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DeepChord - Auratones (Soma Quality Recordings:SOMACD117)
DeepChord - Auratones
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デトロイトから執拗にミニマル・ダブの探求をライフワークとするRod ModellによるDeepChordは、その完成された音楽性が故に最早大きな革新や変化は見受けられない事から金太郎飴的な制作活動になっているが、オリジネーターであるBasic Channelが築き上げたミニマル・ダブに更にアンビエント性も加えて純度を高める事で、追随を許さない程に自分達の音を確立している。近年は定期的にアルバムをUKはグラスゴーの名門テクノレーベルであるSoma Recordingsよりリリースしており、本作で同レーベルより通算5枚目となる事からその実力を買われているのは間違いないだろう。前述したように本作でも作風に変化はなく、アルバムはドローンによる深い霧の中で虫の鳴き声が響くフィールド・レコーディングらしき"Fog Hotel"から始まる。そこから物静かにしっとりしたキックが入ってくる"Moving Lights"に繋がると、幻惑的な作用を生むダビーな上モノも加わって、引いては寄せる波のような残響が心地良いミニマル・ダブの世界へと突入する。これ以降はチリチリとしたヒスノイズ、蠢くように揺らぐ残響、ミニマルの一定間隔を守る4つ打ちのグルーヴといった要素を軸に、全ての曲はミックスされる事でライブ感を打ち出しながら催眠的に作用する。基本はミニマル・ダブと言う作風ではあるが、曲によってはミニマル・テクノの収束性やレゲエのリズム、ダブな残響にアンビエントの雰囲気といった要素のどれかに振れながら、単調になりがちな音楽性に変化も加えてアルバムの統一感はありながらも飽きさせない展開で持続性を持たせているのだから覚めない夢の心地良さが続くようなものだ。淡々としたキックが持続する中に官能的に揺らぐ残響に陶酔してしますダンス色強いミニマル・ダブの"Underwater Galaxies"から、一転してビートは一気に消失しオーロラのように豊かな色彩を見せながら羽ばたく上モノが広がるドローン・アンビエントの"Roca 9"への切り返し、そこから再度薄いドローンと爽やかに残響が広がる大らかなダブ・テクノの"Azure"でビートが走り出す流れ等もあり、金太郎飴的な音楽性が強いDeepChordとは言えども決してアルバムが単調で間延びすると言う事はない。精神の深層世界の探検を促すように瞑想状態を誘発するダブ/ドローンの効果は、全編に作用しながらリスニングとしてもダンスとしても満足させるアルバムになっているのだ。



Check DeepChord
| TECHNO13 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Edward - Giigoog (Giegling:giigooog)
Edward - Giigoog

もはやテクノやハウスと言った枠組みの定形には収まらず、そしてフロアを激しく揺らす事もからも開放され音楽を芸術的に捉えているようにも思われるドイツのGieglingは、特に奇才が集まるレーベルの一つだ。その中心に居る一人が Oskar Offermannとのタッグでの活躍も目を見張るEdwardだ。ディープ・ハウスらしさを残しつつもエレクトロやダウンテンポの要素に、そして表現のし難い音響を持った不思議な音楽を手掛けるアーティストは正に奇才と言う他に無いが、この新作はやはり奇妙なエキゾチック感がありつつも比較的フロアでもハマりやすそうな作品が収録されている。A面に収録された12分にも及ぶ"Bebe"はFrancis Bebeyによるアフリカン音楽である"Forest Nativity"を大胆にサンプリングしており、キックレスな状態ながらもそのネタである歌を執拗に反復させる事で呪術的な魔力を引き出し、一見激しさは全く無く弛緩した状態から体を揺らすグルーヴを生み出している。乾いた土着的なパーカッションや繊細で効果音的な電子音を散りばめながら、殆ど展開という展開は作らずにある意味ではミニマルらしい構成でサイケデリックな感覚が侵食するこのトラックは、フロアに於いても気が抜けつつも奇妙な高揚感を生み出すに違いない。"IoIo"も同様にサンプリング・ベースの曲で、ここではFrank Harris With Maria Marquezの"Canto Del Pilon"を用いて原曲からそれ程乖離しない作風を見せている。祈りにも似た女性の歌から始まり爽やかなハンドクラップも加わり少しずつ熱量が高まり盛り上がっていくエキゾチックな曲で、中盤以降はやっと原始的なリズムに加え様々な動物の鳴き声も導入され雑然とした生命力が溢れてくる。"Bongo Herbaoe"も恐らくサンプリングによる曲なのだろうが、こちらは元ネタは不明。土着的で濃密なアフロ・グルーヴの下地から幻惑的なシンセがうっすらと浮かび上がってきて、肉体的な躍動が溢れるこのダンス・トラックは太古の祭事のような訝しさに満ちている。どれもこれも太古の大地から鳴り響くような原始的な感覚があり、エキゾチックな要素を活かして肉感溢れるグルーヴへと変革させた異形のハウス(?)は、Edwardの個性的な音楽性が見事に反映されている。



Check Edward
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Black Spuma - Orme (International Feel Recordings:IFEEL066)
Black Spuma - Orme
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バレアリック・シーンを引率するInternational Feelが才能あるアーティストを多数擁しているのは言うまでもないが、その中でも特に底抜けな明るさを見せるイタロ・ディスコ的な音楽性を持つのがBlack Spumaだ。実はTuff City Kids名義でも活動するPhillip Lauerと、バンドや変名でも活動するニュー・ディスコ系のFabrizio Mammarellaによるユニットなのだから、イタロ・ディスコやニュー・ディスコといった要素が長い経験から得た確かなセンスをもってInternational Feelのバレアリック性へと融合し、Black Spumaの音というモノを形成している。現在は年に一枚のペースとのんびりとした活動ながらもどのEPも間違いのない豊かな響きと多幸感を含み、そしてそれは3枚目のEPとなる本作でも全く陰りを見せていない。特に彼等の音を特徴付ける要素の一つがアシッド・サウンドであるが、"Orme"でも透明感と輝きに満ちたシンセのメロディーに合わせてアシッド・ベースを軽くうねらせて、毒っぽい効果ではなく爽快にさえ感じられる清々しい空気を発するように用い、快活なイタロ・ディスコを鳴らしている。"Ceephab"も清々しく優しげなシンセのメロディーが広がるがリズムは力強く跳ねていて、そしてここでもアシッド・ベースは用いられているがやはり多幸感を誘発し色彩を鮮やかにするような使い方で、一切闇の無い太陽の下に響き渡るバレアリック・ハウスは開放感に満ちている。一方で"No Cube"は奇妙な声のようなメロディーと凛としたピアノ、そしてどっしりした4つ打ちで快活に闊歩するニュー・ディスコで、心地良いアシッドも弾け周る事で随分と陽気なムードだ。最後はエレクトロ色のあるベースラインが鈍くうねる"Presidential"、スローなテンポながらも叩き付けられるハイハットや刺激的なスネア等などが強烈で、激しくはなくともじわじわとくる攻撃的なトラック。過去の作品から全くテンションは落ちる事なく、バレアリックかつイタロなサウンドの中にアシッドという毒っ気を陽気に用いて開放的な音を鳴らしており、完全にBlack Spumaの個性は出来上がっている事は明白だ。後はこの勢いに乗ってInternational Feelらしくアルバムを期待したいものだ。



Check Black Spuma
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pop Ambient 2018 (Kompakt:KOMPAKT CD 142)
Pop Ambient 2018
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シリーズ物としては長い歴史を誇るKompaktが手掛ける『Pop Ambient』シリーズもこの2018年を冠した本作で18作目に突入。アンビエント・シリーズとしては最高峰に属するのは言うまでもないが、それもKompaktの元頭領であり現在は芸術的に音楽を追求するWolfgang Voigtがこのシリーズに限ってのみ監修をしているからこそで、昔よりはやや商業的な動きもあるKompaktの中でもこのシリーズのみはVoigtの審美眼によって純粋にアンビエントの追求を継続している。例えば日本からは過去のシリーズにも登場しているYui Onoderaが本作にも(しかも2曲も)起用されていたりと、他のアーティストもそうだが単に知名度を優先したような選び方でない事は明白だ。またVoigtが来日した際に制作を依頼されたと言うHiroshi WatanabeことKaitoもシリーズ初参戦を果たす等、Voigtのネットワークが有効に働いているのだ。アルバムはKompaktの中では新世代に属するFresco & Pfeifferの"Splinter"によって幕を開けるが、凍えきった厳寒の空気が広がる冬景色の中でか弱い灯火で暖を取るようなアンビエントは、静けさの中に優しさが溢れている。そしてYui Onoderaによる"Prism"は彼らしい荘厳なドローンと弦の音色を用いて大人数の演奏によるクラシックを聞いているかのような重層的な響きがあり、ゆっくりとした流れの中に生命の胎動にも似た動きが聞こえる。レーベル初登場となるカリフォルニアのChuck Johnsonは、薄いパッドを静けさを保ちながら伸ばしてその中に悲哀を醸すペダル・スチール・ギターを鳴らし、夢と現の狭間に居る心地良い"Brahmi"を提供。そしてダンス・ミュージックだけでなくアンビエントに対しても造詣の深いKaitoには当然注目で、アコースティック・ギターの和んだメロディーとしなやかに伸びるパッドで広がりのある大空へと浮かび上がっていくような開放感ある"Travelled Between Souls"を提供しており、幻想的なトランス感を誘発する。Kompakt組として常連のThe Orbはやはり普通のアンビエントをやる事はなく、ややダブ/レゲエの音響やリズムも匂わせコラージュ的な捻れた世界観のある"Sky's Falling"はアーティスト性が出ていて面白い。同様にレーベルの古参のT.Raumschmiereは雪が吹き荒れる厳寒のような重厚なドローンによる"Eterna"において、大きな動きはないものの圧倒的なドローンの重厚さの中にロマンティックな響きを閉じ込め、ただただその壮大さに圧倒される。他にも同シリーズには常連のKompakt組がいつも通り静謐で美しいアンビエントを提供しており、シリーズの長さ故に金太郎飴的な点もありつつも他の追従を許さないレベルの高さを誇っている。凍える冬に温まるBGMとして是非利用したいアンビエント・アルバムだ。



Tracklistは続きで。
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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish, Amp Fiddler - Gentrified Love Part 3 (Sound Signature:SS066)
Theo Parrish, Amp Fiddler - Gentrified Love Part 3

2016年には様々なアーティストの曲を収録した『These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now』(過去レビュー)で、Sound Signatureに更なる拡張性をもたらす事に成功したTheo Parrish。元々レーベルの殆どの作品がTheo自身によるものだったのだが、こういった外部から新たにアーティストを招き入れる事は本人にとっても刺激になるのだろうか、Theoによる『Gentrified Love』シリーズの第三弾では以前にTheoのバンドにも参加したIdeeyahとデトロイトのファンク・アーティストであるAmp Fiddlerとの共同作業になっている。"Trust (SS Translation)"はAmp Fiddlerが作曲したものを恐らくTheoが更にリミックスを施したと思われる曲。Ideeyahの官能的ながらも切なさも込み上げる歌を軸に、ブギーでノリの良い4つ打ちのリズムはざらついて艶かしく如何にもTheoの音だが、点々と滴るように鳴るピアノやじとっとした湿度の高いキーボードはAmp Fiddlerによるものだろうか。元々P-Funk軍団の一員であった事もあってTheoのリミックスが施されながらもブギーな感覚も残っており、両者の持ち味が活きている。全体的にくぐもったように処理された鈍い音響の中から、黒光りする妖艶な美しさが出現するTheo流のブラック・ミュージックである。一方で"My Soul"の方はよりTheoの変異体ハウスの性質が打ち出された個性的な曲で、ジャズなのかブロークン・ビーツなのかも形容し難い強烈なドラム・ブレイクがけたたましく響き、そこに不気味な電子音が蠢きながら控えめに優美なエレピ等を配してソウルフルかつミニマルに展開する。中盤には一気に転調してスローなブレイクを挟む驚きの展開も用いつつ、そこから再度ざらついたドラムが激しく打ち鳴らされる曲で、最早ハウスと言うには異形なスタイルだがこれもTheoによるブラック・ミュージックの一つなのだ。どちらも10分近くある大作で、勿論DJとして使えるような機能性にも優れている。



Check Theo Parrish & Amp Fiddler
| HOUSE13 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |