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G.Mitchell & Jebski Feat. Kengo Ono - Natsu EP1 (Panoramic Audio Domain:pad-05)
G.Mitchell & Jebski Feat. Kengo Ono - Natsu EP1

デトロイトからLos HermanosのGerald Mitchell、東京のJebski、そして以前にもJebskiの作品に参加したKengo Onoの交流から生まれた"Natsu"プロジェクトが本作。単に知名度や人気のあると言った事での関係ではなく、音楽的な面での共感や精神的な繋がりから生まれたであろうこのプロジェクトは、1+1+1=3ではなくそれ以上の大きな魂の鬩ぎ合いとなり素晴らしい作品となりました。Jebskiがトラックの根本となるプログラミングを行い、Geraldのエモーショナルなシンセストリングスは彩りを、Kengoの情熱湧き出るサックスは魂の震える熱さを添えて、テクノやジャズやハウスなどの様々な要素が混ざり合ったまさに人と人との交流から生まれた曲。更にGeraldのリミックスはオリジナルには無いゴスペルを付け加えたブラックミュージックの面を前面に出したゴスペルテック。Los Hermanosの新曲と言われても納得してしまうソウルフルなバージョンです。またJebskiがリミックスを行った"Jebski Epic Mix"は、都会的な夜を感じさせるハイテックなバージョンで、音の厚みが肉厚になりよりフロアを意識したダンストラックへと。美しいシンセのリフ、ドラマティックで泣きのあるストリングスが展開され、徐々に最高潮へと達する壮大な展開が待ちわびております。3人のスピリッツが混ざり合ったオリジナル、そしてそれぞれの持ち味が発揮されたリミックスと、3曲それぞれの味を楽しめました。

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| TECHNO8 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ben Klock - Compression Session EP (Ostgut Ton:o-ton42)
Ben Klock - Compression Session EP
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現在のベルリンテクノシーンを引率するOstgut Tonの新作は、"Berghain 04"(過去レビュー)で使用されアナログカットが待たれていたBen Klockによる物。意外なのはMIXCD内でも印象に残っていた"Compression Session 1"で、鈍く図太いリズムトラックの上をデトロイトテクノを思わせる恍惚感の強いシンセがミニマルに反復するテッキーな曲。単に綺麗目の音で占めるテックハウスとも違い、キックなどは荒涼としていてローファイな感覚もあり悪っぽさがBerghainの音っぽいですね。"Static Test"はこれこそBen Klockらしいダークなテクノ。インダストリアルっぽい鈍い金属音が地味に不気味さを醸し出し、灰色のモノトーンな世界に染め上げるミニマル系でDJ仕様です。そしてタイトル曲の別バージョンである"Compression Session 2"では、オリジナルから抑揚を抑えてアブストラクトで深い音響に仕立て上げたドープな作りとまた渋いリミックスを披露。3曲ともフロアの爆音で聴きたい充実した1枚です。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Plastikman - Slinky (M_nus:MINUS99)
Plastikman - Slinky
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Richie Hawtinのアシッド名義・Plastikmanの3年ぶりの新作は、90年代を思わせるオールドスクールアシッド。タイトル曲の"Slinky"はTB-303のアシッドベースとTR系のパーカッションを使用したであろう彼お得意のスタイルで、ギュウギュウ蠢くアシッドベースとウニョウニョなアシッドベースの二つが交互に出現しつつ、バックでは地味ながらも微小な変化を見せながらミニマルなリズムが反復します。時代を感じるなと思っていたら、やっぱり95年作をお蔵出ししただけでした…。いやまあね、確かにリッチーらしい中毒性の高い曲である事は認めるけれど、2003年にも単なるお蔵出しした経緯があるしね。取り敢えず新曲を作らない事には真価が計れません。アロナグ盤にはもう1曲、配信には収録されていない"Monkee"も入っております。こちらはキックやパーカッションが主体となったまるで木魚のような、そして訝しさの漂う不思議なミニマル。肉を削ぎ落として骨だけの身軽となった簡素な音なのに、反復が精神に狂った覚醒を引き起こす。配信が主流の世の中で、アナログのみに収録すると言う試みは非常に意義がありますね。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jatoma - Jatoma (Kompakt:KOMPAKT CD86)
Jatoma - Jatoma
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ドイツテクノ帝国の総本部・KompaktがThe Field、Wallsに続いて送り出す新星は、デンマークの3人組ユニットであるJatoma。なんでも平均20歳弱と言う若さだそうですが、それ以外の情報が未知な謎のユニット。The Field、Wallsらと共通するのはクラブサウンドにロックらしい演奏やノリを取り入れたと言う事で、その点では最早新鮮味は感じられないけれども、Kompaktらしいキュートでポップなサウンドやエレクトロニカ的な不思議な電子音、シューゲイザーの淡い世界など色々な要素を含んでおりただのダンスミュージックじゃあありません。彼らはAnimal CollectiveやFour Tet、James Holden、Herbertらの大ファンと公言している通り、単純な4つ内のダンスミュージックだけを披露するだけでもなく、音をこねくり回し遊んでごちゃごちゃとごった煮にしたファンタジーとユーモアの広がる童心の世界を創り上げておりました。しかしまあ浮き沈みの激しいテクノシーンの中で10年以上も繁栄しているKompakt、そんなレーベルのお眼鏡にかなうのも納得。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Chymera - Dreamrunner (Outpost Recordings:Outpost003)
Chymera - Dreamrunner
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Funk D'Voidが新たに立ち上げたレーベル・Outpost Recordingsの新作は、アイルランドの美麗テックハウサー・Chymeraが担当。Funk D'VoidもChymeraもハウシーなグルーヴとテッキーなシンセサウンドを得意としており、レーベルとの相性は抜群。薄く延びる綺麗目のシンセストリングス、逆に重厚でドラッギーな印象のシンセの両方でグイグイと引っ張る本作は、テクノ方面よりはやはり壮大な展開や空間系が気持ち良いプログレッシヴハウス方面でブレイクしそう。テンポはそれ程早くもないですが、じわじわとピークにまで抑制しつつ溜めのある展開なので、長い時間をかけてフロアを盛り上げられるのでは。そして裏面にはなんとレーベル主宰者であるFunk D'Void本人がリミキサーとし登場。オリジナルも良いけれどやはりFunk D'Voidは別格、よりハウシーで滑らかな流れがあり、そして透明感と艶のあるシンセストリングスは彼の専売特許。オリジナルよりも更にエモーショナルなテックハウスで、完全にFunk D'Void色に染め上げたリミックスです。

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| TECHNO8 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Third Man - Tangier (Applied Rhythmic Technology:ART DDS-4)
The Third Man - Tangier
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UK屈指のデトロイトマニア・Kirk Degiorgioが自信を持ってプッシュしているToby LeemingことThe Third Manが、ARTより2枚目となるEPをリリースしました。ジャンルを跨いで音楽への深い造詣を持つKirkが推すなら疑う必要は無いのですが、既に多くの有名なDJも本作に絶賛のコメントを残しております。A面の"angier"はこれぞデトロイト節とも言える重厚なシンセストリングスが鳴り響き、シンセのアルペジオがドラマティックに展開する疾走感のあるハイテックテクノ。感情を揺さぶる感動的な美しさはピークタイムに回してこそ映える程で、とにかくまあ誰がプレイしたってフロアは大盛り上がりするに違いない。そしてB面にはなんと同様にデトロイト愛を公言しているVince Watsonが、前作に収録されていた"Paucity"をリミックスをした曲を収録。こちらは一聴してVinceと分かるテックハウスな作風に作り替えられており、心地良いグルーヴィーなイーブンキックの上を幻想的なシンセのリフが絡み合い、星の瞬きの様なコズミックな音が散りばめられた幻想的な曲。9分近くと長尺ながらも壮大な展開が待ち受けており、何時までも終わって欲しくないとさえ思う事でしょう。両面お薦めな一枚。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jebski - Still / Hakuba (Panoramic Audio Domain:pad-04)
Jebski - Still / Hakuba

来年の年明け早々にリリースされるアルバムに向かってカウントダウンを告げるかのように、Jebskiが今年2枚目となるEPをリリースしました。今までにリリースされてきた作品毎にタイプの異なる新曲を聴かせてくれましたが、この新作はその中で最も情熱的なエレクトロニックソウルと呼ぶに相応しい作品となりました。特にLos HermanosのGerald Mitchellも参加した"Still"は、止めどなく熱い思いが溢れ出す力強いダンスミュージックで、聴き終わった後には切なさが胸を締め付ける位に感情を揺さぶります。ピッチカート奏法による躍動感溢れるヴァイオリンのメロディーは攻撃的に、そしてGeraldによる必殺のシンセのコードは曲に厚みを持たせ、疾走感を保ちながら最後まで一気に突き抜けるハイテックテクノ。あまりにもドラマティックな、あまりにもソウルフルな名曲。そして非日常的な白馬でのレイヴパーティーからインスパイアされたと言う"Hakuba"。こちらは対称的にアシッディーで狂気も滲み出るシンセがぶりぶりと唸りを上げつつ、途中のブレイクで昇華したと思いきや再度狂った電子の渦へ突入します。雨が降りしきる山奥と言う過酷な条件の中での過激なエネルギーに満ちたレイヴーパーティーを表現したかの様に、ジワジワと覚醒感の拡がるアシッドサウンド。陰陽を表すかの様な2曲ですが、アルバムへの期待を高めてくれる事でしょう。




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| TECHNO8 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Matthew Herbert - One Club (Accidental:AC44CD)
Matthew Herbert - One Club
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音の魔術師・Matthew Herbert、今年で3枚目のアルバムとなる本作は「ONE」シリーズの第2弾・クラブ。本作ではPCCOM理論(既存の音源の使用不可などの制約)を復活させたのか、ドイツのクラブ・Robert Johnsonにマイクを持ち込みフロアに置いたり壁に吊るしたり、DJブースの中や果てはトイレの中まで持って行き、クラブの一夜のありとあらゆる場所で音を採取し、それをサンプリングで加工して創り上げたアルバムとなっております。しかし一聴して思い出したのはRadio Boy名義での"The Mechanics Of Destruction"。確かにクラブと言う現場の音を取り込んだダンスアルバムではあるかもしれないが、そこに明確な音階やメロディーと言う物はなくノイズ混じりで簡単に踊らせない歪なトラックは、むしろ娯楽的なクラブからは距離を置いているようにも感じられます。かつては反体制的な場所であったクラブが今では逆にそれらを忘れる場所になってしまった、と言う事に警報を鳴らすべく本作を制作したそうですが、まあ結果的にはHerbertはHerbert、一筋縄に収まらない破壊的ガラクタサウンドになるのがオチ。前作の素朴で感傷的な音楽性から180度変わりパワフルで破天荒なHerbert、しかしこれも彼のユニークな側面の一部に過ぎない。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Funf (Ostgut Ton:OSTGUTCD15)
Funf
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現在のベルリンテクノシーンを圧巻するクラブ・Berghain/Panorama Barが主宰するOstgut Tonですが、今年で5周年らしくその記念として2枚組コンピレーションが制作されました。曲を提供したのはOstgut Tonで活躍するアーティストに加え、Berghain/Panorama Barでレジデントを担当しているDJやそこにゲストに呼ばれたDJなど、つまりは完全にBerghain/Panorama Barの最新のモードを体現している人達です。そして驚くべきは全曲新曲な上に、なんとBerghain/Panorama Bar内で録音・編集がされたと言う事。世界屈指と言われるクラブの独特な音の鳴りまでも取り込んだ手の込んだ内容で、そしてアーティストに何も制限を設けずに楽曲制作が行われたそうです。そんな訳でメジャーな音の一切を拒絶する甘さ全く無しの冷たいテクノが聴けるのは当然で、硬い金属音が鳴りが響く無機質なテクノや暗闇の広がる陰鬱なミニマルなど、クラブでの鳴りが良さそうなトラックが多め。どうしてもツールとしての利便性の高い楽曲が多くなるのは事実として、ただコンピレーションとしてもベルリンテクノの今を感じる事が出来ると言う意味での楽しみもあります。聴いている内に体もうずうずしだしてクラブの爆音でこんなベルリンテクノを一晩中浴びたくなるような魅力もあり、テクノ好きには是非とも聴いて欲しいコンピレーションです。

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| TECHNO8 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes (Halo Cyan Records:PHC02)
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes
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最近11年ぶりに新作をリリースしたVladislav Delayの変名・Sistol。Vladislav Delayと言えばChain ReactionやMille PlateauxからBasic Channelを継承するアブストラクトなテクノをリリースしておりましたが、このSistol名義の作品はよりダンスフロアへ視点が向いているテクノです。そして最近新作がリリースされたのに合わせて11年前の1stアルバムのリイシューにリミックスアルバムも追加したのが本作。新作はちょっと手広く締りのない印象もあったのですが、こちらの11年前の作品は当時流行っていたグリッチ音も多用したシンプルに肉を削いだミニマルで、その無機質な質感や色の無い音色、芯の強い低音が極限にまで高められており非常にストイックな作風になっております。Vladislav Delayから色気を削いでリズムを強めたと言うか、又は初期Poleのダンスバージョンと言うか、Thomas Brinkmannの幾何学的ミニマルと言っても差し支えないかもしれない。そしてリミックスアルバムにはMike HuckabyやJohn Tejada、Alva Noto、Sutekh、DMX Krewら様々な方面の人が参加しており、当然統一性はないものの元々のクールな印象を保ったリミックスが楽しめる内容です。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |