CALENDAR
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Transport (Remixed) (Tresor Records:Tresor.298)
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Transport (Remixed)
Amazonで詳しく見る(MP3)

デトロイト・テクノの生みの親であるJuan Atkins、そしてミニマル・ダブの求道者であるMoritz Von Oswald、その伝説的な二人によるデトロイト×ベルリン同盟の夢のタッグがBorderlandだ。単発的なプロジェクトで終わる事なくアルバムも2枚リリースする等、ベテランによるテクノへの飽くなき情熱は今も尚続いているが、そこに更に絡んできたのはデトロイト・テクノを躍進させたCarl Craigだ。ここ最近はリミックス中心で新作は以前に比べると少なくなっているものの、デトロイト・テクノのアーティストの中では特に制作に秀でている事は間違いなく、ここではアルバム『Transport』(過去レビュー)に収められた「Transport」に対しオリジナルに負けず劣らずの未来的な響きと重厚感溢れるリミックスを施している。オリジナルはリズムは控えめながらも電磁波が空間に散乱して間を体感させる見事なミニマル・ダブ×デトロイトな作風だったが、Craigは上モノに大きく手を加える事はせずに重厚感を引き継ぎつつ、20分という長尺を活かして上モノを焦らすように展開させながらじわじわと快楽へと上り詰めていく壮大なスケール感を生み出している。遠くで微かに聞こえる電子音や繊細なリズムを導入し、途中からは圧力のある太いキックによる角ばったリズムが入ってくる事で大胆なうねりを引き出し、電子音が入り乱れる混沌とした流れも通過しながら電子狂想曲とも呼べる圧倒的な音響空間を旅する20分は、どこを切っても全く隙きが無い。本作では更に面白い事に前述の曲をDJ DeepとRoman Poncetが手を加えた"Transport (Carl Craig Remix - DJ Deep & Roman Poncet Rework)"が収録されている事で、こちらは近年のDJ Deepの作風であるベルクハイン系の硬質で凍てついた温度感のハードな4つ打ちテクノへと生まれ変わっているが、単にハードなだけでもなく音の隙間を残しつつ切れ味を磨いた鋭さがあり、ピークタイム向けなテクノとして肉体を震撼させる機能性がある。尚、アナログだとCraigのリミックスは10分程にエディットされているものの、DLコードが封入されており完全版がダウンロード出来るので、是非ともアナログをお勧めしたい。



Check Juan Atkins & Moritz Von Oswald
| TECHNO13 | 12:01 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Allstarr Motomusic, Manuel Costela - Love Souls (TH Pressing:THPVS04)
Allstarr Motomusic, Manuel Costela - Love Souls

感情的な響きを武器にテクノ/ディープ・ハウス方面で躍進を続けるTominori Hosoyaが、どちらかと言うと自身の為ではなく他のアーティストの後押しをすべく感情に訴えかける音楽性に共感するアーティストの作品をリリースするレーベルがTH Pressingで、過去にもAnaxanderやRennie Foster、Life RecorderやTakuya Yamashitaらのまごうことなきエモーショナルな曲をリリースして確かな評価を獲得している。そんなレーベルの新作はdeepArtSoundsを主宰するDan PiuのプロジェクトであるAllstarr Motomusic、そしてスペインのディープ・ハウスで知名度を高めつつあるManuel Costelaによるスプリット盤だが、両者とも同じEPにHosoyaの曲と共に収録されたりと音楽的な共通項があるのは間違いない。A面にはAllstarr Motomusicによる2曲が収録されているが、爽快に広がるダビーなパーカッションを用いつつ豊かな色彩感覚を持ったシンセのメロディーや開放的なボーカルで青々しい空を突き抜けていくディープ・ハウスの"Night Romance"からして、滴り落ちるようなピアノの旋律も入っていてHosoyaの清々しくエモーショナルな音楽観と合致している。"Light Of The Soul"の方も微睡んだシンセによってドリーミーな開始から、ゆったりと大らかな4つ打ちのキックが刻む中を清々しい女性ボーカルで抱擁するような柔らかい質感のディープ・ハウスで、淡い色彩で滲んだ風景画のような美しさを含んでいる。B面はCostelaが担当しており、凛とした輝きのあるピアノを軸にジャジーなリズム感で揺蕩うように心地良いビートを刻む"Sunshine Love"ではボーカルがしっとりソウルフルな雰囲気に繋がっており、優しく情熱的なハウスだ。一方"Hurt"ではブレイク・ビーツながらも勢いを落ち着かせて透明感のあるパッドやしっとりとしたシンセによって温かみと仄かな情緒感を打ち出したメロウな曲で、控えめに官能を誘うボーカルも相まってムーディーな世界観を作り上げている。4曲とも心に訴えかけるエモーショナル性を伝えるハウスは、確かにHosoyaの音楽性と共鳴するのは間違いなく、だからこそ自信を持ってTH Pressingから送り出す事が出来たのだろう。



Check Allstarr Motomusic & Manuel Costela
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/4/7 Contact 2 Year Anniversary Part 1 @ Contact
2016年4月1日にオープンしたContactも始動からようやく2年が経過、決して見通しが明るくない日本のクラブミュージックの業界で当初から変わる事なく単に集客すれば良いというスタンスではなく彼等なりの音楽観を持ってブッキングを行い、信頼に足るパーティーを作り上げている。さてそんなクラブの2周年記念の初日はイギリスからHot Since 82がゲスト出演するのだが、当方は全くその名前さえ知らないので調べてみると過去にはイビサのパーティーのレジデントを担当したり大型のフェスにも出演する人気DJだそうだ。そんな芸歴には特に惹かれる点は無かったものの、メインフロアには他にDazzle DrumsやCMTと日本から信頼のおけるDJが出演するのでならば楽しめるに違いないとパーティーへ参加する事にした。
続きを読む >>
| EVENT REPORT6 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Paradise Box - Hookup EP (Crimes Of The Future:COTF 014)
Paradise Box - Hookup EP
Amazonで詳しく見る(MP3)

ロンドンのCrimes Of The FutureからリリースされたParadise Boxの新作は、このアーティストについて全く情報を持ち合わせていなかったものの、試聴した際にオールド・スクールかつ懐かしい雰囲気やメロウネスを持っているハウスに耳を惹かれてついつい購入したものだ。この名義では過去2014年にEPを1枚出しているだけだが、どうやらメルボルン在住のS. Woodwardのプロジェクトによるものらしく、全くの新人というわけでもなさそうである。"Hookup"はざらついてロウなシカゴ・ハウスらしいリズム感にアシッドの響きや陰鬱なメロディーを用いたハウスではあるが、アシッドのベースに煽られながらも何処かメランコリーな雰囲気は情緒感がふんだんだ。"Running Up That Hill"はKate Bushによる80年代のシンセ・ポップのカバーだが、原曲の壮大でゴージャスな響きや歌を抑制しながらその悲哀に満ちたメロディーをより浮かび上がらせ、シンセ・ポップの感覚は残しつつもコズミック感溢れるニューディスコ的な作風へと生まれ変わり、これはフロアでも心に深く訴えかける見事なカバーに仕上がっている。"Ya Mo Be There"も同様にJames Ingram & Michael McDonaldの80年のシンセ・ポップのカバー作品で、原曲の80年代風の強いアタック感は残しつつインストにした上で温かいドリーミーなシンセで上書きする事で、メロウな郷愁と刺激的なファンク性がより色濃く発揮されたディスコ・ハウス/シンセ・ポップになっている。最後の"Sunrise Energy"は鳥の鳴き声なども取り入れながらブレイク・ビーツで揺らすバレアリック感溢れる開放的なハウスで、しかしこちらもやはりその懐かしいリズム感や音の響きにオールド・スクールな音楽性がある。そもそもが80年代のシンセ・ポップを2曲もカバーしている辺りにParadise Boxのレトロ志向な音楽性は散見しており、それはオリジナルの楽曲へも素直に反映されているのだが、それが現在のシーンにもフィットした作風へと昇華されているのだから単に懐古主義として見過ごすには勿体無い作品だ。



Check Paradise Box
| HOUSE13 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Damon Wild - Cosmic Path (Infrastructure New York:INFCD 003)
Damon Wild - Cosmic Path
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
実に13年ぶりとなるアルバムを出したニューヨークを拠点に活動するDamon Wildは、自身で運営するSynewave等から良質なミニマル・テクノを90年代から送り出しているベテランの一人。初期活動に於いてはTim Taylorとのアシッド・ユニットであるThe Rising SonsやThe Pump Panelで暴力的なアシッド・テクノを送り出し、90年代中盤以降は時代に沿いながらクールな機能性に特化したミニマル・テクノで才能を開花させ、ニューヨークのテクノシーンを代表してもおかしくはない位までの存在感を放っていた。2010年以降になると作品のリリースペースはがたっと落ちその名前を聞く事も滅多になくなってはいたものの、突如として2017年の暮れに届けられたニューアルバムは以前にも増して無駄の無いミニマル性に特化しつつ、その上Jeff Millsばりのスペーシーな感覚も伴うひんやりとした機械的テクノへと傾倒している。特に勢いで押し通すのではなくしっかりとムードも重視されており、オープニングの"1242"ではビートレスの中に無機質な鳴りのSF的な電子音を用いてイントロとしての意味合いを持たせており、サウンド・トラック的な始まり方だ。続く"Aquarius"では淡々としたキックを刻むテクノでスピード感を得るが、ソナー音のような反復音やミステリアスなシンセの響きなどによる宇宙空間らしい世界観は、Millsが歩む道を辿っている。空間の広がりを得るシーケンスが浮遊感を生むスペーシーなミニマル・テクノの"Red"、ゴリゴリと岩石が砕けるような荒いビート感に奇妙なシーケンスに惑わされる"Mars Lander"、分厚い重低音が連続しながらも微弱な発信音が飛び交う骨太なテクノの"Amber"など、どの曲も厳つく芯の強さはあるが激しいグルーヴで押し通すのではなく、効果的な音の相互作用によってスペーシーな響きを生む作風で確かに今の時代のテクノらしいと言うか。『Cosmic Path』、つまり宇宙の道というタイトルが示す通りに宇宙をコンセプトにしたアルバムはその世界観は正しく確立されており、果てのない宇宙旅行へと誘う。無駄な装飾は削ぎ落とされ多層的な電子音のシーケンスと秩序のとれたビート感によるテクノは、勿論爆音で響くフロアではミックスされる事で効果的な流れを作り出すだろうし、この冷たい温度感の音はやはりフロアで聞いてみたいものだ。



Check Damon Wild
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |