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Ghost Vision - Shakuhachi (Love On The Rocks:LOTR017)
Ghost Vision - Shakuhachi
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TelephonesやFantastic Manもカタログに名を連ねる新世代のニューディスコ/バレアリック系レーベルであるLove On The Rocks、その新作はGhost Visionなる聞き慣れぬユニットによるものだ。実はPsychemagikのDanny McLewinとUKのThomas Gandeyによるユニットで、このリリースの直後にもKompaktから作品をリリースしたりと、デビュー直後ながらも注目を集めるには十分な存在だ。タイトルが「尺八」にもかかわらず音源に尺八が使われているようでもなければ、和風な音楽性でもなく、曲自体は非常にLove On The Rocksらしい豊かでポジティブな雰囲気のあるブギーなニューディスコ系で、彼等のデビューを華々しく飾っている。オリジナルの"Shakuhachi"は突っかかりのあるディスコなリズムを刻み、そこに煌めくシンセを配しながら優美に伸びるロマンティックなパッドやシンセボイスがメロディーを作り、そして官能的な吐息を時折挿入して、80年代シンセ・ポップなの明るい雰囲気もあるディスコサウンドが実に懐かしく心に染みる。オリジナルの素晴らしさと共に2曲のリミックスもまたそれぞれ個性があり、Innervisionsの活躍も懐かしいTokyo Black Starによる"Shakuhachi (Tokyo Black Star Atlantis Remix)"は直線的な4つ打ちに変更しつつすっきり音を削ぎ落として、その分だけ低音の躍動的なベースが浮かび上がってDJツールとしての機能性を高めたリミックスに仕上がっている。逆に普段はテック・ハウス寄りなAl Kassianによる"Shakuhachi (Al Kassian Remix)"は、原曲のアタック感の強さはそのままに中毒的なアシッド・ベースのずぶずぶした要素を追加し、派手さを活かしながらディスコとレイヴが鉢合わせした享楽性の中にメランコリーを持ち込んだフロア受けの良さそうなリミックスを行っている。パーティーの早い時間帯からピークタイム、そしてアフターアワーズまで、3つのバージョンそれぞれに合う時間がありそうで、流石Love On The Rocksらしいハッピーでディスコティックな作品だ。



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| HOUSE13 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Shawn Rudiman - Timespan (Pittsburgh Tracks:PGHTRX-LP-02)
Shawn Rudiman - Timespan
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テクノと言う音楽の中でもデトロイト・テクノはここ日本に於いてもある一定の神格化されたような人気はあるものの、それは局所的なアーティストに対してである事も側面も否定出来ず、実力のあるアーティストが必ずしも大きな評価を獲得しているわけでもない。ペンシルベニア出身のShawn Rudimanも当人にとっては失礼な言い方かもしれないが日本での知名度はそう高くないだろうが、デトロイトとの距離の近さもあって00年代からデトロイト・テクノに影響を受けて作曲を行っているアーティストで、例えば7th CityやApplied Rhythmic Technologyからもリリース歴がある事実だけでも音楽性や実力は計り知る事が出来るだろう。本作は随分と久しぶりのアルバムとなるが、本人の説明に拠ればアルバムの為に制作されたのではなく20年に及ぶ活動の中で古いものから最近までの未発表曲を集めたコンピレーションだそうで、確かに作品としては色々な曲調が混在している。出だしの"Electro Days"からして鋭利なビートが切り込んでくるエレクトロ性のあるテクノで、しかし小刻みに動き回るヒプノティックな電子音に合わせて薄っすらと伸びるパッドの叙情性は正しくデトロイトのそれだ。"75 All The Way"もやはり同様にエレクトロ感あるカクカクとしたビート感はしかし躍動感があり、シンセとパッドは豊かな響きをして実に感情性に富んでいて、往年のデトロイト・テクノを思い起こさせる。より前のめりな勢いでパーカッションが弾ける"Ultrafrequey"、鋭いビートが疾走感を生み機能性も高めた"Memory Pool"は、無駄も研磨されて洗練されたエモーショナルなテクノだ。一転して、そこから続く"TimeFrame"シリーズの3曲は派手な鳴りは潜め、しっとりとした感情を内面に秘めたような繊細なダブ・テクノを聞かせる。そしてスローモーでアンビエン性を高めた深い残響のミニマル・ダブな"In Light / In Darkness"、ビートも消失しそうな程に物静かに残響が揺らぐ深遠なダブ・ハウスの"Turn Bad"と、その音響は官能的でさえあるダブトラックによってひっそりとアルバムは溶けながら消えていく。アルバムとしての纏まりに欠ける面は否めないだろうが、どのタイプの曲でも一定の水準は保っており、デトロイト・テクノとのエモーショナルな親和性を持ちながらダンスからリスニングまで網羅する器用さは感じられし、本作でも十分にアーティストの魅力を感じ取れる筈だ。



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| TECHNO13 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Karim Sahraoui - Plenitude EP (R & S Records:RS 1804)
Karim Sahraoui - Plenitude EP
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ベルギーの名門テクノレーベルの一つであるR&S Recordsのカタログに、また新たなるアーティストの名が刻まれた。それこそデトロイト・テクノのソウルと共振する音楽性を持つKarim Sahraouiで、元々はDjinxx名義ではF-CommunicationsやDelsin等からもリリースしていたベテランかつ実力派アーティストだが、やはり近年の活動ではTransmatからのリリースでダンス・ミュージックの世界へと復帰したのが印象に残っているだろう。Derrick Mayに認められたエモーショナルなソウルを持ったテクノは、ある意味では近頃停滞しているデトロイト勢よりも更に本家デトロイト・テクノらしくもあり、だからこそTransmatの歴史の一部に加わった事も自然な出来事だったに違いない。その復活後以降は活動も軌道に乗りコンスタントに新作をリリースしていたが、ここに来てまた更なるキラートラックが届けられた。A面に収録された"Spy Of The Desert"は幽玄なパッドがふらふら酩酊しながらも彼にしては比較的エモーショナル性や大きな展開は抑制されており、その代りに疾走する勢いやグルーヴ感を持続しながらリズムで引っ張っていく機能性が重視されており、ミニマルなプレイとの親和性が高いか。本作ではB面の2曲がSahraouiに期待される音楽そのもので、"Born Again"はジャジーでスウィングするリズム感に柔らかいシンセのメロディーや幻想的に盛り上がっていくリフが用いられ、徐々に熱量が高まっていく情緒的な曲だ。だがしかし、彼のクラシックである"Nightflow"にも匹敵し、新たなるクラシックに成り得る可能性を秘めているのは"Before The 2nd Coming"だ。決して直球なダンストラックでもないためDJとしての使い所は限られるだろうが、荘厳でスピリチュアルなシンセパッドによる涙を誘う程の叙情性を旋律をなぞり、徐々に天上へと昇っていくようなドラマティックかつ甘美な構成を持ったこの曲は、正に90年代の栄華を誇ったデトロイト・テクノの時代から現在へと出現したテクノだ。少なからずともDerrick Mayの音楽性とも共鳴する熱き感情が渦巻いており、希望や癒やしと言ったポジティブな気持ちに満たされる。デトロイトがかつて程の勢いが無い中で、Sahraouiにはその穴を埋める存在として期待してしまうのも、本作を聞けば納得するに違いない。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Scott Gilmore - Another Day (International Feel Recordings:IFEEL 069)
Scott Gilmore - Another Day
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好調な活動を続けるバレアリック・ミュージック筆頭格のInternational Feel、2018年の初作品はロスアンゼルスのScott Gilmoreによるもの。2017年には同レーベルよりアルバムをリリースしているものの、他には殆ど作品が無く詳細については分からないが、そのアルバムを聞く限りではチープな録音マシンやHammond 102200など古いシンセやリズムマシンを用いて宅録を行うDIYアーティストのようで、確かにレーベルのリラックスした開放感はありながらもまた今までのレーベルのアーティストとは異なる音楽性も含んでいる。本作でもその宅録な雰囲気ははっきりと感じられ、"Electric Gestures"からほのぼのとしたシンセで和みの旋律を描きつつ臨場感ある安っぽいリズムが爽やかなグルーヴを刻み、その力の抜けきったリラックスした雰囲気は正に海沿いの景色が広がるバレアリックではあるのだが、根源は何だか70年代のサイケデリック・ミュージックやプログレ等からの影響が感じられる。"Things Forgotten"は哀愁染み出る味わい深いギターと豊かなシンセストリングスによるAOR風で、やはりInternational Feelの他のダンス系のアーティストとは異なる方向性からレーベルの音楽性に適合している。"Lately"はエモーショナルで色鮮やかなシンセがリードしつつ、バックではか弱くギターカッティングがしみじみとした味わいを付け加えるビートレスなAORで、ぼんやりと夕暮れの景色を眺める郷愁ムードだ。そしてタイトル曲の"Another Day"、うきうきとノリの良いリズムが入り妙に光沢のある多層のシンセが多幸感を生むコズミックかつポップな曲で、やはり太陽の日が燦々と降り注ぐ野外の開放的な雰囲気はダンス・ミュージックの枠には当て嵌まらずともInternational Feelが示すバレアリックな方向性と一致する。どれもコンパクトに纏まった構成でDJMIX向けではないかもしれなが、曲そのもののリスニングとしての質の高さは保証されており、快適な時間を提供するホームリスニングとして素晴らしい。



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| HOUSE13 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moonboots - Moments In Time (Music For Dreams:ZZZCD0121)
Moonboots - Moments In Time
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デンマークはコペンハーゲンからバレアリック・シーンを先導するレーベルの一つ、Music For Dreamsからまた素晴らしいコンピレーションが到着している。手掛けているのはマンチェスターでAficionadoというレーベル/パーティーを主宰するバレアリック系のアーティストであるMoonbootsで、MFDのレーベル紹介としてではなくあくまでバレアリックという音楽性に沿って選曲を行っていて、これがまたジャンルや時代を超越してムーディーな世界を作り上げており素晴らしい。ミックスではなく敢えてコンピレーションな事で、それぞれの曲毎の良さを十分に体感出来る、またそれだけにどの曲もそれだけで成り立つ質の高さが保証されており、Moonbootsの審美眼が光っている。アルバムはシンプルなピアノのメロディーとゆったりと浮かび上がるストリングスによるインスト曲の"Simple Trust"で始まるが、静謐で穏やかな響きは何処までも澄んでいて、この時点でもう気分はうっとり。続くはDavid Darlingによる"Cello Blue"で、鳥の囀り等のフィールド・レコーディングに加えチェロとピアノの落ち着いて優雅な旋律を聞かせるニューエイジ色の強い曲だが、スピリチュアル性に向かうでもなくあくまで自然体な響き。そしてJuly Skiesの"The Softest Kiss"、Beginの"Names In The Sand"とアコースティック・ギターの爽やかな響きが強調されたフォーキーな曲も続き、エヴァーグリーンな豊かさも聞かせる。一転してクラブ・ミュージック側からの選曲としてはFarbror Resande Macによるサイケデリックで幻惑的なダウンテンポの"Janne"、Gryningenによるしなやかなストリングスが延びメロウなギターが広がっていく海沿いのBGM的な"Fran Andra Hand Till Stranderna I Nice"もあり、ジャンルとしての制約から解放されて美しくメロウな曲が続く。後半ではジャズトリオであるBombay Hotelによる年を重ねて熟成されたような深い哀愁が滲み出るフュージョンの"Between Leaves"、Matt Deightonによるジャズの影響が感じられるフォーキーな"Tannis Root"もあり、円熟味は高まっていく。そしてラストはMFDでも活躍するThe Swan & The Lakeによる"Waiting For Spring"、可愛らしいマリンバに先導され浮遊感のあるシンセが広がっていく天上一直線なニューエイジ/アンビエントなこの曲はこの世とは思えない程に美しい。ここにはジャズやフォーキーなロックにフュージョン、アンビエントやダウンテンポにニューエイジなど複数のジャンルの音楽が収録されているが、それらはある種の雰囲気で統一されており、その感覚こそバレアリックを形成するものだ。特に本作ではメランコリーという感情が強く打ち出されており、ダンスで踊り疲れた時や忙しない日常の癒やしとなるであろう音楽がここにはある。



Tracklistは続きで。
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| ETC4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |