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KZA - Dig & Edit 2 (Endless Flight:ENDLESS FLIGHT CD 12)
KZA - Dig & Edit 2
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サンプリングによるループと強烈なブレイク・ビーツが持ち味のForce Of Nature。DJ KentとKZAによる二人から成るユニットだが、近年はユニットとしてではなくお互いのソロ活動も比重を増している。さて、2009年に初のアルバムをリリースしたKZAだが、このアルバムはそれ以来となる4年ぶりのアルバムだ。前作は彼が所有する膨大なコレクションからサンプリングとエディットを行い完成させたアルバムだったが、このアルバムもその制作方法を踏襲しているそうだ。音楽的にベースとなっているのはディスコ・ミュージックである事に間違いないが、色々なトラックからネタを持ってきているせいか様々な要素が見え隠れしている。フォーキーなサウンドが物哀しい"Vous Dansez"、ロック的なざっくりしたリズムと哀愁ギターサウンドが湿り気を帯びた"Schritte"など、アルバムの序盤から胸を締め付ける懐かしさに満ちた音が発せられる。かと思えば肉付きの良いファットな4つ打ちに恍惚感の強いシンセアルペジオが絡んだ"Taking It"や、ゴージャスな電子音とフィルターによる展開が派手派手しい"Want No Other"、そしてどぎついシンセベースが強烈なビートを生み出すイタロ・ハウス的な"The Beginning"など、DJとしての視点から機能性を重視したダンストラックもある。その他にもバレアリックな開放感、コズミックの多幸感、ジャーマン・プログレの訝しさなどを盛り込み、ベースにディスコを置いた統一感がありながらも広がりを目指した音楽性が伝わってくるのだ。また前述の制作方法による影響か全体のビート感は肩の力が抜けリラックスしつつも、自然なループ感が生まれていてDJMIX的な心地良い流れにも繋がっている。ただ上げるだけではない聞かせるダンストラックとでも言うべきか、KZAのルーツが丹念に仕込まれた音楽のだ。ちなみに共同プロデューサーには高橋クニユキも参加しているせいか、随分と湿っぽく人肌を感じさせる懐っこさがある。

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Recloose - It's Too Late EP (Delusions Of Grandeur:DOG 34)
Recloose - Its Too Late EP
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Planet-Eからのリリースによりデトロイト・テクノのシーンで注目を集め、その後はニュージーランドでの生活によりファンクバンドを結成と多様性を広げていたReclooseだが、2011年からはRush HourやDelusions Of Grandeurから再度フロアよりのトラックを量産し二度目の春を迎えている。一年ぶりとなる新作はやはりDelusions Of Grandeurからとなるが、ディスコ/ブギーテイストなハウスでは質の高いレーベルとの相性は抜群だ。華麗なシンセコードを展開しつつ細かいリズムを構築しながら様々な展開が疾走するように切り替わる"It's Too Late"、太いキックによる4つ打ちとゴージャスな音使いによるフィルター・ハウスな"You Just Love Me"、そのどちらもが歌を大々的に取り入れて以前Reclooseが取り組んでいたバンドの人間臭い影響を残しつつも、初期のようにフロアに根ざしたダンストラックとして機能性も高めているのが特徴だ。B面にはもう少しテッキーな音を強調した"Backtrack"が収録されているが、こちらもキレのあるビートとフュージョンテイストな光沢のあるシンセ使いが優美な輝きを発しており、Reclooseのクロスオーヴァーな音楽性を感じ取る事が出来る。重さに頼らない繊細な音使いにビートのしなかやさやキレは流石だが、それ以上にジャズやフュージョンにテクノやハウス、そしてブギーな感覚まで多様な要素を一つの音楽として纏め上げるそのセンスはお見事。デトロイトで活動していた頃以上にフロアでの機能性を高めつつ、かつ豊かな音楽性を更に増しているのは、Reclooseがもはやデトロイトと言うシーンから世界へと巣立った事を示唆している。お世辞抜きにして全てがフロア即戦力、そしてフロアのみならずリスニングとしても楽しめる楽曲性で素晴らしい。



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Washerman - Raw Poet (Drumpoet Community:dpc 046-1)
Washerman - Raw Poet
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90年代のUSハウス黄金時代は何処へやら、現在の音を主張するようなハウスもベルリンへと軸は移っている現状。ハウスの元祖とも言える地であるNYやシカゴのハウスは決して主流の音ではないが、しかし何故かドイツやイタリアなどからそう言った古典的な音を掘り下げるアーティストは少なくない。スイスはチューリッヒのGianni SiravoことWashermanもその一人で、2013年にはUSハウスの伝統であるNite GroovesからもEPをリリースしている。そして本作はWashermanにとって初のアルバムとなるが、プレスによればTR-909やJuno-60などの古典的な名機と幾つかのマイナーな機材を使用して制作されたとの事だ。その影響と言うべきなのか非常にオールド・スクールな質感によるハウスが基軸となっていて、作り込み過ぎていないシンプルなキックによる4つ打ちに綺麗目なシンセやエレピのコード展開を組合せ、そこにソウルフルなボイスサンプルを被せながら仄かにメロウな曲調が中心となっている。間違いなく90年代のNYハウスやシカゴ・ハウスに影響を受けたであろう、どれも緻密に練られたと言うよりは単純な構成を重視してすっきりした作風となっており、その意味では曲調のバリエーションは少ないがオールド・スクールへの愚直な愛が感じられるだろう。こうして聞くと確かに流行や商業的な路線とは無縁ではあるが、簡素なハウスの中にも過剰な装飾無しでも十分に映える普遍的な音楽性があり、それと共にハウスへのぶれのない拘りや強い意志が感じられる作品として愛おしく思う。物理メディアではアナログ2枚組での販売となっているが、一緒にCDも付いてくるのでアナログで買うのをお勧めしたい。



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Thee After Dark - Thee After Dark E.P (Bodega House Records:UGBHR-001)
Thee After Dark - Thee After Dark E.P

デトロイトの巨匠・Mike Banksに導かれたロサンゼルスのEsteban Adameは、Galaxy 2 GalaxyやLos Hermanosのキーボーティストとして頭角を表しつつ、ラテンハウス・ユニットであるIcanとしての活動でデトロイトに新たな世代が育っている事を気付かせてくれた。そしてDJとしてではなくプレイヤーとしての曲作りに長けている彼が、次のプロジェクトとして発足させたのがボーカルと共にギターやベース、キーボードやドラムスなどの編成で活動するThee After Darkだ。今までの活動はフロアでの機能性を求めたダンストラック中心であったのに対し、このプロジェクトではよりプレイヤーとしての立場を主張した上でチカーノ・ルーツを意識しながら華麗なフュージョンを聞かせてくれる。様々な楽器の音が多層的に重なり色彩豊かな音色を奏でつつ、爽やかに吹き抜けるパーカッションがラテンの空気を舞い込む"No I Can't"は、コーラスも使用した歌と相まって自然と笑みが浮かんでくるエモーショナル&ピースフルな歌物。ハウス/テクノを基軸としたGalaxy 2 Galaxyに比べるとハイテックな感覚は無いが、デトロイトらしいエモーショナルな音楽と言う点からは目指す方向に相違は無い筈だ。そしてそれをKyoto Jazz Massiveがリミックスした"KJM Reconstruction"は、ゴージャスなキーボードは活かしつつざっくりしたプログラミングのビートがブギーな4つ打ち感を強め、全体にしっかりと芯が通った作風へと塗り替えられている。また裏面にはGil Scott-Heronによる"The Bottle"をパーカッションが弾ける骨太なトラックで豪華絢爛に塗り替えたハウストラックと、ブラスバンドを思わせるゴージャスな金管楽器が高らかに響き渡り、ソウルフルなボーカルが心に染み入るメロウな"What Time It Is"を収録。まさかEstebanがこんなにも温度感高めの本格的なバンド演奏に取り組むとは想定していなかったが、この豊かな音楽性を打ち出した路線ならば是非ともアルバムを期待したいものだ。

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Kim Brown - Somewhere Else It's Going To Be Good (Just Another Beat:JAB 08)
Kim Brown - Somewhere Else Its Going To Be Good
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2009年に始動したディープ・ハウスをリリースするベルリンのJust Another Beat。まだ知名度もないアーティストを手掛けているが、以前には今ではSven Weisemannの変名と明らかになっているJouem名義の作品もリリースしたりと、アンダーグラウンドかつカルトな活動が一部で注目されているようだ。そんなレーベルから新たに送り出されたKim Brownは、ソフトな音質と厳かな佇まいのディープ・ハウスからまたもやSven Weisemannの変名かと予想していたが、蓋を開けてみるとベルリン出身のJi-Hun Kim & Julian Braunによるユニットである事が判明した。Kim Brownは2012年にJust Another Beatからデビューし2枚のEPをリリースしているが、本作はその続編とでも言うべき初のアルバムである。デンマークの小さなコテージで制作されたそうだが、その影響かどの曲も非常に内向的で落ち着いた叙情が漂うディープ・ハウスとなっていて、所謂フロアの享楽的な喧騒からは遠く離れている。角の取れた幻想的なパッドがエレガントに装飾しながら、物悲しいエレピやピアノが繊細かつ丁寧に配置され、真っ白な霧の中で微睡みに溺れるようなふんわりとした心地良さが特徴だろう。乾いたようなリズムトラックはアナログマシンによるものだろうか、オールド・スクールな懐かしい響きがあり、感情豊かな上モノに対してさっぱりとしたリズムが作品全体が重くさせる事もなく適度にバランスをとっている。重圧があるアッパーに盛り上げる曲は皆無だが、ベルリンから生まれるディープ・ハウスの時流を意識したであろう気品漂うクラシカルな響きが、リスニング系のアルバムとしての完成度を高めているのだ。淡いノスタルジーに満たされたディープ・ハウスは、Mojuba Recordsが好きな人には間違いなくお気に入りになるであろう。筆者はアナログで購入したが、DLコードも収録されているのでご安心を。



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Deetron - Music Over Matter (Music Man Records:MMCD040)
Deetron - Music Over Matter
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ハードミニマル全盛の00年台前半に図太くトライバルなビートにデトロイト・テクノ風なメロディーを掛け合わせて、一躍注目を集めたDeetron。しかしハードミニマル・シーンの衰退は多くのDJにも変化を促し、2006年にリリースされたDeetronのアルバムも歌を多く取り入れたハウス〜エレクトロ調の曲が主要を占め、それまでの作風の変化から驚きと戸惑いを残す作品となっていた。正直に言うとその時は変化の大きさを許容するだけの余裕が無かったのだろうが、7年ぶりとなるアルバムも過去のアルバムの続編と呼ぶべきボーカル物中心の作品となっている。しかし結論から言えばこのアルバムに困惑するだけの要素は見つからず、Deetronにとっての第2の春とでも呼ぶべき円熟期を迎えた完成度を誇っている。それは勿論Deetron自身の成長によるものだろうが、それと共に多種方面から集まったアーティストに依るサポートも影響しているのだろう。Ben Westbeech、Ripperton、Simbad、Seth Troxler、その他複数のアーティストが作曲やボーカルとして参加しており、ハードなグルーヴからの脱却を目指すと共に各々がエモーショナルで豊かな感情を付加する事に貢献している。全体としてリラックスした空気が漂っており、特に情感のある歌が活かされるようにトラックはしなやかで柔らかいディープ・ハウスに統一され、穢れ無き耽美な甘ささえもが聞こえてくる。元々エモーショナルな作風を得意としていたので実はそれを突き詰めれば、このようなモダンなハウスへ向かう事も当然だったのかもしれないが、それにしてもこの進化には目を見張るものがある。欧州からデトロイトへの回答的な"Rhythm"、幻想的なストリングスが華麗に彩るディープ・ハウスの"Count On Me"、エレクトロとディスコをベースした物憂げな"Crave"など聞き所は満載だ。トラックとしての機能性を保ちながら抒情的な性質を兼ね備え、アルバムとしても楽しめる高い完成度を誇っている。

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Pablo Valentino - Friends Say So (Faces Records:FACES 1214)
Pablo Valentino - Friends Say So
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Creative Swing Alliance名義でもEndless FlightやTsuba Recordsと言ったディープ・ハウス系のレーベルから作品をリリースするPablo Valentinoは、自身でFaces Recordsを主宰し世界各国のアーティストを世に送り出しているが、あくまでレーベルを主宰する立場の方が目立っていたように思われる。しかし本作で遂にソロ名義で自身のレーベルから作品をリリースするに至ったが、制作面に於ける能力も決して見過ごす事は出来ないだろう。バーストしたボトムラインから始まりサンプリングしたボーカルが執拗に繰り返される"Friends Say So"だが、妖艶なストリングスが揺らめきながら地味に脈打つトラックで、デトロイト・ビートダウンのように終始暗いムードを保ちながらもソウルフルな感覚が通底している。"What Does It Take"はハンドクラップやぶっといキックが90年代のミドルスクールなハウスと言った味付けで、そこにソウルフルなボーカルや力強いシンセやベースを絡ませ、全体として弾むような感覚の強いフロア向けトラックになっている。レーベルメイトとして交流のあるKez YMと共作した"Mainline"は特に素晴らしく、ディスコネタをサンプリングした上に華麗なストリングスを絡ませたミニマル・ディスコとでも言うべき作風で、ゆったりとしたグルーヴながらも黒い濁流に飲み込まれるような優雅な力強さがある。やはりトラックメーカーとしてもレーベル性から感じられるソウルやディスコと言った黒人音楽が根底に見受けられ、ミニマルな作風ではありながらも感情を熱くするエモーショナルな音が特徴だろう。MCDEの共同主宰者…と言う後押しも既に不要な程に、アーティストとしても注目されるべき才能だ。



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Jason Grove - Late Night Connections (Skylax Extra Series:LAX ES1)
Jason Grove - Late Night Connections

デトロイトのローカルシーンで80年代から活動しているDJと言う触れ込みのJason Grove(Groove?)は、2011年に突如としてSkylax傘下のWax Classicからデビュー作をリリースする。その後もSkylax周辺からのみリリースを続けつつ、Moodymannの作品をJMFG名義でエディットしたりと注目を集めているが、一向に正体が明かされない事から誰かの変名ではないかと最近では考えている。そんな謎に包まれつつも最新作をSkylaxから新シリーズとなるSkylax Extra Seriesの第1弾としてリリースしたが、なんとそこにはシカゴ・ハウスの伝説的ユニットであるVirgo FourのMerwyn Sandersとデトロイト・ハウスシーンからNiko Marksが共作として名を連ねている。流麗なピアノのコード展開とソウルフルなボーカルを活かしたベーシックなトラックの"Newlove"からして、小細工無しにハウスのクラシック性を説いているようだが、Merwyn Sandersが参加した"Let It Go"はもったりとしたベースラインとドタドタしたリズムが相まって、最近のアナログ感を強調したロウハウスとも共振するローファイな音質が良い味を出している。裏面には胸を締め付けるロマンティックなムードが強いハウスが収録されていて、パーカッシヴなリズムが力強くもLarry Heardばりの透明感のあるキーボードが望郷の念を駆り立てる"Xxx"、雑踏の音を取り込みつつ図太いキックと呟きボーカルがKDJを思わせる"Division Street"、Niko Marksのメランコリーな歌とフュージョン風なエレピが心揺さぶる"My Language"と、どれもお世辞抜きにして良質なハウス・ミュージックの時代が封入されているようだ。新しさを必要とせずとも変わらない事で守られるもの、タイムレスと言うべきハウス・ミュージックがここにある。



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Pepe Bradock - Imbroglios Part 4 (Atavisme:ATA015)
Pepe Bradock - Imbroglios Part 4
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架空のサウンドトラックのリミックスとしてPepe Bradockが2012年からリリースしている「Imbroglios」シリーズは、本作によって遂に完結する。元々コラージュ的に切り貼りしたような唯一無二のトラックを聞かせるPepeではあるので、架空のリミックス作品と言う位置付けだとしても、基本的にはPepeらしさに変わりはない。本作に於ける目玉は"Confabulations"だろうか、疾走感溢れるハウストラックではあるものの不思議な音色がバックで多数鳴っており、可愛らしさも溢れた奇想天外な展開が繰り広げられている。"Veaux Carnivores"もキックが入っていないながらも疾走するグルーヴが感じられ、コズミックなシンセとフィルターによって展開を付けていく音響ハウスだ。そしてシリーズのタイトルにもなっている"Imbroglios"、ぐっとテンションを落としたジャジーなダウンテンポで、場末の酒場のラジオから流れてくるような侘しさと煙たさが充満している。全6曲でダンスとリスニングの性質を両立させた収録となっており、言うまでもなく本作も文句無しの出来だ。さて、これで「Imbroglios」シリーズは終了したので、この後の動向は気になるところ。R&Sからアルバムをリリース予定と言う話も出ていたが、そちらは一体どうなったのだろうか。

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Rising Sun - Pause EP (Fauxpas Musik:FAUXPAS 013)
Rising Sun - Pause EP
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ドイツはハンブルグのFauxpas Musikはディープ・ハウスとダブ・ステップを融合させたような面白い音楽に取り組み、Sven WeisemannによるDesolate名義やNick SoleにYoko Duoらの作品をリリースしている。もしそんなレーベルに興味を持たれたならばSteffen LaschinskiことRising Sunも、注目しておいて損はないだろう。Rising SunにとってFauxpas Musikからは2枚目となる本作はディープ・ハウス色が強めだが、踊らせる事だけを目的としないホームリスニングも意識した作風だ。冒頭を飾る"After Party (LA)"からしてボーカルを交えて控え目なエモーションを漂わせているディープ・ハウスだが、そこに熱気や汗の臭いは全くなく俯瞰したような落ち着きがある。続く"Think Twice (Dub)"では爽快なパーカッションと骨太なキックが揺さぶりをかけ、黒人が生み出すファンキーな要素もありつつやはりひんやりと低音を保っている。メランコリーなピアノの旋律が零れ落ちる"Everybody"はしっとりと濡れるように情緒的で、"In My Heart Of Hearts (Version)"は幽玄なストリングスと淡々と呟かれる言葉がまるで映画の一場面に挿入されるサントラを思わせる。どの曲にも控え目に一歩引いたふんわりとしたメランコリーが通底しているが、感情を爆発させると言うよりはじんわりと染み渡らせる滲んだ音の鳴りで、とても慎ましく達観したような侘び寂びさえ感じられる。EPではあるが6曲とそれなりのボリュームがあるので聴き応えは十分なのと、更にはクリアカラーヴァイナルと言う仕様が購買意欲を掻き立てるだろう。



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