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Delano Smith - Direct Drive (Mixmode Recordings:MM09)
Delano Smith - Direct Drive
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改めて気付くデトロイトの街に存在する音楽的な才能の宝庫。古くは80年代からDJ業をこなし、2000年代からは自身の作品のリリースも行う遅れてきた地味な才能・Delano Smith。今までのリリースしてきた作品からはなんとなくビートダウン一派に組み込まれていた感もあるアーティストでしたが、ここ2〜3年の作品を聴く限りではもっと率直にソウルを表現するようにも思えます。タイトル曲である"Direct Drive"は同じフレーズを何度も反復させた単純明快なミニマルの要素を持ったディープハウスではあるけれど、静かに浮かび上がるストリングスや柔らかいエレピの音色はソフィスティケイテッドな落ち着きもあり、デトロイトハウスにしては非常に大人びてもおります。そして裏面の"My life"はイタロクラシックであるChaplin Bandの"Il Veliero"をサンプリングしたそうですが…元ネタを知らないのでそんな事はどうでもよい事でしょう。力強いイーブンキックの上をサンプリングであろうワンフレーズが反復するこれまた単純なハウスですが、非常に滑らかで心地良いグルーヴを産み出しており、そしてほっこり温まるソウルがじわっと滲み出ております。両面大した細工も無しにしっかりと踊れて耳を惹き付ける音を聴かせており、直感的なセンスだけで上手く聴かせる実力に感嘆。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vincenzo - The Clearing (Dessous Recordings:DES100)
Vincenzo - The Clearing
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ドイツのベテランDJ・Steve BugがテクノのPoker Flatと並行して運営しているDessous Recordings。こちらはディープハウスやボーカルハウスを主にリリースするレーベルで、1998年に発足して以来ようやくカタログ100作目がリリース。目出度い100作目を担当するのはDessousの1作目に名を連ね、それ以降積極的に同レーベルから作品をリリースしてきたChristian Vincenzo KruseことVincenzo。A面にはオリジナルとダブミックスが収録されておりますが、秀逸なのはダブミックス。内に秘めたるソウルを隠すようにフラットながらも、透明感のある幻想的なシンセが薄く伸びていき、中盤のブレイクで別の上物が追加されるビルドアップスタイルなテックハウス。ディープと言う言葉がぴったりな厳そかな世界観、静かに深層に連れて行かれます。そしてB面には名前自体を聞くだけでも懐かしいIan Pooleyがリミキサーとして曲を提供しています。優美なピアノのリフを加えてお洒落なリミックスかと思いきや、途中からウニョウニョなアシッドでアクセントを加えて、上品の中にも歪んだ毒を混ぜ込む上手いお仕事をしておりました。オリジナルよりもゴージャスで、でもフロアも意識したパーカッシヴなハウスでPooleyらしいリミックスですね。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steffi - Yours & Mine (Ostgut Ton:OSTGUTCD16)
Steffi - Yours & Mine
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先日Elevenでタフながらも華麗なハウスでファンを魅了したオランダの女性アーティスト・Steffi。女性ながらもBerghainと双璧を成すPanorama Barのレジデントを務め、Ostgut Tonのみならずアンダーグラウンドハウスで注目を集めるUnderground Qualityからのリリース経歴もあり、実力は折り紙付き。この初のアルバムでもシカゴハウスに影響を受けた粗さ・骨太さがありながらも、女性らしいしなやかさや色気漂う妖艶さを織り込み、ハードな音で攻めるのではなくじっくりと聴かせて優しく包み込んでくれる母性愛さえ感じさせます。ローファイなキックやらパーカッション、そしてアシッディーで危うさの臭うベースなどはシカゴハウスのそれと同じTR・TB系であろう響きだが、しかし上物はソフトなトランスともとれるくらいに恍惚感を強く発しており、そのおかげか実にしっとりとしたメロウな音楽性が前面に出ています。抑揚は押さえ気味に優しくどこまでもフラットな展開のおかげで、激しく盛り上がるのではなく麻薬的な心地良さが最初から最後まで持続するのが魅力でしょう。Ostgut Tonと言うとどちらかと言うとハードなテクノのイメージが強いですが、こんな甘美と狂気の入り交じるハウスもやってるんですね。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fred P. - The Incredible Adventures of Captain P (Soul People Music:SPMCD003)
Fred P - The Incredible Adventures of Captain P
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昨年からアンダーグラウンドな方面で評価を高めているディープハウスレーベル・Underground Quality。代表格としてはJus-EdやDJ Quらがおりますが、そこにも絡んできているNYのハウスアーティストであるFred PeterkinことFred P.。NYのハウスのイメージと言えば大方はこってりソウルフルな熱い歌モノな印象はありますが、Fred Pの創るハウスはどちらかとヨーロッパ受けする奥深さと幻想的な音が際立っております。そしてアルバムと言う表現の場を最大限に活用し、力強いイーブンキックを刻むハウスのみならずアブストラクトなダウンテンポや煙の立ち込めるヒップホップ、粗く不鮮明な音からソウルが浮かび上がるビートダウン、何処までも幻想的なアンビエントなど予想を裏切りバラエティーに富んだ内容となりました。色々な作風に取り組んではいるもののアルバムを貫く厳格で内向的な空気が徹底されており、音の幅はあれど空気の統一感はしっかりとなされており違和感は感じさせません。基本的にはテンポも早くないどころか緩くスローな流れを保ち、音自体も地味で万人受けするモノではありませんが、内にはひっそりと燻る炎のような静かなるソウルを隠していてじわじわと温まるアルバムです。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Motorcitysoul - Ushuaia Day (Simple Records:simple1047)
Motorcitysoul - Ushuaia Day
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[re:jazz]ではまんまクラブジャズを体現するMatthias Vogtと、DJでもあるChristian Rindermannの二人組ユニット・Motorcitysoul。初期の頃はお洒落で、悪く言えば癖の無いクラブジャズを前面に打ち出した音楽性でしたが、いつの間にか彼らも時代に乗ってかディープハウス寄りの作風にシフトしておりました。だからと言ってそれが駄目なんて否定する気もなく、ジャジーな雰囲気も残しながらもスムースな4つ打ちと透明感のある上物、生き生きとした底から支えるベースラインなど、今までの成果も上手く取り入れて時代に合わせた音作りと言う点で実力をいかんなく発揮していると思います。しかしこのEPで注目すべきはテクノ/ハウス、ハードミニマルからデトロイトテクノまでを横断するスイスのDeetronのリミックス。軽くオリジナルを上回るエモーショナルなテックハウスに仕立て上げていて、どう聴いてもDeetronの作品にしか聴こえないようになっておりました。フロアのピークタイム仕様でじわじわと盛り上がっていく、まるで快楽への螺旋階段を上り詰めるようなほんの一時。派手ながらも全く下品な面は見せずに、エレガンスにフロアを感動の坩堝へと陥れます。兎に角これはフロアで音を全身で浴びたいですな。

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| HOUSE6 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mr.V - Mix the Vibe : King Street To The Future (King Street Sounds:KCD271)
Mr.V - Mix the Vibe : King Street To The Future
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今やハウスと言えばベルリンディープハウスが隆盛を誇る中、NY産の本場ハウスは以前程の勢いを失っております。実際僕自身もNYハウスのクラシックと呼ばれる作品に出会う機会は減っているし、そもそもNYハウスをやっていたDJのプレイ自体もコテコテなハウスから変革している時代。それでもまだまだハウスの力を信じて伝統を守りながらも、新たなる局面にも立ち向かうNYハウスの老舗レーベル・King Street Soundsは活動を続けている。このハウス入門にも向いている"Mix The Vibe"シリーズは、余りにもベーシックなハウスが故に逆に作品毎の差異も無くなった印象も受けていたけれど、久しぶりに新作を聴いたら意外にも良いでないか(失礼)。新作はMasters At Workの魂を受け継ぐ若き才能・Mr.Vが担当。シリーズ20作目なので流石のKSSでもネタ切れかなと思っていたけれど、リミックストラックを多数使用した上に、音自体も以前よりもエレクトロニックを強めたテック仕様で良い意味で現代風。熱い汗を飛び散らすソウルフルなハウスはほぼ皆無で、洗練とメロウネスを極めたお洒落感の強い面もありますが、NYハウスの本質でもある歌物のメッセージ性もしっかり汲み取っています。ハウスのLove & PeaceだとかLove Is The Messageだとかは、やっぱり一緒に口ずさんで歌える詩があってこそ、そんな初心も忘れてはなりません。部屋聴きするのにも丁度ぴったりなMIXCDでしょう。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tête - Rotor (Innervisions:V31)
Tête - Rotor
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昨年もベルリンディープハウスシーンを引率していたInnervisionsは、今年も年明け早々から強力なトラックをリリースしました。Têteなる初めて耳にするユニットですが、実は現在脂の乗っているChateau FlightからI:CubeとÂmeからFrank Wiedemannと言うInnervisionsで活動する二人のコンビ。レーベルインフォによればJupiter-6やTB-303、TR-808等のヴィンテージなアナログ機材を元に二日間で制作されたトラックを収録との事。タイトル曲の"Rotor"は妖艶な上物がアルペジオを奏でながら別の発信音らしき音が淡々と鳴り続け、微細な変化のあるミニマルな展開にどっぷり嵌めるハウス。一見地味ながらもスルメの様な味わいがあります。そして裏面の"Zuckerzeit"、初っ端からおどろおどろしい狂気の滲み出るダークな音が出てくるが、しかし途中から上昇気流に乗っていつの間にか心地良いトリップ感に包まれるテックハウス。単純な展開の様でSEやら色々な音色が細かく配置されていて、アート的にも感じられる芸術的なトラック構成は、Chateau FlightとÂmeと言うメンバーが揃っただけの事がありますね。しかしInnervisionsのアナログ盤のパッケージは毎度の事手がかかっていて、アナログを買う事で満足度が高まります。そんな面も含めてInnervisionsの音楽性はアート的ですね。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Reboot - Shunyata (Cadenza:CADCD06)
Reboot - Shunyata
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2010年もテクノ/ハウスシーンの最前線に居座り続けたCadenzaですが、最近は他レーベルからの移籍組の割合が増えている事が気掛かり。このFrank HeinrichことRebootもCadenzaへの移籍組で、一応他のレーベルからのリリースも続けているけれど、やはりCadenzaからのリリースで注目を浴びる事になりました。このアルバムもいかにもレーベルカラーでもある土煙の舞うトライバル感と繊細に作りこまれた美意識はあるのですが、またそれとは別に比較的フロア向けにも思える位には厚みと重みが聴こえてきます。Cadenzaと言えば線の細いグルーヴがゆえに耽美な上物を目立たせるトラックも多いけれど、Rebootは真っ直ぐにフロアへと視点を向けたディープなミニマルや手数の多い派手なトライバルチューンによって、心の中に潜り込むのではなく直接肉体を震わせる音を得意としている様です。フロア向けのグルーヴ、華麗な美しさ、土着的な異国情緒や深い世界観、そのどれもが適度なバランスでブレンドされており、アッパーからダウナーまで緩やかな起伏を付けたアルバム構成にはRebootの音楽への細やかな姿勢が伺えます。その反面突出したオリジナリティーと言う物は希薄な様にも思え、粒揃いな水準の高いアルバムながらもどこかで聴いた事があるような曲も多いのも事実。

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| HOUSE6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Gathering - In My System (Remixes) (Silver Network:SILVER029)
The Gathering - In My System (Remixes)
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シカゴディープハウスの巨匠でありながら、近年のジャーマンディープハウスにもリンクして再度注目を集めているChez Damier。昨年はThe Gathering名義(ユニット?)の"In My System"がまたも大ヒットとなるなど熱い状況が続いておりますが、その熱も冷めないうちに更にリミックスEPが到着。A面にはリエディットやビートダウン方面で躍進中のThe Revengeがリミックスを提供しており、普段とは作風の異なるアシッディーで不機嫌なシカゴハウス風のディープハウスを披露しています。オリジナルのメロウさは抑えクールで無機質にしつつ、不思議なSEも加えてどこかミステリアスな空気漂う簡素なスタイルへと削り落とした印象。そしてB面にはフレンチハウスの第一人者・Chateau FlightからI:Cubeが、極上のプログレッシブハウスなリミックスを提供。最近のI:Cubeの音楽性は以前からは想像も出来ない程に大箱向けなプログレッシブハウス寄りになっているけれど、その違和感以上に力強いダンストラックの魅力が優っているのも事実。本作でもハードで図太いキックの上にサンプルボイスをループさせ、奥行きを感じさせるダビーな音響とど派手なシンセで空間を埋め尽くして、眼前に圧倒的な音の壁が立ちはだかる様です。これはフロアで聴いたら絶対盛り上がるのは間違い無いでしょう。ちなみに私はアナログ盤を購入したのですが、デジタル配信だと更に3つのリミックスも収録されている模様。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark E - Mark E Works 2005 - 2009 Vol 2. Selected Tracks & Edits (Merc:MERC 004)
Mark E - Mark E Works 2005 - 2009 Vol 2. Selected Tracks & Edits
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2010年もディスコエディット勢を引率しヒットを重ねたMark Eですが、未発表曲やレア曲をまとめたコンピレーションの第二弾が本作。詳しくは分からないのですが多くは古い曲のエディット物らしく、どれも2000年以降に新たに生まれ変わった曲ながらもそのどれもが既に懐かしさや古びた味わいを感じさせるのは、実は当たり前だったと言う事みたい。まあそれだけなら単なる懐古的なアーティストとしての評価しか得られないんでしょうが、Mark Eの場合、温故知新と言うか昔を顧みつつも現在を進んでいるアーティストでもあり、懐かしさと共にモダンで洗練された音感もあるのが特徴です。元ネタはどれも古いんだろうと思わせられるものの、滑らかかつ端整に音を仕上げる事で上品な優雅さも生み出したディープハウスは、どれも良い意味で刺が抜けていてキャッチーなメロディーを活かした構成になっております。上質な元ネタを掘り出すその嗅覚、そしてそれを現在に適応させるそのスキル、その二つが揃っているからこそMark Eのエディットが特別な物となっているのでしょう。琴線に触れるセンチメンタルな曲ばかりなので、クラブでなく家で聴くのにもぴったりです。

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