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外神田deepspace - Shinjuku Lights (Clave House:clave002)
外神田deepspace - Shinjuku Lights

2016年にデビューを飾った外神田deepspace、またの名をAquarium。東京を拠点に活動する以外の経歴はよく分かっていないものの、前者はマシーナリー性を、後者はオーガニック性をとコンセプトを分けて活動しているそうで、デトロイトからの影響もありそうなテクノから色彩豊かで透明度の高いアンビエントまで名義を使い分けて展開する。まだデビューから2年も経ってはいないものの音そのものの評価で着実にその名が知られてきているように感じるが、デトロイトの新興レーベルであるClave Houseからの第二弾となる本作も彼の評価を高める事に寄与する一枚になる事は間違いないだろう。タイトルである新宿ライト、想像するのは高層ビルから見下ろされる喧騒に満ちた繁華街に煌めくネオンライト、東京というアーバンシティーの夜の雰囲気をイメージしたのだろうか。正に闇の中に豊かに煌めくネオンライトのようにキラキラとした電子音が鳴っている"Shinjuku Lights 01"は、ビートレスな事でアンビエント性の高い美しさによって作品の序章的な意味合いを感じさせる。続く"Shinjuku Blue"はディレイを強調したダビーな上モノの奥に透明感のあるシンセが微かに鳴るフローティング感溢れるダブ・テクノだが、例えこういったダンス・トラックであっても激しさよりは繊細な音響美への傾倒が強い。"Shinjuku Lights 05"ではより伝統的なダブ・テクノ、つまりはベーチャンへと接近したようなアブストラクトな電子音響を用いつつ、地に根を張ったずっしりしたキックでミニマルな機能面の特化もある。裏面へと移り変わるとロウな雰囲気が強くなり、粗雑で安っぽいリズムを用いてシカゴ・ハウスらしさも思い起こさせる"Shinjuku Lights 07"はオールド・スクールな趣があり、しかし耽美に舞う上モノはデトロイトの雰囲気そのものでレトロ・フューチャーな都会の風景へとリンクする。そして過激でロウな雰囲気がEPの中では特に異色にも思われるシカゴのアシッド・ハウスやテクノの要素がある"Shinjuku Lights 04"は、強烈なアシッド・ベースが執拗に迫りつつ暗くも情緒的なパッドに彩れて、何だか繁華街の喧騒の真っ只中に居るようだ。タイトルから察するにコンセプト前提の作品は、しかし外神田deepspaceのリスニングとダンスの要素がバランス良く存在し、アーティストのインテリジェント性の高いテクノの魅力が詰まっている。新世代の台頭を予感させる存在であり、今後も楽しみなアーティストだ。



Check 外神田deepspace
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jouem - Episodes 5/8 - The Edict Of Restoration (Mojuba:mojuba jouem 5)
Jouem - Episodes 5/8 - The Edict Of Restoration

2012年に開始したJouemの「Episodes」シリーズも5年をかけてようやく5枚、つまり平均すると1年に1枚のペースなので合計8枚を予定している事から残りは3年。随分と長い時間をかけて完結に至るこのシリーズは、8枚のEPのジャケットを合わせると1枚のアートワークが完成するというコンセプチュアルな内容だ。手掛けているのはMojubaを代表するアーティストの一人であるSven Weisemannで、複数の名義を用いて活動している事もありこのシリーズとしては実に2年ぶり。少々時間は空いてしまったもののSvenらしい繊細な美しさや叙情性の強いムード、そして深いダビーな残響を活かした作風に変わりはなく、ダンスからリスニングまで作風はありながら深遠な世界を覗かせる。A面にまるまる収録された"Anomalous Diffusion"はテンポよく心地良い4つ打ちを刻むダンス・トラックではあるが、ぼやけた男性声のサンプリングや紫煙のように抽象的なアンビエントな上モノを用いて幻惑的な揺らぎを生みつつ、スモーキな音像の中に反復する電子音が道を指し示すようで、ヒプノティックな性質が強い。よりアンビエントなりディープな要素が強い"Kazumi Cycle"は湿り気を帯びながらも無感情に淡々とした4つ打ちがJouemらしく、底から浮かび上がってくるパッドは薄く薄く伸びていく中にひんやりとしたパルスも織り交ぜ、感情を排してアンビエントの霧の中を突き進む。隙間の目立つ緩やかなブレイク・ビーツを刻む"Contagion"は異色さに面白さを感じるが、悲壮感漂う繊細なピアノの美しさや変則リズムから広がっていく残響が奥深さへと繋がっており、ダブ・テクノの深遠さを特に物語っている。毎度の事ではあるがこの幻想が広がる残響の中に情緒性も交えたWeisemannの作風は、その強い個性が故に逆にレーベルに対してのイメージも植え付ける程で、Mojubaを代表すると言っても過言ではない。とアーティストとして非常に才能があるにもかかわらず、ここ何年も来日が無いのは至極残念である…と思っていたところ、当記事執筆中に来日が決定したようだ。



Check Sven Weisemann
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Norm Talley - Norm-A-Lize (FXHE Records:FXHE NT#1000)
Norm Talley - Norm-A-Lize

作曲家としてデビューは1997年と決して彼の周辺のアーティストに比べると早くはないため知名度では及ばないものの、80年代からDJとして活動をしているデトロイトの古参の一人であるNorm Talley。2000年代に入ってからはビートダウン・ハウスの盛り上がりの中でDelano SmithやMike Clarkと組んだThe Beatdown Brothersなる活動等で注目を集め、特に2010年以降は積極的に楽曲制作を行いミニマルな機能性からソウルフルな感情まで持ち込んだハウスをリリースし、停滞するデトロイト勢の中でも息巻いている一人だ。さて、デビューから20年を経て初めてリリースされたアルバムは、同じくデトロイトのOmar Sが主宰するFXHE Recordsからだ。レーベルとしては粗い音質のロウ・ハウスから感情性を込めたビートダウン・ハウスにディスコ・サンプリングなモノまで扱っているが、このアルバムにはそれらの要素がみな詰まっていて、そして何よりも長いキャリアを経てリリースされただけに円熟味なり安定感を含んだ完成度だ。アルバムの始まりは恐らくサンプリングを用いたであろう"Get It Right"で、凛とした輝きのあるピアノコードや女性のボーカルに引っ張られるディスコ・ハウスでファンキーだ。続く"Seneca St. Gruv"は鋭いハイハットが切り込んできて機能的なミニマル性もあるハウスだが、しっとりエモーショナルなシンセのコードがいかにもデトロイトらしい。そして底からもりもりと盛り上がってくるようなビートダウン風な"Dub Station"は、そこまでは遅く粘性のあるスタイルではないものの反復する上モノの覚醒感で深みにはまる。ディスコ・ハウス路線が爆発した"Alright"はアルバムの中でも特に耳を惹き付ける曲で、同郷のL'Reneeをフィーチャーしてファンキーな歌を聞かせつつ図太いキックの4つ打ちやサンプリングによる金属的な上モノの派手な響きもあり、肉体は激しく揺さぶられる。かと思えばざらついたフィルター処理で訝しい黒さに染まるビートダウン・ハウスの"No Need 2 B"、デトロイト・テクノのハイテックな感覚を持ち込んだ疾走感のあるテクノの"Cause I Believe"、アルバム中最も激しくひしゃげたようなリズムを刻むテクノともディスコ・ハウスともとれる強烈なダンス・トラックの"The Body"、そしてリズム重視でひんやりとした温度感のミニマル・テクノな"The Rise"と、様々な曲調が収められた本作は長いキャリアに於ける集大成と捉えられるだろう。決して作品として纏まりが無いようには全く感じる事はなく、色々な要素は確かにありつつもそれもデトロイトのアーティストが実践しているものであり、長年の経験に裏打ちされた音楽性がここに集約されているのだ。



Check Norm Talley
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Outsiders 【旧店名】凛 大崎店
The Outsiders 1

ラーメン二郎のインスパイア店の凛 渋谷店で食べた「新みそ」が程よく辛い味噌味でなかなか美味しかったのを思い出し、系列店のThe Outsidersにも同じ内容である「辛ソバ」があるというのを知り、大崎まで足を伸ばして訪問してきた。このThe Outsidersは実は元々凛の大崎店だったのだが、2010年4月頃に凛改めThe Outsidersへと店名を変えて再出発。が更に2012年9月には五反田に系列店のDapper Dan NOODLEを開業した事でThe Outsidersがクローズする予定だったものの、何があったのか定かではないがその後Dapper Dan NOODLEが閉店して、その代わりにThe Outsidersは今も尚運営を続けている。取り敢えず今回は目的だった「辛ソバ」(800円)を注文、トッピングはニンニクマシで(ここは野菜や脂マシのオプションは無し)。

やる夫1

そんな風に考えていた時期が俺にもありました
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| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC3 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Palmbomen II - Memories Of Cindy (Beats In Space Records:BIS031)
Palmbomen II - Memories Of Cindy
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奇才を多く擁するBeats In Space、フロアを激しく揺らすダンス・トラックからエクスペリメンタルな要素の強いリスニングまで、それはテクノだけに限らずハウスやディスコにアシッドまで多岐に渡るが、そんなレーベルの多彩性を一人で表現してしまうアーティストがロサンゼルスで活動するKai HugoことPalmbomen IIだ。2010年頃からユニットのPalmbomenとして活動していたようだが途中で恐らくプロジェクトは単独のものとなり、それに合わせてPalmbomen IIと名義を改めて2015年にBeats In Spaceからリリースした同タイトルのアルバムが注目を集める。TBやTRにアナログ/モジュラーシンセなどヴィンテージな機材を用いて、生々しい宅録的な音質と一発録りを思わせる簡素な構成によるテクノ/ロウ・ハウス/ディスコ/アンビエントのニュアンスがある音楽は、何処の国にも所属しないようなミステリアスな世界が広がっていたのだ。そして新作も大きな路線変更はないもののCDでは2枚組のボリュームで、アメリカのSFドラマである「X-Files」のキャラクター・Cindy Savalasに焦点を当てたコンセプチュアルな作品らしく、そういった点でもユニークさがある。アルバムは水の流れる音や女性のスポークンワードを用いつつ、異国情緒でローファイ感のある旋律でエキゾチック性もある"I Feel Everything"によって、ストーリーの中へと誘われる。続く"Pure Tibet"では錆びたようなTR系のドラムマシンと憂いのあるメロディーに懐かしいロウ・ハウス、いや古き良き時代のシカゴ・ハウスへと接近し、"LOHAnet"もうねるアシッド・ベースとローリングするようなキックやスネアがシカゴの安っぽいハウスを思い起こさせるが、その粗い音質に対してメランコリーなメロディーが夢現な世界を演出している。特に甘くドリーミーな白昼夢に浸るのは"Seventeen"、カタカタとした朽ちたマシンビートと覚醒的なアシッドの反復にポップな女性ボーカルやキラキラときらめく電子音が混在する個性的な曲で、荒廃した世界観の中にも救いが感じられる。アシッドに振り切れた"pyrotechnomarco"のように歪んだアシッド・ベースや不気味な電子音などに加え、敢えて粗悪さを強調した音質も相まって頭もくらくらす毒々しいアシッド・ハウスになっており、激しくなくとも精神に侵食する効果的なダンス・トラックもある。テクノやハウスにアンビエントなどが交互にやってくる流れではあるが、アルバム全体を通して初期衝動の粗さを強調した音質による統一感はあり、そして何よりも何処とも分からない朽ち果て不気味な世界の中に甘い幻想が広がる架空のサントラ感が素晴らしい。昨今のローファイ流行の中でも特に本作は、狂気と快楽を両立させたレトロ・フューチャーな作品で素晴らしい。



Check Palmbomen II
| TECHNO13 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |