CALENDAR
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
System 7 - Up (A-Wave:AAWCD014)
System 7 - Up
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
テクノシーンきってのおしどり夫婦ユニット・System 7。Gong時代からの活動を含めれば既に活動歴35年以上になる齢60のSteve Hillage、そしてその奥さんであるMiquette Giraudyは、音楽への創作意欲が留まる所を知らない。そして通算10枚目となるアルバムは、2000年以降プログレッシヴハウスやトランス色を強めていた彼等が、この10年の中で最もテクノに接近したアルバムとなっております。コラボーレーションを得意とする彼等は本作でもA Guy Called Geraldや、Rovoの勝井祐二、Funky Gongと共同作業を行い、そしてJosh Winkのリミックスも収録するなど様々な音楽を咀嚼し時代に合わせて変化していく自由なユニットですが、しかしながらSystem 7節とも言える統一感も存在し一聴して彼等の音と分かる程。本作では以前よりもミニマルなリフや展開を全面に打ち出しつつシンプルなダンスグルーヴを強調しておりますが、Hillageのフニャ〜ンと重層的に広がるディレイを多用した独特のギターサウンドとGiraudyの透明感のある華麗なシンセパッドはそのままに、System 7らしい派手で壮大な展開とエモーショナルな旋律を見事に鳴らしております。以前まであった宗教的・呪術的なトランス色はかなり後退しつつも、都会のクラブにおける熱狂的な夜のダンスミュージックらしくアグレッシヴな高揚感は感じられ、どれだけ歳をとっても前に進み続ける姿勢には頭が下がります。シングル曲でもある"PositiveNoise"と言うタイトルからも分かる通り、アルバム全体が飛翔するかの様な前向きな力に満たされているのですね。



試聴

Check "System 7"
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
A Guy Called Gerald - Tronic Jazz The Berlin Sessions (Laboratory Instinct:LI017CD)
A Guy Called Gerald - Tronic Jazz The Berlin Sessions
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
808 Stateの元メンバーとしてUKにおけるアシッドハウスの隆盛に貢献し、90年代はジャングルやドラムンベースで時代を謳歌したUKレイヴカルチャーの象徴的存在・A Guy Called Gerald。2000年代に入ってからは再度テクノを見つめ直しデトロイトテクノやオールドスクールな音を掘り起こしておりますが、一聴してこの新作も80年代後半〜90年代前半を意識したオールドスクールな味わいのあるトラックが満載です。幕開けを飾る"People Moover"はデトロイトフレーヴァーが香るエモーショナルなシンセやパッドが浮遊し、まるで20年は時代を遡っている。その後にも重くうねるベースラインがファンキーなシカゴハウスや、強烈なアシッドサウンドの入ったハウス、ローファイで垢抜けない乱雑なテクノまで彼自身の音楽人生を再構築したかの様。しかし驚くべきは、このアルバムはアナログ機材ではなくソフトウェア中心で制作したと言う事。わざわざ古いアナログ機材で出来る事をソフトウェアでやる必要は無いかもしれない。それでも彼は音楽は機材に関係なく、ライブ感や温かみを出す事が出来る事を証明したかったそうだ。そう言えば808 Stateの傑作"Pacific"のカヴァーも収録されているけれど、アナログ風なファットで分厚い低音と清水の如く透明感のある上物がブレンドされ、温故知新とでも言うべき音楽だ。音楽への貪欲さや愛情があれば、機材に関係なく時代を越えると言う事なのでしょう。

試聴

Check "A Guy Called Gerald"
| TECHNO8 | 07:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hacienda Acid House Classics Compiled And Mixed By Peter Hook (New State Music:NEWCD9054)
Hacienda Acid House Classics Compiled And Mixed By Peter Hook
Amazonで詳しく見る

New OrderのPeter Hookが選曲&ミックスを行ったクラブハシェンダの夜を蘇らすアシッドハウスコンピレーション。って、この手の企画は今までにも山ほど出てるんだけど、なんか似たようなのが去年にもあった気がする。と思ったら「The Hacienda Manchester,England Acid House Classics Vol.2 Compiled By Peter Hook」(過去レビュー)の事か!!!幸いにも収録曲は被ってないので良かったけど、流石に乱立させ過ぎじゃないでしょうか。でもまあ内容に関してはなかなか良いと言うか、割とクラシカルなアシッドハウスが収録されていて、この手のコンピを持ってない人には十分に楽しめる内容だと思います。基本的にビキビキなアシッドフレーズが炸裂するチープなハウスが中心で、懐メロ大会みたいな感じかな。目玉もちゃんとある。Peter Hookがこの作品の為に作ったのかどうかは知らないが、Manray名義で新曲を2曲提供しているのだ。そして名曲"True Faith"のダブバージョンである"True Dub"なんて言う珍しい曲もある。哀愁漂う"Last Rhythm"もセンチメンタルで泣ける位素晴らしい。狂気と歓喜に溢れたハシェンダの空気が、正にこのコンピレーションに詰まっているはず。

試聴

Check "Peter Hook"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE5 | 09:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Tokem - A Story In Sound (Underground Gallery:UGCDHTF01)
Tokem - A Story In Sound
Amazonで詳しく見る

Underground Resistanceの活動理念を表現するコンセプト・アルバム『Interstellar Fugitives』からスピンアウトしたもうひとつのレジスタンス・ストーリー...『トークン』。反逆の遺伝子を与えられし少年“TOKEM”の視点で語られる抗いの詩...。

本作はURやサブマージの音源のアートワークを担当しているChuck Gibson=PerceptionがコードナンバーUR041を与えられ、そして6年にも及ぶ構想から創り上げた架空のサウンドトラックだそうです。半数以上はChuckが曲を提供し、残りは彼の思いに共感したGerald Mitchell、Fabrice Lig、DJ 3000、A Guy Called Gerald、Ann Sanderson、Mike Banksが曲を提供すると言う豪華な布陣。Gerald、Fabriceはメロディアスでコズミックな、DJ 3000は勢いのあるトライバルな音が聴け、普段の彼らから想像の付く内容で取り合えず安心。Mike Banksはハードロック調のギターが唸りを上げるヘヴィーなエレクトロロックって感じで、なんか鬼気迫る物を感じます。A Guy Called Geraldは意外にもノンビートのアンビエントなトラックで、荒廃したデトロイトと言う街から発せられる希望に出くわした様な雰囲気。そしてコンセプトメーカーであるChuck Gibson、まだまだ音楽経験は浅いながらも予想外にバラエティーに富んだ音楽性で将来性を感じました。UR直系のエレクトロ、ゴリゴリなトライバル、色気のある艶っぽいダウンテンポ、又は軽快なジャジーな物まで様々な面を見せつけデトロイトテクノを越えた音楽性はURらしからぬ存在です。サウンドトラックと言うと寄せ集め的なコンピレーションが多いですが、本作はなかなか出来の良い楽曲が揃っていてお勧めです。

試聴

Check "Chuck Gibson"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
A Guy Called Gerald - Proto Acid : The Berlin Sessions (Laboratory Instinct:LI011)
A Guy Called Gerald-Proto Acid : The Berlin Sessions
Amazonで詳しく見る

ここ2〜3年の間かなー、アシッドハウスとかアシッドテクノが微妙にリバイバルしている様な気がしますね。時代も巡りに巡って結局はまた同じ時代を繰り返すのが、この世の常なのでしょう。UKの最初期アシッドハウスと言えば808 Stateと言うユニットなんですが、メンバーのGerald Simpsonが抜けてからはストレートなテクノユニットな変わっちゃいましたね。つまりはGeraldが初期の808 Stateの音を形成していたのでしょうが、当のGeraldはその後A Guy Called Geraldとして、ドラムンやらハウスやらテクノやら七変化の如く作風を変えています。で新作はこいつもかよと結局アシッドハウス/テクノに回帰して、2006年作とは思えないオールドスクールな出来でございました。オリジナルアルバムとは言え、全編曲間無しのノンストップライブレコーディングでまるでMIXCDみたいですね。ラップトップを利用したライブとの事ですが、デジタルっぽくなくてアナログ機材を使用した様なチープな質感がまさに初期アシッドハウス。前作は開放的で清々しいテクノアルバムだったのに、今作は一転してダークで鈍い切れ味を持つドラッギーなアルバムですね。少々無機質過ぎる気もしないでもないですが、シンプルに無駄を削ぎ落とした結果なのでしょう。過去の音楽に対するレスペクトから生じる現代の音楽でした。

試聴

Check "A Guy Called Gerald"
| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
A Guy Called Gerald - To All Things What They Need (Studio !K7:!K7173CD)
A Guy Called Gerald-To All Things What They Need
Amazonで詳しく見る

80年代後半、アシッドハウスの流れの中に居た808 Stateの最初期メンバーであったGerald Simpson。彼は808 Stateでアルバムを一枚出しただけでバンドを脱退、その後A Guy Called Geraldとして活躍するもドラムンベースに走ったりちょっと迷走してた感もない様な気がします(個人的に…)。しかしながら今年になって出たこのアルバムは、テクノ好きが普通に好きになるようなテクノっぽい作品で、ベテランらしい幅の広さと安定感を持ち合わせていました。オープニングの「American Cars」はノンビートでこれからの幕開けを予感させる様な、スぺーシーで安らぎのある曲。どこまでも続いていくシンセ音が高揚感をもたらします。2曲目「To Love」は快楽的なシンセと複雑なリズムトラックが絡み合い、ムーディーかつエロティックな雰囲気が。3曲目「Millenium Sahendrin」ではUrsula Ruckerがボーカルで参加、落ち着いたジャジートラックで箸休め的な存在に。その後もブレイクビーツなりドラムンベースなり多彩な曲が続きますが、8曲目「First Try」で待ってましたと言わんばかりの808 State「Pacific」直系のオプティミスティックな曲が!透き通る海を感じさせる清涼なストリングスに、未来電子音が空間に散乱するテックハウスとでも言いましょうか。デトロイトテクノの影響はここにも有りきと思いました。この曲の様にストレートなテクノは少ないものの、全体をまとめる構成力はやはりベテランの力なのでしょう。ボーカル曲も幾つかあるけれど、決して全体のバランスを壊す事も無いし良く出来たアルバムだと思いますよ。

試聴

Check "A Guy Called Gerald"
| TECHNO2 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |