Ian O'Brien With Hi-Tech Soul
Ian O'brien-Heartstrings Jazzanova-Days To Come(Remixes). Querid-Object Orient
左から「Heartstrings」、「Jazzanova-Days To Come(Remixes)」、「Querida-Object Orient EP」。「Tatto Jazz」のジャケは見つかりませんでした。

イアンオブライエンと言えば初期の頃はUnderground Resistance、特にHi-Tech Jazzに影響ありまくりのデトロイトフォロアーだったと思います。まだまだ認知度が低かったせいで初期の頃のEPは僕は持っていなかったのですが、運良くも手にする事が出来たので紹介してみようと思います。

「Tatto Jazz」はもろにUR影響を受けた分かりやすい曲です。シンセが水を得たかのように縦横無尽に暴れまくり、ビブラフォンが華を添えるように控えめに鳴り、リズムはアッパーに跳ねまくるURの影響受けまくりの超絶名曲。このオプティミスティック感は初期の頃の特徴で、キラキラした感じは彼特有の物でしょう。最近中古で購入しましたが、凄いレアなので是非とも再発すべきなEPですよ。

続いてはUKの偉大なPeacefrogから出した、「Heartstrings」。これはアフロパッカーシブなリズムが大地の躍動を思わせる、ブロークンビーツ風のトラックです。彼の場合ストレートなテクノも良いけど、生音を多様したパッカーション炸裂の曲も素晴らしいです。エレピとストリングスによって綺麗目に仕立て上げられています。B面にはやはりUR調の曲と、もろにフューチャージャズな曲があり懐の深さを伺わせます。

オリジナルトラックも素晴らしいけど、リミックスもほぼ神レベルな彼。その中でも「Days To Come (Ian O' Brien Remix)」は一大スペクタルな曲です。デトロイト以上にデトロイト、これこそが待ち望んでいたハイテックソウル。電子音が宇宙を飛び交うように交差し、そしてついに弾ける瞬間、宇宙旅行をするかのようにストレートなテック系4つ打ちが始まるギャラクシージャーニーです。今年の6月のYellowでLaurent Garnierが一番最初に使っていた曲です。フロアで聴いて宇宙に飛ばされました。「Jazzanova-Jazzanova Remixed」の2枚組アルバムにも収録されています。

そして一番新しい作品がQuerida名義の「Object Orient EP」。A面はやはりDays To Come (Ian O' Brien Remix)のハイテック感に似たような感じもあるけど、もっとテクノよりでよりシリアスになっていますが、コズミックな電子音が未来を垣間見せます。B面2曲も生っぽいトラックなのに、タフなビートでカッコいいですね。今後はもっとテクノよりのなるのを予感させます。

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| TECHNO1 | 21:04 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Virgin Mary - sugata (Burger Inn Records:BUCA1002)
Virgin Mary-sugata
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さて、このユニットは誰でしょう。きっと知っている人は余り居ないと思います。僕も当然知りませんでした。シスコでぶらぶらレコード漁りをしていると、本当にたまたまCDのレビューに目が行き…ワタナベヒロシ…と書いてあるではありませんか。Kaito、Tread、Quadra、Hiroshi Watanabe等の名義で活動しているあの人です。こんなの出してたのか〜、しかも2003年10月ってそんなに古くもないし。

このユニットはワタナベさんと大阪在住のボーカリスト、キモトクミコさんによるものだそうです。内容はどんなもんでしょうか。ふむふむ、やっぱりトラックはいかにもワタナベさんっぽいどこか儚くロマンチシズムを感じるものがあります。しかしいつもよりポップより、Imajukuの時に近いものがあります。しかしあのポップ感とは又違うかな。それも全てはボーカルの影響でしょうか。女の子のボーカルが妖艶なせいで、いつものワタナベさんとは一味違ったものになるのでしょう。13分もある「ジュ・テーム」はずっと女の子のぼやきが続いて、途中でトラックが入れ替わりQuadraの時の様なアグレッシブな展開になると言う驚きの展開です。「the starry sky」なんかはKaitoに似たようなトラックに切ないボーカルが載った、普通にJPOPとしても売れそうな曲だと思ったりもします。5曲ですが捨て曲が無いし、これはワタナベさんファンなら買いでしょう。しかしワタナベさんがこんなの作っていたとは露知らず…。

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| TECHNO1 | 20:56 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

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ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Carl Cox - Mixed Live 2nd Session Area 2 Detroit (Moonshine:MM80186-2)
Carl Cox-Mixed Live 2nd Session
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君はCarl Coxを見た事があるか?!脂ぎっててめちゃファットな体型をしていて、なんつー奴だってのが最初の感想。海外での評価はかなり高いけど、MIXCDは初期の頃のトラックリストを見ても食指が動かずスルーしていました。しかししかししかし、このMIXCDを聴いて彼への評価は180°変わりました。Live in Detroitと言う事も関係あるのかもしれないけど、体型に似合ったぶっとい音で突っ走るハードグルーヴテクノ。最初はいきなり大ヒットの「Lazy People」で始まるけど、何を思ったのかコックスが喋り出す。きっとノリノリで気分が良かったのでしょう。その後も展開を無視して猪突猛進、ズンドコハードグルーヴの一点張りで通します。キングオブ定番「D-Clash」は盛り上がらない訳がないし、Slam、Samuel L. Session、Christian Smith & John Selwayと言ったアーティストの曲でゴリゴリ攻めまくります。そして最後のキングオブ定番「Pontape」は盛り(以下略…)。はい、展開もアゲサゲも無視です。ここにあるのはファットなボトムと熱気溢れるライブ感、そして男気。ここまで筋を通せば文句を言う人はいないと思います(文句がある人は本人に言ってね)。ま、冗談は抜きにしてファットな体がそのままMIXに溢れ出ていますよ。体もMIXもKevin Saundersonばりです。兄弟ではないけれど、兄弟に近い物を感じます。今週末ageHaとYellowに来日するので紹介してみました。きっと日本でのプレイも、アセアセしながら脂ぎったプレイを見せてくれる事でしょう。

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| TECHNO1 | 18:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Steve Reich - Works 1965-1995 (Nonesuch:79451-2)
Steve Reich-1965-1995
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以前に友人のVaderに紹介をしてもらって以来Steve Reichは大好きなアーティストになったのですが、ちまちまアルバムを買うのも面倒なので大人買い!10枚セットのBOXを買いました。正直聴くだけで一苦労です。Reichはテクノではないけれど、ミニマル感はテクノとも共振するものを感じるしアンビエント風な曲もあるのでテクノ好きな人の中でも隠れファンは多いのではないのでしょうか?

いくつか紹介すると「Come Out」は、二つのCome Outと言う復唱が少しずつずれていくミニマルな曲。少しずつずれが大きくなっていき、最終的にまた元に戻る。声以外の音は入っていません。最小のズレによって最大の効果を表現する実験的なシンプル極まりないミニマルミュージック。

「Drumming」は打楽器のみを使った作品ですが、最初は太鼓だけなのかと思っていたら徐々にマリンバ?とか鉄琴も入ってくるではありませんか。打楽器だけとは思えない繊細で緻密な可愛らしい作品。

多分一番有名なのは「Music For 18 Musicians」。18人の音楽家によるアンサンブル。いくつもの楽器が波の様に引いては押し寄せて、同じメロディーを幾度となく繰り返し最高の高揚感とトリップをもたらす楽曲です。テクノと似たパルスの様に一定のリズムを刻む幾つもの音の重なりが、聴く者をあっちの世界に連れて行きます。これを聴く為だけに買っても損はしないと断言します。これを聴いてると眠くなるのは人の性、許して下さい。

他にもメロディーが美しい「Six Marinbas」、「Desert Music」、「New York Counterpoint」、「Eight Lines」などもあります。後期は比較的メロディー重視な作品が多く、前期はズレを利用した作品が多いかな。

Reichについて詳しくは知りませんが特定の楽器だけを使った楽曲も多くあり、なかなか楽しく聴けます。クラシックとは違うし一応現代音楽と言う事になるのだろうけど、難しく考えずに気持ちの良い音楽に耳を傾けて身を任せてみてはどうでしょうか。

取り敢えず「Music For 18 Musicians」だけでも試聴してみて下さいよ。

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| ETC1 | 18:08 | comments(8) | trackbacks(2) | |