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Pepe Bradock - Imbroglios Part 3 (Atavisme:ATA014)
Pepe Bradock - Imbroglios Part 3

4作目までを予定としている"Imbroglios"シリーズの3作目がリリースされている。最近になって知ったのだがこの"Imbroglios"シリーズは、どうやら架空のサウンドトラックをPepe Bradockがリミックスしたと言うコンセプトがあるそうだ。まあそれを知っていようと作品に対する評価には影響しないのだが、しかしそれを知った後で本作を聴くとなるほどなと気付く点もある。それが例えば"The Naked Shrink"に顕著に表れていて、ここでは既成のダンストラックのフォーマットは解体されサンプリングや効果音を駆使した音のコラージュと呼ぶべき世界が広がっており、確かにこれは映画の一場面を描写するサウンドトラック的な意味合いもあるだろう。勿論"Men Vs Dust"なんかは如何にもPepeらしい独特なコズミックシンセと幽玄なシンセストリングスを用いて気品があり 跳ねて捻じれたスウィング感には強烈な個性を感じるディープ・ハウスなトラックもある。シャッフルしキレのあるリズム感と控え目に叙情的なメロディーが奥で鳴っている"Dropping The Ball"は、生っぽく荒々しいトーンを前面に出した黒くてファンキーなハウスでもある。そう言ったダンストラックでさえ奇妙でトリッピーな音使いはやはりコラージュ的であり、陳腐な説明で申し訳ないのだがやはりPepeからは変態系ハウスと言う印象を受けるのだ。しかしこれだけ作品が溜まっているなら、アルバムとしてリリースしてくれても良い気がするのだが。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ron Trent - Raw Footage (Electric Blue:ELECTRIC BLUE 001CD)
Ron Trent - Raw Footage
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シカゴ・ハウスの伝説となったPrescriptionをChez Damierと共に設立し、袂を分かってからはFuture Visionを新たに立ち上げ華麗でアンビエンスな空気に満ちたディープ/フュージョン・ハウスを怒涛の勢いでリリースしているRon Trent。DJが幅を利かしているこの業界ではあくまでDJツールとしてトラックが重要視され、一方アルバムはツールとしての観点でなくあくまでアーティストのパーソナリティーを披露する意味合いが強い為、リスナーが期待している音楽とは乖離する事も珍しくはない。そんな中でもRonはアルバムにおいても着実に足跡も残しながら活躍している稀有な存在だ。本作はそんな彼が2012年に新たに立ち上げたElectric Blueと言うレーベルの第一弾アルバムだが、ここ数年は大量の作品を残している彼の活動が結実したアルバムだと断言出来る。スタイルとしては空へ飛散する爽快なパーカッションとトライバルなビートが脈打ち、滑らかで穏やかなアンビエンスさえも含むパッド/シンセが何処までも広がり、優雅で開放感のある彼にとっては不動とも言えるディープ・ハウスではあるのだが、そのスタイルの突き詰めは最早終着点ではないかと思う程だ。レーベル名のElectric Blueが示す通り例えば透明度の高い青い空へと溶け込む浮遊感、例えば爽やかな水飛沫が弾ける青い滝壺へダイブする爽快感、そんなこの世のモノとは思えない感動に包まれる現実離れした壮大な世界観が広がっている。DJユースな仕様でありながらアルバムとしての総合的な完成度を兼ね備え、Ron Trentと言う個性を十分に見せつけたベストの作品と言えよう。

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DJ Sprinkles - Where Dancefloors Stand Still (Mule Musiq:mmcd41)
DJ Sprinkles - Where Dancefloors Stand Still
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稀にしか出会う事の出来ない物憂げで感傷的なハウス・ミックス、言葉が詰まる程に胸を締め付ける。NYやシカゴのハウスの様式美に倣う一方で、伝統から外れたエクスペリメンタルな電子音楽への可能性を見出し、日本在住にして世界から称賛を浴びるTerre Thaemlitzは、またの名をDJ Sprinklesとしても活躍している。この名義では初のミックスを手掛けたのだが、ダンスフロアが停止してしまう場所と題されたタイトルは日本の風営法に対しての彼なりの気持ちが込められているそうだ。選曲はと言うと近年のディープ・ハウスと共に半分程度は90年代のUSハウスが占めており、基本的に流行や俗世的な要素を切り捨て世捨て人としてダンスフロアを俯瞰する姿勢が感じられる。実際に彼のプレイをダンスフロアで聴いた時にはナルシズムが強調された官能と甘酸っぱさに満ちたハウスセットだったのだが、本作ではそんな要素を含みつつも穏やかな感情が波打つある種ホームリスニング向けにも最適化されたミックスとなっている。多くは汗をかくような事も意識がクラクラとする事もない沈静化した展開で、あくまで水平構造を保ちながら美しくも枯れ果てた余韻が伸びていく。ナルシストな性格が奇遇にも好転したのか彼自身のルーツを披露すると同時に、時代を越えるクラシックな美しいハウスが心を落ち着ける安定剤として作用しているのだ。消える事のない陶酔感、満ち溢れるアンビエンス、そして中盤から後半にかけては自然と体が踊りだしてしまう展開も少々あるが、意識的な心を持って音に耳を傾けて欲しい。ダンスフロアにはかくも優しく感情を包み込む瞬間がある。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jouem - Episodes 2/8 - Along The Way (Mojuba Records:mojuba jouem 2)
Jouem - Episodes 2/8 - Along The Way

タイトルから察するに合計8部作となるであろう"Episodes"。手掛けているのはJouemと言う詳細は一切不明のアーティストだが、美しい音響とMojubaからのリリースと言う事から恐らくSven Weisemannの変名ではないかと推測されている。先日本人名義での新作もリリースされたばかりでそちらは躍動的なリズム感があったが、このJouem名義での作品はよりリスニングを意識し全体を薄く引き伸ばされていくような滑らかなトラックが持ち味だ。”Radiance"は抜けの良いパーカッションに軽さがありながらも淡々とボトムを支える湿り気のある4つ打ちのリズムがダブハウスたらしめ、そこに幽玄なパッドの層が厚みを生み出し耽美なピアノが物静かに繰り返され慎ましやかなサウンドスケープを描いていく。また変則的なリズムに足を絡み取られる"Reflective Sun"はレゲエ/ダブ色強めな曲だが、終始奥底で厳かに鳴っているストリングスや強調されたピアノの残響音はやはり美しい。そしてピアノの旋律がしとしとと滴り落ちる"Lyrians”は音の隙間が大きとられているからこそ、より美しく宗教的な静謐さが際立っている。どれも汗をかいて踊るような音楽ではないがピッチを極端に落としたディープ・ハウスとも言えるし、また抑制されたアンビエンスも通底しているのだから、鎮静作用のあるダンス・ミュージックとしても聴けるだろう。溜息が出る程美しい、確かにこれはSven Weisemannの作品に違いない。

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Sven Weisemann - Gravity Treatment EP 1/2 (Essays:Essays 004)
Sven Weisemann - Gravity Treatment EP 1/2

デトロイト/ミニマルダブ/ディープ・ハウスの要素を自然と調和させ、神聖な趣さえ発しながらエレガントな音楽を創作するベルリンの若手アーティストであるSven Weisemann。この名義と共に変名も用いながらMojubaやFauxpas Musikと言った多くのアンダーグラウンドなレーベルからの作品が、一部の熱狂的なファンを虜にしている。本作は恐らくSven自身が運営しているであろうEssays Musicからの4枚目となるEPであり、アナログしかリリースしない主義の為か敷居は高いのだが聴き逃すのは厳禁だ。本作でも予てから感じているRhythm & Soundの奥深い揺らめくダブ音響が心地良く効いているのだが、"Casa Suenos"なんかを聴くとしっとりと垂れ落ちるピアノや薄く伸ばされたシンセの音はデトロイト・テクノ的な情熱が感じられ、サウンドトラックを思わせる美しくも重厚な世界観は彼の個性となっている。片や"Eversion"は隙間を活かした構成に空間の立体感が感じられるのだが、どろっとしながらも弾けるパーカッションが爽快なダブハウスだ。しかし空間の奥では耽美な音色のパッドが層となって幻想的な景色を生み出しており、やはり全体としては甘い誘惑に負けてしまいそうなロマンスが漂っている。元々はクラシック畑だと言う経歴が強く影響しているのか、どんなダンス・ミュージックであってもそこに単なるツールではない、曲として聴ける音楽性を落とし込むのが作風なのだろう。この手の音楽を制作する若手の中では、やはり頭一つ抜けているので要注目だ。

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Tom Joyce - Brume De Pomme EP (SUPERB.recordings:SPRB 002)
Tom Joyce - Brume De Pomme EP

ベルリンはテクノのみならずハウスも勢力を広げており続々と新興レーベルが生まれているが、SUPERB.recordingsも今正に輝き始めているアンダーグラウンドなハウスレーベルだ。レーベルの2作目はフランスからのTom Joyceなるアーティストの作品。同じくフランスにはTom & Joyceと言うブラジリアンハウスのデュオが居るが、それとは全く別のアーティストである。Tom Joyceについて調べてみたが2001年頃からDJを開始しUSハウスやガラージュに強く影響を受け、アシッド・ハウスやミニマルにテクノなどを反映させたDJをしていたそうだ。その長いDJ経験を経ての初のアナログリリースとなる本作には、2つの素晴らしいディープ・ハウスが収録されている。ごつごつとしたいかついキックのリズムトラックの上を対照的な羽毛のように柔らかいパッドが包み、トリッピーな効果音が陶酔感を生み出すディープ・ハウスの"Brume De Pomme"、オールド・スクールなNYハウスとフレンチ・フィルターハウスが出くわした荒削りでファンキーな"Out Of Bounds"、どちらもロウな質感があり生々しく迫ってくる音に新鮮な力を感じられる。また起用しているリミキサーにもこだわりがあり、アイルランドからLerosaにUKからCarlos Nilmmnsと近年注目を集め始めているハウサーを起用している。"Brume De Pomme (Lerosa Remix)"はオリジナルよりも更にアトモスフェリックな雰囲気を強くしたダブ的なハウスへと作り変えられており、穏やかなアンビエンスの海が広がっている。最も刺激的だったのは”Out Of Bounds (Carlos Nilmmns Vintage Remix)”で、ぶっ飛んだアシッドのダブ音響でもやもやとした霧で覆い尽くす重厚なディープ・ハウスは暗闇の中でこそ聴きたいドープなトラックだ。まだレーベルとして2作目ではあるが、これを聴いたら今後の活動が気にならずにはいられないだろう。

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Mr Raoul K - Mande (Still Music:STILLMDCD007)
Mr Raoul K - Mande
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シカゴからアナログな音楽への愛を示すStill Musicの新作は、西アフリカはコートジボワール出身で現在はドイツで活躍するMr Raoul Kによる2ndアルバムだ。デビュー・アルバムはMule Musiqからのリリースだったものの、どういう訳か本作はシカゴのStill Musicからとなったのは意外だが、レーベルの世界各地の素朴でソウルフルなダンスミュージックを送り出す方針からすれば意外ではないのだろう。前作で見せたドイツのディープ・ハウスと自身のルーツである西アフリカの融合は本作でも変わらず、プログラミングから生み出すダンスビートとギターやパーカッションにサックスなどの有機的な絡みはそれが自然な状態として存在している。しかし本作では前作以上によりライブ感が顕著だが、それもそのはず彼が故郷に戻り昔のバンドと共にセッションを行った結果が本作へと繋がっているそうで、曲によっては原始的で剥き出しのままの陽気なトライバル感が炸裂している曲もある。勿論基本は電子的なシーケンスが生み出す深い陶酔感があるのだが、そこにサックスやギターの呪術的なサウンドが被せられる事で空気は一変し、太古の狂信的な祭事を思わせるマッドさも発せられるのだ。また興味深いのは同じ曲でも異なるバージョンを収録しており、"Rainforest"のCoratouchmixは乾いたギターがメロウながらも躍動するパーカッションが土着的なグルーヴを生み出すハウスなのに対し、Chicagomixは微睡みを誘発するパッドやフルートらしき可愛げのあるメロディーがアンビエンスを生み出す穏やかなハウスで、対照的な表情を見せる面白さもある。プログラミングを基にしながらもオーガニックで柔軟な音色や展開豊かな構成などはKuniyuki Takahashiにも通じるものがあり、DJと言うよりはアーティスト性の強い音楽と言えよう。

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Tiger & Woods - Banana Balls EP (Editainment:TAIN 11)
Tiger & Woods - Banana Balls EP
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実に高品質なリエディット作品と物議を醸しだした名義でニューディスコシーンを一世風靡したTiger & Woods。彼らが主宰するレーベルであるEditainmentからはその他にも著名な芸能人などの名前をネタにしたアーティストがリリースしているが、もしかするとそれらも実はTiger & Woodsの変名である可能性は高い。しかしそれでも期待するのはTiger & Woods名義の作品であり、ここに約2年ぶりとなるその名義での作品が届けられた。本作も今までと同様にネタものとなっているが、"Pitch"ではネット情報によるとMelba Mooreの"Mind Up Tonight"をサンプルに使用しているとの事。キレのあるギターカッティングやもさっとしたディスコな4つ打ちとウニョウニョと低音を支えるファンキーなベースラインと、まあこれでもかとディスコティックな作品ですが、ディスコをより単純にミニマル化しDJツールとして最適に仕立て上げる妙技こそ彼等の手腕。そして"Slice"はバウンシーなリズムトラックにやはり切れ味のあるギターが頭をバンギングさせる縦ノリ感もあるトラックで、よりエネルギーが迸り脂ぎったファンクネスが炸裂している。ブレイクでのフィルター使いも上手く機能しており、誰が回しても間違いなく盛り上がるような出来だ。そして両面に各々の曲のダブバージョンも収録されていて、ねっとりとビートダウンして作風はアフターアワーズにも向いている。いつも通りのネタのリサイクル作品とは分かっていても、それでもディスコの良質な部分を抽出した機能的なトラックの前では抗う術もなし。

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Freeform Five - Weltareh (Eskimo Recordings:541416 505778)
Freeform Five - Weltareh
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Lindstrom & Prins Thomasらの作品を送り出しているベルギーのEskimoからの新作は、ロンドンの4人組ユニットであるFreeform Fiveによる妖艶なニューディスコ。作品数は多くないもののNRK Sound DivisionやClassic Music Companyなど確かな音楽性を持つレーベルからのリリース歴があり、エレクトロ/ハウス/生演奏を組み合わせたひねくれたポップさが印象に残っている。しかしこの新作はEskimoと言うレーベルを意識してか相当にエレクトロニックなディスコ路線で、その上でアフロやエスニックと言った要素も取り込みながら訝しさが充満している。クレジットを見るとリティ奏者であるJuldeh Camaraをフィーチャーし、そしてFreeform FiveのメンバーであるAnu Pillaiによる共作となっているが、Juldehのまるで呪詛的な歌が単なるニューディスコに麻薬的な飛びっぷりを付加し、そしてリティや笛にAnuの生演奏によるギターやベースがより湿った生臭さを強いものとしている。エレクトロなシーケンスの上を徐々に渾然一体となって盛り上がって行く様は、まるで宗教的な祭事の中で神懸かりながら祈りを捧げているようでもあり、圧倒的なグルーヴに心酔してしまう程だ。裏面ではレーベル繋がりなのかPrins Thomasが3バージョンもリミックスを提供している。その内の一つはPrinsらしくエレクトロニックな層を削ぎ落とし軽快になりつつ、より生身感のあるギターらしき音をメインにエコーを効かしながら酩酊するサイケ感を醸し出している。そしてそれから上モノとリズムトラックをそれぞれ分離した2バージョンがDJツールとして用意されており、使い道は貴方次第と言った感じだ。Prinsによるリミックスもなかなかだが、やはりFreeform Fiveのオリジナルが今年のアンセム級のトラックであり、是非ともフロアで聴きたいものだ。尚、アナログと配信では一部収録曲が異なっている。

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Zip - Fabric 67 (Fabric Records:fabric133)
Zip - Fabric 67
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テクノ/ハウス両面から最高品質のミックスを送り出し人気シリーズとなっているFabricの最新作は、まさかのZipが起用された。Thomas Franzmann、またの名をDimbimanやPantytec、最も知られている名義はZipであろうか、ドイツはミニマルハウスのPerlonを設立したメンバーの一人でもある。決して大きな注目を集めているわけではないがレーベル運営を含めての音楽活動は実績があり、Perlonのオフィシャルコンピでのミックスを除けばZipがやりたい様にやったMIXCDは今まで手掛けていなかったのは意外と言わざるを得ないだろう。しかし今となっては当初よりもコマーシャルな面も増してきているFabricシリーズにZipがどう反応するかは興味があったが、結果的に言えばZipらしく非コマーシャルな玄人向けなミックスをしているのが幸いだ。内容的にはハウス、それも新旧万遍なく90年代から最新のミニマル調のハウスを、淡々と平たく延ばすようにプレイしている。Perlonを運営している事からも想像出来るだろうが、無駄な脂は落として飾り気もない生っぽい質感のハウスを派手なエフェクトを足す事もなく、単純で簡潔な反復の作用によって低空飛行を続けていく。パーティーの時間帯で言えばまだ序盤でメインの前辺りと言えばよいだろうか、重くはないがフロアに根ざした安定感のある4つ打ちを刻みながらも決して高揚感を煽るような展開はない。多少の湿り気が控えめな情緒を滲ませていてエモーショナルではあるが、何処か内向的でうつむきがちに粛々とプレイしている姿が浮かんでくる。勿論それは退屈なものではないし、リラックスした空気を感じさせながらミニマルハウスらしい単調な展開が好作用を及ぼし、脳の中枢までじんわりと侵食する陶酔感を生み出す事に成功している。展開ではなく選曲で楽しませるミックスになるのだろうが、90年代の曲をさり気なく掬い上げるそのセンスも気に入っている。

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