As One - So Far (So Good)...Twelve Years Of Electronic Soul (Ubiquity Records:URCD133)
As One-So Far (So Good)
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As OneことKirk Degiorgioの12年間の軌跡を追ったベストアルバム。「Twelve Years Of Electronic Soul(電子精神の12年間)」のサブタイトル通り、電子楽器で如何にして人間味溢れる音楽をやろうとしていたのかが現れています。元々デトロイトテクノフォロアーとして評価されていたので、初期の頃の音源を聴くともろにデトロイトサウンドだなぁと良くも悪くも感じます。現在ではデトロイトテクノを自分なりに解釈してAs One風の音を持ち合わせていますが、それと比べるとまだまだ稚拙で「電子楽器でジャズ風な曲を作っちゃったぜ〜」とかそんな雰囲気ですね。またオリジナルデトロイトに比べると、ソウルフルな面も薄められてファンキーさは皆無な点がやはりフォロアーな立場だったのでしょう。しかしながらやはり良い作品ではあると思います。90年前半のAI(Artificial Intelligent)全盛期の知的で厳かな作風を持ち合わせていて、イマジネーションを喚起させる様な感覚があります。また音の出し方が微妙にアンビエントに近くて、心地良く聴ける事も褒められる点でしょう。今では入手困難なARTレーベルやNew Electronicaレーベルの音源や、未発表曲も含まれているので是非この機会に購入してみて欲しいです。

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| TECHNO2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Silent Poets - A Once in A Lifetime Opportunity〜Best Of Silent Poets Rare And Classics 92-02 (Flavour Of Sound Ltd:PUCA-7001)
Silent Poets-A Once in A Lifetime Opportunity〜Best Of Silent Poets Rare And Classics 92-02
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Silent Poets、そのユニット名の響きだけでも充分素晴らしいユニット。「無音の詩」とはよくぞ言ったもので、ボーカルの入っていない曲でもまるで音自体が歌っている様な世界があります。かれこれ10年間の軌跡を一まとめにしたベストアルバムなので、当然どの曲も選び抜かれ良い曲しか入っていません。全体的にけだるく艶めかしい雰囲気が漂うダウンテンポな基調なんですが、レゲエ・ダブを取り入れたその残響音の深さが時間を徐々に遅めていくかの様です。どこまでも沈みきった時にも、天上の雲の間から降り注ぐ光の様に儚いピアノの音が闇を照らし、決してダウナーになる事はありません。また曲自体の美しさを引き上げるストリングス、ソウルフルなピアニカの導入などによりダブなどが苦手な人でも聴き易いメロディアスなサウンドになっています。ずぶずぶとした夏っぽい音で、ベッドで目の重い時に聴くとベストマッチング。Massive Attack好きな人にはお勧めできるし、部屋に彩りを付けるBGMにも向いています。

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| ETC1 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
CX Audio IE - Alpha 000-011 (Sublime Records:SBLCD5033)
CX Audio IE-Alpha 000-011
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元TanzmuzikのOkihideがソロで送り出したユニット、それがCX Audio IE。お世辞抜きでTanzmuzikは素晴らしく、深淵で力強いエレクトロニックミュージックを創り出していたが、OkihideはこのCX Audio IEで更に成長を遂げて新たなる才能を開花させた。何と言っても彼特有のシンセ音、彼の出す音はただそれだけで気持ちが良い。古くからジャーマンプログレに影響を受けていただけあって音自体にこだわりが感じられ、タフで太いリズムトラックや繊細なシンセラインを上手く創り出している。またグルーヴはハウスを感じさせる滑らかな流れであり、メロディーは豊かなポップ性も持ち合わせ、テクノやハウスを上手く吸収したサウンドになっている。しかし時にはいびつで硬質な音を混ぜる事により、混沌としたノイジーな面を見せる事もあり奥の深さを感じさせます。これはポップとかテクノとかハウスとかで分けられるのではなく、Okihideの感性をそのまま具現化したエレクトロニックミュージックだと思います。これを最後にOkihideは沈黙したまま…再活動を期待しています。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
”Colors of Time” non-stop mixed by Kenji Hasegawa〜in memories of OASIS (RHYTHM REPUBRIC:RRCD-85335)
”Colors of Time” non-stop mixed by Kenji Hasegawa~in memories of OASIS
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夏が過ぎ去りゆくこの時期に紹介する事になり多少遅れてしまいましたが、夏のビーチパーティーをイメージしたこの長谷川賢司のMIXCDはリラックスした開放感がありのどかな時間を過ごせます。長谷川賢司はGALLERYでDJを務め、またかつてはAVEXのディレクターでもあったとか。さてこのMIXCD、”Colors of Time”(移ろう時の色彩)と冠された通り、このアルバムのなかで一日の変化を楽しむ事が出来ます。スタートは昼下がりのけだるく微睡みに落ちそうなダブLittle Tempoのダブトラックから始まり、Arto Lindseyに依って時は静かに進んでゆく。夕暮れになるにつれビーチパーティーに人が集まってきて、徐々に盛り上がりを見せるKerri Chandler & Jerome Sydenhamのスピリチュアルハウス。日が落ちて空に星が姿を現し始める事、Microworld、Louie Vegaなどによってビーチは汗まみれになって踊る人達で溢れかえっています。そして真夜中の盛り上がりも最高潮に達した頃、空に満点の星が溢れ壮大な自然の中で感動の一瞬が待ちわびるThe Ananda Projectの盛り上がり必至のディープハウスが。その感動を継続するかの様に、Nick Holderが脳内を覚醒させるディープアトモスフィアなトラックを注入。そして踊り狂った後にやってくる新たな日の出、この頃既に踊り疲れ切った体を癒すかの様にLouie Vega、Freestyle Manの軽いボッサ系ハウスで終焉を迎えます。短い70分と言う時間にも関わらず、まるで小旅行かの様に海に行った気持ちになれる感覚。クラブでガツガツに一生懸命踊るのではなく、海で友人とわいわい楽しみながら時の移ろいを肌で感じる空気。このリラックスした雰囲気が、忙しい毎日で疲れた心を揉みほぐしてくれるでしょう。

試聴

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| HOUSE1 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Calm Presents Conception For The Street Noise Scene 3 (KSR:KCCD-061)
Calm Presents Conception For The Street Noise Scene 3
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ブログ更新しようとしていたら大雨ですよ、河川の氾濫ですよ。東京に住んでいてこんな自然災害は初めてだったと思います。うちの半地下にも水が入ってくるし、ほんと大変でした。

さて、そんな疲れた心を癒してくれるのが相変わらずCALM選曲・監修のこのコンピです。今までのシリーズがフューチャージャズ中心の選曲でしたが、今作はダウンテンポ中心かつ日本人の作品を集めた癒しの一枚となっております。みんなも知っているアーティストが集められ、特にハラカミレイがタンツムジークの曲をリミックスした物は極上の出来です。柔らかい丸みを帯びた音がらんらんとスキップする様なノリで、完全にハラカミ色に染まっています。サイレントポエツのキラキラと朝焼けが降り注ぐ様なアフターアワーズ的トラックも素敵ですね。ベッドの中で微睡みを感じつつ、気持ち良い朝を迎えられそうです。個人的に注目はシュガープラネットの「E2-E4」カバーでしょうか。そう、Manuel Gottschingの「E2-E4」カバーなのですが、ストイックな面は潜めて逆に優しさに包まれる様なギターが密かに彩りを添えて、スウィートなボーカルも加わりダウンテンポバージョンとして再生しております。「E2-4」のリメイクは色々ありますが、これが案外いけてるんですわ〜。「Sueno Latino」のパラダイス風快楽トラックとは異なり、むしろ天上界の穏やかさみたいですね。この他にも質の高い曲が多数収録され、全体通して全く外れがありません。ヒーリングコンピレーションが数あれど、これが本当の癒しの一枚だと言わんばかりのCALMの選曲に脱帽です。

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| ETC1 | 21:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |