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DJ Sprinkles - Queerifications & Ruins - Collected Remixes By DJ Sprinkles (Mule Musiq:mmcd42)
DJ Sprinkles - Queerifications & Ruins - Collected Remixes By DJ Sprinkles
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クラブミュージックに於いてはリミックスと言う作業は、オリジナルに敬意を払いつつその方向性を押し進めるものと、または逆にオリジナルを跡形もなく破壊し再構築を行うものと、大きく分ければその2種類になる。近年ハウスシーンでは侘び寂びの心を投影させた音楽性で突出した才能を誇るTerre ThaemlitzことDJ Sprinklesは、どちらかと言えば前者に属するアーティストだと思う。元々の世界観を尊重し大きく変える事はしない…が、しかしDJ Sprinklesの手にかかれば最終的には奥ゆかしい耽美な装飾が施され、DJ Sprinklesと言う強い個性に上書きされる。本作はそんな彼が手掛けたリミックス曲を纏めたコンピレーションであり、大雑把に言えばディープ・ハウスに区分けされるのではあろうが、所謂一般的に派手に盛り上がるようなクラブミュージックからは距離を置いている。本人はこの作品を「DJツール」とみなしているようであるが、決して享楽的なダンスフロアの為だけの音楽ではなく、むしろシネマティックな物語を語るような長尺な曲はじっくりと腰を据えて聴くのにより適している。がっと心を鷲掴みにする熱いエモーションをひけらかす事はせず、終始朧気な夢を見るようなふわふわと揺蕩う浮遊感のあるディープ・ハウスは、端的に言えばメランコリーと言う表現が相応しい。滴り落ちる儚いピアノや薄く覆う幻想的なパッド、そして多用されるボイスサンプルなどスタイルは確立されており、何処を聴いても流行り廃りや売れ線とは無縁の世捨て人的な郷愁が通底している。決してオリジナル作品を壊しはしないが、長い時を経てようやく備わるような枯れた味わいを付加する作業は、DJ Sprinklesの十八番と言ってもよいだろう。単なるリミックス集と思う事なかれ、DJ Sprinklesの音楽はかくも美しく孤高の存在として静謐に輝いている。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sven Weisemann - Inner Motions (Mojuba Records:mojuba cd 3)
Sven Weisemann - Inner Motions
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待望の…と言うべきだろうか、ドイツはMojubaを代表するSven Weisemannが、古巣Mojubaよりアルバムをリリースした。今までにもMojuba傘下のwanderingより架空のサウンドトラックをコンセプトにした"Xine"(過去レビュー)や、Fauxpas MusikからはDesolate名義でダブ・ステップとアンビエントを掛け合わせた"Celestial Light Beings"(過去レビュー)をリリースしていたが、多くのファンが待ち望んでいたのはやはりMojubaからのアルバムであろう。ベルリンのディープ・ハウスの最深部であるMojubaからリリースされた事からも予想は出来るように、本アルバムはSvenらしい内向的で慎ましいダビーなディープ・ハウスで統一されている。レーベル自体が単なるクラブ・トラックではなく少ならからず芸術的な創作の方向性がある中で、Svenはその方向性に突出した特徴を持っており、その意味ではフロアで華々しく映えるアルバムかと言うと決してそうとも言えない。だが静寂の空間に奥深く響くダビーなパーカッションの鼓動、そしてクラシック的にも聞こえるピアノや静謐なエレクトロニクスに、静かに耳を傾けて欲しい。薫り立つエレガントな色気、浮かび上がる厳かな情緒、ゆっくりと広がる微睡む空気はある意味ではBGM的に自然と空気に馴染む音となり、繊細な残響音が心地良く部屋の中へと広がっていく。過度な残響を用いる事なく一つ一つの音も聞こえるように繊細な残響処理を施した事で、決して大袈裟にはならずに微かな余韻が続くように情緒が立ち込める。残響を活かす為の音数の少なさや、物哀しい寂れた世界観は侘び寂びにも通じるものがあり、その意味でもアートとして昇華されたアルバムと言ってよいだろう。Sven Weisemannに期待していたものが、ようやくこのアルバムで思う存分体験出来た。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alex Danilov, HVL - Split Screen EP (Rough House Rosie:RHROS 003)
Alex Danilov, HVL - Split Screen EP
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本作によってまたしてもドイツがテクノだけでなくディープ・ハウスの方面に於いても、頭ひとつ抜きん出ている事を実感する。Rough House Rosieは2013年にケルンで設立された新興レーベルだが、ハンドスタンプにカラーヴァイナルと言うアングラ精神を貫いている。勿論そのレア感だけが注目を集めているわけではなく、レーベル第1弾にはGigi JikiaことHVLのデビュー作が起用され、荒削りながらも耽美なディープ・ハウスと浮遊感のあるアンビエントを掛け合わせた作風が高い評価を得たようだ。そんなレーベルの3作目は再度HVLとロシアからのAlex Danilovを起用したスプリット盤となっている。秀逸なのがHVLによる"Winter 1992"で、細かいビートを刻むリズムの上に濃い霧に包まれるようなアトモスフェリックなパッドが満ち、ゆったりとうねりながら抽象的な世界を垣間見せるディープ・ハウスの心地良さはこの上ない。同じくHVLによる"Junction To Everywhere"はしっとりしたキックが端正な4つ打ちを刻むディープ・ハウスだが、禍々しいアシッドなベースラインとは対照的に温かく幻想的なシンセが望郷の念を呼び起こすように、エモーショナルなメロディーを奏でている。どちらも水面をゆったりと漂うような大らかな作風で、柔らかい音質は耳に優しく入ってくる。一方Alex Danilovの方は"Dzeta"ではシカゴ・ハウスのように簡素な音とマイナー調のメロディーを展開するダビーなハウスを、"916 am"ではサウンドエフェクトのように様々の奇っ怪なサウンドを配してコズミックな感覚を演出しハウスを披露しており、独特の世界観を構築している。レーベル、アーティスト共々に期待を抱かせるには十分過ぎる作品だ。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Late Night Blue Sound (City Fly Records:CFR006)
Kez YM - Late Night Blue Sound
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Yore RecordsやFaces Recordsといった海外の重要なハウスレーベルからのリリースで注目を集め、国内のアンダーグラウンドなパーティーから果てはPanorama Barのパーティーにまで出演して活躍している日本が誇るハウスDJのKez YM。今度はロンドンの新興ハウスレーベルであるCity Fly Recordsの目に止まり、一年ぶりにリリースしたのが本作。全身を揺らしてプレイする肉体感のあるDJと同様に、本作に収録された"Late Night Remedy"も否が応でも体が揺さぶられる跳ねるグルーヴは彼の特徴の一つだろう。そこにアダルトな色気を誘発するファンキーなボーカルサンプリングや、優美な味わいを添えるエレピを被せて、DJツール的要素は強いながらもデトロイト・ハウスと同じ空気を纏ったエモーショナルなハウスとして成立している。本作で注目すべきなのは本場デトロイトからAndresが"Late Night Remedy (Andres Remix)"を提供している事で、元々がヒップホップ方面のアーティストな影響か跳ねるリズムと言うよりはザクザクと刻むようにラフな質感が強調されて、原曲よりもテンションを抑えて和やかなムードへと作り替えられている。どちらもデトロイトらしい作品ではあるものの、綺麗に纏めるのが器用な日本人といつまで経っても青臭さが残るデトロイトのアーティストの性質が比較出来て面白い。裏面にはボトムがぶっとく重厚感のあるキックと硬質なパーカッションが目立つファンキーな"Ladder Of Smoke"、ホーンのようなサンプリングと飛び交うガヤ声が黒さを醸し出す"Sneak Into You"を収録と、こちらも即戦力な内容。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Flori - Re-Foldings (Aim:Aim 011)
Flori - Re-Foldings
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Oskar Offermann / Edwardらで注目を集めているベルリンのWhiteレーベルが、新たに立ち上げたディープ・ハウスのレーベルがAimだ。Christopher RauやMoominなど既に実力のあるアーティストを手掛けているが、この新しい期待の星であるJamie TaylorことFloriも注目を集めている。SecretsundazeやQuintessentialsからもリリース歴があるこのアーティストは、前作はAimからEPをリリースしていたが、新作はその作品を他アーティストがリミックスした曲を纏めている。注目はベルリンアンダーグラウンドのベテランであるLowtecによる"Dusty Socks (Lowtec Remix)"で、原曲のスモーキーな黒さを残しつつもよりもミニマリズムと硬質でざらついた質感を強調し、DJツールとして機能性を高めたディープ・ハウスへと生まれ変わっている。初耳ではあるがDorisburgによる"Forsty Leo (Dorisburg Cave Jam Mix)"は、デトロイト・テクノ風だった原曲からアシッドシンセや奇妙なシンセが異国情緒漂うメロディーを発する妖艶で深いハウスへと塗り替えられ、陽から陰へとがらっと雰囲気を変えているのが面白い。そして前述のChristopher Rau & Moominによる変名で手掛けた"SU 3150 (Roaming Remix)"、鋭いハイハットやキックが淡々とリズムを刻む上にうっすらと情緒あるパッドを反復させるが、原曲よりもエモーショナルな感情を抑えるように仄かに温かい感情を放出するロウなディープ・ハウスとなっている。そしてBergによる少々ハードな音質ながらも幽玄さを兼ね備えたミニマル・ハウスの"SU 3150 (Berg Reduktion)"と、計4曲収録。元々がどれも素晴らしい作品だったのだが、リミックスの方も期待を裏切らないベルリンサウンドが堪能出来る。

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| HOUSE9 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi (KSR Corp.:KCCD558)
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi
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2011年に新設されたFreaks Music FestivalはいきなりDJ Harveyを招致し度肝を抜いたが、2012年にはXLANDと名を変え野外フェスとして注目を集める。そのXLANDが手掛けるMIXCDシリーズがこのXMIXで、第一弾にはDJ Harveyを、第二弾にはRub N Tugを起用し捻りの効いたセンスで話題となるが、第三弾は日本からバレアリックを体現する瀧見憲司を起用し、更なるエスプリっぷりを披露している。元々普通でないダンス・ミュージックをプレイし現実離れした異形な世界を創出する手腕には定評があったが、公式では6年ぶりのMIXCDではその手腕には更に磨きを掛けて、最早ダンス・ミュージックですらある事を放棄したかのようにディスコやハウスだけでなくフォークやロックやジャズなどジャンルを横断しつつ、しかしリスニングとダンスのバランスを取りつつ極限までにロマンティックな世界を繰り広げていた。特に冒頭の4曲目辺りまでは享楽的なダンスの興奮を呼び起こすもなく、フォーク〜バレアリック〜コズミックなうっとりと甘美な音によって白昼夢へと誘われる。そこからは快楽的なニューディスコやファンキーなディープ・ハウス、幻惑的にサイケなロック(My Bloody Valentineのカヴァーまである!)など大きな振り幅をもってして、エグい音も織り交ぜながらBPMとジャンルを意識させることなく大胆な展開を作っていく。肉体へ作用する生命力に溢れたグルーヴと、精神に作用する倒錯的なサイケデリックと快楽的なバレアリックの応酬には、抗う事さえ出来ないだろう。終盤には見計らったように感動的な流れを用意しているが、物哀しいラウンジ系ハウスの"Cafe de Flore (Charles Webster's Latin Lovers Mix)"からNina Simoneのジャズ名作"My Baby Just Cares For Me"でそれまでの興奮を沈めるかのように、甘美ながらも和やかな空気で心地良い余韻を残してDJミックスは終わる。70分のDJミックスに収められた瀧見憲司によるストーリーは、快楽的で刹那的で、そして狂おしい程に美しい。

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| HOUSE9 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Late Nite Tuff Guy - Tuff Cut #004 (Tuff Cut:TUFF004)
Late Nite Tuff Guy - Tuff Cut #004

ホワイト盤、ハンドスタンプと完全にアンダーグラウンド仕様で注目を集めているTuff Cutシリーズ。これを手掛けているのがオーストラリアからのCarmelo BianchettiことLate Nite Tuff Guyで、自身で運営しているかと思われるDessert Island Discsから大量のリエディット作品をリリースして近年評価を高めていたようだ。2013年になってからはアンオフィシャルのTuff Cutシリーズを立ち上げているが、Dessert Island Discsの作品と特に違いがあるようには特に思えないものの、兎に角その4作目だ。今までにもAORやソウルにディスコなどの名作を引っ張りだしてはDJ仕様に改造していたものの、今回はMoodymannもかつてネタにしていたChicの"I Want Your Love"を採用し、"Think Of U (LNTG rework)"へと改造。原曲は生演奏による緩みと温かみが強かったものの、このエディットはサンプリングしたネタを元にループさせてかっちりした4つ打ちのディスコ・ハウス仕様で、反復性を高め全体的に引き締まった事でより機能性を高めている。生っぽいギターカッティングと共に豊かな音色を生み出すフィルター処理のおかげで、懐かしい味は感じさせつつも古臭くならずに今っぽく洗練された音に仕上がっていると思う。裏面にはジャズシーンからTom Browneによる名作"Funkin' For Jamaica"をネタにした"That's A Groove"を2バージョン収録。こちらもざっくり横揺れ系のリズム感だった原曲を、ブギーなずっしりした4つ打ちへと再構築し、華やかなトランペットや希望に満ちた歌を軸として眩い光が降りてくるような楽天的な曲へと生まれ変わっており、パーティー終盤の朝方のフロアで全身でポジティブな音を浴びたくなる。両面煌めき感のあるディスコ・リエディットとなっており、要注目な一枚だ。

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| HOUSE9 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rondenion - Luster Grand Hotel (Underground Gallery:UGPLG-0155)
Rondenion - Luster Grand Hotel
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長らくアルバムのリリースを待ちわびていたアーティストがいる。かつて存在した日本のアンダーグラウンドレーベルであるFrogman Recordsから、2001年にHirofumi Goto名義で鮮烈にアルバムデビューしたものの、レーベルの閉鎖と共に一旦は表舞台から姿を消してしまった。しかし名義を変えてシカゴのStill Musicから再デビューを果たすとその才能を認められたのか、Aesthetic AudioやRush HourにFaces Recordsと言った海外の重要レーベルからも作品をリリースし、日本よりも海外にて高い評価を獲得する事になった。そのアーティストこそRondenionであり、日本におけるMoodymann以降のビートダウン・ハウスを追求する新世代のアーティストだ。数年に渡って世界各地のレーベルからEPを発表して培った音楽性は、この初のアルバムにも当然のように活かされており、生っぽいライブ感を生み出す粗雑なサンプリングによるハウス・ミュージックは正にデトロイトやシカゴの荒々しい感覚に繋がっている。それはサンプリングと言う単純なネタの切り貼りを使用し、曲の構成としてはミニマルな展開を軸としているが、そこから生まれるビート感覚は日本人離れしたラフな黒さとなっているのが特徴なのだ。本人曰く「ゴツゴツした感じにしたかった」との事だが、嘘偽りなくその言葉通りに荒ぶれるビート感や生っぽい芳香が漂う音質が、ゴツゴツとした逞しい音楽性へと繋がっている。それだけではない、Rondenionの音楽には男も濡れる甘美なエロスや感情を揺さぶる哀愁に胸が熱くなるファンクネスなど、人間の喜怒哀楽を隠す事なく表現するにようにソウルが込められている。実に人間臭い、人間味のある感情豊かな音楽であり、丁寧に計算はされながらも衝動を吐き出すようなゴツい音楽なのだ。最近のMoodymannが生演奏を主体とし変化した結果、失われてしまったファンキーなサンプリング・ミュージックが、このアルバムには息衝いているように思われる。ファンの期待に必ずや応えてくれる一枚だろう。




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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mala Feat. Dreiser + Sexto Sentido - Como Como (Brownswood Recordings:BWOOD0111)
Mala Feat. Dreiser + Sexto Sentido - Como Como
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早くからダブ・ステップにおいて頭角を表していたDigital MystikzのMalaは、更にその先へと進むべく昨年のアルバムではキューバ音楽にも接近し、再度高い評価を獲得している。とは言いながらも当方はダブ・ステップに興味はないのでスルーしていたが、アルバムからの10インチのカットにはデトロイトのTheo Parrishのリミックスが収録されていたので、即購入した次第である。"Como Como"のオリジナルも収録されているので聴いてみたところ、これがスローモーなディープ・ハウス状態で、ダブ・ステップな印象は殆ど感じられない。抜けの良いコンゴは爽やかで軽快な空気をを生み出すが、そこにしっとりと気怠くもメランコリーなピアノの調べが加わり、Dreiser & Sexto Sentidoによるボーカルが全体を湿らせていく。土臭い香りに包まれライブ感のあるディープなトラックは、一般的に思い浮かべるダブ・ステップとは全く異なっていた。それを更にTheo Parrishがリミックスしたのは、4分にも満たない原曲を2倍の8分にまで引き伸ばしつつ、重心の低いバーストしたようなキックも追加して完全にTheo流に塗り替えたビートダウン・ハウスへと深化している。音像をぼかしたエディットや朧気なシンセも加えてよりソウルフルなムードを強めてはいるが、原曲のイメージを壊す手の加え方はせずに、Theoらしい粗野な無骨な音作りで感情をより刺激するリミックスとなっているのは流石だ。言われなければ、Theo Parrishの新作と思い込んでしまう程の出来で素晴らしい。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Terrence Parker Feat. Reno Ka - Finally Part 1 (Planet E:PLE65356-1)
Terrence Parker Feat. Reno Ka - Finally Part 1

久しぶりのPlanet E新作は、ゴスペル・ハウスを掲げて活動するデトロイトの古参アーティストであるTerrence Parkerによるもの。元々はTerrence自身が主宰する Parker Music Worksから2012年にリリースされていた"Finally"が、今年になって複数のレーベルへとライセンスされたのだが、Planet EではPart 1とPart 2を手掛けている。このPart 1ではPlanet E主宰のCarl Craigと、そして何とNYハウスの重鎮であるLouie Vegaがリミックスを提供しており、実に豪華な内容だ。Terrenceによるピアノとオルガンが鮮烈なゴスペル的なオリジナルに比べると、"Finally (Planet E Mix)"はソウルフルなピアノのコード展開はありつつもテッキーなサウンドで塗り被され、綺麗目のモダンテイストを打ち出したハウスとなっている。それをCarl Craigが控えめにエディットした"Finally (C2 Edit)"は、幾分か派手な展開を抑えてじっくりとディープに低空飛行するような渋い調整を行っている。裏面に収録の"Finally (Louie Vega Dance Ritual Mix)"だが、NYハウスのLouieなのだからラテン系に塗り替えたのかと予想していたところ、全く予想していなかったディープなテック系へと塗り替えていたのには驚きだ。ソウルフルな女性ボーカルは生きているものの、エレクトロニックなシンセのリフや透明感のあるパッドを薄く伸ばして、洗練されたテック系に仕上げたリミックスは何も言われなければまさかLouieの作品だとは気付かないかもしれない。しかしやはりDJとしての活動の賜物か、10分にも及ぶ大作でありながら冗長さを感じさせずに、DJツール的なシンプルな構成としての使い易さもある。両面どちらも使い勝手の良いリミックスだろう。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |