Larry Heard - Where Life Begins (Life Line:LLCD-1003)
Larry Heard-Where Life Begins
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例え時代が移り変わろうとも、決して変わらない物がある。例え周りが世間の濁流に流されようとも、決して流されない人がいる。そしてどれだけ時間が経っても色あせない音楽がある。お金に目もくれず、地位や名誉を追い求める事もなく、自分のペースで淡々と音楽を作り続けるその人こそ、Loose FingersことLarry Heard。シカゴハウスの中でも特に孤高の存在であり続ける、ミスターソウルマン。なんといっても「Can You Feel It」によって、世界中を無限の愛で包んだ張本人である。

この現在での最新アルバムを聴いても、Larry Heardが活動を初めて20年を経ても殆ど変わっていない事が分かる。それは古いのだろうか?いや、決してそうではなくて、彼が頑なな本物のアーティストである事の証明なのだ。彼の音楽はシカゴハウスでありながら、強烈なアシッドで印象を植え付けるのでは無い。衣の様に柔らかなアトモスフィアに溢れた彼の音楽は、すっと人の心に染み入る様な音楽なのだ。スカスカなリズムラインに、控えめに空気を彩るキーボード、そして呟く様に優しいボーカル。特に目新しさと言う物はないのに、何度も何度も聴き入ってしまう。BPMは102から123と言うスロウテンポで、まるで彼の今までの人生を表している様ではないか。決して派手な人生では無く表だって賞賛を浴びる事は少ないかもしれないが、それこそが彼の良い所なのだろう。雑誌でのコメントでもファンへのアピールは基本的に無く、つまらないコメントしかしなかった覚えがあるが、彼の音楽が全てを語ってくれる。正に真の職人だ。

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| HOUSE1 | 20:50 | comments(5) | trackbacks(2) | |
Ron Trent - Musical Reflections (R2 Records:R2CD003)
Ron Trent-Musical Reflections
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シカゴハウスものが続いてるので、ここで一丁僕の大好きなアーティストRon TrentのMIXCDを紹介します。どれ位好きかと言うと、今でも彼の古いEPを見つけたら即買いする位好きです。ターンテーブルは無くレコードプレーヤーがあるだけなので、1枚1枚をただ聴く為だけにEPを買ってしまいます。元々は彼の名曲、Altered StatesのCarl Craig Mixで知る機会があって、それから彼のEPを集める様になりました。早熟であり早々と才能を開花させ、Chez Damierとコンビを組んでKMSから作品を出し、また伝説的なディープハウスレーベル:Prescriptionを設立(この時代のEPが喉から手が出る程欲しい僕です)。その後はフュージョンハウスの雄:Anthony Nicholsonと手を組み、ディープハウスのみならずアフロやジャズへの傾向を示し、より多様で深い音楽性を獲得し今に至っています。

シカゴハウスと言いつつも、彼の道はシカゴハウスがメインと言う訳でもないな…。ま、それはお許しを。MIXCDは今までに5枚位出していて、特に今回紹介するのは激マッシブプッシュ!今までの彼の旅路の総決算とも言えるMIXをしていると僕は思っています。ほんとイイ!口で言っても伝わらないだろうけど、イイ!トラックリスト見ても結構地味だと思うでしょ?はい、地味です。いや、地味じゃない。展開もあるし、なんて言うかソウルに満ちあふれた曲ばかり。テンポものんびりだし、地面をずぶずぶ這いずる様な重さと言うのはTheo Parrishを思い浮かべるんだけど、Theoに比べてRonの人気って…。まあ、それはしょうがない。出だしからジャジーでとにかくビートダウン、3曲目で既にハイライトのAnother Night!とにかく温かい、Ronのプレイは彼の温かさを感じる事が出来る!その後も普通のハウスは殆どなくて、ジャジーハウスって感じのが続くの。中盤はビート強めのNeedsなどで盛り上げたりして、終盤はアフロハウスやディープハウスでダンサンブルに飛ばしてくれる!彼が今まで取り組んできた事が、全て凝縮されこのMIXCDに詰まってるみたいじゃないか。Theo Parrishが好きならRon Trentも絶対好きなはずなんだろうけど、日本での人気の差には悔しいものがあるよ…。だからディープハウス好きな人は勿論、Theo Parrishが好きな人にも聴いてみて欲しいっす(泣)

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| HOUSE1 | 21:10 | comments(4) | trackbacks(1) | |
200CD DJファイル ターンテーブルの職人たちを聴く
200CD DJファイル ターンテーブルの職人たちを聴く
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今日CD屋をぶらぶらしてたらこんなんみっけました。買っちゃいました…。普段あんまり本は読まないのに、音楽関係の本はすぐ買ってしまう私です…。しかしこれDJファイルって書いてあるけど、別にDJと言うよりクラブミュージックのアーティストを紹介してるだけですよ。ハウスからテクノ、ジャズやヒップホップ、ブレイクビーツやダブなど、まとめて200人も紹介しています。僕はアーティストと一緒にMIXCDを紹介してるのかと思ったらそれだけでもなくて、アーティストのオリジナルアルバムも紹介してるよ。

まずは歴史を作った10人のDJたちと言う紹介があって、Grandmaster Flash、Afrika Bambaataa、Larry Levan、Frankie Knuckles、Francois K、Masters At Work、Andrew Weatherall、Giles Peterson、Derrick May、Jeff Millsが紹介されてます。うむ、さすがに豪華絢爛、これはダンスミュージック界のレアルマドリードみたいなもんだな。別にみんな一緒のチーム組んでる訳じゃないし、違うか…。これだけ見てるとテクノとハウスが圧倒的に押してますね。実際クラブ業界で一番客が多いのは、ハウスなのかな?いややっぱりトランスか?むぅぅ、それともヒップホップかな?取りあえずテクノは下から数えた方が早そうだが。

えと、この本はこれからダンスミュージックを聴いてみたいって人にこそ参考になると思います。アーティストの代表作品も書いてあるし、色々なジャンルが紹介されているので自分の好みの音楽を探すのにうってつけ!僕は読んでもふむふむって納得しただけでしたが。
| ETC1 | 18:13 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Derrick L. Carter Presents About Now... (Sixeleven Records:SER-1105)
Derrick L. Carter Presents About Now
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最近アマゾンの品揃えが悪くなってきている気がします。更に発売前に注文をしても発売日になった途端3〜5週間お待ち下さい状態になったり、とにかく品薄状態です。やっぱりこれって去年の輸入盤問題の影響が出てきてるんだろうか?全く酷い法律だよなー、数%にしか満たないアジアからの逆輸入CDを抑止するために大半の輸入盤も一緒に輸入禁止にするような法律だったはず(実際には音楽ファンの決死の反対により、多少修正は加わったらしいが?)。音楽を好きな人が音楽会社を運営するのではなく、ただの金儲けの道具にされているこの実情をなんとかして欲しい。ついでにJASRACも逝ってよし(JASRACって実際は厳しい縛りでアーティストと契約をしてるらしい…)

さて昨日ClassicレコードのコンピMIXCDを紹介したので、ついでにレーベルのボス、Derrick Carterも紹介しちゃおう。そのワイルドな見かけ同様、ファットでタフで荒々しいプレイがナイスなCarter。過去のシカゴハウスを現代に引き継ぐスーパーDJであり、Richie Hawtinもべた褒めしてる位です。僕がDJを体験したのは7 Hours @ Liquidroomで、確か記憶によると1時間位遅刻してきてクラウドを困惑させた記憶がある。まあその後のテクノ並の激しいプレイで脳髄まで揺さぶられて、遅刻した事は大目に見ていたと思います。そんなプレイをこのMIXCDでも体験出来ちゃう!シカゴハウス的なガシッとしたリズム帯の曲がメインに、意外にもフィルターディスコまでも駆使してアップリフティングでハードなMIXをしています。やっぱりシカゴハウスのダーティーで粗野な雰囲気と言うのは、他の地域からはなかなか感じられない物がありますね。機材の発展などがあっても、曲自体がそれ程変わらずにハウス初期の良さを含んでいます。更にCarterのイコライジング裁きが展開にメリハリを付けて、ぐっとファンキーな流れに引き込まれていきます。ハウスでも男気を感じる事の出来るアーティスト、それがDerrick Carter!

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| HOUSE1 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |
OUTERLIMITS inc. presents DJ KeNsEi in Classic Classics (KSR:KCCD-107)
OUTERLIMITS inc. presents DJ Kensei in Classic Classics
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現在シカゴハウスで重要なポジションを占めるClassic(レーベル名です)。ゴリゴリでエネルギッシュなDJをするDerrick Carterが率いるレーベルと言う事で、当然注目の的な訳だがこのレーベルは面白い。何でかって?そりゃ、HerbertとBlazeとIsoleeが一緒くたに送り出されているんだよ。じゃあシカゴハウスで重要と言ったのは嘘かと言うとそうゆう事でもないんだけど、このレーベルはそんな狭い範囲に収まる器では無いと思った方が良いかもしれない。ミニマルハウスもジャーマンディープハウスも送り出す事の出来る、面白くて優良なレーベルなんだろう。そんなClassicの魅力をなんとDJ Kenseiが1枚のMIXCDに収めてくれたのです。DJ Kenseiと言うと2000年Jeff Mills@リキッドルームの前座で、アブストラクト?ノイズ?かなんかすんげー退屈なプレイをした事で僕の中で最悪のイメージが残ってたんですよね。その後、ヒップホップを殆どやらなくなってハウス方面に移行したアーティストらしいです(単純にハウスが儲かるからなのか?と勘ぐってますが)。そんなDJ Kenseiだけど今回のMIXCDでは、Classicと言うレーベルのイメージを正に裏切る美麗なプレイをしています。出だしからUSの音じゃなくて、ジャーマンディープハウス全開じゃん!妖艶さと流麗さを持ち合わせたユーロピアンスタイル!完璧に僕が持っていたClassicへのイメージを壊されてしまったよ。空間を漂うかの様にふわふわとして掴み所のないトラックが、DJ Kenseiと言うフィルターを通す事により新たなるClassicの魅力を引き出されている。更に実はボーナスMIXCDもついていて、こちらは40曲程を使用したメガミックス!更に更に、Classicのディスコグラフィー的なかっちょいいEPのカタログも付いてくる!このMIXCDは日本盤のみだけど、時には日本のレーベルも粋な事をしてくれるじゃないか!

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| HOUSE1 | 21:55 | comments(0) | trackbacks(1) | |