Pepe Bradock - Confiote De Bits / A Remix Collection (BBE:BBE128CCD)
Pepe Bradock-Confiote De Bits A Remix Collection
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クラブミュージックの世界において奇才と呼ばれる存在は数は少なくとも確実に存在はしていて、このフランスのPepe Bradockもその一人。活動初期の頃は比較的フィルターハウスを前面に打ち出したキャッチーなトラックが多かったものの、途中からは神懸った様に独特の亜空間と狂った美しさを感じさせるディープハウスに移行し、そして彼の代表曲とも言える"Deep Burnt"によりその人気はピークに達したのでした。リリース数は少ないものの一つ一つのトラックの完成度は稀に見る素晴らしさで、多くのファンが新作を待ちわびている事でしょう。そんなところにペペさんのリミックスワーク集が到着。殆どオリジナルの楽曲を知らないので比較は出来ないのですが、テクノ、ハウス、ジャジーハウス、ダウンテンポなど多彩と言うかまとまりが無いと言うか、とにかくやりたい様にやっちゃいました的なリミックスが多いです。印象としてはデトロイトハウスの野暮で粗野な音質とフレンチの耽美な世界観を合体させたような美しくもスモーキーな音で、やはりなかなか類似の見つからないオリジナリティーのある存在ですね。普通じゃない事をやっているのにダンストラックとしても成立しているし、やはりペペさんは凄いです!



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Rasmus Faber - Love : Mixed (Victor Entertainment Japan:VICP-64065)
Rasmus Faber-Love : Mixed
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ハウスシーンでの"Ever After"の大ヒットにより日本でも名を知られる事になったRasmus FaberのMIXCD。正直な事を言いますと"Ever After"で僕もファンにはなったものの、その後のコンピやMIXCDの乱立リリースや曲の質の低下、そして乙女ハウスブームなるものの枠に入れられてしまった事により自分も距離を置いていたのですが、このMIXCDはそんな失望を払拭する好内容。オープニングの"Ever After"の2008年バージョンはキックを硬めに全体的にエレクトロニック化したフロア向けのトラックになっていて、一気に心を鷲掴み。その後は甘くてポップなメロディーを基調にしつつも、テッキーなトラックを中心に滑らかに徐々に盛り上げていく正にフロアを意識した展開が待っております。トラックを見ればReel People、Ananda Project、Blaze Vs. Funk D'Voidなどブームとは関係無い位置に存在するアーティストが多く、そしてシカゴハウスの古き存在であるDajaeまで収録されているのには、Rasmus Faberが商業ベースだけではなく音楽的な質を求めてこのMIXCDを制作した事が窺えるはず。Rasmus Faberが作るオリジナル音源はちょっと甘すぎてダメだって人も、このMIXCDはそんな甘さも活かして力強いキックで引っ張っりドラマティックに盛り上げてくれるんで、これならお勧めかと思います。真夏のビーチで聴きたい盛り上がる一枚。

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| HOUSE5 | 08:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Life Force Compiled And Mixed By Foolish Felix (Cutting Edge:CTCR-14495~6)
Life Force Compiled And Mixed By Foolish Felix
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友人からの頂き物。日本で長年に渡り開催されているアンダーグラウンドなダンスパーティーである"Life Force"、その名を冠したMIXCDの第2弾をFoolish Felixなるアーティストが担当。自分は初耳の人なんでどんな人なのか知らないのですが、どうやらディスコダブ方面で活躍しているアーティストだそうです。確かにこのMIXCDでもハウスを基調にはしているものの、例えば熱を帯びたソウルフルなNYハウスでもなければエレクトリックでスムースなテックハウスでもなく、やはりここから聴けるのは生っぽくてズブズブしてて、どこかディスコ的な懐かしい煌びやかさのあるディスコダブなのは明白。エネルギッシュと言うよりはグダグダで、若くて健康的と言うよりはアダルティーかつ妖艶で、熱いと言うよりは温い感じ。何故だかディスコダブと言うのは懐かしい感情が浮かんでくるんだけど、やっぱりそのディスコと言うエッセンスがそんな気持ちを呼び覚ますのでしょう。ボーナスディスクにはFoolish Felixが運営するレーベルであるCynic Recordsの音源がまとめてあり、やはりズブズブなディスコダブが並んでおります。

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| HOUSE5 | 00:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Mirko Loko - Seventynine (Cadenza:CadenzaCD04)
Mirko Loko-Seventynine
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Border CommunityやPlanet-Eから良作をリリースしていたものの残念ながら解散してしまったLazy Fat Peopleの片割れ、Mirko LokoがLuciano主宰のCadenzaから期待されていたアルバムをリリース。ジャンル的にはミニマルだとかハウスだとかそこら辺の音なんですが、流行廃りに埋没しない独特の繊細美が閉じ込められていて充実した内容。微細な粒子が空中を浮遊する様に音の粒が細かく編みこまれていて、それが非常に煌びやかで美しい空間を作り出しているのです。それは西洋的で上品な耽美とでも言える音で、Cadenzaの中でもこの美的センスは群を抜くものだと信じております。そしてリズム帯はと言うと、鈍く唸るメタルパーカッションは無機質に淡々としたグルーヴを打ち鳴らしていて、上物の有機的なメロディーとは対照的な印象。幾分かリズムの細さは気になりつつも、耽美な上物との相性はその分良くなっていて上手く絡み合っているのではないでしょうか。このアルバムはフロアで聴いても勿論気持良さそうだけど、個人的には家の中で外界の音を一切遮断した静寂の中で集中して聴きたいなと思います。



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| HOUSE5 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Space Station (Sound Signature:SS035)
Theo Parrish-Space Station
今週は東京都議会選挙な訳ですが、多くの立候補者がこの不景気でも都議会議員の給与を下げる必要は無いって意識なのな。全く誰を選べば良いっちゅうねん。取り敢えず自民派には絶対投票はしない。

常に精力的に音楽制作を行っているデトロイトのディープハウサー・Theo Parrishの最新作。今回は両面新曲なので嬉しい限りですが、相変わらず内容の方もぶっ飛んでおります。まずタイトルからして格好良い"Space Station"は、野暮でワイルドなシカゴハウスをスローテンポにした不良系トラック。極端に強調されたぶっといベースラインとコズミックに放出されるシンセが絡み、宇宙の果てまで昇天するコズミックブルースだ。しかしわざとらしく汚く録音されたような音響は、もうセオの専売特許だね。そしてB面の"Going Through Change"はボーカルを取り入れたジャジーハウス。ぐっと温かみと感情の揺さぶりを誘発するソウルフルな内容で、A面と違って攻撃性よりも親和性が強調されたトラック。お洒落なバーやカフェで聴きたくなる感じ。(ジル風に)両面エ〜クセレ〜ントッ!!

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| HOUSE5 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Farina - Connect (OM Records:OM103)
Mark Farina-Connect
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当ブログでは幾度と紹介しているMark Farinaの2002年リリースのMIXCD。リリース元はサンフランシスコを代表するOM Recordsから。そしてFarinaはシカゴ出身でありながらサンフランシスコを拠点に活動している事もあり、両方の音楽観を受け継ぐ素晴らしいDJであります。そんなOMとFarinaの組み合わせなんだから当然も悪い訳がなく、本作では割と彼の中ではシカゴの要素を受け継いだファンキーな音が中心でしょうか。ゆるゆるのダウンテンポやヒップホップ、大らかなディープハウスまで何でもこなす器用なDJですが、勿論パンピンでファンキーなプレイだって得意なんです。と言ってもモロにシカゴの荒々しさを前面に出すのではなく、あくまでファンキーでありながら安定感・余裕を感じさせる上品なプレイって感じ。序盤からノリノリご機嫌なテンションだけどラテンっぽさや陽気なムードも混ぜつつ、スムースな流れで心地良い空間を演出してますね。勿論芯の強いグルーヴ、太いキックは健在なのでただのオサレ系になる事はありえない。終盤では夕暮れ時のビーチの様な郷愁が徐々に出てきて、エロっぽいムードも感じさせてくれます。毎度毎度期待を裏切らずに高水準なMIXCDを作っちゃうんだから、Mark Farinaはやはり凄い。

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| HOUSE5 | 00:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Break SL - City Wasteland (Philpot:PHP038CD)
Break SL-City Wasteland
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見てきました。わざわざ映画の為に描き直したりストーリーに変更が加えられているので順調に制作は遅延しまくっていますが、その分かなり熱い内容でした。レイはおっぱいおっぱいで、しかも人間臭くなってる。アスカはしましまパンツ!新キャラはメガネ系で新たなファンを獲得ってか。しかもどのキャラもデレの部分が増えたような、これも時代なんでしょうか…。エヴァはビーストモードや覚醒モードでレーザー光線ぶっ放したり、かなりパワーアップしまくり。使徒も新しくデザインされていて格好良い。そしてサードインパクト…

テクノやハウス、そしてデトロイト系まで幅広く良質な音楽を提供するドイツのPhilpot Recordsから、Sebastian LohseことBreak SLなる新人のアルバムが登場。これがなかなかの出来でデトロイトのビートダウンをお手本にしたような、生々しくざらついた音でずぶずぶと沈み込んでいくディープハウスが中心。過剰に上げ下げがあるでもなく淡々とした流れの中で、エレピやらギターが黒光りしながら鳴らされブルージーな世界観を演出。音数は多くはないのですっきりとした印象を持ちつつも、何故か感じる音は濃密なブラックネス。人間味溢れるアナログ的な音は、洗練されてはいないけれどやっぱり温かみがあって気持ち良いなあ。Theo ParrishやMoodymannファンは聴いて損は無いでしょう。しかしこの作品を作った当人はまだ23歳、今後も期待しちゃいますね。

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| HOUSE5 | 08:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Pirahnahead Works Selected By Shuya Okino (CORE-MUSIC:CCRM-2018)
Pirahnahead Works Selected By Shuya Okino
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最近ふとMIXIのコミュ加入者数で気付いたんだけど、なんだか凄い違和感を感じる。確かにここ数年ハウスが流行っていると言うのはよく耳にしたけれど、これどうなんだ?別に自分は外人崇拝主義じゃないけれど、自分とは絶対に交わる事のない人種なんだろう。

DJ KAWASAKI (7032) Jazztronik (18171) STUDIO APARTMENT (13425) DAISHI DANCE (23386) PIANO HOUSE (15490)

Joe Claussell (3437) Francois K (6191) Kerri Chandler (1574) King Street Sounds/NiteGrooves (2364) metamorphose(12359)

デトロイトから届けられた本作は、先日リリースされた"Diviniti Sings"(過去レビュー)と対を成すであろうPirahnaheadの編集盤。PirahnaheadはDivinitiの旦那さんでもあり公私を共にしているのですが、Mahogani MusicやMoods & Groovesからも作品をリリースするなどその実力は折り紙付き。本作はオリジナル音源にリミックス作品や彼がプロデュースを手掛けた作品を収録した痒い所に手が届く内容。歌物ハウスが中心で一見控えめな構成ながらもしっかりと色々な音色が鳴っていて、デトロイトのアーティストにしてはとても丁寧に作りこんであると思います。自分でドラムプログラミングからキーボード、ギター、ベース、パーカッションを弾いちゃう程にアーティスト肌な人で、フロア向けだけでなくホームリスニングにも適したトラックメイクの才能を感じさせますね。またジャズやファンクっぽい面を見せながらも温故知新と言うべきか、決して古臭くならず今っぽいエレクトロニックな音も聴かせてくれて視点は常に未来へと向いているようです。心がほっと和むハウスアルバムですわ。

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| HOUSE5 | 00:05 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Force Of Nature - III (Libyus Music:LMCD-012)
Force Of Nature-III
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鋭い切れを感じさせるブレイクビーツやヒップホップのリズムを操り、熱いファンクなノリを生み出すForce Of Nature。そのビートの幅の広さや変幻自在っぷりは世界一級品ですが、更にそこから進化してよりフロアに強く根ざしたグルーヴを携えて出来たのがこの3枚目のアルバム。ストレートな4つ打ちが増えたのは明らかだけれど、確実に芯が太く重くなっていてグルーヴの強度は前作以上。ダンスへの飽くなき欲求がドーピング効果にでもなったのか、すんごいトライバルで勢いが増している。かと思えば粘度の高い絡みつく様な濃密なベースラインが効いた真っ黒でサイケデリックな曲や、コズミックなシンセが中毒的なディスコダブがあったり、全体的に快楽度と深みが段違いに強まっていると思います。緩めのチルアウトなムードは殆ど消え去って完全にダンスのモードなのか、踊りたいと言う衝動が前面に出ているんですね。密林を感じさせる総天然色な、もしくはエキゾチックな訝しい香りの漂うシンセサウンドも、脳髄にずぶずぶと溶け込んで来るようなはまり具合があってヤバイです。一端聴いたらもう密林の奥地の快楽の泥沼からは這い出せずに、後はじっくりと黒いグルーヴに吸収されるのみ。海外のディスコダブとタメを張る処か、確実に世界標準レベルの傑作だと思います。

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DJ Alex From Tokyo - The Flashback Mix (Reincarnation:RCD001)
DJ Alex From Tokyo-The Flashback Mix
オランダは何気にテクノが充実している国の一つ。Rush Hour、100% Pure、Delsin、Eevo Lute Muziqueなどご存知の通りヨーロッパの中でも、特にデトロイトを追従するレーベルが揃っております。そして今、新たに注目すべきオランダイタリア(※訂正しました)のレーベルがReincarnation。Tokyo Black Star、Gerald Mitchell、Attias、Pasta Boysなどの実力派アーティストがリリースをする事により、現在人気上昇中のレーベル。Reincarnationの名付け親はTokyo Black Starでも活躍するDJ Alex From Tokyoなんだけど、そのAlexがレーベルの音源を使ったMIXCDをリリースしました。AlexのDJに関しては当ブログでも何度も紹介している通り折り紙付きの実力ですが、今回もテクノ〜ハウス中心の選曲で文句無しに素晴らしいプレイを聴かせてくれました。と言うよりもレーベルの音源自体が非常に素晴らしいのだと思う。出だし3曲はロマンティックな未来感溢れるデトロイトっぽいのを持ってきて、4曲目ではレーベル音源ではないもののRon Trentのヒプノティックなテックハウスを繋ぎ、そのテックな流れから中盤のGerald Mittchellのトライバルなトラックで一旦ピークを迎えます。その後はTokyo Black Starのレーベル名を冠した恍惚感を煽るトラックでディープな流れに突入し、デトロイト系やシカゴハウスで儚く消え行く様に終焉を迎える起承転結がしっかり感じられるプレイですね。今回はレーベル音源を使用すると言う制約があるので割りと落ち着いたプレイなんだけど、トラック自体がそれ一つでしっかり聴ける曲が多いので、最初から最後まで曲の良さにじっくりと耳を傾けて聴ける内容だと思います。フロアトラックが多く使用されてはいるんだけど、メロディアスな曲が多くてその美しさに心が奪われてしまいそう。

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