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Ryo Murakami - Monophonic EP (Pan Records:PAN01)
Ryo Murakami - Monophonic EP

近年海外のレーベルに認められ作品をリリースする日本人アーティストが増えつつありますが、Ryo MurakamiはDessous、Poker Flat、Quintessentials、Baudなど良質なディープハウス/テクノを手掛けるレーベルからリリース歴があり、東京のクラブシーンを代表するアーティストの一人と言っても過言ではないでしょう。本作は彼自身のレーベル・Pan Recordsから2作目となりますが、目玉はA1のQuintessentialsからリリースされた"Lunch Of God"をSTEREOCiTIがリミックスした曲。STEREOCiTIと言えばベルリンディープハウスで要注目のMojubaに所属している日本人アーティストですが、ここでも彼の手腕は冴えております。淡々としながらもうっすらと感情を込めた幻想的なパッドが浮かんでは消え、闇の奥底まで反響する乾いたパーカッションが虚空に鳴り響く、深い静かな森に誘われるかのようなディープハウスはストイックでありながら美しい。他にRyo Murakamiが3曲を提供、A2の"Planet"は土着的なパーカッションと不気味なメロディーが絡み合うエキゾチックなディープハウスで、B1の"Cloud"はRhythm & Soundを思わせるスモーキーな濃霧に覆われたレゲエ寄りのダブテクノ、それぞれ作風を変えてアンダーグラウンドなクラブサウンドを披露しております。東京から世界に向けたディープなサウンドは、今拡がりつつあります。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Frivolous - Meteorology (Cadenza:CADCD08)
Frivolous - Meteorology
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現在のミニマルの様式美を創り上げたLuciano主宰のCadenza。2010年もその勢いが止まるどころか更に躍進しておりましたが、2011年もレーベル運営は好調なようで早くも新しいタレントを送り出しました。その人こそカナダからDaniel GardnerことFrivolous、今までにもミニマル系のレーベルから多数の作品をリリースしているそうなので実は新人ではありません。Cadenzaからのリリースと言う事もあり確かに上品な美しさを伴ったミニマル色が強く、それに加えて湿地帯の艶めかしい湿度や訝しさが漂うトライバル感やオリエンタルなメロディーも出てきて、いかにもレーベルマナーに沿ったアルバムとなっております。そして相変わらずの妖艶さと耽美な美意識が貫かれていて、ホーンやストリングス、ライブ感のあるリズムトラックなど生音を意識した音質を合わせて、奥底に広がるミステリアスさがより強調されるんですね。しかし全体的に陰鬱と言うか内向的でずぶずぶと自分の精神世界に沈み込むようなダークな曲が続くので、個人的にはもうちょっと楽天的でトリッピーに昇天出来る音も聴きたかったなと言う思いも。でもまあ如何にもCadenzaらしいアルバムなので、それを期待している人は安心して聴けるでしょう。

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| HOUSE6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Yo & Ko - Edit & Mix (Kopyright Liberation Front:MIXCD001)
Yo & Ko - Edit & Mix

近年のクラブシーンで注目を集めている二人組の某人気ユニットが、今までに自分たちがプレイする為に手掛けてきたエディット曲を使用して、ポップでダンサンブルなMIXCDをリリースしました。ホワイト盤としてリリースされたThe La'sやThe Stone Roses、Akron/Family、The Doobie Brothers等のエディットは勿論、まだリリースはされていないものの某DJも以前からクラブでプレイしまくっているThe Cure、Prefab Sprout、The Boo RadleysなどUKロックものから、USロックのKing HarvestやMGMT、ヘヴィー・メタルのBlack Sabbathの異色作まで収録されており、彼等が影響を受けた音楽性も伝わってくる興味深い内容です。基本はロックネタが多いもののクラブに根付いた活動をしている彼等の手腕が存分に発揮され、元ネタの味を全く損なわずにハウシーな4つ打ちのグルーヴを前面に打ち出してフロアで使い易いエディットが施され、そして笑顔の広がるポジティブな感情が満ちたウキウキ気分爽快なMIXCDです。元ネタに知り合うワクワク感があり、アーティストの音楽歴の理解も出来て、そして彼等の音楽愛に満ちたエディットをお腹いっぱいに堪能できる本作は、ロックファンとダンスミュージックファンの両者にとって楽しめる物だと思います。

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| HOUSE6 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
June - Cytheria (These Days:TD10)
June - Cytheria
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ロンドンからの詳細不明の新鋭・Tsampikos FronasことJune。先日リリースしたEPでも本気なオールドスクールっぷりを発揮しており、既に一部のDJからも注目されているようですが、そのEPの流れを汲むこのアルバムで更なる人気を獲得するに違いないでしょう。Juneの音楽性はアシッドハウス、シカゴハウス、イタロハウス、シンセポップ等のつまりはオールドスクールを頑なに貫き通すモノで、確かに新しさは皆無なものの、その伝統芸能への偏執愛には眼を見張るものがあります。TB-303らしい強烈な目眩を引き起こすウニョウニョなアシッドのベースライン、TR系の硬く乾燥したチープなリズムトラック、半ばコテコテ感のあるキラキラなシンセサウンド、親しみがあるポップなメロディーラインなど揃いも揃ってノスタルジーを誘発し、80年代へとタイムトリップしてしまったのかと錯覚を覚える程。ともすれば単なる古い音楽と片付けられてしまう事もあるでしょうが、最新のクラブサウンドが流れるドイツのPanorama Barでは古いシカゴハウスのリヴァイヴァルが起きているようだし、欧州の一部のレーベルでは古いクラシックの再発に勤しんでいるのも事実。また80年代のハウスサウンドを知らない層にとっては、この音楽は新鮮に聴こえる可能性もあるでしょう。そのような意味ではオールドスクールの掘り起こしは、とても有意義な事だと思います。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mr Raoul K - Introducing My World (Mule Musiq:mmcd14)
Mr Raoul K - Introducing My World
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現在、日本のレーベルの中で最もワールドワイドな音楽性で躍進しているMule Musiq。和洋の人材、ジャンルを問わず雑種な音楽性ながらもフロアとの距離を密接に保つ重要なレーベルが、今また新たな才能を世界へと発信するべく、コートジボワール出身のアフリカンアーティスト・Mr Raoul Kのデビューアルバムをリリースさせました。アフリカ出身と言う影響はしっかりと表現されており、バラフォン(アフリカの木琴みたいな物)や土着的なパーカッション、その他にも生の楽器を多用しコラボレーションを基にしたライブ感溢れるトラックは、広大な大地の鼓動にも似た躍動感があり原始的と言う言葉が相応しいです。曲によってはまるで密林の中で儀式を行うようなマッドな不穏さもあれば、逆に洋式のトランスなシンセサウンドから発せられる中毒性もあり、そして東南アジアの訝しさを思わせるオリエンタルなメロディーもあり、アフリカと西洋・東洋の音楽性を咀嚼し自然と融合させた手腕は流石Mule Musiqが目を付けただけあります。Mr Raoul Kと言うアーティスト性が存分に発揮され、今後どんな風に成長するのかも楽しみです。Henrik Schwarzのトライバルな曲が好きな人は要チェック。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Windimoto - Beauty Within : Sinister Beauty Re-Imagined (Windimoto:WMM-CD002-1010)
Windimoto - Beauty Within
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シカゴで育ったSean Harleyとデトロイトで育ったScorpezeが結成したユニット・Windimoto。本作はそんな彼等が2009年にデジタル配信でリリースしたアルバム"Sinister Beauty"を、Glenn UndergroundやAnthony Nicholson、Latin Soul Brothas、そして自身らで再構築し直したリミックスアルバム。Windimoto自体を知らなくても参加してるリミキサーを見れば、そりゃ食指が動くってものでしょう。内容は期待通りでAnthony NicholsonやRon Trentら周辺にも通じる郷愁感と爽やかさを伴うメロウなディープハウス中心で、その中にもラテンな陽気やフュージョンのポップさもあり、お世辞抜きで上質なリミックスが多数収録されております。パーカッションの跳ね具合や程良いリズムのファットな加減はダンスフロアで間違いなく機能するであろうし、憂いを帯びたセンチメンタルなメロディーやセクシーな女性ボーカルはじっくり聴き込んでも楽しめる事でしょう。と良く出来たアルバムだなと思いつつ、過去の偉大なるアーティストの影を追いながら、まだ自身のオリジナリティーは確率出来ていないと言う思いも。優等生的に上手く纏めてあるのが良く言えば安定しているし、悪く言えば個性の埋没となっております。まあそれでもシカゴ系のディープハウスが好きな人にとっては、十分に聴き応えのある一枚でしょう。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
June - Cytheria (These Days:TD09)
June - Cytheria

2010年デビューを飾ったばかりのJuneが、先日ドイツの新興レーベルであるThese Daysから2ND EPをリリースしました。June、本名Tsampikos Fronasなるロンドンのアーティストでそれ以外の素性が掴めないものの、DJ Sprinkles aka Terre Thaemlitzのリミックス収録だったので迷わず購入しました。A面にはJuneのオリジナルが2曲。"Cube Runner (Virtual Reality Mix)"はアシッドなシンセが挿入されTR系のキックと思われるリズムが特徴な、シカゴハウスに影響を受けたオールドスクールなハウス。スペーシーな浮遊感もありながらアシッドのドギツさもあり、ダサカッコイイです。タイトル曲の"Cytheria"はまるでTelexらを思わせるレトロさが懐かしいシンセポップな牧歌的ハウス。のどかな田園風景が浮かんでくるようでほっこり優しい曲。そして裏面には期待のDJ Sprinklesリミックスが2曲収録されており、12分にも及ぶ"Lost Area (DJ Sprinkles' Lost Dancefoor)"が断然素晴らしいです。鈍いアシッドなシンセや情緒的なピアノ、幻想的なパッドに激情を搾り出したボイスが入り乱れ、完全にDJ Sprinkles色へと染め上げられたディープジャーニー。美しくもどこか儚げで悲壮感さえ漂う世界観は、DJ Sprinklesお得意のモノ。これだけで十分買う価値のある一枚。

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| HOUSE6 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Eddie C - Parts Unknown (Endless Flight:Endless Flight CD 6)
Eddie C - Parts Unknown
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2009年にデビューを飾ってからJiscomusic、Flashback、Endless Flight、Whiskey Discoなどビートダウンやニューディスコ系に強いレーベルから怒涛の勢いで良作をリリースし、今引く手数多の存在であるアーティストEdward CurrellyことEddie C。クラブミュージックの界隈でもMark EやThe Revengeを筆頭にニューディスコと呼ばれるジャンルが一部で猛威を振るっておりますが、彼の初となるこのアルバムもその流れの中で確かな才能を見せつける作品となりました。ヴァイナルユーザーだと自負する彼の気質にも通じるが如く、彼の音にも時代を感じる懐かしさや温かさの伝わるディスコオリエンテッドな音が基礎にあります。しかしそうでありながら構成としては現代の時代に合わせたミニマルな要素も多く、耳に馴染みの良いワンフレーズを上手く反復させたフロア向けのトラックが多く、決して単に古い音楽の物真似ではなく温故知新な再構築と言えるのではないでしょうか。アッパーな曲は殆ど無くビートダウンにも近いゆったりとした流れで優しいメロディーを存分に聴かせてくれ、格好良くファンキーでありながらしっとりソウルフルで、そしてエレクトロニックなのに非常に人間臭い血の通った音楽であります。激しく踊らせるのではなく、音に身を委ねたくなるこんなアルバムもまた素晴らしい。

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Ron Trent - Lost Tribes Regained EP (Future Vision Records:FVR019)
Ron Trent - Lost Tribes Regained EP

近年ドイツのディープハウスシーンで絶大な人気を得ているChez Damierのかつての盟友・Ron Trentは、Chezと共同で運営してたPrescription傘下のFuture Vision Recordsの活動を活発化させ現在量産体制に入っています。Chezの音楽性はドイツでも受ける厳かなディープハウスなのに対し、Ronのディープハウスはやはりアフロやトライバルな志向の強い生っぽさを打ち出しております。シリーズ物となるこの第一弾でも乾いたパーカッションが爽やかに突き抜けるディープハウスを収録していて、まあいつも通りと言えばその通り。渋いオルガンが自由に暴れ、不思議な呟きが挿入される"The Clan Speaks"でも跳ねるパーカッション使いは見事な物で、ディープでありながら浮遊感覚もあります。しかしそれ以上に素晴らしいのが裏面の"Oduworld"。メロウなピアノ使いにアフロな太鼓が入り乱れ幻想的なボーカルが霞の様に溶けていく余りにも郷愁を呼び起こすハウスで、まるで夏の終わりのあの切なさを思い出させます。そしてミックスに使い易いビートのみで構成されたアフロな"Open Roads"も収録。Ron Trentと言うアーティスト性が十分に感じられるEPで、いつも外しが無く素晴らしいです。

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Trinidadian Deep - Drums Of Passion (Future Vision Records:FVRCD01)
Trinidadian Deep - Drums Of Passion
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情緒的な方面のシカゴディープハウスを長きにわたり先導してきてRon Trentが、2005年に新たに立ち上げたレーベル・Future Vision Records。レーベルの活動の大半はRon Trent自身の作品の為ではあるが、しかし彼に才能を発掘されたTrinidadian Deepもそんなレーベルのカタログに並べられている。2006年にFuture VisionのスプリットEPでデビューを飾り、その後同レーベルから複数のEPによりRonの意思を受け継ぐ存在として認められ、そしてようやく初のソロアルバム完成にこぎつけた。音楽性に関して言えばRonを受け継いだどころか、言われなければその差異に気付かない程に酷似している。ダビーで抜けの良いパーカッション、憂いのあるボーカル、流れるように紡がれる優雅なピアノやキーボードは見事なまでに爽やかで美しい。からっ風に吹かれるような重みの削がれた軽快なグルーヴは大地を揺らしつつも、乾燥したパーカッションは空へと突き抜けて行く。アフロでトライバル、ボサノヴァまで意識したリズム感があり、そして特筆すべきエレガントなキーボード使いがトラックに上品で洗練された雰囲気を付け加えている。これをシカゴロマンスと呼ばずして何と呼ぶのか、心酔する事さえ可能な程にエモーションに満ちている。

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