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MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog]
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog] (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
名作MEZZANINEリリース時に予定されていたマッド・プロフェッサーによるダブ・バージョンが、今になりリリース。こちらはアナログ盤。
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Mezzanine (JUGEMレビュー »)
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メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
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FRKWYS Vol.15: serenitatem
FRKWYS Vol.15: serenitatem (JUGEMレビュー »)
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Rick Wilhite - The Godson IV (Mahogani Music:MM-42)
Rick Wilhite - The Godson IV
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デトロイト・ハウスの重要レーベルであるMahogani Musicと言えばKenny Dixon Jr.が率いるだけあり、何はともあれどんなアーティストによる作品だろうと最新のリリースはひと目置かれるが、2018年8月頃にリリースされた本作は特に注目せずにはいられない作品だ。手掛けているのはDixonらとも3 Chairsを結成していたりしたデトロイト・アンダーグラウンドのベテランの一人であるThe GodsonことRick Wilhiteで、所謂スローモーで重心の低いデトロイト・ビートダウンを広めた立役者の一人でもある。本作はアナログではダブルパックながらも4曲のみ、つまりは片面1曲のみと気合の入った構成で、その上Moodymannのかつての名曲"Technologystolemyvinyl"のリミックスも収録されているのだから、是非ともアナログで入手して頂きたいものだ。"Xanadu 3.0"は典型的なビートダウン・ハウスと呼べるだろうか、淡々と刻むキックは錆び付いたような響きでローファイ感があり、そこにジャジーでくぐもったエレピ風のコードを展開するが、大きな衝動を生む事もせずクールな空気感でただただマシンビートが虚空に響く。"Sonar Funk"は呻き声のようなサンプリングから始るが、直ぐに金属が錆びてざらついたキックやハイハットが走り出し、そこに闇の中で蠢くようなキーボードがぼんやりと情緒を添える。奥底では鈍い電子音が微小な音量でループしておりヒプノティックな感覚も加えて、すっきりしながらも荒々しいグルーヴと合わせて燻りながら熱くなるファンキーなハウスを聞かせる。目玉はやはり"Technologystolemyvinyl (Godson's Cosmic Soup Mix)"だろう、キーボードにAmp FiddlerやトランペットにPitch Black Cityらのデトロイトのアーティストを迎えるなど、豪華なアーティストが揃ってのリミックスだ。オリジナルはサンプリングを駆使しながらも生々しくファンキーなジャズ・ハウスであったが、このリミックスではその音楽性を継承しながらも生演奏中心で再現する内容で、けたたましく野性的ながらもジャジーなドラミングと優美なエレピの装飾、そこに熱く咆哮するトランペットも加わって衝動的かつライブの創造性に満ちたジャム・セッション版ハウスを構築している。そして最後はデトロイトのユニットであるFolson & Tateの曲をリミックスした"Is It Because I'm Black (Godson's Flip Mix)"、スカスカな音の構成ながらもどっしりと重いビート感とゴスペル・ハウス風な歌も一緒くたになりP-FUNK風なノリもあるが、このプリミティブなファンク感は正にデトロイトという地から生まれた音楽で、Mahogani Musicからのリリースも納得の出来だ。どうせならこの流れでアルバムのボリュームで作品を聞きたくなる程だが、一先ずはここに収録された曲はどれもDJがフロアでプレイしても盛り上がるであろう内容で、ビートダウン先駆者としての貫禄が発揮されている。



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| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wilhite - Vibes New & Rare Music 2 (Rush Hour Recordings:RHM 010 CD)
Rick Wilhite - Vibes New & Rare Music 2
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Theo ParrishやMoodymannにMarcellus Pittmanと共に3 Chairsのメンバーとして、またデトロイトのレコ屋である「Vibes」(現在は閉店)のオーナー兼バイヤーとして、そしてDJ/アーティストとしても高い評価を得るRick Wilhite。2010年にはオランダのRush Hourと手を組み"Vibes : New & Rare Music"(過去レビュー)なるデトロイト/シカゴのアンダーグラウンドな音楽を集めたコンピレーションを手掛けた際に、そこで大物から隠れた原石まで引っ張り出して新旧世代を交えたソウルフルな音源を集め、流石のローカルなベテラン故の音楽センスを披露した。それから4年、再度Rush Hourと協力して手掛けた続編となる作品が本作なのだが、ここでは前作以上に意外ともとれるアーティストが集まっている。例えばニュージャージ・ハウスからBlazeのJosh Milan、NYハウスのベテランであるJovoon、シカゴの変態的なK-Alexi、そしてまだ余り名の知られていないJon Easleyがそうだろう。その一方ではデトロイトからはGerald MitchellやMoodymannにOrlando Voorn、Urban TribeことDJ Stingrayも招集し、Rickのセレクターとして人望の厚さが伝わってくる程のアーティストが揃っている。このように前作よりもその幅の広い人選故に音楽的にも多少のばらつきは見受けられるが、Josh Milanによる"Electro Dreams"にしても彼らしいソウルフルな温かさはありながらも、普段のBlazeよりは幾分かより無骨な質を強めていて、方向性としてはやはりデトロイトのハードな気質が勝っているようだ。Gerald Mitchellはいつも通りで"It's The Future"と言うタイトルを表現するような希望に満ちたアフロ・ハウスを展開し、Orlando Voornは"The Recipe"で煌めくような明るさを発するビートダウンを聞かせ、デトロイト勢はあるがままに自身の音楽性を披露している。レコ屋の元バイヤーとしての手腕を存分に発揮しているRickだが、アーティストのしての腕も間違いなく、Norm Talleyとの共作である"30 Years Later"では地面を這いずり回るような重心の低いビートダウン・ハウスで粘着質な黒さを発している。アルバムとしてジャンル的な纏まりはないかもしれないが、精神的な意味での音楽に対するアティチュードではアンダーグラウンドであり、その心意気は存分に伝わってくるだろう。




Tracklistは続きで。
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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Shaun Soomro - Journey To Delirium (Lick My Deck:LMD012)
Shaun Soomro - Journey To Delirium

デトロイトのスペシャルユニットである3 Chairsに属するMarcellus Pittmanがリミックスを提供している、その事実に心を動かされ試聴してみた結果として即購入したのは間違いではないだろう。本作はAkiko KiyamaやBruno Pronsatoの作品をリリースしているLick My Deckの主宰者であるShaun Soomroによる初の作品であるが、このレーベル自体に造詣が深いわけではないにしても本作のようにブラックネス溢れる作品をリリースしたのは意外な印象を受ける。事実としてShaunによるタイトル曲はミニマルな構成を保持してはいるが、それ以上に分厚い重みのあるキックを生かした前のめりに突き進むようなアグレッシヴなグルーヴ感に、ソウルフルなボーカルサンプルが聞こえるようにも施したシンセのフレーズなどを導入し、洗練されたテッキーな音とアブストラクトな黒い音が自然と混ざっている。勢い良く跳ねるリズムはファンキーで、単純に反復する構成がよりファンキーさを強調し、DJにとって利便性の良いトラックとなっている。対してMarcellus Pittmanのリミックスは享楽性や豊かな音色をこれでもかと削ぎ落とし、徹底的に味気なく、つまりは世捨て人的に地味な路線を突き詰めたミニマル色強めのハウスへと変容している。上下に揺さぶる肉体的なグルーヴ感や豊かな音色はこそぎ落とされているが、平坦で粗雑なマシングルーヴの上に手弾き風のローファイなシンセのコード展開を配して、内へ内へと沈み込むような思慮深さがあるのだ。どこか無機質な冷たい空気が漂う作風にも、確実にマシンソウルは存在する事をアピールする手腕は流石である。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/8/16 Marcellus Pittman Japan Tour 2013 Feat. Re:Funk @ Amate-raxi
デトロイトには本当の意味でスペシャルなユニットである3 Chairsがいるが、そのメンバーの一人がMarcellus Pittmanだ。他のメンバーがKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhiteである事を考えると、彼等と同列しているMarcellusも見過ごしてはならない存在だ。3 Chairsとしての活動以外にもSound SignatureやTrack Mode、そして近年は自身が設立したUnirhythmからの作品をリリースなど制作の面でも確実に評価を得つつあるが、当方はようやく彼のプレイを初めて聴く機会があったので非常に楽しみにしていた。
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| EVENT REPORT4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jimpster - Porchlight And Rocking Chairs (Freerange Records:FRCD32)
Jimpster - Porchlight And Rocking Chairs
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インプロヴィゼーション・バンドとして注目を集めていたThe BaysのメンバーであったJamie OdellことJimpsterは、Freerange Recordsや最近ではDelusions Of Grandeurの運営と、どちらかと言うとアーティスト活動よりはマネージメントの面で高い評価を獲得しているようにも見受けられる。事実、このニューアルバムも前作から7年ぶりと随分と間が開いて忘れた頃に届けられた印象もあるが、しかしレーベルを統率する手腕を以ってしてクロスオーヴァーな音楽性をパッキングした本作によってアーティストの面に於いても更なる高い評価を得る事になるだろう。Freerangeはディープ・ハウスを基調にダウンテンポやブロークン・ビーツにテック・ハウスなど多角的な方面からダンス・ミュージックを洗練されたものへと押し上げているが、Jimpsterはそんなレーベルの音楽性をこのアルバムに全て封じ込めており、陳腐な言い方にはなってしまうが円熟と言う表現が相応しいアーティスティックな大人の包容力を持ち合わせたアルバムとして完成させている。時代を作る事やトレンドに乗っかる事には然程意識は向いていないのか、どれだけ丁寧にソウルフルかつメランコリーな感情を楽曲に織り込めるかと言う事に終始しているようで、全体を包むしっとりとムードのある空気は非常に落ち着いている。しなやかなリズムの多様性、電子音と生音の自然な調和、微熱を帯びたエモーショナルなシンセのコード展開に勢いに頼らない豊かな楽曲性など、やはりバンドの中でキーボーディストとしても活動していた経験が表れており、DJではなくアーティストとしても楽曲を作る事に長けているのが証明されている。全くの嫌味なくこんなに優雅で甘美なメロディーを聞かせてしまう、これぞモダンソウルの極みとでも言うべきアルバムだ。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
3 Chairs - Demigods (Three Chairs:3CH07)
3 Chairs - Demigods
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デトロイトのMoodymannことKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhite、Marcellus Pittmanとどす黒い4人が集結したスペシャルユニット・3 Chairsの7年ぶりとなる新作が到着。個々の才能だけでも並々ならぬ異形めいたものではあるが、そんな4人が集まっただけで話題となるのは当然であろう。実のところこのユニットにおける制作の役割や分担は明確にされていないので、個々のアーティストの音楽性がどれ程反映されているかは掴めないところがあるのも実情だ。しかし"Demi Gods"を聴く限りではハイハットやキックが味気なく鳴る中で、シカゴ・ハウスの悪さが滲み出る中毒的なアシッドサウンドが低い所で這いずり回るのを聴くと、これは恐らくはTheoとMarcellusが掛けているのではと思う。続く"Elephant Ankles"では一転してドタドタしたリズムがスモーキーな音像に包まれるも、光沢のあるスピリチュアルなジャズを意識した作風はこれもTheoによる制作に思われる。気が抜けて湿ったキックが妖艶なビートダウンの"6 Mile"は、掴みどころの無いファンクネスが感じられるのを考慮するとMoodymannによる曲なのかもしれない。"Celestial Contact"も随分と粗い音質のビートではあるもののミニマルで骨が露出したような無駄の無いハウスで、これもTheoとMarcellusが手掛けているのだろうか。本作ではRickらしい直球ストレートでファンキーなハウスは収録されていないが、何処にどう絡んでいるのかは分からないままだ。とは言っても表面的には異なる音が出つつも、しかしどれも地味にドープな黒光りをしているところにはデトロイトからの音である事を示しており、流石の存在感を放っている。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcellus Pittman - Pieces (Unirhythm:UNICD 01)
Marcellus Pittman - Pieces
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デトロイトには最も強く黒光りする集団である3 Chairsが居る。そのメンバーこそMoodymannことKenny Dixon Jr.とTheo ParrishとRick Wilhiteであり、4本目の椅子の足となるのがこの度初のアルバムリリースに至ったMarcellus Pittmanである。正直に言ってしまえば前者の3人程には経歴も知名度も及ばないのは事実かもしれないが、彼等の作品の制作にも加わりつつ様々なレーベルから自身の作品を世に送り出し、着々と経験を蓄え才能を磨き上げていたのだ。10年以上に及ぶ活動を経てのこのアルバムも派手な展開は皆無で一聴した限りでは地味に聴こえる…と言うか何度聴こうが地味には間違いないが、前述の音を彫刻するTheoや卑猥でセクシーな音を奏でるMoodymann、そしてラフながらも感情を揺さぶるRick Wilhiteとはまた異なる個性を持ったアーティストである事が分かる。前述の3人に比べれば汗臭く感情的などす黒さは感じられる事は少なく、テクノ的な無機質な音の使い方を強調し音を無理に重ねる事なく、逆に必要最小限なまでに間引きながら骨格を露わにしたハウスを奏でている。非常に機械的とも言える単調で冷たいリズムトラック、感情の起伏を抑えた落ち着いたメロディーと曲調自体は控え目な印象ではあるが、ある種シカゴ・ハウスとも共通する無骨で粗暴なトラックの作りに硬派な男気と何かが生まれようとする胎動が感じられると評するのは言い過ぎだろうか。ディープ・ハウスと呼ぶには音の剥き出し感が余りにも強過ぎるのだが、しかしこれもまたデトロイトと言うソウルの街から生まれたハウスなのである。"Pieces"と言うタイトル通りに断片だったアナログを纏めたアルバムではあるが、Marcellus Pittmanの全容を知るには最適な作品であろう。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Sound Signature Sounds Vol. 2 (Sound Signature:SSCD06)
Theo Parrish - Sound Signature Sounds Vol. 2
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リミックスワークにエディット作品の編集盤、そして新作のリリースと活動がにわかに慌ただしくなっているTheo Parrishと彼が主宰するSound Signature。アナログをこよなく愛するTheoの発信方法は基本的にアナログとなり、アルバム以外のEP作品となるとなかなか聴ける機会はないのだが、この度12年ぶりとなる彼のコンピレーションアルバムが発売された。内容は1997年から2005年までのTheo Parrish名義の作品に3 ChairsやThe Rotating Assemblyの作品を含み、初期/中期の彼にしては比較的ハウスフォーマットを保っていた頃のトラックが今でも強い個性を放っている。本作の中では一番古い"Rain for Jimmy"を聴くと規則的な図太い4つ打ち基調であるのが逆に新鮮だが、しかし極端にバランスの崩れた高低の音や執拗に繰り返されるファンキーなサンプリング使いは、やはりこれこそTheo Parrishと言うべきであろう。奇才と言うべき仕事を行った作品と言えばReclooseの曲のリミックスである"I Can Take It"で、原曲が軽快で爽やかなフュージョン・ハウスだったのに対し、ここでは徹底的に全体を圧縮し一部の帯域を削ぎ落したように平たいグルーヴが永遠と続くビートダウン・ハウス(とさえ呼べるのかも分からない)へと変貌を遂げている。果てもなく同じボーカルネタを反復させ上昇も下降も無く徐々に時間間隔を狂わせる、16分超えの偉業と呼ぶべきリミックスを披露しているのだ。そして本作の中で一番の話題作が9.11アメリカ同時多発テロに衝撃を受け、そこからレクイレムのように制作された"Major Moments Of Instant Insanity"だ。テロの標的となったWorld Trade Centerに対する人々の話やMarvin Gayの"Inner City Blues"をサンプリングして曲のあちらこちらに散りばめたこの曲は、テロを体験した事の無い者に対しても重苦しい悲壮感を背負わせるディープな世界感かつ泥臭いソウルが爆発した至高の1曲だ。これら以外の曲についても視界の悪い煙たい音像や壊れたエフェクターによって歪められたような音質が徹底されており、そこにTheoのSound Signatureと称する音の彫刻の技を聴く事が出来るのだ。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Rick Wilhite - Analog Aquarium (Still Music:stillmcd004)
Rick Wilhite - Analog Aquarium
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デトロイト・ハウスユニットの3 Chairsの本当に3人であった頃のメンバーでもあるRick Wilhite…と言う肩書きは最早不要か、EP中心に地味にアンダーグラウンドな道を突き進んでいたベテランが長い活動を経ての初のアルバムで遂に浮上した。と実はここに至るまでに昨年の彼のEPの編集盤と、彼が手掛けたシカゴ〜デトロイトのディープハウス編集盤により既にある程度の知名度を得ていたであろうが、やはり最後の決めてはこの初のアルバムに集約されている。制作には3 ChairsのメンバーでもあるTheo ParrishとMarcellus Pittman、スピリチュアルハウスのOsunlade、そしてTheoとも関係の深いBilly Loveはボーカルとして全面的に参加しているが、しかし聴けば分かる通りRick Wilhiteの音で埋め尽くされたと言っても過言ではないアルバムだ。以前の編集盤で自分はRickの音を「ソウルフルでファンキーな」と述べたが、このアルバムではそれだけでなくサイケデリックでミニマルで不穏で野蛮な面も強調されている。タイトル通りに剥き出しで精錬されていないアナログの音が感情にダイレクトに突き刺さり、一見過剰なまでの汚らしく粗い未熟なトラックのようでありながら、じっくりと低音で燃焼し続ける炎らしくどす黒いソウルは燻り続けている。以前の編集盤に比べればトライバルあり、ブラジリアンあり、ブギーありと幅は広いものの、分り易い明るさや叙情は少ない…が、それでも得体の知れないマッドな空気感と黒さには抗えない物がある。新機軸までには至らないが、Theo ParrishやMoodymannを追随するデトロイトの才能がようやく開花した。

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| HOUSE6 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Rick Wilhite - Vibes : New & Rare Music (Rush Hour Recordings:RH111CD)
Rick Wilhite - Vibes - New & Rare Music
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オリジナル3 ChairsのメンバーでもあるRick Wilhite aka The Godson。昨年はRush Hour Recordingsから2枚の貴重なる名作がリイシューされたおかげで正当なる知名度を得た事でしょうが、その流れを継続して今度は彼がデトロイト〜シカゴを経由するハウスコンピレーションを手掛けました。流石に地味に活動の長いベテランだけあって伝手があるのか、デトロイトからTheo Parrish、Marcellus Pittman、Urban Tribeらのベテランから話題急騰中の新鋭・Kyle Hall、シカゴからは大ベテラン・Glenn UndergroundとRicardo Mirandaらを招集。更にVincent Halliburtonなるアーティストも収録されているのだけど、経歴を調べたらD-HA名義やThe Beat Addicts名義でUnderground Resistance周辺のレーベルからリリース歴のある人でした。と言う訳でこれだけの面子が集まれば試聴せずとも買えるレベルであるのは当然なので説明も不要なのですが、そもそもここに集まってる人達は流行に左右されずにマイペースに自身の作風を貫くタイプなので、ローファイで生臭い感情が溢れるオールドスクールなハウスを十分に堪能出来る一枚になっております。時代を越えて新世代と旧世代が交差するハウスコンピレーション。

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| HOUSE6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Rick Wilhite Presents The Godson & Soul Edge (Rush Hour Recordings:RH-RW1 CD)
Rick Wilhite Presents The Godson & Soul Edge
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近年デトロイト系のリイシューに躍起になっているオランダのRush Hourは、昨年遂にRick Wilhiteのレア盤であった"Soul Edge"と"The Godson E.P."をリイシューした。Rick Wilhiteと言えばTheo Parrish、Moodymann a.k.a. Kenny Dixon Jr.と共にオリジナルの3 Chairsメンバーである。とは言え後者の二人に比べると知名度的には劣るのも事実だが、リイシューされた2枚のEPとそして"The Godson II"からのトラックをまとめた本作を聴けば、Rick Wilhiteがハウスと言うフォーマットを利用しブラックミュージックを色濃く継承している人物である事が分かるだろう。TheoやKDJの様な空間や重量さえもねじ曲げるような過激で強烈な凄み、汚らしくも時折見せる錆びれた美しさはRick Wilhiteには殆ど存在しない。むしろハウスの重要な要素であるソウルフルでファンキーな味と規則正しい4つ打ちを強く前面に打ち出していて、それはかつてのディスコサウンドにも通じる煌びやかなムードさえある。勿論TheoやKDJとも共通するラフで汗臭い黒いグルーヴがあるのは言うまでもないが、それは彼らに比べると穏やかで人懐っこささえ感じられるであろう。お勧めは何と言っても"Drum Patterns & Memories"、去年から様々なDJがプレイしておりフロアを熱く賑わしている。

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| HOUSE5 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Agoria - Balance 016 (EQ Recordings:EQGCD029)
Agoria - Balance 016
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フレンチテクノシーンの奇才・Agoriaが、名物MIXCDシリーズとなっている"Balance"の16作目を担当。今までに2枚のMIXCDをリリースしていてそれらもジャンルレスで強烈なぶっ飛び感覚を感じさせる内容でしたが、この新作もやはり同様にテクノだけではなく様々な音を組み合わせ、フロアとチルアウトルームを行き来する様な変態的なミックスを披露しております。ジャンルの多様性はテクノ、ハウス、ダウンテンポ、ディスコダブ、アンビエント、ミニマル、ニューウェーブなどまでに及び、最早このMIXCDがどんな音に当てはまるのかを説明するのは意味が無い状態にまでなっております。そして単純に曲を繋げるだけではなく曲の一部のサンプルを途中に混ぜ込んだり、同じ曲を2度も使用する事で、1度目で感じた印象が2度目で更に強まる効果を誘発するなど、展開の作り方は確かに印象的。何よりも彼の創る音源からも感じられるギトギトでドラッギーな感覚が終始漂っていて、リズムトラックの強さやノリで引っ張っていく勢いのあるタイプのミックスとは異なる、つまりは精神作用の大きい麻薬的な覚醒感の大波に飲み込まれるミックスは、彼特有のトリッピーな感覚があり独創性が存分に感じられる事でしょう。その分振れ幅や展開の浮き沈みも大きく、また音の余りのどぎつさに体力が無い時は聴くのもしんどいかなと感じる点もあります。インパクトがある分だけ聴く人を選ぶ内容でもありますが、はまる人には心底はまって抜け出せなくなるのではないでしょうか。

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| TECHNO7 | 10:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
3 Chairs - Spectrum (Three Chairs:3CH CD2)
3 Chairs-Spectrum
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世界で最もどす黒いグルーヴと、そして濃密なファンクネスとエロスを聴かせるデトロイトのユニット・3 Chairsの貴重なコンピレーション。つまりは3 ChairsがMoodymann a.k.a. Kenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhiteの本当に3人だった時のEPを集めた初期作品集。実はユニットの体制をとりつつ個別に曲を作っているのだけど、久しぶりに過去の作品を聴きなおしてみたら割りと重いキックを生かした4つ打ちディープハウスが中心だったのか。いや〜黒いね、汗臭くてドロドロとした血が煮えたぎる漆黒の黒さだよ。ディスコやガラージからの影響が強く感じられる古臭くも懐かしい寂れた音響なんだけど、とてもソウルフルでムーディー。感情を前面に爆発させる事はせずに内でじわじわと燃やすような感覚で、ただ単純に踊れれば良いと言うクラブミュージックの枠を越えたソウルとは何かと言う問答を喚起させるような音楽だと思う。彼らのバックボーンや音楽に対しての誠意、熱意がひしひしと感じられ、尊敬の念さえ浮かんでくる実直なディープハウスであり、ソウルであり、黒人音楽である。これで熱さを取り戻せ。

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| HOUSE5 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
3 Chairs (Three Chairs:3CH3CDJP)
3 Chairs
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お目出たい事に現在は廃盤となっている3 Chairsのアルバムが、この度リイシューされる事になりました。3 ChairsとはMoodymannことKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhite、Marcellus Pittmanの4人から成るデトロイトのユニットです。面子からしてハウス好きは必ず手が伸びてしまう様な固まりで、2004年にごく少数プレスされた本2枚組みは当然の如く即廃盤となった名盤です。これだけ濃い面子が集まっているので音の方も揺ぎ無いタフなソウルが存在していて、ハウスのフォーマットはしているもののその前にブラックミュージックだと言いたくなる真っ黒さ。セオやムーディーマンらしいコンプの効いたざらついた音は粗野で汚いのに、何故こんなにもねちっこいグルーヴを生み出すのだろうか。地べたを這いずり回るような重いリズムトラックは、沼の底へ底へと足を引きずりこむ様です。ここにはとてもハッピーになれる様な音なんか無くて重苦しい雰囲気に包まれている、でも彼らのソウルは熱く火照っている。楽観的なムードなんか全く無いけれど、強い信念と希望を見出せるような音が鳴っている。これこそがデトロイトの廃退的かつ美しいハウス、ソウルなミュージック。

セオが手掛けた"Instant Insanity"は911事件の直後に製作されたトラック。Marvin Gayeの"Inner City Blues"と911事件への人々の討論がサンプリングされた、不安と絶望が溢れる超大作。

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| HOUSE4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
The Orb - Back To Mine (DMC Publishing:BACKCD12)
The Orb-Back To Mine
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クラブで踊り狂って聴くだけがテクノではなく、家の中でまったり寛ぎながら聴く事が出来るテクノ。電子の音を心落ち着かせ静かに聴いてみるのも乙だと思います。この"Back To Mine"シリーズはパーティーの後、家に帰り喧騒の後の余韻を楽しむ為の音楽、みたいなコンセプトのMIXCDなのですが、ここで注目すべきはThe OrbのAlex Patersonが手掛ける本作。ネットで色々読んだ話だと実際のDJではテクノに限らず何でも回すぶっ飛んだプレイらしいですが、本作では良い意味でリラックスしたムードにまとめていて彼の普段のアンビエントな雰囲気が好きな人にはすんなり受け入れやすい内容となっております。冒頭ではAphex Twin、Charles Webster、Juno Reactor、B12などのテクノ、トランスで一見普通なのですが、その後突如ヒップホップやフォーキーな曲が入ってきます。ですが、特に違和感も無いのは全体的に牧歌的なムード漂う曲を選曲しているからでしょうか。その後もノンビートなアンビエントやエレクトロニカっぽいものまで無秩序に投入されますが、ジャンルはばらばらなれど何にも違和感が無いのは不思議。まあMIXCDと言っても大した繋ぎをしている訳でもないのである意味ただのコンピなのですが、選曲センスがやはり良いんですよ。このCDを聴いている間だけは時間がゆっくり進んでいるかの様な感覚に陥り、確かにパーティー後の安らぎの空間を的確に表現しているんじゃないでしょうか。しかしこういうのを聴いていると、クラブでのチルアウトルームに行きたくもなってしまいますが。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/14日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Co-Fusion

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/21日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Scion from Chain Reaction

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/28日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Sub Space, Elektrabel

KENISHII 「PLAY, PAUSE AND PLAY」RELEASE PARTY @ AIR
2005/10/29 (SAT)
DJS: KENI SHII, DJ WADA X Dr.SHINGO, SHIN NISHIMURA×HITOSHI OHISHI

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/02 (WED)
DJ : Darren Emerson and more

STERNE @ WOMB
2005/11/04 (FRI)
Guest DJ : Dave Clarke
DJs : Takkyu Ishino, Ten

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/05 (SAT)
DJ : Darren Emerson and more

MODULE 4th ANNIVERSARY presents GRAPE @ Module
2005/11/05 (SAT)
DJ : Marcellus Malik Pittman (unirhythm/3chairs from Detoit), CHikashi

CLUB PHAZON - WOMB MOBILE PROJECT @ Laforet Museum Roppongi
2005/11/22 (TUE)
DJs : Sasha& John Digweed
Opening : Ohnishi

何はともあれScionは確実に外せないですね。Basic Channelのトラックをがんがん連発するのか、それとも予想だに出来ないライブでも?
あとはケンイシイのAIRでのイベントも良いなぁ、テクノ好きはそりゃ行くだろって感じだね。
サシャ&ディグウィッドは非常に激混みになって踊れるのでしょうか…
| UPCOMING EVENT | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sound Sampler,Pt.1 (Sound Signature:SSCD2)
Sound Sampler,Pt.1
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デトロイトハウスを世界的に広める事になったのはMoodymannとTheo Parrishのおかげなのだろうか?日本においては確実にそうなんだろう。そんなTheo ParrishのSound Signatureもついにはコンピレーションアルバムを出す様になるなんて、誰が夢にでも思っただろうか。もちろんTheoが関連しているんだから高品質である事は疑うべくもない。そしてその音は決してメジャーには広がる事は無いが、それでも隠れた才能を世に知らしめるべきダイヤモンドの原石とでも言える秘めた輝きを持った空気に満ちている。Theo自身の新曲を含めHannaやMaecellus Pittman(3 Chairs)、そしてまだまだ知られないアーティストの曲群、これらはこのアルバムにおいて初披露されるのだがどれもSound Signatureらしい音だと思う。それはいぶかしくスモーキーで、ズブズブと沼にはまっていくかの様な粘っこさ。漆黒のグルーヴで心の奥深くまで纏わり付き、一度填ってしまったら抜ける事の出来ない闇の様だ。なんでこんなにもSound Signatureの音は生々しいのだろう?音楽が生まれ様としているその瞬間の空気を、封じ込めているみたいではないか。簡単にリアルアンダーグラウンドなんて言葉を使うのは良くないのだろうけど、これらの音楽は正にリアルアンダーグラウンドな音だと言い切ります。

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Check "Theo Parrish"

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| HOUSE1 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
2004/09/03 ESCAPE presents Deep Space @ Yellow
Francois K(Dub Set)

2004/09/17 VADE @ WOMB
Ben Sims,Ken Ishii

2004/09/18,20 3 Chairs Album Release Party @ Yellow
3 Chairs (Theo Parrish,Rick "The Godson" Wilhite,Malik Pittman,Kenny Dixon Jr.)

2004/09/19 Plus Tokyo @ AIR
Kevin Saunderson

2004/09/25 DIMENSION K presents ZOOM - ageHa @ Stuido Coast
DJ Rolando,Ken Ishii

time sensitive 2004 - Jeff Mills weekly residency @ WOMB
2004/10/08 Opening Party for Jeff Mills Residency
Special Guest:Francois K (The first techno live set)

2004/10/15 Detroit Techno Revenge
Special Guest:Octave One,Random Noise Generation feat. Ann Saunderson

2004/10/22 Turn it up,turn it loose
Special Guest:DJ Muro

2004/10/29 The Experience Jeff Mills Residency Closing Party
Special Guest:Ken Ishii

フランソワのYELLOWは行きたいけど、ダブセットなので悩んでいたらWOMBで1週目に初めてのライブセットではないか!でもWOMB…糞箱。ジェフは今回はフランソワかRNGの週に行くか行かないか程度(多分行かないけど)。Underground Resistanceが来た去年程興味涌かず。ベンシム行きたいけど、これもWOMB…糞箱。ケビンサンダーソンはこの時期、去年も行ったけどDJまじ上手い。デリック、ホアン、ケビンなら絶対ケビンだ。曲はハウスが多いのに、DJはアップテンポハードデトロイトテクノです。最後にロランド+ケンイシイで締め。美味しい組み合わせです。3 Chairsは行きたいけど激混み必至なのと、ケビンが翌日なのでスルー。
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