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ちばから 渋谷道玄坂店
ちばから 渋谷道玄坂店1

東京カルチャーの中心地である渋谷、そのファッショナブルな場所のせいか若者が溢れながらもその街はラーメン二郎のようなにんにく臭溢れるB級ラーメンは似つかわしくないのか、インスパイア店も多くは存在しない。しかし2017年5月、突如として千葉は市原から「ちばから」を名乗るインスパイア店が渋谷はホテル街の直前にある道玄坂に出現した。オープン直後は大行列となっている話を聞いて訪れるのを避けていたのだが、とある夏の一日に今ならそんなでもないだろうと思い、道玄坂へと行く事にした。ホテル街に入っていくその坂の途中、店の前に着くと意外にも行列は無しだ。早速券売機でらーめん(890円)に豚券(200円)を購入、トッピングの呪文は野菜マシマシにんにくアブラねぎを唱える。

やる夫1

そんな風に考えていた時期が俺にもありました
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| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gigi Masin For Good Mellows (Suburbia Records:SUCD2002)
Gigi Masin For Good Mellows
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良質な音楽を提供するカフェブームの発端の一つでもある渋谷のCafe Apres-midi。そのオーナーである橋本徹がメロウな音楽にこだわって選曲する『Good Mellows』シリーズは、リスニング性重視しながらも彼の有名なシリーズである『Free Soul』よりも現代のクラブ・ミュージック的でもあり、尚且つ橋本のメロウな音楽への愛情が実直に表現された素晴らしい作品集だ。基本的には作品毎のシーンに合わせて多岐に渡るアーティストの楽曲を収録したコンピレーションではあるのだが、本作は一人のアーティストに焦点を当てたコンピレーションとなっており、それこそ近年再評価著しいアンビエント/音響音楽家であるGigi Masinのメロウな音楽が纏められている。彼が再び日の目を見るようになったのはMusic From Memoryからリリースされたベスト盤の『Talk To The Sea』(過去レビュー)である事は明白だが、ここで橋本はメランコリーなコンセプトを元に更にはMasinが参加しているユニットのGaussian CurveやTempelhofとの共同制作まで幅を広げて、Masinの琴線に触れる音楽性の魅力をあまねく知らせる事に成功している。代表曲である"Clouds"は、滴り落ちるように美しいピアノの響きと静けさの中でか弱く鳴る電子のリフレインが絡み合い、これ以上ない慈愛に包み込むメランコリーな一曲だが、Masinの音楽はそれだけではない。同じくピアノや透明感のある電子音を用いた"Tears Of Clown"は、しかし開放的で晴れ晴れしく、そして祝福を告げるようなトランペットの音色によって天上へと導かれるようだ。Gaussian Curveによって制作された"lmpossible Island"ではユニットらしく音楽性もより豊かで、乾いたドラム・マシンや流麗なギターサウンドに明るめのシンセによって朗らかな情景が描かれ、メランコリーは根底にありつつも懐かしさのある田園風景が目の前に広がるようだ。"My Red Rose"は2016年にリリースされたばかりのアートブック『Plays Hazkara』から選ばれた曲で、つまりは最新のMasinの音楽ではあるのだが、悪い意味ではなくて昔からのMasinの音楽性と大きな変化は無い。繊細でか細いピアノをメインに極力か弱く鳴るドラムマシンやひっそりと装飾する電子音を用い、荒波を立たせる事なく静けさによって感情の起伏を作る作風は、Masinの音響へのこだわりが反映されている。現代のクラブミュージック系のユニットであるTempelhofと共作した"The Dwarf"においても素晴らしい相乗効果を見せており、オレンジ色の朝焼けに遭遇したかのような美しいシンセのレイヤーに耽美なピアノを散らし、自然と郷愁に浸ってしまう感傷的な音楽性を披露している。今までにシリーズを重ねてきて『Good Mellows』、しかしその流れはMasinの音楽こそ最もそのコンセプトを現しているのではと思う程で、その切なさと優しさに満ちた心象風景を有む音の響きは正にメロウの一言。『Good Mellows』と言う言葉通りの嘘偽り無しの世界観に癒される。



Tracklistは続きで。
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| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Turn On, Tune In (Lullabies For Insomniacs:LFI 005)
Various - Turn On, Tune In
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2016年にオランダはアムステルダムにて設立されたLullabies For Insomniacsは、ラジオショウやポッドキャストから進化したレーベルで、クラブで機能するダンストラックではなく実験的でアバンギャルドに向かったリスニング向けの音楽性として一貫している。設立から間もないがリリースペースは早く、その動きと呼応するようにレーベルの音楽性を示唆するコンピレーションが早くも今年4月に届けられた。本作にはLullabies For Insomniacsから過去に作品を出したアーティストも含めて7人の作品が収録されているが、確かにどれもこれも一筋縄ではいかないユニークさを持っている。The Magic Carpathiansによる"Thalassa"は悲壮感漂うピアノを軸にエキゾチックなベルの音や不気味な電子音も使用され、クラシックやネオフォークの範囲に収まりそうだが、何処か陰鬱なムードに心は晴れない。
アンビエント的であるのはUnearth Noiseの"Immortality Spell"で、不鮮明な電子音のドローンを用いつつそこにギターらしき音でフリーなソロを被せていくだけの展開のほぼ無い曲だが、普段テクノを聞く耳からは親和性が高い。Sugai Kenの"Bantotenmoku"は過去にリリースされたアルバムに収録された曲だが、フィールド・レコーディングらしき環境音と優しいシンセのリフレインに晴々しいトランペットの音を合わせたアンビエント・ジャズと呼ぶべきか、寺院を思わせるようなスピリチュアル性もあり、日本という国の風土さえも喚起させる世界観がある。同様に風土の音が反映されているのがGeorgiaによる"Mist ∞ Skat"で、NYのチャイナタウンで制作する事が反映されたように中華風なメロディーや打楽器によって長閑な情景が浮かぶリラックスしたリスニング曲。Electroscopeは1996〜2000年に活動していたバンドのようで、本作には1999年作の"December Moods"が収録されている。VCS3シンセサイザーを用いた制作が特徴らしく、霞となって消えそうなボーカルと不安定なシンセの音、そして混沌としたサックスによって退廃的なムードが出現する。年代もジャンルもばらばらではあるので纏まりには欠けたコンピレーションだが、レーベルの実験的な精神を指し示すコンピレーションとして聞く者にそれは正確に伝わるではあろう内容だ。勿論ホームリスニングとしても心地良い時間を約束してくれる。



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| ETC4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Angles (Tresor Records:resor296)
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Angles
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Tresorがかつて成し遂げたデトロイト×ベルリンの交流の成果、それはレーベルの第一弾が今となっては奇跡的なX-101(Underground Resistance)である訳だが、今も尚その交流は別の形となって現れている。それこそがデトロイト・テクノのパイオニアであるJuan Atkinsとミニマル・ダブのオリジネーターのMoritz von OswaldによるBorderlandで、
2013年に発足したこのプロジェクトは単発プロジェクトに留まらずに進化を続けている。2016年には2ndアルバムとなる『Transport』(過去レビュー)をリリースしたばかりだが、音楽への意欲は全く留まる事を知らずベテラン二人は更なる新作を投下した。僅か2曲のみの新作ではあるが、その内容たるや熟練者としての洗練された音響とテクノへの純粋な愛が表現されたもので、流石の貫禄を感じさせる。"Concave 1"は程よく厚みのあるベースラインや無機質なハイハットが機械的でひんやりしたビートを作りつつ、Atkinsらしい浮遊感とスペーシーな鳴りを伴う上モノのシーケンスで、無駄な音を付加する事なく微細な変化を織り交ぜながら徹底的にグルーヴ重視のフロア・トラックに仕上がっている。一方"Concave 2"はMoritz色が打ち出たのかBasic Channelを思い起こさせるリバーブを用いた上モノのモヤモヤした音響の艶めかしさ、曲尺は10分近くにまで延ばされてよりミニマルに、そして空間の奥ではアシッド的な電子の靄が渦巻いて、亜空間的なミニマル・ダブ音響を構築している。どちらのバージョンにも言える事は余計な音を削ぎ落としながら隙間を感じさせる空間的な響きがあり、またデトロイト・テクノ特有の宇宙への思いが馳せるようなシンセの使い方と、つまりは前述のデトロイト×ベルリン同盟の交流の成果の証なのだ。流行の音楽に一切左右されず、自ら開拓してきた道を更に伸ばしていくその仕事は職人的でさえある。



Check "Juan Atkins" & "Moritz Von Oswald"
| TECHNO13 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sven Weisemann - Separate Paths EP (Delsin Records:121dsr)
Sven Weisemann - Separate Paths EP

ベルリンから美しさに秀でた音響ディープ・ハウスを追求するSven Weisemann、テクノ〜ハウス〜ダブと振り幅を持ちながらもどの作品に於いても彼らしい静謐な美的センスが現れており、ダンス・ミュージックとリスニングの間を上手く渡り歩くアーティスト。過去にはオランダに於いてデトロイトの叙情性ともシンクするDelsin RecordsからEPをリリースしていたが、同レーベルに2年ぶり復帰したのが本作だ。ともすればフロアから意識的に乖離したようなリスニング向けの作品を作る事もある彼が、ここではDelsinというレーベル性に沿ったように比較的ダンス色の強いトラックを聞く事が可能で、それでも尚繊細なダブ音響も体感出来る点で秀逸だ。特にA面の2曲が素晴らしく、うっすらと浮かび上がる叙情的で空気感のある上モノに合わせてずんずんと胎動のような4つ打ちで加速する"Dopamine Antagonist"は、朧気な呟きやリバーブの効いたサウンドを活かして奥行きを演出したディープなダブ・テクノで、勿論フロアでの機能性は前提としながらも揺らめくような官能性にうっとりとさせられる。A面のもう1曲である"Cascading Lights"はややテクノのプロトタイプのようなたどたどしさが打ち出た音質のリズムで、そこにしなやかに伸びるパッドを用いて初期デトロイト・テクノらしいエモーショナルな響きを合わせ、例えばCarl Craigの初期の作品とも共鳴するようなあどけなさが感じられる。またB面にも落ち着きを伴うダンス・トラックが収録されており、淡々とした4つ打ちで冷静さを取り戻しつつしっとりとしたダブの音響や音の強弱を用いつつ、暗闇の中で煌めくようなシンセワークも用いてBasic Channelの作風を踏襲したダブ・ハウスの"Maori Octopus"と、ビートが極端に落ちた分だけ正に空気の如く揺らぐダビーな音響が強く感じられるダブ/レゲエをテクノとして解釈したような"Separate Paths"と、これらもWeisemannの音響への拘りが如実に発揮された作品だ。僅か4曲のみ、しかしそこには個性と振り幅があり最大限にアーティストの音楽性を体験するには十分過ぎる内容だ。



Check "Sven Weisemann"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |