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A Band Called Flash - ABCF (Future Vision World:FVW003)
A Band Called Flash - ABCF
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シカゴのディープ・ハウスの大御所であるRon Trentが主宰するFuture Visionは基本的には自身が制作した音源をリリースするレーベルではあるのだが、だからこそこうやって他アーティストの作品をリリースする事は、それなりの自信や期待の現れに違いない。A Band Called FlashはJared Hinesがプロデューサーを務めるバンドのようで、2015年にRonの支援の下デビューを果たしたディスコ/ファンク・バンドだ。アーティストやユニットについての詳細が見つからないのでどういったルーツがあるのかは分からないが、作品を聞く限りではディスコ、それもその創世記のクラシカルな雰囲気を意識しつつ、AtmosfearやDinosaur Lといったジャズ・ファンクのバンドにも影響を受けているそうで、となればガラージにも特に影響を受けているRonが熱心にサポートするのも納得という訳だ。"Phantom"では確かにリズムにはダブっぽい処理が加えられており、力強いスラップベースも相まって懐かしさ満載のディスコ/ファンクという印象だが、伸びやかに煌めくシンセや爽快感のあるボーカル等からはRonの影響も投影されている。"Starfall"ではRonが共同プロデューサーに迎えられた事でよりRonらしい弾けるグルーヴ感のあるハウスとなっており、幻想の彼方に消えいくようなシンセの美しい使い方に更には哀愁のギターも加えて実にセンチメンタルな情景が浮かぶ。"Volans"では前作にも参加したAndrew Zhangがキーボードを担当しており、感情的なピアノコードや優美なシンセソロを披露してエモーショナル性を発揮し、古き良き時代のブギーを継承したディスコ・ダブ的な作品。そしてギターでNick D'Angeloが参加した"E.L.L.A."、湿ったドラムや光沢感のあるシンセに情熱的で染みる歌がレトロなフュージョンやファンクを思わせる。どれもクラブのツール性を重視した音楽性とは真逆の、豊かな響きとライブ感のある展開を伴うバンド・サウンドで、これは是非ともEPという小さな枠ではなくアルバムにまで拡張して聴きたくなる。



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| HOUSE12 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
A Band Called Flash - Mother Confessor (Future Vision Records:FVW002)
A Band Called Flash - Mother Confessor
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シカゴ・ディープ・ハウスのRon Trentが主宰するFuture Visionからの新作は、珍しくA Band Called Flashなるバンド名義によるものだ。ネット上での説明では当初はTrent自身によるバンドのようだったが、実際に蓋を開けてみると作曲やプロデュースに演奏まではJared Hinesが行っており、エグゼクティブ・プロデューサーとしてTrentが名を連ねている。またUKのジャズ/ファンクバンドであるAtmosfearや、NYのディスコバンドであるDinosaur Lに影響を受けたと紹介されているが、例えばTrentがガラージやディスコにも造詣がありパーティーの朝方でもそんな曲をプレイする事は周知の事実なのだから、こういったプロジェクトを手掛けるのも自然な流れだったのだろう。そういった意味ではいわゆる今っぽいダンス・ミュージックと言うよりは、半ばクラシカルな風格を匂わせ哀愁漂う古風な作風ではあるが、古典への理解と愛が作品を曇らせる事なく素晴らしい輝きを放たせている。チージーなマシンビートと前面に出たベースで始まる"Mother Confessor"は、空間の奥行きを演出するダブ感のあるディスコで、垢抜けないビート感でありながらも物哀しいシンセの旋律や咽び泣くようなギターがぐっと心を温める。"Nicci"は全体的に生演奏を強調したファンクのモードで、艶かしいギターやベースのプレイと軽快なリズム感が実にバンド風なライブ感を生み出している。Dinosaur Lに影響を受けたという触れ込みが感じられるのは特に"People's Palace (Devotion)"で、このダブ処理された奇妙な雄叫びや何処がネジが外れたような音響によるサイケデリックな高揚感は、現在のディスコ・ダブにも通じる点も。そしてAndrew Zhangをキーボードに迎えた"Sliph"も、軽快なでファンキーなギターカッティングと共に一発録りしたような勢いのある鍵盤プレイが鮮やかに彩っていて、情熱が弾ける躍動的なディスコとなっている。決して新鮮味を発揮した音楽性というわけではないのだろうが、しかし先にも述べたようにTrentのDJプレイにおける至福の朝方の雰囲気を好きな人ならば、間違いなくこの音楽に対しても同様な愛情を抱くのではと信じている。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |