CALENDAR
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
GIGI MASIN FOR GOOD MELLOWS
GIGI MASIN FOR GOOD MELLOWS (JUGEMレビュー »)
V.A.(監修・選曲:橋本 徹)
橋本徹によるGood Mellowシリーズに現代耽美派のGigi Masinが登場。メロウな選曲には定評のある橋本チョイスなので、間違い無し。4/19リリース!
RECOMMEND
VERSUS [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC546)
VERSUS [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC546) (JUGEMレビュー »)
CARL CRAIG,カール・クレイグ
Carl Craigの名曲がクラシックで蘇る。アレンジはフランチェスコ・トリスターノ。4/28リリース!
RECOMMEND
プレスクリプション:ワード、サウンド & パワー
プレスクリプション:ワード、サウンド & パワー (JUGEMレビュー »)
ロン・トレント,RON TRENT
Ron TrentによるPrescriptionからリリースされてベスト盤が2枚組でリリース。シカゴ・ディープ・ハウスの壮大な深さを体験。3/15リリース!
RECOMMEND
RECOMMEND
 (JUGEMレビュー »)

故ヨコタススムの初期名義、RingoのPlantationがリイシュー。ポップでテクノでハウシーな作品。3/27リリース!
RECOMMEND
HARMONIES (ハーモニーズ)
HARMONIES (ハーモニーズ) (JUGEMレビュー »)
LORD ECHO,ロード・エコー
ラヴァーズ・レゲエユニットのロードエコーによる3枚目のアルバムが到着。ファンキーでメロウなアルバムは4/7リリース!
RECOMMEND
Providence
Providence (JUGEMレビュー »)
Nathan Fake
Border CommunityからNinja Tuneへ移籍したNathan Fakeのニューアルバム。より変態的なサウンドに変化するのか?3/10リリース!
RECOMMEND
Selectors 002
Selectors 002 (JUGEMレビュー »)
Young Marco
Dekmantelのコンピレーションシリーズ第二段はYoung Marco。単なるレア盤にならない普遍的な作品を集めた内容だそうな。3/10リリース!
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Fred P. - Sound Destination (Soul People Music:SPMBLP002)
Fred P. - Sound Destination

NYを拠点に活動するダンス・ミュージックのFred PeterkinことFred P.は、Black Jazz ConsortiumやFP-Oner等複数の名義を用いてアンビエントとエモーション豊かなテック・ハウスを手掛ける事では随一のアーティストで、特に今人気が絶頂にあるのは間違いない。事実、多くのアーティストからリミックスを依頼され、彼のリミックスが収録された新作EPを見ない月は無いと言っても過言ではない程だ。DJではあるがトラックメーカーとしても活発に活動しており、アルバム/EP共に早いペースでのリリースを継続しているが、どれもフロア仕様かつリスニングにも耐えうる万能性がある点も評価の一因だろう。本作はそんな彼が2015年10月に突如としてSoundCloud上で公開していた作品で、いつしかウェブからは姿を消したものの2016年の中頃になって目出度くLP化されたのだ。制作は2012〜13年頃で古い作品を掘り起こした内容らしいが、彼の作品の中でも最も瞑想的なアンビエント性がありそこに生っぽいジャズ・グルーヴを組み合わせた音楽性で、深遠な世界を展開する事でリスニングとしての快適性が発揮されている。始まりの"Countryside Train Ride"はビートレスな正にアンビエントで、アトモスフェリックなパッドが揺らぎ笛の音などの有機的な響きが微睡みの中に引き込んで行く。続く"Leaving You Behind"は柔らかく繊細なジャズのリズムが刻まれ、そこに霧のような淡いシンセや癖のあるベースが水飛沫が飛び交う爽快な森林の中の雰囲気を思わせ、滴り落ちるピアノは神々しい光の木漏れ日のようだ。そして宗教的にも神秘的なアンビエントの"Dark Halls"を通過し、原始的なパーカッションが穏やかになりフォーキーなサウンドが落ち着いたダウンテンポとなる”Longing For You”、ざっくり生っぽいジャズーグルーヴが昼下がり3時の微睡みに誘う"Watch Over"などが待ち受けており、やはりそのオーガニック性とジャジーなビートが本作の肝だろう。短い曲が中心のアルバムに於いて"Berlin Sunrise"は13分にも及ぶ大作で、こちらは普段のFred P.らしい穏やかで幻想的な霧に包まれるようなディープ・ハウスなのだが、キラキラとした星の瞬きのような音も散りばめられており、いつにもまして静謐で神秘的だ。元々特徴でもあったアンビエント性はより存在感を増し有機的なグルーヴと融け合う事で、Fred P.流のフューチャー・ジャズとでも呼ぶべきアルバムとなった。斬新な音楽性でもなければ流行とも無縁の本作は、半ばクラシカルな佇まいさえ発している。



Check "Fred P."
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Amp Fiddler - Motor City Booty (OCTAVE LAB.:OTCD-5886)
Amp Fiddler - Motor City Booty
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
ダンス・ミュージックの聖地であるデトロイトと言えばテクノ/ハウスに於けるオリジネーターやイノベイターが存在し、他にも数多くの才能がひしめき合って発展を遂げてきた。黒人音楽由来のファンクを電子化したのがそれらなのだが、現在形のアーティストであるデトロイトのAmp Fiddlerは、よりファンクやソウル等のルーツを打ち出したプレイヤー兼シンガーだ。プレイヤーとしてGeorge Clinton率いるP-Funk軍団への参加を初め、メジャーなアーティストからアンダーグラウンドな方までサポートを行っており、このシーンに於ける裏方では重要な存在と呼べるだろう。Amp Fiddler名義で個人の作品をリリースし出したのは2000年以降の事だが、前述のようにその芸歴が長い事もあり音楽的にはテクノやハウスを軸にしながらもそれらはより黒人音楽的なディスコやファンクやソウルの要素が自然と強くなるのだろう。アルバムの始まりはミッドテンポのニューディスコ風な"Return Of The Ghetto Fly"で、ブイブイとしたシンセベースがファンキーで、そこにFiddlerの渋い歌声も加わり何ともメロウな曲になっている。続く"Superficial"でややビートは上がりだしてハウス色の強い歌モノだが、ベースやキーボードのクラシカルな展開はやはりプレイヤーとしての経験に裏打ちされたものだ。一転してまた緩めのグルーヴに戻る"Slippin On Ya Pimpin"は、シンセ・ベースはもとよりブラスやコーラスを用いたゴージャスな輝きのあるソウルフル・ディスコで、Pファンク由来のごった煮なパーティー感が堪らない。そして今尚クラブで定番としてプレイされるジャズ・ハウス名作の"1960 What?"のカバーもあり、原曲の熱いソウルなムードはそのままに4つ打ちのPファンク/ディスコへと生まれ変わらせ、今風のダンス・ミュージックと呼べるだろう。ジュークのような素早くキレのあるビートが攻撃的で、しかし感情的なコーラスにPファンク精神が宿る"Soul Fly Part 2"、逆にビートが落ちてどっしりと安定感のあるグルーヴに賑やかで華やかなコーラスやしっとりしたピアノが乗る"Steppin'"では温かいソウルに染められる。"Funk Is Here To Stay"ではGeorge Clintonも制作に加わっているが、ハウス・ミュージックがベースながらもブイブイと主張する個性的なベースやコズミックなシンセ、そして熱き感情を吐露するコーラスなどからはPファンクの音楽性が存分に感じられる。どれもこれもメロウなりファンクなりの感情的な歌モノで、デトロイト・テクノ/ハウスがよくエモーショナルと言われるのも、きっとそのルーツがそうなのだから自然の事だと再認識させられる。Pファンクが好きな人にお勧めするのは当然として、デトロイトのテクノ/ハウスの熱心なファンにも絶対に聴いて頂きたい一枚だ。



Check "Amp Fiddler"
| HOUSE12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Romare - Love Songs : Part Two (Ninja Tune:ZENCD234)
Romare - Love Songs Part Two
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
UKは老舗レーベル・Ninja Tuneからの新進気鋭のアーティストであるRomareは、しかしブラック・ミュージックからの影響を現在形のダンス・ミュージックへと見事に投影し、ヒップ・ホップとハウスの絶妙なバランスの上にある - 例えばデトロイト・ハウスのMoodymannやAndresのような - 音楽性によって一躍注目の的になった。2015年の初のアルバムである『Projections』 (過去レビュー)ではサンプリングを駆使したコラージュ的なビートダウン・ハウスとでも呼ぶべき音楽を披露し、UKのアーティストでありながらアフロ・アメリカンを存分に感じさせる作風が高い評価を受け、彼の方向性を決定付けたのは記憶に新しい。そこから一年半で届けられた2ndアルバムは、しかしサンプリングは用いつつもシンセサイザーからリコーダーにマンドリンまで生楽器も導入した事で、コラージュやハウス・ミュージック性は抑えながらも艶かしい胎動が伝わるブラック・ミュージックに磨きを掛けている。アルバムはヒップ・ホップ風のもっさりしたビートの"Who To Love?"で始まるが、湿り気を帯びたピアノや生温かいシンセとの組み合わせにより、実に官能的でディスコやソウルの匂いを漂わせる。続く"All Night"は比較的ストレートなハウスではあるが、やはり生々しく浮かび上がるベース・ラインやざっくりしたパーカッションが訝しいサイケ感を演出し、"Je T'aime"も同様に4つ打ちながらもパンキッシュなシンセやファンキーなベースによってディスコティックな躍動を生んでいる。"Honey"は前作には無かったタイプで、可愛らしい鉄琴やリコーダーがほのぼのレイドバックしたエレクトロニカを思わせ、Romareのメロウな性質が強く現れている曲だろう。逆に"Come Close To Me"は前作から続くコラージュ色の強いビートダウン・ハウス風味と言うべきか、リズムにも癖がありRomareの特徴が活きている作品だが、やはりデトロイトなんからに比べると随分とアーバンで洗練されているのはUK育ちだからなのか。本作ではコラージュによる不鮮明な霧が晴れ、生演奏の比率を増やした事で音の構造がよりすっきりして明快な音楽展開がされており、『Love Songs』なんて言うタイトルも嘘ではない温かいロマンティシズムが通底している。但しその分だけ前作にあったスモーキーなサイケデリアがやや後退している点は、それをRomareに求めている人にとっては物足りなさを感じる要因になるかもしれない。



Check "Romare"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Mark Farina - Mushroom Jazz Eight (Mushroom Jazz:MJ012)
DJ Mark Farina - Mushroom Jazz Eight
Amazonで詳しく見る(日本盤)

もうすぐ久しぶりの来日を予定しているアメリカは西海岸ダンス・ミュージックのシーンを代表すると言っても過言ではないMark Farina。シカゴ生まれでサンフランシスコで長く活動をする彼は例えば同郷の盟友であるDerrick Carterらとも活動しているが、その周辺の中でもFarinaの特異性を端的に表しているのがこの「Mushroom Jazz」シリーズだろう。シカゴ・ハウスではなくヒップ・ホップやダウンテンポを中心に気怠く甘美な夢の中へ誘うような世界を展開するそのプレイは、マッシュルームを喰ってジャジーな雰囲気に意識も朦朧とさせるような…かはさておき、ひたすら溶けるように気持ちが良いのは間違いない。ヒップ・ホップ中心ながらもガシガシと激しく繋ぐのではなくスムースにメロウに、しっとりとした質感と地に足が着いたグルーヴによって意外にもチルアウトな感覚させ漂わせる至高のミックス。前作から実に5年半とシリーズ物にしては随分と間が空いてしまったが、しかし全くその音楽性に陰りはなく相も変わらずトロトロとした白昼夢を体験させてくれる事だろう。このシリーズ、Farinaのファンがハウス・リスナーである事を差し引いても例の如く馴染みのアーティストの楽曲は少なく、当方もセットリストを見ても何が何だかではあるのだが、しかし一旦そのミックスを聴いてしまえば途端に魅了される事は間違いない。燦々と太陽の陽が降り注ぐ海辺をリラックスして散歩するような長閑な始まりから、ジャジーグルーヴも現れてうっとりと白昼夢に浸り、気怠さは保ちながら鋭利なビート感覚で体を揺らし始める中盤、ハウス感を増して滑らかなビートで心地良く揺らす後半と、実に大人びて優雅なプレイは真夜中のパーティーの興奮とは異なる昼間の陽気なムードが満ち溢れている。これがきっとサンフランシスコの温和な雰囲気なのだろうか、非常にアンダーグラウンド性の高い選曲をしながらも決してこれみよがしになる事はなく、弛緩して開放感溢れる気持ち良さをそのままに体験させてくれる事にDJとしての姿勢が現れている。今回の来日でもハウス・セットだけでなくMushroom Jazzセットを予定しているそうなので、その予習としてもお勧めする。

Check "Mark Farina"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jino / Ohno / Mitchell / Mills - Kobe Session (Axis Records:AX070)
Jino / Ohno / Mitchell / Mills - Kobe Session
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)

もはやテクノという世界を飛び出て例えば映画音楽、例えば交響楽団との共演、例えばライブセッションなど…その活動の幅は単なるクラブDJに収まりきるものではなく、創造力を実現させるアーティストとして孤高の地位を確立したJeff Mills。そして次なる挑戦は「Axis Audiophile Series」の第一弾となる本作で、180gのヴァイナルに32bit/48kHzの音源を収録した高品質のマスタリングを実施しているそうだ。音質への拘りも興味深いが、しかし本作の面白みはDVD『Exhibitionist 2』で実現したドラマーとの即興演奏を発展させたセッションであり、ここでは2015年9月19日にTodaysArt.JPにおける本人を含め4人の演奏者が行ったライブ・レコーディングが聞けるのだ。Jeff自身はTR-909 &パーカッションを、日野賢二がベース、Buffalo Daughterの大野由美子がMoogシンセ/ボーカル、デトロイトの盟友であるGerald Mitchellがキーボードを担当しており、「Techno Meets Jazz And Fusion」とでも呼ぶべき過去のジャズアーティストがもしテクノに挑戦したらというような創造力させ働かせる。優美なエレピの滴りから穏やかに始まる"Eventide"は、その後TR-909にキックやハイハット、そして生のベースがリズムを刻みだすと途端にライブ生が強くなり、マシンのみによるプレイとは異なる自由で活き活きとしたうねりが生まれてくる。TR-909によるリズムにしても平坦ではなく小刻みに強弱の変化が加えられ、美しさを彩るGeraldによるエレピ使いに大野による輝きを含んだMoogが自由に舞い踊るソロによって開放感がぐっと増し、15分にも及ぶインプロビゼーションは壮大なコズミック・ジャーニーを喚起させる。"Happy Gamma Ray"は何だか物悲しいベースソロで幕を開け、TR-909によるクラップやハイハットが尖ったビートが疾走りだし、そしてジャズ色の強いメロウなエレピのコード展開とスラップ奏法も使用したファンク色の強いベースによって、感傷的なムードに染めていく。中盤ではJeffによるものだろうか軽快なパーカッションの響きも加わる事でライブ感を増し、豊かな音色の刺激的なムーグのソロプレイもドラマティックな盛り上がりを生むのに一役買っている。Jeff一人では成し得なかった人間の手によるテクノ・セッション、彼のプロジェクトの中でも最もエモーショナルで最も自由度の高い音楽性で、過去の音楽からの影響を現在のテクノへと投影した挑戦はその面白みだけでなく音楽として優れている。宇宙の中を旅し続けるJeffの歩みはまだまだ止まらない。



Check "Jeff Mills"
| TECHNO12 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |