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Emilie Nana - I Rise - The Francois K Remixes (Compost Records:CPT 527-1)
Emilie Nana - I Rise - The Francois K Remixes
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DJだけではなくアーティストとしても比類なきプロダクション能力を持ったFrancois KevorkianことFranocois K.も、近年は基本的にはDJ業へと専念しており、彼自身の素晴らしい音楽を聞ける機会が減っているのは本当に残念に思うばかり。とそんな所にFranocois K.による久しぶりのリミックス作品が届けられたが、こちらはカメルーン出身でフランスで活動するEmilie Nanaの『I Rise』のリミックス作品。Nanaは主にCompost Recordsで活動するアーティストで、ハウスを軸にしながらブロークン・ビーツやヒップ・ホップ、アフロやダウンテンポといった音楽性を含む幅広さがあり、その意味ではCompostらしいクロスオーヴァーな音楽性を継承している。『I Rise』の原曲も未来感あるエレクトロニックな響きに崩したリズム感のブロークン・ビーツを用いて、クールかつスペーシーな作風が魅力的なものではあるが、そこにFranocois K.の手が加われば完璧なまでのハウス・ミュージックに生まれ変わる。"Francois K Journey Vocal"は歌を残したリミックスで原曲のイメージを変えるというよりは更にスペーシーな世界観を強調した内容で、硬いキックや軽やかなパーカッションを用いた安定感のあるハウス・ミュージックの4つ打ちと透明感のある電子音のリフで引っ張っていくが、無駄な音が無くすっきりした間がより大きな空間性を生んでおり、この音の間を活かした構成がFranocois K.のダブ的空間処理に繋がっている。激しくもなければ緩くもない丁度良いグルーヴ感が走りながら、浮遊感のある音響処理によってまるで宇宙空間を遊泳するような世界観で、10分越えの大作ながらも全く冗長に感じずに何処まで行っても洗練されたエレクトリック・サウンドに魅了される。"Francois K Dub"はその名の通りボーカル無しのインストバージョンだが、そのおかげでパーカッションの心地好い響きや繊細な電子音のメロディーがもっと感じられるようになり、スペーシーなディープ・ハウスとしてミックス向きな印象だ。"Francois K Bonus Beats"はもう完全にツール特化型のリミックスで、ドラムやパーカッションを前面に打ち出したリズムトラックなのだが、骨太なキックのグルーヴ感や爽快なアフロ・パーカッションが弾けており、ダビーな音響空間がとても奥深い。以前に比べ制作面においてはペースは落ちているものの、やはり制作に於ける能力も超一流で流石のFranocois K.と言わざるを得ない。



Check Emilie Nana
| HOUSE14 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Placid Angles - First Blue Sky (Magicwire:MAGIC017)
Placid Angles - First Blue Sky
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初期デトロイト・テクノに於ける重要なレーベルであるRetroactiveのカタログに名を連ね、その後1997年に『The Cry』という叙情的なアンビエント・ブレイクビーツの名作アルバムを残したまま、その名義では活動を停止し続けてある意味伝説化したPlacid Angles。それこそデトロイト・テクノの中でも屈指のアンビエント性を誇るJohn Beltranの別名義で、彼らしい優雅で美しいメロディーに躍動感溢れるブレイク・ビーツを絡めた作風は、どこか哀傷的な気持ちさえ呼び起こす素晴らしいものだった。だがしかし2000年以降になるとBeltranはやたらラテンなりオーガニック性の強い音楽、またはポストロックやエレクトロニカ方面に手を出したりとやや行き先を見失っていたと思う。ところがこの2〜3年の活動では初期のブレイク・ビーツを含めたダンスのグルーヴをはっきりと打ち出し、多くのファンが望んでいる初期作風が見事に戻ってきている事を感じた者は多いだろう。そして2019年、John Beltran名義の素晴らしいアンビエント・アルバム『Hallo Androiden』とほぼ同時期にこのPlacid Angles名義では22年ぶりとなるアルバムがリリースされた。先ず断言しておくと期待を越えて素晴らしいアルバムであり、冒頭の"First Blue Sky"からして喜びが溢れ出して体が飛び跳ねるような力強いジャングル風なビートが走っており、そこに清涼で爽快なパッドと希望に満ちたシンセのメロディーが大胆な動きを見せ、スケール感の大きい叙情性と共に躍動感が突き抜けている。続く"Angel"は悲哀が心を浸すアンビエントなムードで始まりつつも、次第に鋭利なリズムが加わって骨太な4つ打ちを刻みながら、メランコリーに染めていく感傷的なテクノだ。"A Moment Away From You"は近年よく見受けられる作風で、キック抜きでスネアやハイハットによる荒々しいリズムが溜め感を作りつつ、動きの多いIDM系の美しいシンセも躍動感を作る事に付与する曲で、キック抜きでも十分にグルーヴを生み出している。また"Vent"も過去の作風でも印象的だった幻想的な女性ボーカルを用いており、そこにしなやかなドラムン・ベースのリズムが荒れ狂うようにリズムを叩き出し、桃源郷へと上り詰める如く美しいシンセによって上昇気流に乗る激しくも叙情的な一曲。ジャジーな感覚もあるざらついたブロークン・ビーツ寄りな"Bad Minds"は、シンセのドラマティックなコード展開と希望溢れるポジティブなリフによって、うきうきと跳ねながら喜びが溢れ出しているようだ。そして最後の"Soft Summer (Revisited)"、これは1996年のBeltran名義の作品のリメイクなのだが慎ましく静謐な弦楽器の美しさが際立つアンビエント寄りなテクノで、リズムは入っているものの実に穏やかで優しいビート感にうっとり夢心地となる。ファンとしてはもう文句無しの期待通りでリズミカルかつデトロイト的な叙情性爆発のアンビエント/テクノの応酬で、今Beltranが再度アーティストとして春を迎えている事が感じられる。8月には来日予定もあり、今から期待せずにはいられない。



Check John Beltran
| TECHNO14 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dimitri From Paris & DJ Rocca - Works (Toy Tonics:TOYT 094)
Dimitri From Paris & DJ Rocca - Works
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2012年始動とまだそれ程歴史が長いわけではないが、既にカタログナンバー100に迫ろうとする程の勢いで量産体制を続けるドイツのToy Tonics。ディスコやイタロ、ファンクやバレアリックといった音楽性を包括し多くの次世代タレントによるフロア即戦力なダンス・ミュージックを送り出す人気レーベルの一つだが、こちらはその親レーベルであるGommaなどから素晴らしい相性を披露するパリジャン屈指のディスコDJなDimitri From ParisとイタリアのDJ Roccaのコンピが、過去にリリースした名作群を纏めたその名も正に『Works』。Gomma自体は既に活動を停止してしまったようだが、そこからリリースされていた古い作品は今になって新鮮に聞こえるからと敢えてサブレーベルであるToy Tonicsからそんな名作を纏めてリリースする事にしたそうで、事実ここに収録された曲はどれもキラートラックである事に異論はない。何と言っても目玉は2012年作の"Glad To Know You (Ray Mang's Flying Dub)"で、Chaz Jankelによる80年代ディスコ・クラシックをDimitri From Parisらがカバーした曲を更にRay Mangがリミックスしたものだが、どたどたしたドラムのリズムにゴージャスな響きのシンセコードやオルガン、ファンキーなギターカッティングや綺羅びやかなコーラスワーク、そしてブレイクでの懐かしさ溢れるピアノの展開など何処を切り取っても完全なディスコ・スタイル。一発で耳を魅了するキャッチーさは言うまでもないが、Ray Mangによるダビーな音響処理によってスケール感を増して気持ち良くノックアウトしてくれる。"Ero Disco Theme"は2011年作、こちらはよりアッパーでノリノリなグルーヴ感にスペーシーなシンセで爽快感を出しつつも、安定感のあるベースラインが底辺で主張し、ぐいぐいと力強く押し迫る骨太ブギー・ディスコだ。2012年のHard Tonの曲をリミックスした"In This Moment (Dimitri From Paris & DJ Rocca Erodiscomix)"は原曲はアシッドやシカゴを匂わせる曲調だったものの、リミックスではそんな雰囲気は一掃されディスコな煌めくピアノやシンセを前面に打ち出し、色っぽいファルセットボイスも合わせて随分と甘めのポップなディスコに様変わり。途中から入ってくる朗らかなフルートの旋律なんかも、古き良き時代のディスコを思い起こさせる。また配信のみ2011年作の"I Love New York"を収録しているが、こちらは90年代前後のニューヨーク系のヒップ・ハウスといった印象で、ずんずんと重心の低いグルーヴが揺れつつファンキーなボーカル・サンプルや熱くも妖艶なサックスが彩り、オールド・スクール感が爆発している。流石に名作を纏めただけに全曲素晴らしいディスコ〜ハウスばかりで、何ともお買い得な一枚だ。



Check Dimitri From Paris & DJ Rocca
| HOUSE14 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gallo - Colori EP (Hell Yeah Recordings:HYR 7201)
Gallo - Colori EP
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イタリアからのモダン・ディスコ/バレアリック系レーベルであるHell Yeah Recordingsは例えば日本で活動するCalmやMax Essaの作品もリリースするなど、そういったグローバルなアーティスト性によって日本でもちょっとした注目を集める実力派レーベルだ。そのレーベルからリリースされたGalloなる聞き慣れないアーティストの新作が思いの外素晴らしいので、是非とも聞いて欲しい。Galloは2018年から同レーベルやSlow Motion Recordsから作品をリリースし始めたベルリンを拠点とするイタリア系アーティストのようだが、元々DJとして活動しつつBalearic Gabba Sound Systemのメンバーの一員でもあるなど、音楽家としては決して新人ではないようだ。さて、この新作だがバレアリック・クラシックとなってもおかしくはない位に開放感があり清涼な空気に満たされるバレアリックな世界観があり、キックレスの"Colori"はきれいめの艷やかなシンセのコードやフレーズと底辺で唸るようなベースラインのみでひたすら平穏な時間が続くアンビエントな感もある曲で、全く汚れの無いピュアな響きが体の隅々まで浄化するようだ。そしてゆったりとリラックスしたリズムを刻む"Sapori"は透明感のあるパッドを伸ばしながら和んだシンセのフレーズで何処までも広がる開放感を演出し、次第に入ってくる優美なピアノのコードが加わるとイタロ・ディスコ的な雰囲気も生まれて、90年代前後のオールド・スクールな時代を思い起こさせる。"Odori"は日本の踊りを指しているのだろうか、崩れたグルーヴィーなリズム感に揺さぶられ郷愁たっぷりなメランコリーなメロディーは、海辺の夕日が落ちてオレンジ色に染まっていく時の切なさを誘う。そして何とバレアリック・レジェンドの一人であるChris Cocoもリミキサーとして参加しており、"Colori (Chris Coco Deep Space Version)"は原曲のイメージを変えるのではなく、リバーブ系の残響を用いる事で視界が揺らぐ音響を作り、身も心も全てが自然の中に融解していくような心地好い白昼夢状態を生み出している。全曲見事にバレアリック仕様、特にイビサ系の自然を感じさせるバレアリック代表のMark Barrott辺りとも共鳴する音楽性で、これは要注目な存在だ。



Check Gallo
| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Specter - Built To Last (Sound Signature:SSCD13)
Specter - Built To Last
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近年は主宰のTheo Parrish以外のアーティストによる作品を積極的にリリースし、それによって音楽性の拡大を成し遂げているデトロイトの重要レーベルであるSound Signature。本作はそのレーベルから2018年8月にリリースされたアルバムで、手掛けているのはシカゴ出身のAndres OrdonezことSpecterだ。過去には同レーベルより2010年に『Pipe Bomb』や2012年作の『The Gooch EP』がリリースされており、Parrishの御眼鏡に適った人材である事は明白だ。2000年の初頭からリリースを開始しているもののそれは散発的であり、デトロイトという才能が集まる場所に於いてもその知名度は大きいものではなかったが、このキャリア20年にして初となるアルバムで(レーベルの後押しもあって)その存在感ははっきりとしたものになるに違いない。過去のEPは色味が無く錆び付いた音響のロウ・ハウスであったが、その流れは基本的に変わらずにシカゴ・ハウスの簡素なマシン・グルーヴに仄かに燻るようなデトロイトの叙情性が一つとなったダウンビートなハウスが中心で、レーベル性でもあるブラック・サイケデリアにも沿っている。アルバムは安っぽい音響の簡素なリズムマシンのロウなビート感に不気味なボーカル・サンプリングをループさせ、闇の中にくすんだような上モノが微かに持続する"What Else You Do"で始まる。続く"Under The Viaduct"ではチキチキとしたハイハットと金属的なパーカッションに鈍いベース音が目立つしっとり目のディープ・ハウスで、薄っすらと浮かび上がる幽玄なシンセには燻るように燃えるエモーショナル性が感じられ、剥き出し感あるシカゴのローファイな音響ながらもじんわりと肌に染み込む感情性がある。奇妙な電子音響とカチカチとしたシンプルなリズムの"0829 Fifty Fifty"は鈍くずぶずぶとしたアシッディーなベースも相まって、混沌からトリッピーかつサイケデリックな雰囲気が生まれているが、ピアノの和やかなコードによってディスコな感覚も伴っている。一方で"Not New To This"は彼の初期の作風を踏襲したクラシカルかつメロウなディープ・ハウス性が強く、コンガのからっと爽快な響きや滑らかなビート感に情緒的なシンセや闇夜に映えるピアノを被せて、エモーショナルな漆黒のデトロイト・ハウスそのものだ。しかしやはり近年のSpecterの音楽性を表すのは、例えば"Tamarindo"のようにドタドタとした辿々しいリズムマシンのビートと鋭利なハイハットが激しく刻まれ、オルガンのミニマルなフレーズを用いて混迷とした雰囲気の中を突き進む衝動剥き出しのロウ・ハウスのような曲ではないだろうか。シカゴ・ハウスの荒くもタフな音響を受け継ぎビートダウン・ハウスによって混沌としたサイケデリック性を見せるSpecterは、Parrishが確立させた音楽の継承者と呼んでも差し支えないだろう。



Check Specter
| HOUSE14 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |