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Paperclip People - 4 My Peepz Remixes (Planet E:PLE65334-1)
Paperclip People - 4 My Peepz Remixes
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今年はデトロイト・テクノの実験的レーベルでもあるPlanet Eの創立20周年だそうで、名作のリイシューやリミックス盤が続々とリリースされております。その関連としてCarl Craigの活動において特にハウス路線を推し進めていたPaperclip People名義の名作"4 My Peepz"も、新たにリミックスし直され復活しました。リミックスを手掛けたのは今ではプログレの見る影もなくなったミニマル前線に位置するDubfire。原曲はドロドロとした黒いグルーヴの渦巻くカオティックなハウスだったのですが、新たなリミックスはベースラインや上物等はほぼオリジナルと同じものの、ピッチを早め展開を抑えたミニマル仕様。いわゆるテクノっぽい冷たい温度で統一されダークな音色に興味も感じますが、正直な所オリジナルのピークタイムで爆発する流れがなく原曲越えは成らずですね。裏面にはLoco DiceとMartin Buttrichのコンビで"Parking Garage Politics"のニューリミックスを収録。乾いて味気ないキックやパーカッションを生かしたオールドスクールかつミニマルなハウスで、原曲のイメージを壊さずにグルーヴィーな仕様になっております。ただまあこうやってリミックス作品を聴くと、やはりCarl Craig様は偉大だなと常々思うばかり。

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| TECHNO9 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Panda Bear - Surfers Hymn (Kompakt:KOM 229)
Panda Bear - Surfers Hymn
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近年のKompaktはテクノやアンビエント以外にもロック方面も積極的に開拓しておりますが、その流れに乗ってかAnimal Collectiveのメンバーとしても活躍するPanda BearのEPもアルバムからカットしております。内容もロック系かなと思いきや、しかしそこはダンスミュージックシーンをリードするKompakt、リミキサーに新機軸のダブステップを開拓しているActressを招いて完全なるフロアトラックを収録しておりました。しかもこれが12分にも及ぶ長尺の曲を気合の片面プレス仕様でリリースしており、この作品への意気込みがひしひしと感じられます。原曲は極彩色の音がキャンバスを塗り潰すようなサイケデリックなポップな歌物だったのですが、このリミックスは身をぐっと引き締めた完全にミニマルな仕様へと再構築され、長い時間をかけて中毒的な上物に毒されていく暗黒テクノです。跳ねるようなリズム、トライバルなパーカッションの鳴りに肉体性を感じながらも、しかしどうにもこうにも温度の上がらない所には無機質さも漂っていたり、Actressの独特なリミックスが映えた作品ですね。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
World's End Girlfriend - Ending Story (Virgin Babylon Records:VBR-004RE)
World's End Girlfriend - Ending Story
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2000年当時、全くの無名の新人ながらも称賛を浴び発売から間もなくして店頭から姿を消したアルバムがあった。それこそれが今ではポストロック寄りの電子音楽で一定の評価を得ているWorld's End Girlfriendのデビューアルバム"Ending Story"。このアルバムは永らく廃盤となり、それ以降WEGはGodspeed You! Black Emperor的なノイズと生音を大幅に導入し、一般的には評価を上げていく。しかしようやくだ、幻とさえなっていたこのデビューアルバムがリイシューされる事になった。当時はAphex Twinの分裂病的な電子音楽とも比較されたWEGは、しかしAphexの様に破錠して夢の中に没頭するでもなく、切迫感のある喜怒哀楽に満ちた現実を奏でている。歪に切り刻まれたリズムトラックと共に可愛い - そうファニーでユーモラスな - 電子音や荘厳なストリングスが構築する世界観は、確かに壊れ行く破滅的な夢想でもありながら、しかし最後には結局夢の終わりから醒めてしまい現実へと強制的に戻されるのだ。どこか無邪気な遊び心に溢れているがしかしクラシックをバックボーンに持つWEGの音楽は、楽曲性やスマートなコード展開に長けており、崩れ落ちそうで崩れない積み木の様に音が構築され現実の世界観を保っているのだろう。夢の世界に溺れずとも、ロマン溢れるストーリーに溺れれば良い。エレクトロニカが繁栄していた一時代の中でも、本作は凡百のエレクトロニカに埋もれずに独創的なスタイルを既に確立していた。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Global Communication - Back In The Box (NRK Music:BITBCD05)
Global Communication - Back In The Box
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アンビエント、テクノ、ハウス、ボサノバ、エレクトロ、クラブジャズ、そしてダブステップ…Tom MiddletonとMark Pritchardのそれぞれソロとして、又は二人でのユニット・Global Communicationとして、テクノ黎明期から様々なジャンルを開拓してきた二人。ここ15年以上はお互いに距離を置き別の道を歩んできた二人が、今年になり遂にGlobal Communicationとして復活を果たしライブ活動も行うなど期待を感じさせますが、その流れでを受け継ぎGlobal Communication名義でのMIXCDも制作しました。しかもNRKが提唱するバック・トゥ・ザ・ベーシックスのシリーズを担当するなんてきたら、そりゃ彼等のマニア心も駆り立てられたのか、80年後半から90年前半のデトロイト・テクノやAI系と呼ばれるピュアテクノ、そして美し過ぎるアンビエントまで盛り込んだテクノ黄金時代を象徴する選曲を行っております。所謂テクノクラシックと呼ばれる作品を選びつつも、表立ってはいなかったものの玄人受けする隠れ名曲まで掘り起こすその知識とセンスたるや、流石に時代の寵児であった事を感じさせずにはいられません。R & SやWarp Records、Eevo Lute、Planet-Eをはじめとするその時代を象徴していたレーベル等から今尚輝きを失わない名曲を選りすぐりし、Disc1はダンスオリエンテッドに、Disc2はリスニング寄りのプレイを聴かせてくれます。新鮮味は当然皆無ながらも再度90年代前半のテクノを聴くと、今よりも洗練さや熟練と言う点では劣るものの、それ以上にアイデアや衝動を重視しテクノの自由な創造性が溢れていた事が感じられます。そう、テクノとは元来解放されたエクスペリメンタルな音楽であるべきで、それを遂行していたのがGlobal Communicationでもあったのだから、ここで聴けるテクノは彼等の指標でもあったのでしょう。普通のクラブで盛り上がるようなDJMIXとは全然違うけれど、テクノの歴史を紐解くアーカイブとして大層役立つ内容である事は断言します。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Omega Alive (M-Plant:M.PM12CD)
Robert Hood - Omega Alive
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元Underground Resistanceにして同じくメンバーであったJeff Millsと双頭を成す生粋のミニマリスト・Robert Hood。昨年は7年ぶりとなるアルバム"Omega"(過去レビュー)をリリースし今尚ミニマルテクノを頑なに守る存在をアピールしましたが、新作は今までの集大成とも言える初期作品から新作までを含む臨場感のあるライブアルバムです。盟友であったJeff Millsは何時の間にか宇宙志向なテクノへと身を捧げてしまいましたが、このHoodの進む道は愚直なまでのミニマルテクノ。偏にミニマルテクノと言っても音の幅は多少あるのですが、Hoodが聴かせるミニマルは温度感の無い冷たいマシンビート全開で、無駄な装飾を一切排したストイシズムを貫く硬派な音は、これぞテクノと言うべき言葉が相応しく感じられます。正直に言えばここにある音にシーンの最先端なモードは感じられず、むしろ古き良きアナログのオールドスクールな音は彼が初期から殆ど変わっていない事を示しています。これを聴けば彼が如何にトレンドと無縁で自分の道を突き進んできたか理解出来るでしょうが、20年以上にも渡って変わらないスタイルを貫く事は並大抵の精神力では出来ない事だと思います。ファンキーと言うよりは平坦さを生かしたクールなグルーヴに機械的なテクノのスピリットを感じてしまう訳ですが、音数が絞られた分だけ少ない音にも強靭さを感じられるタフなミニマルで、それは彼のミニマルテクノへの姿勢その物なのでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Nic Fanciulli, Joris Voorn & Mark Fanciulli - Together / The Tide (Rejected Music:rej015)
Nic Fanciulli, Joris Voorn & Mark Fanciulli - Together / The Tide
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オランダテクノを代表するJoris Voornの前作から一年ぶりとなる新作は、自身のレーベル・Rejected Musicから。本作ではプログレッシヴハウス方面で人気を博すNic Fanciulliとその実弟Mark Fanciulliも参加したスプリット盤となっており、話題も十分。A面にはJoris+Nicの共作となる"Together"が収録されておりますが、これがなんとディスコリエディットで注目を集めているTiger & Woodsのヒット曲"Deflowered"(の更に元ネタはRaw Silkの"Do It The The Music")をモロにサンプリングしたフィルターハウスで、そらフロアで受けない訳がないだろうと言う出来。ここ2〜3年のJorisの作風を聴く限りでは確かにフィルターハウスにぞっこんなのは分かりますが、ここまでファンキーなサンプリングを披露されるともうぐうの音も出ない。BPM的に言えば大してアッパーでもないけれど、とにかく粘りのあるベースラインやら耳に残る声ネタの使い方でリスナーの耳を虜にし、一聴して強烈な印象を残すネタの引き出しと言うモノは本当に凄い。B面にはMark Fanciulliの"The Tide"をJorisがエディットした曲を収録。A面に比べれば随分と地味と言うか渋いもののファンキーなスポークンワードを導入し、更にはDJツールとしての用途を煮詰めたようなミニマルな作風に仕立て上げており、平坦な流れで曲と曲を繋いでいくには使い易い内容。つまりはどちらも完全にフロア仕様な訳なので、DJが使うにはもってこいな一枚。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Junior Boys - Banana Ripple (Domino Recording Company Ltd.:RUG410T)
Junior Boys - Banana Ripple
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ポストロックからエレクトロニカまで幅広く、そして奇抜なアーティストを擁する今となってはインディーの大御所レーベルとなったDomino Recording。で今日紹介するJunior Boysもそんなレーベルに所属するカナダのエレポップデュオ。今までにもクラブサウンドにリミックスされた彼等の楽曲は聴いた事はあるものの、純粋なオリジナル音源はこのEPが初めて。今まで聴いてきたがっつりテクノなリミックスに比べると随分とポップで洗練された歌物で、まあ良く言えばNew Orderを上品に作り込ませて優等生にしたような感じ。勿論これ自体が都会的な夜の賑わいを感じさせるダンスなグルーヴはあるし、初々しい歌いっぷりには爽やかな青春の甘さも感じられます。しかし本盤の一押しはやはりKompaktからのシューゲイザーユニット・The Fieldのリミックス。ポコポコと流れるようなグルーヴを生み出すパーカッション使いや、シューゲイザー風なモヤモヤとした上物のミニマルな展開は、オリジナルのポップさを残しながら完全なるクラブサウンドへと生まれ変わっていて、と言うかどこを聴いてもThe Fieldになっちゃっています。光の中に飛び込んで行くような多幸感に包まれるバレアリック×シューゲイザー×ハウスなリミックスで、見事にオリジナルを喰いましたね。

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John Tejada - Parabolas (Kompakt:Kompakt CD93)
John Tejada - Parabolas
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テクノシーンが根付かないアメリカにおいて、古くから自らPalette Recordingsを主宰し独特なミニマルテクノ/ハウスの地平線を切り開いてきたJohn Tejada。自身のレーベル以外にPlug Research、7th City、Sino、Poker Flat Recordingsなど名立たるレーベルからリリース歴があるアメリカ切っての実力派テクノアーティストですが、そんな彼の最新作はドイツKompaktから。綺麗目のスムースなテックハウスや色気のあるディープミニマルに定評のある彼ですが、新作もそんな流れを受け継ぎつつより洗練されたモダンテックハウスと呼べる内容。薄氷の上を踊り歩くように繊細でほっそりとしたパッドをふんだんに使いながら、線の細い軽やかなグルーヴが舞い踊る上品なトラックが中心で、クラブのピークタイムチューンとは一線を画すシリアスな内容です。最近のKompaktの傾向から少しはポップな流れもあるかと思いきや、Tejadaは自身のスタイルを崩さずに無駄を削ぎ落したミニマルな作風を保ち、リスニングとダンスの中庸を行き交う感じのアルバムを創り上げました。派手ではないけれど、(まだ夏だけど)秋の夜長にぴったりなまろやかサウンドです。

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G.Mitchell & Jebski Feat. Kengo Ono - Natsu EP 3 (Panoramic Audio Domain:pad-07)
G.Mitchell & Jebski Feat. Kengo Ono - Natsu EP 3

デトロイトからLos HermanosのGerald Mitchellと東京のJebskiの友情から生まれた"Natsu"プロジェクト第三弾も、前作と同様に国内外からJebskiと音楽面において精神的な繋がりを持つであろうアーティストを起用したリミックス盤。先ずはKaito名義でも世界を股にかけて活動するHiroshi Watanabeのリミックス。オリジナルには無いメロディーを付け加えて、普段の荘厳な世界観のテックハウスを基軸にねっとりジワジワと盛り上げていき、夏の終わりを予感させるエモーショナルなリミックスを披露。そして海外イタリアからは重厚なテクノを得意とするClaudio Mateが"Detroit Calling Remix"を提供。メインのストリングスメロディーはそのまま活用しつつも、タイトル通りにデトロイト風な幻想的な上物の反復を付け加えて、トラック自体に重厚感と疾走感をもたらしたフロアを刺激する事間違い無しのリミックス。そして最後はかつてNXS時代にJebskiともバンドを組んでいたJuzu aka Moochyの意表を付く民族的なリミックス。バラフォンを使用して野性味溢れる大地の鼓動を表現したかのように、クラブサウンドでもありながらまるで太古の祭事を思わせる呪術的な音も感じられ、トライバルと言う表現がぴったりなハウスリミックス。各アーティスト毎の個性が際立つようなリミックスが収録されており、多方面のパーティーで頼り甲斐のあるリミックス盤となる事でしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Martian - Techno Symphonic In G (Red Planet:RP14)
The Martian - Techno Symphonic In G

もう既に途絶えていたかとさえ思っていたRed Planetから舞い降りた火星人=Mike Bnaksの物語。ネイティブ・アメリカンの血を受け継ぐBanksがルーツでもあるインディアンの文化を開拓すべく、深い精神世界を伴って続きてきた宇宙旅行は、6年ぶりの復活で遂にGalaxy 2 Galaxyとも邂逅を果たした。その曲こそ"Techno Symphonic In G (Unbreakable Spirit Of A City)"、意訳すれば「重力下におけるテクノ交響曲(デトロイト都市の不滅の魂)」と言ったところか。G2G名義の演奏ではあるものの、中身に関して言えば火星人のロマンティックなエレクトロファンク節は健在で、ブイブイと身を引き締めるファンキーなベースラインと長い旅情の果てに生まれる感動的なシンセストリングスの絡みはこれぞRed Planetシリーズの音と言える物。確かにエレクトロニックなテクノではあるが、それ以上に黒人由来のファンクネスが溢れている事がBanksにとっては意味のある事なのだろう。そして裏面には獰猛な闘争心が掻き立てられるトライバルな"Reclamation"、切れ味のあるチョッパーベースにSF的なパルスを被せた"Resurgence (Dance Of Spring)"と、どちらもタイトル通りにRed Planetの"復活"を表現している。もしかしたらまたこれを機に火星人は長い眠りについてしまうかもしれない。それでも彼の音楽の旅は、永遠に続いていくのだろう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |