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Jackson And His Computerband - Glow (Warp Records:WARPCD238)
Jackson And His Computerband - Glow
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テクノの枠に固執する事なく拡大を続けるWarp Recordsにて、そのレーベル性を主張すると言ってもよい存在であるJackson And His Computerband。2005年に華々しくWarpよりカットアップされヒップホップ特有の揺れも含む俗っぽいテクノで一躍注目を集めたが、それ以降のこの2ndアルバムまでの8年間は殆ど活動を停止していたようだ。そして突如としてJacksonは帰還したのだが、活動停止の期間が長かったせいか音楽性は思ったよりも変化している。特に目立つのはロックンロールのリズム感で、アルバムの序盤は強烈な8ビートが耳につく。音自体はエレクトロニクスを駆使してピコピコとしたレトロフューチャーな味わいがある上に、ビートがロックのそれなのでテクノではなくニュー・ウェーブやグラムロックの懐古的な世界観が付き纏っている。破天荒に暴れるどぎついシンセのメロディーや前のめりなビートなど、体の中に眠る抑えきれないエナジーを発散するような様はまるで無邪気な子供のようだが、ただ何となくWarpの変化を恐れない拡張とは異なるものも感じる。カットアップやサンプリングを駆使して新世代のフレンチ・エレクトロと評された前作に比べると、本作では単に後ろ向きにロックンロールを取り入れたようにしか響いてこないし、音楽的斬新さと言うものを見出す事は出来ない。アルバムの後半ではロックを意識させないポップな電子音楽も収録されており、そちらの方がロックの枠に当てはまらずカッコイイ電子音楽となっているのは皮肉なものだ。果たしてロックのリスナー、またダンス・ミュージック好きなクラバーのどちらに訴求出来るのか不明だ。

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SDC - Correlation EP (Royal Oak:Royal 19)
Space Dimension Controller - Correlation EP
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アイルランドから生まれたJack HamillことSpace Dimension Controllerは、音楽でスペースファンタジーを語る。今年遂にリリースしたアルバムではテクノ/エレクトロを基調にした未来的なシンセファンクで、タイムトラベルを行う物語を展開した。デトロイトのアーティストとも共通する壮大なサイエンス・フィクションは、希望と叙情が溢れる音を奏でていたのだ。そんなアルバムから間を置かずに完成したSDC名義での新作は、古巣Royal Oakからのリリースとなっているが、EPと言う形式の影響かアルバムの路線よりは幾分かテクノ色が強めとなっている。特にダンスフロアを意識したようにビートは4つ打ちを保っているが、SDCらしい優しいアナログの質感と甘美なロマンスさえ漂う情緒的なメロディーも健在で、ブリブリとしたシンセベースが80年代のシンセファンクを喚起させる。音楽性自体は新しいどころかレトロフューチャーを徹底するように懐かしさをこれでもかと打ち出しているが、"First Glance"や"Butterflies Of Malysia"のように微妙に足元が浮かぶような浮遊感のあるシンセファンクを聴くと、その甘美なトリップに宇宙を感じずにはいられない。その一方ではエレクトロの序盤から感傷じみた胸を締め付ける展開へ変化する"Chemoreceptor"もあれば、ドローン風に甘いシンセが漂うノンビートの"Petrichor"もあり、僅か5曲だけの作品ながらもSDCらしいストーリー仕掛けがなされているのは特筆すべき事だろう。



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Takuya Yamashita - Daybreak (Mirko Loko Remixes) (Cadenza Records:CADENZA 89)
Takuya Yamashita - Daybreak (Mirko Loko Remixes)
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アナログ中心で新作を追いかけていると、デジタルのみでのリリースが増えている現状においてはどうしても隠れた原石がこぼれ落ちてしまう事もある。元々友人からもFunk D'Voidが主宰するOutpost Recordingsから日本人による素晴らしいトラックが配信でリリースされているとは聞いていたものの、結局オリジナルのリリースから一年以上経過しCadenzaからリミックスがアナログでリリースされた時に、ようやくそのアーティストに注目する事が出来た。そのアーティストこそ山下拓也で、"Daybreak"のオジリナルではデトロイト・テクノにも通じるような情緒感が溢れるコード展開と疾走感のある引き締まったリズムトラックで、力強さの中にも熱き感情が迸るトラックを披露していた。そんな曲に興味を持ったのがCazenzaのMirko Lokoで、複数のリミックスを手掛けた上でリリースにも協力してくれたそうで、遂に山下拓也の作品がCadenzaからリリースされたのだ。"Mirko Loko Main Version"は原曲の幻想的なコード展開を用いつつも、リズムは完全に変則的に鳴るパーカッションで上塗りされ、スピード感のある突進力ではなく繊細なパーカッションによるハウシーなグルーヴが強調されたおかげで、甘美なロマンスが前面に出て意識も融解するドラマティックなテクノへと変容している。"Mirko Loko Taiy Version"ではリズムがより荒々しくダイナミックな動きを見せながらも、しかしそのキックは控えめな分だけよりもメロディーの美しさが際立ち、パーティーに於ける朝方の微睡む時間帯にもうっとり夢を見させてくれそうなリミックスとなっている。原曲のイメージがメロディーの形としては残りつつも、曲調を完全にMirko Lokoの個性で上塗りしたリミックスとして素晴らしい出来だ。



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Ian O'Brien - I Was There 1995-2000 (Octave Lab.:OTLCD1966)
Ian OBrien - I Was There 1995-2000
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先日12年ぶりのニューアルバム"Understanding is Everything"(過去レビュー)をリリースしたIan O'Brienだが、新作と共に過去のレア音源や未発表音源などを纏めたコンピレーションも同時に発売している。タイトル通り1995〜2000年頃の音源を集めたアルバムだが、かつてデトロイト・テクノ、もっと言えばUnderground ResistanceやGalaxy 2 Galaxyに影響を受けた青年が、その影響を隠す事せずに惜しげもなく表現した直球デトロイト・フォロワーと言える音楽が詰まっている。新作アルバムではダンスミュージックと言う殻を打ち破り、自身のルーツであるジャズやフュージョンへと向かっていたが、彼の初期の活動と言えばオプティミスティックな希望が溢れ出してくるテクノだったのだ。"Monkey Jazz"や"Tattoo Jazz"はそのタイトルから思い付くであろうMike Banksの"Hi-tech Jazz"をIan流に解釈した曲だが、スタイルを踏襲しながらもよりパワフルに弾けるボトムラインと宇宙へと自由に飛翔するシンセのメロディーに限界はなく、天井知らずのハイテックな感覚を生み出している。がやはり彼自身も言うように単なる模倣ではないのは、彼がダンス・ミュージックと言うよりはロックやジャズやフュージョンなどを聴いて育ったおかげで、ツール的な作り方ではなくより豊潤な音楽性 - それは彼がエモーショナルと呼ぶ感情 - を重要視し、テクノと言う電子的な音楽に如何にソウルを込めるかを模索したからだろう。1999年に失われていたと言うロストトラック"Magician"を聴けば、複雑を極めるビートに引いては寄せるパッドと優雅なエレピのコードが絡み、その上を有機的なフルートの音色が自由に踊っており、そこから既にテクノと言う枠を外れだしていた予兆は感じられていた。現在と比べると確かに若い、まだ青臭く今ほどには円熟はしてはいないが、宇宙のど真ん中で実に力強く光り輝く超新星のような音を奏でていた。

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Crystal & S. Koshi - Break The Dawn (Beats In Space Records:BIS010)
Crystal & S. Koshi - Break The Dawn
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エレクトロニックミュージックを手掛けるNYの新興レーベル・Beats In Spaceは注目すべきレーベルで、前作は日本からGonnoを迎えて新作をリリースしたが、新作も続けて日本からのCrystalの作品と話題性抜群だ。CrystalはCrue-L Recordsからの過去2作において絶対的な多幸感、目も開けられない眩い光に包まれるバレアリックな世界を展開したが、この新作においてもそれを踏襲している。"Break The Dawn"ではボーカルも起用して祝祭を彩るかのような雄叫びがポジティブに響き渡り、Crystalらしい輝かしいピアノのコード展開が闇のヴェールを切り裂いて、圧倒的な高揚感を以ってして快楽への絶頂へと上り詰めるピークタイム仕様のテクノを繰り広げている。"From Red To Violet"の平たいビートは大らかながらもどっしりした安定感があり、そこに執拗に繰り返される輝かしいシンセリフを乗せたトラックは、ミニマルかつディスコ・エディット的な作風には多幸感のみならずファンキーな要素も含んでいる。どちらの曲にも言える事は決して闇や不安に囚われる事なく、常に前進するポジティヴでエネルギッシュな意志が通底しており、パーティーと言う真夜中のフロアに道を指し示す光で照らすような希望が溢れている。Crystalと言う人間はきっと元来根明なんだろうと思わせられる程に、彼の曲は常に力強く輝いている。

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Petar Dundov - Sailing Off The Grid (Music Man Records:MMCD039)
Petar Dundov - Sailing Off The Grid
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人気野外フェスティバルのLabyrinthにも出演した事で知名度を高めているPetar Dundov。Jeff Millsによるレーベルからの1stアルバムでは宇宙が広がるアンビエントを展開し、2ndアルバムではミニマルかつトランシーなDJトラックで機能性を追求したかと思えば、3rdアルバムでは一転してフロアを支配する抑圧的なグルーヴは放棄し、トランス感を重視したドラマティックな世界観を確立した。そして1年ぶりの新作は3rdアルバムの路線を更に推し進め、Petar Dundovの個性的な音を確立させた作品となっている。やはり聴く者を叩き伏せる重圧のあるキックなど攻撃的なリズムが出る事はなく、地平の遠くまで平たく延びて行く水平構造のマシングルーヴは淡々と軽い。無駄を排した単調なリズムに合わせるようにメロディも複雑なラインをなぞる事はなく、アルペジオや短いリフの反復など分り易いシンプルなメロディーを多用しており、その重層的な組み合わせで壮大な上昇気流と下降気流の展開を生み出している。全体としては線の細さを活かしてすっきり整った構造のテクノとなっているが、アンビエントやプログレッシヴ・ロックにニューエイジから影響が感じられる大仰なストーリーを喚起させる世界観は、ほぼほぼサウンドトラックのと同じだ。耽美なトランス感に満ちたメロディーと重力から解放され壮大な空へと飛翔して行くドラマティックな音楽性こそがDundovの個性であり、これを体験するには開放的な野外で聴くのが最適なのだろう。

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Dave DK - Palmaille (Kompakt:KOM 277)
Dave DK - Palmaille
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MoodmusicやPlayhouseと言った名門レーベルから10年以上に渡りリリースを続けているDave DK。メロディアスかつファンキーな要素を繊細に組み合わせたテクノ/ハウスを得意とし、一時期はPanorama Barでもレジデントを任されるなどベルリンを拠点に活躍している。3年ぶりの新作はドイツ最大のレーベルとも言えるKompkatからのリリースとなるが、今までこのレーベルからリリースが無かったのが不思議な位の親和性を見せている。タイトル曲である"Palmaille"は滑らかなパッドの周りに優雅なシンセストリングスを絡ませ、繊細に配置されたパーカッションがアクセントになりつつも落ち着いた4つ打ちのグルーヴが刻まれている。うっとりとした霞がかったボーカルループの効果で、夢の世界へと誘われるようだ。そしてKompaktのアンビエントサイドを意識したのだろうか、"Nakai Pop (Ambien Version)"はビートレスな展開の中を叙情性の強いシンセが揺らめくしんみり温かみのあるアンビエントで、Dave DKのメロディアスな作風が強く打ち出されている。そして内向的な歌とか弱いシンセが美しい旋律を奏で、メランコリー節が炸裂し胸を締め付ける切なさに包まれる"Home Again"と、3曲それぞれスタイルが異なれどKompaktらしいポップな音楽性へと結び付いているのが相性の良さを示している。流行とは離れた音楽性ながらも、モダンなエレクトロニック・ミュージックとして実に質が高い。

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Kaito - Recontact (Octave-lab:OTLCD1970)
Kaito - Recontact
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10年以上に渡りレーベル唯一の日本人としてKompaktから作品を送り出し続けているKaito。Kaito、またの名をワタナベヒロシはかつてKompaktの魅力を世に伝えるべく"Contact To The Spirits"(過去レビュー)と言うKompakt音源縛りのMIXCDを制作したが、2013年はレーベルの20周年記念と言うこともあり再度同じアプローチを手掛けるのに最適な瞬間であったのかもしれない。本作はその企画が還ってきた事、そして再度レーベルの音楽性と接触する意味合いも込めて"Recontact"と名付けられている。前作と明らかに異なる点は2枚組であり、1枚目は確かにKompakt音源のみなのだが、2枚目は傘下のSpeicherの音源を使用している事だ。Kompakt Sideに関しては膨大なカタログと多岐に渡るジャンルを取り扱うレーベル性をあまねくとは言えなくとも、しかし非常にストイックなミニマル性からシャッフルするテクノの躍動感、またはレーベル発足当初から息衝くアンビエントな佇まい、そして忘れてはならない快楽的ともさえ思われるポップな世界観まで掬い上げ、スケール感の大きい展開を生み出す緩急を付けたミックスを行い、これぞ正しくKompaktと言える世界観を引き出している。対照的にDJツールとして機能美を引き出したと言えるのがSpeicher Sideであり、こちらはKompaktに比べると多様性よりも断然ダンス・ミュージックとしてのグルーヴ感を主張したトラックが並んでいる。勿論全く幅が無いだとか味気ないツール集だとかそんな事はないが、ハイエナジーに漲るラフな攻撃性や図太いグルーヴながらも疾走感を伴っており、肉体に直接作用する事を目的とした音楽性がSpeicherなのだろう。不気味ささえ発するエグい狂気や平常心がドロドロと融解するトランス感覚もあり、Kompaktでは出来ない音楽性を実験しているようにさえ聞こえる。Kaitoと言う同じ一人のDJが手掛けながらも、兄弟レーベルでの違いをまざまざと感じさせれる事に興味を覚えつつも、Kaitoらしい激情が溢れる心情の吐露が大きな波となって迫り来るMIXCDだ。

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Boards Of Canada - Tomorrow's Harvest (Warp Records:WARPCD257)
Boards Of Canada - Tomorrows Harvest
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レコード店に隠すように置かれたアナログ、TVのCMやラジオ番組、そしてyoutubeまであらゆるメディアを利用して、新作についての壮大なプロモーションを行ったBoards Of Canada(以下BOC)。情報網が発達したせいで新作に対するドキドキ感が失われつつある現状に対し、豊かな情報網を逆手に取った謎解きでファンの心を昂らせる事に成功したが、その期待は全く裏切られる事なく8年ぶりのサウンドもBOCそのものであった。エレクトロニカと呼ばれるダンスフロアからベッドルームへと閉じ籠もった電子音楽がトレンドとなっていた時代から、決してBOCの音に目新しさを感じる事は無かったが、この新作ではより初期の頃に作風へと回帰しているように思える。生音が大量に取り入れられポスト・ロック的な印象も受けた前作の"The Campfire Headphase"に比べると、本作は古いアナログシンセーサイザーを大幅に導入した影響か、エレクトロニックなビートを基調にした”Music Has the Right to Children”に近くも感じるが、しかしあそこにあった無邪気で多幸感に満ちたサイケデリアは希薄化している。CDに収録された荒野のアートワークは失われる運命にある終末的未来を予感させるが、本作には未来から過去に対するそんなた陰鬱なノスタルジーが聞こえてくるのだ。確かに体重が軽くなったような浮遊感はあるのだが、それも足元がふらふらするようなもっさりしたビートと何処か心も晴れない不安気なメロディーが軸となっており、初期の頃にあった牧歌的なアンビエンスとは向いている視線が異なっている。不安も混在する素朴なノスタルジーは正にベッドルームに籠もってじっくりと耳を傾けたい音楽ではあるが、ただ単に夢の世界に逃避するだけの時代は終わったのか、現実から目を背けずに立ち向かうような強靭な精神力が感じられるのだ。前作から8年も経過し時代の音が目まぐるしく変化した中で、BOCは全くその存在感を失う事なく見事に表舞台に返り咲いた。

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Nick Hoppner - Red Hook Soil EP (Ostgut Ton:o-ton69)
Nick Hoppner - Red Hook Soil EP
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現在のベルリンテクノを代表するOstgut Tonを運営する立場として長らくレーベルマネージャを務めていたNick Hoppnerだが、どうやらアーティスト活動に専念するべく今年の初めにその立場を退任していたようだ。そして本作はそれ以降の初めての作品となるのだが、トラックメーカーとしての才能は今まで以上に輝きを見せている。Panorama Barのレジデントを務めている事からも察する通りに、彼の音楽性はミニマルな機能性のテクノとしてだけでなくディープなハウスの感覚が通底しているのが特徴で、本作もテクノやハウスと簡単には割り切れないバランスの上に成り立っている。タイトル曲である"Red Hook Soil"はズシズシした太いグルーヴが反復する上に控えめにメランコリックなシンセが反復し、更に闇の奥にはパッドが薄く浮かび上がり、タフなリズムを刻みながらも非常に幽玄な風景を描き出している。また発信音のようなトリッピーな上モノが変調しながら反復し、徐々にマシンビートが荒れ狂いながら覚醒の深みにはまっていく"Bait & Tackle"、硬質で乾いた金属が呻き声を上げるような音が反復し、途中からはインダストリアルを思わせるダビーな残響が挿入される"Decal"と、そのどちらもがハードな質感とスムースなグルーヴ感を併せ持つ機能的な曲となっている。Panorama Barを体験した事は無いので実態を知る事は出来ないが、本作のように妖艶なメランコリーと骨太なグルーヴを持ち合わせた曲がプレイされているのかと想像すると、当然フロアが盛り上がらないわけはないと思わせられるのだ。

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