルーの頃にリリースした本作は、UR周辺の音源のみを使用したURファンにとってはなくてはならないMIXCDです。一言で言うと「Hard Music From A Hard City」、デトロイトテクノやURのコンセプトを体現した骨太な力に満ちた音楽です。ロランドの大傑作"Jaguar"もURのハードで狂気の潜むエレクトロも、火星人のロマンティックな世界が広がるテクノも、黒人音楽の元であるファンクも、URのありとあらゆる音が詰まったレーベルのショーケース的な意味合いも含まれているでしょう。だからと言ってレーベルの音をただ紹介するだけの陳腐なプレイなんて絶対にしない、エネルギッシュで力強さも切なさも表現しながらデトロイトの希望と暗部までをも脳裏に焼き付けるようで、最初から最後まで筋金入りの不屈の闘志が漲っておりました。ハイプでもない、流行でもない、URは昔も今も変わらずにハードに生きる野郎の為の音楽を作り続けている。そんなURの精神性がここに記録されております。

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| TECHNO8 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace (Submerge Recordings:SUBCD-3022-2)
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace
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昨年末からアマゾンでもデジタル配信が開始されておりますが、URとも交流の深いデトロイトのレーベル・Submerge Recordingsの音源も続々デジタル化されております。本作はMike Banksも賞賛しているCliff ThomasとJon MacNishの二人から成るThe PlanのMIXCDで、リリース自体は2007年なのですが目出度くデジタル化されました。デトロイトの新世代が取り組んだだけあって、デトロイトテクノ/ハウスのクラシックを惜しみなく使用した豪華な選曲ですが、プレイ自体は35曲も使用しているだけあって矢継ぎ早に曲を被せまくってファンキーな面が目立ちます。デトロイトの暗く狂気なエレクトロの面も、琴線を震わすエモーショナルな面も、未来指向なハイテックな面も、黒人音楽から生まれた熱いハウスの面も、デトロイトの根源の一部でもあるKraftwerkの音も、ありとあらゆるデトロイト関連のダンスミュージックを詰め込んだ疾走感溢れるテクノセットで若々しい力を感じさせます。音自体の目新しさは感じないけれど、逆にここまでデトロイトミュージックに入れ込んだMIXCDも珍しいし、怒涛の勢いでミックスされたファンキーなプレイなので一聴の価値ありですね。

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| TECHNO8 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Atom EP (Tresor:tre239)
Vince Watson - Atom EP
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数々の著名なレーベルから名作をリリースしてきたVince Watsonが、遂にドイツテクノの老舗中の老舗・Tresorより新作を披露。と言ってもやっぱり何処であろうと何時であろうと変わらずに、レーベルカラーを全く無視したVince節全開なエモーショナルなテクノを貫いておりました。タイトル曲の"Atom"はデトロイトテクノまんまな幽玄な上物が反復し、スピード感を保ったまま最後まで走り抜けるメロウなテクノ。メロディアスなシンセが徐々に被せられドラマティックな展開が繰り広げられるまあお決まりの作風ではあるけれど、やはりこの手の作品を作らせると最上級の物を打ち出してくるので文句はあるまい。裏面の"Flux"は多少肩の力が抜けてよりエモーショナルでよりディープさを強め、温かみのあるシンセストリングスと星が瞬く様に散りばめられたシンセで、コズミックな世界観を創造。深みに嵌めてくるタイプで、闇夜のクラブで美しく鳴り響きそうですね。そしてデジタル音源には、アナログ未収録曲が追加されている模様です。

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