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Deadbeat - Wax Poetic For This Our Great Resolve (BLKRTZ:BLKRTZ018)
Deadbeat - Wax Poetic For This Our Great Resolve
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ミニマル・ダブという音楽を軸にその時その時でIDMからトライバル・テクノ、アンビエントからレゲエ等野心的にも振り幅を持って展開するベルリンを拠点にして活動するカナディアン・アーティストのDeadbeat。元々はエクスペリメンタルなダブを持ち味としていた~scapeをベースに活動していた彼が、しかしそのレーベルの閉鎖後にその音楽性を継承するBLKRTZを設立後は、無駄な音を削ぎ落としながら比較的ルーツ・レゲエ/ダブへと傾倒しているのだが、それでも例えばダブ・ステップの激しく躍動するビート感を取り入れたり、または長いドローンを用いたりと常に流動的にその音楽に対する意欲は留まる事を知らない。そして本作では全ての楽曲にボーカリストを迎えているのが特徴で、何とThomas FehlmannやMike ShannonにMarco Haas(aka T.Raumschmiere)らボーカルを本業とはしないアーティストらに「希望のメッセージ」を募り、各々が語った言葉を各曲に用いたというコンセプチュアルなアルバムになっている。比較的ダンサンブルでテック・ハウス気味でもあった前作『Walls And Dimensions』(過去レビュー)に比べると、本作のトラック自体は弛緩したアフタービートが心地好いルーツ・レゲエ/ダブのグルーヴへと戻っており、そこに薄いドローンの音響等を用いて繊細で研ぎ澄まされたダブ空間を作り上げている。出だしの"Martin"こそリズム無しの催眠的なドローンの持続の上に残響混じりの呟きを用いたアンビエントだが、そこから途切れずに続く"Steve And Fatima"では湿りながらも変則的でトライバルなリズムと淡々とした朗読、そして生温いオルガンや微かなピアノを用いて有機的なダブ感覚を打ち出しており、スピード感を抑えながらもゆったりと波乗りするようなグルーヴに揺らされる。そしてシームレスに続く"Gudrun"では湿度を帯びて深みのある朗読にやはり揺蕩うように横揺れするダブ〜レゲエ調の淡々としたビートに、遠くの地で鳴っているような微かなドローンが奥行きを作って、研ぎ澄まされた繊細な音響のミニマルダブに仄かな情緒感さえ加えている。どうやら本作は全ての曲が途切れる事なく繋がっているようだが、4つ打ちではない溜めのある変則リズムも相まって、MIXCD的な流れがねっとりしたスローモーなビートながらも実に躍動的で肉感あるグルーヴに自然と身体も反応する。後半のFehlmannに触発されたようなシャッフル調のヒプノティックなダブ・テクノである"Thomas"から、特に攻撃的で猥雑さが強調されたダンスホール色が打ち出た"Me And Marco"への流れも、アルバムの中でエネルギッシュな時間帯で熱く込み上げるものがある。Deadbeatらしくダブ〜レゲエ〜アンビエント〜テクノと様々な要素を盛り込んで貪欲に広がりを持たせつつも、軸よりルーツへの先祖返り的なトラックが中心となっており、だからこそトースティング的な各アーティストの言葉も上手く馴染んでいる。ここ数年のDeatbeatの作品を聞いてみると、やはり無理にダンサンブルにするよりはテンポを抑えた本作のようなレゲエ/ダブ方向が一番しっくりはまっていると思う。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carl Craig - Versus Remixes (Infine:IF2070)
Carl Craig - Versus Remixes
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デトロイト・テクノにおいて最も作曲家/リミキサーとして活躍しているCarl Craigが、2017年に自身の名曲群をオーケストラ化したプロジェクトが『Versus』で、過去には著名なアーティストが同様のリメイクに挑戦しながらも確かな成果を得る事も出来ず失敗する事も少なくない作業において、しかしC2はFrancesco TristanoやMoritz Von Oswaldら強力なサポーターを起用する事でテクノとクラシックの融合を成し遂げた。そしてその続編として、一度テクノをオーケストラ可した作品を更にリミックスするという面白い企画となるのが本作で、Henrik SchwarzやTom Tragoら人気アーティストやレフトフィールドな変異体テクノのBenedikt Freyにミニマルかつデトロイトの叙情性も持つAntigoneの4アーティストに、クラシック化されたC2の名曲を更にリミックスさせている。その結果は当たり前と言えば当たり前なのだが、どれもフロア対応型のテクノ/ハウスになっており、勿論クラシックの芳香も残してモダンなダンス・ミュージックへと生まれ変わっている。スムースなビート感を刻みつつ美しく闇夜に光るようなストリングスやホーンを残した"The Melody (Henrik Schwarz Versus Remix)"は正にSchwarzらしい幽玄なディープ・ハウスで、元々音楽的な素養があるからこそクラシックとの親和性も見事でハウス化しながらも繊細な各楽器のメロディーが荘厳さを奏でている。"Domina (Benedikt Frey The Game Versus Remix)"はビートが無く荘厳さを際立てたクラシック・バージョンに比べると、エレクトロ的な射し込んでくる鋭利なビートが刺激的でビリビリと振動するような電子音も加わって、深い闇からエネルギーが溢れ出すような野心的なりミックスだ。そして静謐で重厚感溢れるバージョンだった"At Les"、広がりのあるホーンや幻想的なストリングスのオーケストラの部分は残しながらもミニマル・テクノ寄りにスムースな4つ打ちと電子音の反復を加えた"AtLes (Antigone Versus Remix)"においてはかなりダンス・フロアでの機能性を強めて、寧ろC2のVersusバージョンよりもテクノとクラシックの融解をより実践しているように感じられる。そして普段はディスコ等のサンプルを用いてファンキーな音楽性を披露するTom Trago、しかし"The Melody (Tom Trago Versus Remix)"は音を削ぎ落としながら間を作る事で派手な音は無くともファンキーな質感を打ち出したテクノになっており、Schwarzに比べるとやや地味なリミックスには思われるがうねるベースラインや硬いリズムで引っ張っていくグルーヴ性がある。テクノからクラシックへ、そして再度ダンス・フロアへと生まれ変わっていくこのプロジェクトは、しかしそれが単なる話題先行にはならずに4アーティストがクラシックの要素を活かしながら踊れるトラックへと作り変えており、面白さと質が伴ったリミックス集になっている。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcel Lune - Family Grooves EP (Super Tuff Records:ST004)
Marcel Lune - Family Grooves EP

可愛らしい鼠のラベルに惹かれて試聴してみたところ、ゴージャスな響きのあるクロスオーヴァー系のディープ・ハウスにやられて購入した一枚。作品を手掛けたのは過去にはLocal TalkやStudio Rockersからもリリース歴のあるMarcel Luneで、ジャズやファンク等の要素を咀嚼したディープ・ハウスを制作するアーティストだ。本作のリリース元であるSuper Tuff Recordsは2017年発足とまだ新しいレーベルで、最初の3枚はニューカマーの紹介的なコンピレーションEPだったものの、この作品にてようやくソロアーティストの発信に着手しただけあり、その内容も充実している。出だしの"Moon Sequence"こそ意外なノンビート作品ながらも、繊細で叙情的なピアノと豊かな艶のあるシンセによってシネマティックに盛り上がっていく展開で、静かながらも壮大な世界観としっとりしたムーディーな空気が満ちている。そして"You Can Do It!"では弾ける乾いたパーカッションと軽やかなキックで爽快なリズムを刻みつつ、そこにゴージャズなシンセや控えめに耽美なピアノのコードを織り込んだディープ・ハウスだが、自由に躍動する大胆でゴージャスな光沢感あるシンセやコズミックなSEでフュージョン的な感覚も獲得している。波しぶきの音やかもめの鳴き声を用いてバレアリックなムードも打ち出した"Unknownz"はよりソリッドでジャジーな4つ打ちビート感が出ているが、ここでも眩い光を放つような輝かしいシンセソロが躍動して開放感ある野外を感じさせ、清々しい多幸感が溢れ出している。ラストの"Sun"はフラメンコのようなハンドクラップと崩れた変則ビートでじわじわと引っ張る曲で、ここでもやはり優美なシンセやストリングスが装飾しながら下部では太いベースがファンキーさを付加し、そのエレガントな音の響きが際立っている。ビートの有無にかかわらずどの曲も豊潤な響きのシンセが特徴で、そしてハウス・ミュージックを軸にしながらもクロスーオーヴァーな広がりのある音楽性が発揮されており、アーティストの個性がしっかりと感じられるお勧めな一枚だ。



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| HOUSE13 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Thomas Fehlmann / Terrence Dixon - We Take It From Here (Tresor Records:TRESOR302)
Thomas Fehlmann / Terrence Dixon - We Take It From Here
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古くから今に続くデトロイトとベルリンの繋がり、そうURことX-101を世界へとデビューさせたのはTresor Rrcordsであったし、90年初期にはJuan AtkinsとMoritz von OswaldとThomas Fehlmannによる3MBという黄金トリオもTresorからだった。遠く離れた2つの地はしかし音楽と人で強いコネクションを保ち、それぞれに影響を与えながら進化した。そんな関係性は今も変わらず、ベルリン・テクノの重鎮である前述のFehlmannとデトロイト・テクノの中でもミニマル性の強いTerrence Dixonが今ここに邂逅したのだが、しかもリリース元はベルリン・テクノの老舗であるTresorからと、徹頭徹尾デトロイト×ベルリンな特別のプロジェクトなのだ。何でも2017年にデトロイトで開催されたMovement前後にセッションを行い(Movementでライブも披露した)、ダンスフロア向きの制作を行ったそうだ。とは言ってもデトロイトの中でも定義し辛く独特のミニマリズムを持つDixon、深く繊細な音響に才能を発揮するFehlmannのコラボレーションとなれば非常に独特で個性的なテクノになるのは明白で、ベテランとしての貫禄に満ち溢れた音楽性を発揮している。ざらついてロウなビート感と古いモジュラーシンセから発せられたようなヒプノティックな上モノ、ひんやりとした温度感と機械的なサウンドの"Dreaming Of Packard"はDixonの影響が強いだろうか。続く"The Corner"も掴みどころのない電子音が散りばめられているが、そこに入ってくる幽玄でダビーなパッドのレイヤーやシャッフル調のずんどこしたリズムは恐らくFehlmannによる影響で、腰をどっしり落ち着かせながらも太いグルーヴを鳴らしている。すかすかな音響の中で金属的な鳴りのリズムとブリーピーかつフリーキーな電子音の反復によって、リズム重視のツール性へと向かった"Patterns And Senses"にしても派手さは全くないがフロアでの鳴りを重視したような作風が際立っている。ドスドスと無機質で粗い4つ打ちに浮遊感ある上モノとサイケデリックな電子音が広がる"Strings In Space"は、アンビエント性もありやや明るめの曲調ではあるが熱くなる事はなくやはり低温で淡々とした世界観。最後の"Landline"だけは重苦しく荘厳なドローンが充満し、その中を幻想的だったり不気味だったりする電子音が散りばめられたアンビエントで、やはりこういったタイプの曲だと尚更二人の奥深い音響効果が活かされており、美しい電子音響を体験出来るだろう。ベテラン二人が集まった作品はしかしそのネームバリューに比べると派手さは削ぎ落としながら、研ぎ澄まされた音響や機能的なグルーヴが発揮される作品となり、いぶし銀な一枚となっている。




Check Thomas Fehlmann & Terrence Dixon
| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Trinidadian Deep & Lars Bartkuhn - Sonics & Movements (Neroli:NERO 041)
Trinidadian Deep & Lars Bartkuhn - Sonics & Movements

イタリアにて優美なハウス・ミュージック〜クロスオーヴァー系には定評のあるNeroli、その新作はTrinidadian Deep & Lars Bartkuhnによる共作だ。Ron Trent直系でオーガニックかつアフロ・パーカッシヴなフュージョン・ハウスを量産するTrinidadian Deep、そして元Needsのメンバーでありジャズやフュージョンからの要素をハウス・ミュージックへと昇華させ耽美な世界観を創造するBartkuhn、そんな二人の音楽性がNeroliに合わない訳もなく、そしてその二人がコラボレーションしたのであれば興味を惹かずにはいられない。A面にはTrinidadian Deepのソロが2曲収録されているが、揺れるリズムに軽やかで爽やかなパーカッション使い、そして煌めきのある耽美なシンセにダビーな処理を加えて奥行きも演出した爽快感溢れるディープ・ハウスの"Native Palo"は、おおよそアーティストに期待している音楽そのものだ。途中から入ってくる麗しいシンセソロなど、一曲の中で魅力的な展開も作っている。"The People"はよりトロピカルなパーカッション使いに体も軽やかになり、スティールパンの朗らかな旋律やオルガンソロが躍動して、ラテン×フュージョンのような陽気なハウスだ。そして裏面には二人の共作がバージョン違いで収録されているが、"The Parish (Full Experience)"こそ両者の音楽性が正にフュージョンして、壮大でエレガント、豊かな表情を見せるディープでアフロなハウス傑作になっている。10分を超える大作なれど様々な要素を持ち込み飽きさせる事なく、かもめの鳴き声らしいオープニングから土着的で軽やかなパーカッションが快活なリズムを刻み、すっと伸びる光沢感あるシンセと耽美なエレピのリフで優雅に引っ張っていく。咽び泣くようなエモーショナルなシンセソロでぐっと郷愁を強めつつ、ダビーなパーカッションが空間の広がりを創出し、次には繊細なピアノが滴るように入ってきて、あの手この手で装飾するように展開を繰り広げる作風はアーティスト性の強いBartkuhnの手腕が発揮されている。バージョン違いの"The Parish (Dub)"はそのタイトル通りで、民族的なパーカッションが空へと響き渡るように爽快さが強調されており、特にオリジナル以上のダブ処理によってより躍動感を獲得している。どの曲もNeroliというレーベルの華麗な美しさを纏う音楽性に沿っており、二人のアーティストの相乗効果も抜群に作用した名作と断言する。



Check Trinidadian Deep & Lars Bartkuhn
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |