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2019/2/22 Music Of Many Colours with Rancido @ Contact
特にハウス・ミュージックに対しては深い造詣とそれを利用して素晴らしいDJプレイを行っているDazzle Drumsが、2017年4月から始動したパーティーが「Music Of Many Colours」だ。以前より毎月のレギュラーパーティーとして「Block Party」も主宰しているものの、それとは異なりこちらはそのタイトル通りに様々なジャンルの音楽を展開する事が前提としているようで、古典のハウス・ミュージックを尊重するDazzle Drumsが音楽領域をより広げようとするプレイが聞けるのではと予想している。そして今回そんなパーティーのゲストに迎えられたのはInnervisionsなどからもリリースをしているRancidoで、最近Dazzle Drumsが推しているアフロ・ハウスとエレクトロニックなサウンドを融合させたディープな音楽性との事。レジデントのDazzle Drums、そしてゲストのRancidoそれぞれが一体どんな風にパーティー名から意識される音楽をどう展開するのか、興味は尽きない。
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| EVENT REPORT7 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
山口美央子 - 月姫 (pinewaves:PW-04)
山口美央子 - 月姫
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ダンス・ミュージックの界隈で発生している和モノ・ブームだが、例えばニューエイジやアンビエント方面で前衛的な活動を行うMusic From Memoryからもニューウェーブ・ポップのdip in the poolがリイシューされるなどの流れを見ると、それを単なるブームとして冷ややかな視点で見逃してしまうのはもったいない。時代に埋もれながらも魅力ある作品だからこそリイシューに至っている事も事実であり、例えば2017年に纏めて3枚リイシューとなった山口美央子のアルバムも、当時は売れなかったものの同様に魅力的だ。1980年に「シンセポップの歌姫」というキャッチコピーでデビューしたそうだが、売上的には芳しくなくその当時の最終作品である本作で自身の作品を制作する事は止めてしまう。その代わりに作曲家として様々なアーティストに楽曲を提供し、表舞台には立たずとも音楽的才能を発揮していたようだ。

さて、1983年にリリースされた本作は、それまでのオリエンタルなシンセ・ポップ/テクノ・ポップな作風ががらっと変わったわけではないが、しかしジャンルとしてのアンビエントではなくアンビエントなムードが全体に立ち込めており、その意味では昨今のアンビエントやニューエイジの再評価の中に含められてもおかしくはないだろう。プロデューサーに立川直樹、アレンジャーに土屋昌巳、シンセサイザープログラマーに松武秀樹など一流のサポーターが揃っている事も影響は大きいだろうが、何処か懐かしいレトロなシンセのサウンドの響きと共に哀愁が溢れ出す山口のメロディーの素晴らしさは、非常に耳馴染みが良いという意味でポップだ。風鈴のサンプリングから始まるアンビエント調の"夕顔 ―あはれ―"はしかし繊細で美しいピアノのコードへと展開し、シンセの効果音も色々と鳴る中に切なく悲哀の歌が続く。続く"夏"は流麗なシンセストリングスやアナログのキックが印象的で、演歌にも似たようなゴージャスな感もありつつ、物悲しい歌によってしんみりと纏められている。そして"沈みゆく"では何とTR-808のリズムマシンによる素朴で簡素なリズムが鳴っており、そこにシンプルながらも繊細な美しさが際立つピアノが淡い叙情を付け加え、シンプルな構成だからこそ音の響きや心に染みる旋律の良さが際立っている。本作を最も特徴付けているのは"白昼夢"で間違いなく、浮遊するようなアブストラクトなシンセから始まり、そこからほんのりとメランコリーなピアノの旋律が現れ霧がかったようなシンセが全体を覆うこの曲は、正に白昼夢に溺れている状態のポップ・アンビエントだ。中には"月姫 - Moon Light Princess -"のようにアニメソングにも似たような弾けるシンセ・ポップな曲もあるが、変わったシンセの使い方の響きやアタック感の強いキックなど、ここら辺はYMO辺りのファンにも訴求出来るだろう。アンニュイだったりメランコリーだったりという要素が曲によって現れながらも 全体としてはポップでアンビエントな響きで山口の書く旋律が非常に心打つもので、時が経とうとも全く風化しない普遍性がある。何故当時これが売れなかったのか、それは時代が早過ぎたのかもしれないが、こうやって和モノ・ブームの中で再発掘されたのは当方にとっても山口というアーティストに出会うきっかけとなり非常にありがたいものだ。





Check Mioko Yamaguchi
| ETC4 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kim Brown - Pleasuredome Continuum EP (Needwant Recordings:NEEDW 056)
Kim Brown - Pleasuredome Continuum EP
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Sven Weisemannの変名でありつつ当初は謎のアーティストだったJouemや全く経歴の分からないProstituneらを送り出してきたJust Another Beat自体も派手な活動をするでもなくミステリアスな佇まいを発しているが、そんなレーベルの主軸であるのがこのKim Brwon。当初はソロアーティストかと思っていたら、実はJi-Hun KimとJulian Braunの名からアーティスト名を取ったユニットである事が判明するなど、やはりその幻のような存在感は他のレーベルメイトと同様だ。柔らかい有機的な音色や美しい電子音のパッドを活かしたディープ・ハウスは、静謐の一言でダンス・ミュージックと言うよりはリスニング性が強く、気品ある響きは熱狂や興奮とは真逆の快適性に優れている。しかし目下最新作である本作は過去のどの作品よりも躍動感を増してダンス寄りに接近し、明らかに夜のフロアを意識した音楽性へと向かっている。"Helical Scan"はそんな躍動感をエネルギッシュで生々しいブレイク・ビーツで表現しており、そこに羽毛のようにふわっとしたパッドが幻想的な旋律を被せながら、真夜中のダンス・フロアから朝焼けが登ってくる時間帯にかけての雰囲気を伴った清々しい高揚感を得たエモーショナルな展開をし、ダンスでありながらもKim Brownらしい情緒豊かな作品だ。同様にブレイク・ビーツを用いた"Ceramic Unicorns"は疾走するのではなく抑えめのビート感で、マイナーコード調のか細いパッドにディレイをかけながら奥深い空間演出を行うが、ざくざくとした荒々しいハイハットなどのリズムがオールド・スクール感を強めている。そして他にはLet's Play Houseなどからもリリースする新興勢力のEarth Boysと、ブリストルのニューカマーであるKembackがリミックスを提供している。"Helical Scan (Earth Boys Remix)"は原曲の雰囲気を全く損なわずにリズムはフラットなディープ・ハウスに均し、その分だけ水平線をすっと滑っていくような心地好い浮遊感が生まれており、透明感のある上モノも上手く綺麗に活きたリミックスになっている。対して"Ceramic Unicorns (Kemback Remix)"は原曲よりも厳ついキックを用いて杭を打ち込むような力強い4つ打ちを刻み、反復するヒプノティックな上モノやアシッド寄りなドラッギーなベースラインも強調して、ピークタイム向けのパワフルなハウスでがらっと様相を変えているが、このEPの中では単純に一番盛り上がれる印象だ。Kim Brownにしては随分と荒ぶれたリズムを刻むダンス性の強いEPではあるが、それと共に流麗でエモーショナルなシンセワークも健在で、彼等の魅力を損なわずに新たなる魅力も獲得している。



Check Kim Brown
| TECHNO14 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Toto Chiavetta - Harmony Somewhere EP (Innervisions:IV80)
Toto Chiavetta - Harmony Somewhere EP
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多くの実力あるタレントを抱えるベルリンのInnervisions、そんなレーベルからの新興勢力として台頭してきているのはイタリアのToto Chiavettaだ。DJとしては1998年頃から活動をしているようだが、作曲家として頭角を現したのはここ5年程だ。その間にアフロ・スピリチュアルなYoruba RecordsやIbadanにエレクトロニック性の強いInnervisionsやLocal Talkから、生っぽくアフロ・アフリカンな要素をサイケデリックかつドープなハウスに落とし込んだ強烈な曲を数多くリリースしており、それらはフロア即戦力になるに違いない。本作は2018年8月にリリースされたInnervisiosからは3作目となるEPで、以前にも増してアフロな要素が光りつつ重厚感あるエレクトロニックな響きが妖艶だ。"The Core"は勢いのあるダンス・トラックというわけではないが、サイケデリックな電子音が持続する中に土着的で迫力あるパーカッションが打ち鳴らされ、覚醒感がほとばしる電子音が飛び交いながらじわじわと盛り上がっていくような構成で、パーティーの序盤に用いられるような印象だ。"Transit Europe Express"はInnervisionsらしい艶のあるエレクトロニックな響きがある硬めのハウスだが、雄叫びのような原始的なボーカル・サンプルを織り交ぜて土着的な空気を纏いつつ、色っぽくトランシーなメロディーが妖艶に舞い踊って一聴して耳に残る印象的な曲で、真夜中のフロアは間違いなく高揚感に包まれる事だろう。そして本EPの中で最も推しなのがケニアのアーティストであるIdd Azizをフィーチャーした"Dzukulu"で、アフロ感溢れる民族的なボーカルと乱れ打つ着的パーカッション、そしてどす黒いベースラインによって深い森林の奥地へと誘い込まれるアフロ・テック・ハウスとでも呼ぶべき作品だが、Chiavettaらしいトランシーな上モノは快楽的でキラートラックに成りうる性質を秘めている。"Harmony Somewhere"は不気味な囁きとトランシーなリフを反復させたミニマル性の強いDJ仕様な構成だが、スネアロールを用いた古典的なブレイクも導入するなどして、変化の少ない構成ながらも盛り上がるタイミングも持っている。アナログではこの4曲、そしてデジタルでは追加で2曲収録されているが、どれもダークでドラッギーな世界観にアフロな要素が自然と同居しており、Toto Chiavettaというアーティスト性が見事に確立された作品だ。



Check Toto Chiavetta
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcus Worgull - Love Song EP (Innervisions:IV81)
Marcus Worgull - Love Song
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引き続きInnervisionsからMarcus Worgullによる2018年9月頃にリリースされた最新作は、1979年頃から現在も活動するUK屈指のニュー・ウェイヴ〜ゴシック系のバンドであるThe Cureのカバーだ。Worgull自身も積極的に感情を吐き出すような激情型のボーカルを用いたディープ・ハウスも手掛けており、その意味ではロックバンドの曲をカバーする事自体も然程違和感は無い。そんな彼がここでカバーしたのはThe Cureにとってもヒット曲なって人気を獲得していたそうな89年作の"Love Song"で、この機会に原曲を聞いてみると悲しげな声による歌と哀愁漂うサイケなギターが切り裂くように響くのが印象的な正にニュー・ウェイヴな名曲で、元々の曲からして魅力的だ。しかしWorgullがカバーした"Love Song"は音を削ぎ落としてテンポも落ち着かせながら、ゆっくりとメランコリーな旋律を奏でる弦楽器が流麗に着飾りつつ悲哀の歌はよりメランコリーに、そして金属的に爽快なパーカッションや電子の効果音を随所に散りばめて、前作の路線を続けるようにレゲエやダンスホール性も持ち込んだドープなハウスへと作り変えている。更にそのダブバージョンである"Love Dub"はディレイやリバーブも駆使して残響が紫煙の如く揺らぐ官能的ダブ・トラックで、それ程元の曲と大きな変化があるわけではないが、爆音のフロアで聞けばきっとその残響は快楽的に満ちる事だろう。テンションは抑えめでメランコリーな曲なので、どちらも興奮状態のピークタイムよりは踊り疲れた朝方のフロアで癒やされるように聞きたいと思わせられる。そして"Listen To Charanjit"はオリジナル曲で既存のエレクトロニックなディープ・ハウスの踏襲だが、トランシーで幻惑的なシンセが異国情緒を醸しつつトリッピーな電子音の反復を用いながら、ずぶずぶと深い沼にハマっていく感覚のサイケデリックな作風はDJ仕様に長けている。EP単位での作品の素晴らしさはもう言わずもがななので、そろそろアルバムリリースを期待したいところだ。



Check Marcus Worgull
| HOUSE13 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |