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Jebski - Pad (Panoramic Audio Domain:padcd-01)
Jebski - Pad
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寡黙な活動ながらも一曲一曲に対する丁寧な制作を行い、そして多数のアーティストとのコラボレートにより幅広い音楽性も得て、そして2010年は溜まっていたエネルギーを発散するかの様に新作を披露してきたJebski。そして2011年、遂に待ちに待っていた1stアルバムがリリースされた。フロアでの大音量でも耐えうる綺麗な音質、豊かな情感を持ったメロディー、曲の隅々まで張り巡らされた細やかな音の配置、山あり谷ありのドラマティックな構成、霊験あらたかなアルバムジャケットとEPの素晴らしいアートワークも収録したパッケージとしての価値など、褒め称えるべき点は幾らでもある。しかしそんな説明などJebskiの音楽の前では最早不要とさえも思えてしまう、それ程まで流行や時代とは無縁で絶対的かつ普遍的な魅力を持ったベスト的アルバムとなっている。オープンニングのGerald Mitchellも制作に参加した"Still"から一気に魂を鷲掴みし、次の"Flame"では圧倒的な音の洪水でトライバルの波に引きずり込む。中盤の"Field"では光輝く至福の世界が広がり、次の祈りにも似た感情を呼び起こすダウンテンポ"September"でそっと癒される。そこからはラストまではエモーションが深みを重ね、徐々に落ち着きと切ないドラマを展開しながら、またもGerald Mitchellが参加した儚いブレイクビーツの"Breeze"で壮大な夢が終わるかの様に一大叙事詩の終焉を迎える。アルバムの隅々にはJebskiの喜怒哀楽の感情が詰め込まれ、電子から生まれながらも血の通った音と言う媒介を通してJebskiの内なるソウルを伝えきっている。言葉は要らない、ただ彼の音に魂にそっと耳を傾ければ良い。

JEBSKI by Panoramic Audio Domain

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| TECHNO8 | 11:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Signaless - Local Surfer (Jet Set Records:JS12S068)
Signaless - Local Surfer

池永正二を中心とするエレクトロダブユニット"あらかじめ決められた恋人たちへ"と"ゆーきゃん"が合体、そして新たに生まれた"シグナレス"。昨年のストリーミングライブも好評だったバンドが遂にアルバムをリリースしますが、その前にやけのはらとDJ Yogurt & Koyasのリミックスを含むEPをリリース。元々はポップで弾けるペットショップボーイズ系ダンストラックだった"Local Surfer"をやけのはらがリミックス。がらりと印象を変えてしっとり落ち着かせ、侘び寂びと郷愁を強く感じさせるポストロック風に仕上げて、ちょっとおセンチな雰囲気に。そして90年代シューゲイザーな作風だった"Y.S.S.O."は、DJ Yogurt & Koyasがリミックス。こちらは原曲の雰囲気を壊さずにインスト化+フィードバックギターのノイズと光り輝くシンセが咲き乱れ、バレアリックの旨みを上乗せした至福のインディーダンス。天にも昇る多幸感ってのは、まさにこんな感じなんだろう。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sven Weisemann - Emphasized (Mojuba:mojuba016)
Sven Weisemann - Emphasized

デトロイトオタクであるDon Williamsが主宰するドイツディープハウスの最深部・Mojuba。その傘下のa.r.t.lessではベルリンとデトロイトから影響を受けたテクノをリリースし、そしてwanderingでは更に実験的な音楽を追求し、この3つのレーベルはベルリンのアンダーグラウンドの中枢部に位置する最も重要なレーベルへと深化しております。そしてそれらのレーベルの中でもまだ20歳弱と若手ながらも一番の才能を見せつけているのがSven Weisemann。新作でも"Emphasized"は相変わらずのダブ加減とそしてピアノのメランコリックなリフが優雅で輝く美しさを放つディープなハウスですが、しかしそれ以上に裏面の"Caprice"がもの凄く深いです…。え〜と…Rhythm & Soundのアンビエントバージョンですか?これはどう聴いたってレゲエでありダブテクノでもあり、無駄な音を削ぎ落としながらも得も言われぬ陶酔感のあるダビーな音響が深みを生み出し、最小の構成で最大の効果を生み出している分かりやすい例でしょう。空間を心地良く、そして淡々と抜けていく適度な残響音は重く低く底に響き渡り、淡々としたメランコリーを残して行く。このドイツから生まれた若者は一体どこへ向かうのか、まだまだ底が計り知れない天才でしょう。本当に素晴らしい。

盤面にはこんな記載が - 「オカエリナサイデトロイトダマシイ」…

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Orb and Youth presents Impossible Oddities (Year Zero:YZLTD006)
The Orb and Youth presents Impossible Oddities
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90年前後のUKはロックもテクノも、いやロックとテクノが歩み寄り至福の黄金時代を迎えていた様に思う。リアルタイムで聴いていた訳でもないのでその盛り上がりを感じた事はないけれど、兎に角何だか分からない何かが動き始めていたに違いない。そんな時代の中でThe OrbのAlex PatersonとKilling JokeのYouthが設立したWAU / Mr. Modo Recordsも、その時代を象徴する様なアシッドハウスやブレイクビーツ、テクノ、UKハウスをリリースしていたそうな。そうな…と言うのは大半がアナログな上に当時余り売れなかったそうでどうにもこうにも耳にする機会が無いからです。結局は後に再評価され今に至る訳ですが、そんな手の入りにくかった作品がリリースから20年を経て2枚組のCDにコンパイルされました。音自体は流石に旧時代と言うか古臭く良くも悪くもチージーなんですが、アーカイブとしての価値は勿論あり自分の様な人間にはその時代を感じられる事に意義を感じます。90年前後の享楽へと突き進むレイヴサウンドの様に特定のジャンルには依存せずに踊らす事の出来る快楽的な音は、確かにAlex PatersonやYouthの音楽性その物であり、狂乱じみた馬鹿げたノリを体感出来る事でしょう。またコンパイルCD2枚組とは別にAlex Patersonがミックスをした3枚目のCDがあり、それが一番享楽的な時代の雰囲気を感じ取る事が出来ます。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Ramadanman & Appleblim - Void 23 EP (Aus Music:AUS1031)
Ramadanman & Appleblim - Void 23 EP
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ダブステップの界隈で注目を集めているらしいRamadanmanとAppleblimのコンビ。自分は全く知らないものの、Carl Craigがエディットを手掛けているので迷わず購入。オリジナルの方はダブステップ…ではなくて、淡々とイーヴンキックが続く4つ打ちのテクノで肩透かしを喰らうも、アシッディーな低音やら奇妙なシンセがミニマルに展開され、スカスカなトラック構成ながらも老体に鞭を打つような強烈さが際立っております。徐々に肉付けされて行く展開はワイルドピッチスタイルでもあり、これは当然フロアでも盛り上がりそう。そしてC2のエディットはオリジナルを尊重しながらも奥深い音響の上物や重い低音、トライバルなパーカッションや奇妙なSEで派手に肉付けした狂気の滲み出るドープなテクノ。デトロイトテクノと言うよりはプログレッシヴなC2の音楽その物と言った感じで、大技小技が光っており流石の出来ですね。曲尺は9分もあり聴き応えも文句無し。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Aril Brikha - Deeparture In Time - The Remixes (Art Of Vengeance:AOV002)
Aril Brikha - Deeparture In Time - The Remixes
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デトロイトから遠く離れたスウェーデンで活動するAril Brikhaは、Derrick Mayにその才能を認められTransmat傘下のFragileから世界的デビューを果たしたのが1998年の話。デビュー盤にしてデトロイトクラシックとして名を残す"Groove La Chord"は今でもフロアでプレイされる程で、来月には1stアルバムであり大傑作でもある"Deeparture in Time"がリイシューされる予定もあり、まだまだ目が離せません。さてアルバムのリイシュー前にはリミックスEPがリリースされておりますが、参加メンバーがDeetron、Jori Hulkkonen、Octave Oneと豪華絢爛でございます。デトロイト系も得意とするDeetronは"Groove La Chord"を原作の雰囲気を壊さずに、より滑らかによりソフトにトランシーさを強調したテックハウスにアレンジ。大幅な変化はないものの、抑揚を抑えてディープに向かったリミックスは安定感を感じさせます。B面には後者二人が"Read Only Memory"のリミックスを提供。デトロイトの幻想的なシンセは残しつつボトムを太くして力強いダンストラックにリミックスしたJori Hulkkonen、原曲に無い耳に残るシンセのリフを付け足したOctave One、この二人も原曲への思いを残した作風で期待通りと言った感じ。元々が大傑作な故に手を付けるのが難しい曲ですが、三人共それぞれが仕事をこなしてくれました。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Regis - Penetration (Downwards:LINO030miniCD)
Regis - Penetration
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正月気分も冷めやらぬ今週末、インダストリアルテクノシーンでは彼の右に出る者はいないKarl O'ConnorことRegisが来日します。自身が関わるレーベル・Downwardsにおいてはハードコアなテクノだけでなくダウンテンポにも取り組み、またかつてはSurgeonともタッグを組んでBritish Murder Boysと言う凶悪で実験的なテクノを創ったり、ハードでありながら独創的な音を練り上げるRegis。活動歴は15年程になり今でもコンスタントに新作をリリースしておりますが、アナログ中心なのでなかなか一般的には耳にする機会が少ないのが残念。数少ないCD化されたアルバムの中で一番のお薦めなのが2001年にリリースされた本作。内容に関しては身も蓋も無いハードミニマル一直線なんだけど、音数の多さとヘヴィーなボトムで攻めまくるハイテンションな展開が徹頭徹尾続き、フォロワーの追随を許さない圧倒的な破壊力に満ちております。シャッフル調の跳ねたグルーヴはファンキーで肉体的な躍動感を生み出し、暴力的で無慈悲な音が鎌の様に振り落とされ肉体を切り刻む。一度CDを回したらもう止まらないハードミニマル地獄。好みは完全に二分されるのは間違いないストイックなアルバムですが、僕は断然支持します。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moritz Von Oswald Trio - Restructure 2 (Honest Jon's Records:HJP54)
Moritz Von Oswald Trio - Restructure 2
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単発のプロジェクトではなかったのかMoritz Von Oswaldのユニットの新作が到着。今回はいつものMoritz Von Oswald、Max Loderbauer、Vladislav Delayのトリオに加えて、TikimanのギターとMarc Muellbauerのダブルベースも加わったクインテットと更にパワーアップ。最早テクノと言うよりはジャーマンプログレやクラウト・ロックとでも呼ぶべきような無定形な電子音が浮かんでは消える即興演奏的であり、ここにジャンルやら既存のフォームを求めるのは無意味なレベルにまで達しております。前作まではエレクトロニクスを中心としたセッションがまだ残っていたものの、ここでは人力によるギターやベースの生演奏が入るおかげで無機質な電子音に生暖かい音質も加わって、ブルージーな人間臭さまで伴っているでないか。12分にも及ぶ微細な変化を繰り広げるミニマルな展開の中で、時間の感覚が麻痺する程に中毒的にドープな内容です。そしてリミックスにはダブステップで注目を浴びるDigital MystikzのMalaが起用されており、地響きのするどでかいベースや強烈なキックが主張しつつもコズミックなSEがどこかスペーシーでもある深遠なダブステップを披露。奥深いダブ処理や過激で猛烈な勢いがあるこのリミックスは、踊る事を渇望する新世代の為のベースミュージックだ。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
A.Mochi - Primordial Soup (Music Mine:MMCD20003)
A.Mochi - Primordial Soup
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今では日本のアーティストが国外で活躍するのも珍しくはなくなってきておりますが、その中でA.Mochiはベルリンテクノシーンで猛威を振るうFigureの主宰者・Len Fakiに認められBerghainでもライブを披露したアーティスト。つい最近Figureから連続で3枚のEPをリリースしたのですが、それをまとめて日本独自のアルバムとしてリリースしました。Figureからの作品群なので当然全てのトラックがフロア仕様で、完全にDJがツールとして使う為に作られた様なミニマルなトラックとなっております。非常にクールで感情の起伏を抑えた冷たいテクノは、色もない灰色の世界らしい淡々とした景色が拡がります。そして金属が呻き声を上げるかの如くマッドな音色が入り地味に緩やかにピークへと持って行かれる、まさにフロアでの盛り上がりまでを計算して考えた精密なミニマルテクノ。中には"Spastik"風なポクポクリズムが反復するファンキーなトラックもあり、全体的に粒の揃ったアルバムだなと言う印象。その反面既にベテランであるかの様な落ち着きと言うか、綺麗に収まってしまった感じも受けてしまい、デビューアルバムならもう少々派手に暴れて欲しかった気持ちもあります。これは家で聴くよりフロアで聴いてなんぼでしょう。

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| TECHNO8 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Nobu - On (Music Mine:MMCD20002)
DJ Nobu - On
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東京ではなく敢えて千葉と言う場所で孤軍奮闘しながらFuture Terrorと言うアンダーグラウンドなパーティーを主宰し、ベルリンテクノで隆盛を極めるBerghainやDommuneでのプレイで更なるファンを獲得しつつあるDJ Nobuが、その勢いで彼の現在の音をCDに収めてしまいました。この一年で彼のプレイをフロアで聴いた時は、筋肉質な肉体感とソリッドで金属系の硬い音がする音を合わせた様なパワフルでスピード感のあるセットが多かった気がしますが、ここでは意外にもそう言ったフロア寄りの音だけでなく、ダビーな音響を生かしたディープなテクノから幕を開けます。そして上げ過ぎずに、ベースやキックの低音に頼らずに、ハット等でメリハリを付けつつも深みに嵌めていく。徐々に加速しながら金属が金切り声を上げるようにノイジーな音が被せられ、ひりつくような緊張感の中混沌とした暴風雨に襲われ圧倒的なテクノの洪水に埋もれるだろう。ディープとアッパーを行き来しながら、不良の様に荒くれた刺々しさが肉体に深く突き刺さる。光明が差す気配も無いまま終焉に近付き、闇の中でゆったりと静寂を迎えるラストの瞬間にははっとする瞬間が待っているであろう。ノッている、スイッチが入っていると言う意味で、まさに"On"と言うタイトルがこのアルバムを象徴していると言っても過言ではない。

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| TECHNO8 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |