CALENDAR
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
Kite (カイト)
Kite (カイト) (JUGEMレビュー »)
Gigi Masin (ジジ・マシン)
RECOMMEND
NEUE TANZ
NEUE TANZ (JUGEMレビュー »)
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
Collapse EP[輸入盤CD](WAP423CD)
Collapse EP[輸入盤CD](WAP423CD) (JUGEMレビュー »)
APHEX TWIN,エイフェックス・ツイン
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Trinidadian Deep & Lars Bartkuhn - Sonics & Movements (Neroli:NERO 041)
Trinidadian Deep & Lars Bartkuhn - Sonics & Movements

イタリアにて優美なハウス・ミュージック〜クロスオーヴァー系には定評のあるNeroli、その新作はTrinidadian Deep & Lars Bartkuhnによる共作だ。Ron Trent直系でオーガニックかつアフロ・パーカッシヴなフュージョン・ハウスを量産するTrinidadian Deep、そして元Needsのメンバーでありジャズやフュージョンからの要素をハウス・ミュージックへと昇華させ耽美な世界観を創造するBartkuhn、そんな二人の音楽性がNeroliに合わない訳もなく、そしてその二人がコラボレーションしたのであれば興味を惹かずにはいられない。A面にはTrinidadian Deepのソロが2曲収録されているが、揺れるリズムに軽やかで爽やかなパーカッション使い、そして煌めきのある耽美なシンセにダビーな処理を加えて奥行きも演出した爽快感溢れるディープ・ハウスの"Native Palo"は、おおよそアーティストに期待している音楽そのものだ。途中から入ってくる麗しいシンセソロなど、一曲の中で魅力的な展開も作っている。"The People"はよりトロピカルなパーカッション使いに体も軽やかになり、スティールパンの朗らかな旋律やオルガンソロが躍動して、ラテン×フュージョンのような陽気なハウスだ。そして裏面には二人の共作がバージョン違いで収録されているが、"The Parish (Full Experience)"こそ両者の音楽性が正にフュージョンして、壮大でエレガント、豊かな表情を見せるディープでアフロなハウス傑作になっている。10分を超える大作なれど様々な要素を持ち込み飽きさせる事なく、かもめの鳴き声らしいオープニングから土着的で軽やかなパーカッションが快活なリズムを刻み、すっと伸びる光沢感あるシンセと耽美なエレピのリフで優雅に引っ張っていく。咽び泣くようなエモーショナルなシンセソロでぐっと郷愁を強めつつ、ダビーなパーカッションが空間の広がりを創出し、次には繊細なピアノが滴るように入ってきて、あの手この手で装飾するように展開を繰り広げる作風はアーティスト性の強いBartkuhnの手腕が発揮されている。バージョン違いの"The Parish (Dub)"はそのタイトル通りで、民族的なパーカッションが空へと響き渡るように爽快さが強調されており、特にオリジナル以上のダブ処理によってより躍動感を獲得している。どの曲もNeroliというレーベルの華麗な美しさを纏う音楽性に沿っており、二人のアーティストの相乗効果も抜群に作用した名作と断言する。



Check Trinidadian Deep & Lars Bartkuhn
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/8/11 DJ Kabuto Presents LAIR @ Grassroots
Kabutoが東高円寺の音楽酒場であるGrassrootsにおいて主宰するLairは10年を超えて遂に11周年目前。流行に惑わされずにテクノ〜ハウス〜エレクトロを中心に古いオールド・スクールな音からモダンなミニマルまで咀嚼し、仄かに情緒的で人間味のある音を紡ぐKabutoが自分の音楽性を披露する場でもあるが、今回はそんなパーティーにこれからを担うであろうDJを呼んでいる。それがHow Highの主宰者でありミニマル・グルーヴを貫くRyokei、そしてミニマルの作曲家としても活動するYoshitacaと、興味深いアーティストが出演する事もあり久しぶりにLairへと参加。
続きを読む >>
| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcel Dettmann - Selectors 003 (Dekmantel:DKMNTL-SLCTRS003)
Marcel Dettmann - Selectors 003
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
世界有数のフェスティバルとして評価の高いDekmantelがレーベルとしても始動して、そして新たに立ち上げた『Selectors』はMotor City Drum EnsembleやYoung Marcoと実力派アーティストを招きながら、例えば彼らのルーツや埋もれてしまった名曲等を紹介する意味で非常にコンセプト性の強いシリーズだ。そしてその第三段はベルリンテクノを代表する一人でBerghainでもレジデントを行うMarcel Dettmannが担当していているが、DJプレイでは最新系のテクノから古いシカゴ・ハウスからエレクトロまで網羅する彼がこのシリーズでは一体どんな選曲を行うのか興味深かったのだが、蓋を開けてみればインダストリアルやポスト・パンク中心と驚きを隠せない。本人の説明では"プレ・テクノ・コンピレーション"との事なので、その意味では彼にとってのルーツの紹介、そしてテクノに影響を与えた音楽の紹介という点で面白さがあるだろう。アルバムの開始はエレクトロニック・ボディ・ミュージック(EBM)を代表するユニットの一つ、Front 242の1985年作である"Don't Crash"で始まるが、破壊的なドラムマシンやノイジーなシンセなど退廃的なムードながらも肉体性もあるグルーヴ感は今で言うダンスとロックの繋ぎとしても成り立っており、そしてこの荒廃した雰囲気はDettmannのDJプレイにも感じられるものだ。The Force Dimensionは当方は初耳のユニットだが、"Algorythm (Manipulating Mix)"はパンキッシュで痺れるビート感ながらもポップなメロディーやベースの使い方はシンセ・ポップのキャッチーな響きもあり、かなりダンス色の強いEBMとして魅力的だ。逆にフィラデルフィアのインダストリアルユニットのExecutive Slacksによる"So Mote It Be"は、鈍い朽ちたようなマシンビートに呪詛的で呻き声のようなボーカル、そして金属がネジ曲がるようなサウンドを織り交ぜて、一般的にイメージする破壊的なインダストリアルというものを伝えてくれる。そしてただ単にオリジナルを収録するだけではなく、A Thunder Orchestraの"Diabolical Gesture (Marcel Dettmann Edit)"はDettmannがDJセットにも組み込みやすいようにエディットを行っており、この場合だと原曲よりもBPMを上げてパーカッシヴなロウテクノ風に変換しているのも面白い。他にもCabaret VoltaireやMinistryなどインダストリアルの大御所からマイナーなユニットまで網羅しているが、しかしどれも痺れるような電子ビートを軸に破滅的な金属サウンドからウキウキするシンセ・ポップまで、この手のジャンルの幅広さを伝えるような選曲になっており、正に『Selectors』としての役割を果たしている。テクノを期待していると少し肩透かしを喰らうかもしれないが、アーティストのルーツを掘り下げながら未知なる音楽に出会う機会を作ってくれるだろう。



Check Marcel Dettmann

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| ETC4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tomi Chair & Tominori Hosoya (Matilda Vinyl:MAT021)
Tomi Chair & Tominori Hosoya

近年めきめきと注目を集め、そしてもうすぐ初のアルバムリリースを控えている旬のアーティストであるTominori Hosoya。別の名義であるTomi Chairの活動を含めても音源をリリースし出してから今年で10年目、待望のという表現が相応しいが、本作は2017年12月に発売された両方の名義を含むEPだ。2つの名義の明確なコンセプトについては不明なものの、何となく音から判断すればテクノ寄りのTomi Chair、ハウス寄りのTominori Hosoyaという印象を持っているが、このEPではその2つの要素が境界をぼかしながら融合しているようだ。Tomi Chair名義では3曲提供しているが、"Phantom"というタイトル通りに実態の無い幻影的な空間の広がりを感じさせるこの曲は、その軽やかでダビーなパーカッションの響きやドリーミーに伸びるパッドの使い方が如何にも彼らしく、爽快感を伴って上昇気流に乗るようだ。ハウスのグルーヴ感とテクノの強固さが混在し、豊かなコード展開を繰り広げてすっと浮遊するように盛り上がるエモーショナルな曲。"Malaise"では芯が太いキックによる安定した4つ打ちにモヤモヤとしたシンセが上下しながら疾走するテック・ハウスで、時折ディレイ処理で空間を埋めたりと壮大さの演出もあるが、別バージョンである"Malaise (Calm Version)"ではその穏やかなというリミックス名の通りにビートレスになりつつ、空気感のある上モノが幻想的な濃霧が広がるように満ちていくドリーミーなアンビエントへと変化している。ラストはTominori Hosoya名義の"Birthday (4x4 Version)"で大らかな雰囲気のあるディープ・ハウスはこのEPの中でも最もエモーショナルで、眠気を誘うようなアンビエント性の高い上モノがじんわりと侵食しつつ水しぶきが弾けるようなパーカッションも時折入って、霧が立ち込め清涼な空気が満ちる森林浴をしているような爽快感に包まれる。2つの名義が収録された事でテクノからハウスの中庸的な内容となっているが、その上で彼の音というものが確率されており、アーティストとしての存在感を更に強めている。



Check "Tominori Hosoya"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moomin - Yesterday's Tomorrows (Wolf Music Recordings:WOLFLP004)
Moomin - Yesterdays Tomorrows
Amazonで詳しく見る(MP3)

AimやWhiteといった繊細な美しさを放つディープ・ハウスのレーベルから、そしてハンブルクの特に叙情的なムードが強いディープ・ハウスを武器とするSmallville Recordsからのアルバムのリリースなどからも分かる通り、ダンス・ミュージックではありながらリスニングとしての性質に長けた音楽性を得意とするSebastian GenzことMoominの3枚目のアルバムがリリースされている。Smallvilleの美学を体現するような存在であった彼が、しかし意外にもWolf Musicからとなったその背景を知る由もないが、本作ではそんなレーベルの変化は音にも現れており今までの耽美な音を守りながらもヒップ・ホップやドラムン・ベースにまで手を広げて音楽の拡張を行っている。幕開けの"Daysdays"こそぼんやりとしたパッドのループと潜めた甘美なエレピ、そしてすっきりした4つ打ちで淡々としながらもムーディーの染めるディープ・ハウスで、途中から入ってくるボイス・サンプルの繰り返しでうっとりと微睡んでいく。続く"In Our Lifetime"も前作を踏襲するように膨らみのある大らかなハウス・グルーヴに合わせて耽美な鍵盤を合わせて、激しく訴えるかけるのではなくじんわりと染み込んでいく淡い情緒の世界観に心も温まる。しかし"Shibuya Feelings"では荒々しいハイハットと弾けるキックのブレイク・ビーツが現れ、Moominらしい優美な上モノとは対照的ながらも、揺れるリズム感を強調してやや意外性を含んでいる。ディスコ・サンプルであろうループを用いた"Maybe Tomorrow"はざっくりしたリズム感も相まってファンキーな鳴りもしているが、そこから続く4曲はドラムン・ベースとダウンテンポへと向かった正に彼にとっての新基軸だ。"Move On"は激しくもしなやかなリズムを刻むドラムン・ベースで、甘く誘うような女性ボーカルと幽玄な上モノのループを繰り返し、Moominらしい繊細な美麗音響を放ちながらもリズムは躍動するアートコア系。そこから一転してぐっとテンションを抑えたヒップ・ホップ調の"949494"も重心はずっしり低めながらも、ファンキーな管楽器のソロも加わってきたりと生っぽくざっくりした質感が新鮮だ。アルバムの前半と後半で表面的には作風はガラッと変わっているのが印象的で、しかしどんなリズムを用いようともMoominらしい幽玄な世界観は通底している。秋の夕暮が似合うようなしんみりしたアルバムだ。



Check Moomin
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |