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Gold Panda - Lucky Shiner (Notown:NOTOWN003CD)
Gold Panda - Lucky Shiner
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Dommuneにも出演して巷で話題になっているそうなGold Panda。ネットや紙面の至る所で見かけていたので手を出してみましたが、これはいわゆるIDM(Intelligent Dance Music)に属する新世代のダンスミュージックになるのだろうか。一部ではAphex Twinも引き合いに出されるなどしておりますが、むしろインテリジェントと言う言葉の意味からはかけ離れた遊び心に溢れたおもちゃ箱をひっくり返した様な電子音楽世界と言ってもいいかもしれない。腰に来るダンスミュージックや歪なグリッチ、夢見がちなチルアウト風やインドらしき異国情緒匂う音まで、纏まる事を一切拒否するかと言う位にごっちゃごちゃ。Border Communityにも通ずる毒々しいサウンドと相まって奇想天外な印象が強い。けれどリスナーを突き放す様な音楽ではなく、牧歌的で人懐っこいメロディーがアルバムを貫いているおかげか、強烈なサウンドの割には不思議と優しく温かい感情を感じ取る事が出来るだろう。ただ単に奇抜さだけを狙うのではなく、インストではあっても非常に歌心溢れたアルバムと言えよう。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Susumu Yokota - Kaleidoscope (Lo Recordings:LCD84)
Susumu Yokota - Kaleidoscope
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横田進がクラブミュージックと言うシーンに身をおいて約20年。その期間に30作にも及ぶアルバムをリリースした経歴は、世界的においても稀有な存在と言えるであろう。そして通算32作目のアルバムが到着したが、ここ数年の成果からも分かる通り新作もクラブに依存しない万華鏡アンビエントを披露している。ある時はアシッドでフロアに狂騒を、またある時は華麗なディープハウスで魅せつけ、またある時は空蝉を映し出す虚構の世界を繰り広げるアンビエントを、またある時はある時は…と様々なジャンルを展開してきたけれども、そこに一貫するのは静かに佇む耽美な美学。新作はアンビエントと言う言葉が最も適しているのは間違いないだろうが、しかし単なる快楽的な物でもなく、エレクトロニックでアコースティックで、現代音楽的でもあり宗教めいた神格性があり、どこか謎めいてもいる。だけれども横田の世界観に変わりはなく、夢想の中に現実の物とは思えない美を創り上げていた。ジャケットの内側を覗けば気付くであろう、視覚を狂わすトランシーな画像に。実は本作はトリップミュージックだったのだ。恍惚なのか不穏なのか、強烈な覚醒感は半端でないトランス感覚を及ぼすであろう。

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| ETC3 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
School Of Seven Bells - Disconnect From Desire (Full Time Hobby:FTH094CDB)
School Of Seven Bells - Disconnect From Desire
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2008年末にアルバムデビューを果たし、その勢いで同年のUnitカウントダウンへも出演したエレクトロニックシューゲイザーユニット・School Of Seven Bells。ギターや電子音のシューゲイザー的なノイズの濃霧の奥から湧き出るポップでキュートな音色、クラブミュージックとも共振するダンスなグルーヴ、そして神々しくも可愛い女性のツインボーカル、それがSchool Of Seven Bellsのデビューアルバムを特徴付けていた。そして2年ぶりのアルバムはそれを追従した内容で、ファンの期待を裏切る事もなく良くも悪くも変わっていない。シューゲイザー的とは言え圧倒的なノイズの渦に巻き込むのではなく、例えばSlowdiveの柔らかなホワイトノイズとCocteau Twinsの幻想的な世界を取り込み、優しいノイズが辺りを包み込むファンタジーの音楽だ。暴力的で過度なノイズで抑圧する事も決してなく、センチメンタルなメロディーやハーモニーも多用しつつ、そっと耳に心地良い息吹を吹きかける。前作から多少変わったと言えばよりリズムがダンスを意識していて、しかしそれは生々しい肉体的ビートも感じさせる所もある。デビューから失速する事なくアルバム全体の水準は高く保っているが、欲を言えば強烈なキラートラックが無かったのが残念。

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| ETC3 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Yogurt & Koyas - Sound Of Sleep & Meditation (Upset Recordings:UPSETCD007)
DJ Yogurt & Koyas - Sound Of Sleep & Meditation
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DJ Yogurtが安眠する為の音楽としてリリースしている"Sound Of Sleep"シリーズ。2001年のUPSETS時代にリリースされた初代からシリーズ通算4枚目となる本作は、近年活動を共にするKoyasも加わっての共作。シリーズ物とはなっているものの、本作はサイケなジャケットの通り今までは似て非なるアンビエントアルバムとなっており、今までのファンもこれからのファンも楽しめる事間違い無しでしょう。特に今までの淡い抽象的な風景画の様な作風から、本作ではミニマルに具象化された展開も見られたり、ヒーリング的な要素に加えてトリッピーな印象が強くなっており、安眠する為だけでなく蒸し暑いこの時期にお香でも焚きながら部屋の中で瞑想するのにもピッタリ。零れ落ちる水の音やまるで空気の揺らぎさえも感じられる波紋の様な薄い残響音は、雨降る一日のあの湿度と青臭さを感じさせ、何だかしんみりともしています。そして体の隅々まで澄んだ清水が染み渡る様に安堵の音が拡がり、心身共に疲れた現代人に一時の癒しを与えてくれる事でしょう。シリーズ最高傑作と断言して間違い無しの「副作用のない合法的な睡眠薬」でございます。

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| ETC3 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mogwai - Special Moves (Rock Action Records:ROCKACT48CD)
Mogwai - Special Moves
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今年のMetamorphoseでも感動的なライブを行ったそうな(自分は遠くで横になりながら聴いていたので、朧げにしか聴けず)UK屈指の轟音ギターバンド・Mogwai。10年前のフジロックで彼らのライブを体験した際は、余りに圧倒的なギターのノイズに包まれて観客の殆どが棒立ち状態と言う不思議な瞬間を体験したのですが、きっと今年のメタモでも同様の状態だったのでしょう。そしてそんな感覚を体験出来るのがこのCD+DVDのセットになったライブ盤で、内容は2009年のNYでのライブ公演をまとめた物となっております。轟音ギターバンド…しかしながら五月蝿いだけじゃない、ノイジーなだけじゃない。どこまでも攻撃的でありながら甘美な旋律を奏でる轟音ギターが空間に充満し、怒りとも悲しみとも似通いながらも異なる感情が止めどなく溢れ、聴く者は甘美なノイズにまみれて意識も融解する。まるでギターノイズの広大な海を彷徨う様に意識はふらつき、そして何時の間にか恍惚への極みへと達する瞬間がやって来る。感情ダダ漏れなある意味コテコテな印象もあるけれど、全くの静寂の間から怒号の如く爆発する瞬間への切り替わりのダイナミズムや、轟音ギターに埋もれないでしっかりとした音圧を感じさせるドラムやベースの主張もあり、単に音がバカでかいだけのロックバンドとは異なるテクニックなども持ちあわせているんですね。DVDを見ると膨大な数のフットペダルがあり、きっと様々なエフェクトを駆使してこの様な轟音ギターを産み出しているんだなと想像してしまいます。あぁ、やはりメタモでしっかりと聴いておけば良かったなと後悔も今更感じてしまいましたが、その穴埋めはこのライブ盤で。

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| ETC3 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Recomposed By Matthew Herbert - Mahler Symphony X (Universal Music Classics & Jazz:06025 2734438 6)
Recomposed By Matthew Herbert - Mahler Symphony X
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2008年のCarl Craig & Moritz von Oswaldコンビによるクラシック再構築シリーズに続くのは、音の魔術師・Matthew Herbertによるグスタフ・マーラーと言う作曲家・指揮者の"交響曲第10番〜アダージョ"のRecomposed。クラシックに全く知識の無い自分は当然オリジナル音源も知らないので、原曲と再構築の違いを楽しむ事は出来ないのだけれども、比較的クラシック的な音を壊してはいない気がする再構築なのかなと感じました。Carl Craig & Moritz von Oswaldコンビが原曲をサンプリングしてミニマル展開したのに比べると、Herbertは旋律の調べをそのまま使用したのかオーケストラの静謐で美しい調べを生かしつつ、悲壮感を漂わせながら後半にはバカでかいエレクトロニックな音が炸裂するドラマティックな展開を作っておりました。特にトラック7の劇的な瞬間からトラック9のラストに至る音が無音に溶けこんで行くまでの流れは、微小な音のえも言われぬ美しい佇まいにうっとりする程でした。

クラシックと、そしてテクノにも精通している國枝志郎氏によるMatthew Herbertへのインタビューで作品に対しての詳しい話が聞けるので、是非読んで頂ければと思います。

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| ETC3 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Yakenohara - This Night Is Still Young (Felicity:FCT-1003)
Yakenohara - This Night Is Still Young
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2009年の真夏の終わりのアンセム"Rollin' Rollin'"から一年、遂にやけのはらのソロアルバムが完成。元々ヒップホップユニットとして活動していたりDJも精力的に行なっておりますが、本格的にやけのはらの音源を聴くのは本作が初めて。彼のDJにしてもバリバリのテクノセットをプレイしていたのを聴いた事がある位で、アルバムがどんな内容になるかは想像も付かなかったのですが…結果としては"Rollin' Rollin'"好きには心底はまれる一枚になっておりました。ヒップホップやラップでばりばりだとか言うよりも、とにかく歌心に溢れた良い意味でのポップミュージックと言う印象が強く、一緒にラップしたくなる位の和みがあります。勿論トラック自体はヒップホップの形はとりつつもサンプリング重視ではなく、リズムマシーンやシンセも多用したキャッチーな音使いがあり、ラップにしても攻撃的に突き刺さるのではなく彼の心象があっけらかんと自然に吐き出される歌い方で、全体的にはリラックスした緩さが特徴。リスナーを寄せ付けない強制を押し付けるでもなく、しかし緩い=だらだら締りの無いと言う事とも異なり、日常の中に何時の間にか存在する空気の様な音楽と言うべきか。苦さと甘さが混ざり合いセンチメンタルなしんみりモードもあれば、ストレスから開放されるポジティブなエネルギーもあり、そして都会の真夜中に繰り広げられるパーティーの喧騒もある。これは何時でもどんな時でも、ひっそりと貴方の隣に佇むアーバンソウル。

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| ETC3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kode9 - DJ-KiCKS (Studio !K7:!K7262CD)
Kode9 - DJ-KiCKS
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ダブステップのシーンで一躍トップに躍り出たBurialですが、そのBurialをデビューさせたのがKode9が主宰するHyperdubでありまして、つまりはKode9こそBurialの後見人と言えるでしょう。Kode9の作品自体は聴いた事が無いので何とも言えないのですが、Hyperdubのリリース暦を見る限りでは決してダブステップだけに固執している訳でもなくテクノやディープハウスからヒップホップやレゲエまでリリースしており、Kode9の音楽性も単純にダブステップだけと言うのでもなさそうです。それは彼にとって2枚目のMIXCDとなるこの!K7からの名物MIXCDシリーズ"DJ-KiCKS"を聴けば分かる通りで、ブロークンビーツで幕開けしダブステップのみならずグライム、ダンスホール、レゲエ、エレクトロなどを自由自在に渡り歩いて行く音楽性があります。緩急を付けて非常にすっきりと軽快な -しかし軽くはない- 素早く変化して行く多種多様なリズムは野性味に溢れているし、そしてなによりテクノと邂逅が進むダブステップが多い中で、Kode9はむしろルーツミュージックと共に歩みを進めているようです。MartynやScubaがテクノを取り込みシリアスで洗練を伴う路線を進むのに対し、Kode9は悪く言えばチープだけれどもダブステップの初期衝動が感じられ、ジャマイカの臭いさえも漂よわせます。美しいと言うより卑猥でファンキーな、そして非常に生臭い。

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| ETC3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jonsi - Go (XL Recordings:XL CD 483)
Jonsi - Go
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昨年Jonsi & Alex名義でアルバムリリースしたばかりですが、一年を待たずしてのJonsiのソロ作。淡くもカラフルな色彩が生まれようとしているジャケットからも想像出来る通り、Sigur Ros本体に比べると華やかでポップなオーケストラロック色が目立ちます。大勢の木管楽器・金管楽器・弦楽器をバックにやらたと手数の多いドラムスを従えて、限界をぶち破ってエネルギーが放出される様にダンサンブルで力強く弾けるゴージャスサウンド。Sigur Ros時代にもストリングスを使用していたで違和感は特に無いのですが、神々しい静謐さはリスナーにも手の届く親しみに変わり、無邪気になって楽しめば良いと言うスタンスに変わっております。Sigur Rosのドラマティックで荘厳な音楽性からここまでの変化には驚きを隠せませんが、オーケストラの極上な美しさと至福に満ちたファルセットボイスは健在で、それがアルバムに多少なりとも神秘的な霊験を残しているのも感じられます。少々弾けす過ぎな点もあって落ち着きが無くしっとりと聴くSigur Rosをイメージすると期待は裏切られますが、ソロ作だから好きな事をやった結果なのでしょう。

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| ETC3 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Wolfgang Voigt - Freiland Klaviermusik (Profan:PROFAN CD 9)
Wolfgang Voigt - Freiland Klaviermusik
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2008年にProfanを復活させたWolfgang Voigtが、2010年遂に同レーベルからアルバムをリリース。Profanと言えばKompakt設立へのきっかけともなった前衛的なミニマルを追及するレーベルでして、90年代のミニマルを最も革新的に推し進めたであろう経歴があります。そして2010年においてはミニマルと言えばミニマル、しかしながら最早クラブミュージックとは言えない現代音楽にまで足を踏み入れてしまった様です。のっぺりした4つ打ちキックの上に、機械的・ランダムに演奏されたかの様なピアノが淡々と鳴るだけのミニマル。一切の感情を排しあくまで何かの理論に沿ってでも演奏されているのでしょうか、明確なメロディーや美しい旋律も無く、淡々と無表情にピアノの音色が配置されております。この作品はクラブで聴く事があるのか、現状では自分では全くそんな事が想像出来ません。これで踊る事も出来るのか、それも難しいでしょう。天才のやる事は時として一般人の理解が及ばない事は多々ありますが、今回は正にそれ。Wolfgang Voigtは一体どこへ向かおうとしているのか、それは本人にしか分からない。

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| ETC3 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |