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John Tejada - Dead Start Program (Kompakt:KOMPAKT CD 141)
John Tejada - Dead Start Program
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LAを拠点にするDJでありドラマーでもあるJohn Tejadaは、USテクノのベテラン勢が制作面で停滞している中でコンスタンスに作品をリリースし、またアシッド・テクノ狂のTin ManやボーカリストのReggie Wattsらとコラボーレーションする事で音楽性の幅を広げたりと、長きに渡り積極的に音楽制作を行う点だけでも十分に評価すべき存在だ。ここ数年はケルンは老舗レーベルのKompaktと関係を築き上げそこからのリリースが続いているが、この2018年の最新作は同レーベルから4枚目のアルバムとなる。Kompaktからのリリースとなって以降はTejadaの多彩な表現力はそのままにポップさやメランコリーといった性質が強く打ち出されていたが、このアルバムではややダンス・フロア寄りのミニマル性も伴う曲調へと戻っており、爆発力や強烈な個性を発するわけではないが多彩性がありながらもベテランらしく手堅く纏めた音楽性はより洗練を極めている。冒頭の"Autoseek"は不整脈のような歪なリズムを刻みややダブ・ステップらしく感じるところもあり、そしてプログレッシヴ・ハウス調な恍惚感あるメロディーにうっとりと陶酔させられる。メロディやコードの妖艶さは"Detector"でも際立っていて、そこに滑らかな4つ打ちのリズムが入ってくれば、機能的かつモダンなテック・ハウスとなる。しかし単純な直球テクノ/ハウスだけにならないのが彼の幅広い音楽活動によるもので、"Sleep Spindle"ではライブ感ある生っぽいブレイク・ビーツを披露したり、"Loss"における金属がひしゃげるような鈍いパーカッションが印象的なダブ・ステップ風など、ここら辺のリズムの豊富さは本人がドラムプレイヤーである事も影響しているのだろう。勿論そんな奇抜な曲だけではなく例えば"The Looping Generation"のようにすっきりと贅肉を削ぎ落としつつ、ミニマルのグルーヴを重視してヒプノティックな旋律のループや中毒的なアシッド・ベースによる恍惚感を打ち出して機能性に溢れたテック・ハウスにおいては、音圧や勢いに頼らずに洗練されたグルーヴを生むTejadaのセンスが現れている。他にもデトロイト・エレクトロのコズミック感にも似た感覚がある鈍いエレクトロの"Telemetry"や、小気味良いブレイク・ビーツにシンセパッドも用いた叙情感溢れるAIテクノ風な"Quipu"など、曲調は様々だがアルバムという枠組みの中でフロアに即したダンス・トラックとして纏まっている。海外ではさておき日本では不遇な程に決して知名度が高くはないのだが、非常に多くの作品を送り出しながらも聞き込める高い水準で毎回アルバムを作っており(だからこそKompkatからリリースされているのだが)、本作も粒揃いという表現が相応しい内容だ。



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| TECHNO14 | 11:59 | comments(0) | trackbacks(0) | |
らーめん陸 尾山台店
らーめん陸 尾山台店1

乱立するラーメン二郎インスパイア店、オリジナルより更に暴力的な量へと振り切れたり、または逆に濃厚な味ながらも上品さを兼ね備えた店もあったりと、枝分かれしたその先は玉石混淆。その中でも比較的綺麗な盛り付けが印象的なインスパイア系がらーめん陸で、その店長はラーメン二郎・上野毛店の出身だそうな。本店は上町店となるが、今回訪れたのが支店となる尾山台店で、何とも寂れた面構えの店先で一見さんは不安を覚えるかもしれない。今回はラーメン(750円)にトッピングはヤサイアブラで注文。ニンニクは卓上の壺に粗みじん切りの刻みニンニクに入っているので、自分で好きなだけ盛るとよい。

やる夫1

そんな風に考えていた時期が俺にもありました
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| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2019/4/19 Deep Distance @ KGR'n
神楽坂というクラブとは一見無縁の場所に生まれたクラブ・KGR'n。2017年5月にオープンだから既に2年が経過しようとしており、外国のいわゆるタレントに頼らずとも国内のアンダーグラウンド勢らがレジデントパーティーを開催するなどして、神楽坂にパーティーを着実に根付かせている。そんなレジデントパーティーの一つがその名も「Deep Distance」で、Dessous Recordings等からのリリースも高い評価を得ているIori Wakasaと様々なフェスやへの出演やDJ Wadaとのcontattoを主宰するKo Umeharaの二人が主宰となり、正にそのパーティー名通りに深い場所まで到達させてくれるであろうと予想される。このパーティーは3回目の開催となるが、ようやく遊びに行くタイミングが見つかったので、満を持してパーティーへと足を運んできた。
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| EVENT REPORT7 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Toto Chiavetta - Harmony Somewhere EP (Innervisions:IV80)
Toto Chiavetta - Harmony Somewhere EP
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多くの実力あるタレントを抱えるベルリンのInnervisions、そんなレーベルからの新興勢力として台頭してきているのはイタリアのToto Chiavettaだ。DJとしては1998年頃から活動をしているようだが、作曲家として頭角を現したのはここ5年程だ。その間にアフロ・スピリチュアルなYoruba RecordsやIbadanにエレクトロニック性の強いInnervisionsやLocal Talkから、生っぽくアフロ・アフリカンな要素をサイケデリックかつドープなハウスに落とし込んだ強烈な曲を数多くリリースしており、それらはフロア即戦力になるに違いない。本作は2018年8月にリリースされたInnervisiosからは3作目となるEPで、以前にも増してアフロな要素が光りつつ重厚感あるエレクトロニックな響きが妖艶だ。"The Core"は勢いのあるダンス・トラックというわけではないが、サイケデリックな電子音が持続する中に土着的で迫力あるパーカッションが打ち鳴らされ、覚醒感がほとばしる電子音が飛び交いながらじわじわと盛り上がっていくような構成で、パーティーの序盤に用いられるような印象だ。"Transit Europe Express"はInnervisionsらしい艶のあるエレクトロニックな響きがある硬めのハウスだが、雄叫びのような原始的なボーカル・サンプルを織り交ぜて土着的な空気を纏いつつ、色っぽくトランシーなメロディーが妖艶に舞い踊って一聴して耳に残る印象的な曲で、真夜中のフロアは間違いなく高揚感に包まれる事だろう。そして本EPの中で最も推しなのがケニアのアーティストであるIdd Azizをフィーチャーした"Dzukulu"で、アフロ感溢れる民族的なボーカルと乱れ打つ着的パーカッション、そしてどす黒いベースラインによって深い森林の奥地へと誘い込まれるアフロ・テック・ハウスとでも呼ぶべき作品だが、Chiavettaらしいトランシーな上モノは快楽的でキラートラックに成りうる性質を秘めている。"Harmony Somewhere"は不気味な囁きとトランシーなリフを反復させたミニマル性の強いDJ仕様な構成だが、スネアロールを用いた古典的なブレイクも導入するなどして、変化の少ない構成ながらも盛り上がるタイミングも持っている。アナログではこの4曲、そしてデジタルでは追加で2曲収録されているが、どれもダークでドラッギーな世界観にアフロな要素が自然と同居しており、Toto Chiavettaというアーティスト性が見事に確立された作品だ。



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| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Project Pablo - Come To Canada You Will Like It (Verdicchio Music Publishing:VMP 001)
Project Pablo - Come To Canada You Will Like It
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淡い色彩の水彩画は長閑な田舎の風景か童話の中の世界か、兎にも角にもそのジャケットからして牧歌的な雰囲気が伝わってくるアルバムを手掛けたのはカナダはモントリオールのPatrick HollandことProject Pabloだ。2014年頃からリリースを開始し1080pやTechnicolourにLet's Play Houseと早くから人気レーベルのカタログに名を連ね、作品によってグルーヴィーなディープ・ハウスから粗さの残したロウ・ハウスにメロウなフュージョン風までありどれが軸なのか掴めない所もあるが、レトロな雰囲気は昨今の懐かしさが満ちたシンセウェイヴの一環と考えても良いだろう。そして本作、田舎のスローライフな生活にインスパイアされて制作したそうで、確かに以前よりも更に真夜中の力強いダンス性から離れて、ジャケットの世界観からおおよそ想像出来るような素朴でリラックスしたリスニング志向の曲が中心になっている。アルバムは淡い水彩画をぼかしたようなシンセのメロディーのみが朗らかな風景を描く1分弱の"Intro"で始まり、続く"No Interest"では生っぽいざっくりとしたドラムが優しくリズムを刻む上に柔らかいピアノやシンセが非常に簡素なメロディーを被せて、忙しない都会から遠く離れた地の長閑な田舎風景を描き出す。"Rent Day"ではメリハリのあるジャジーなリズムが躍動しながら透明感のあるシンセも動きを作り、小洒落たフュージョン風かジャジー・ハウスかといった趣きだ。"Tunstall"になるとややリズムは軽快に跳ね出しハウス寄りなビートを刻むが決して強迫的な雰囲気はなく、やはり遠い風景に溶け込むようなシンセや素朴なホーンの音色に色彩がぼかされて、昼間の心地好いうたた寝を誘う。"Nanana"も更にからっと硬いキックが安定したハウスのグルーヴを刻み切ないシンセでぐっと情感を強めて、Project Pabloの以前から見受けられるダンス性とメロウ性が率直に伝わるであろう曲だ。ハウス調に寄ったかと思えば、また終盤では変則ビートにダブワイズな音響で空の広がりを感じさせる"It's Okay That It's Like This"や、まったりとした温かみのあるベースラインと牧歌的な鍵盤にしっとりさせられるダウンテンポの"Fine Match"で、切なさが心身に染みていくようなメランコリーを強めてアルバムは幕を閉じる。全くクラブ・ミュージックとしてのビートや雰囲気が無いというわけでもないが、しかしやはり日が照る日中の時間帯、そして緑の木々が生い茂る田舎でののんびりした生活を喚起させるのは、Pabloが触発された世界が見事に投影されている事を示す。忙しない日常の中でほっと一息つく事を約束するリラクシング・ミュージック、あっという間の40分。



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| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/12/21 25 Years of Paradise -King Street Sounds 25th Anniversary- @ Contact
筆者にとって2018年を締め括るパーティーはNYハウスを象徴するレーベルの一つであるKing Street Soundsの25周年記念を冠した「25 Years of Paradise」。出演するのはNYハウスの隆盛に貢献したJoaquin Joe Claussell、そして日本からはハウス・ミュージックへの深い理解と愛を持つDJ Nori×Dazzle DrumsのB2BセットやToshiyuki Goto、またジャパニーズ・ハウスの先駆けの一人でもあるSoichi Teradaのライブも予定など、ハウスを愛するものであれば避けては通れないようなパーティーである事は間違いない。正直なところこの10年間においてNYハウスの勢いは陰りを見せており、ダンス・ミュージックのシーンの中でも以前程の大きな影響力を持つには至ってない。しかしきっとこのパーティーに於いては(NYハウスだけではないがろうが)ハウスの時代を超える普遍性や魅力、ポジティブなバイブスを伝えてくれる事を期待し、特別な一夜を体験するためパーティーへと参加した。
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| EVENT REPORT6 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
HVL - Ostati (Organic Analogue Records:OA 008)
HVL - Ostati

2013年頃からリリースを開始し、特に深い音響ディープ・ハウスを得意とするRough House Rosieの中心的アーティストとして頭角を現した東ヨーロッパはジョージアのGigi JikiaことHVLが、待ちに待ったキャリア初のアルバムを完成させた。活動初期からの不鮮明な音像の中から現れるアンビエント性を含む作風から、近年はKiyadama名義でのTB/TR系の音質を打ち出したオールド・スクールなアシッド・ハウスまで手を広げているが、そのどれもが空間性を感じさせる音響の美意識が通底しており、正にディープという表現が相応しいテクノ/ハウスの現在形のアーティストである。今までにリリースされたEPはどれも評判となっておりその才能は疑うべくもないが、このアルバム『Ostati』とは彼の生まれ故郷であるジョージア語では「自分たちの技術を習得した人」を意味するそうで、つまり自身の音楽の芸術的な面での完成をこのアルバムで成したと言う意味も込められていると当方は解釈する。ノンビートの状態に朧気で不鮮明なドローンの中から90年代レイヴ風なブレイク・ビーツが差し込んできて、幕開けに相応しくじわじわと高揚感を作っていく"Shesavali"で始まり、続く"Sallow Myth"では早速快楽的なアシッドが牙を向きヒプノティックな効果音が飛び交うトリップ感の強い世界を展開するが、それも途中から幽玄なパッドが入ってくるとうっすら情緒も帯びて洗練されたディープなテクノを形成する。続く"Daisi"はTR系の乾いて安っぽいリズムがころころと転がるように刻みオールド・スクール感がありながらも軽快に走るが、逆に"Under Libra"は鈍く蠢くアシッド・ベースを用いながらも弾力のあるドラムや軽い残響の効果によって地から足が離れるような浮遊感のあるダブ・ハウスを展開する。また"Askinkila"のチージーな音質で鋭く切り込んでくる厳ついビートはデトロイト・エレクトロの系譜だが、そこに続く"Sinister Sea"は全くビートが無く暗い闇底で朧気なノイズが歪むダーク・アンビエントになるなど、アルバムの中でも各曲がそれぞれ音楽的個性を持ってバラエティーは豊かだ。ラスト2曲は特にパーティー向けの盛り上がる曲で、アシッド・トランス気味な享楽的な雰囲気と流麗で荘厳なパッドの伸びやかな広がりが交じる"Futuro"から、浮遊感のあるパッドに覆われながら疾走する4つ打ちのテック・ハウス気味な"When Rivers Flow"はコズミックなメロディーも展開しながらエモーショナルなフロアの高揚感の中で鳴っているようだ。アルバムは今までのEPから更に拡張を成し遂げながらも、しかしHVLらしい夢幻のアンビエント性や隙間を活かしたディープな空間の構成から成り立っており、高い期待をも超えてきた素晴らしい完成度だ。アナログ販売に拘りを持つOrganic Analogueも当初はそれのみのリリースだったが、販売と同時に即座に完売してしまった本作への反響の大きさ故かBandcampでの配信へと至った事が、それだけの充実した内容である事を証明している。



Check HVL
| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Afriqua - Vice / Principle EP (R & S Records:RS1808)
Afriqua - Vice/Principle EP
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80年代テクノを代表するレーベルの一つであるR & S Records、ニュービートから始まりハードコアなテクノやデトロイト・テクノを先取りし、時代を象徴するムーブメントの一旦を担った重要なこのレーベルは、しかしある意味では頑さが故にその後は流行に乗り切れずに2000年頃に一度は倒産してしまう。その後復活を果たして以降はやや流行も意識して新しいジャンルにも手を伸ばしつつ再度の繁栄を見せているが、それでもしかしこういった艶かしく催眠的なミニマル・ハウス/テクノにまで手を拡げてきた事にはやや驚きを隠せない。本作を手掛けたのはアメリカはバージニア州出身のAdam Longman ParkerことAfriquaで、これより前の作品でも生っぽい湿り気を帯びた流行りの繊細なミニマル・ハウスを手掛けていたものの、本作でその機能性と芸術性は極致へ辿り着いている。レーベルインフォでは70年代のクラウト・ロックやジャズに触発されたとの触れ込みだが、それ以上に掴み所のない滑った音楽性は個性的だ。ビートレスながらも繊細で変則的なパーカッションと彷徨うように方向性の無い電子音の旋律によってふらふらと酩酊する"Vign"に始まり、映画のシーンからのボーカル・サンプルを用いた"Melamed"でそのミニマル・ハウスは艷やかな花弁を開くように、妖艶な美しさを露わにする。官能的な電子音のリフ、生っぽい弦楽器風を民族的に用いたループは覚醒感を誘い、太いどころか細く連なる繊細でしなやかなビートはその軽さにしなやかに揺らされ、霊的なトライバルビートとなってエキゾチック・トランスとでも呼ぶべき原始的な快楽を呼び覚ます。"Noumenon"はアシッド・ハウスとは異なりながらも鈍いアシッドのベースが跳ねながらつんのめったようなリズムと合わせて、細いグルーヴ感を活かしながら躍動的に跳ねながらコズミックかつファンクな、それは何処かデトロイト・テクノのエモーショナル性とも共振するような響きがある。そして10分越えの"Cerch"は例えばチリアン・ミニマルの線が細くも艶めかしさを強調した作風で、ここではジャジーなベースが正に生命が胎動するようにリズミカルにビートを刻み、様々な電子効果音と爽快なシンセのメロディーを散りばめながら陽気にウォーキングするノリで軽快に引っ張っていく。残りの曲も基本的には骨格が浮き出て音の隙間を活かしながら繊細なグルーヴ感と生っぽく滑りのあるミニマルな曲調で纏められており、基本的にはここ数年の流行りのミニマルなモードを踏襲はしているのだが、没個性にならずにジャズ/エキゾチック/コズミックといった要素を自然と取り込み自分の音として消化出来ているように思う。非常に素晴らしいモダンなトラックではあるのだが、思い出の中の頑固職人的なテクノをやっていたR & S Recordsの音とは随分異なる点も面白くもある。



Check Afriqua
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - Mayan Basement EP (Mister Saturday Night Records:MSN030)
Esteban Adame - Mayan Basement EP
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ニューヨークでのパーティーから始まり2012年にはレーベルへと発展したMister Saturday Night Recordsは、今をときめくレーベルの一つだ。テクノ/ハウスを軸としながらもちょっと変化球を投げるような、メインストリートから外れながら、的確にダンスフロアを揺らすダンストラックを手掛けるレーベルで、良い意味で個性的で癖のあるアーティストを送り出している。その意味ではデトロイトのキーボーディストであり、Galaxy 2 GalaxyやTimelineにIcan等のメンバーでもあるEsteban Adame、所謂伝統派のデトロイト・ハウスのアーティストである彼がこのレーベルに取り上げられたのは少々意外ではあるが、レーベルが多様な方向性を指し示しているからこそ彼のようなアーティストも推されるのは意外ではなかったのかもしれない。本作に於いてもキーボーディストとしての力量が発揮されたメロディアスな作風は健在だが、その上でやや普段よりはリズムが弾けていたりする点もあるなど、Mister Saturday Nightのラフなファンキーさに寄り添った面も見受けられる。"Momma Knows"は如何にもな華麗なキーボードのコード展開とシャッフルするような弾けるビート感で軽快にスウィングするハウスで、潰れたようなラフなスネアやかっちりしたハイハットからはファンキーな響きも伝わってきて、耳を惹き付けるメロディアスな魅惑と荒いビート感が共存している。"Open House Memories"は均されてスムースなビート感はディープ・ハウス的だが、綺麗に伸びるデトロイト系のパッドにコズミックなシンセも乗っかってくると、デトロイトの未来的な感覚に包まれる穏やかなハウスで、ここでも楽しそうにキーボードをプレイしているであろうAdameの姿が浮かんでくるようだ。一番太いボトム感のある"Mayan Basement"ではズンドコどっしりした4つ打ちが身体に響く程にパワフルで、そこに耽美なピアノのコードと優美なストリングスが絡んでノリよく展開しつつ、ヴィブラフォンの柔らかいメロディーも入ってきたりと色彩感豊かで熱くソウルフルだ。どの曲もやはり演奏家としての力量が反映されてメロディアスな作風がベースにあり、そして心地好いグルーヴを生むハウスのリズムに安定感があり、やや古典的ではあるが故のハウス・クラシックス的な作品と言えよう。



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| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Koze - Knock Knock (Pampa Records:PampaCD013)
DJ Koze - Knock Knock
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DJとしてもアーティストとしてもレーベルボスとしての働きとしても、今最も注目すべき存在ではないだろうか。Stefan KozallaことDJ Kozeは元々はKompakt等を中心に捻れたダンス・ミュージックを手掛けていたものの、自身のPampaを設立後はより多彩で奇抜性の強いダンス・ミュージックへとのめり込む事になるが、そんな個性的な音の中にもしみじみとしたメランコリーが存在する音楽性は、キラートラックとしても成立する程に慣れ親しみ易さもある。前作から5年ぶりとなる3枚目のアルバムでもそういった個性に更に磨きを掛けて、多くのゲスト(Ada、Roisin Murphy、Jose Gonzalez、Mano Le Tough等)を起用したからという訳ではないだろうが、テクノからハウスにトリップ・ホップ、ポップにディスコやアンビエントにソウルなど最早ジャンルとしての壁が意味を成さない程に様々な要素が取り込まれ、捻れたポップ性に実験的でもあるユーモアとそしてダンスのグルーヴが共存している。幕開けとなる"Club Der Ewigkeiten"は優雅なストリングスやフルートにうっとりさせられつつ、ねっとりしたダウンテンポでドリーミーな夕暮れに染めていく。続く"Bonfire"は比較的ハウスのビートを保った曲ではあるが、サンプリングによる切なくも甘い歌声はネオソウル風でもあり、淡い色彩が滲む叙情に溶け込んでいく。Eddie FummlerやAdaを歌に起用した"Moving In A Liquid"はシャッフル調のリズムにうきうきとしつつ光沢感のあるポップなシンセでより弾けさせられるダンス・トラックで、そこから一転して"Colors Of Autumn"ではギターやベースも用いた有機的な序盤からトリップ・ホップ風のファンキーなリズムへと入っていく流れも、全く違和感が無いのはやはりKozeの淡いメランコリーやサイケデリアの統一性が故だろう。勿論"Pick Up"や"Seeing Aliens"のように光沢感を放つ煌めくような、または夕暮れ時のようなメランコリーが感傷的な、そんなサマーアンセム的なサンプリング系のフィルター・ハウスはパーティーが一番盛り上がっている瞬間に更にフロアを熱くするだろう。そして不鮮明な音像から甘くメロウな歌が浮かび上がってくるフォーキーなサイケデリアの"Muddy Funster"、ベース・ミュージックやダブ・ステップからの影響が感じられる可愛くも熱い感情が込められた"Jesus"など、アルバムは徹頭徹尾色々な音楽性が拡大するような構成だ。だからといって散漫な印象は一切無く、いやそれどころかクラブミュージックにしては随分とポップな世界観は、そういった異なるタイプの音を全て包み込んでDJ Kozeの個性を確立させている。夏はもうすぐ終わりだけれど、今夏を彩ったであろう素晴らしいセンチメンタル・ドリームだ。



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| HOUSE13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - Unofficial Discourse EP (Dolly:DOLLY 029)
Esteban Adame - Unofficial Discourse EP
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Steffiが主宰するDollyは取り分けオールド・スクールなデトロイト・テクノやシカゴ・ハウスを、現在のアーティストの視点から見直したような音楽性が特徴であったように思うが、それは遂にここに来て本場デトロイトのアーティストを招いた事でよりリアルなものとなった。新作に抜擢されたのはGalaxy 2 GalaxyやLos Hermanosのメンバーとしても活躍し、そして自身ではIcan等のユニットでも新世代の台頭をアピールしたキーボーディストのEsteban Adameで、DJしてよりはライブでの活躍も目立っているアーティストたる作曲家としての才能は新世代でも特筆すべき存在だ。タイトル曲の"Unofficial Discourse"でも彼らしいキーボードのスムースで温かいコード展開とすっと伸びるパッドを用いたデトロイトの情緒感を前面に出し、ざらついた生々しい質感とキレを持ったビート感で跳ねるように揺らすハウス・トラックは、デトロイトという街へのしみじみとした思いが馳せるような曲だ。そこに仲間であるGerald MitchellによるLos Hermanosが提供したリミックスの"Unofficial Discourse (Los Hermanos Remix)"は、前のめりで荒々しいビート感を打ち出してより鋭い攻撃性が目立つテクノ・トラックになっており、展開を抑えながら激しいパーカッションの響きや骨太なグルーヴ感を強調してミニマルなツール性を獲得している。"Throwing Signs"も躍動感溢れるキーボード使いとシャッフルする跳ねるリズム感が非常にファンキーで、途中から入ってくる望郷の念が込められたようなシンセソロによるドラマティックな展開はこれぞデトロイト・テクノだ。そして音に隙間を作りうねるようなシンセのメロディーがコズミックにも響く"Where's The Map Point"、こちらもすっきりと軽快なパーカッションやキックで疾走するツール寄りなハウスだが、未来への希望が感じられる明るい曲調に心も弾む。どれもキーボーディストの手腕が存分に発揮されたメロディーやコードが存在しており、これぞデトロイト魂と呼びたくなる作品だ。



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| TECHNO13 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas - 5 (Prins Thomas Musikk:PTM 001 CD)
Prins Thomas - 5
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ニューディスコの隆盛の中で特に影響力の大きいノルウェーから一派であるPrins Thomasは、その中でも多くのEPやアルバムを送り出しMIXCDも手掛けるなど、アーティストとしてもDJとしてもこのムーブメントを引率する一人だ。アンビエントへと向かった傑作の『Principe Del Norte』(過去レビュー)から早1年半、早くもリリースされたニューアルバムは原点であるニューディスコへと回帰しているが、それは単にルーツへ戻るだけでなくそこにはクラウトロックやテクノにエクスペリメンタルやアンビエントにアシッドなどが存在しており、ニューディスコを軸にその深みを醸したような円熟味のあるアルバムになった。"Here Comes The Band"の正にバンド的な生音が主張する生き生きとしたディスコ・サウンドから始まり、ブリブリとしたベースラインが躍動感を生みコズミックな上モノが広がるバレアリック系の"Villajoyosa"、眠気を誘うような朧気な電子音が揺らめくアンビエント寄りの"Bronchi Beat"と、アルバムの冒頭からニューディスコを軸に多方面への拡張を行っている。アルバムの多様性を特に示すのが"Æ"で、何かをとち狂ったかのようなネトネトした粘性の高く暗くミニマルなアシッドは普段のThomasからは予想も出来ない作品だが、決してそれがアルバムに組み入れられた事で雑然とした雰囲気にはなっていない。また最もドラマティックに盛り上がり多幸感に包まれる"Lunga Strada"は、様々な打楽器が鳴るパーカッシブなイントロから輝かしいシンセが伸びながら徐々にギターも入ってくるコズミック・ディスコで、艷やかな光沢感は眩しくもある。ニューディスコらしく心地好い陶酔感のあるアルバム、しかし瞬発力やアッパーな曲調は後退し寧ろ全体のムードとしては地味でさえある程に落ち着きある内容だが、だからこそ逆にしっかりと噛み締めて味わいたくなる良く練られた作品だ。



Check Prins Thomas
| HOUSE13 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
AD Bourke & ROTLA - RAW (includes Ron Trent Remix) (Far Out Recordings:JD42)
AD Bourke & ROTLA - RAW (includes Ron Trent Remix)
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1992年に設立されたFar Out Recordingsはブラジリアン音楽に於いては名門と呼べる老舗レーベルであり、ジャズやボサノヴァだけでなく例えテクノやハウスのリリースに於いてもブラジルの要素を含んだ音楽性での一貫性があり、そんな事もあってジャンルによらず多くの確かな才能が集まっている。そのレーベルの新作にはイタリアのモダンディスコを手掛けるMario PierroことRaiders Of The Lost ARPと、そして同じくローマのAdam Bourkeによるコラボ作品で、Far Outからのリリースはやや意外かと思う点もあるが実際に作品を聞いてみれば成る程と納得させられる。お互いがディスコやファンクにフュージョンといった音楽に対して理解を示していたのは過去の作品からも分かってはいたものの、ここでは二人が出会う事でその音楽性はより強くなり、"RAW (Original LP Mix)"では強烈で生々しいドラムが叩き出され大胆に躍動するエレピやシンセソロがエモーショナルな旋律を刻み、ブイブイとしたベースも動き回り、まるで目の前でブラジリアン・バンドが生演奏を繰り広げているかのようなライブ感が表現されている。コズミックなシンセの使い方なんかはROTLAのデトロイト・テクノからの影響も感じられ、ブラジルの爽やかな風が吹きつつも宇宙の壮大な世界観もあったり、今後予定されているアルバムに期待が寄せられる。そして本作では何と最早説明不要なシカゴのディープ・ハウスのレジェンドであるRon Trentがリミックスを提供しており、"RAW (Ron Trent Remix)"では新たなパーカッションやキーボードも付け加えて原曲よりもアッパーで力強いハウスグルーヴを刻み、そしてTrentらしい流麗でスペーシーなシンセが空高く舞い上がっていくような開放感を生んで、メロウでエモーショナルなクロスオーヴァー系のハウスへと仕上がっている。



Check AD Bourke & Raiders Of The Lost ARP
| HOUSE13 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/4/30 Underground Resistance as Depth Charge Live in Tokyo @ Contact
2016年、Taico Clubで初お披露目となったUndergorund Resistanceの新たなるプロジェクト・Depth ChargeはMad Mike BanksとMark Flashによるユニットだ。現在はバンドであるGalaxy 2 Galaxyが休止状態の為、その穴を埋めるようなプロジェクトかと思われるが、今回遂に都内クラブのContactへ初登場する。それをサポートするのはDJ WadaやKen Ishii、そしてセカンドフロアにはHiroshi WatanabeやTakamori K.らが集結と、完全にデトロイト魂なパーティーが開催された。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Earth Patterns - First Light (Utopia Records:UTA 006)
Earth Patterns - First Light

Soichi Teradaの名作の再発やModajiやLars Bartkuhnなどのジャジーヴァイブス溢れる作品、そしてギリシャの現代音楽家であるVangelis Katsoulisのアルバムまでもリリースするなど、時代やジャンルを超越しながら質の高い音楽のみを提供するUtopia Recordsは新興レーベルながらも特別な存在感を示している。そのレーベルからの見知らぬ名義・Earth Patternsのミニアルバムがリリースされたが、これもレーベル買いしては損はしない作品だ。実はVoyeurhythmやDelusions Of Grandeurからの作品で頭角を現しているBen Sunによる変名で、メローな旋律とサンプリングのディスコ・ハウスからブギーなハウスまで展開する実力派であり、この新作では一転してLarry Heard辺りを意識したリスニング向けのピュアなハウスに挑戦している。冒頭の"Sunflower"からして完全にHeardの影響下にあるディープ・ハウスで、透明感あるシンセの流麗なメロディーを武器にコズミックな音響も加え、そして圧力には頼らずにメロディーを支える端正で軽快な4つ打ちのビート、一切の余計な音は加えずにシンプルな構成ながらもエモーショナル性を追求した作風はクラシカルな趣きさえある。より温かみのあるパッドを用いて穏やかさが打ち出た"Horus Rising"では心地良く抜けるパーカッションも効果的で、開放感や爽快感を感じさせるハウスだ。更にテンポを落としたダウンテンポ調の"Fourth Axis (Instrumental)"でもピアノの可愛らしい旋律や子供の歌声らしきものが朗らかなムードに繋がっているが、Ben Sun名義のブギーな音楽性に通じる所もある。裏面は内面の宇宙へと潜っていくようなアンビエント性の高い"Transit Pan"で始まるが、これもHeardの深遠なる世界観を思い起こさせる。そしてアフロかエキゾチックなのか国籍不明な不思議な感覚のあるプロト・ハウス風な"After The Rain"から、最後は光沢のあるシンセから始まるも分厚いアシッド・ベースが加わって最もダンスフルなハウス・グルーヴの"Eight Circles"でアルバムは幕を迎える。ハウス〜アンビエント周辺をうろつきつつどの曲にも言える事は、やはり慎ましく穏やかなメロディー、それは控えめに美しく情緒を含むものでしっとりと肌に染みていくという表現が相応しい。素晴らしい作品なのでミニアルバムなのが勿体無い位なので、是非ともこの名義には再度期待したい。



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| HOUSE13 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Stingray - Kern Vol. 4 (Tresor Reocrds:KERN004CD)
DJ Stingray - Kern Vol. 4
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バラクラバを被った印象的な顔写真がジャケットに起用された本作を見ると、例えば匿名性の高いアンダーグラウンドな活動を行っていたUnderground Resistanceを思い起こすのもおかしくはない。そのアーティストは、アーティスト名とバラクラバはデトロイト・エレクトロの最深部でありURの一員でもあったDrexciyaの故メンバーから貰ったのだと言う事からも分かるであろうが、つまりはオリジナルのデトロイト・エレクトロを今に継承する人なのだ。その人こそUrban TribeとしてPlanet-EやMo Waxでの活動で注目を集め、その後はRephlexやMahogani MusicからDrexciyaの魂を受け継ぎデトロイト・エレクトロを開拓してきたSherard Ingramである。今、彼の音楽は面白い事にヨーロッパで求められており例えばBerghainでもプレイをしたり、または2017年のTresorでの年越しパーティーにもブッキングされるなど、水面下に沈んでいた本場エレクトロがアンダーグラウンドと言う世界から浮上し大衆から渇望されているように思われる。しかしアーティストとしての活動は多くの人はご存知だろうが、そもそもDJとしての活動(日本への来日も数える程だ)は決して注目を集めていたわけでもないだろうし、一体どんなDJをするのか?と気にはなっていたが、本作で蓋を開けてみればエレクトロ節全開でオールド・スクールから現在形のそれまで懐古的になる事なく未来の視線を向いた内容になっていた。先ずはDrexciya繋がりのDopplereffektで始動を告げるように8ビット風のピコピコな電子音で幕を開け、隙間だらけのカクカクしたエレクトロビートが鞭打つように入ってくれば、もう勢いは早くも増していく。続いて連打するような忙しないビートの"We Run Your Life"でスピード感を得て、"Mind At Sea"や"Dissociation"辺りは電子音震えるモダンなテクノで、直線的なビートの勢いに飲み込まれていく。そして評価すべきはSherardが時代の止まったエレクトロ盲信者ではなく、近年のクールでデトロイト・ソウルを継承したエレクトロを積極的にプレイし、過去と現在がしっかりと線になり繋がっている事だ。勿論最も古いものでは1989年産の暗くもヒップ・ホップかつストリート系の"Professor X"もプレイしたり、そして中盤ではDrexciyaの爆発的なエネルギーを持ちながらもメランコリーも含んだ"Lost Vessel"でピークを作ったりと、元祖への愛情と言うか敬愛も含まれている。Drexciyaの曲が多いのはご愛嬌といったところだが、しかし1時間に27曲を繋ぎ合わせるミックスによって矢継ぎ早な展開がギクシャクしたリズムと直球4つ打ちのリズムを掻き混ぜるように緩急自在に躍動し、肉体が震える程の刺激を生み出している。エレクトロを軸にテクノな音も同居し刺々しい攻撃性の中にもダークなメランコリーもあり、確かにこれはDrexciyaを継ぐ者である。予想以上に骨太なプレイに踊らずにはいられない。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - Descendants EP ( Epm Music:EPM15V)
Esteban Adame - Descendants EP
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Galaxy 2 GalaxyやLos Hermanosなど伝説的なユニットの一員として、また自身が手掛けるプロジェクトのIcanやThee After Darkとして、鍵盤奏者の力量を発揮し活動を続けるEsteban Adame。当然彼が手掛ける作品も単なるツール的な音楽と言うよりは、鍵盤奏者としての才能を感じさせる展開の広さや流麗なメロディーを活かした作風が多く、テクノにしてもハウスにしても、またはフュージョン性を打ち出した音楽でもデトロイトのエモーショナル性を前面に出たものが多い。久しぶりとなる新作の"Descendants"も彼の作品にしては随分と弾けるようなキックやキレのあるパーカッションが疾走するテクノ色の強い曲だが、そこに入ってくる伸びのあるシンセやコズミックな電子音の煌めきが感情性豊かに広がり、デトロイト・テクノらしい希望に満ちた世界観を作り上げている。全く情報が見つからないTresilloなる新鋭による"Tresillo Remix"は、原曲の飛翔していくような感覚に比べるとしっかりと地に根を張るように重心は低く安定感があり、切り刻まれるような規則的なハイハットの下ではうねるベースラインが躍動し、ややダークな空気を纏った夜のテクノを匂わせる。しかし本作で多くの人が注目するであろうのはデトロイト・テクノの始まりであるJuan Atkinsによる"(Juan Atkins Remix)"であるのは間違いない。これこそ正にAtkinsが得意とするエレクトロ・スタイルであり、痺れるような重低音のベースに鋭利なキックやハイハットのリズム帯が強調された攻撃性があり、しかしそこには広大な宇宙の深さが広がるコズミックかつエレクトロなピコピコサウンドも大胆に導入され、古き良き時代のデトロイト・テクノの現在形としての形も成している。言われなければ分からない程に完全にAtkinsの作風に染まっており、近年の活発な音楽活動が実っているいる証拠だ。



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| TECHNO13 | 21:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
HVL - Bizarre Realms EP (Hesperian Sound Division:HESP003)
HVL - Bizarre Realms EP

ロサンゼルス発の新興ハウスレーベルであるHesperian Sound Divisionの新作は、Rough House Rosie等を中心に活動するロシアのディープ・ハウスで頭角を現すGigi JikiaことHVLによるもの。この数年は継続して年に2〜3枚のEPを前述のRHRを含む複数のレーベルから淡々とリリースしており、音響〜アンビエントを駆使したハウスを武器として個性的な音楽性を確立している。本作でもその路線を踏襲しつつ更にはKiyadama名義でのアシッド・ハウスの要素を持ち込んで、何処までも深化を続けている。特にその深くサイケデリックな音響が主張しているのが"Bizarre Realms"で、あぶくが立つような環境音に似せたシンセのフレーズに幻想的な響きを作る薄いパッドを伸ばしていき、そして淡々とした盛り上がりを抑制したロウな4つ打ちが続く中で時折強烈なサウンド・エフェクトを挿入する事で、引いては寄せる波のような盛り上がりを生んでいる。広がっていくような立体的な音響空間は正にディープ・ハウスだが、一転して"Escape In Time"ではアシッド・ベースを用いてシカゴ・ハウスな雰囲気もある作風を見せ、特に粗いハイハット等からはロウ・ハウスの影響も垣間見れる。"Sio"でも生々しいざらついたリズムを用いつつもグルーヴは溶けるような弛緩し、そこに揺らめくような官能的な上モノが波打つ事でアンビエント性の強いダブ・ハウスとなっており、その快適性は随一だ。"Sforzando Joy"では逆にKiyadama名義を継承する凶悪なアシッド・ベースが這いずり回る攻撃的なアシッド・ハウスとなっており、フィルターやレゾナンスによる過剰な変化で毒々しく頭もくらくらするような展開が刺激的だ。バリエーション豊かでアーティストとしての底の深さはまだ見えず、そろそろアルバムによる包括的な表現も期待したいものだ。



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| HOUSE12 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - VW20 : Introspection (Everysoul:)
Vince Watson - VW20 Introspection
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デトロイト・テクノへの尊敬や畏敬の念を包み隠す事なく、恐らく業界内でも最大級の愛を指し示しているのがVince Watsonなのは、彼のFacebook等を閲覧している人は理解するだろう。当の本人はデトロイト・テクノから多大なる影響を受けながらも自分が作る音楽はデトロイト・テクノではないと強く主張しているが、もしかするとそれも尊敬する対象への存在感の大きさ故に、デトロイト・テクノと名乗る事をおこがましいと考えてもいるのかもしれない。しかし彼の音楽は決してそれに劣るものではなく、美しいシンセの旋律やエモーショナルと呼ばれる世界観、そして本家よりも洗練された綺麗な響きもあり、その良質なダンス・トラックは実際に多くのDJにプレイされ高い評価を獲得している。本作はそんな彼によるベスト盤的な作品で、活動20周年を記念して1996〜2016年までにリリースされた作品を纏めている。世界各地のレーベルからリリースする彼の作品を集めるにはそれなりの労力や資金が必要だったが、目出度くこうして纏められた事は本当に喜ばしい。そして単なるコンピレーションではなくリマスターが行われたり、曲によっては完全に2016年に適すように再構築されているそうで、古い曲も現在に合わせて進化を遂げているそうだ。どれもこれも名曲なので全部の解説をするのは避けさせて頂くが、Planet-Eからリリースされた"Renaissance"、これは彼の作品の中でも最も美しくエモーショナルなテクノだろう。闇の中で滴り落ちる官能的なピアノや黒光りするようなストリングスを用いて、深遠へと導くディープなテクノで意識も融解してしまう。13分にも及ぶ大作の"A Very Different World"は美しいパッドは用いながらもアシッド気味なシンセベースがうねる快楽的なテクノで、一方では"Every Soul Needs A Guide"のように空の下の開放的な場所にも合う爽やかなジャジー・テックハウスもあるが、雰囲気は異なれど心を揺さぶる情熱的な響きにおいてはVince節の統一感がある。勿論Ibadanからリリースされた名作"Mystical Rhythm"も忘れてはならない曲で、Ibadanらしい黒光りする空気を伴うディープ・ハウスは既にこの頃から確立されており、最近Yorubaからリリースされた漆黒のディープ・ハウスへの道はここから始まっていたのだ。そして本作にはファンの為に本作用に構築されたビートレス・バージョンも収録されており、そちらでは曲そのものの美しさをより強く感じ取る事が出来るはずだ。もしエモーショナルなテクノ、もし情緒的なハウスを求めている人は、是非とも本作を手に取って欲しい。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/1/21 Guidance 〜導き導かれる人生〜 12th Anniversary Day 2 @ Unice
都内各地のクラブをジプシーのように渡り歩き、そしてベテラン〜若手までの充実した国内勢から国外のニュージェネレーションまで招致し、デコレーションやVJにフード等細かい所にまで力を入れ、音楽だけでなくトータルとしてパーティーの魅力を体験させる『Guidance 〜導き導かれる人生〜』。クラブという業界が賑わっていた10年前ならいざ知らず、それからも尚継続的にここまでパーティーを続けるのは楽な事ではないが、音楽やパーティーへの愛こそが原動力となり遂に今年で12周年を迎える。今回のゲストはカナダよりMulti Cultiを主宰するThomas Von Partyが初来日となるが、当方も彼については知識を持ち合わせていないものの普通のテクノ〜ハウスとは異なる国境を越えた感覚があるそうだ。そんな特異なDJに対して日本から迎え撃つならばやはり瀧見憲司、そして他にもCHIDAやy.を迎えてアニバーサリーらしい充実した布陣で夜が待ち受けている。
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| EVENT REPORT6 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carl Craig | Sonja Moonear - Cocoon In The Mix (Cocoon Recordings:CORMIX053)
Carl Craig Sonja Moonear - Cocoon In The Mix
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真夏の夜の饗宴を繰り広げるイビサはAmnesiaで開催されるCocoonのパーティーは毎年の恒例行事となっているが、そのパーティーの公式MIXとなっている『Cocoon In The Mix』の最新作(と言ってもリリースは昨夏ですが)は、デトロイト・テクノの至宝であるCarl Craigとスイスの女性DJでありミニマル系で評価を得ているSonja Moonearが手掛けている。このシリーズのコンセプトは二人のDJのミックスを収録するだけなので、音楽的な繋がりから言えば共通項は見えてこないので、それぞれ全く別のプレイとして本作は楽しむべきなのだろう。それでも本作を聞けば例えば当方のようにAmnesiaのパーティーを体験した事のない人にとっても、その雰囲気だけでも何となく掴める事は可能なのかもしれない。それは特にC2のプレイの方が顕著と感じ、序盤から"What Is House Muzik (Ricardo Villalobos What Is Remix)"や"7 Directions (Dennis Ferrer Drum Mix)"などミニマルかつドラッギーな大ネタを繰り出して、大箱らしい派手な盛り上がりを作っていく。制作するトラックに比べるとプレイの方は余りデトロイトらしさは感じさせないのがC2の特徴だが、それでも疾走しうねるビート感や覚醒的な上モノを用いたヨーロッパ寄りのテクノやテック・ハウスなどは一般的には馴染みやすい音ではあり、またFloorplanやOxiaなどクラシックも当然の如く用いて真夜中の興奮を演出し、終盤ではデトロイト系の"Episode"や"Speechless (C2 Remix)"を投下して感動のエンディングへとスムースに盛り上がっていく。ミックス自体に何か特別な個性を感じるような内容ではないものの、Amnesiaの興奮に包まれた景色が浮かんでくるような、これぞ大箱らしいプレイだろう。対してMoonearの方がDJとしての力量を感じさせるプレイが体験出来る内容で、色っぽい呟きによりハウスを宣言するような"New Age House"に始まり"Music, Music (The I Humped Mix)"によって滑らかに加速し、常にグルーヴをキープする。大袈裟に展開を作る事はせずに淡々とした抑制されたビートを刻み、Cocoonらしいドラッギーなテック・ハウスも織り交ぜながら中盤でのエモーショナルな"Creepin"や"Translated Translations Translated"等のハウスでドラマティックな流れも生み、ミニマルな展開の中にも淡い叙情性を盛り込む。中盤以降は更に深い空間を感じさせるディープ・テックな闇に進んで、ラストに向かって80年代シンセ・ポップらしさを含む"M9"からアンビエントな音響処理の強いダビーな"98%"で微睡みつつ、最後にはVillalobosによるその名も"Amnesia"でじわじわと感覚が鈍っていくようなドープ・ミニマルで深みに嵌まりながらいつしかパーティーは終わりを迎える。半ば強引なまでに盛り上げるC2、対してフロアの感覚を掴むように嵌めていくMoonear、DJとしては当然後者に軍配が上がるだろう。



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| TECHNO12 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The People In Fog - Higher EP (Sound Of Vast:SOV007)
The People In Fog - Higher EP
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2015年にアーティスト名非公開でSound Of Vastより限定100枚でリリースされていた謎の作品、実は先日正式リリースとなりその詳細がDJ Sodeyamaの変名であるThe People In Fogによるものである事が判明した。過去にThe People In Fogとして2014年には同レーベルより「Deep EP」がリリースされており、DJ Sodeyamaのテクノ性よりはディープかつファンキーなハウス性を打ち出していたが、新作も更にルーツを掘り起こすような内容だ。レーベルの案内によれば「彼のルーツである90年代のオールド・スクール・ハウス色が前面に押し出された」そうで、"Higher"は正しくオールド・スクール感爆発の野暮ったくも弾けるようなリズムや、気の抜けたようで怪しげで色っぽくもある歌がファンキーな効果となって迫るシカゴ・ハウスの系列にあり、剥き出しのグルーヴ感と言うべきか荒々しい質感が特徴だ。本場のシカゴ・ハウスに混ぜ込んでも全く違和感を感じさせないルーツへの接近、しかし今聞いても古ぼけないナウな時代感、これは間違いなくフロアを盛り上げるだろう。そして正規リリースとなった本作には喜ばしい事に近年リバイバルで俄然注目を集めている寺田創一が"Higher (Soichi Terada Remix) "を提供しており、90年代に欧米で評価されたベテランによるハウス・リミックスはその当時の空気を今蘇らせるようでもある。ボーカル・サンプルはそのまま引用しつつ太くも滑らかな質感のキックが力強い4つ打ちを刻み、寺田の作風である可愛らしいキャッチーなシンセによるメロディーも追加して、オリジナルのラフな曲調とは異なるポップな感覚さえ漂わせている。また"Higher (Dub Mix)"はブレイク・ビーツ気味なリズムが更に強調される事で何だかレイヴらしい悪っぽい雰囲気を纏い、ドタドタとしたビートが肉体をより振動させるバージョンとして優れている。それぞれスタイルの異なる作風だが、どれも素晴らしくフロアで是非とも聴きたい一枚だ。



Check "DJ Sodeyama"
| HOUSE12 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/9/4 World Famous presents Label Release Party @ Vent
Origami、Arcと残念ながら短命に終わった場所に8月末、Wall&Wallという箱の名で夜のパーティーの際はVentという名になるクラブが新たに生まれた。過去のクラブの際には良い点も悪い点もありつつ長続きしない不安定な場所だが、果たして生まれ変わったクラブは一体どうなっているのか。今回はAlex From Tokyoが主宰するWorld Famousのレーベル・パーティーと言う事もあり、レーベルから作品をリリースしているTokyo Black Starとマルチ・ミュージシャンであるBing Ji Lingがライブを披露する予定であり、そしてDJにはTRとDJ Nori、そしてAlex From Tokyoも参戦とレーベルの新作リリースを祝うには最適な面子が集結した。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pampa Records Vol.1 (Pampa Records:PAMPALP011)
Pampa Records Vol.1
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レーベル初のショーケース・コンピレーションとは謳いながらも、レーベル外からもアーティストを招きこのアルバムの為に新曲を提供させて、しかしそれらは最終的には適切にレーベルらしい音源に纏まっている…という作品がドイツはベルリンのPampa Recordsのコンピレーションだ。2009年に設立とまだ7年程の運営ながらもレーベルを主宰するDJ Kozeを筆頭にAxel BomanやNathan FakeにLawrence、奇才と呼んでも差支えのないIsoleeにRobag Wruhme、マイナーながらも可能性を秘めるDurerstubenにDntelなど多くのDJ/アーティストの作品をリリースしてきたが、それらは単にDJとしての機能性だけではなく捻くれて奇妙なポップ性も包括した作風を確立した点で、Pampa Recordsのオリジナティーを認めさせた。当然そんな音楽性は本作にも存在し、フォークシンガーであるLianne La Havasの曲を奇才・Herbertがリミックスした"Lost & Found (Matthew Herbert Remix)"は、甘く清純な歌とポップな旋律に遊び心も感じられる構成があり、そしてダンス・ミュージックとしての滑らかに流れるハウスビートが心地良いグルーヴを生む。アルバムの中で最もポップでメランコリーなのはAdaが手掛けた"You And Me"であり、キュートで囁くような女性ボーカルとほっこりと暖かいシンセのメロディーが可愛らしい旋律が絡み合い、パーティーの朝方に使えばフロアを優しさに包み込むだろう。Pampa組のDntelは"Snowshoe"はチョップ気味なピアノや浮かんでは消える荘厳なシンセの動きが不思議なハウスを提供しており、奇妙な響きの中から優美な輝きが零れ落ちるようで、ユーモアと芸術性が混在している。Pampa外からの参入で目を見張るのが支離滅裂な電子音楽を創造するGold Pandaで、彼にしては随分と整ったハウスビートを刻む"Black Voices"は、しかしエレガントなストリングスが舞い踊り耽美なピアノが控えめに装飾する上品なダンス・ミュージックになっている。またメジャー側からはJamie XXが参加し、Kosi Kos(DJ Kozeの変名)と共同で"Come We Go"を手掛けているが、キラキラとしたレトロフューチャーなディスコの世界観と端正な4つ打ちにDJ Kozeの捻れた音響を持ち込んだ作風は、その奇妙さがやはりPampaらしくなるのだ。これら以外にも多数のアーティストが多様な音楽性を披露しており、それらは尚ポップとユーモアな感性を同居している点でDJ Kozeのレーベルを運営する上での審美眼が冴えており、本作によって信頼の置けるレーベルとしての評価を更に得るだろう。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Trux - Trux (Office Recordings:OFFICE 07)
Trux - Trux
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ベルリンのOffice Recordingsはアナログ感のあるディープ・ハウスを手掛けるBaazが主宰するレーベルで、基本的にはBaaz自身の作品をリリースするためのレーベルとして機能している。そんな運営もあってレーベルとしては年に一枚か二枚かしか作品は出ないものの、逆に数が少ないからこそ一つ一つの作品の質は保証され、トレンドに組み入る事なくレーベル性を確立している。そしてリリースされた新作は今だその名も聞いた事のないTruxなるアーティストのミニアルバムで、ジャケットのUFOの写真もそんなミステリアスな存在を示唆しているのだが、音楽性も既存のOffice Recordingsから異なる方向へとチャレンジを果たしている。"Aziol"は鮮やかなシンセが上の方で遊びまわるビートレスな曲だが、それにも拘わらず躍動感に溢れているのはその旋律の動きがある故だろう。続く"Ada"は一転してもっさりとしたダウンテンポにマイナーコードを被せ、不鮮明なボイスサンプルも用いる事で物憂げな響きがある。かと思えば輝きを放つ優雅な上モノに荒削りなジャングル・ビートが炸裂する"Skarb"、雫のように滴る清楚なシンセと落ち着きのある4つ打ちが心地良いディープ・ハウスの"Werk"と、A面からしても半ば支離滅裂なまでに様々な作風が混在している。B面へと移ってもそれは変わらず、ぼかし過ぎたボイスサンプルが反復するアブストラクトとアンビエントの中庸にある"Pattern"、溜めのあるリズムと繊細でヒプノティックな上モノに酩酊する"End 1"と、全く作風に纏まりはない。しかし"Your Cradle"は今までのOffice Recordingsを踏襲しており、ほんのりと情緒を匂わせるパッド使いと緩くはあるものの硬いビートが刻まれたハウスで、しかしグリッチ的なノイズも散りばめ刺激的でもある。テクノやハウスのみならずジャングルやアンビエントにエレクトロニカまで、曲毎に試行錯誤的に取り組みつつもローファイな味付けで全体の統一感を出しており、アルバムの枠だからこその多方向性を試しているかのようだ。レーベル性から外れた方向を試している点で、何となくBaazの変名の気がしなくもないがどうなのだろうか。



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| HOUSE12 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Pritchard - Under The Sun (Warp Records:WARPCD244)
Mark Pritchard - Under The Sun
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恐らく彼の経歴の中で最も有名なGlobal Communication、そしてHarmonic 33やJedi KnightsにTroubleman名義など多数の名義を持つMark Pritchardにとって、活動20年以上を経てようやく本名でのアルバムが完成したのは意外だろう。その名義の多さはアンビエントやテクノ、エレクトロにニュージャズ、そしてジュークやグライムなど音楽性の幅広さを象徴しているが、本作ではその多様性がシームレスに溶け合い数々の名義が一つとなってPritchardの根源を表現するような印象が感じられる。アルバムの始まりを飾る"?"は厳かな音響が静かに湧き立つアンビエント性があり、重厚感の中にもムーディーな風景が広がる。続く"Give It Your Choir"ではレーベルメイトのBibioをフィーチャーし、随分とメランコリーで何だか教会の中で響くような荘厳な気高さがある。決してテクノだけではなく"Falling"のように可愛らしい電子音が子守唄のように響く曲もあり、2〜3年掛けて出来上がった曲を当て嵌めるように纏めたと言うのも納得だ。ロック方面からの目玉はThom Yorkeをフィーチャーした"Beautiful People"だろうが、悲壮感を含むボーカルと物憂げなトラックは救いを祈りにも聞こえる。その一方でBoards Of Canadaを思わせる何処でもない何処かにいるようなサイケデリアを演出する"Where Do They Go, The Butterflies"や、メロトロンが牧歌的な長閑さを生み穏やかな気分に包む"Sad Alron"など、Global Communicationの時代を思い起こさせるような曲調もある。フォークシンガーのLinda Perhacsをフィーチャーし、物哀しいアコギも導入した"You Wash My Soul"は、最早シンプルさを強調したフォークだったりと、テクノへの拘りは無く感情の赴くままにアルバムを制作したのだろうか。アルバムのコンセプトは特に無いと言う本人の説明通りに、確かに本作はある特定の音楽性に的を絞っている志向はなく、しかしメランコリーやムードを尊重した点での共通項があり、それらはサウンド・トラックの様に一場面がさくさくと移り変わる風景を喚起させる。欲を言えばもっとインストに拘って、敢えてボーカルを起用しないアルバムでも良かったのではと思うが、そこは何でもこなせる器用さがあるからこその挑戦に違いない。



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| TECHNO12 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
CFCF - On Vacation (International Feel Recordings:IFEEL051)
CFCF - On Vacation
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International Feelが新たに立ち上げたミニアルバム・シリーズの第二弾は、カナダはモントリオールのアーティストであるMichael SilverことCFCFによるものだ。ここ数年で1080pやPaper Bag Recordsなど複数のレーベルから作品をリリースしているが、テクノやハウスだけでなくニューエイジや現代音楽にバレアリックまで作風は多岐に渡り、なかなかアーティスト性は掴めないものの和みのある音楽性は特徴だろうか。ここでは現在のバレアリック・ミュージックを引率するInternational Feelからのリリースという事もあり、当然バレアリックな内容ではあるものの生演奏をふんだんに盛り込んだ制作のおかげか、その開放感もより広がりを増して屋外向けのリスニング系としてはまるだろう。シロフォンらしき柔らかい音色が弾け、笛やシンセも混じって色彩豊かに踊り出す"Sate Padang"は、太陽の光を浴びる中でビーチを散歩するようなトロピカル感のあるダウンテンポだ。続く"Arto"ではアコーディオンやアコギを用いた切ないイントロから、乾いたパーカッションも入って哀愁がたっぷりと溢れる夕暮れ時の時間へと移行するような展開で、ほっと安息の時間が訪れる。短いインタールードとして挿入された"In The Courtyard"はノンビートのぼんやりと瞑想するアンビエントだが、そこからファンキーなベースやギターが広がり爽快な青空を喚起させる"Pleasure Centre"はソフト・ロックかファンクのようなうねる躍動が感じられる。裏面でも穏やかな情景は変わらず、爽やかな響きのコンガとアコギに合わせてドリーミーなシンセで白昼夢に誘われる"Fleurs Laisses Dans Un Taxi"、空気に溶けて消えるようにシンセの淡い色彩が揺らぐ有機的なアンビエントの"Lighthouse On Chatham Sound"など、全く汚れのない爽やかさと胸を締め付けるメランコリーの邂逅が成功している。『On Vacation』というタイトル通りで忙しない日常から解放され、リゾート地でのんびりとした時間を優雅に過ごす為のバレアリック・ミュージックであり、疲れた毎日さえも癒してくれるBGMになるだろう。



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| ETC4 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
HVL presents Kiyadama - Cosmic Hum EP (Rough House Rosie:RHR 010)
HVL presents Kiyadama - Cosmic Hum EP
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ケルンのディープ・ハウスの新興勢力として静かに評価を高めているRough House Rosieは、日本のアンダーグラウンドなハウスをも掬い上げており、注目して損はないレーベルの一つだ。そんなレーベルのレギュラーとして定着しているのがグルジア出身のGigi JikiaことHVLで、アブストラクトな音響にアンビエントの雰囲気を重ねて濃霧に包まれたような幻想的なディープ・ハウスを手掛け、レーベルの音楽性をも示唆するような活動をしている。さて、RHRにとって2016年の初の作品となるのがKiyadamaによる本作で、何故かHVLが変名を用いての提供となっている。わざわざ変名を用いているのだから普段の作風とは当然異なり、ここでは古き良き時代を思い起こさせるシカゴ発祥のアシッド・ハウスが幅を利かせている。TB-303をフィーチャーしたであろ"Ashitaka 1"と"Ashitaka 2"は、ねっとりと中毒的にうねるアシッド・ベースを軸にじわじわと侵食するようなワイルドピッチスタイルのアシッド・ハウスで、決して革新的な作風ではないものの古典的なアシッド・ハウスに敬意を払いつつ洗練も伴う点で今風だ。そこからA面のトリを飾る"Creda18fill"は一転してビートレスでアナログなシンセが睡眠を誘うように反復するアンビエントな作風で、ギャップに驚きつつも精神へ作用するようなトリップ感では共通項を見出だせるか。がB面ではまたもやアシッド・ハウス全開で、ソナー音のような淡々としたアシッドの使い方にひんやりとした冷気を浴びせられる"Machine Terror"や、レイブ調のブレイク・ビーツが軽快にビートを刻みつつも牙を剥いたアシッド音に体をえぐられるような"There Will Be No Salvation"と、A面よりも更に攻撃的な曲が収録されている。RHRにとってもHVLにとっても異色過ぎるアシッド・ハウスではあるものの、安っぽいシカゴ・ハウスに深みのある空間音響を加えている所に単なる物真似ではないHVLの音楽性も感じられ、古典への愛を見事に生まれ変わらせた作品だ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hiroshi Watanabe - Multiverse (U/M/A/A Inc.:UMA1078-1079)
Hiroshi Watanabe - Multiverse
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過去にはNYハウス全盛時代にNite Groovesから、00年代にはドイツはKompaktやIbadanにKlik Recordsと、日本よりは海外で評価を高め世界の著名なレーベルから作品をリリースしているワタナベヒロシ。そんな彼にとってもテクノの聖地であるデトロイトは夢のまた夢であったに違いない。そんな折、熱き情熱を持つ彼に共感したアーティスト/DJの一人にデトロイト・テクノのイノベーターでもあり、Transmatを主宰するDerrick Mayがいた。Yellowクローズ時のパーティーでのDerrickとの共演や出会いはいつしか長い交流へと発展し、その音楽的な情熱の共感は遂にワタナベの作品をTransmatからリリースする事へと繋がった。それが久しぶりのTransmatの活動の復活第1弾作品として2月にリリースされた"Multiverse EP"(過去レビュー)であり、国内でも早々とソールドアウトし、来日した海外のDJも真っ先にその曲をプレイするなど、やはりと言うか当然の如く既に注目を集めている。但しTransmatとしては現在はアルバムをリリースしない方針のためEPに続くアルバムは出ないかと思っていたところ、喜ばしい事に日本国内のみでEPと同時に制作された音源がアルバム化されたのだ。前述のEPからも分かる通りこのアルバムは時代を象徴する最新の音楽性と言うよりは、むしろデトロイト・テクノのクラシカルな部分の純度を高めて、無駄なギミックや展開を用いる事なくどれだけエモーショナル性を追求出来るか、そんな気持ちが伝わってくる内容だ。感動的なまでの美しいメロディーの展開や叙情的な世界観を演出する事に長けているワタナベは、当然デトロイト・テクノやTransmatとの相性が悪い訳がないとは思っていたが、それでもすんなりとあるがままに馴染んでいるとは、最早この邂逅が運命だったと言われても疑いようはないだろう。前述のEPは選びぬかれた作品だけにフロアのピークタイムに適した曲が多かったが、本作にはアルバムとしての構成を活かすようなバランスの取れた選曲がなされている。TR系を思わせるタムが爽快なグルーヴを生み躍動する"Inner Planets"、優しく包み込むようなストリングスが伸びる耽美なテック・ハウスの"Heliosphere"、そしてアルバムの終盤で幻想的なシンセとストリングスが融け合っていくアンビエントの"Time Flies Like an Arrow"と、EPの音楽観を壊さずに更にドラマティックな起伏を盛り込む事に成功している。ただただ熱き情熱を基にどれだけ人の心を揺さぶれるのか、それを訴えかけるような実に真摯なテクノは、デトロイトの愚直なマシン・ソウルと共振する。またボーナスCDとしてアルバムの曲をミックスした盤も付いているが、そちらはよりクラブのパーティーらしい興奮を呼び起こす高揚感があるので、なお一層盛り上がれる事だろう。



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| TECHNO12 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/5/2 月光 @ Grassroots
高円寺はGrassrootsのかつての名物パーティーと言えば、平日は月曜日の真夜中にDJ Hikaruによって開催されていたその名も月光。今では日本全国の大小のパーティー/フェスに出演するDJ Hikaruの主戦場であった場所であり、つまりは彼にとってのホームとも言える場所で個性を最も発揮出来たパーティーなのだろう。近年は沖縄へと移住した事もあり開催は不定期になっているものの、このGWに挟まれた変則的な日程に開催されるおかげで久しぶりに遊びに行ける事になった。DJ Hikaruの他にはBlack SmokerのKiller-Bongやmsqt、そしてGrassrootsの主であるQ a.k.a. INSIDEMANが出演と、Grassrootsに馴染み深いDJが集結した事でパーティーの体制は万全だ。
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| EVENT REPORT6 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Brawther & Alixkun - ハウス Once Upon A Time In Japan... (Jazzy Couscous:JC02)
Brawther & Alixkun - ハウス Once Upon A Time In Japan...
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今から約5年前、突然Facebook上でメッセージを送ってきて、日本のコマーシャルではないアンダーグラウンドなハウスを教えてくれと言ってきた外人がいた。ほんの短い時間ではあったがお互いの好きなアーティストを紹介し合ったのだが、その人こそ古きジャパニーズ・ハウスをこよなく愛するBrawtherだ。フランスはパリで活動しChez Damierに認められBalanceから作品をリリースし、今ではよりミニマル性の強いDungeon Meatを立ち上げて、DJ/アーティストとしての活躍の場を広げている。そしてもう一人、東京在住のフランス人DJであるAlixkunも同様に日本のハウスに心酔しており、Ele-king等でもかつて和製ハウスについて語っている。そんな二人が2010年頃に出会い、全国各地のレコードショップを歩き周り、歴史に埋もれ埃を被っている日本のハウスを掘り起こす作業を数年に渡り行っていたそうだ。その深い愛情の結果として生まれたのが、日本の80年代後半から90年代前半のハウスに焦点を当てたコンピレーション、「HOUSE」ではなく「ハウス Once Upon A Time In Japan...」だ。KatsuyaやT.P.O.に福富幸弘などの名のあるアーティストから近年のリイシューで名を知られるようになった寺田創一、逆に相当のマニアでも知らないであろう名前を耳にした事のないアーティストの曲まで多く収録されている。90年代前後と言えば丁度NYハウスが世界的に盛り上がっていた時期で、日本のクラブシーンでもそれに対し羨望の眼差しはあったのだろうか、本作に収録されたアーティストのようにNYハウスを目指したハウスを作り出すアーティストがぽつぽつと現れていたようだ。ただやはり日本人は日本人、ディープであったり跳ねたファンキーさもあったりするも決してNYハウスには成りきれず、いや、だからこそそんな作品はHOUSEではなく日本らしい味わいを持ったハウスになったのだろう。実際に本作に収録された曲からは確かに心に訴えかける温かみ持ったソウルフルなハウスや、軽い浮揚感を持ったディープ・ハウスに覚醒感のあるアシッド・ハウスまで、その当時のハウスの聖地を目指すような意識は含んでいる。しかし何故だかハウスのルーツである黒人音楽らしい香りは希薄で、逆に何だか日本の郷土愛が感じられる懐かしみがあるのが、ジャパニーズ・ハウスなのだろう。何にせよ、二人の情熱が無ければ知らないままであった当時のハウスが、本作で正に時代を越えて蘇った事はハウスを愛する者にとって、当然祝福すべき事象以外の何事でもない。昔を知る者もそうでない者にとっても、日本のハウスへの興味を抱かせるには十分過ぎる作品だ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Wu15 - Wu15 EP (Eglo Records:EGLO48)
Wu15 - Wu15 EP
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破竹の勢いに乗るFloating Pointsが共同主宰しているEglo Recordsの新作は、WU15なる耳にした事のないアーティストだ。実はこのユニットはKyle Hallの主宰のWild Oatsからも作品をリリースしたK15、そしてEglo Records傘下のHo Tepから作品をリリースしたHenry Wuによるもので、ロンドンの新世代が手を組んだ企画なのだ。両者とも温かみのある素朴なディープ・ハウスやメロウなヒップ・ホップやR&B、そして小気味良いブロークン・ビーツまで手掛ける柔軟性があり、今注目を集めている若手である。本作はコラボとは言いながらもそれぞれのソロ作も収録しており、K15による"Love's Gambit"は優美なエレピやパッドに素朴なシンセなどのメロディーが融け合うように重なり、金属的なざらつきのあるマシンビートはヒップ・ホップやジャジーな雰囲気を発し、非常に手作り感のある構成やビートはラフながらも温かみが伝わってくる。Henry Wuによる"Shahada"はもっとMPCのプログラミングによるヒップ・ホップ寄りなビートでエッジを効かせており、そこにフュージョン風な煌きのあるシンセのメロディーがしっとりと入る事で、ファンキーなのにメロウな大人の味わいだ。WU15名義では2曲収録されていて、コズミックなシンセが反復する上に物哀しいエレピが場末の酒場感を生むねっとりダウンテンポの"Space And Time"、動きのあるメロウなエレピやシンセとジャジーな臨場感のあるビートが強調された"The Anthem"と、これらもやはりヒップ・ホップやフュージョンにジャズの要素を盛り込んでいるのが特徴だ。とても若手とは思えない渋くて大人びた世界観で、新世代ビートメイカーとしての面目躍如なる作品だ。



Check "K15" & "Henry Wu"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/1/23 WOMB presents REEL UP 新年会 @ Womb
記憶を遡ってみると最後にWombに行ったのも既に2年以上にも前になり随分と足が遠のいていたが、今回は久しぶりに足を運ぶのもテクノ好きならば当然といった内容だ。長らくKen IshiiとDJ Yamaが開催しているReep Upが久しぶりに開催される事になったのだが、そこには日本のテクノ黎明期から活動するDJ Wada、そしてHiroshi WatanabeによるKaito名義のライブ、近年世界的に評価を高めているGonnoが参戦するとなれば遊びに行かずにはいれないないというものだ。また15年以上もパーティーが繰り広げられているWombも2月にはリニューアルの為に店内が改装工事される事が決まっており、開始時からのWombを体験出来るのもこれも最後といった意味で興味深い一夜だ。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2015
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。何やかんやで今年も大小51ものパーティーへと足を運び、また価格高騰にも拘わらず素晴らしいヴァイナルに出会うとついつい購入し、大量のCDを購入しながらも未開封のまま放置したりと、例年と変わらず素敵な音楽に囲まれた続けた一年でした。その一方で仕事やプライベートにも時間が取られる事が多くなった影響もあって、大量にリリースされる音源に追いつかず、ブログの更新頻度も例年に比べるとやや落ち気味になったのも事実。でも音楽は好きなので細々とでも素晴らしい作品を、来年以降も紹介し続けられたならと思います。歳をとったせいかは分かりませんが、ベストに選んでいる作品は何だかリスニング寄りの物が増えてきている印象ですが、部屋の中で聴く音楽とクラブで聴く音楽は別物であり、そういった点も何となく反映されているかもしれませんが、少しでも皆様が素敵な音楽に出会えるきっかけになれば嬉しいです。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/12/22 RUSH HOUR LABEL NIGHT @ Air
オランダはアムステルダムで世界的に高い知名度を得ているレーベルでありディストリビューターのRush Hourは、デトロイト・テクノやシカゴ・ハウスのレアな作品の発掘に力を入れたり、またコンセプト重視の企画を立ち上げたりする傍ら、有名無名に拘わらず個性的なアーティストの作品をリリースし、ジャンルの枠を取っ払いながら身軽な活動で大きな勢力へと拡大した。そんなレーベルにとって2015年の素晴らしい功績は何といっても、ジャパニーズ・ハウスの創世記における確かな足跡を残した寺田創一の作品をコンパイルした『Sounds From The Far East』を手掛けた事で、この作品は勿論日本だけでなく海外でも寺田の新たなファンを再度作る事に貢献した。今回はRush Hourのレーベルショーケースでそんな寺田のライブが予定され、また近年のRush Hourの中でディスコやファンクの音楽性を打ち出して高い評価を獲得したHunee(前述の寺田のコンピの監修をしている)、そしてレーベル設立者の一人であるDJ Antalも出演と、レーベルファンであれば絶対に見逃せない一夜だ。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas - Paradise Goulash (Eskimo Recordings:541416507275)
Prins Thomas - Paradise Goulash
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ノルウェーのニューディスコ大使と称されるPrins Thomasによる新作は、計3枚にも渡ってジャンルの壁を取っ払って、兎に角あらゆる音楽を楽しんで貰う意図でミックスされた大作だ。そのタイトルからも分かる通りNYの伝説的なクラブであるParadise Garageへのトリビュート的な内容であり、確かにジャンルレスという点においてその意思を受け継ぐコンセプトであろう。元々2007年には同様にニューディスコだけに限定されずに底抜けの多幸感を打ち出した怪作である『Cosmo Galactic Prism 』(過去レビュー)を披露しており、それを前提とすると2014年にリリースされた『Rainbow Disco Club Vol.1』(過去レビュー)はテクノを中心としたミックスとなった事で奇妙なユーモアは後退し、彼らしい賑やかなごった煮サウンドによる恍惚感は喪失してしまっていたと思う。そんな流れを踏まえて、本作は再度ジャンルレスかつタイムレスな選曲を行う事で、単にダンス・ミュージックの躍らせるという機能性だけにこだわらずに、変幻自在な流れによって惑わされながら何処か掴み所のない恍惚状態を引き起こす面白い作品に出来上がったと思う。勿論様々なジャンルは用いながらもバランスを壊す突飛な流れにはなっておらず、CD1〜3の流れに沿って大まかなジャンルの区分けはされている。CD1は最もレイドバックしており、牧歌的なロックから始まり民族的なジャズや懐かしみのあるハウス、夢現なアンビエントから艶かしいファンクを通過してのディープなアシッド・テクノまで、肩の力が抜けたプレイでゆっくりと温めながら多用なリズムと音色によって先ずは肩慣らし的な導入だ。CD2では2000年以降のニューディスコやテクノにハウスなど現代的なダンス・ミュージックが中心となり、徐々にビートは力強さを増しながら夜のパーティーへ向かうざわめきを喚起させる魅惑の快楽的な時間帯へと突入する。その流れを引き継いだCD3ではより快楽的な真夜中の時間帯から始まり、ディープかつミニマルな流れを保ちながらエクスペリメンタルな電子音楽へと遷移し、湿っぽく可愛らしいジャズやライブラリーミュージック的なリスニングの曲、そして熟成したような味わいのあるプログレッシヴ・ロックを経過して下降気味に終焉へと向かう。CD3枚に渡って起承転結がはっきりとした流れは非常にスムースで、パーティーの始まりから終わりまでを意識したようにも感じられるし、多数のジャンルを過剰に詰め込んだ事でその情報量の多さに抵抗の出来ない恍惚感も生まれている。流石に3枚合わせて200分越えなのでお腹いっぱいにはなるものの、Thomasらしく外向きの享楽的なパワーが発散するDJプレイが目に浮かぶようで、やっぱりこんなミックスが彼らしいと思わせられる内容だ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2015/11/2 GRASSROOTS 18th Anniversary Day III 〜月光〜 @ Grassroots
高円寺を代表するクラブ…もとい音楽酒場も今年で18年目。今では有名となったDJもかつてはここGrassrootsで、小箱らしく自由なプレイでDJとしての経験を積み才能を磨いたという者も少なくはなく、また時にはこの小ささには似つかわしくないDJもひっそりとプレイする夜もあったりと、ジャンルに依らずに音楽ファンからは人気を博しているローカルな酒場だ。そんな18周年の記念として三日間に渡りアニバーサリー・パーティーが開催されたが、当方はその最終日に参加。Grassrootsでの月曜の夜…といえば、ご存知DJ Hikaruによって以前はレギュラー開催されていた「月光」があり、今回はその名を冠しての開催だ。出演はDJ HikaruにYA△MA、DJ KuriにDJ Yazi、そしてMasa aka Conomarkとこの場所にお馴染みの面子が集結した。
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| EVENT REPORT6 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/10/31 DANIEL WANGとHALLOWEEN DISCO @ Unit
日本でもここ数年盛り上がりを見せるハロウィン。普段からパーティーを楽しんでいる当方にとっては、特にハロウィンだからといってパーティーに行こうとかそんな考えは無いのだが、今年はUnitで行われるハロウィンパーティーにディスコ伝道師のDaniel Wangが出演する。またUnit、Saloon、Uniceと3フロアを使用しているのは賑わいを増すハロウィンパーティーにはうってつけだろうし、寺田創一やCrystalのライブにやけのはらや高橋透など、その他にもそれぞれのフロアに様々なアーティストが出演するのだから、きっとハッピーな一夜になるのではと期待してハロウィンパーティーへと参加する事にした。
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| EVENT REPORT6 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joris Voorn - Fabric 83 (Fabric Records:fabric165)
Joris Voorn - Fabric 83
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かつてRichiw Hawtinが成し遂げたPCによって各曲を最小のパーツにまで分解し、それらを再度組み立て上げて同時に複数のパーツを層のようにミックスする事で、新たなる曲として創造する手法は今では決して珍しいものではない。またその手法が時としてライブ感を失い、見せびらかすように芸術的な面だけを強調してしまう恐れは多々あり、例えばオランダのテクノ貴公子ことJoris Voornについては典型的にその例に挙げられよう。活動の初期は複雑なミックスをする事なくテクノ・クラシックも多用しながら若いエナジーが溢れがつがつとフロアを盛り上げていたプレイも、近年リリースしたMIXCDでは多数の曲を糸を細かく編み込むような芸術的なミックスを披露する事に専念し、何かクラブの衝動は欠けていたように思われる。そんな折、新たに発表されたFabricシリーズからのMIXCDには、何と20トラックの中に65曲を詰め込むという以前からの手法を踏襲した内容だ。そこにまたもクラブの熱狂は存在しているのか不安になったが、そんな心配はどうやら杞憂だったようだ。本人が「Abletonがターンテーブルなどでは成し得ない、エディットとミックスとリミックスを可能にした」と述べているように、正にPCでしかありえない重層的なミックスをしながら各曲の繋ぎ目さえも消え去ったシームレスなプレイを披露しているが、それはまた目的ではなく手段として活かしながら、ミックスによって新たなる曲を創造しながらフロアのディープな感覚も確実に残す事に成功している。Jorisらしい美しいメロディーや感傷的なムードに甘い陶酔感はたっぷりと発揮されているが、侵食され何時の間にか抜け出せないミニマルな機能美やドラッギーなトランス感は間違いなく真夜中のフロアで体験出来るそれであり、それらが自然と一体化してドラマティックな世界観を構築している。また単にテクノやミニマルだけでなく、プログレッシヴ・ハウスやスピリチュアルな歌モノやエレクトロニカなど、多様なジャンルの音から要素を抽出しながらそれを違和感なく溶け込ませる手法は、ここをピークに迎えているようだ。勿論本作のような余りにも緻密な構成は生のプレイでは再現する事は不可能だろうが、しかしリリースされる作品としては本作は究極的な表現でもあり、それがフロアの空気も伴っているのだから素晴らしい。



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| TECHNO12 | 20:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
2015/9/13 Two Faces of Soichi Terada : Omodaka / Japanese House Origin @ 寺田倉庫 G1
近年になりRush Hourにより過去作品がリイシューされた事で、再評価されているジャパニーズ・ハウスのオリジンの一人でもある寺田創一がTodaysArtのパーティーに出演する。ヒップ・ホップやハウスに魅了された彼は1990年頃から日本のポップスのリミックスも手掛けつつ、和製ハウスの制作も行い、それがいつの間にか本場NYでも評価されるという日本のハウスの先駆け的存在であったようだ。その後はドラムン・ベースにも傾倒しつつゲームミュージックの制作においても注目を集めるなど、特にクラブとの繋がりにこだわる事なく電子音楽の道を進んでいた。が、やはりダンス・ミュージックを楽しむ人にとっては寺田のハウスに魅了されるのは当然だろう。そんな寺田の音楽において、この日は寺田創一としてのハウス・セットと、Omodaka名義による民謡テクノ/ドラムン・ベースを同時に行うという、彼にとっては初の試みでもあり貴重な内容となった。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Chris Tietjen - Zehn (Cocoon Recordings:CORMIX049)
Chris Tietjen - Zehn
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ここ数年は全盛期程の勢いは見られないものの、90年代から00年代にかけてのドイツのダンス・ミュージックと言えばSven VathによるCocoon Recordingsは中心の一つだったと思う。特にレーベルとしてだけではなく、イビサはAmnasiaにて開催していた「Cocoon Club」では世界中の著名なDJ/アーティストを巻き込んで、一大ムーブメントと呼んでも良いほどの勢いのあるパーティーに感じられた(が、それ故にどうしてもCocoonに対しては未だにミーハーな印象を拭えない)。そんなCocoon Recordingsがレーベル・ショーケース的な意味合いで2006年からMIXCDを毎年リリースしており、その初めての作品である「Eins」からミックスを今まで担当していたのがChris Tietjenだ。1985年生まれだと言うからまだその当時は齢21歳だったのだが、その若さにしてSvenに認められた才能は結局本物であった事は、現在までシリーズを担当した事で証明されたようなものだ。しかしながらそのシリーズもドイツ語で10を意味する本作「Zehn」によって10年の幕を閉じる事がアナウンスされているが、集大成らしくCocoon Recordingsのクラシックを惜しみなく使用しつつ、またレーベルの多様性を十分に体験させてくれる選曲がなされ十分に出汁が染み出たミックスである事を断言する。スタートは微かな残響が心地良いダブテクノの"Cow, Crickets And Clay"で静かなる船出だが、そのまま重心の低さと硬質感を保ちつつ闇の中から花弁がゆっくりと開くような美しさを伴う"Dead Room"をミックスし、Cocoonにもこんなシリアスな作風があるのだなと意外な展開だ。徐々に重さよりも加速度を増しながら浮かび上がり、エレクトロ気味のアクの強い曲や歌モノも織り交ぜて、そして中盤のハイライトである派手なプログレッシヴ・ハウスの"Unrelieable Virgin"でCocoonらしい快楽的な世界観に染めていく。そこからは持続感のあるミニマル寄りな選曲を中心として深みと恍惚感を継続させ、往年の跳ねた勢いのあるハード・ミニマルな曲も少々プレイしつつ、ハイエナジーな"Pump"からトライバル調の"Deep Down Inside (Reboot Rmx)"で再度のピークを迎える。そこからはなだらかにクローズに向かってテンションを落ち着かせながら、アンビエントな空気も纏うような"Seconds (Colour & Sound)"によってパーティーの終わりを告げるような物哀しい最後を迎える。レーベルの音楽性を十二分に披露したこのミックスは、70分に於ける音楽の旅と呼んでもよいだろう。そして何よりも大量のマテリアルをシームレスかつ重層的にミックスする事で、単に曲を繋ぐ以上のオリジナルからの変化を生み出したChrisの手腕が、ここでも素晴らしく光っている。



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| TECHNO12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Koze - DJ-Kicks (!K7 Records:K7325CD)
DJ Koze - DJ-Kicks
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生まれては埋もれていくMIXCDシリーズが多い中で、1995年に開始したDJ-Kicksは20年以上もの歳月を経ても勢いが衰えるどころか、続々と新興勢力も巻き込みながら発展をしている。テクノやハウスから始まりダウンテンポやレゲエ、果てはエレクトロニカやダブ・ステップまで吸収し、そして作品毎に手掛けたアーティストの新曲を収録する事で、常に新鮮な状態でダンス・ミュージックの現在形を紹介する役割があるのだ。そして栄えある第50作目の監修に選ばれたのは、Stefan KozallaことDJ Kozeだ。現在は自身で主宰するPampa Recordsも軌道に乗る中で奇抜さとユーモアを持ったダンス・ミュージックを手掛けるなど、その稀有なアーティスト性はオリジナルかつ変態性を伴っている。そんな彼が久しぶりに手掛けたMIXCDは、いや実際には殆どミックスされていないのでコンピレーション的な意味合いが強いが、正にDJ Kozeのそんな自由な創造性を夢のような甘い世界に溶け込ませたような彼らしい音が浮かんでは消えていく。冒頭はDJ Kozeによるエクスクルーシヴな"I Haven't Been Everywhere But It's On My List"だが、カットアップされた声とヒップ・ホップ的なリズムにドリーミーなシンセが組み合わさったポップな一曲で、この時点で既にDJ Kozeの世界観に魅了されるに違いない。続く"Can't Get Used To Those? (Kosi Edit)"は生温く風変わりなブレイク・ビーツで、そして牧歌的な雰囲気で軽快なビートを刻むエレクトロニカの"Dead Dogs Two (Boards Of Canada Remix)"、更にスモーキさが広がる訝しいドラミングが特徴の"Holiday (Kosi & Fink's Edit)"など、序盤は長閑な雰囲気ながらもヒップ・ホップ的なビート物が中心だ。中盤に入れば更に束縛から解き放たれビートは希薄化しつつフォークやシティーポップにジャズまで展開し、後半に入ればクラブらしい雰囲気のディープ・ハウスやミニマル・テクノまで飛び出す変幻自在の流れが待っている。ただそれは決してバラバラに離散しているのではなく、様々なビートや音色が一つの流れに合わさるようにポップかつドリーミーに仕立てあげられ、まるでサウンド・トラックにも感じられる心象風景を浮かび上がらすのだ。DJ Kickが決してダンス・トラックを集めただけの内容ではなく、当初から続く「奇妙なホームリスニング」というコンセプトを再度知らしめる、そんな意思さえも伝わってくるようだ。DJ Kozeが制作する奇妙な音楽の性格がそのまんまMIXCDに反映されている点でも、期待通りと言うべきで非常に面白く切ない一時間を体験させてくれる事だろう。



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| ETC4 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2015/8/7 PYRAMID ROOTS presents "SPHERE" @ Bonobo
神宮前Bonoboにて2014年10月にグラフィックアーティスト・IPPIによって始動したPYRAMID ROOTSは、DJやライブだけでなくフード出店やマッサージなど小さい場所に盛り沢山な内容で、まだパーティーとしては始まったばかりなものの注目すべきパーティーの一つだろう。3回目の開催となる今回はメインフロアには日本のDJの黎明期から活動するDJ NoriやMoodmanを招き寄せ、そして2階のお座敷ラウンジにはRyo Nakaharaやmaaによるアンビエント・セットも用意されるなど、今回も全く隙のない布陣でのパーティーに期待が高まる。
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| EVENT REPORT5 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dego & Kaidi - Adam Rock Dissed!! (Sound Signature:SS054)
Dego & Kaidi - Adam Rock Dissed!!

近年活動を共にしている4 HeroのDegoとBugz In The AtticのKaidi Tathamは、どちらもウェスト・ロンドンに於けるブロークン・ビーツの代表格と呼んでもよいだろう。元々2000 Black名義としてユニットも組んでいたりとその付き合いは長いが、近年その活動は再度活発化している。そんな流れがあったとしてもTheo Parrishが主宰するSound Signatureから新作をリリースするとは、誰も予想出来るわけがないだろう。確かにブラック・ミュージックという根源を同じくする点はあるものの、Dego & Kaidiはどちらかと言えば4つ打ちから遠くへ飛翔するフュージョンやジャズなどを得意とするだけに、ファンクやジャズをベースにしながらも比較的4つ打ちのスタイルも保持するSound Signatureと繋がったのには、驚きを隠せない。しかしそんな意外性はよそに作品自体は当然素晴らしく、タイトル曲である"Adam Rock Dissed!!"からしてフュージョン風な麗しく艶のあるエレピ使いは豊潤な音色を奏で、変則的ながらもタイトに刻むビート感はしなやかさもあり、華麗で軽快なブロークン・ビーツを聞かせている。逆に"Moths In Wallets"ではねっとりと絡み付くような粘りのあるビートと湿った低重心のベースがビートダウン風な様相も見せるが、上モノはやはり輝くような鮮やかさや躍動的な動きもあり、現代版ファンクやフュージョンといった趣だ。裏面の"Backchat For Toprock"はより自由度が高くブロークン・ビーツと言うよりはもはやジャズと呼ぶべきか、変則の極みに達するビートとがらっと変わる展開は圧巻ながらも、コズミックなシンセやエレピに爽やかなカウベルの音色が色鮮やかに舞い踊る世界観はひたすら爽快で美しい。Sound Signatureがリリースしてきた作品の中でもその自由で躍動的なビート感は一際目立っており、レーベルに新風を巻き起こすようにDego & Kaidiの個性が光る作品だ。



Check "Dego" & "Kaidi Tatham"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Soichi Terada - Sounds From The Far East (Rush Hour Recordings:RH RSS 12CD)
Soichi Terada - Sounds From The Far East
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2015年のトピックの一つとしてこの寺田創一の作品を纏めたアルバムの発売という出来事は、ハウスシーンを語る上では決して欠かす事の出来ない話題だろう。90年代にNYハウスが黄金期を迎えていた時代、ここ日本に於いても日本のポップシーンにさえハウスは侵食し、それが一般的に普及したかどうかは別にしても今聴いても色褪せないジャパニーズハウスとしてハウスのファンを唸らせる作品を残している。そんなジャパニーズハウスの先駆者の一人として寺田創一が居たそうだが、この度1989年に彼が設立したFar East Recordingsの音源を纏めたコンピレーションが制作されたのだ。リリース元は掘り師としてのセンスは一級品のRush Hourで、レーベルに所属するHuneeが寺田の音楽に惚れ込み寺田と共に選曲の調整を行なった上で、寺田の素晴らしいジャパニーズハウスを20年以上の時を経て世に再度解き放っている。当方は流石にこれらの楽曲をリアルタイムで聴けていたわけではないのだが、しかしこのハウスは紛れもなく日本産のハウスでありながら、しかしあの時隆盛を誇っていたNYハウスにも全く引けをとらない素晴らしい内容で、だからこそ外国のアーティストからも今になって称賛される事に驚きはしない。音楽性自体は現在の視点で述べれば当然新鮮なものではないが(しかし今初めて聴く人 - 当方も含め - にはきっと新鮮に聴こえる筈だ)、しかし時代を越えて愛されるようなオーソドックスなスタイルは往年のNYハウスからであり、ファットなキックが生み出す弾けるようなグルーヴや甘い陶酔のあるメロディーに大胆なサンプル使いと、もし何も説明が無ければNYから生まれたハウスだと錯覚する程にUS的だ。勿論日本的な可愛らしくポップなサウンドのおかげで、単に機能的なクラブミュージック以上の親近感を感じられもする。DJと言うよりは元来アーティスト/コンポーザーな気質が、曲そのものの良さを際立たせるようにメロディーやムードをより強く引き出したのではないか。何だか懐かしい - それは古い音楽なのだから当然としても - 気持ちにさせてくれるこのジャパニーズハウスは、クラシックと呼ぶに相応しい往年のディープ・ハウスであり、そして今になってより多くの人の耳を魅了する事になるだろう。一家に一枚と言う謳い文句も嘘偽りのないクラシックだ。



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| HOUSE11 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
John Tejada - Signs Under Test (Kompakt:KOMPAKT CD 119)
John Tejada - Signs Under Test
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ある時はデトロイト・テクノやミニマルなテック・ハウスを、ある時はポストロックやエレクトロニカをと時代によって様々な音楽に取り組んできたJohn Tejadaは、ここ数年はドイツはKompaktと蜜月の関係を作り上げて、レーベル性を意識したようにミニマル性とポップ性を両立させたテック・ハウスを披露してきた。そしてKompaktから続けて3作目となる本作は、やはり繊細で綺麗なシンセを用いながらポップな要素やエモーショナルな流れを重視しながら、TejadaのIDMやエレクトロニカの側面も盛り込んだある意味ではアーティストの様々な音楽性が開花したアルバムになった。冒頭を飾る"Two 0 One"からして浮遊感のある優美なシンセがふわふわと広がりながら、柔らかいキックが快適な4つ打ちを刻み、この時点でKompaktらしいポップな世界観にDJツール性が溶け込んでいる。続く"Y 0 Why"では横揺れする起伏の多いリズムに繊細なシンセのメロディーが絡み合い万華鏡のようなカラフルな景色を描き、"Beacht"では色彩豊かなサイケデリックなシンセが広がるも重いベースラインが機能性を高め、フロアで映えるようなグルーヴと共に感情を前面に打ち出した情緒的な音が表現されている。"R.U.R."では一転してリラックスした間のあるビートと共に妙にピコピコとしたアナログシンセのメロディーを打ち出して、妖艶なムードの中にテクノポップのようなロマンチシズムを詰め込んだ奇っ怪なダンストラックだ。だが本作に於ける特徴はやはり"Cryptochrome"で特に強調されるような繊細で優しいシンセのメロディーが生むメランコリーで、霞んだ霧の中に消え行くような儚く淡い音像がほんのりと広がっている。全体的にフロアで聴くにはやや線は華奢でリズムも細いかと思いつつも、その線の細さを活かしてセンチメンタルな感情も呼び起こす繊細なメロディーは格別で、そして流麗なテック・ハウスからジャンルが枝分かれしたようにリズムにも多様性も持ち込んだ音楽は、これぞTejadaの長年に渡る経験が反映されている。芸術的と呼んでも過言ではない位だ。



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Pop Ambient 2015 (Kompakt:KOMPAKT CD 120)
Pop Ambient 2015
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冬の風物詩、身も凍える寒冷の中でリリースされるほっこり温まるアンビエント・シリーズ"Pop Ambient"。ドイツはKompaktからレーベル創設者であるWolfgang Voigtによって選び抜かれた曲は、アンビエントの指標となるべきシリーズの一つだろう。流石にこれだけの長い期間に渡ってリリースされているとマンネリ感を避ける事は難しいが、それでも尚アンビエントにありがちな観念的な宗教性を排除しながら、純粋にBGMとして元からその場に自然と存在するような環境音的なアンビエントを送り続けており、その質の高さは保証されている。注目は冒頭に続けて2曲提供している新鋭のThore Pfeifferで、粘度の高い液体が蠢くような抽象的な動きを見せる"Wie Es Euch Gefallt"と引いては寄せる波のように静かに現れるアコースティックギターを導入した"Nero"と、穏やかな揺らぎを体感させるアンビエントを披露している。続くKompakt関連のアーティストであるDirk Leyersは"Daydreamer"と言うタイトル通りに、白昼夢に溺れていると錯覚する高揚を抑えて静かに美しいメロディーを反復させたサウンドトラック風な曲を提供。また同シリーズに幾度と無く参加しているUlf Lohmannによる"Refresh"は特に素晴らしく、鮮烈で新鮮な色が混ざり合ったような音色を発しながら涙が零れるまでの郷愁を誘うアンビエントは、ポップな要素もありながら黄昏時の景色を喚起させる。そしてLeandro Frescoによる"Nada Es Para Siempre"は深い場所で濃霧のような朧気な音響が鳴っているだけではあるが、落ち着きのある温もりが継続する正にアンビエント・ミュージック的だ。ひたすら淡くぼやけたノイズやドローン音響に美しく幻想的なシンセサイザーの音が立ち込めており、眠る時の安眠剤として効果的な一枚であろう。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze (Secretsundaze:ssxcd003)
James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze
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先日来日したばかりのSecretsundaze - James Priestley & Giles Smith - による公式MIXCDの中でも、この作品はパーティーの10周年を記念する物としてパーティーの主旨が最も端的に表現されているのかもしれない。Secretsundazeは真夜中ではなくそのタイトル通りに日曜の昼間に開催されるロンドン屈指のサンデーアフタヌーン・パーティであり、テクノやディープ・ハウスだけでなくジャズやディスコなども紡ぎながら、じっくりと盛り上げていくパーティーだそうだ。日本にもここ数年二人揃って来日しSecretsundazeを開催しているが、オールナイト公演という性質上どうしても上げめのプレイとなり、本国のSecretsundazeとは異なるのではという疑問を消し去る事が出来ない。そんな疑問を持つ理由としてやはり本作の印象がどうしてもSecretsundazeらしさとして当方に植え付けられている事もあるのだが、ここで展開されるクラシカルな音楽性とモダンな響きの融合は類まれなるレベルに達している。先ずJames Priestleyが手掛けたミックスはメロウなビートダウン風なハウスである"Rain Parade (Mark E Remix)"からゆっくりと始まり、そしてコズミック感のある"Transatlantic Loading Bay"へと繋がる最高にロマンティックな流れが形成される。そして"Harlequin"や"Taking Over Me"などハウスからブロークン・ブーツまでビート感に振れ幅を持たせながらも徹底的に感情的で、そして中盤以降では生っぽくも煌めく多幸感を打ち出したディスコや色っぽいシンセ・ファンクも飛び出して、Secretsundazeらしい大胆かつクラシカルなフリースタイル性が満ちている。そんな自由奔放なプレイの最後にはフレンチ・ディスコの"I Love You Dancer"を用意して、ぐっと切なさを増して綺麗に着地する。対してGiles Smithは序盤から端正な4つ打ちのテクノやハウスを積み重ねながらビルドアップさせていくスタイルで、"Make Me Feel"や"Feel It"にしても揺蕩うような浮遊感と空間的な深みを伴い、非常に伝統的とも言える丁寧なプレイを行う。流れを壊す事なく滑らかに丁寧に曲調を守りながら、そこに仄かにエモーショナルな成分も加えてこちらもJamesに負けじと洗練されたドラマティックな展開を聞かせるのだ。終盤の"Ronin"以降はその洗練に磨きをかけて淡い白色光に包まれるような幻想的なサウンドが広がり、盛り上がったまま心地良い余韻を残してミックスは終了する。JamesとGiles、Secretsundazeとして一緒に活動しながらもその対照的なプレイは、しかしどちらにもストーリー性があり、これこそがSecretsundazeらしいという印象を鮮烈に残すのだ。願わくば日本のSecretsundazeでも、いつかこのようなプレイが聴ける事を願っている。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sad City - Introduction To Lisboa / Sloe (Phonica Records Special Editions:PHONICASPECED004)
Sad City - Introduction To Lisboa / Sloe

ロンドンの人気レコード店であるPhonica Recordsが手掛けるスペシャル・ディションは、年に1枚程度とのんびりとした活動ながらもレフトフィールドな音楽性で注目を集めている。そんなレーベルにおいてグラスゴー在住のGary CaruthによるSad Cityは、2013年にリリースした"You Will Soon Find That Life Is Wonderful"(過去レビュー)における幻想的でメロウな、そしてサイケデリックな心象風景を浮かび上がらせるエレクトロニカが評判となった、そのSad Cityが同レーベルから1年ぶりとなる新作をリリースした。路線は前作と変わる事はなく期待通りと言った内容で、幕開けとなる"Introduction To Lisboa"では街中の雑踏のフィールド・レコーディングを使用し臨場感のある空気を持ち込みながら、曲はそこから途切れる事なく"Baixa Saxophone"へと繋がっていく。フィールド・レコーディングの音響は弱くなりながら背景に同化し、そして細いビートが刻まれながらもやっとした形のないメロディーが浮かび上がり、音楽とフィールド・レコーディングの境目をぼかすような展開だ。幻想的で抽象的な音響空間が続き感覚が鈍るように甘い夢の中に逃避しながら、終盤では再度フィールド・レコーディングの部分が強く浮かび上がってくる。そこからまた曲間を埋めるように現れる"Scyphozoa"は桃源郷にいるかのような揺らめく甘いメロディーと鋭角的なビートが地平の遥か遠くまで続くようで、此処ではない何処かへと連れて行く至高のバレアリック/チルアウトだ。途切れる事なく続いたA面からB面の"Apricot"へ変わると、色彩豊かな複数のシンセのパターンと明確なリズムが現れ、長閑な田園風景が広がる牧歌的な心象が描かれる。"Sloe"ではぐっとテンションを落としてかエコーがかかった弱いチャイムの音としっとりとしたストリングスが、子供をあやすように静かな響きで眠りへと誘い、最後の"Stream"ではまたも川の音と思われるフィールド・レコーディングを用いて徐々に音は弱くなり、切ない余韻を残してトラックは終了する。最初から最後まで現実と非現実を彷徨うかのような抽象的な音像の中に、甘さや切なさと共にサイケデリックなムードが詰め込められ、Sad Cityの牧歌的な音楽観が本作でも光っている。Boards Of Canadaにも匹敵するだろうこの才能は、この流れでアルバムの制作にも期待したいものだ。

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| HOUSE10 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcel Dettmann - Fabric 77 (Fabric Records:fabric153)
Marcel Dettmann - Fabric 77
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ドイツで最大級の人気を博すクラブ・Berghain、そこでレジデントを持つDJは複数いるが、その中でもやはりクラブの顔として存在感を放つのは(少なくとも日本では)他ならぬMarcel Dettmannだろう。日本に来日する度にパーティーでもフロアを満員にする程の人気を誇っているが、その音楽性は余りにもハードな面を持つ一方で、伝統的なシカゴ・ハウスから最新のダークなテクノ、又は理路整然とした機械的なマシンビートのミニマルに深遠なアンビエントまで網羅し、オールド・スクールからモダンを一つの世界に収めたテクノとしてミックスする手腕が持ち味だ。本作は彼にとって3作目となるMIXCDだが、その音楽性自体に大幅な変化は見られない。やはりオープニングには闇の奥底から静かに浮かび上がるダークなアンビエント"Arthure Iccon"でゆっくりと始まるが、続く"Sun Position"では錆び付いた金属が擦れるようなビートを、更に"Inside Of Me"でくらくらとした目眩を誘発する催眠的なミニマルをミックスし、序盤からして既にDettmannの淡々としながらも静かに重圧をかけていくようなグルーヴが疾走っている。そして序盤のピークはAnswer Code Requestによる"Transit 0.2"において現れる。空虚で機械的なビートの上に何度も被さっていくシンセのレイヤーが、爆発を伴い疾走感を増していくようで、そこから真っ暗なフロアの中に潜って行くように荒くれたテクノ〜幻惑的なミニマル〜不気味に唸るエレクトロまでミックスされ、甘さの全く無い廃退的な音が続いていく。しかし作品として制作されるMIXCDを聴くと、パーティーで彼のプレイを聴く時以上に理知的というか、単にハードな音楽をミックスしハードな展開を作るDJとは全く異なる抑制の取れたグルーヴ感がDettmannのDJを特徴付けているように思われる。表面的にはハードな曲は既にそれ程使用されていないが、曲の持つムードや鈍い響きにロウなビート感などを感じ取り、それらを的確にミックスしながらフロアの喧騒に内面的なハードさとストーリーを与えていくのだ。そして、本作の魅力はそれだけでなく、ここに収録された多くの曲が自身が主宰するMDRからの未発表曲でもあり、このMIXCDが未来へと繋がっていると言う点でも興味を掻き立てられるだろう。



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| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Koze - Reincarnations Part 2 - The Remix Chapter 2009 - 2014 (Pampa Records:PAMPA 010CD)
DJ Koze - Reincarnations Part 2 - The Remix Chapter 2009 - 2014
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テクノ/ハウスというダンス・ミュージックにおいて奇才と呼ばれるアーティストに誰がいるだろうか。単に奇抜なだけではなく、それがダンス・ミュージックとして実用性を兼ね備えながらアーティストの個性を確立させるとなると、それは非常に限定されるかもしれない。しかしドイツはハンブルクのStefan KozallaことDJ Kozeは、自信を持って奇才と呼ぶに相応しい存在だ。彼の活動は実験的な要素の強いAdolf Noise、ポップな音楽性を打ち出したInternational Ponyと複数の名義に渡るが、最もテクノやダンス・ミュージックにユーモアを加えているのがDJ Koze名義なのだ。本作は2009年にリリースされたリミックス集である"Reincarnations : The Remix Chapter 2001-2009"(過去レビュー)の続編となり、DJ Kozeが2009〜2014年までに手掛けたリミックス作品が収録されている。リミックスを"Reincarnations"="再生"と表現するその作風は、確かにそこに何か別のものを何か加えて生まれ変わらせているとしたら、これ程的確な表現はないだろう。正直に言えばDJ Kozeのその奇才は強過ぎる個性を発する故か、全てのリミックスが万人受けするわけではない。だが"Jo Gurt (DJ Koze Remix)"を聴いてみて欲しい、霧もやの奥に妖精たちが住む風景が浮かび上がるような幻想的に微睡んだ世界観は、ダンス・ミュージックに童心のような遊び心を加えている。原曲の物哀しくもポップな空気を纏いつつも機能的なミニマルなグルーヴに生まれ変わらせた"Bad Kingdom (DJ Koze Remix)"や、柔らかいビートとアブストラクトな音像でアンニュイさを強めた"It's only (DJ Koze Remix)"など、そのリミックスの方法は一方通行ではなくフロアで活きる機能性とポップな趣向や自堕落なユーモアなどが共存し、リスニングとしても耐えうる独自の音楽に再生させているのだ。本作はDJ Kozeによるリミックス集ではあるものの、最早これはオリジナルアルバムと呼んでも差し支えない程にDJ Kozeの個性が光っており、風変わりなダンス・ミュージックを愛する者の心をくすぐる一枚となるだろう。




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| HOUSE10 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - Day Labor (Epm Music:EPM07CD)
Esteban Adame - Day Labor
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時にはGalaxy 2 Galaxyのライブメンバーとして、時にはラテンハウス・ユニットであるIcanとして、そして2014年にはチカーノとしてのルーツを掘り下げたバンドであるThee After Darkを始動させたりと、様々な活動の場を広げているEsteban Adame。前述の活動にてロサンゼルスのアンダーグラウンドからの新しい波として名を挙げているが、遂にソロでは初となるアルバムを完成させた。過去の作品ではチカーノのパーカッションとデトロイト・テクノの叙情性を組み合わせた面が強調されていたが、ここ暫くのソロ活動ではテクノの音が目立ち始めていた事もあり、本作でもより現在のクラブシーンに寄り添ったテクノへと傾倒している。アルバムの冒頭を飾る"Rise And Shine"はビートレスながらも、正にイントロらしくメランコリーなシンセと荘厳なストリングスで壮大な世界観を演出するが、そこに続く"Out To Get It"で軽やかでパーカッシヴなリズムに幻惑的な上モノが被さりながら直ぐにダンスフロアへと入っていく。"The Grind"ではハンドクラップが打ち乱れる中をダブの音響を強調して覚醒感を誘発する深いミニマルを展開するが、続く"Paraphernalia"ではキレのある肉体的なグルーヴが躍動感を生み出すファンキーなテクノとなっており、思っていたよりもスタイルに幅を持たせているのは意外だ。特にEstebanらしさが感じられたのは"Handed Down"だろうか、艶やかなエレピやシンセのメロディーが先導する情緒的かつファンキーなハウスは、これぞデトロイトらしいエモーションが匂い立っている。"The Reason"も物悲しいストリングスが先導しながら、そこにメランコリーなシンセのリフが可愛らしさを持ち込む穏やかなハウスで、ここら辺にはEstebanのキーボディストとしての影響が表れているようだ。アルバム全体としては確かにクラブを意識したダンストラックが軸となりながらも、そこに単なるDJツールではない感情豊かな旋律や希望の念を込めたような雰囲気があり、丁寧に仕上げて良く纏まっているアルバムになっている。



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| TECHNO11 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/8/29 Freedom Sunrise @ Oppa-la
湘南江ノ島の展望台で開催されているFreedom Sunset改めSunset Loungeは、夏の時期に複数回にわたって開催される野外の定番パーティーの一つだが、今年は諸々の事情で8月の開催は見送られていた。そこで番外編とでも呼ぶべきか、江ノ島のすぐ目の前にあるOppa-laにて初のオールナイト開催になるFreedom Sunriseが立ち上げられた。出演DJはMax Essa、DJ Yogurt、井上薫、Fencer、Kazuki、Shiningstarr、shiba @ Freedom SunsetといつものSunset Loungeよりも更に夜のパーティー感を打ち出し、そして夕日ではなく湘南の海を望みながら朝日を迎えるシチュエーションが用意された。
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| EVENT REPORT5 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Guillamino / Esteban Adame - Tegami (Ican Productions:ICAN 012)
Guillamino / Esteban Adame - Tegami
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Tegami(手紙)と題された本作は、バルセロナで活動するビートメーカーのGuillaminoと、ロスアンゼルスでGalaxy 2 GalaxyのキーボーディストやIcanのユニットとしても活動するEsteban Adameによる作品で、レコードレーベルにはカタカタでタイトルやアーティスト名が記載してあるから事から、海を隔てて遠い日本へと手紙の如く届けられたようにも思われる。ラテン・ミュージックの要素を強く打ち出したIcan Productionsからのリリースではあるのだが、Guillaminoによるオリジナル曲は終始ビートレスで眠気を誘うような柔らかいパッドが朧気に伸び続け、そこに手紙を朗読するような歌が挿入されるという予想を覆すアンビエント作風だ。熱狂的なクラブ・パーティーの中で使われる事は想定していないであろうし、これがIcanからリリースされた経緯はこれだけでは掴めない。しかしその曲をEsteban Adameがリミックスした"Bcn2Lax Remix"は、元の朧気なパッドの雰囲気は残しながらもしなやかなリズムを刻むキックやパーカッションを付け加え、より動きのあるメランコリーなシンセのメロディーも加えて夜のざわめきを予感させるダンストラックへと作り替えている。普段のようにラテンの要素を感じる事はないが、キーボーディストとしての情緒的なメロディーセンスは流石Galaxy 2 Galaxyへの参加も要請されるだけはある。裏面には100% Silkでポップなディープ・ハウスを手掛けるOcto Octaがリミックスを提供しているが、こちらは直線的なビート感のハウス仕様なもののシンセの使い方が幾分か甘い陶酔感を強調しているようなアレンジで、神秘的なディスコポップという趣だ。意外性のあるコラボ作品という印象に内容が必ずしも追いついているとは思わないが、リミックス2曲はIcan Productionsらしいエモーショナルな作風にはなっているのでは。



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| HOUSE10 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Panoram - Everyone Is A Door (Firecracker Recordings:FIREC012CD)
Panoram - Everyone Is A Door
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DJ HarveyがMIXCDに起用した事で突如として注目を集めているPanoram。2012年にEPを1枚リリースしただけのアーティストが、今年になって突如としてエジンバラのカルト・レーベルであるFirecrackerからアルバムをリリースしたのだから、余計に注視してしまうのも当然だろう。特にEPでのリリースが中心となるFirecrackerからのアルバムという事なれば、それこそレーベルとアーティスト共々に揺るぎない自信があるのは間違いない。最初に述べておくとアルバムではありながら30分程のボリュームであり、各曲も2分前後の随分とコンパクトな作品になっている。しかしそれに反して音楽性は拡張を行うように、情緒豊かでシネマティックなオープニングから始まり小気味良いリズムを刻むブギーな曲、光沢感のあるシンセが優雅に伸びるジャジーな曲、安っぽいマシンビートを刻むロウ・ハウス、果てはBoards Of Canadaの淡い霧の世界に覆われたサイケデリアやThe Black Dogのようなインテリジェントなブレイク・ビーツまで、本当に一人のアーティストが手掛けているアルバムなのかと疑う程にスタイルは多彩だ。尺の短さとその多様性が相まって、各曲の世界観を堪能する間もなく次々と心象風景が浮かび上がっては消え、あっという間にアルバムも聴き終わってしまう。だからといってアルバムが散漫になっているかというとそうでもなく、矢継ぎ早に展開される曲とは対照的に各曲の中に流れる時間軸は世間の喧騒を忘れるようにゆったりとしており、優雅かつ甘美な香りが満たされたデイドリームを満喫するようなリラックス加減が心地良い。あれこれと試みながらもコンパクトに纏めた事が功を奏し、いつの間にか聴き終えると再度デイドリームを求め、自然とプレイヤーのリピートボタンを押すような魅力がある。短いながらもノスタルジーに浸るには十分過ぎるベッドルーム向けの音楽で、Firecrackerの音楽性をも拡張する特異なアルバムだ。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/7/18 Dub & Raven @ Bonobo
クラブというよりはその小さやや和んだ雰囲気からは、ミュージック・バーと呼ぶのが相応しいBonobo。古民家を改装したこのバーは1階にフロアとバーがあり、2階にはなんと座敷や屋外テラスのチルアウト用スペースもあるなど、他のクラブでは体験出来ない一風変わった作りが持ち味だ。当方は数年前に行ったきり足が遠のいていたが、この度Hiroshi Watanabe aka Kaito、Word Of MouthはDJで、KoyasやShigefumi Wadaがライブで出演するパーティーがあり、聴き馴染みのあるアーティストから初めて体験するアーティストまで興味深い面子が揃ったので、久しぶりにBonoboへと遊びに行く事にしたのだ。
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| EVENT REPORT5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jerome Derradji - Stilove4music (Stilove4music:STILOVE4MUSIC01CD)
Jerome Derradji - Stilove4music
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2004年にシカゴに生まれたStill Musicはアナログから生まれるソウルを元にデトロイト周辺のアーティストを世に送り出してきた良質なレーベルだが、2005年からは並行してStilove4musicというエディット物を中心としたレーベルも始動させ、DJを虜にするような作品をリリースし続けている。そんなレーベルを運営しているのがJerome Derradjiでアーティストというよりはレーベル・マネージャーとしての手腕で評価は高いが、本人もStilove4musicから複数のEPをリリースしており、今回はそんな作品を初のCD化した。CD1にはJeromeによるエディット作品が収録されており、SeawindやEarth Wind & FireにPeople's Choiceらのファンクやディスコといった古典的な作品が、オリジナルの持ち味を無くさないように手が加えられている。オリジナルを聴いた事がないのでどれ程の編集がされているかは分からないが、恐らくオリジナルから殆ど乖離する事がないDJツール向けにエディットされたかなと感じる程度のエディット集であり、その意味ではオリジナルを知っている人にも安心して聴けるようなノスタルジーを発する時代感がたっぷりつまった作品である。そしてCD2には同じくStilove4musicからリリースされてきたEPから複数のアーティストの曲が収録されており、Rick WilhiteやJustus Kohnckeといった有名な人から、シカゴのBruce IveryやRicardo Mirandaらアンダーグラウンドな人までが、こちらもCD1と同じく古典のエディットを披露している。がディスコやブギー、ファンクやフュージョンなど黒人音楽を元にしているのは同じだが、エディットと言うよりはサンプリングを用いたリミックスに近い作風で、現代っぽい4つ打ちのリズムやベースラインを強調した作風はよりフロアで機能するだろう。全編どれもがエディット作品と音楽的な新鮮味は薄いものの、黒人音楽を下地にシカゴ・フィーリングな力強く荒っぽい性質も付加した作品は、ダンス・ミュージックとしての衝動に溢れている。今となっては入手困難な作品が一纏めになっている事もあり、ディスコやファンク好きな人にとっては間違いのないコンピレーションだろう。



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| HOUSE10 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hands - The Soul Is Quick (Ecstatic:ELP004)
Hands - The Soul Is Quick
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The Field名義ではテクノにシューゲイザーの要素を持ち込み、またLoops Of Your Heart名義ではジャーマン・プログレのように電子音と戯れ、それぞれの名義で人気を博しているAxel Willner。そんな彼による第三のプロジェクトがこのHandsで、この度はKompaktでレーベル繋がりもあるWallsによるレーベル・Ecstaticからアルバムをリリースした。なんでも2012年の3〜4月頃に制作されていたそうなので、実はThe Fieldの3rdアルバムよりも前の音源である。また制作に使用した楽器はRoland JX-3PやRoland SH-101のヴィンテージなアナログ・シンセに、リズムマシンのElektron Machinedrum、そしてTENORI-ONのみと非常にシンプルな構成で、この非常に個人的な制作から生まれた音楽はベッドルーム・ミュージックと呼ぶのが相応しい。曲は僅か4曲のみだが全体で40分程もあるアルバムと言っても差し支えないボリュームで、その多くはMy Bloody ValentineやWolfgang VoigtによるGas名義、またはBoards of Canadaなどを想起させるドローンかつアンビエントな音がただただ浮遊するように流れている。朧気なノイズの中から微かに浮かび上がるリズムは単なる背景の一部と化し、実際の体感としてはおおよそノンビートに聞こえるアンビエント・ミュージックだ。ノイズにしてもアナログの柔らかな音がぼかしにぼかされ、全く角のないサウンドがただ揺らいでいるだけの単調なドローン状態ではあるが、その掴み所のない抽象的なサウンドが靄に覆われた幻想的な風景を描くようでもあり眠気を誘う程に心地良い。Loops Of Your Heart名義でも同じようなアンビエントの感覚はあったが、それ以上に電子音としての個性を濾過した淡い音がフラットな響き方に繋がっており、アンビエント性を高めている。就寝前のBGMとして聴くと効果の高い合法的な睡眠薬となる事、間違いなし。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/5/10 Sunset Lounge @ 江ノ島展望台
Sunset Lounge

湘南は江ノ島展望台で開催されているSunset Loungeは、その前身にあたるFreedom Sunset時代から遂に11年目を迎える。DJとライブを展望台の真下で夕日を眺めながら体験出来る素晴らしいシチュエーションだけでなく、ヨガ体験や子供も安心して遊べるキッズエリアもあり、夜な夜なクラブで遊ぶ人だけでなく老若男女、子供がいる家族層にまでその魅力が伝わっている稀有なパーティーだ。野外パーティーの中では一際客のマナーも良いもあって、その盛り上がりはレイヴの狂騒とは異なる平和的なものであり、クラブパーティーとはまた違った素敵な体験をする事が出来る事は魅力の一つだろう。
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| EVENT REPORT5 | 16:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Future Disco Vol. 7 - 'Til The Lights Come Up (Needwant Recordings:NEEDCD013)
Future Disco Vol. 7 - Til The Lights Come Up
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2009年にUKに設立されたNeedwant Recordingsはハウスとディスコに焦点を当てたレーベルで、発足当時からモダンなニュー・ディスコを集めた"Future Disco"なるシリーズをリリースし続けている。2010年にはその第3弾の"City Heat"(過去レビュー)もリリースしていて、その頃は額面通りにディスコな愛くるしさが強く出た作品だったと思う。そして久しぶりに手に取ったこの第7弾"'Til The Lights Come Up"のコンセプトは、パーティーの早い時間帯から最後まで踊る者に捧げたそうで、「パーティーの早い魔法のような時間帯」をイメージしているそうだ。大半はこの1〜2年にリリースされた新しい作品が収録されているが、以前のシリーズに比べるとディスコ色は残りつつも今風のフロアを意識したディープ・ハウス色が前に出ており、その意味ではより洗練されたトラックが多い。Terrence Parkerによるピアノのコード展開が煌めく美しいハウスの"Finally"や、Mount Kimbieの曲をDJ Kozeがリミックスした"Made To Stray (DJ Koze Remix)"が収録されている時点で、ディスコよりは整ったビート感とすっきり整った電子音が打ち出されたハウスに重点が置かれているのは分かるだろう。ブリブリしたベースラインに透明感のあるパッドのメロディーが快楽的なMirror Peopleの"Kaleidoscope (Psychemagik Remix)"、ADAの可愛らしいキャッチーなメロディーと牧歌的なボーカルが絡む"Maps (Michael Mayer / Tobias Thomas Remix)"など、ディスコの一聴して心を惹き付けるようなポップな感覚も勿論ある。パーティーの早い時間帯をイメージしているのでアッパーな勢いよりも、じっくりとフロアを温めるようなしっとり感情的な趣が強く、特にホームリスニングとしても良いBGMになる事請け合いだ。CD1はミックス仕様、CD2はアンミックス仕様なのでDJをする人にも便利な作品となっている。



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| HOUSE9 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Thee After Dark - Thee After Dark E.P (Bodega House Records:UGBHR-001)
Thee After Dark - Thee After Dark E.P

デトロイトの巨匠・Mike Banksに導かれたロサンゼルスのEsteban Adameは、Galaxy 2 GalaxyやLos Hermanosのキーボーティストとして頭角を表しつつ、ラテンハウス・ユニットであるIcanとしての活動でデトロイトに新たな世代が育っている事を気付かせてくれた。そしてDJとしてではなくプレイヤーとしての曲作りに長けている彼が、次のプロジェクトとして発足させたのがボーカルと共にギターやベース、キーボードやドラムスなどの編成で活動するThee After Darkだ。今までの活動はフロアでの機能性を求めたダンストラック中心であったのに対し、このプロジェクトではよりプレイヤーとしての立場を主張した上でチカーノ・ルーツを意識しながら華麗なフュージョンを聞かせてくれる。様々な楽器の音が多層的に重なり色彩豊かな音色を奏でつつ、爽やかに吹き抜けるパーカッションがラテンの空気を舞い込む"No I Can't"は、コーラスも使用した歌と相まって自然と笑みが浮かんでくるエモーショナル&ピースフルな歌物。ハウス/テクノを基軸としたGalaxy 2 Galaxyに比べるとハイテックな感覚は無いが、デトロイトらしいエモーショナルな音楽と言う点からは目指す方向に相違は無い筈だ。そしてそれをKyoto Jazz Massiveがリミックスした"KJM Reconstruction"は、ゴージャスなキーボードは活かしつつざっくりしたプログラミングのビートがブギーな4つ打ち感を強め、全体にしっかりと芯が通った作風へと塗り替えられている。また裏面にはGil Scott-Heronによる"The Bottle"をパーカッションが弾ける骨太なトラックで豪華絢爛に塗り替えたハウストラックと、ブラスバンドを思わせるゴージャスな金管楽器が高らかに響き渡り、ソウルフルなボーカルが心に染み入るメロウな"What Time It Is"を収録。まさかEstebanがこんなにも温度感高めの本格的なバンド演奏に取り組むとは想定していなかったが、この豊かな音楽性を打ち出した路線ならば是非ともアルバムを期待したいものだ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi (KSR Corp.:KCCD558)
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi
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2011年に新設されたFreaks Music FestivalはいきなりDJ Harveyを招致し度肝を抜いたが、2012年にはXLANDと名を変え野外フェスとして注目を集める。そのXLANDが手掛けるMIXCDシリーズがこのXMIXで、第一弾にはDJ Harveyを、第二弾にはRub N Tugを起用し捻りの効いたセンスで話題となるが、第三弾は日本からバレアリックを体現する瀧見憲司を起用し、更なるエスプリっぷりを披露している。元々普通でないダンス・ミュージックをプレイし現実離れした異形な世界を創出する手腕には定評があったが、公式では6年ぶりのMIXCDではその手腕には更に磨きを掛けて、最早ダンス・ミュージックですらある事を放棄したかのようにディスコやハウスだけでなくフォークやロックやジャズなどジャンルを横断しつつ、しかしリスニングとダンスのバランスを取りつつ極限までにロマンティックな世界を繰り広げていた。特に冒頭の4曲目辺りまでは享楽的なダンスの興奮を呼び起こすもなく、フォーク〜バレアリック〜コズミックなうっとりと甘美な音によって白昼夢へと誘われる。そこからは快楽的なニューディスコやファンキーなディープ・ハウス、幻惑的にサイケなロック(My Bloody Valentineのカヴァーまである!)など大きな振り幅をもってして、エグい音も織り交ぜながらBPMとジャンルを意識させることなく大胆な展開を作っていく。肉体へ作用する生命力に溢れたグルーヴと、精神に作用する倒錯的なサイケデリックと快楽的なバレアリックの応酬には、抗う事さえ出来ないだろう。終盤には見計らったように感動的な流れを用意しているが、物哀しいラウンジ系ハウスの"Cafe de Flore (Charles Webster's Latin Lovers Mix)"からNina Simoneのジャズ名作"My Baby Just Cares For Me"でそれまでの興奮を沈めるかのように、甘美ながらも和やかな空気で心地良い余韻を残してDJミックスは終わる。70分のDJミックスに収められた瀧見憲司によるストーリーは、快楽的で刹那的で、そして狂おしい程に美しい。

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| HOUSE9 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Cassy - Fabric 71 (Fabric Records:fabric141)
Cassy - Fabric 71
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DJにおいては基本的に男性が幅を利かしているクラブミュージックの業界ではあるが、女性ながらもベルリンにてSteffiと並んで高い評価を得ていると思われるのがCassyだろう。Ostgut TonやCocoonと言った大御所レーベルからMIXCDをリリースしている経歴からも実力は疑うべくもないが、遂にMIXCDシリーズとしては長い伝統を持つFabricに起用された。彼女はPanorama BarのオフィシャルDJでもあるが、ネット情報によれば最近は他のクラブでのプレイが多いそうで、その影響は幾分かこのMIXCDにも投影されている。初期のMIXCDではテクノ/ハウス/ミニマルに黒いファンクネスも織り交ぜながら肩の力が抜けた緩いグルーヴ感を保っていたものの、この新作では音のジャンル的には同様な選択をしながらもより肉体感を伴う、言い換えれば力強く骨太なプレイを披露している。勿論女性らしく繊細にトラックを編み込むようにしなやかなミックスを継続させているが、前半の情熱的なディープ・ハウスにしろパーカッシヴでファンキーなハウスにしろ、以前よりも確実にグルーヴが疾走っており地味な印象はかなり後退している。そして中盤での浮遊感のあるテックハウスや野暮ったく悪びれたシカゴ・ハウスを経由し、終盤に向けて淡白なミニマルやインダストリアル風なテクノまで幅を広げ、真っ暗闇の中に存在するフロアの空気を自然に生み出しているのだ。しかし終盤にはピアノや歌が特徴となったエモーショナルな展開が待ち受けており、盛り上がった高揚感を損なう事なくクライマックスを迎える。と思っていた以上に幅の広いプレイにはなっているのだが、エモーショナルかつファンキーな世界観を壊さずに調和を成しており、派手ではなくともミックスと言う行為に対して丁寧に向き合う姿勢が感じられる。流行に頼らない普遍的な音が詰まったMIXCDだ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Boards Of Canada - Tomorrow's Harvest (Warp Records:WARPCD257)
Boards Of Canada - Tomorrows Harvest
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レコード店に隠すように置かれたアナログ、TVのCMやラジオ番組、そしてyoutubeまであらゆるメディアを利用して、新作についての壮大なプロモーションを行ったBoards Of Canada(以下BOC)。情報網が発達したせいで新作に対するドキドキ感が失われつつある現状に対し、豊かな情報網を逆手に取った謎解きでファンの心を昂らせる事に成功したが、その期待は全く裏切られる事なく8年ぶりのサウンドもBOCそのものであった。エレクトロニカと呼ばれるダンスフロアからベッドルームへと閉じ籠もった電子音楽がトレンドとなっていた時代から、決してBOCの音に目新しさを感じる事は無かったが、この新作ではより初期の頃に作風へと回帰しているように思える。生音が大量に取り入れられポスト・ロック的な印象も受けた前作の"The Campfire Headphase"に比べると、本作は古いアナログシンセーサイザーを大幅に導入した影響か、エレクトロニックなビートを基調にした”Music Has the Right to Children”に近くも感じるが、しかしあそこにあった無邪気で多幸感に満ちたサイケデリアは希薄化している。CDに収録された荒野のアートワークは失われる運命にある終末的未来を予感させるが、本作には未来から過去に対するそんなた陰鬱なノスタルジーが聞こえてくるのだ。確かに体重が軽くなったような浮遊感はあるのだが、それも足元がふらふらするようなもっさりしたビートと何処か心も晴れない不安気なメロディーが軸となっており、初期の頃にあった牧歌的なアンビエンスとは向いている視線が異なっている。不安も混在する素朴なノスタルジーは正にベッドルームに籠もってじっくりと耳を傾けたい音楽ではあるが、ただ単に夢の世界に逃避するだけの時代は終わったのか、現実から目を背けずに立ち向かうような強靭な精神力が感じられるのだ。前作から8年も経過し時代の音が目まぐるしく変化した中で、BOCは全くその存在感を失う事なく見事に表舞台に返り咲いた。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/8/16 Marcellus Pittman Japan Tour 2013 Feat. Re:Funk @ Amate-raxi
デトロイトには本当の意味でスペシャルなユニットである3 Chairsがいるが、そのメンバーの一人がMarcellus Pittmanだ。他のメンバーがKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhiteである事を考えると、彼等と同列しているMarcellusも見過ごしてはならない存在だ。3 Chairsとしての活動以外にもSound SignatureやTrack Mode、そして近年は自身が設立したUnirhythmからの作品をリリースなど制作の面でも確実に評価を得つつあるが、当方はようやく彼のプレイを初めて聴く機会があったので非常に楽しみにしていた。
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| EVENT REPORT4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/7/27 Celebrates The 20th Birth Anniversary of Maniac Love Day1 @ Galaxy
1993年12月、青山にオープンしたManiac Loveは白い内装を基調にしたクラブには斬新なスタイルを導入し、その中でテクノを中心にディープ・ハウスやドラムン・ベースと言った先進的なジャンルがプレイされ、次第に日本のテクノの聖地として高い評価を得るようになった。そして今では当たり前となった朝から昼間で続くアフターアワーズをレギュラー化させた箱でもある。残念ながら2005年にはクローズしたが今年はオープンから丁度20年になり、その記念パーティーが開催される事になった。場所は奇しくもManiac Loveと同じく白の内装が際立つGalaxyだ。
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| EVENT REPORT4 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sad City - You Will Soon Find That Life Is Wonderful (Phonica Records Special Edtions:PHONICASPECED003)
Sad City - You Will Soon Find That Life Is Wonderful

ジャケットの美しいデザインが目に止まり試聴したところ、夕暮れ時の郷愁を帯びたバレアリックな音が期待通りだった為に即購入したのが本作。グラスゴー在住のGary CaruthによるSad Cityと言うプロジェクトだそうで、2011年にリリースしたデビュー作の"Gestures"に続いての2枚目となる作品になるが、お世辞抜きにして全く外れの無い4曲が収録されている。基本的なスタイルとしてはドローン的な霞がかった音響と胸を締め付ける懐メロで包み込む音楽ではあるが、サイケデリックなギター風シンセの層を作りながら、そこに童話を語るようなボイスサンプルを散りばめた"Polymath"にはまるで昔のBorads Of Canadaをも思わせる極彩色のサイケデリアが存在する。"Easing"はリズムが入っている分だけより具体化しているようではあるが、揺らめくシンセにはぐにゃぐにゃと視界を歪ますようなトリッピーな効果があり、得も言われぬ恍惚感を生み出している。そして裏面にはガチャガチャとしたリズムが入ってエレクトロニカ的な音も聞かせながら、牧歌的なメロディーが地平まで広がるゆったりとしたハウスの"What I Talk About"と、そして"「世界の素晴らしさに気付くだろう」と言う曲名が示唆的な鎮静とした佇まいながらも凛とした美しさを描くタイトル曲を収録。一点の陰りもない神々しく幻想的な景色の前に、ただただ身も心も委ねたくなるバレアリックな空気が満ちている。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/7/7 茶澤音學館 Presents Sadar Bahar Japan Tour 2013 In Tokyo @ Cay
昨年、とあるアーティストにSadar Baharと言う凄いアーティストがいるから次回来日した際には是非聴いてみてと助言を頂き、その後にSadarが手掛けたコンピレーション・アルバムを手にしたところ、全く知らない7〜80年代の古いディスコやファンクばかりなのに余りのかっこよさに衝撃を受けた。そして遂に再来日の時期がやってきた。パーティーのアーティスト紹介によればSadar Baharは、Ron HardyやFarley "Jackmaster" Funk、Frankie KnucklesにSteve "Silk" Hurleyと言ったシカゴ・ハウスの伝説的なDJに影響を受けDJへと足を踏み入れたそうで、トラックメーカーとしてではなくDJ業のみで30年以上活動を続けている。DJとしての活動のみなので決して知名度が高いわけでもなく初めて来日したのも2009年頃だが、しかしそれだけで30年以上の活動を継続出来る背景にはきっと何かがあるのだろう。今回は青山はCAYでのサンデーアフタヌーンパーティーへと、そんなSadarの音楽を体験しに遊びに行ってきた。
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| EVENT REPORT4 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K - Renaissance The Masters Series Part 19 (Renaissance Recordings:RENEW05CD)
Francois K - Renaissance The Masters Series Part 19
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以前に比べると勢いは落ちているように思われるUKプログレッシヴハウスの指標となっていたRenaissance。そのレーベルでは大物プログレDJを招いてMIXCDをシリース化していたのだが、その最新作にはなんと意外にもFrancois Kを招き入れている。Francois Kがプログレッシヴハウス?いやいや、まさかそんな安直な事を彼が当然するわけもないが、しかしジャンルの垣根を越えて音楽に対して隔たりなく平等に向き合ってきたからこそ、このRenaissanceのシリーズを手掛ける事も本来はおかしな事でもないのだろう。先ず以て断言しておくとやはり内容は最近の彼の傾向が強く出たテクノセットにはなっているが、良い意味でのベテラン的な安定感と成熟した大人の親父の包容力を持ち合わせており、パーティーの一夜の流れを感じさせつつも非常に丁寧なミックスを施している。1枚目はJazzanovaのレイドバックしたディープ・ハウスから始まり、Francois自身のラグジュアリーな新曲のハウス、そして音響系ダブハウスなどでじっくりとフロアに火を入れていく。メロディアスなシーケンス、かっちり安定感のあるビートが強まりながらテクノやハウスが気付かない内に融解した流れに巻き込まれ、トレンドもしっかりと掴んだ硬めの厳ついダブ・ステップも混ぜながら1枚目は終了。そして2枚目は最初からパーティーが盛り上がっている時間帯の雰囲気から始まり、パーカッシヴで野性的なハウスやエモーショナルなデトロイト風のテクノ、またはTechnasiaによるシカゴ・ハウスらしいジャッキンなトラックなどピークタイムに合わせた曲を用いて、真夜中の狂騒へと雪崩れ込んでいく。終盤では破壊力のあるLen Faki Remixや大箱仕様のスケール感の大きいテクノを投下し、最後の最後でChronophoneによる感動的なラストに相応しい切ないデトロイト・テクノで見事に幕を閉じる。余りにも自然な流れ、現在のモードを掌握したセンスは、意外性ではなく正攻法で自身の音楽性を存分に表現しているようであり、王道的でありながら時代のさなかに存在している事を証明しているのだ。派手ではないかもしれないが、DJと言う行為に対して非常に真面目な性格が伝わってくる良心の作品だろう。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Steffi - Panorama Bar 05 (Ostgut Ton:OSTGUTCD25)
Steffi - Panorama Bar 05
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ベルリンのクラブミュージックシーンを代表するBerghain/Panorama Barがフロアの現在形を指し示すMIXCDシリーズは、それが全てと言う事ではないが間違いなくベルリンの今の空気を含む作品だと思う。そしてどちらかと言えばハウス方面を担っているPanorama Barの第5作目は、オランダ出身で現在はPanorama Barでレジデントも務めている女性DJのSteffiが制作している。Steffiと言えば今年の3月にelevenへと来日しDJを披露したのだが、その際には猛烈にアッパーなBerghainスタイルのテクノセットだった事に拍子抜けしてしまった。しかし本作はそんな落胆した人にこそ聴いて欲しい作品で、Steffiに本来期待しているであろうハウスセットを100%体験する事が出来る。Panorama Barと言うと確かに最先端、流行と言うイメージも湧き立つようなところもあるのだが、しかし本作を聴いても例えば流行り廃りとか商業的とは全く結び付かず、むしろディープ・ハウスと言う音楽に対して基本を守り続けているように見受けられる。本人が今の時代を反映させたとの事で曲自体は2010年以降の曲が大半を占めており、なおかつアルバムが発表された時点ではまだリリースされていない未発表曲が6曲も収録されている事は驚くべき事だが、しかし音楽性自体は厳かに情緒的でロウな質感もあるオールド・スクール性があるのだ。前半はデトロイト系とも共通する仄かなエモーションが漂うハウスで、ほんのりと上品さのあるセクシーな香りと共に闇夜へと吸い込まれて行く。中盤からは徐々にかっちりした厳ついビートも強調されながらより肉体性を増しつつ、後半はシカゴ・ハウス風な曲やアシッド・ハウスなどでどんどん荒くて悪いマッドな音楽へと変化し、いつの間にか高揚したフロアの喧騒に飲み込まれているだ。無闇に派手に盛り上げる展開も無く自然とピークへと入り込んでいく滑らかな流れが耳には心地良く、叙情の強い曲を中心に選曲をされているからこそホームリスニングにも適した内容となっている。本作を聴くと最先端のクラブであるPanorama Barとは言いながらも、寧ろ温故知新なレーベル性ではないのだろうかと思わせられる。

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| HOUSE9 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Louie Vega - Vega On King Street : A 20 Year Celebration (King Street Sounds:KCD276)
Louie Vega - Vega On King Street A 20 Year Celebration
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ハウスミュージックと言うジャンルにおいて、定番と言えるメジャーどころからコアなリスナーまで唸らすカルトな作品まで幅広く手掛け、そしてハウスミュージックに関わる有望なアーティストと密接な関係を保ち続けてきたKing Street Sounds。ハウスミュージックの浮き沈みの中でも逞しく生き残り、そして遂にレーベルの運営が20周年を迎えた記念として、レーベルに数々の名作を残してきたLouie Vegaがレーベル音源を使用したMIXCDを制作した。Louie自身もこのレーベル音源を用いたMIXCDをかつて制作しているし、レーベル自体が重ね重ねショーケース的なMIXCDをリリースしているので今更新鮮味はないが、しかし往年の傑作から比較的新しい音源まで網羅されているのだから十分にハウスを味わい尽くせるだろう。以前に比べるとレーベルもこてこてのハウスは減り、時代に合わせてテッキーなハウスも増えているように思うが、本作では序盤から中盤にかけては正にそんな印象が強い。歌物も多く入っているが洗練されていて表面的にはクールな温度感が強く、NYハウスも時代と共に少しずつ変化しているのが伝わってくる。中盤以降はざっくりした生っぽく湿り気のあるビートも浮かび上がりソウルフルな展開、そしてズンドコとした重たいキックが迫力のあるNY系ディープ・ハウスも入り混じりながら、ラスト間際はラテンフレイヴァーを強めながらドラマティックにラストへと情感を強めていく。ハウスにも色々な要素と作風があるけれど、本作を聴くとKSSが実にハウスの変化に適合しながら本物の質を守り続けてきた事が分かるはずだ。CD2にはLouieがKSSへ残してきたリミックス作品が収録されているが、それらはハウスのパーティーに遊びに行けば普通に耳にするであろうクラシックばかりだ。中空へと抜ける爽快なパーカッションの響き、湿っぽく臨場感のある生の質感、そしてハウスのエモーショナルなメロディーを強調した作風は、これぞLouie Vegaと言う揺ぎない個性の塊である。お世辞抜きによくぞまあこれだけの名作を残せるものだと、ただただ感嘆するばかり。ハウス・ミュージックの過去〜今がここに詰まっている。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marc Romboy & Ken Ishii - Taiyo (Sublime Records:XQLP1001)
Marc Romboy & Ken Ishii - Taiyo
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日本が世界に誇るテクノ・ゴッド(と今も呼ばれているのだろうか?)、ケンイシイが今年で世界デビューから20周年だそうで、その特別企画としてドイツのMarc Romboyとのコラボレート・アルバムを発表した。しかしMarc Romboyの事を全く知らないので如何様な相互作用が働くのか全く未知数であったのだが、結果としては面白い事にケンイシイの初期の頃に発せられていた音が戻ってきているように感じられた。前作"Music For Daydreams"(過去レビュー)はダンス・ミュージックと言う枠を飛び越えて、ある意味ではコマーシャルではあるが幅広いリスナーに訴えかける挑戦的な作品だったと思う。本作はむしろ逆で昔からのファンを心底喜ばせるあの"Flare"名義の光線を発するような凛としたシンセ音が鳴っており、恐らくMarcの要素であろうパワフルで骨太なリズムトラックが下地となって強いグルーヴを生み出しているが、そのムード自体は決して弾けているわけでもなく非常に内向的で思慮深い。確かにダンストラックにはなっているもののミニマルかデトロイトかハウスなのか、区分けの難しさはKen Ishiiらしさを強調する事となり、日本発のテクノとして唯一無二の個性を再度放ち始めている。2枚目はケンイシイが嘘偽りなく好きであろうアーティストによるリミックス集で、Max Cooper、Hideo Kobayashi、Dave Clarke、Funk D'Void、Heiko Laux & Diego Hostettler、DJ Wadaなどがリミックスを手掛けている。メロディーを強調したりミニマルに削ぎ落としたり、アーティストの個性を塗り被せながらフロアを意識したテクノへと変わっていて、より現場感のあるダンストラックを堪能出来るリミックス集だ。対象となるリスナーの面は決して広いとは言えないが、しかしKen Ishiiらしさを体験するのであれば本作のような作品こそがと断言出来るアルバムだ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/5/18 0 Opening Party Day 2 @ 0
ビル老朽化による建て替えの為、今年1月に惜しまれつつも17年の歴史を閉じた青山Loop。しかし終わりがあれば始まりがあるのも世の常、Loopに程近い場所へと拠点を移して0(ZERO)として新しく歩みを始める事となった。コンセプトは「0から始まるサウンドジャーニー」。公式の紹介は下記の通りだ。
今、熟成期を迎えつつある東京クラブシーン、みんなが求める場所、空間とは何だろう? 時代に逆行する温かみのあるアナログ・サウンドで、尚かつクラブ本来の魅力を、追求してみた。その答えが0。キーワードはBack to Basic。箱でしか響かない、ここでしか体感出来ない音を、思い出してほしい。
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| EVENT REPORT4 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moodman - Crustal Movement Volume 03 - SF (tearbridge records:NFCD-27351)
Moodman - Crustal Movement Volume 03 - SF
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最初に断言しておくとこのアンダーグラウンドなダンス・ミュージックを様々なスタイルで纏め上げた"Crustal Movement"シリーズは、MIXCDが良くも悪くも大量に生産されるこのご時世において決して安い値段ではない。がミックスの技術からメジャーでリリースする事によるライセンス許可の取得、そしてマスタリングまで手抜き無しに仕事がされている事を考慮すればこその価格であり、実際に聴き終えた後にはその価格に見合った内容であると理解出来た。このシリーズは国内の3人のDJによって同時に3枚リリースされたのだが、今日紹介するのはジャンルに囚われる事なく振り幅を敢えて持ちながら時代を駆け抜けてきたMoodmanが手掛けている盤だ。本作が面白いのはもう15年以上も前のJohn BeltranとTerraceの曲である往年のインテリジェンス・テクノから始まり、そしてKirk Degiorgioのリミックスへと続いて行く事だ。序盤にしていきなり90年代前半を象徴するスタイルが出現するが、実はそれ以降はここ2~3年の作品で纏められており、特に後半は近年のダブ・ステップがそれ自体を強く主張させる事なく自然と並んでいる。インテリジェンス・テクノ、ブロークン・ビーツにダブ・ステップ、ディープ・ハウスやエレクトロニカと小刻みに曲調は変わっていくのだが、不思議とその直列には違和感はなく自由奔放なビートの組み合わせが各所に散りばめられているのだ。恐らく本人もインタビューで述べているように曲としてではなく素材/ツールとしてデジタル的なミックスを行った事がそれを可能としているのだろうが、曲自体が存在感を主張しない為にBGM的な平たくスムースなムードを生み出し、何時の間にか聴き終わっているような心地良さが発せられている。とてもさり気なく過去から現在へと繋がりを聴かせる知的さ、そして今と言う時代の空気も取り込んだ洗練さを兼ね備え、大人の余裕さえ漂う音にただただうっとり。

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| HOUSE9 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
原田茶飯事 & Expresso Cansai - 太陽 (DABADA Records/Jet Set Recods:DAEMX001)
原田茶飯事 & Expresso Cansai - 太陽
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ダンス・ミュージックだけでなくロックやフォークもこよなく愛するDJ Yogurtが、まだ自分の知らない素晴らしいアーティストがいるのではと探し当てたのがこの原田茶飯事だ。DJ Yogurtがブログでそこら辺の話は解説しているが、とにかく音楽性に惚れ込んで自らリミックスを買って出てYogurt & Koyasで制作をしたそうだ。リミックス自体は2011年1月には完成していたものの、東日本大震災やら色々あっての紆余曲折の末、完成から2年越しでようやく7インチのリリースとなった。オリジナルは爽やかな歌声でポップなメロディーを歌い上げる心地良いアコースティックな曲だが、底抜けに陽気で肩の力が抜けた楽天的なムードにほっと癒される。オルガンや線の細い軽やかなギターサウンドは風通しも良く、これはこれで十分素晴らしい。がクラブでも使い易いようにリミックスされた"DJ Yougrt & Koyas Remix"はもっと素晴らしい。最初に聴いた時の印象はまるでPrimal Screamの"Come Together"にも似た感覚を覚えたのだが、チャカポコしたインディーダンス的な緩いグルーヴは正にそれに近似している。また歌の爽やかさを損なわずに音を飛ばしまくったダブ音響は、重力から解放された浮揚感も生み出し足取りは非常に軽やかだ。このリミックスの方はパーティーを感じさせる無邪気な高揚があり、そしてクラブの朝方の癒しとなりそうなアフターアワーズトラックとしてはまりそうだ。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Santiago Salazar - Rise EP (Finale Sessions:FS-013)
Santiago Salazar - Rise EP

2012年末に何故かホワイト盤が出回っていたものの今年になって公式リリースとなったSantiago Salazarの新作は、デトロイト周辺の音を聴かせるFinale Sessionsから。SalazarはSilent Servantと組む時はテクノを、Esteban Adameと組む時はハウスをと共同制作時には分かり易い個性が出るが、ソロ作に於ける本作ではその中庸的なバランスの良さを保っている。デトロイト特有のエモーションを奏でるパッドのコード展開を駆使しながら、シャッフル調に疾走する"Caramelized Biotics"は本作の目玉だろう。希望を予感させる輝く上物が彩りながらも消えたかと思うと、それとは対照的に神経に触れるようなアシッドのラインが出現し、常に高揚を継続しながら最後まで突き抜けていく。エグい攻撃的な面とメロウな包容的な面が交互に出現する良質なテックハウスと言えよう。幻想的なシンセのリフレインの中から望郷への思いが込み上げるシンセソロが浮かび上がる"Gaff's Theme"は、ミニマル的で平坦な作風ながらもコズミックな響きはやはりデトロイトらしい。そして"Stress Valve"は更に落ち着いたミッドテンポのハウスで、遠くまで伸びるパッドとヒプノティックな響きのシンセリフが強調されながらも、侘しさや物哀しさを残していく。どれもシンセのメロディーを十分に活かした作風で胸に秘めた心情を吐露するかのように情熱的であり、デトロイト魂がしっとりと伝わってくる良作だ。

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| HOUSE8 | 14:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Only 4 U : The Sound Of Cajmere & Cajual Records 1992-2012 (Strut Records:STRUT 100CD)
Only 4 U : The Sound Of Cajmere & Cajual Records 1992-2012
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1992年に設立されたシカゴ・ハウスのレーベルであるCajual Recordsが、設立20周年記念として2枚組のレーベル・コンピレーションをリリースした。その中心に居るのがシカゴ・ハウス第2世代を代表するCurtis Alan Jonesで、彼は複数の分身を用いた活動をしているのだが、大雑把に分けるとGreen Velvetとしてテクノ中心のリリースをするのがRelief Recordsであり、Cajmereとしてハウス中心のリリースをするのがCajual Recordsである。本作は後者のカタログから厳選した作品を収録しており、Cajmereを中心にGlenn Underground、Braxton Holmes、Gemini、そしてシカゴ・ハウスを代表するディーヴァであるDajaeなど痒い所に手が届く内容となっている。Cajmereと言えば一般的には安っぽく気の抜けた空気もありながら時に暴力的なまでのハードな音を兼ね備え、シカゴ・ハウスの狂った伝統を継承しつつ更にその先へと道を切り開いた変態系ハウスであり、例えば1曲目の"Percolator"はそれを正に表現したパンピンで骨太なグルーヴを持つトラックだ。しかし本作を聴いて改めて気付いたCajual Recordsの別な魅力は、シカゴ・ハウス以外のところにもあった。例えばDajaeによる"Brighter Days (Louie's Masters At Work Mix)"や"Day By Day (Chez 'n' Trent Vocal Mix)"は希望を高らかに歌い上げるガラージであり、正統なるUSハウスの系譜も伺う事が出来る。またここで初めて耳にする事となったJohnny Fiascoによる"Taurus"やDeep Sensationによる"Get Together (Deep Vocal Mix)"など、リラックスした陶酔が続くディープ・ハウスも収録しており、奇をてらった強烈な印象を植え付けるハウスのみならず実はクラシカルなハウスにも取り組んでいた総合的なハウスレーベルであったのだ。流石に20年の歴史を2枚で語るのは不可能ではあるが、しかしCajual Recordsに魅了されるだけの内容は十分に伴っており、ハウスラバーであるならば是非聴いて欲しいコンピーレションだ。



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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jerome Sydenham - Animal Social Club (Ibadan Records:IRC 113-2)
Jerome Sydenham - Animal Social Club
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90年代後半、ハウス・シーンにおいてより音楽性を深めたスピリチュアル・ハウスと呼ばれる生音志向の音楽が世に広まったが、その流れを作ったのがJoe ClaussellとJerome Sydenhamだ。フォーキーでアコースティックな音色を強めて、アフロ/ラテン/ブラジリアンなどの土着的な要素を持込み、より人間の根源的な部分にまで深く掘り込んでいくメッセージ性の強い音楽は一大旋風を巻き起こした。現在でもJoeは更に宗教的にも思える深い精神世界を展開しているが、片やJeromeは2007年にドイツへと移住して以降テクノ化を強めて、音楽性をアップデートする事に成功した。元々テクノ的な片鱗も覗かせるエレクトロニックな作風もあったのだが、この11年ぶりとなるアルバムではテクノ/ハウス両面の要素がありながらスピリチュアルな面をほぼ払拭している。特に近年はDrumcodeやCLRと言ったハードテクノ系のレーベルから重厚感と共に空間の奥深さを演出した冷たいテクノをリリースしており、その流れで本アルバムにも現在のドイツを意識したベルリンテクノ的な冷たく無機質なテクノが収録されている。無駄な装飾は排し芯のある骨格が強調されながらもトリッピーなSEも混ぜながら、ずっしりと重いグルーヴで低い位置から攻め上げるトラックはツールとしての用途を前提としているようだ。逆に古典的なハウスを思わせるピアノのコード展開が懐かしいエレクトロニックなハウスも収録されていて、そちらも以前に比べると硬度を増しつつも何処かでソウルフルな感情が残っているのは、Jeromeのルーツはやはりアフロなのだろうと思わせる面もある。テクノもハウスもと完全に振りきれていない部分はあるものの、ならばこそどちらのリスナーの興味を引く事も可能であろう。

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| TECHNO10 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lord Of The Isles - Geek Chic / Radio Lollipop EP (Catune:Catune-48)
Lord Of The Isles - Geek Chic / Radio Lollipop EP
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UKはスコットランドからの期待の新星・Neil McDonaldことLord Of The Islesの活動には、目を背ける事は最早出来ないだろう。DJ Chidaが主宰するEne Records、エジンバラのカルトレーベル・Firecracker傘下のUnthank、またはVakulaが主宰するShevchenkoなど名立たるレーベルからの作品で注目を集めているが、本作は日本のポスト・ロックを主軸とするインディー・レーベルであるCatuneから意外とも言えるリリースだ。しかし前述のレーベルからのリリース歴を見れば想像が付く通りで、Lord Of The Islesの音楽性はニューディスコやバレアリックと呼ばれる弛緩した多幸感が満ち溢れた煌めきがある。デケデケとしたシンセベースの麻薬的な心地良さに様々なシンセのメロディで攻勢をかける開放的なニューディスコの"Geek Chic"、柔らかいコズミックなシンセ使いとざっくり荒っぽさも残した仕上げの"Radio Lollipop"、どちらも白色光に包まれるようなトランシーなシンセが多用され長閑でリラックスしたグルーヴが継続する。何処か生っぽさも感じさせるそのアナログ的な感覚も、彼等の音楽性をより人懐っこいものとしている。両者ともオリジナル自体が素晴らしいのだが、更に本作では各々に対し高橋クニユキとVakulaが極上のリミックスを施している。Kuniyukiにしては珍しくアシッドベースを使用した内なる精神世界に沈み込む危ない香りのするディープ・ハウスな"Geek Chic (Kuniyuki's Journey Remix)"、煌めきを排除し日本語のスポークンワードと蝉の声に不鮮明な音の層を被せてミステリアスな空気を生み出したビートダウンな"Radio Lollipop (Vakula Autumn Cicada Mix)"、これがまたオリジナルからがらっと作風を変えているのだが非常に個性を主張するリミックスなのだ。計4曲収録しているがどれもこれも外れ無しの内容で、Lord Of The Islesへの期待が一段と高まる一枚だ。



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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Claude Young - Impolite To Refuse (Ican Productions:ICAN-009)
Claude Young - Impolite To Refuse

URとも密接な関係を保つSantiago Salazar & Esteban Adameが主宰するIcan Productionsは、彼等自身の作品だけでなく徐々にルーツであるラテン・ミュージックの枠を越えながら着実に歩みを進めている。そのレーベルの最新作はデトロイト・テクノ第三世代のClaude Youngが1996年に"Detroit : Beyond The Third Wave"と言うコンピレーションに提供した曲を、Santiago SalazarとEsteban Adameが現代へと蘇らせた作品だ。本作にはありがたい事にオリジナルも収録されていて、まだ90年代半ばらしく丹念な作り込み具合は感じられないものの、アナログ感覚とハイハット乱れ打ちの荒削りなビートでスピード感を表現し、その上にはスピリチュアルなパッドが覆い被さるディープでトライバルなテクノだ。音自体は流石に古臭さは否めないものの、そんな事を意識させないハイテックな世界観は現在のフロアでも間違いなく通用するだろう。裏面には"ICAN Remake"と"Esteban Adame's Deep Mix"が収録されているが、どちらもオリジナルの荒々しいテクノを完全に手懐けたアレンジをしており、人肌程度に温かくメロウなディープ・ハウスへと見事に生まれ変わっている。空気感のあるシンセ使いがメロウながらもパーカッシヴなラテンテイストも盛り込んでキレのある前者、緊張感が解けた柔らかいパッドと郷愁感たっぷりのシンセソロで大人の色っぽささえ醸しだしている後者、どちらも非常に現代的で端正なエモーションを鳴らしている。今になって何故この作品を掘り起こしたのかは分からないが、しかし非常に素晴らしい作品ではあるので嬉しい限りだ。

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Kern Vol.1 Mixed By DJ Deep (Tresor Records:KERN001CD)
Kern Vol.1 Mixed By DJ Deep
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ドイツにてテクノの旋風を巻き起こしているBerghainの影響は、フランスへも及んでいるのだろう。DJ Deepはフランスに於いて古くからハウスシーンを開拓してきた重要なアーティストの一人で、自身でも"Deeply Rooted House"と言うレーベルを運営している事からも分かる通り、古き良き時代の空気を含むクラシカルなハウスに強く影響を受けてそれを現代に受け継ぐアーティストだ。しかし変化の兆しは既に2008年頃には見受けられ、リミキサーとしてBen Klockを起用した辺りからレーベルはBerghainを意識したようなダークで凍てついたテクノへと傾倒して行く。そして今、同じくドイツの老舗テクノレーベルであるTresorからDJ DeepがMIXCDをリリースするとなると、ハウスも使用しつつもやはりBerghainにも接近したテクノも捩じ込んだ内容となっていた。”House Meets Techno”というコンセプトを基にオールド・スクールなハウスからディープでメロウなハウスに野性的な息遣いのするトライバルなハウス、粗悪な鳴りのシカゴ・ハウスから凶悪な中毒性を誇るアシッド・ハウス、そして中盤から終盤までは完全に硬質なテクノに染め上げているが、DJ Deepと言うアーティストからは新鮮な時代の空気と言うよりは、何をやってもクラシックと呼ばれる普遍的な音が感じられるのだ。ミックスはスムースに行い派手なエフェクトも使用せず、曲の良さをそのまま引き出す事に専念したプレイであるのも影響しているのだろうが、テクノもハウスもそれ程今っぽさを強調する事なくロウな質感ながらも流行に影響しないベーシックな曲を使用しているように思われるのだ。元々"City to City"と言うシリーズになっていたMIXCDでも同じような印象は受けていたので、本作でもテクノも回そうが根本はそう変わらないのだろう。DJとしての個性は少ないかもしれないが、しかし非常に安定感のあるプレイと単純にナイスな選曲が僕は気に入っている。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Funk D'Void - Balance 022 (Balance Music:BAL006CD)
Funk DVoid - Balance 022
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大物のテクノ/プログレッシヴ・ハウス系のDJを起用して人気を博しているミックス・シリーズ"Balance"の最新作は、グラスゴーを代表するテクノ・アーティストであるFunk D'Voidが担当している。綺麗目のテック・ハウスや壮大な展開のプログレッシヴ・ハウスもこよなく愛すD'voidならば、このシリーズに起用されるのも至極当然であり、恐らく多くの人が彼に期待しているミックスを期待通りに手掛けている。本作では彼自身のルーツをも意識してミックスしたそうで、CD1にはLos Hermanos、Vince Watson、Spirit Catcher、Delano Smith、Monty Lukeなどデトロイト周辺、またはそれに影響を受けたアーティストの曲が多く収録されている。基本的には4つ打ちのダンススタイルではあるが無闇にアッパーにする事もなく、D'Voidらしい透明感や清潔感を保ちながらテクノ/ハウス/ミニマルを滑らかに綱渡りするスタイルだ。高低差のある山と谷を行き交う派手は展開は無いが、スムースなミックスによってじわじわとD'Voidのテッキーな世界へと引きずり込む手腕はなかなかのもの。一方CD2の方は真夜中の熱狂的なダンスフロアからは少々距離を置き、どちらかと言えば朝方になりなだらかに終焉に向かって行くような、またはベッドルームでのBGMにも適したリスニング系として選曲されている。Lucid Nationのシネマティックな曲から始まり、Kolomboによる極上のバレアリックを通過後、Steve Reichによるミニマルなアンビエントの"Electric Counterpoint"へと繋がる序盤の流れは本当に素晴らしい。その後Space Dimension Controllerの切ないスペーシーなテクノである”Journey To The Core Of The Unknown Sphere"、Vince Watson変名の男泣きアンビエント"Celtic Beauty"、Joris Voornによる"Re-2001"など幻想的なシンセの壁に包まれ、そこから流麗なテック・ハウスで穏やかな波に揺られつつ終盤ではファンキーな流れでクライマックスを迎える。2枚組と言う事で少々情報過多な量に食傷気味になるのも否めないが、そこは2枚のCDでコンセプトを分けた点である程度は解消されているし、Funk D'Voidらしさは期待を裏切る事なく表現されていると思う。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2012
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。相変わらず音楽は作品が売れないだとか、パーティーも以前に比べると活気がないだとか、ここ数年同じように苦しい状況が続いています。しかし昔から変わらず、それどころか都内ではパーティーもどれに行くべきか悩むくらいに溢れており、その充実度は昔よりも遥かに高いでしょう。またクラブミュージックに於いてさえデジタル配信は既に充実していますし、その一方で再度アナログでのリリースに拘るアーティストも増えてきたり、音楽を聴く為の環境自体は十分に整っている事は間違いありません。決して音楽自体の魅力が失われているわけではないと、私は信じています。さて、それではそんな気持ちで選択した毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole (BBE Records:BBE165CCD)
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole
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あるアーティストからTheo Parrish好きならこの人も絶対に気に入るよ、と教えて頂いたのがシカゴ出身のSadar Baharだ。私は恥ずかしながら全く知らないDJ/アーティストだったのだが、ネットで調べたところによるとかの有名な"Music Box"でRon Hardyのプレイを体験し、その他伝説となったシカゴ・ハウスのDJから強い影響を受けてDJ業へと足を踏み入れ、徹底的にアンダーグラウンドな方面からディスコ・ミュージックを探求しているDJだと言う事だ。自身では作品を手掛ける事なくあくまでDJ一本で勝負している"Deejay's Deejay"なのだから、DJ業に自負を持っているのは当然としてその実力も疑うべくもないのだろう。本作も当然アルバムではあるが自身の作品が収録されているわけもなく、全て彼が掘り起こした古き良き時代のトラックを集めたコンピレーションとなっている。しかしただのコンピレーションではない。70〜80年代のドーナツ盤でしかリリースされていないようなレアトラック満載となっており、音楽を今に伝える伝道師=DJとしての役務を実直にこなしているのは明白だ。ブギーなディスコティック"Soul Melody (Yam Who? Remix)"、古びた輝きを放つシンセ音に懐かしさを感じる"Spirit"、血管ブチ切れファンクな”Bail Out”、郷愁に包まれる繊細なフュージョンの"Free"など初めて耳にする曲のその全てが、リリースから30年も経っているのに今も尚心を熱くする永久不滅のソウルを放ち、そしてダンスミュージックとして機能する面も持ち合わせている。勿論レア曲だから価値があるのではなく、単純に最高の曲を掘り起こしたらそれがレアだったと言う結果であり、当コンピレーションを聴いても決して貴重さを鼻にかける空気も全くなくただ単に素晴らしい曲が並んでいる事を感じられる筈だ。ディスコやファンクが本当に好きなんだろうと言う音楽愛も強く伝わってくるし、来日時には是非彼のDJを聴いてみたい。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/12/8 KOMPAKT. JAPAN 03 Michael Mayer "Mantasy" World Tour @ Unit
ドイツテクノの象徴とも言えるKompaktが日本に於けるレーベルショーケースとして開催しているKompakt Japan。半年ぶりとなる第3回目の開催は、先日アルバムをリリースしたばかりのレーベルオーナーであるMichael Mayerをゲストに、そして日本からはKompaktを代表するアーティストの一人であるKaito aka Hiroshi Watanabeと正確無比で職人芸的なDJを実践するDJ Wadaと強力な面子が集結した。
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| EVENT REPORT4 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - The Predicting Machine (Kompakt:KOMPAKT CD102)
John Tejada - The Predicting Machine
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前作がKompaktからのリリースと心機一転したのが活力となったのか、前作より一年余でまたまたKompaktより新作をリリースしたJohn Tejada。アメリカでもカリフォルニアと言うテクノの印象が然程無い地域で孤軍奮闘し、テクノシーンの重要なレーベルからミニマル/テクノ/ハウスと形態を変えながら良質な作品を送り出してきたベテランだ。そんな彼も前作にてKompaktと言うレーベル性を意識したのかテクノ/ハウスと言うスタイルを保ちながらも、思っていた以上にポップかつ牧歌的な作風へと傾いていた。そして新作もやはりその路線を進めるが如く、前作以上に随分とポップでメロディアスな楽曲が並んでいる。線の細さは前作並みで繊細かつ柔らかな音で透明感や綺麗さを打ち出し、その音色を活かすようにゆったりと大らかなテックハウスやダウンテンポ、幻想的なビートレス物までリスニング志向の作品として聞かせている。どの曲も凛とした煌めきや甘美な夢の世界を展開し、モダンに洗練された安定感のあるアルバムである事に異論は無い。しかし少々綺麗に纏められ過ぎたきらいもあるだろうか、表面的には牧歌的で長閑な音の平野が広がっているもののベテランらしく理性的に上品な音に仕上げられた為に、奥底に秘める感情的なソウルは希薄になっているように思われる。と少々のケチは付けてしまったが、それはそれとして秋の夜長に似合う落ち着いたテクノとして心地良く聴ける作品だ。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes (Cocoon Recordings:CORMIX040)
Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes
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数多くのタレントを擁するドイツのCocoon Recordings。夏の間は享楽の地と化すイビサはAmnesiaで著名なDJを集めて"Cocoon Heroes"を開催しているが、そのパーティーをCDとしてJoris VoornとCassyがパッケージしたのが本作だ。とは言ってもこの二人が年中Amnesiaでプレイしているわけでもなければ、生粋のCocoonのメンバーと言うわけでもないので、レーベルカラーとは関係なく二人のDJが聴けると言う意味では安心してよいだろう。Joris Voornのミックスについては80分の中に26曲も詰め込み完全にグルーヴをコントロール下においた精密なプレイを聴く事が出来るが、やはり初期の頃に比べると妙に大人びていると言うか抑制されたミニマル色強めな印象だ。恐らく全てがPC内で組み立てられているのだろう、確かに上品に纏められたプレイには繋ぎも展開も違和感無くスムースに聴けるのだが、しかしそれにしたって少々臨場感や人間味と言うものが欠けている気がする。後半に入ればミニマルに深く潜っていく音とメロディアスな音が融け合いながら、パーティーでのピークタイムへと駆け上がっていく昂揚感が増しては行くのだが、初期の初々しさも感じられたテクノクラシックを使用したプレイの方が彼には合っている気がするのだが。対してCassyは13曲だけの使用ながらも鉄鋼のような芯のある太さを基盤に持ちつつ、官能的な夜っぽさや野性的なトライバル感を含むテクノともハウスとも取れる中庸なプレイをしている。しかしJorisの何処か機械的なミックスに比べCassyの方はグルーヴが走っていて、むしろこちらの方が男らしい気迫を感じさせる力強い音を鳴らしている。個性的なプレイではないのだがパーティーの白熱した光景が浮かび上がる生き生きとしたプレイではあるし、余りに凝ったミックスよりは単純な方がやはり踊るには適している場合もあるのだろう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - Determinacion EP (Ican Productions:ICAN-007)
Esteban Adame - Determinacion EP
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発売から随分と間が空いてしまいましたが、良い作品なので紹介。Icanのユニットとして、そして今ではGalaxy 2 Galaxyのライブにも参加するEsteban Adameのソロ作品は、Icanのラテン・フレーバーは抑え目にデトロイト色も感じさせるハウシーなトラックを収録しています。目玉は"Aztlan Reclaimed"ですが、実はこの曲はThe Aztec Mystic aka DJ Rolandoの" Aztlan"のリメイクだそうで、レコ屋の紹介を見るまで全く気が付きませんでしたよ。上モノのシンセに原曲の面影が残っているかなとは思いますが、URのダークなテクノサウンドから所謂デトロイト・テクノらしい望郷の念にかられる情熱的なハウスへとリメイクされ、ブレイクでの空へと羽ばたいて行く壮大なパッドの挿入が新たな息吹を吹き込んでいます。"Trinity (Santiago Salazar Edit)"ではIcanのもう一人であるDJ S2がエディットを手掛けていて、こちらはDJツール的なシャッフル調ダーク・エレクトロなのがURらしく思われます。"Determinacion"は重量感と跳躍力のあるリズムトラックに鋭いシンセラインやミニマルなリフが被さってくるテック系で、こちらもDJツール的な要素が大きいですね。G2Gでキーボードを任されるだけあり良い曲を安定して作る事には長けており、そろそろアルバムも聴かせて欲しいなと思います。

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| HOUSE8 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Midland - Placement (Remixes) (Aus Music:AUS1238)
Midland - Placement (Remixes)
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Ramadanmanとの共作が話題となったUKハウスの注目株であるHarry AgiusことMidland。ダブステップにも微妙に接近をしつつも、UKらしい洗練されたハウスを披露しAus Musicの有望株として着々と評価を高めている。そんな彼の新作はリミックスのみを収録した作品だが、なんとリミックスを提供したのが新生R&Sを支えるLoneにドイツ・ディープ・ハウスの重要アーティストだるMotor City Drum Ensembleと、否が応にも手が伸びてしまう話題盤。先ずはLoneによる"Placement (Lone Remix)"はビートメーカーらしく鋭利に切り込んでくるリズムがダブ・ステップ的なパンチ力のある音とブロークン・ビーツのしなやかさを持ち合わせていて、原曲のハウス色は一掃したLone色に染め上げている。しかし完全に塗り替える事もせずUKベースな美しい上モノの音響は生かしてもおり、バランス良くLone自身の個性とMidlandの個性を纏めたリミックスだ。意外な仕事をしたのがMotor City Drum Ensembleで、"What We Know (Motor City Drum Ensemble Dub)"と言う通りに原曲から無駄な音を省きつつダブな奥深い音響を生み出している。シカゴ・ハウスの悪びれた音質のリズムトラックやレイヴィーなギラギラしたシンセの上モノが毒々しく驚きはあるが、MCDEらしい粘着力のある重心の低いグルーヴはいつも通りで納得の出来だ。両者とも今の時代を象徴するような音作りで、フロアでもばっちりはまるであろう一枚だ。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Masterpiece Created By Andrew Weatherall (Ministry Of Sound:MOSCD287)
Masterpiece Created By Andrew Weatherall
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Ministry Of Soundが提供する「Masterpiece」、そのタイトルからしてDJ中のDJが担当すべき3枚組MIXCDシリーズの最新作は、遂に久しぶりのクラブでの来日プレイを控えているUKテクノ番長のAndrew Weatherallが担当。テクノ、ロック、ダブ、パンク、ハウス…そこに境界線を引く事なくあらゆる音楽を一夜の内に自分のモノとして表現出来る素晴らしいDJが、CD3枚と言うボリュームに渡って繰り広げる音楽は、彼が2010年からロンドンで開催しているパーティーである「A Love From Outer Space」がコンセプトになっているそうだ。夜の11時、12時、1時と1時間毎に区切りをつけてはいますが、アッパーなテクノや沈み込むディープハウスは封印して、BMP105〜120までに抑えたロッキンでパンキッシュ、そしてディスコディックでダブな雑食性の高いプレイは、これこそWeatherallの真価と呼べるでしょう。1枚目は特にWeatherallのリミックスや制作した曲が含まれているせいか、ねちねちとした足取りながらも鉄槌で叩かれるようなグシャッとしたキックが破滅的で、途中のダークなアシッドも入ってきたりすると90年前後のインディーダンスにかかわっていた頃のサイケな空気も漂ってきます。対して2枚目は重苦しい空気も晴れたようにコズミックなディスコダブや、煌きのある奇妙なシンセ音が印象的なニューウェブやエレクトロなどで、無心になり楽天的なダンスミュージックを軽快なノリで楽しむ様な音楽が聴ける事でしょう。そして3枚目はパーティーのラスト1時間を飾るが如く昂揚感と開放感が混ざり合うドラマティックな展開が待っていて、ダンスビートを強めながら獰猛なしばきによって鼓舞されつつ、終盤では盟友であるPrimal ScreamのWeatherall Remixでふっと放心し、ラストのWeatherallがインスパイアを受けたA.R. Kaneの”A Love From Outer Space"でハッピーにパーティーは終焉を迎えます。と3時間に渡る異形のダンスでロッキンなDJ、あっと驚く様なトリッキーな技は無くとも本当にWeatherall以外に成し得ない弾けるパワーと痛快なユーモアが感じられる選曲で、3時間にもかかわらず全く飽きないどころか中毒性の高いプレイは流石です。今までにも多くのMIXCDをリリースしてきた彼ですが、これはお世辞抜きに現時点での最高傑作と言えるでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2012/5/20 Nagisa Music Festival Tokyo Edge Effects @ ageHa
今回金環日食に合わせてageHaで行われた"渚"に遊びに行ってきましたが、当ブログの過去記事を検索したところ以前ageHaに行ったのが2010年の7月末だったので、なんとほぼ2年ぶりのageHaへの訪問となりました。久しぶりのageHaと言う事もあり、また出演するアーティストも好みの人が多く楽しみにしておりましたが、日曜夕方から月曜朝までの開催と言う事もあり多少の危惧も感じておりましたがどうだったのでしょうか。
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| EVENT REPORT3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2 (Octave Lab:OTLCD-1760)
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2
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5年前にKaito名義でリリースした"Contact To The Spirits"(過去レビュー)はKaitoの魅力と、そしてKompaktとの共同プロジェクトとしてKompaktの魅力を世に伝える意味で特別であった。そして本作はそのタイトルの続編ではあるが名義は本名でとなり、Kompaktの制約も無くなるなど相違はあるが、やはり特別である事は曲目を見て気付くはずだ。一目見て気付くのは彼との繋がりもそれ程なさそうであったデトロイト・テクノやシカゴ・ハウスが導入されている事で、リスナーからすれば少々意外な印象を受けるだろう。しかし本人から聞かせて頂いた話では元々NYでの活動時代からそれらを好んで聴いていた訳で、本人の中ではデトロイト・テクノと結び付く事はなにも意外な事ではないと伺った。となると今それらが表面化してきた事は、レーベルや名義での制約から解き放たれ自分自身の中に常に存在する音楽を、自然と手繰り寄せミックスした結果なのだろう。だからと言って本作がデトロイト系のミックスであるとも思わない。やはりここで聴けるのはワタナベヒロシと呼べる音であり、それは優しく包み込み包容力やそれに相反する沸き起こる力強さを伴うテクノ/ハウスである。これまで以上にリズム/グルーヴの変化の付け方は深みを増し、幻想的なトランス感を呼び起こす音から生々しい肉体感を感じさせる音まで広がりを聞かせながら、曲と曲とを多層的に被せる事で未知なる展開を生み出す事に成功している。また一瞬足りとも気の抜けない流れの中で、最後には日本人の曲が3曲並んでいる事は同じ日本人として喜ぶべきだろう。無理な展開は感じさせずにそれらは当たり前の様に自然とミックスされているが、そこにワタナベさんが日本のダンスミュージックの期待を一身に背負っている気概は伝わってくるだろう。彼にとってもう6枚目となるMIXCDであるのに、停滞とは全く無縁であるどころか明日へと前進を尚続けている。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Century Groove Innovation Vol.1 Mixed By Hiroshi Watanabe (Plaza In Crowd:PICCD-006)
Century Groove Innovation Vol.1 Mixed By Hiroshi Watanabe
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ライブに定評のあるKaito名義でも活躍中のHiroshi Watanabeですが、DJに於いては率先的にPCDJに活用すると同時に機器制作の監修も行うなどテクノロジーの発展に寄与しつつ、DJの可能性を広げるプレイに取り組んでいます。そしてこの度PCDJを駆使してFountain Music / Plaza In Crowdの音源のみを使用した、レーベルショーケース的な意味合いを含むMIXCDを完成させました。このレーベルは2008年頃に設立され折衷主義的に美しいエレクトロニック・ミュージックをリリースする事に腐心し、若手やベテランに拘らずに国内外から選び抜いた音楽を日本から世界に向けてリリースしています。そんな音楽性を持つレーベルのトラックを纏め上げるのに適任なのは、となれば壮大で美しい音楽を鳴らすワタナベさんが抜擢されたのも当然の成行きと言えるでしょう。さて、この手のMIXCDはDJの我を出し過ぎればレーベルの情報は局所的となり、一方使用する音源を広く掬い上げるとDJの個性が失われてしまうと言う困難を伴いますが、テクノとハウスの境目を感じさせないジャンル的にシームレスな選曲とそしてPCDJによって実現されるシームレスなミックスにより、制約を忘れさせる程にディープかつ美しいダンスミュージックの魅力を見せつけました。ダビーな残響の中を疾走して行く前半、一息ついてディープな音色に魅了される中盤、そしてラストに向かってエモーショナルな感情が炸裂する終盤と流れに関しては文句無し。そして一時間弱の中で25曲を詰め込んだ事は曲と曲を常に重ねて新たなる鳴り方を生み出し、例えば普段聞き慣れていた曲もいつもとは違う印象を植え付ける作用を生じさせる事でしょう。自分は元々知らない曲ばかりだったのだけれど、それを差し引いても曲はばらばらなのではなく一つのミックスの中で前後の曲と補完しあう様な鳴りをしており、自然に曲と曲とが溶け込んでいるのが心地良く感じられました。ワタナベさんらしい壮大な抒情詩を体験出来ると共に、勿論レーベルにはこんなに素晴らしい音源があったのかと言う驚きもあり、レーベルの思惑は見事に成功したのではないでしょうか。



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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kevin Saunderson In The House (Defected Records:ITH43CD)
Kevin Saunderson In The House
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来日目前にしてデトロイト御三家の一人・Kevin Saundersonの5年ぶりのMIXCDが、なんとハウスレーベルではメジャーとも言えるDefectedよりリリースされました。originaterであるJuan Atkins、innovatorであるDerrick Mayと比べるとSaundersonの知名度は日本に於いても低い様に思われますが、elevatorとして認められる彼の功績は其の実三人の中で最も売上を伸ばした事であります。特にInner City名義によるソウルフルな歌物ハウスはデトロイトと言う枠組みを越えてメジャーシーンに於いても大ヒットし、前述の二人がテクノを開拓するのに対しSaundersonは徹底的にハウスに拘りデトロイトの知名度を上げるのに貢献していたのではないでしょうか。逆に言うと(今回もDefectedと組んでいるし)結構商業的な面は否めないのですが、その分だけDJプレイについては比較的広い層に受ける大箱向けの大味なセットも得意で盛り上がるのだと思います。ただ以前はトライバルかつハードなテクノ中心でズンドコと上げ目なプレイをしていた彼も、本作ではDefectedとの絡みの影響もあるのかスピード感は抑えてハウシーな要素の強いトラックで焦らすように低空飛行を続けるプレイを披露しております。00年代のハードテクノの終焉と共に時代に合わせて変化したのか、そんな点も含めて上手くシーンに適応する才能はやはり御三家の中では一番ですね。そして一番の醍醐味は躊躇なく自身のクラシックや現在ヒットしている曲をプレイする事で、本作に於いてもリリースしたばかりの"Future"や"Good Life"の2011年バージョンを回すなど、焦らしてからのタイミングを測ってお祭りの如く盛り上げるプレイが特徴です。どうせ派手にするなら硬めのテクノも織り交ぜて突き抜けても良かったんじゃないかと思いますが、Inner Cityでの活動はハウスである事を考慮すると本作に於いてもハウス中心なのは何もおかしくない訳ですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
El Coyote - El Coyote EP (Ican Productions:ICAN-006)
El Coyote - El Coyote EP
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発売から随分時間は経っておりますがプレスミスにより殆ど市場に出回っていなかった本作品。Santiago SalazarとEsteban Adameによるレーベル・Ican Productionsの6作目となりますが、El CoyoteはEstebanとURのクルーでもあるDJ DexことDan Caballeroのユニットで、このメンバーならば予想するのも難くないラテンなノリを含むハウス作品を収録。"Santissimo"はテックなシンセ使いやスムースなコード展開を繰り広げながら軽快で土着的なリズムトラックが爽やかなハウスを奏でていますが、Iris Cepedaのボーカルが挿入されると妖艶で力強い声がぐっとラテンフレーバーに染め上げ、Estebanの持ち味が前面に出て来ます。対して裏面ではテクノ色が強めの2曲を収録。やたらとキックが乱れ撃ちする中で奇怪な金属音が斬り込んでくる"Espeka"と、金槌で叩かれるようなハンマービートが印象的なトライバルテクノ"La Luna"と、どちらかと言うとDanが主導で作ったのかと思わせられます。二人の音楽性が交わる事で両面で異なる音楽性を示しており、El Coyoteと言うユニットの可能性の広がりを示唆しているかの様ですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lego Feet - SKA001CD (Skam:SKA001CD)
Lego Feet - SKA001CD
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IDMの先駆者であるAutechreがAutechreである前に、Lego FeetとしてSkamよりリリースしていたレア作品が復刻されました。Skamと言えばBolaを輩出しBoards Of Canadaを世に知らしめ、IDM流行の一端となりながらも匿名性の高さを守り続ける真にアンダーグラウンドなレーベルで、そんなレーベルの第一弾が実はLogo Feetだったとは運命的とさえ言えましょう。本作は市場では余りの稀少価値さ故に尋常ならぬ価格がついておりますが、音楽はそう言った価値で判断されるべきではない事を踏まえて評価すると、やはりAutechreはAutechreであって初めから才能の片鱗を伺わせておりました。時代が時代だけに正直やっている事は古臭いレイヴ調のブレイク・ビーツからヒップホップとアシッドハウスが不完全に融合したようなトラックまで、ごった煮なサウンドが目まぐるしく展開する内容です。元々はLPの両面に17曲として収録されていた物に追加曲を加えて4つのパートに再構築している様ですが、その影響もあって短いスパンで勢い良く変調して行くのを聴くのは大変愉快です。後の精密機械の如く細かく編み込まれたビートは聞こえてこないものの、何か新しい音楽を産み出そうとしていた予兆は感じられ、インテリジェンスな段階に入る前の試行錯誤をしていたであろうと言う印象を受けました。Autechreにもこんなに人間臭い時代があったのだと思うと何だか親近感を覚えるし、こう衝動に任せた様な荒削りなAutechreも今となっては逆に新鮮に感じられます。

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Scuba - DJ-KiCKS (Studio !K7:K7291CD)
Scuba - DJ-KiCKS
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UKから生まれた猛威を振るうダブステップを、半ばテクノの聖地化しているドイツのBerghainに持ち込み"Sub:Stance"と言うダブステップのレギュラーパーティーを確立させたPaul RoseことScuba。彼がドイツにダブステップを持ち込んだのか、それともドイツテクノの魅力にダブステップが引き寄せられたのか。最近ではテクノ名義のSCBだけでなくScuba名義に於いてもテクノ色の方がより前面に出るようになり、このMIXCDではベース・ミュージックとしての要素は薄く黒さを排除したベルリンサウンドを打ち出しております。勿論選曲だけ見ればダブステップも使用はされているのですが、感情的な要素は抑えて機械的な温度感を打ち出し、更にはダブステップの特有の横に揺らすグルーヴよりはテクノの直線的でスムースなグルーヴを保つ事に終始気を遣っているように思われます。特に前半の荒廃した金属音ゴリゴリな展開はどう聴いたってBerghainなわけで、Scubaの好みがテクノに傾いているのは言うまでもないでしょう。中盤以降では気を利かせたのか猥雑なダブステップやエレクトロも混ぜてしまうのは残念ですが、そこからまた薄氷の上を進むように緊張感のあるミニマルに回帰し、そしてテンポは落としながらも重く深く沈み込んでダウナーな世界に消え行くように幕を閉じます。昨年リリースした"Sub:Stance"(過去レビュー)もその時点で十分テクノ色濃厚だなとは感じておりましたが、そこから一年を経て更にメランコリーを削ぎ落としテクノの冷たくマッドな質感や重厚感を強めた本作は、テクノリスナーにこそ楽しめる内容でしょう。欲を言えばもっと攻撃的に突き抜けたら最高だったと思いますが。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/10/28 Grand Opening Party @ Sound Museum Vision
渋谷の道玄坂に1500人規模のでかいクラブが出来るとちょっと前から噂になり、そして明るみになったのはどうやらAIR系列でビルの地下に複数のフロアやバーが併設された箱だと言う事。その名も"Sound Museum Vision"、音の博物館と言うのもあながち嘘ではないでしょう。そのオープニングパーティーは日本人のDJを中心とした和パーティーでしたが、好きなDJが多く箱の視察も兼ねて遊びに行ってきました。
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2011/09/04 Typhoon Party 3 @ Shibuya WWW
悪天候によって開催を阻まれたFreedommuneに続き、夏の野外フェスの風物詩となっているMetamorphoseも悪天候によって開催の中止を余儀なくされた2011年日本の夏。特に両方のフェスの客層は被っていたと思われるから参加しようと思っていた人達にとっては非常に落胆の大きい事だったと思いますが、主催者にとっても苦渋の決断であったと思うし、天候ばかりは仕方ないと痛感しました。勿論それで全てが終わる訳でもなく、主催者とアーティストの迅速な動きにより都内各地でMetamorphose改めTyphoon Partyが開催されたので、Galaxy 2 Galaxyが出演する渋谷のWWWへと行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 14:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
The Revenge - Reekin' Structions (Z Records:ZEDDCD023)
The Revenge - Reekin' Structions
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新世代のリエディット/ニューディスコシーンを代表するGraeme ClarkことThe Revenge。大量のリエディットを手掛けると共に、Jiscomusic、Mule Musiq、MCDEなどのレーベルからオリジナル作品もリリースし、更には他アーティストのリミックスでも引っ張りだこと、とにかく今最も忙しいアーティストの一人でしょう。そして昨年は非合法のリエディットアルバムをリリースしカルトヒットしておりましたが、遂に合法的であろうリエディット集が発売されました。若かりし頃にロックやソウル、ファンクに影響を受けたと言う経歴通りに自分も知らない80年代のファンクやディスコ、レアグルーヴなどをリエディットしておりますが、しかし元ネタを知らなくても完全にDJユース仕様な音が聴けるので全く問題はありません。基本的には元ネタの美味しい部分を拝借しループさせたミニマルな作風のディスコリエディットなので、使い勝手に優れつつブギーでファンキーなグルーヴが強調されており、またどの曲もThe Revengeらしい活きた音も残されているように感じられます。リミックスではなくあくまでリエディットである、その言葉を信じるのであれば、本作は元ネタを作り変えるのではなく元ネタを残す+イケてるパートを増長させているのでありましょう。音自体には温かい懐かしさも感じられつつ、それが古臭いだけの懐古的な音楽になるでもなく今のダンスミュージックとして成り立たせている辺りに、The Revengeのリエディットに対する愛と業が感じ取れますね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/07/22 root & branch presents UBIK @ Eleven
音源は買っていないのですがFlying Lotus meets Boards Of Canadaとも評されるLoneの来日ライブ、そしてHiroshi WatanabeのSync Positiveライブや井上薫のDJがあったので、Elevenへ遊びに行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Parabolas (Kompakt:Kompakt CD93)
John Tejada - Parabolas
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テクノシーンが根付かないアメリカにおいて、古くから自らPalette Recordingsを主宰し独特なミニマルテクノ/ハウスの地平線を切り開いてきたJohn Tejada。自身のレーベル以外にPlug Research、7th City、Sino、Poker Flat Recordingsなど名立たるレーベルからリリース歴があるアメリカ切っての実力派テクノアーティストですが、そんな彼の最新作はドイツKompaktから。綺麗目のスムースなテックハウスや色気のあるディープミニマルに定評のある彼ですが、新作もそんな流れを受け継ぎつつより洗練されたモダンテックハウスと呼べる内容。薄氷の上を踊り歩くように繊細でほっそりとしたパッドをふんだんに使いながら、線の細い軽やかなグルーヴが舞い踊る上品なトラックが中心で、クラブのピークタイムチューンとは一線を画すシリアスな内容です。最近のKompaktの傾向から少しはポップな流れもあるかと思いきや、Tejadaは自身のスタイルを崩さずに無駄を削ぎ落したミニマルな作風を保ち、リスニングとダンスの中庸を行き交う感じのアルバムを創り上げました。派手ではないけれど、(まだ夏だけど)秋の夜長にぴったりなまろやかサウンドです。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2011/7/8 Hi-TEK-SOUL @ Air
Derrick MayによるDerrick Mayの為のパーティーと言っても過言ではないHi-TEK-SOULに、Derrick本人の強力なプッシュによりTransmatからの作品でも評価を得たGreg Gowが登場(ちなみに日本初来日だそうな)。Gregはカナダのアーティストではあるけれど、その作風は確かにデトロイトテクノやTransmatの系譜にも入るエモーショナルかつファンキーなもので、DJプレイもきっとデトロイトを意識しているのだろうと期待して遊びに行きました。
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| EVENT REPORT3 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
From The Vaults : The Definitive Sounds Of Prescription Records Vol.1 (Prescription:PCRCD005)
From The Vaults : The Definitive Sounds Of Prescription Records Vol.1
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何時からだろう、予感が確信へと変わったのは。空前のシカゴハウスリバイバルを皆は感じているだろうか。Rush HourやGene Huntによる未発表ネタの発掘、最初期シカゴハウスを支えたTrax RecordsのRe-Edit集、数々のシカゴハウス名曲のリイシュー、MojubaやOstgut Tonによるシカゴハウスへの接近など、今シカゴハウスの話題には事欠くことがないだろう。そしてその波の一端となっているのが90年代シカゴハウスの中でも一際輝いていたPrescription Recordsの復活だ。Prescriptionの共同主宰者であるChez Damierは傘下のBalanceを復活させ、そしてもう一人の主宰者であるRon Trentは本家Prescriptionを復活させ、共に自身の新作を披露しつつ新人の育成にも励んでいる。そして彼等がもう一つ力を入れている事が、かつてはレコードのみでのリリースの為に一般的と言えるまでに認知されなかった名曲群の発掘だ。このアルバムはタイトル通りにPrescription Recordsのカタログ倉庫から掘り起こされたレーベルの決定打とも言えるべきコンピレーションで、相当なマニアでもない限りは全てを収集出来ない掛け値なしの名曲が収録されている。KMS54番として認知されているあの名曲は"Don't Try It"とタイトルが付けられ、AbacusやKurt Harmon Project、A Man Called Adamらの隠れ名曲も入っている。そのどれもがレーベルの音 - 力強いパーカッションが生み出す跳ねるようなグルーヴ、コード感を生かした流麗なピアノやシンセの調べ、揺蕩うような穏やかなジャジーな雰囲気 - を持っており、初めて聴く人はシカゴハウスとはこんなにもロマンティックな音だったのかと驚く人もいるに違いない。リイシューが多い事自体には後ろ向きだと揶揄される事もあるかもしれないが、この90年代のシカゴハウスの素晴らしさを感じればそんな考え自体が野暮なものだと思われる。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Esteban Adame - East Lost Luv EP (Underground Quality:UQ-038)
Esteban Adame - East Lost Luv EP

USアンダーグラウンドハウスで近年評価を高めているJus-Ed主宰のUnderground Quality。怒涛の勢いで新作をリリースしているレーベルですが、なんと最新作はEsteban Adameのソロ作品。Estebanと言えばお馴染みGalaxy 2 Galaxyでサポートキーボーディストとして活動し、同じくUR一派のSantiago Salazarとラテンハウスユニット・Icanを組む隠れた才人。普段は陽気なラテンフレーバーを持ち味としたハウスが多いものの、今回はレーベルカラーに合わせたのかオーソドックなUSハウスを意識している模様。シンプルなのに流麗なコード感に小洒落た旋律をエレピがなぞる雰囲気のあるハウス"I'll Never Give Up"や、憂いに満ちた女性ボーカルを絡めた真夏の海のリゾート感さえもある爽快なハウス"Mixed Feelings"は、キーボーディストとして活躍しているだけありスムースなコード展開やしっとりとしたメロディーが活きていて、DJツールとしての楽曲ではなくそれ一曲だけでの存在感がありますね。かと思えば展開を抑えたミニマルなテックハウス"Buscando"や、シカゴハウスを思わせる乾いた質感で色気を削ぎ落した"Los Arcos"など、DJツール的なトラックもしっかりと書けたりと作曲家として安定感は見事なもの。メロディーメーカーとして今後も期待しているアーティストの一人です。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Derrick Carter - Fabric 56 (Fabric:fabric111)
Derrick Carter - Fabric 56
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お茶目で愛らしい性格とは裏腹にタフなDJプレイを聴かせるシカゴハウスの巨匠・Derrick Carter。彼の残した足跡と言えば様々な奇才を世に知らしめたClassic Music Companyの運営と言う点があるが、またそれとは別に彼自身のパワフルでマッドなDJプレイも世に知られている。そしてMIXCDシリーズとしてロングランとなっているFabricシリーズに、遂にDerrick Carterも召喚された。結論から言ってしまえば最高にファンキーで最高にイカしている。昨年の来日プレイでは終始アゲアゲで飛ばしまくっていたが、ここではそこまでアゲアゲではないものの序盤のチージーで馬鹿っぽいノリのハウスで始まり、アホアホな声ネタやファンキーなフィルターハウス、お馴染みのシカゴハウスクラシックも混ぜつつ、中盤から終盤に渡り緩やかに高揚とテンションを上げながら最後には痛快に突き抜ける期待通りのプレイを披露している。最新のハウストラックを使用しながらも伝統のシカゴハウスの音を受け継ぎ、Carterの野暮で汚らしく粗雑な音色とマッチョでタフネスはグルーヴは健在だ。上げるとか下げるとか山場を作るだとかそんな理性的な展開は気にもせず、一本調子で力強く猪突猛進するCarter節、踊れない訳がなかろう。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Joel Mull - Sensory (Truesoul:TRUECD04)
Joel Mull - Sensory
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今となってはスウェーディッシュテクノのベテランに位置するJoel Mullの3年ぶりのアルバム。前作はドイツの老舗レーベル・Harthouseからのリリースでしたが、新作は同郷のAdam Beyerが運営するTruesoulから。Truesoulと言えば設立当初はベイヤーがデトロイトっぽいものをやりたいと言う意志が表れおりましたが、尻が軽いベイヤーらしくデトロイトへの敬意は何処へやら派手なテクノや硬質なミニマルへとさくっとシフトチェンジ。そのレーベルの流れを汲んでかJoelもカチッと硬質なサウンドを用いたグルーヴィーなテクノが中心。前作は情緒も感じさせる綺麗目のテックハウスも多かったものの、新作ではどちらかと言うとスムースかつ跳ね感のあるリズムが主導でハメてくるタイプ。全体的にどんよりとダークな空気に包まれたメタリックなミニマルでもあるけれど、時折メランコリックなリフも被せたりとディープな面もあり、過剰で抑圧的なサウンドで上げるでもなくあくまで心地良いBPMでのハウシーな4つ打ちを保ってじっくりと聴かせてくれます。その分Joelらしい音の特徴と言うのも少ないけれど、フロアではしっかり機能する芯の強いテクノが揃っていて安心感はありますね。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robag Wruhme - Wuppdeckmischmampflow (Kompakt:KOMPAKT CD 84)
Robag Wruhme - Wuppdeckmischmampflow
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テクノもハウスもドイツ、特にベルリン勢が猛威を奮う中、いやいや忘れてはならないのがケルンから生まれた2000年代のドイツテクノを象徴したKompakt。硬派なミニマルテクノから荘厳なアンビエント、色鮮やかなポップや最近ではロック/ニューウェーブ色まで吸収したKompaktは、単純さを極めたフロア向けだけのダンスミュージックではなく雑食性と豊かな音楽性を伴い成長してきていた様に思われる。そしてRobag Wruhmeなるアーティストが手掛けるこのMIXCDも、今流行のベルリンテクノのストイックでモノトーンな音楽性とは一線を画し、緊張ではなくゆるさを極めた色気のあるディープなテクノ/ハウスを中心に、ミニマルもエレクトロニカも同時に聴かせてしまう。圧倒的に降り注ぐプレッシャーも図太い低音も凶悪なムードも一切無い、それ所かロマンティシズム溢れる情緒の豊かさとお酒に酔った時のあのフワフワとした酩酊感がどこまでも続き、終止リラックスしたムードで深層に連れて行ってしまう。線の細さ・か弱い音が故にしっかりと耳を傾け、出来るなら高音質なサウンドシステムの綺麗な音で聴きたいとさえ思う程に優雅な世界観だ。反復だけの単純な音楽でクラブで馬鹿騒ぎするのも楽しいけれど、時にはこんなドラマツルギーに踊らされる一夜も体験してみたいものだ。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ramadanman & Appleblim - Void 23 EP (Aus Music:AUS1031)
Ramadanman & Appleblim - Void 23 EP
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ダブステップの界隈で注目を集めているらしいRamadanmanとAppleblimのコンビ。自分は全く知らないものの、Carl Craigがエディットを手掛けているので迷わず購入。オリジナルの方はダブステップ…ではなくて、淡々とイーヴンキックが続く4つ打ちのテクノで肩透かしを喰らうも、アシッディーな低音やら奇妙なシンセがミニマルに展開され、スカスカなトラック構成ながらも老体に鞭を打つような強烈さが際立っております。徐々に肉付けされて行く展開はワイルドピッチスタイルでもあり、これは当然フロアでも盛り上がりそう。そしてC2のエディットはオリジナルを尊重しながらも奥深い音響の上物や重い低音、トライバルなパーカッションや奇妙なSEで派手に肉付けした狂気の滲み出るドープなテクノ。デトロイトテクノと言うよりはプログレッシヴなC2の音楽その物と言った感じで、大技小技が光っており流石の出来ですね。曲尺は9分もあり聴き応えも文句無し。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes (Halo Cyan Records:PHC02)
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes
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最近11年ぶりに新作をリリースしたVladislav Delayの変名・Sistol。Vladislav Delayと言えばChain ReactionやMille PlateauxからBasic Channelを継承するアブストラクトなテクノをリリースしておりましたが、このSistol名義の作品はよりダンスフロアへ視点が向いているテクノです。そして最近新作がリリースされたのに合わせて11年前の1stアルバムのリイシューにリミックスアルバムも追加したのが本作。新作はちょっと手広く締りのない印象もあったのですが、こちらの11年前の作品は当時流行っていたグリッチ音も多用したシンプルに肉を削いだミニマルで、その無機質な質感や色の無い音色、芯の強い低音が極限にまで高められており非常にストイックな作風になっております。Vladislav Delayから色気を削いでリズムを強めたと言うか、又は初期Poleのダンスバージョンと言うか、Thomas Brinkmannの幾何学的ミニマルと言っても差し支えないかもしれない。そしてリミックスアルバムにはMike HuckabyやJohn Tejada、Alva Noto、Sutekh、DMX Krewら様々な方面の人が参加しており、当然統一性はないものの元々のクールな印象を保ったリミックスが楽しめる内容です。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Apparat - DJ-Kicks (Studio !K7:!K7270CD)
Apparat - DJ-Kicks
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設立25周年と波に乗っているStudio !K7の名物MIXCDシリーズ最新作には、エレクトロニカを経由してテクノへと踏み込んできているApparatが参戦。このシリーズはテクノと言う枠を越えて幅広くジャンルを掬い上げているのですが、本作でもテクノだけでなくエレクトロニカやアブストラクト、ダブステップまでを匠なセンスによって纏め上げておりました。トラックリストを見てもワクワクする内容で、Carl CraigやRippertonのテクノにOvalやThom Yorkeらのエレクトロニカが絡み、更にはBurialやMartin、T++らダブスッテプまで挿入されてしまう。ポップでカラフルなエレクトロニカとダークで陰鬱なダブステップの自然な陰陽の切り替わりもさる事ながら、どこをとってもどんなジャンルであろうと、最初から最後までダンスなグルーヴを保ち続けるその選曲眼は類稀なるもの。単純でミニマルな4つ打ちで押していくのではなく、多用なリズムを用いて変幻自在な世界を生み出しつつ腰に来るグルーヴを保つのだからこれは凄い。いや、凄いと言う前に本当に独創性と遊び心に溢れた面白いミックスで、こんなプレイもあるんだなと新しい息吹を感じさせてくれました。

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| TECHNO8 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ada - Lovestoned Remix (Kompakt:KOM206)
Ada - Lovestoned Remix
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リリースはほぼ一年前なのですが、なかなか良い曲なので紹介。Michaela DippelことAdaと言う女性アーティストの曲を、Kompaktで活躍するGui BorattoとGus GusのメンバーであるGluteus MaximusがリミックスしたEPです。原曲自体も未聴でAdaについても知らないのですが、Gui Borattoが手掛けているとなれば期待は十分。と言う訳でまずはGui Borattoのリミックスですが、Kompaktらしいポップな上物の音色がミニマルに繰り返され、更には妖艶なメロディーや哀愁漂うボーカルが入ってくる盛り上がる事間違い無しの傑作です。半ばトランシーさも強いシンセサウンドですが、そこは彼の手腕か下世話にならずに上品に幻想的な世界観にまとめております。そしてGluteus Maximusのリミックスですが、Gui Borattoの柔らかで優しいリミックスに対しクリッキーで硬くコツコツとした印象。リズムが強めで音数を絞ったミニマル調でありながら徐々に透明感のあるメランコリックなシンセを挿し込んでくるので、大箱やプログレッシヴハウス方面で受けが良さそうです。原曲はどうなのか分からないのですが、リミックス2曲ともメランコリーで非常に美しく流石Kompaktですね。

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| TECHNO8 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/10/01(FRI) Bed Making × 恥骨粉砕 @ heavysick ZERO
SPECIAL GUEST LIVE : ホテルニュートーキョー
SPECIAL GUEST DJ : TAICHI
RESIDENT DJ : L?K?O, DJ YOGURT
Bed Making DJs : KOR-ONE, Makossa, KURARA, I-TAL
恥骨粉砕 DJs : mew, DUBINCH, No`n, JUMBLE

2010/10/02(SAT) groudrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue, Hikaru, HIROKI MURAI a.k.a Psychedelic Bus

2010/10/02(SAT) Four Seasons of Deep Space ~Autumn~ @ Eleven
DJ : Francois K.
Live : Cro-Magnon

2010/10/08(FRI) E-NAUT @ Eleven
LIVE : Calm -Moonage Electric Quartet-, Kuniyuki -live pa set-
DJ : DJ NORI, TAKAMORI K.

2010/10/09(SAT) CHAOS @ Eleven
DJ : Fumiya Tanaka, Zip

2010/10/09(SAT) Rejected Label Night @ Womb
DJ : Joris Voorn, Edwin Oosterwal

2010/10/09(SAT) Electric Skywalker @ Unit
LIVE : SYSTEM 7
DJ : SECRET CINEMA, RENNIE FOSTER

2010/10/10(SUN) MADCHESTER NIGHT 2010 @ SEATA
DJ : YODA, KENJI TAKIMI, DJ YOGURT

2010/10/16(SAT) freerange tokyo @ Warehouse
DJ : Tom Middleton, Jay Zimmermann aka JZ, DJ Sam Fitzgerald, Aosawa, Kaji

2010/10/23(SAT) Clash × Drumcode @ ageHa
DJ : Adam Beyer, Cari Lekebusch, Ida Engberg

2010/10/23(SAT) HOUSE OF LIQUID - liquidroom 6th anniversary @ Liquidroom
DJ : LEN FAKI × 石野卓球 × DJ NOBU

2010/10/30(SAT) Real Grooves Volume 43 RG Halloween Costume Party @ Eleven
Live : Stephen Beaupre
DJ : Akufen, Takuya × Kikiorix
| UPCOMING EVENT | 07:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Kode9 - DJ-KiCKS (Studio !K7:!K7262CD)
Kode9 - DJ-KiCKS
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ダブステップのシーンで一躍トップに躍り出たBurialですが、そのBurialをデビューさせたのがKode9が主宰するHyperdubでありまして、つまりはKode9こそBurialの後見人と言えるでしょう。Kode9の作品自体は聴いた事が無いので何とも言えないのですが、Hyperdubのリリース暦を見る限りでは決してダブステップだけに固執している訳でもなくテクノやディープハウスからヒップホップやレゲエまでリリースしており、Kode9の音楽性も単純にダブステップだけと言うのでもなさそうです。それは彼にとって2枚目のMIXCDとなるこの!K7からの名物MIXCDシリーズ"DJ-KiCKS"を聴けば分かる通りで、ブロークンビーツで幕開けしダブステップのみならずグライム、ダンスホール、レゲエ、エレクトロなどを自由自在に渡り歩いて行く音楽性があります。緩急を付けて非常にすっきりと軽快な -しかし軽くはない- 素早く変化して行く多種多様なリズムは野性味に溢れているし、そしてなによりテクノと邂逅が進むダブステップが多い中で、Kode9はむしろルーツミュージックと共に歩みを進めているようです。MartynやScubaがテクノを取り込みシリアスで洗練を伴う路線を進むのに対し、Kode9は悪く言えばチープだけれどもダブステップの初期衝動が感じられ、ジャマイカの臭いさえも漂よわせます。美しいと言うより卑猥でファンキーな、そして非常に生臭い。

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| ETC3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/07/03(SAT) UNIT 6th Anniversary Premier Showcase @ Unit
Special Live : Cluster
Live : Boris, evala
DJ : Fumiya Tanaka, KENJI TAKIMI, Ten

2010/07/03(SAT) Four Seasons of Deep Space ~Summer~ @ Eleven
DJ : Francois K., Toshiyuki Goto

2010/07/09(FRI) SUNSET PALM 2010 PRE-PARTY @ Unit
Special Guest DJ : Ewan Pearson
Special Guest Live : Dachambo
DJ : Shinya Okamoto, Motoki aka Shame
Live : qii

2010/07/09(FRI) ARIA 10 @ Air
DJ : Joel Mull, DJ Sodeyama

2010/07/16(FRI) Terrence Parker's 30 Years of DJing Anniversary Tour @ Eleven
DJ : Terrence Parker, DJ NOBU, Conomark

2010/07/16(FRI) ALTVISION @ Unit
Special Live Showcase : POLE VS. DEATBEAT
DJ : DJ Wada, Ree.K, Hina

2010/07/17(SAT) W @ Womb
DJ : James Holden, DJ Wada

2010/07/18(SUN) Mark Farina Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark Farina, Remi

2010/07/18(SUN) Metamorphose pre-party LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY @ Liquidroom
DJ : Theo Parrish, Maurice Fulton

2010/07/31(SAT) Blue Windy Night "Clash" @ ageHa
Live : Los Hermanos
DJ : Green Velvet, DJ Tasaka

7月も気になるパーティー多数ですが、仕事の都合でどれに行けるかは未定。取り敢えず糞ファンキーなゴスペルハウスを展開するであろうTerrence Parkerだけは聴きたい。
| UPCOMING EVENT | 15:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2010/05/02 Thomas Fehlmann Japan Tour 2010 @ Eleven
GW音楽週間の二発目はThe OrbのAlex Petersonのフォローし、そしてソロではKompaktから余りにも美しいダブテクノをリリースしているおじさん・Thomas Fehlmann。ニューウェーブの変異体・元Palais Schaumburgとして活動後、徐々にエレクトロニックミュージックに傾倒し、90年代からはBasic Channelやデトロイトテクノとも関わりを持ちつつThe Orbの活動を支え続けてきたエレクトロニックミュージック界の重鎮です。
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| EVENT REPORT2 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/05/01(SAT) CABARET @ Unit
Live : DBX
DJ : Daniel Bell, yone-ko, masda, sackrai

2010/05/01(SAT) FORWARD @ Air
DJ : Francois K., Calm

2010/05/01(SAT) Mother presents UNIVERSAL SOUND OF ORCHESTRA @ ageHa
Live : System 7, Son Kite and more
DJ : Mixmaster Morris, Artman, Sinn and more

2010/05/02(SUN) Thomas Fehlmann Japan Tour 2010 @ Eleven
Live : Thomas Fehlmann
DJ : DJ Wada, Universal Indiann

2010/05/02(SUN) Rainbow Disco Club @ 晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ
"RAINBOW DISCO"
DJ : DJ HARVEY, METRO AREA, KENJI TAKIMI, KOJIRO, MATT EDWARDS, NICK THE RECORD, GO KAMINOMURA

"THE TOP"
LIVE : VINCE WATSON, MIRKO LOKO, SIDE B
DJ : AME, LEON & SKINNI PANTS, TEZ & KUSDA, LOUD MINORITY RADIO, KELIE

2010/05/04(TUE) LARRY HEARD JAPAN TOUR 2010 @ Air
DJ : Larry Heard, DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz

2010/05/04(TUE) Redshape Japan Tour @ Module
Live : Redshape
DJ : Keihin, Gonno, Naoki Shinohara

2010/05/04(TUE) MINUS CONNECTED #8 @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2010/05/07(FRI) CLUB MUSEUM 7th Anniversary!! "777" @ Unit
DJ : FREQUENCY 7 aka Ben Sims + Surgeon - 7 HOURS Show ! -

2010/05/08(SAT) DJ HARVEY 2010 tour of Japan @ Eleven
DJ : DJ HARVEY, DJ GARTH

2010/05/15(SAT) FUTURE TERROR VS BLACK CREAM @ Liquid Loft
DJ : FUTURE TERROR(DJ Nobu, Haruka, Kurusu) & BLACK CREAM(HATTORI, SE-1, Apollo)

2010/05/21(FRI) root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : Norman Nodge, DJ Nobu

2010/05/29(SAT) Real Grooves Volume 41 Samurai FM Relaunch Tokyo @ Eleven
Live : Pier Bucci, Yasuharu Motomiya
DJ : Pepe Bradock, MX

2010/05/30(SUN) SOLAR FREQUENCY @ お台場青海シーサイドコート
【GALAXY STAGE】
DJ : JEFF MILLS, TAKKYU ISHINO, KEN ISHII, DJ NOBU, LOUD ONE

【WOMB SATELLITE STAGE】
DJ : DJ Aki, THE AMOS, Dr.SHINGO, RYUSUKE NAKAMURA, DJ LUU, スガユウスケ, DJ HARRY

【YOUNAGI AREA】
DJ : IZURU UTSUMI, DJ YOGURT, Shhhhh, Q, SINN

まだGW近辺の仕事の予定に目処がつかないので、どのパーティーにいけるかは未定。Thomas Fehlmannのライブは良いよ〜、エレガンスなダブテクノ。Larry Heard+DJ Sprinklesも行きたい、オールドスクールなハウスが多そう。そして最近軟弱になっている自分にはベンシム+サージョンのハードミニマル7時間地獄が気になるが、一夜を耐えきる自信は無いし、男臭そうなパーティーだよなぁ…。だがそこに痺れる憧れる!
| UPCOMING EVENT | 08:00 | comments(9) | trackbacks(0) | |
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega (Ministry Of Sound:MOSCD208)
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega
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なんだか一年に一枚以上のハイペースでMIXCDなりコンピレーションを出している印象を受けるMasters At Workの片割れ・Little Louie Vegaが、UKのパーティー・Soul Heavenの10周年を記念して2枚組のMIXCD+1枚のコンピレーションを手掛けました。Louie Vegaと言えばイメージとしてはNYハウス、ラテンハウスと言うのが真っ先に上がりますが、DISC1の序盤では意外にも暗さを感じさせるディープテックでエレクトロトニック度高めの音が出て来ます。その後もテック度高めの音を中心にパーカッシヴな曲やアッパーで躍動感溢れる曲で、真夜中の狂騒にあるピークタイムが繰り広げられる展開。対してDISC2ではこれぞLouie Vegaとでも言うべきメロディアスな歌物中心のハウスを中心に、ソウルフルかつ小気味良いグルーヴを生み出しております。インストハウスも好きですが、歌謡曲みたいな歌物ハウスはやはり愛を感じてしまいますね。そしてDISC3はここ10年でLouie Vegaにとってのクラシックと呼ぶべき曲を収録したコンピレーションだそうで、確かに聴いた事ある名曲もちらほら。これぞハウス、メロディアスでBPM120前後の丁度心地良いリズムを刻むキックが詰まったぐっと心が温かくなるハウス、そんな事を思い出させるDISC3。実の所近年のハウスの低迷、そしてLouie Vegaのハイペースなリリースに食傷気味だったものの、本作ではLouie Vegaの底力を感じる事が出来ました。

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| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dream Driftin' Edition "Slow Jam" Mixed By Calm (Music Conception:CMC-004)
Dream Driftin' Edition

日本のミスターバレアリックことCalmの最新MIXCD。もうタイトルまんま、ゆったりと夢の中を漂流するバレアリックサウンド満載。Bryan Ferryの涙がこぼれる程に切ない"Slave to Love"から、Calmの新ユニット・Field.echoの新曲"Blue Moon"でゆったりとした時間軸と深い夢の世界へと突入し、そこからはシンセポップやフォーク、チルアウトが続いてまだまだ霧に覆われた夢の世界を突き進む。そして90年代バレアリックの名作が2連発、プライマルズの黒いグルーヴ"Screamadelica"とOne Doveの甘く切ない"Why Don't You Take Me (Underword Remix)"で、スローモーションな音にダンスの要素も合わさり一気に快楽志向へと向かう。自分と同じ30代にはツボにはまりまくる90年代前半の黄金時代が蘇る瞬間。終盤はディスコ系で熱を帯びたと思いきや、ラストはDJ Vadimの土着的で大地の生命に呼応しつつラストへと終着。これはほんの一時の白昼夢か、夢か現か、ここではない何処かへの音楽の旅。スロウなビートながらもじんわりと染み入るグルーヴに誘われて、現実の世界に居ながらにしてパラダイスへと旅立てるアーバンバレアリックミュージック。と言う事で、とにかくトロトロうっとりする程に気持ちの良い一枚。

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| HOUSE5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gui Boratto - Renaissance : The Mix Collection (Renaissance:REN55CD)

Gui Boratto - Renaissance : The Mix Collection
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プログレッシヴハウスのレーベルでは世界一と言っても過言ではないRenaissanceから、Kompaktなどでも活躍しているGui Borattoの2枚組みMIXCDがリリース。プログレ系レーベルからとは言え彼の音楽性がぶれる事は全くなく、Boratto特有のシューゲイザーな音やポップさとメランコリーを兼ね備えた内容で、MIXCDでありながらまるで彼のオリジナルアルバムを聴いているかの様でもある。特にその特徴が出ているのはDISC1の方で、エレクトロニカっぽい曲やエレクトロハウスなどの曲も使って淡いメランコリックな夢の世界と牧歌的でのどかな田園風景を行き来し、そしてポップな歌物までも聴かせてうっとりとドラマティックに展開する選曲。陶酔する甘さと、そして相変わらずのBorder Communityの様な毒々しいアシッディーなシンセも混じって、覚醒感と恍惚感を誘発するのは彼の得意技。DISC2の方は比較的ダンストラックが中心で、起伏は少なくミニマル色を前面に出した展開が待っている。Boratto特有の音と言うよりは、フロアを意識してじわじわとミニマルの沼にはめてくる感じ。どちらも音の図太さに頼るのではなく旋律やグルーヴを重視して、存分に音を聴き事が出来ながらもダンストラックとしても成り立っていて素晴らしい。RenaissanceではなくKompaktのポップな音が華麗に花開いた一枚。

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| TECHNO7 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2010/02/27 Guidance @ Eleven
元YellowがElevenへと再始動を開始しましたが、今週もオープン記念と言う事でデトロイトからIcan/Los Hermanos、日本からKen Ishii、Jebski、Loud Oneと強力な面子を招集。特にIcanは良質なハウスを量産しているものの、来日は初だったので期待でわくわく。
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| EVENT REPORT2 | 10:00 | comments(13) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/03/01 (MON)
@ Eleven
DJ : DJ Nobu, Gerald Mitchell, Santiago Salazar, Esteban Adame

2010/03/05 (FRI)
DJ Yogurt & Keihin 二人会 @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, Keihin

2010/03/06 (SAT)
Legend @ ageHa
DJ : Frankie Knuckles

2010/03/13 (SAT)
Sound Signature @ Eleven
DJ : Theo Parrish, DJ Conomark

2010/03/13 (SAT)
Skinni Pants Indoor Festival in concert with Hitomi Productions @ Unit
Live : Roy Ayers with Philip Woo Band, Dachambo, 9dw
DJ : Motor City Drum Ensemble, Shuya Okino, Stereociti, Grooveman Spot

2010/03/19 (FRI)
Mark E Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark E, Moodman, DJ Kent

2010/03/20 (SAT)
CHAOS @ Eleven
DJ : Fumiya Tanaka, Sammy Dee

2010/03/26 (FRI)
ALMADELLA @ Module
Live : Shackleton
DJ : Karafuto, Keihin, Rilla, Yusaku Shigeyasu

2010/03/26 (FRI)
a la mode @ Heavy Sick Zero
DJ : Altz, DJ Yogurt, DJ Hiroaki, O.P.P., Masa

2010/03/27 (SAT)
mule musiq 6 years anniversary pt.2 @ Womb
Live : Henrik Schwarz
DJ : Levon Vincent, Toshiya Kawasaki, KZA

1日のElevenは平日なのに随分豪華ですね〜、行けませんが。

5日のGrassrootsは小箱でしか出来ない予想のつかないカオスなパーティーになるそうです。行くよ〜

13日はMCDE行きたかったけど、出演者が大勢なせいか値段も高くて断念。313はデトロイトの日!ならばセオパリッシュ@Elevenに行くしかない!

19日のMark Eは行きたいけど、次の日結婚式があるし難しいな。翌日のCHAOSなら行けそうか。

27日のHenrik Schwarzライブ、ちょっと気になるが…。
| UPCOMING EVENT | 11:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Carl Cox - Global Underground GU38 Black Rock Desert (Global Underground Ltd.:GU038CD)
Carl Cox - Global Underground GU38 Black Rock Desert
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UKテクノシーンにおいて絶大な人気を誇るDJ・Carl Coxの最新MIXCDは、アメリカの砂漠で行われている"Burning Man"と言う世界で最も過酷なフェスティバルでのライブ録音と言う話だったのですが、ライナーノーツを読んだ限りだとスタジオ録音って書いてある。実際にMIXCDを聴いてみたら音が普通に良かったので、きっとスタジオ録音でしょう。しかしトラックリスト見ても分からないアーティストばかりで、もう時代についていけないよ。Coxと言えばとにかく限界ぎりぎりまでバキバキズンドコと音数大目でアッパーなハードテクノを回して、すんげぇ太いグルーヴを生み出していた記憶があるのですが、このMIXCDは良くも悪くも今風でそこそこにはアッパーだけと随分と落ち着いたと言うか大人になった印象。クリッキーなミニマルとかパーカッションがポコスカ鳴っているミニマルとか、ブリープでぎとぎとしたテクノや上物が妖艶なトランシー系とかか回しているものの、ソリッドで勢いのあるテクノは殆ど無くて残念。じわじわと恍惚の深みにはまらせるタイプのMIXCDだと受け止めれば理解は出来なくもないけれど、Coxにそれを求めているリスナーっているのかね?爆音の中で何も考えずに無邪気に踊れるような勢いのあるテクノを聴かせて欲しかったです。

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| TECHNO7 | 11:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Scuba - Sub:Stance (Ostgut Ton:OSTGUTCD11)
Scuba - Sub:Stance
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近頃ダブステップが盛り上がっているようですが、テクノに接近しているダブステッパー・Scubaが何故かベルリンミニマル最前線のOstgut TonからMIXCDをリリース。ダブステップとテクノの邂逅は最早珍しくも無いですが、このMIXCDはその中でも決定打とも言える程に素晴らしい出来。ダブステップと言えばやはり横揺れ系の独特のリズム、硬質で引き締まったキックなどが特徴ですが、本作ではそれらの要素が目いっぱい詰まっていて目まぐるしい流れが展開。まるで山あり谷ありのジェットコースターのようでもあり、否応なく体が揺さぶられてしまう勢いがあります。そして闇夜の中から這い出してくる叙情とメランコリーはデトロイトテクノともリンクし、真暗な空間の広がりを感じさせるダビーな音響はBasic Channelのようでもあり、暗いインダストリアルな音の中にも壮大なドラマツルギーが展開し、破壊力と美しさが混在しているのです。Basic Channelがデトロイトテクノとダブスタップに取り組んだら、もしかしたらこんな音になるのかも?ベルリンミニマルとダブステップの新たなる胎動がここには詰まっております。先日の来日プレイに行っておけば良かったなと多少後悔が残る位の快作。

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| TECHNO7 | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/02/12 bug III @ Lazy Workers Bar
小野島大さん、24noさんが開催しているbug IIIでちょこっと回してきました。場所は渋谷の小さなバー・Lazy Workers Bar。以前は無かったDJブースが作られていて、しかも最新のCDJも用意されていたり、なかなかの設備。20名入ればいっぱいになってしまう小さなバーですが、むぅなかなか侮れん。

自分が着いた頃にはハッチΨさんがプレイ中。90年代のシューゲイザーを中心に回してましたが、ダムドの予想外なゴシックな曲も回したりしてびっくり。ダムドってパンクだけじゃなかったんだ…

で自分は一時間の中で下記のトラックをプレイ。新しいトラックと懐かしめのトラックを混ぜながら、黒っぽさとムーディーさとエモーショナルな音を表現したつもりです。しかしまあ好きな曲をかけると気分爽快ですね、スカッとしました。
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| EVENT REPORT2 | 09:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/01/03 (SUN)
Chillout Village 09 @ 高井戸倶楽部
DJ : Mixmaster Morris, DJ Kensei, DJ Hikaru, Utsumi, Q a.k.a. Insideman, Sinn, Hiyoshi
Live : Dr.Tetsu ft. Arata

2010/01/08 (FRI)
LIQUIDROOM & root and branch PRESENTS MORITZ VON OSWALD TRIO - Vertical Ascent Japan Tour 2010 @ Liquidroom
Live : MORITZ VON OSWALD TRIO
DJ : DJ Nobu, DJ Tasaka, DJ Wada

2010/01/10 (SUN)
2010: An Inner Space Odyssey @ Microcosmos
DJ : Cloud Young, Takamori K., and more

2010/01/10 (SUN)
IOOIIO -unfinished sympathy is finished! - @ Solfa
DJ : DJ Yogurt, kai Kunimoto, Foliday
Live : Dorian

2010/01/16 (SAT)
THE GAME -The 10th Chamber Of Liquidloft Vol.2- @ Liquidloft
DJ : DJ Nobu, N.R.B.K.J(CMT, UNIVERSAL INDIANN, Shhhhh)

2010/01/22 (FRI)
Klass @ Module
DJ : Sven Weisemann, Naoki Shinohara, RANUMA, Ko Umehara

2010/01/22 (FRI)
DJ DEEP JAPAN TOUR 2010 @ Microcosmos
DJ : DJ DEEP, DJ AGEISHI, DJ NARIAKI

2010/01/23 (SAT)
Bound for Everywhere New Year Party @ Liquidloft
DJ : Calm

年が明けてもパーティーは竹の子の様に湧いてくる。まずはラグジュアリーなChillout Villageで優雅な一時を。MvOTは仕事で行けません(泣)。今超絶期待のSven WeisemannとDJ Deepが被ってしまったなぁ…Svenに行くと思うけど。CALMのB4Eは音に拘ったパーティーだそうで、かつLiquidloftと言うお洒落な場所で開催なので、ちょっと期待している。
| UPCOMING EVENT | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dextro - Winded (16K Records:16K002)
Dextro - Winded
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James Holden率いるBorder Communityからもリリース暦のあるDextroの2ndアルバム。ボーコミ自体がダンスミュージックの枠を飛び出してシューゲイザーやサイケを意識した方面に行ったのと同じく、このDextroもテクノと言う音からはかなり離れてほぼシューゲイザー化しております。キラキラとしたアコギのアルペジオや生っぽいアンビエンスなシンセが一面を覆いつくし、こってりこてこてな甘美と霧に消え行く夢幻の世界が広がるエレクトロニカシューゲイザー。全体的にバンドサウンドかの様な湿っぽさや生っぽさが余計に郷愁を強く感じさせるし、どの曲もメロディアスでしんみり感は相当強い。夏から秋にかけての黄昏時の寂しさを呼び起こしそう。サイケ化したBoards Of Canadaや昔の4ADやChapterhouse、Ulrich Schnauss辺りが好きな人には、つぼにはまるんじゃないでしょうか。歌物の"Momentary"が絶品で、広い青空へとふわりと飛び立つ感じを受ける開放感のある一曲。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/12/05 groundrhythm @ Air
当日は幕張ででっかいパーティーがあったものの、自分は井上薫初ライブが聴きたかったのでgroundrhythmへ行ってきました。来年久しぶりに出るアルバムからの新曲も披露するって事で、そりゃ期待もするってもんです。何より嬉しかったのは、他にでっかいパーティーがあったのにもかかわらずAirにもいっぱいのお客さんが来ていた事だ。さすがgroundrhythmはAir最長を誇る伝統のパーティーだけあると感じました。
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| EVENT REPORT2 | 16:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Warp20 (Unheard) (Warp Records:WARPCD203)
Warp20 (Unheard)
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WARP20周年最後のすかしっぺ。ベスト盤やらカヴァー盤やらエレグラやらで盛り上がってたみたいですが、個人的にはかなり肩透かしを喰らっていたのでWARP20周年と言われても全然盛り上がっておりませんでした。でようやく期待に応えてくれたのが未発表曲を集めてくれた本作。ベスト盤はともかくとして最近のWARPの音を示したカヴァー盤より、本作の未発表曲の方が古参のWARPファンは嬉しいのではないかと思う内容。Nightmares On Wax、Broadcast、Plaid、Autechreらの昔からのWARP勢、そしてBoards Of Canada、Clarkらの新世代、極めつけはURのDrexciyaの片割れ・故James StinsonのElecktroidsまで収録されていて、そりゃもうヨダレ出まくりでしょう。Nightmares On Waxなんかは1990年制作のトラックなんで、オールドスクールっぷりが発揮されたダウンテンポでまだ荒い作りが逆に格好良いですね。Broadcastのシューゲイザーを匂わせる切ない歌物、Seefeelの極寒を感じさせるクールなアンビエント、まだ今ほど難解でなくピュアなAIテクノをやっていた頃のAutechreら辺りも、古くからのWARPファン向けなトラックで良い感じ。そして本物のエレクトロを継承するElecktroidsだ。これが元祖エレクトロ、流行のエレクトロとは全く異なるダークかつチープで狂気させ感じさせる正にURの音。その他のトラックも含め全体的にエレクトロニック度が高めで、WARPの音とはやっぱりこれだよねと再度認識させるのに相応しい一枚。

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| TECHNO7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Christ. - Distance Lends Enchantment To The View (Benbecula:ben051cd)
Christ. - Distance Lends Enchantment To The View
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元Boards Of Canadaのメンバーと言う肩書きは最早不要か、Chris HorneことChrist.の2年ぶりのアルバム。BOCは牛歩な活動で新作がなかなか出ない上にポストロック寄りになったりと変化を繰り返しているのに対し、こちらのChrist.は比較的エレクトロニカを貫き通している様に思える。新作も遥かなる故郷への寂しさが込み上げる様なノスタルジーに溢れていて、良くも悪くもそんなに変わらないなと言う印象。柔らかく優しいシンセサウンドは多分アナログ中心なのだろうか、押し付けがましさが全く無く情緒のみがゆっくりと消え行くような音色を発している。地平線の果てまでも延びていくようなシンプルなメロディーの下には、複雑で入り組んだブレイクビーツが根を下ろしているけれど、全体の印象としては決して攻撃的と言う事でもなくかなり地味な部類に入ると思う。ノスタルジックではあるんだけど、更に歳をくって更けた印象と言うか寂しさがより強くなったと言うか。最近はこの手のエレクトロニカに出会う事は少なくなったので、ある意味貴重。

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| TECHNO7 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Louie Vega's Dance Ritual Vol. 1 (D:vision Records:DV 3355/09 CD)
Louie Vega's Dance Ritual Vol. 1
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ハウス不遇の時代が続いている、自分も以前より聴く事が減っている。クラシックに成り得る名曲やヒット曲にも最近は出会わない。一体ハウスはどうなってしまったのか?そんな中、いつの時代もぶれずにNYハウスをプレイし続けるMasters At Workの片割れ・Louie Vegaの最新MIXCDが到着。自身が主宰するパーティー"Dance Ritual"を冠するだけあり、きっと彼が自信を持って作り上げたMIXCDなのであろう。一枚目はDayがコンセプトのミドルテンポで湿っぽい生音ハウスが中心。彼が得意とするラテン的なパーカッションなども聴ける小気味良い爽やかなトラックが多く、汗をたっぷりかいて踊るのではなくカフェでまったりしながら聴きたくなる優しいBGM。メロウな音が中心なので、秋の今の時期にはぴったりですね。対してNightはそのまんまクラブでのピークタイムを表現した、ガツンと踊れてアッパーな展開が繰り広げられ高揚感と快感に満ちた一夜。エレクトロニック度が高めでテック系も混ぜつつ夜の深みにはまっていき、ホットな歌物からディープハウスまで繋いで最後までテンションを保ったままパーティーは終了と言った雰囲気。正直な事を言うとハウスのマンネリ化を非常に感じていたものの、Nightの方の盛り上がりを体感するとやはりハウスのパーティーにたまには行きたくなる。まだハウス不遇の時代を壊す程の胎動は感じられないけれど、根ではハウスも好きな事を再認識した。

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| HOUSE5 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/10/31 (SAT)
GRASSROOTS 12th ANNIVERSARY DAY 2 @ Grassroots
DJ : Altz, DJ Nobu, Keihin

2009/10/31 (SAT)
De La FANTASIA 2009 -Vol.ZERO- FANTASIA Night @ Liquidroom
Live : Lindstrom, Nikakoi aka Erast, AOKI takamasa, d.v.d
DJ : TOWA TEI, EYE, MOODMAN

2009/11/02 (MON)
Body & Soul 2009 @ ageHa
DJ : Francois K., Joaquin "Joe" Claussell, Danny Krivit
Live : JOI

2009/11/07 (SAT)
AIR & Primitive Inc. present DERRICK L. CARTER @ Air
DJ : Derrick L. Carter, Remi, Mako

2009/11/13 (FRI)
THE OATH @ Oath
DJ : Masanori Ikeda, DJ Yogurt

2009/11/14,15 (SAT-SUN)
音泉温楽vol.1 @ 渋温泉
ACT : DE DE MOUSE(アンビエント・セット), ASA-CHANG & 巡礼, 七尾旅人
渚ようこ, metalmouse(アンビエント・セット), SNOW EFFECT, コーヒーカラー
Double Famous DJ Team(坂口修一郎 / 高木次郎, サワサキヨシヒロ a.k.a Naturally Gushing Orchestra

2009/11/14 (SAT)
CLASH49 @ ageHa
DJ : Derrick May, Ken Ishii, Takkyu Ishino

2009/11/22 (SUN)
LIQUIDROOM and root & branch presents THE ORB @ Liquidroom
Live : The Orb
DJ : Alex Paterson, Thomas Fehlmann
Liquidloft : DJ Yogurt, Univesal Indiann, DJ Wada

31日はリキッドルームでもFANTASIA Nightがあるけど、Grassrootsのアニバーサリーも気になる。後者の方が断然安くて酒はいっぱい飲めるしな…、酒いっぱい飲みたいねん。7日のデリックカーターは絶対行くしかねーだろ、ゴリゴリワイルドシカゴハウス。14日の音泉温楽行きたいけど、予算的に厳しいかな。無理ならデリック+ケニシのデトロイトへの旅へ。22日のジ・オーブは絶対行く、ウルトラワールドを体感せよ。
| UPCOMING EVENT | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Samuel L Session - Again On Monoid (Monoid:monoidcd007-2)
Samuel L Session-Again On Monoid
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スウェーディッシュテクノを代表する一人・Samuel L Sessionが送る、ノリノリでヒット曲満載のテクノミックス。Samuelって言えば2000年位からハードミニマルとかの流行にのって頭角を表してきたアーティストの一人なんだけど、彼のトラックはハードでトライバルだけでなくデトロイトっぽさやメロディアスな面もあったり、一辺倒にならない器用さが目立っておりました。大ヒットした"Merengue"は、"Jaguar"ばりのメランコリーにハードなリズムが合わさっていて、本当に素晴らしかったですね。本作はそんな彼の音楽センスがモロに前面に出ていて、やはりアッパーでハードな硬めのテクノにメロディアスで流麗なトラックも混ぜて、勢いよくガンガンに曲を繋げていきます。非常に流れの早いミックスで、だいたい1分半程度で曲が繋がれていくんだけど、本作はハードミニマルではないものの勢いに任せたそのプレイは確かにハードミニマルが流行っていた時代を感じさせます。自身の曲やPaul Mac、Adam Jay、Deetron、Len Faki、Daniel Jacquesなどのごっついトライバル系、そしてRenato Cohen、Joris Voorn、Alexander Kowalskiらの浮遊感漂うメロディアスなトラックなどを、山あり谷ありで混ぜて最初から最後まで飽きない流れを作っているんです。まるでジェットコースタに乗っているかの様な激しい展開で、愉快痛快爽快な清々しささえ感じられます。でもこれって実はまだ4年位前の作品なんだけど、たった4年と言う期間なのにテクノのシーンも随分と変わった様に感じられますね。テクノシーンの移り変わりは本当に速いのです。

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| TECHNO7 | 09:15 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Warp20 (Recreated) (Beat Records:BRC-242)
Warp20 (Recreated)
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冷静になるとブログにひでぇ事書いたなぁと気付く。時々狂ったりモヤモヤすると書かずにはいられなくなるが、これじゃあただのキモメンがスーパーキモメンになり、今まで以上に女の子はドン引きだ。しかし記録は記録、自分への戒めとして消去はしない。

テクノと言う常に改革を望む世界において、一つのレーベルが20年も続くと言うのはある意味奇跡でもある。そんな奇跡を実現したのがUKのWarp Recordsで、今年で遂に20周年だそうだ。それを記念してリリースされたのが本2枚組で、Warpの音源をWarpのアーティストがリメイクしたコンピ。とは言え正直なところ自分には物足りなさの残る企画で、昔のWarpの音を期待している人は完全に肩透かしを喰らうだろう。当たり前の事なんだけど、これはテクノの殻をぶち壊してレフトフィールド的な自由性を持った音楽性を進んでいる今のWarpの音が中心だと言う事。僕はやっぱり昔のインテリでダンスフルな頃のWarpに思い入れがあるから、その時点でこの企画とはもう合わなかったんだろう。またリミキサーにBoards Of CanadaやAndrew Weatherall、Aphex Twin、Speedy Jら重鎮が入ってないのは、物足りなさどころか失望さえ隠せない。ぶっちゃけな話90年代の重鎮に比べると、今のWarpのアーティストってそんなに魅力的には感じられないんだ。色々手を広める事で時代を生き抜いてきたのは分かるけど、テクノの可能性をもっと見つめ直して欲しい。ま、単純に言えばもっとテクノを聴かせろってだけだ!

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| TECHNO7 | 09:45 | comments(4) | trackbacks(2) | |
UPCOMING EVENT
2009/10/02 (FRI)
CLUB MUSEUM "The Art of Intelligence" @ Unit
Live : THE BLACK DOG
DJ : KIHIRA NAOKI, ROK DA HOUSE, 'NOV'

2009/10/03 (SAT)
REDBOX 3rd anniversary party @ J-Pop Cafe
DJ : Motor City Drum Ensemble, STEREOCiTI and more
Live : Move D

2009/10/03 (SAT)
groundrhythm @ Air
Live : Kaito
DJ : Kaoru Inoue, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2009/10/03 (SAT)
RIS FESTIVAL [a sense of space] @ Unit
Live : SPECTRUM a.k.a SONIC BOOM, DJ KENSEI, JEBSKI & YOGURT, L?K?O and more
DJ : TOBY, Ackky, YAMADA the GIANT and more

2009/10/09 (FRI)
root & branch presents UBIK featuring THE FIELD @ Unit
Live : THE FIELD, KAITO
DJ : DJ YOGURT, DJ HIKARU

2009/10/10 (SAT)
Makin' Love Mix @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, SHIRO THE GOODMAN

2009/10/10 (SAT)
Cosmic Soul @ Air
DJ : Ian O'brien, Claude Young, Takamori K.

2009/10/17 (SAT)
CLASH48 @ ageHa
DJ : Adam Beyer, Joel Mull

2009/10/17 (SAT)
@ Air
DJ : ken Ishii, Jerome Sydenham

2009/10/31 (SAT)
De La FANTASIA 2009 -Vol.ZERO- FANTASIA Night @ Liquidroom
Live : Lindstrom, Nikakoi aka Erast, AOKI takamasa, d.v.d
DJ : TOWA TEI, EYE, MOODMAN

3日は迷う、初来日のMCDEかgroundrhythmか…?9日はField、Kaito、DJ Yogurt、DJ Hikaruと好みの面子がびっしり。10日はCosmic Soulと被ってしまったが、DJ YogurtのMakin' Love Mixへ行こう。今男女の股間を最も濡らすパーティー、エロ過ぎる。シローさんがムーディーなセットをかましてくれるらしい。ムーディーな雰囲気のあるグラスルーツでムーディーな音楽、きゃわいいおんにゃのこいっぱい来てください。17日、ドラムコードで震撼するか、Airでのケニシのプレイも熱い。31日のリキッドルームも面白そうなんで行く予定。
| UPCOMING EVENT | 07:30 | comments(6) | trackbacks(0) | |
Kevin Saunderson - History Elevate (KMS:KMSHISTORYCD01)
Kevin Saunderson-History Elevate
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うほっ、どう見てもゴリラです…。あーちゃん?

相変わらず一向に新作の出ないデトロイトの御三家ですが、その中で一番商業的には成功しているであろうケビンサンダーソンが過去の遺産を活かして新譜をリリース。内容はDISC1は今までのKSのリミックスワーク集なんだけど、さすがに90年前半の仕事も多くて時代を感じせるし、今聴くとちょっと古いかな。KS特有の図太いベースが響く大箱系トラックが多いけれど、そんなに目を見張る点は無し。本作の醍醐味はやはりKSのトラックを現在のヒットメーカーがリミックスしたトラックを集めたDISC2の方。2年に渡って5枚のEPでリリースされていたリミックストラックを、更にKSが全部繋げたミックス仕様。DJでもなければ全てのEPを集める人も少ないからその点でも本作は価値があるだろうし、何よりリミキサーが豪華で素晴らしい。チリアンミニマルのLuciano、デトロイトの至宝・Carl Craig、若きテクノ貴公子・Joris Voorn、ハードテクノからはBen SimsやChristian Smith & John Selway、ミニマルの前線に立つLoco Dice等々、どんだけ人気アーティストを集めたんだよと思います。これだけの面子が集まれば文句は無かろう、完全にフロアで馬鹿受けするトラックばかりに決まっている。ただよぅ、過去の遺産に頼らずに音楽製作してくれよな〜。完全新曲がやっぱり聴きたいよ。

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| TECHNO7 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Trip Do Brasil (Krypton Records:COL 491115 2)

Trip Do Brasil
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一時間のブラジルへの小旅行。燦々と熱い太陽の光が降り注ぐ南米のダンスグルーヴがパックされたブラジリアンダンスミュージックコンピ、Trip Do Brasil。有名無名色んなアーティストのトラックが収録されているけれど、生演奏を中心とした生命力に溢れた統一性があるので違和感は特に感じない。オーガニックと言う言葉では容易い表現になってしまうが、本当に人間の手によって作り出されたと感じられる爽やかさと温かさがあり、そして何よりも心地良いサンバやボサノヴァのグルーヴが体を揺らす。南米の情熱は心を熱くし、体に作用するのだ。幾つかお勧めの曲を挙げると、DJ CAMのアマゾンの奥地に迷い込んだようなボッサハウスは、メロウかつチルで良いセンスしてる。FARMAKITの曲はズンドコトライバルなリズムの上に、トランシーなシンセリフが乗ってきて大地の鼓動を表現してるみたいだ。しかし、やはり特筆すべきはJoe ClaussellとJephte Guillaumeによる"Agora e seu tempo"、この曲だけの為に本作を購入しても良い程の楽曲だ。メロウなアコギの旋律、爽やかな風を舞い起こすパーカッション、そして郷愁を呼び起こす歌。そう、まるでこれは神の啓示みたいなスピリチュアルメッセージなんだろう。間違いなく涙無くしては聴けない名曲。CDでフルバージョンで収録されているのは、本作のみのはず。聞き逃す事無かれ。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Stacey Pullen - Stacey Pullen's 2020 Vision (20:20 Vision:VIS182CD)
Stacey Pullen-Stacey Pullen's 2020 Vision
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使い古されたフレーズになりますがデリックメイの最後の愛弟子・ステーシープレンの新作は、UKの老舗テクノレーベル・20:20 Visionの音源縛りのMIXCD。このレーベル自体は活動暦15年とかなり長いんだけど、自分が馴染みのあるアーティストって言うとSpirit Catcher位で他はよく分からんのですわ。だからどんなもんかなーと期待と不安を胸に待っていたのですが、やはり音源に制約があるせいかステーシー色は前面には余り出ていない感じ。全体的にパーカッションの効いたテックハウス〜ミニマル中心で、抑揚を抑えて淡々とした展開が続いていますね。デトロイトの叙情とか黒人らしいファンキーな要素が余り感じられないのは、やはりレーベル縛りの影響が大きいのかな。各曲毎に聴けば確かにピークまでの繋ぎとかには向いている曲が選ばれているんだけど、じゃあそこから山場はあるのかと問われると無いと応えてしまう。例えるならキス、前戯で盛り上がってきて、挿入は無しの時の残念感に近い。ねぇ、やっぱりステーシーにはテクノもハウスも好きな様にプレイさせてあげたいですよ。

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| TECHNO7 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas Presents Cosmo Galactic Prism (Eskimo Recordings:541416 501724)
Prins Thomas Presents Cosmo Galactic Prism
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Lindstromとのコンビでディスコダブブームを席巻するPrins Thomasの、タイトル通りでスペーシーな2枚組MIXCD。ジャーマンプログレのHolger Czukay、ファンクのParliament、スペースロックのHawkwindに混じって、Boards Of CanadaやTres Demented(Carl Craig)などのテクノ、日本からはCrue-L Grand OrchestraやDub Archanoid TrimとWaltz(Altz)、そしてハウスやイタロディスコ、レアグルーヴなどがまとまり一つの宇宙を形成する面白いミックスだと思います。本人曰わく2枚まとめて一つの作品だと言う事で1枚目のラストから2枚目の出だしが繋がっておりますが、1枚目は2枚目までにじわじわと上げていくゆったりとした内容、2枚目はよりダンサンブルでよりエモーショナルな内容。いやダンサンブルではあるんだけどやはり肩の力が抜けリラックスしふらふらとしたトラックが多く、ベッドルームで広がっていく宇宙を想像しながら聴けるような音で、決して馬鹿になって大騒ぎする様な音楽じゃあないです。でもバレアリックでもコズミックでもスペーシーでもサイケでも何でも良いんだけど、開放的で楽天的な恍惚の中毒がじわじわと浸透してくるんですね。選曲の幅の広さとは対称的に音の雰囲気にばらつきは感じられず、CosmoでGalacticでPrismなキラキラとしたハッピーな音に統一されていて気持ちEーです。力作っちゅーか怪作っちゅーか、ブームの先端にいるアーティストの本領が炸裂したお勧めの2枚。

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| HOUSE4 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Loco Dice - The Lab 01 (NRK Sound Division:LAB001)
Loco Dice-The Lab 01
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正直昨今のミニマル流行には食傷気味なんだけど、このLoco Diceは最近人気あるらしいんで取り合えず買ってみた。Sven Vath、Luciano、Richie Hawtin、Ricardo Villalobos辺りとつるんでいるみたいで、ミニマル系の中ではかなりの評価を得ているDJらしいです。本作は良質なハウスを中心にリリースするNRKが新たに立ち上げたMIXCDシリーズ"The Lab"の第一弾で、時代はハウスよりもやはりテクノとミニマルと言う事なんですかね。一枚目は幾分かどんよりムードで深みを感じさせるミニマルが中心で、昔の過激なミニマルとは全く以って異なっている。リズム中心のハイテンションな旧ミニマルに対し、なんつーかここら辺のミニマルってどうも薄っぺらくてペナペナに感じられて軟弱なイメージを払拭出来ないんだよね。中毒的な恍惚なり気の抜けたパーカッションの独特な気持ちよさはあるし品質の高さは分かるけれど、テクノの衝動的なパワー不足なのは否めないな。もっともこんな音を作ってる人達もパワーよりも聴かせる事を目的に作っているんだろうけれど、かと言って心にぐっと来るようなソウルがあるかって言うとそんなのも感じないし。取り合えず一枚目からはLoco Diceなりの個性は聴こえてこない。それに対し二枚目の方はミニマルでありながらハウスの心地良いグルーヴを前面に打ち出したミックスで、緊張感は無くむしろ薄っすらと甘い情緒さえ感じられるメロディアスな内容。勿論エレクトロニックで冷たい感触は一枚目と一緒なんだけど、そこにソウルフルな旋律もあって感情が揺さ振られたりもする。衝撃の無いミニマルであったとしても、そこにファンキーなりソウルフルなり感情的な音があった方が、自分には合うのかなと思います。またハウスとテクノの絶妙な混ざり具合も好きですね。しかし一体ミニマル流行は何時まで続くのかね?

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| HOUSE4 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Essential Mix (London Records:8573 82178 2)
Francois K-Essential Mix
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フランソワケヴォーキン、NYクラブミュージックシーンの生き字引。数々の有名なアーティストの音楽制作に手を貸すと共に、自身でWave Musicを設立し才能あるアーティストの育成に貢献し、そして自身はジャンルレスな選曲で音楽を紡ぎダンスミュージックの素晴らしさを世に伝える。彼の前ではどんな音楽だろうとそれ自身が良ければ差別される事なくミックスの中に放り込まれ、ディープスペースを形成する一つ流れの中に組み込まれる。フランソワは数多くのMIXCDを発表してきたがその中でも最も評価が高く、そして最もディープスペースを感じ取れるのがこの"Essential Mix"。正にタイトル通りの極めて重要で極めて基本的なミックス。彼の長年に渡るDJ生活の中でも特に彼が好み重要な曲を余す事なく注ぎ込んだ極上のミックスであり、NYダンスミュージックの歴史でもある。テクノ、ハウス、エレクトロ、ファンク、ヒップホップ、クラブジャズ、ドラムンベースなどが違和感無く同じ時系列に存在し、ダンスミュージックの多様性と過去を感じさせ、未来への展望を伺わせる内容。選曲は言わずもがな各曲の自然な繋ぎ方、展開のまとめ方はさすがベテランと言うべきもので、文句の付け所の無い歴史的傑作だと断言出来ましょう。惜しむらくは現在廃盤となっていて入手困難かつ、オークションなどでもかなり高額化してしまった事だろう。



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| HOUSE4 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Rob Da Bank - Sci-Fi-Lo-Fi Vol.3 (Shoegazing 1985-2009) (Soma Quality Recordings:SOMACD076)
Rob Da Bank-Sci-Fi-Lo-Fi Vol.3 (Shoegazing 1985-2009)
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Slam主宰、UK屈指のテクノレーベル・Somaが送るローファイな音楽シリーズの最新作は、Rob Da Bankが担当したシューゲイザーがコンセプトの素敵な一枚。この際だから言っておくがRob Da Bankを知っていようがいなかろうが、このコンピは必ずシューゲイザーファンの貴方の心をときめかすに違いない。シューゲイザーと言うのはJesus & Mary Chainの轟音フィードバックギターから影響を受けたMy Bloody Valentineなどの音楽を指していて、彼等が演奏中足元を俯きながら見ていた事からその名が付けられたジャンルです。更にそこから派生したのがRideやChapterhouse、Slowdive、Pale Saintsで、何故かどのバンドも同じ様に浮遊感のあるノイジーなギターと甘美なメロディーと消え行くかすれ声が揃っているのが特徴でした。とにかく91年ごろのUKにおいては不思議な程にシューゲイザーが流行っていてどんな新人バンドも同じ様な音を出していましたが、その流行ゆえか廃れるのも早く殆どのバンドが轟音ギターと共に消え去ってしまいました。それでも三十路以降の大人にとってはシューゲイザーは若かりし頃の青春と言うべき音で、ファンも多いんじゃないかと思います。そんなファンにとって、1985年から2009年までのシューゲイザーとそれっぽいのを集めたこのコンピが合わない訳がありません。本家マイブラが入って無いと言う苦情もあるかもしれないけれど、Boards of Canadaのサイケなエレクトロニカは入っているし、Ulrich SchnaussやM83らの新世代やマイブラが大好きなロックバンド・Dinosaur Jr.とかの曲も収録されていたりと、なかなかの選曲の良さ。そして歳喰った大人だけでなく、シューゲイザーを未体験の若い世代にはこれがきっと指標となるので超絶お勧めなのです。

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| ETC3 | 06:00 | comments(6) | trackbacks(0) | |
El Coyote / Gerald Mitchell / Ican - El Quinto EP (Ican Productions:ICAN-005)
Ican-El Quinto EP
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デトロイトのICANレーベルから通算5枚目となるEPは、UR一派が勢揃いしたスプリット盤。曲を提供するのはDJ DexことDan Cabelleroのユニット・El Coyote、Los HermanosのGerald Mitchell、そしてIcanことEsteban AdameとSantiago Salazar。これだけの面子が揃うなんてデトロイト好きには堪りませんが、内容の方も非常に強力なトラックが勢揃い。本作の中で一番の出来は、El Coyoteの"Esfuerzo"。これぞ"Jaguar"直系の煌びやかなラテンテックハウスで、途中から入ってくるストリングスとかも正にデトロイトを感じさせます。Gerald Mitchellの"Los Sunshine"も、ざくざくとしたリズムが彼らしい攻撃的なトライバルハウスで良い出来だと思います。ICANによるB面の"Make It Hot"も強力。綺麗目のシンセリフが入った疾走感溢れるテックハウスで、文句無しのメロディーメーカーっぷりを発揮。三者三様でデトロイトの実力を見せつけた一枚です。しかしそろそろIcanはアルバムを出すべきですな。EPばかりでもったいない。

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| HOUSE4 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Fabric 44 (Fabric:FABRIC87)
John Tejada-Fabric 44
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時代はミニマルです。ミニマルが溢れ過ぎています。その中でオリジナリティーを捻り出せるのは極少数の才能あるアーティストだけですが、John Tejadaも彼独自のドラッギーな音が特徴的なオリジナティーを持った才能あるアーティストです。現にPoker Flat、Sino、7th Cityなどの老舗レーベルからもリリースされる程なので実力は推して知るべしですが、その実力を買われてか人気MIXCDシリーズのFabricに遂に登場。出だしから3〜4曲目辺りまででいきなり美しくも儚いテック系の曲でピークを迎える驚きの展開ですが、それ以降がTejada独自の不穏気な変態ミニマルが炸裂。ギトギトで毒々し怪しく光るシンセが入る曲が多めで、麻薬の泥沼に引き込まれるような中毒性の高いトラックが連発。気持ち良い状態を追い越して行き過ぎた感もあるドラッギーな状態で、ねちねちと暗黒の世界に陥ります。そこから終盤に向けては多少綺麗目のテック系に持ち直して、毒気が抜けて清涼感のある風が吹き込んできます。中盤の暗黒世界とは逆転した快楽的なエンディングが待ちわびていて、何とか救われた気持ちになれる表裏一体型のMIXCDですね。しかしながらやはりこれだけ強く印象に残るのは、やはりTejadaが自分の世界観を形成している証でしょう。またMIXCDなのに自分の曲を4割程も回していてエゴも感じるけれど、それだけ自分の曲に自信も持っているんですね。派手ではないけれど、スルメみたいな味わいのあるミニマル〜テック系のプレイでした。

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| TECHNO6 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Darren Emerson - Global Underground GU36 : Bogota (Global Underground Ltd.:GU036CD)
Darren Emerson-Global Underground GU36 Bogota
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プログレッシヴハウスのMIXCDシリーズとしては最長を誇るであろうGlobal Undergroundの最新作は、元Underworldと言う肩書きはもはや不要なDarren Emerson。Underworld加入以前からDJとしては活躍していたそうなので、ある意味ではDJが本業の今こそ彼の才能を感じられる時なのかもしれない。さてGUシリーズでは本作で既に3枚目となるのですが、以前のシリーズが比較的オールドスクールな曲も使用していたのに対して、本作では完全に現在のフロアモード。プログレッシヴハウス〜テックハウス、そしてミニマルなども取り入れてドラッギーにじわじわ上げてくるプレイ。クラブでは大ネタをプレイしまくっていたのでこのMIXCDでの渋いプレイはちょっと意外だったけど、これこそ彼のやりたい事なはず。お勧めはDISC2でオープニングの煌びやかなテックハウスで始まり、中盤のJosh Winkのミニマルアシッドでずぶずぶな展開に突入、ディープさと疾走感を伴いつつ終盤に入り、Joris Voornの"Blank"でドラマチックな終焉を迎えるのが良いです。最後は自身も関わった"Mmm Skyscraper...I Love You"でもう一度盛り上げて終わり。普段はさほどプログレ系は聴かないけど、最近はプログレもテクノもミニマルもみんな垣根が低くなって一括りでミックスされる事も多く、本作もそんな内容なので割と自分でも聴いていて違和感は感じなかったです。とは言いつつもまたセカンド・サマー・オブ・ラブやハシエンダを意識した様な懐かしめのプレイも聴いてみたい気がする。

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| HOUSE4 | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Maurice Fulton Presents Boof - Life Is Water For Gerbadaisies When They Are Dancing (Spectrum Records:RAJCD001)
Maurice Fulton Presents Boof-Life Is Water For Gerbadaisies When They Are Dancing
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一時期評判になっていたカナモリムツミとのユニット・MUでも活躍するMaurice FultonのBOOF名義のアルバム。Maurice Fultonは元々は大人気ハウスユニット・Basement Boysのメンバーでもあったらしいけど、ソロ名義のアルバムはそんな伝統的なハウスの枠組みから外れた独創性溢れる音が詰まっております。音的にはディープハウスがメインになるのだろうけど、リズムの切れが非常に素晴らしい。エッジが効いていてシャープなんだけど、かなり生っぽい音も使われているせいか臨場感のある音作りが特徴的。濃いファンクネスが溢れてきて、ぐっと手に汗握る熱い展開が繰り広げられます。それとは対称的に上物のシンセサウンドは透き通っていて気品が感じられたり、繊細な美意識に満ちていたり、Mauriceってこんなにロマンチックな人だったの?と思わせられます。大人の女の人の色香が漂う様なムードのある音なんだな。確かにマッドネスな黒い音ではあるんだけど、ヨーロッパ的な耽美な音もあって洗練されているんです。奇才ではあるけれど、一言で言うとセンスの良いハウスですわ。MoodymannとかTheo Parrish、Pepe Bradockなんかが好きな人にも、是非ともMaurice Fultonも聴いて頂きたい。

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| HOUSE4 | 00:20 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Joris Voorn - Balance 014 (EQ Recordings:EQGCD024)

Joris Voorn-Balance 014
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新次元…と言うのは言い過ぎかもしれないが、これが最新のテクノの形である事にもはや疑いはないだろう。世界各地、日本においても大人気となったJoris Voornの最新MIXCDはアルバム2枚に100曲ものトラックを使用した驚愕の内容。とは言えこのPCを使ったスタイル自体は、2001年のRichie Hawtinの"DE9"(過去レビュー)の時点で完成系を成しているので、実は最新であるとは言い切れない。が、このスタイル自体がテクノと言う世界に普及しているのは間違いない。各曲から一部分をパーツとして切り出し、それをPC上で細かにループ・エディットを繰り返し、本人が言うように"絵を描く"様な作業を繰り返すスタイル。全く異なる曲の一部が同じ時間・場所に存在する事により、全く異なる新しい音楽へと変容を遂げる進化。もはやこれはMIXCDと言うよりも、Jorisのオリジナルアルバムとさえ言える様な境地にまで達している。"Mizurio mix"は(比較的)アッパーでグルーヴィーなテクノ、ミニマル、テック系中心の内容で、しかしながら覚醒感を刺激するドラッギーさも感じさせます。対して"Midori Mix"はエレクトロニックミュージックをより幅広く吸収したフリースタイルな選曲で、テクノの中にディスコダブやバレアリック、ダウンテンポ、ジャズも取り入れられて開放感のある音が持ち味。どちらのミックスも各曲が自然に融解し、そして再度融合し、今まで違う世界観が繰り広げられ非常に興奮出来る内容でした。同じ事を既にやっているRichie HawtinのMIXCDに比べると、カラフルなのが特徴でこれはこれで素敵です。

ただ欲を言わせて貰うと、本作があくまでホームリスニング仕様である事。これは結局はクラブではプレイする事の出来ない内容だから。かつてJeff Millsがアナログを一時間に40枚程も矢継ぎ早に回していたプレイは、既に過去の物となってしまったのか?いや、そうではないと思う。そこには瞬間瞬間に生まれる独創性や閃きがあったはずで、あれにこそ僕は人間的な熱や魂を感じる訳で。だからJorisにも一枚位はコンピューターを使用しないで、クラブで再現出来る単純だけども爆発力のあるプレイが聴けるMIXCDを出して欲しいと言う気持ちもあります。テクノロジーが必ずしも全てを豊かにする訳じゃないんだ。

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| TECHNO6 | 00:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2009/02/20 Balance 14 Joris Voorn Release Tour @ Womb
今や大人気となったJoris Voornの新作MIXCDリリースに合わせて、彼が来日。が、新作MIXCDをネットで注文したものの、一緒に頼んだ他の商品が在庫取り寄せ状態の為、まだMIXCDが届いてないんだわ。全くもぅ〜、生プレイを体験する前に新作も聴きたかったのに。

それはそれで仕方ないので1時半にクラブに入るとDJ Wadaがプレイ中。低音をキープでぇ〜みたいな感じのミニマルな選曲が中心かな。メインアクトの為に盛り上げ役に徹していて、さすがベテランと言った感じ。しかし彼っていつもあんなモノトーンなプレイなのかしら?自分が今まで何度も聴いた限りでは、ストイックなプレイが多いね。もっと派手なDJ Wadaも聴いてみたいのだけど。

2時からお目当てのJoris Voornが登場。最初はいきなりノンビートの壮大な曲から始まり〜って盛り上がると思ったら、そっから4時位まではそんなにアッパーなテクノは回さずに微妙に地味な気がした、あくまで自分の中で。4時以降はどっかんどっかん上げてきた気がするけれど、殆どクラシックも回さなかったな…。"Incident"は勿論超大盛り上がりだったけど、他には"Spastik"とかそん位しか個人的にはぐっと来なかったな。うぅぅぅぅ〜ん、3年前のケンイシイと一緒にプレイした時に比べるとかなり地味じゃないかと。ベーチャンとかジェフミルズとかリルルイスとか回してなかったよね…。それだけが目的って訳じゃないけれど、個人的には自分と同世代のテクノで育ってきた彼に期待しているのは、やっぱりそう言う音なんですよ。何というかJorisもまだまだ若いんだから、そんなにベテランっぽく抑えたプレイなんかしなくて良いんじゃないの?もっとガッツンと攻撃的なプレイが聴きたかったよ。去年のWIRE前夜祭のプレイの方が遥かに楽しかったな。今日は正直な所、期待が大きすぎたせいかまあぼちぼちな感じでした。あとね、WOMB音小さ過ぎ。近隣のクレームがあるのかもしれないが、そんなのに怯えてパーティー開く位ならさっさと閉店して欲しい。散々な言い様だけど、まあ楽しい一夜ではあった。

■Joris Voorn-Balance 014

Joris Voorn-Balance 014
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| EVENT REPORT2 | 07:30 | comments(7) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/02/06 (FRI)
solfa presents MADeLIA @ Solfa
DJ : DJ NOBU, TRAKS BOYS, RAMA, CASHY

2009/02/07 (SAT)
root & branch presents UBIK featuring LUOMO @ Unit
Live : Luomo
DJ : Moodman, Hikaru, DJ Yogurt

2009/02/07 (SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue
Live : TRAKS BOYS

2009/02/10 (TUE)
GRASSROOTS×LOS APSON?×LIQUIDROOM presents 生き物万歳 @ Luquidroom(19:00〜)
Lineup : Shibata, THE HEAVYMANNERS, MASONNA ,ALTZ
高橋透, DJ NOBU, DJ Hikaru
Special Secret Live : ゆらゆら帝国

深夜喫茶♪ロスアプソン? @ LIQUID LOFT(24:00〜)
DJ : ヤマベケイジ, コンピューマ, 石原洋, ADaltz(Altz)

2009/02/10 (TUE)
World Connection @ Air
DJ : Kerri Chandler

2009/02/14 (SAT)
Makin' Love Mix vol.2 @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, L?K?O

2009/02/20 (FRI)
Balance 14 Joris Voorn Release Tour @ Womb
DJ : Joris Voorn, DJ Wada

2009/02/21 (SAT)
return of the super liquid-house of liquid- @ Liquid Loft
DJ : Takkyu Ishino, DJ NOBU, MOODMAN

2009/02/21 (SAT)
FRANKIE KNUCKLES @ ageHa
DJ : FRANKIE KNUCKLES -Long Set-

2009/02/27 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ Womb
DJ : Juan Atkins, Kentaro Iwaki
Live : Jimmy Edgar

2009/02/28 (SAT)
Kompakt Night @ Womb
DJ : Michael Mayer

2009/03/08 (SUN)
SYNCHRONICITY @ O-EAST
Live (MAIN STAGE) : 渋さ知らズオーケストラ, 曽我部恵一BAND, 犬式 a.k.a. dogggystyle, Tegwon, Anchorsong

DJ (3F DJ FLOOR) : Kentaro Iwaki, CALM, DJ YOGURT, L?K?O, Ko Umehara

取り敢えず耽美派演歌のLuomoに行って、生き物万歳→流れでLoftに留まるかAirでケリチャン。Loftは意外とラグジュアリーな雰囲気なので、何人かで行って飲んでぐだぐだするにはうってつけではあると思う。バレンタインはMakin' Love Mix vol.2だけど、このパーティーにこの時期一人で行くのは寂しいズラ…。でもまあ一人でもラブリーな音楽に包まれて、酒を飲めばきっとハッピー。ハハハ、バレンタインなど日本にあるの?でもチョコは好きだから、ギブミーチョコ!ギブミーガム! おくれよおくれよ兵隊さん!もしくは一緒にグラスルーツであそこを濡らしたい男女がいれば、一緒に行くかい?俺はノンケだってかまわないで食っちまう男ズラ。ヨーリスとHOLは連チャンでしんどいが、気合で両方行く。ホアンは仕事で行けない。パーティーいっぱい夢いっぱいな如月。
| UPCOMING EVENT | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ican - Pa' Mi Gente (Planet E:PLE65302-1)
Ican-Pa Mi Gente
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昨年のリリースのアナログですがデトロイトハウスの注目ユニットで、Planet-Eからの1stがヒットしたIcanによるPlanet-Eからの2作目。Los HermanosやGalaxy 2 GalaxyでもライブをサポートするDJ S2ことSantiago SalazarとEsteban Adameから成るこのユニットは、異質にも特にラテンハウスを前面に押し出しております。僕は何度も言っているのですが、彼等には注目しておいて損はないでしょう。本当に素晴らしいトラックメーカーであります。まずA1の"Pa' Mi Gente"は、男性ボーカルを取り込んだ郷愁の滲み出るラテンハウス。ちょっと懐かしさも感じさせつつも、ヒプノティックなシンセも使ったりしていてデトロイトっぽい面もあったり。力強くぐいぐいと引っ張られるリズムトラックと相まって、フロアではきっと盛り上がるトラックですね。A2はCarl Craigによるダブミックスですが、そんなに大幅には手は加えられてないですね。そしてB面の"Chiclet's Theme"は、パーカッシヴなラテンテックハウス。シンセストリングスをばりばり使っていかにもデトロイトなトラックで、G2Gとかの影響下にあると言っても過言ではないでしょう。Icanもそろそろシングルが溜まってきたんで、アルバムリリースなんかして欲しいですね。

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| HOUSE4 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/01/16 HORIZON presents HOUSE LEGEND ALFREDO again!! @ Unit
今回のUNITはALFREDOっつーバレアリックの伝説的なDJがメインだったみたいです。自分はALFREDOと言われても全く知らないので、今回はぐだぐだ飲んでぐだぐだ音楽聴く感じで遊びに行きました。でクラブ行く前に余りに暇すぎて、一人で恵比寿のBilly Barew's Beer Barに飲みに行く。まあここはベルギービールを扱ってるチェーン店では有名なのでわざわざ紹介しなくてもご存じでしょうが、ベルギービール以外にも世界各国のビールが揃っているので大変重宝しているバーです。今回はベルギーのローデンバッハグランクリュとチェコのピルスナー・ウルケルを飲みました。前者は樽で2年寝かした褐色のビールで、甘酸っぱくて不思議な味。後者はピルスナーの元祖として有名なビールで、美しい淡黄金色と共に爽やかな爽快感のある味で確かに美味しかったですね〜。しかし外国のビールは財布にダメージを与えるので、時々しか行けないのが残念であります。

適当に飲んだ後はUNITに突撃。と行ってもだいたいサルーンでぶらぶらしてた。最初のやけのはらが甘くてトロトロのダウンテンポを回していて、酒を飲んでいた自分にはとても心地良かったです。最近の自分は甘い・切ないモードと言うか、緩いのが体に染みこんでしまったようです。適当にALFREDOのプレイも断片的に聴きに行ったら、"The Man With the Red Face"やら"Jaguar(Derrick May Remix)"→"キング牧師の説法"→"Blackwater"とかかなりクラシック多用してて、アッパーに盛り上げてた気がする。聴けてなかった時間ではバレアリックなプレイをしてたの?でサルーンのDJ Yogurtも断片的に聴いていたけれど、テックハウス中心だったかしら?こちらもかなり盛り上がっていて、"Dreamin' (Satoshi Reconstructed Dubshell)"ではフロア爆発って感じ。その後のYAMADAtheGIANTはトライバルハウス中心で土着的だった気がするけれど、クラブで久しぶりに"Give It Up(Re-edit)"を聴いた。数年前まではこんな音が主流だったのに、今はミニマルばかりだよね。ミニマルはもう勘弁だよ、ソウルが無いよ。そして上でもかかった"The Man With the Red Face"がサルーンでもかかって大盛り上がり。最後は瀧見憲司のプレイをちょこっとだけ聴いたけど、ハウスの曲をピッチを落としまくってかけたり独特なプレイですね。とまあ本当にぐだぐだし過ぎて、無心で踊ってたパーティーでした。最近の自分は軟派なのでハードな音も聴きに行かないと、駄目だとも思った日。でも甘くて緩い、そんなモードに浸り中。
| EVENT REPORT1 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/01/16 (FRI)
HORIZON presents HOUSE LEGEND ALFREDO AGAIN!! @ Unit
DJ : Alfredo, Takimi Kenji, YODA

SALOON "Erection"
DJ : DJ Yogurt, CRYSTAL, やけのはら, YAMADAtheGIANT, ALF

2009/01/17 (SAT)
Bed making... @ Heavy Sick Zero
Act : L?K?O, G.RINA a.k.a. Goodings RINA, ユダヤ JAZZ, DJ Yogurt, 1TA-RAW, K.E.I

2009/01/23 (FRI)
Taicoclub Presents SO VERY SHOW! @ Womb
Live : Sleeparchive, Akiko Kiyama
DJ : Kaito a.k.a Hiroshi Watanabe, DJ Nobu

2009/01/24 (SAT)
Beatport 5th Aniversary @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2009/02/07 (SAT)
root & branch presents UBIK featuring LUOMO @ Unit
Live : Luomo
DJ : Moodman, Hikaru, DJ Yogurt

2009/02/07 (SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue
Live : TRAKS BOYS

2009/02/10 (TUE)
World Connection @ Air
DJ : Kerri Chandler

2009/02/14 (SAT)
DBS Presents 2009 "Dubstep Warz" Skream+Benga @ Unit
DJ : Skream, Benga, Goth-Trad, Yama a.k.a. Sahib

世の中が不安や悩みに包まれても、どぉんすとぉっぷざみゅ〜じっく!こんな時こそ必要なのは愛!と言う事でHeavy Sick Zeroのパーティーはブラコン・ナイトらしい。ブラザーコンプレックスじゃなくて、ブラック・コンテンポラリー。DJ YogurtはMakin' Love Set!をやる予定。つまりは愛のあるプレイ!ならば行かんでど〜する〜?ルオモのパーティーにもDJ Yogurt出るのね。ルオモたんは新宿リキッドのライブは愛と狂気が倒錯したライブだったけど、最近はどうなんしょ?きっとまた愛のある一夜を聴かせてくれるかい?ミニマル元坊主に愛は不要だが、ロングセットならたまには聴いてみたい。ケリチャンのDJは最先端のテクノロジーを駆使したプレイで、見た目的にもまじですげーよ。去年行った時はびっくらこいた。そしてハウス愛がある。
| UPCOMING EVENT | 00:05 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Deetron (Music Man Records:MMCD033)
Fuse Presents Deetron
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ふしゅ〜ぅぅぅぅぅ…(気の抜けた音)。何だろう、この焦燥感は…。ベルギーテクノ名物・Fuseの最新作を担当するのは、かつてIntecやPhont Musicからハードテクノ+デトロイトテクノな作風でヒット作を量産していたDeetron。彼が以前出したMIXCDはデトロイトとハードなトラックを高速で繋いでいくかっちょいー内容だったのだけど、新作はまあ時代に流されたと言うべきかミニマルやらハウス、テックハウス中心の気だるくディープな音が中心。う〜ん、どうなん?この変わり様?僕が時代遅れなのかな?一応フォローしておくと確かに元からミニマル系だと言う概念があるのであれば、素直に格好良いと思えるよ。ただDeetronにかつて期待していた物を求めていた人は、合わないのかな。速さは無くとも粘りのグルーヴはあるしDJとしての底力は感じさせるけど、Deetronの個性はここに感じる事は出来ないんですよね。古いシカゴハウスなりが回されてオールドスクールなムードがある点には救われましたが。

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| TECHNO6 | 20:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Kevin Saunderson - KS01 (Hi-note Music UK:66)
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ズンドコズンドコな懐かし目のトラックを多用したKevin Saundersonの素晴らしいMIXCDが何故かリイシューされております。元々は"Trust The DJ"と言うレーベルが多くの有名なDJにミックスCDを依頼してシリーズ化されていたんだけど、突如レーベルが倒産してしまった様なんですよね。まあとにかくそれらのシリーズの中でもKevinのシリーズは特に素晴らしいのですが、その第一弾は今聴くと時代を感じるハードでトライバルで、時にデトロイトのメロディアスなトラックを差込み、緩急自在のアッパーで疾走感に溢れた一枚となっております。"Remainings III"や"Rippin' & Dippin'"らのハードテクノ、"Diabla"や"Blackwater"や"Casa Cougat"などのデトロイトテクノ、そして一世を風靡したラテントライバルの"Love Story"などヒット曲多数とくれば、当然盛り上がらない訳がない。敢えてそんなに説明する必要も無い程に分かり易い痛快なテクノで、個人的には近年流行っているぬるいミニマルよりは断然こっちを気に入っております。勿論ディープで緩く効いてくるミニマルも悪くはないけれど、テクノって言う音は正にこんなKevinのプレイみたいなのだと僕は思うのですよ。派手なイコライジングなんかもかまして、ズンドコズンドコとお祭り騒ぎでえーじゃないかえーじゃないか。多くのDJがミニマル一辺倒になった今でも、Kevinはミニマルに傾倒せずに比較的スタンスを変えていないので安心出来るお方です。

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| TECHNO6 | 18:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Braincell - Mind Over Matter (Harthouse Mannheim:HHMA010-2)
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カリと言えばち○こじゃなくて、スウェーディッシュテクノ代表格・Cari Lekebusch。同郷のAdam Beyerに比べるとちょっと知名度的には劣りますが、ハードなテクノやエレクトロのトラックに関しては一貫したハードな美学があり、正にハードな男の為のハードなミュージックと言えましょう。ところで最近カリの運営するレーベル・H. Productionsの新譜を見ないなと思っていたら、なんとヴァイナルの販売は停止してMP3のみの販売になってましたとさ。これには泣いた、まさかカリのレーベルまでヴァイナルを辞めてしまうとは。そういやF-COMも新譜のリリースは停止らしいし、本当に寂しくなった音楽業界ですわ。俺はヴァイナルには金出すけど、わざわざMP3とかデータなんかには金は出さねーぞ。

愚痴ってもしょうがないので、カリの別名義・Braincellの新作でもどーぞ。輸入盤はかなり前にリリースされてたのですが、何故か日本には全然輸入されず結局日本盤が出たのでそれを購入しました。二度倒産し三度目の活動となったHarthouseからなのに輸入盤が入ってこないとは、新生Harthouseは余り規模が大きくないのかな?まあ逆にアンダーグラウンドな立ち位置に戻ったのであれば、それは評価に値しますが。で音的には確かにHarthouseらしさも感じられるトランシーなメロディーが特徴的なテクノで、ハードテクノは身を隠しブレイクビーツやエレクトロ、テックハウス、ミニマルなど雑食性の高い聴かせるトラックが中心でした。意外と言えば意外ですが、どれも違和感無く聴けてしまう辺りにカリの器用さが感じられ、決してただの気まぐれでやった音楽でない事は明白です。それに元々がハードな野郎なので、激ハードではなくとも揺ぎ無い芯のあるかっちりしたリズムは生きていて、従来のファンを裏切る事もないでしょう。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ Mark Farina - Mushroom Jazz Six (OM Records:OM315)
DJ Mark Farina-Mushroom Jazz Six
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マッシュルームジャズ、なんていかがわしく、そして素敵なタイトルなのか。これぞマークファリナがサンフランシスコにおいて開催してきたパーティー名であり、その空気をそのままパッケージ化したであろうシリーズMIXCDである。前作である5枚目が2005年リリースなので、3年も間が空いてしまった訳であるが年月が経ってもこのシリーズの良さは全く変わっていない。当ブログでもこのシリーズは幾つか紹介してきたが、本作もヒップホップファンなみならずハウスファンもジャズファンもダウンテンポファンにも間違いなくお勧めの一枚だ。トラックリストを見ても自分の知っているアーティストなんて全くいない程に自分はこの手の音楽に知識が無いが、しかしそれでもこのメロウでジャジーでヒップなダウンテンポは心をトロトロに溶かしてくれるのだ。人によっては全編緩すぎまったり甘ったるいと思う人もいるかもしれないが、僕個人的にはこれは酒でも飲みながらその豊潤なムードを楽しんで聴けば良いと思っている。スムースで丁寧なミックスには上品ささえ漂っているが、勿論ヒップホップのざっくりとしたビートもありリズミカルだ。しかしそれ以上に何よりも大人の余裕とか枯れた渋みを持ち合わせたDJなんだろう、マークファリナは。部屋のムードBGMに是非どうぞ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2008/10/04 CLASH39×STANDARD @ ageHa
昨日は都内各所で期待出来るパーティーが開かれていてどれに行こうか悩ましい状態でしたが、結局フランソワケヴォーキンとケンイシイの出演するCLASH×STANDARDに行ってきました。ageHaは去年の12月以来だしケンイシイも久しぶりだし、フランソワに至っては2004年の渚以来と言う事で、何もかも新鮮な状態です。しかし久しぶりにageHaに行ったらやはり遠いいなと言うのが最初の印象で、これじゃ確かに行く回数が少ない訳だと実感するのでありました。都内に大箱は作れないからしょうがないんだけどね。
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| EVENT REPORT1 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2008/10/04 (SAT)
CLASH39×STANDARD @ ageHa
DJ : Francois K., Ken Ishii

2008/10/04 (SAT)
Animismic ~Deep Spiritual and Organic~ @ Unit
DJ : Ron Trent, DJ Olive

2008/10/04 (SAT)
groundrhythm @ Air
Guest Live : Aril Brikha
DJ : Kaoru Inoue, Shutaro Tanizawa

2008/10/04 (SAT)
Double Force @ Seco Lounge
DJ : Nick the Record, Frederic Galliano

2008/10/11 (SAT)
TWO SENSES @ Air
DJ : Toshiyuki Goto, DJ Katsuya, Kazuaki Kawamura

2008/10/11 (SAT)
OVUM presents JOSH WINK @ Womb
DJ : Josh Wink

2008/10/12 (SUN)
HORIZON presents MADCHESTER NIGHT ~20 years from The Stone Roses~ @ Unit
DJ : YODA, Kenji Takimi, Sugiurumn

2008/10/12 (SUN)
Escape @ Air
DJ : Derrick May

2008/10/24 (FRI)
Awake @ Unit
LIVE : Exercise One
DJ : Oliver Bondzio, DJ Wada, HINA

2008/10/25 (SAT)
URBANGROOVE @ Seco Lounge
DJ : Frankie Feliciano, DJ AK
LIVE : Trans Of Life

2008/10/25 (SAT)
WOMBNOISE @ Womb
DJ : Anderson Noise, Ken Ishii

2008/10/31 (FRI)
Air Tokyo Presents Halloweeeeeen Party @ Air
DJ : Ken Ishii

WOMBはがさ入れが入ったそうで、もう流石に終焉の雰囲気を感じるな。そんなに好きなクラブでもないけれど、都内のクラブは本当にやばい状態だ。クラブ摘発より政治家とヤクザを摘発してください、警察は。クラブは悪くなんかないんです。ただ音楽好きが集まってるだけなんです。しかしYELLOWのオーナーが脱税してたそうで、移転→新規開店は難しくなるのかな。どうでも良いけれど4日(土)にイベントが固まり過ぎだよ!自分は久しぶりにケンイシイとフランソワが聴きたいので、アゲハに行きますが。
| UPCOMING EVENT | 09:45 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Jazzanova / Mr Scruff - Southport Weekender Volume 7 (SuSU:SUALBCD28)
Jazzanova / Mr Scruff-Southport Weekender Volume 7
Amazonで詳しく見る(US盤)
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最近連日飲む事が多くて胃がくたびれておりますが、特にベルギービールを飲む機会が多いです。最近の日本人は若者ほどビール離れが顕著な様で、どうも苦いから美味しくないとか言う意見が多いとか。自分は日本の苦いビールも好きだしそれに一度海外のビール(特にベルギー)を飲めば、ビール苦手の意識も一気に覆ると思うんですよね。海外のビールは日本のビールより多様性に富んでいるし、アルコールが高くて飲み応えのある種類もあったり、決してビールが苦いだけじゃ無い事を理解して頂けるはず。ま、難点はベルギービールは圧倒的に高額だと言う事だ。バーで飲めば1000円オーバーは当たり前なんで、基本はベルギービールを扱ってる酒屋で購入して家で飲む事が自分は多いです。

お酒の話はそれ位にして今日の一枚は、ハウスミックスCDの人気シリーズ・Southport Weekender。ミックスを担当したのはSonar Kollektivを運営するJazzanovaとNinja Tune所属のブレイクビーツを操るMr Scruff。自分は特に好んで両者の音楽を聴く事は無いのですが、今までこのシリーズは集めていたので今回も何となく購入。個人的にはJazzanovaのハウス〜ブロークンビーツ路線が気に入りました。ソナコレやInnervisionsの曲を中心に予想外にもハウスを多めに使用して、生音系からエレクトロニック系まで右往左往し、華麗さと耽美を伴ってドラマティックな展開を創り上げています。無難な出来と言えばそうなんですが、お洒落かつ踊れる洗練された音楽なんでお酒を飲みつつ聴きたい感じです。対してMr Scruffなんですが、ファンクやディスコ中心で自分にはちょっと合わなかったです。音源自体もかなり古いのが多かったからねー、ちょっと時代から外れてる印象でした。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
2008/09/05 (FRI)
SQ presents AGORIA WORLD TOUR'08 @ Unit
DJ : Agoria, R.i.v.e.r, Dr.Shingo

2008/09/06 (SAT)
FLOATRIBE @ Unit
DJ : Kaoru Inoue, Kentaro Iwaki
Live : Kentaro Iwaki×Toshizo×Nori

2008/09/12 (FRI)
PUBLIC IMAGE @ Mado Lounge
Special Guest DJ Set : First Transmission From Jeff Mills
Live : Ryo Murakami
DJ : Akr, Sisi, Zuyack

2008/09/13 (SAT)
MINUS CONNECTED #04 -PLUS8 SPECIAL
DJ : Adam Beyer, Akr

2008/09/19 (FRI)
Endless Flight @ Unit
Guest Live : Isolee
Live : Koss aka Kuniyuki
DJ : KZA, Toshiya Kawasaki

2008/09/19 (FRI)
In:Flame @ Air
DJ : RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho, DJ Sodeyama, Takuya

2008/09/20 (SAT)
NIXON presents "om:tokyo" @ Liquidroom
DJ : Mark Farina、J-Boogie、Anthony Mansfield、Groove patrol
Live : Samantha James

2008/09/22 (MON)
CHaOS @ Womb
DJ : Fumiya Tanaka, Zip

2008/09/26 (FRI)
AIR 7th Anniversary [01] @ Air
DJ : Ken Ishii, Kaoru Inoue, Ryota Nozaki, DJ Sodeyama, ☆Taku Takahashi

2008/09/26 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ Womb
DJ and Live : Jimmy Edgar
Live : De De Mouse
DJ : Kaoru Inoue

2008/09/27 (SAT)
WOMB Presents W @ Womb
DJ : Steve Bug, DJ Wada

2008/09/27 (SAT)
Directions @ ageHa
DJ : Funk D'Void, Osamu U

2008/10/04 (SAT)
CLASH39×STANDARD @ ageHa
DJ : Francois K., Ken Ishii

2008/10/04 (SAT)
Animismic ~Deep Spiritual and Organic~ @ Unit
DJ : Ron Trent, DJ Olive

久しぶりのジェフミルズ。2010年1月1日12:01AMに東京に帰還するらしいけれど、2009年〜2010年はカウントダウンで来日って事ですよね?それまではもうジェフは来日しないそうなので、今回は何としても行かないと。10月4日はフランソワ、ケンイシイ、ロントレントが被ってしまった。迷うなぁ…。
| UPCOMING EVENT | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2008/08/29 WIRE前夜祭 @ WOMB
WIRE前夜祭行ってきた。Secret Cinema & DJ Wada, Joris Voorn & Len FakiのBack 2 Backが目当てだったのと、WOMBの指紋認証の再登録が必要だったので、大雨の中頑張って出かけてきたよ。でも一次会二次会と飲んでから一人でバーでも飲んでたので、WOMBの中で半分以上寝てしまったよ。だからJoris Voorn & Len Fakiのプレイしか聴いてない。大雨のせいか激混みではなかったけれど、それでも混んでいると言えば混んでる状態。なかなか良い感じに盛り上がったパーティーだったと思う。JorisとLenのプレイはアッパーで猪突猛進、一点突破な躍動感に満ちた内容だった。ミニマルぽくもありながらソリッドなテクノで、派手と言うよりは渋い音が多かったです。中盤の"Losing Control"の狂気の声ネタで長く引っ張った所が、最高にかっちょ良かった。アシッドビキビキ最強です。アンコールはお祭りセットで、"Incident"→"The Man With the Red Face"→"Jaguar"と一転してかなり派手な内容。大ネタばかりでコッテリですが、名曲なので許します。取り敢えず短い時間ながらもいっぱい踊れたので、満足です。

■Fuse Presents Joris Voorn(過去レビュー)
Fuse Presents Joris Voorn
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(UK盤)
| EVENT REPORT1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Adam Beyer (Music Man Records:MMCD032)
Fuse Presents Adam Beyer
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ベルギーのテクノクラブ・Fuseが送るテクノミックスシリーズの最新作は、ハードミニマルからクリック・ミニマルに見事に転身したAdam Beyerが担当です。しかしかつてはPrimate RecordingsやDrumcodeなどから激ハードなテクノをリリースしていたベイヤーが、今ではCocoon、Wagon Repair、Plus 8などからディープでミニマルな作品をリリースしてるんだから、テクノと言うシーンにおいて音の移り変わりは全く予想出来ないですね。当然このミックスCDでもかつてのハードな展開は封印されて、今風のミニマルセットが中心。流石にこの手の音は溢れてきているのでともすればオリジナリティーを発揮出来ずに数多くの凡作に埋もれてしまう可能性もありますが、ベイヤーに関してはそんな事はなさそうです。かつてのハードな縦揺れグルーヴから腰にくる横揺れグルーヴに変わってはおりますが、引き締まった硬質なリズムトラックと相まって程良いノリを生み出しています。また派手な展開は無くモノクロームで廃退的な音ばかりで、それがかつてのハードな音の代わりとなってストイックな音を表現しているので、これはこれで格好良いと思います。現在のミニマル勢の中では割と好感が持てるテクノ寄りな音でしょう。

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| TECHNO6 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
2008/08/02 (SAT)
groundrhythm @ AIR
DJ : Kaoru Inoue, Tsukasa
Special Live : JEBSKI

2008/08/02 (SAT)
15 Years of King Street Sounds presents URBANGROOVE @ amate-raxi
DJ : Nick Jones
DJ/VJ : GODFATHER (高橋透/MOODMAN/宇川直宏)

2008/08/16 (SAT)
Air & Pussez! Presents DJ Yellow
DJ : DJ Yellow

2008/08/29 (FRI)
WIRE前夜祭 @ Womb
Back To Back DJ Set : Secret Cinema & DJ Wada, Joris Voorn & Len Faki

amate-raxiって元Simoonだよね。鈴木宗男がDJして話題になってた場所。しかし夏はあんまりクラブには大物来ないね。みんな大型フェスティバルに出ちゃうからでしょうか。大型フェスに出るのは構わないけれど、都内のクラブにも来て欲しいね。大型フェスだけでプレイするなんて手抜きの始まり。
| UPCOMING EVENT | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ican - Caminos Del Nino (Ican Productions:ICAN-004)
Ican-Caminos Del Nino
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Galaxy 2 GalaxyのライブをサポートするDJ S2=Santiago SalazarとEsteban Adameのユニット・Icanの、自身のレーベルからの4枚目。UR一派の中では珍しくもラテン系ハウスを押し進めておりますが、タイトル曲はラテンなヴォーカルとコズミックなシンセの絡みが熱く舞い上がる一曲。途中からはいるパーカッションも南国の情熱的な踊りを誘発し、血が熱く煮えたぎります。リミックスにはオランダからOrlando Voornが参加、こちらは原曲より図太いトラックに作り替えテクノ色を強めた内容。ざくざくと重いリズムトラックに変わっていて、原曲が更に格好良くなってます。またSantiago Salazarのソロ曲も収録されていて、これはブリブリとアシッディーなシンセが反復するミニマルトラック。テクノ・ハウスの両方面でDJが使い易そうな内容です。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Floatribe Mixed By Kaoru Inoue & Kentaro Iwaki (Rambring RECORDS:RBCS-2274)
Floatribe Mixed By Kaoru Inoue & Kentaro Iwaki
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代官山・Unitで隔月行われているパーティー・FloatribeのオフィシャルMIXCD。手掛けたのは勿論レジデントの二人、井上薫と岩城健太郎。どちらのDJもテクノやハウスだけに限らずアンビエントやチルアウト、生音系にも精通している音楽家なので、本作もリリース前から気になっておりました。まずは井上薫が手掛けた方ですが、普段のクラブでのアッパーなプレイとは異なり緩いグルーヴを保ったテックハウスが中心。例えるならパーティーの終盤で朝が近づいて来る時間、または徐々に夢が覚めていく様なモヤモヤとしたまどろみの時間、そんな時の心地良さが持続したムード。陳腐な言い方だけどキラキラと輝く光が降臨していて、もう多幸感に包まれて天にも昇る気持ちです。聴き終わる頃にはすっきり夢から覚めて、身も心もリフレッシュされるはず。対して岩城健太郎のミックスは何とも言い難い独特なプレイで、ミニマルやエレクトロハウスもあれば、太鼓どんどこなアフロや中近東の匂い漂うエスニックな物まで色々混ざっていて、恍惚や快楽を飛び越した混沌とした状態。半ば呪詛的なバッドトリップ感が涌いてきて、脳味噌ぐるんぐるんです。と思いきやラスト2曲でBorder Communityのトラックが続き、淡いサイケデリアが花開きようやく現世に引き戻されます。井上薫のミックスが昼間の音楽だとしたら、岩城健太郎のミックスは真夜中の音楽、そんな感じの対照的な内容で想像以上に楽しめます。実際のパーティー・Floatribeもこんな感じで格好良いんでしょうね、今度踊りに行きたいですな。

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| HOUSE4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kerri Chandler - Southport Weekender Volume 6 (Endulge Records:ENDRCD006)
Kerri Chandler-Southport Weekender Volume 6
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ハウス系MIXCDシリーズ・Southport Weekenderの6作目は、デジタルマシンによってソウルを生み出すディープハウサー・Kerri Chandlerが担当。このシリーズって今までは2〜3人のDJが一つのシリーズに参加していたけど、ケリーは何故か一人で2枚組みを製作。これはやはり別格と言う扱いなのか、しかし聴く方としてはボリュームがあるので結構大変。僕はケリーの図太いリズムとか哀愁漂うメロディーが好きなんだけど、本作はちょっと毛並みが違うかなと。まず普段ほどボトムは重くなくあっさりライトで、全体的に波が少ない平坦なプレイをしております。更に比較的近年の曲を意識的に回しているせいかクラシックと呼ばれるキラートラックが少なく、そのせいもあって更に普段より地味な印象が残ってしまいました。クラブだとガツーンと強いリズムとグッと来るソウルフルなプレイで踊らせてくれるのに、さすがに本作だと部屋のムードを温める位にしかならなそう。そんな感じで一枚目を聴き終えたら、二枚目はなんとか盛り返してあっさり感を生かしたソウルフルな歌物を中心に、生の質感が強いざっくりとしたハウスやらムーディーなハウスやらを増やしてきて、波に乗ってきた〜って展開。二枚めの方は序盤から盛り上がっていて、ケリーのソウル節を十分に堪能出来ました。何故か異常に値段が安いので、まあハウス好きは買っておいて損は無いでしょう。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Wada - Final Resolution (Sublime Records:IDCS-1026)
DJ Wada-Final Resolution
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日本が誇るブレイクビーツユニット・Co-FusionのDJ Wadaが、MIXCDと言うか新作と言うか、Co-Fuisonの楽曲を解体して再構築したアルバムをリリース。と言うと思い浮かべるのはRichie Hawtinの"DE9:Closer to the Edit"(過去レビュー)なんですが、それ以上に原曲が分からないレベルまで解体・再構築作業が行われていて、これは完全にオリジナルアルバムと言えるのでないでしょうか。元々はブレイクビーツなトラックを断片的にループさせている為、最近のミニマルなりクリッキーな感触もあるのですが、とにかく繰り出されるビートの多彩さにはびっくりさせられます。まるで幾何学的なアートまで昇華された感じの音楽。Co-Fusionでも緻密なブレイクビーツを聴けましたが、本作での仕事っぷりはビートに対してのオタクっぷりさえ感じられる執着ぶりです。ただ残念なのは余りにもビートの再構築作業にのめり込み過ぎたせいか、単純な踊れる爆発力、または血肉が宿った肉体感が失われていて、本作を聴いても素直に踊りたい欲求が湧いてこないんですわ。確かに編集作業の細かさは凄いなと認めはしますが、テクノなら何も考えずに踊れる事も大事だと思うのです。そこは残念な点ですが、本作はクラブでの丁寧で緻密なプレイを、ある意味新たな楽曲として変換して表現しているのかもしれないですね。それよりもCo-Fusionのニューアルバムはまだなんでしょうか、待ち遠しいばかりです。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Fabric 39 (Fabric:FABRIC77)
Robert Hood-Fabric 39
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元URのメンバーでありながら地味な人気で細長く活動しているRobert Hood。90年初期から殆ど変わらぬいわゆる旧体制のミニマルを貫き通す真の職人とも言えますが、今の時代に即しているかと言うと多分そんな事はないでしょう。そんな彼がFabricの人気MIXCDシリーズに引っ張られてきましたが、やはりここでも現在のミニマルとは一線を画すかつてミニマルと呼ばれていた音楽をメインに疾走感のあるテクノをばしばしと繋げております。変化球無しの直球勝負テクノで真っ向から硬質な音で攻め上げて、甘さ控えめどころか無糖位のストイックな展開。まあ途中でテックハウスになったりディープ目に行ったりはするものの、殆どぶれずにクールなテクノを聴かせてくれて個人的には一安心でしょうか。Jeff Mills、Pacou、John Thomas、そして自身の曲などミニマル好きな人の為のファンキーな曲が揃っているので、昔のミニマルが好きな人は聴いて損はないはず。ただやっぱり最近のテクノのシーンからは外れているし、今ミニマルと呼ばれている音楽とは全然違うから肌が合わない人には淡白に感じられるかもしれないですね。個人的には本作の様なミニマルが復権してくれると嬉しいのですが、それはまだまだ遠い先の話でしょうか。

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| TECHNO6 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Sven Vath - In The Mix : The Sound Of The Fourth Season (Cocoon Recordings:CORMIX007)
Sven Vath-In The Mix : The Sound Of The Fourth Season
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最近は仕事の都合で行きたいパーティーも行けない事が多く、結構ストレスが溜まり気味。幾ら生活の為に仕事が大事とは言え、自分の趣味が台無しになる様な仕事をしてたんじゃ何の為に仕事をしてるのかと気が重くなります。今年中には今の現場から平日日勤のみの現場に移らせて貰うように上司に懇願でもするかな。

GW前後に行きたいパーティは幾つかあるけれど多分行けなそうで、今の所行けそうなのがSven Vathが出るCocoonのパーティー位なんだよね。率直な意見としてSvenのプレイにはさほど興味が無いのでそこまで行きたい訳じゃないんだけど、これに行かないと他のパーティーには行けなそうだしなー。Svenのプレイはただ最近のヒット曲をぱらぱらと繋げるだけなので、矢継ぎ早で豪快なプレイやらミキサーをぐりぐり弄るプレイが好きな自分としてはそんなにSvenに好感を持ってないんですわ。Cocoonと言うレーベル自体も既に人気のある他のレーベルのアーティストの作品をリリースするだけだし。まあ流行に乗るのは上手いレーベルだとは思いますけどね。でもSvenが手掛けるこの"In The Mix"シリーズの4作目は、意外にも僕は好きだったりします。2枚組みで真夜中の熱狂的なプレイの"Mon"と昼間のアフターアワーズを意識したプレイの"Day"に分かれていて、どちらもメロディーがふんだんに使われた楽曲を多く使用しております。まっとうに4つ打ちを聴かせるだけではなく、ミニマルやダウンテンポやエレクトロニカ、果てはノリノリでロッキンな曲まで回してやたらとテンションの上げ下げが多く盛り上がりますね。特に"Day"の方はディープな雰囲気に元々トランス出身であった事を思わせる情緒的な快楽も滲み出ていて、耽美で狂おしい美しさを感じられるはずです。いまいち統一感の感じられないプレイではあるんだけど、快楽に落とし込むトランス感覚はSvenの得意とする分野ですね。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steve Bug - Bugnology 2 (Poker Flat Recordings:PFRCD16)
Steve Bug-Bugnology 2
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近年のミニマル隆盛と共に知名度を上げたPoker Flatのボス・Steve BugのMIXCD。既に結構な量のMIXCDをリリースしていて、本作は2006年にリリースされた物。彼のMIXCDはほぼ全部揃えているのですが、どの作品も淡々としていてクールなプレイが多いのが共通しています。リリースが増えるにつれてどのMIXCDも音が似通ってきているので、個人的にはもっと違ったプレイも聴いてみたくなってきたこの頃。だからと言って決して本作の質が低い訳でもなく、やはりミニマル系のDJでは安定したプレイでぼちぼちの質を保っております。ミニマルと言ってもただヒプノティックな音を追求するのではなくて、もっと肉体的と言うかリズムが直感的に体に来る感じのトラックが中心でしょうか。カチコチ系のパーカッションをベースに不安げで陰鬱なシンセがどろどろ入ってきて、ずーっと暗い夜道を彷徨う様なダークな展開で控えめに言っても派手は展開は無し。音数の少なさや不気味なベース音やら狂気を感じさせる雰囲気やら、そんな所にシカゴアシッドの影響なんかも感じたりしますね。事実他のMIXCDではシカゴハウスも回してますし。しかしまあ本当に地味と言うか淡々と冷たく、まるで能面の如く無表情なプレイですな。体感温度が下がりそうなひんやりとした音楽だね。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jesper Dahlback - Stockholm Mix Sessions 2 (Turbo:TRB60102)
Jesper Dahlback-Stockholm Mix Sessions 2
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DK、Lenk、Sunday Brunch、Svekなど20以上に渡る名義で活動し、テクノ、ディープハウス、エレクトロ、アシッドなど様々なジャンルの方面でヒットを飛ばす若き才人・Jesper Dahlback。Adam Beyerと共作している事からもJesperの作風はハードな物と決め付けていたのですが、以前にリリースしたMIXCDでは耽美なディープハウスを回していてびっくり!トラックリストにI:Cube、Metro Area、Luomo、Next Evidenceなどが名を連ねている辺りで想像は付くと思いますが、全編メロウで緩めなムードのディープハウスでこれが心地良いんですわ〜。ハウスと言っても黒さは殆ど無しで欧州産の洗練された上品な甘さが漂う内容で、がっつり踊るクラブ向けと言うよりはスイーツな大人が集まるラウンジ向けのラグジュアリーなハウス。勿論馬鹿にしてる訳じゃなくて、それ位アダルティーな空間を演出するのにはぴったりな音だと言う事です。なんでこれはお家で聴いても当然気持ち良い訳で、夜中にワインを用意して自己に陶酔しながら聴くのが一番の効果的な聴き方なんじゃないでしょうか。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tom Middleton - Renaissance 3D (Renaissance:REN40CD)
Tom Middleton-Renaissance 3D
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昨日に引き続き今日も大作MIXCDなので聴くのもレビュー書くのも正直しんどい。そんな作品を手がけたのは90年代の輝けるアンビエントシーンを築いたGlobal Communicationの片割れ・Tom Middleton。この人かなり多くのMIXCDを手掛けていて、まあ当たり外れがあるんだけど本作は当たりに属す内容だと思います。しかし本作を聴いて思うのは、もはやTomにGCの過去の栄光を求める必要も無く、アンビエント性が無くとも素晴らしいアーティストだと断言出来る事。本3枚組みCDではクラブでのプレイを意識した"Club"、彼のスタジオワーク集である"Studio"、そして彼のお気に入りの曲を集めた"Home"とそれぞれコンセプトを明確にし違った内容を楽しめる物になっています。

まず"Club"、DJプレイを意識しているだけあって4つ打ちでグルーヴィーですが、結構ハウスビートが強めでスムースなプレイは心地良いですね。透明感、恍惚感に溢れたテックハウスを多めに使用し、上げもせず下げもせず比較的緩やかな波を作りながら舞い上がる様なプレイ。勿論クラブで聴いても絶対気持ち良いのだろうけど、部屋の中で晩酌しつつ聴いてもうっとり出来る内容ですよ。

対して"Home"ではTomの好きなようになんでもかんでもごちゃ混ぜなプレイで、テクノ、アンビエント、ダウンテンポ、ブロークンビーツなどが一つのミックスの中に存在しています。全く統一感の感じられないプレイですが、これはTomにとって思い入れのある曲や特別な意味合いを持つ曲を選んだ為でしょう。哀愁じみた懐かしさが沸いてくるメロウな内容で、チルアウト的な感覚で受け入れられると思います。

そして最後は彼の作品やリミックスワークを収録した"Stuido"ですが、アルバムリリースの無いCosmosやThe Modwheel名義での曲が収録されているので、大変嬉しい内容ですね。しかしここでの彼の仕事を聴く限りだと既にアンビエントには心あらずと言った感じで、アッパーでキャッチーなハウスが最近の彼の作風なんでしょうかね。内向的だったGCから比べると全く正反対な外向的かつオプティミスティックな音は少々戸惑いも感じますが、美しいシンセの使い方などは昔と変わらず今も冴えています。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Luke Slater - Fear And Loathing (React:REACTCD210)
Luke Slater-Fear And Loathing
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2月18日のエントリでLuke Slaterの話が出てきたので、久しぶりに彼の魅力が味わえる全盛期の頃のMIXCDを聴いてみました。とにかくLuke Slater、もしくは別名義のPlanetary Assault Systemsと言えばゴリゴリぶっ太くワイルドな音を聴けるハードな野郎と言うイメージがありまして、昔はまじで好きでした(ハード路線を逸脱した近年は好きじゃない)。オリジナル作品がそうでありますからDJプレイも例にも洩れずかなりハードで、男気なり根性なりを感じられるDJでした。2001年リリースである2枚組の本MIXCDもやはりハードな展開が貫かれ、気合いを注入したい時にはぴったりな内容であります。

まずは一枚目、Jeff Mills、Ben Sims、Player、Regis、James Ruskinなど今となってはなんだか懐かしささえ感じる一昔前のハードなお方達のトラックがずらり。スピード感、重量と共に一級品でとにかく一直線にガツンガツンなプレイが聴けるのですが、不思議と粗雑さは感じないですね。確かに音は荒々しいのですが、乱暴にミックスするのではなく丁寧にミックスしている様でワイルドな中にもまとまりがあります。トライバル、ミニマル、ハードテクノなどが渾然一体となり肉体をしばきあげる好内容ですね。

対して二枚目ですが、こちらはスピード感よりも重厚さ、そして深みを感じさせる意外な内容です。ハードテクノもミニマルも確かに使われているのですが、勢い一直線ではなくドスンドスンと揺れが生じる重みがあり横揺れ系のグルーヴィーな展開ですね。ぶりぶりベースなエレクトロも出てきたり、渋みの効いたファンキーな音も聴けて全く予想していなかった意外な内容ながらも、じっくり聴き込めるミックスです。一枚目の激ハードな音の後に、二枚目のちょい緩めの音が来ると良い感じでアフターケアになりますね。

しかし久しぶりにこの様なハードなテクノを聴くと、やっぱりハードテクノって痛快で格好良いと思います。なんで最近は全く人気が無いんでしょうね?

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| TECHNO5 | 07:30 | comments(7) | trackbacks(1) | |
common ground recordings presents FLORIA (Common Ground Recordings:XQEB-1001)
common ground recordings presents FLORIA
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久しぶりにハウスミュージックのコンピレーションを購入。common ground recordingsと言う日本のレーベルの再始動に合わせて、JoiやJoe Claussell、Nature Soul、Agora Rhythmらの曲を一挙に収録した記念碑的作品。ここでの目玉は既に7インチで話題になっているH.Garden and Joiの"Gentle Rain"をJoe Claussellがリミックスした作品。7インチの方ではビートレスでアンビエント風のリミックスでしたが、CD盤では爽やかに突き抜けるパーカッションが心地良いフロア仕様のリミックスになっております。Spiritual LifeからSacred Rhythmに移行して以来Joeさんの作風はフロアを離れていた気もしますが、やっぱりフロア仕様の踊れるトラックも作れるんじゃないですか。またJoiの神々しいまでのファルセットボイスは余りにも美しく、郷愁に溢れた楽曲と相まって涙を誘ってしまいます。Agora Rhythmは本コンピの中では異色でかなりテッキー、音としては最近のIbadan直系ってな感じでしょうか。幻惑的なシンセフレーズが恍惚感を誘いますよ。そしてIbadanからかつてEPをリリースしたDJ Katsuya率いるNature Soulも、テッキーな曲とソウルフルなハウス曲を収録。寡黙なアーティストですが良い塩梅でテクノとハウスを掛け合わせていて、早くアルバムをリリースして欲しいアーティストの一人です。また他のアーティストもブラジリアンやらソウルフルなハウスやら有機的なハウスが多く、そのどれもがキャッチーで聴き易いハウスコンピだと思います。敷居を低く設定してあるのでハウス入門としても良さそうですが内容が薄い訳ではなく、ハウスにどっぷりはまっている人も納得出来るような安心印のアルバムですね。

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| HOUSE3 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Dave Angel - 39 Flavours Of Tech Funk (React:REACTCD130)
Dave Angel-39 Flavours Of Tech Funk
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中古5枚1000円で買った内の一枚、Dave AngelのMIXCD。テクノシーンで「あの人は今!?」をやったら真っ先に名前が挙がりそうな位最近は落ち込んでおりますが、10年以上前は当時隆盛を誇っていたR & Sや自身のRotationからヒット作を量産してたんですよね。デトロイトテクノにまんま影響を受けたファンキーでエモーショナルな作風は、本当に才能を感じさせてたのに最近の低落っぷりと言ったら目もやれません。それはさておき中古で安かったからこの2枚組MIXCDを買った訳だけど、どうも聴き所に欠ける作品ですね。BPMはそこそこ早めでファンキーなテクノを集めているんだけど、ミニマルテクノ程の反復に因る高揚感は感じられないし、かといって一気に爆発するようなピークも見受けられないし、なんか全てにおいてどっちつかずな作品だなと思います。また音自体がどうも薄っぺらくて重みが感じられないので、家で聴いていても全く迫力が無いのは致命的ですな。しかも10年前の作品と言う事を差し引いても古臭すぎる音。折角エモーショナルな作風が得意だったんだから、それを生かしてDJして欲しかったですね。

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| TECHNO5 | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dominik Eulberg - Bionik (Cocoon Recordings:CORCD015)
Dominik Eulberg-Bionik
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以前から出る出ると言われていたのにずっと延期していたDominik Eulbergのニューアルバム。今まではTraumからのリリースだったのに、今作では遂にCocoonから出ちゃいましたよ。自分はそこまでCocoonは好きでもないので多少の不安はあったのですが、意外とDominikとCocoonの相性は悪くないかもしれない。Cocoon独特の虚ろなトランス感覚みたいなのは、Dominikの中毒性の高いトリッピーな音と相乗効果を発揮するのかな。しかしミニマルハウスにおいてRicardo VillalobosやLucianoと並んで評されるDominikだけど、本作を聴くともはやミニマルなのか〜?と首を傾げたくなる。だって展開はかなり広がっているし、メロディーの差込もかなり多いしね。Villalobosなんかは徹底的にリズム重視でアフリカンと言うか土着的なミニマルを突き進んでいるけれど、それに比べればDominikはかなり派手だよ。でもだから逆に家でアルバムとして聴くと展開があって聴き易い訳で、本作のヒプノティックで恍惚感を誘うトランシーな音は嫌いではないです。曲調もミニマルからジャーマンアシッド、Adam Beyerよろしくないびつなクリック、そして淡いサイケデリック感を感じるBorder Community風の曲まで随分と幅が広がってきてるね。Cocoonからのリリースだから幾分かは派手にしたのかもしれないけど、もうちょっと曲調は統一した方が良い気がするな。

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| TECHNO5 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2007/12/15 ageHa 5th Anniversary Bash : Clash 29 @ ageHa
前日飲みすぎたせいで頭痛や倦怠感も収まらないと言うのに、ゲストが当たって無料で入れると言う事でアゲハのテクノイベント・Clashに行って来ました。日本人アーティストばかりを集めたテクノオンパレードのお祭り的なイベントだったので、元々はそれ程行く気もなかったんだけどやっぱ無料だと折角だからと言う感じでついつい行ってしまう訳だ。でもイベントがイベントだったので現地では入り口で結構並んでいて、中に入ってもセキュリティーの所で更に並んで、ageHaはとにかく行くまでと入るまでが面倒でしょうがない。
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| EVENT REPORT1 | 23:45 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Ican - Division Del Norte E.P. (Ican Productions:ICAN-003)
Ican-Division Del Norte E.P.
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最近活動が活発なデトロイトのIcan(Santiago Salazar+Esteban Adame)の最新作。今回は二人の共作ではなくて、互いのソロトラックを収録。どちらの曲も既にSantiagoことDJ S2がDJで頻度に使用していたので内容は知っておりましたが、やはり良い曲を創る人達ですね。まずEsteban作の"Maravilla"、こちらはラテンぽいリズムに煌めく上物シンセを載っけた華麗なテックハウス。上品だけれども力強いグルーヴもあり、出来は上々。そしてSantiagoの"Plastic People"は、ファンキーなボイスサンプルを多用した透明感のあるテックハウス。こちらもクラブで聴いたら非常に盛り上がりそうな出来。どちらもLos Hermanosなどが好きな人には相性ぴったりの曲で、やはり今後も注目するに値する存在であります。

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| HOUSE3 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Deepburnt Mixed By Frankie Valentine (R2 Records:R2CD002)
Deepburnt Mixed By Frankie Valentine
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Frankie Valentineはロンドン生まれのDJ/アーティストで、既にDJ業は20年以上に渡るベテランだとか。アーティストとしては生楽器を多用したオーガニックでジャジーなハウスを作っていて、中堅所として活躍しているようです。まあ彼に関してはさほど知識を持ち合わせていなかったのですが、このMIXCDはジャケットが素敵だったので何となく購入。選曲はDennis Ferrer、Sylk 130(King Britt)、Metro Area、Osunladeなど黒系のハウスを感じさせますが、実際に聴いてみるとそこまでどす黒いファンキーさを感じる訳でもなく、むしろしっとり来るメロウな展開が待っています。一応ディープハウスと言う区分けにはなりそうだけど、汗かく程濃厚でもないし適度な軽さ加減があって爽やかな空気が心地良いですね。彼の生音志向はDJにも出ていてオーガニックを感じさせる音が、より爽やかさや軽やかさを強調しているのだと思います。

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| HOUSE3 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ican - A Quien (Planet E:PE65286-1)
Ican-A Quien
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さて一つ前の記事でCarl Craig関連の作品を紹介したので、今度は彼が運営するPlanet EのレーベルからEPをどうぞ。このIcanはLos Hermanosの一員でもあるDJ S2ことSantiago SalazarとGalaxy 2 Galaxyのライブでキーボードを担当しているEsteban Adameから成るユニットで、UR関連の中ではかなりハウス傾向の強い人達です。DJ S2は最近はリミックスやらオリジナル楽曲でも良い仕事をしているのでそれなりに注目されてきておりますが、特に大ヒットした作品が本作なんですよね。Planet Eからのリリースでありながら最近の流れに反したラテンハウス満載ですが、適度に流麗なシンセとか乾いたパーカッション加減など音の選び方は上手いです。B面の"Cambio"は特にお勧めで、ラテンとテックハウスが混ざり幸福感が漂ってきます。Los Hermanos系の曲が好きな人は要チェックです。

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| HOUSE3 | 16:15 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ben Watt & Ivan Gough - In The Mix 2006 (inthemix.com.au:ITMCD002)
Ben Watt & Ivan Gough-In The Mix 2006
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最近めっきり作曲家としての活動を行わずDJに没頭しているEverything But The GirlのBen Wattと、オーストラリアのハウスDJ・Ivan Goughによる2枚組MIXCD。前者はかなり有名なんで知っていますが、後者は誰って感じ?Benさんに関しては毎年自身のレーベル"Buzzin' Fly "のコンピレーションMIXCDをリリースしているので、MIXCD自体に特に新鮮味を感じなくなってきました。音も現在のシーンに沿ったミニマル、エレクトロハウスなどの恍惚感を重視した選曲で、レーベル初期のカラーであるディープハウスの面影は余りないですね。流行を掴むのが上手いと言うべきか尻軽なのかは置いといて、すっかりクラブでのトランス感覚を意識したプレイはもうBenさんがDJ業にも慣れたと言う事なんでしょう。対して初耳のIvanの方はヒット曲も織り交ぜたテクノ、ハウスを横断する選曲。Benの方に比べると癖があり上げ下げが大きく派手目で、自分にはそこまでツボに来ない。ややエレクトロハウス色が強く流行のど真ん中を行っていますが、流行の中では没個性的で何かもう一つ欲しい所ですね。

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| HOUSE3 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jori Hulkkonen - Helsinki Mix Sessions (Turbo:MARCD00122)
Jori Hulkkonen-Helsinki Mix Sessions
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昨日久しぶりにデトロイト系のイベント行こうと思ったら夕飯食べた後に爆睡して、起きた時には今日の10時…。定職に就いて早寝早起きになり、また歳をとって夜の生活がしんどくなってきてます。でもやっぱクラブは昼間より夜中の方が気分的に盛り上がるだろうから、これからもがんばってクラブには行きたいと思います。

そんなこんなで今日は暇なので昼間からビール飲んでMIXCDを流しつつ、ぐだぐだとした時間を過ごしています。また暑さが戻ってきたのでゆるゆるな雰囲気がもってこいの一枚は、F-Communicationsからのリリースでも活躍する北欧のディープハウサー・Jori Hulkkonenの手掛けたMIXCD。彼のオリジナル作品は透明感のある綺麗な音とデトロイトの叙情性を持ったアーバンなディープハウスが中心で、ゆったりしんみりとした音が心地良いです。しかしこのMIXCDは意外な事に序盤はパーカッシブなハウスが多く、US系ブラックミュージックに根ざした黒さを幾分か感じさせます。でもUS本場ほどねちっこくもなく軽くさらっと流れる展開で、必要以上に熱くならない所が北欧系なのかしら。また終始耽美なメロディーラインがなぞられていて、透明感と深い空気感にぴったり溶け込んでいますね。なんだかんだ最後まで聴けばやはり彼の洗練された北欧系の雰囲気は損なわれていない事に気付いて、いつの間にか自分の部屋はお洒落な感覚に包まれていました。うむ、お酒がぐいぐいと進みます。

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| HOUSE3 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joel Mull - The Observer (Harthouse Mannheim:HHMA007-2)
Joel Mull-The Observer
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すっかり忘れていましたが8/24の時点でこのブログも4年目に突入。今後もテクノを中心にハウスやクロスオーバー系、ロックやエクスペリメンタルな物まで色々紹介出来る様に頑張りたいと思います。でも自分の歳を考えるとCD買う量は控えて、貯蓄を増やしていかないとなと危惧を感じたり…。

さてAdam BeyerやCari Lekebuschと並ぶスウェーディッシュテクノの重鎮・Joel Mullの久しぶりのアルバムが遂に届きました。予約注文してたのに発売日からほぼ2ヶ月経ってから入荷って、どんだけ出荷量が少ないんじゃと。しかもHarthouseからのリリースなんだけど、確かHarthouseって潰れたんじゃなかったっけ?よくよく調べるとある会社が買い取ってレーベルを復活させたらしく、意外と好調にEPをリリースしているみたいです。それはさておきこのアルバムはテクノアルバムとしては、しっかり通して聴ける内容で予想以上に良い感じ。自分の中ではJoelって前述のベイヤーとかカリレケの一味で比較的ハードな路線を突き進んでるかと思い込んでたのですが、これを聴くと意外にも情緒豊かなテックハウスとかにも長けてるのかなと。本作はテックハウスとまでは行かないけれど、うっすらと透明な上物が綺麗に入っていて更に昨今のクリック/ミニマル路線を取り入れた音だと思います。テックハウスみたいに滑らかな流れはなくて、むしろクネクネとうねりのあるリズムが特徴的で番長ことFumiya Tanakaが好きそうなグルーヴがありますね。かと言って番長程地味では無くて、メランコリーなシンセのラインが軽く効いているからデトロイトテクノとかが好きな人にも受けますよ。そういえば去年のDrumcode Nightでもベイヤーとカリはゴリゴリのハードテクノだったけど、Joelだけは滑らかでハウシーなテックハウスをプレイしていたっけ。

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| TECHNO5 | 09:20 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/09/14 (FRI)
SAL BY CORROCHE PRESENTS CROSS MOUNTAIN NIGHTS THE 6TH ANNIVERSARY @ WOMB
Guest DJ : Adam Beyer
DJ : Torsten Feld
LIVE : Dr.Shingo

2007/09/14 (FRI)
Kompakt Night Meets Stefan Marx Exhibition At Beams T Opening Party &
Supermayer First Album Release Party @ YELLOW
DJ : Superpitcher, Toshiya kawasaki
LIVE : Lawrence, Code E
Lounge DJ : Kaito, Lawrence

2007/09/16 (SUN)
Mutant Disco @ Club Wedge
DJ : DJ S2 a.k.a. Santiago Salazar, KZA
Support DJ : MATSUSHIMA, chack

2007/09/21 (FRI)
VADE @ WOMB
DJ : Ben Sims and more...

2007/09/22 (SAT)
Directions @ ageHa
Arena DJ : Laurent Garnier, DJ Wada
Water Bar DJ : Ken Ishii, DJ Yama
Tent DJ : Kenji Takimi, Force Of Nature

2007/09/22 (SAT)
Runch @ UNIT
GUEST DJ : Daniel Bell
GUEST LIVE : The Suffragettes
DJ : Yoshiki, Yone-Ko

2007/09/23 (SUN)
Jerome Sydenham Nagano Kitchen Release Party @ YELLOW
DJ : Jerome Sydenham, Hideo Kobayashi
LIVE : Hiroshi Watanabe a.k.a. Kaito
Lounge : Toshiyuki Goto

2007/09/29 (SAT)
Public Outburst Laurent Garnier Tour @ YELLOW
LIVE : Laurent Garnier(maestro)+Benjamin Rippert(keyboard)+Phillipe Nadaud(saxophone)
DJ : DJ Alex From Tokyo

2007/10/07 (SUN)
Deep Space @ YELLOW
DJ : Francois K.
SPECIAL GUEST LIVE!

2007/10/12 (SAT)
vendor & BAL Presents ON THE FLOOR @ UNIT
DJ : Theo Parrish
LIVE : The Recloose Live Band, CRO-MAGNON
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Nagano Kitchen (Apt.International:APTI-4001)
Nagano Kitchen
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年々ジャンルの壁が低くなっている。例えばハウスとヒップホップが一夜の内に繋がれ、ある夜はテクノとドラムンベースが混在し、プログレッシヴハウスはテクノに歩み寄り、テクノだかハウスだか区別出来ない曲も多数ある。聴く側の耳が肥えてきたのかアーティストの懐が深くなってきたのか、とにもかくにも音楽シーン全体において他ジャンルの優れた点を吸収し各シーンは存在している。そして長野キッチン…って一体誰だよと思いますが、実はスピリチュアルハウス一派のJerome Sydenhamとサンフランシスコのアーティスト・Hideo Kobayashiから成るユニット。Jeromeの方は皆様ご存じIbadan RecordsのボスでKerri ChandlerやJoe Claussellと共に生音志向のディープハウスを切り開いてきたパイオニアで、最近はMIXCDや自身の作品でもかなりテクノ寄りになっていてジャンルの壁を越えた一人だ。そしてHideoはと言うと西海岸ハウスに影響を受けた日本人アーティストで、ネットで調べた所によると10枚程EPをリリースしている様ですが詳細は分からん。まあこの二人が長野で料理をして、飲んで、食べて音楽制作をしたから長野キッチンなのだ。

まー前置きは長くなったけれど、本作は事前の情報通りかなりテクノ寄りのハウスになっている。初っぱな"Destination Nagano"では硬質なリズムに幻想的なシンセリフが被さり、長く続く陶酔感はディープ目のミニマルテクノみたいな感じだ。2曲目の"Asama"も永遠と繰り返す同じシンセリフがやっぱりミニマルテクノみたいで、どうやらJeromeが本気でテクノに取り組んでいる。かと思いきや空一面に広がっていくかの如く開放感のある"Finding Kinoko"みたいなテックハウスも有るし、"No Traffic In Nagano"はシカゴハウスみたいにワイルドで不穏な空気が漂っている。元々Jeromeの作風はメロディーを大切にした物が多かったので、ディープなテックハウスにもそういった物が上手く生きていて、多少作風が変わってもそんなに違和感は感じないね。またテクノ寄りの音を上手く引き出したのはどうやらHideoの技量らしく、これならまたコンビを組んで欲しいなと思わせる内容だ。全体的にテクノの電子的な音が前面に出たせいか、普段よりは黒さは控えめなのでそこは弱点とも言えるかもしれないが、その分覚醒感が強いのでこれはこれで良しとしよう。

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| HOUSE3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Marco Bailey - Live In Ageha Tokyo (MB Elektronics:MBELEK035)
Marco Bailey-Live In Ageha Tokyo
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人は何故過ちを繰り返すのだろうか。もう買うまいと決めていたMarco BaileyのMIXCDを、またもや惰性で買ってしまいました。ベルギーのルードボーイことMarco Baileyは90年代から活躍するハードテクノ野郎なんですが、ここ数年はシーンのクリック化に合わせて彼もクリックやらエレクトロ色を増やしていき、今では過去のハードっぷりが殆ど見られなくなっています。中にはAdam Beyerみたいに上手くクリック方面に転向して活躍している人もいるけれど、大半はそこまで過去の経験とその転向が結び付いてないケースが多いのが実状だと思います。では2007年2月10日のageHaでのDJプレイを収録した本作はどうかと言うと、やっぱり低音シンセがブリブリばかりのエレクトロハウスばかりで激ハードな展開がないじゃないか〜。ミニマルでは無く展開は多いし享楽的で下品じみたシンセがモロ入っていて、やっぱり自分がマルコベに期待しているのとは程遠いな。メロディーが比較的多く導入されているからハードミニマルより一般的には聴き易いんだろうけど、以前のハードっぷりを知っているだけにその落差にはついて行けません。やっぱりズンドコハードなリズムにファンキーなパーカッションを被せたトラックを矢継ぎ早に繋いで、直球勝負で甘さ無しのハードテクノを聴きたいですよ。誰も彼もが同じ向きを向いている最近のシーンは正直痛々しく、最近ではエレクトロハウスだかクリックだか訳の分からん流行はさっさと終われと思っている次第であります。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Renaissance Presents Nic Fanciulli Vol.2 (Renaissance:REN31CD)
Renaissance Presents Nic Fanciulli Vol.2
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前職を辞めて一ヶ月、その間に久しぶりにPCゲームをしたりハローワーク通ったりお家で昼寝をしたり、なかなかグダグダな生活を送っていました。がやっと新しいお仕事が決まり、これからは責任を持って社会人としての生活を送る事になります。最初の内は研修期間だろうと思われるのでそこまでは忙しくないと思うのですが、その後はIT関連なので時間も不規則になり多忙な予感がしています。まあこのブログも多少ペースは落ちる可能性が高いけれど、マイペースでがんばるぞっと。

今日は昨日に続きプログレッシヴハウスのMIXCDで、担当はUKプログの新星・Nic Fanciulli。自分は全然彼に関しては知らないのですが、MIXCDの中で自分の好きな曲が使用されていたのでついつい買ってしまいました。"Early Doors"と"Late Night Floors"と言う風に2つの異なるコンセプトで選曲をされていますが、まずは"Early Doors"から。日が変わる前のクラブをイメージしたと思われるタイトルですが、確かにそこまでアッパーではないしむしろラウンジなどで軽くBGMとして流れる位の耳当たりの良い内容だと思います。透明感に溢れ身も心も軽やかにお酒の進みそうな音ではあるんだけれども、ちょっとビートが弱いかなと…。自分の中でプログレッシヴハウスと言うと、徐々にエネルギーを溜めて終盤に上げて行く強烈な4つ打ちが好きなので、物足りなさが残るかな。しょうがねーなーと思いつつ"Late Night Floors"を聴いてみると、こちらは最初から滑らかな4つ打ちが鳴っています。しかしこの人の選曲って良くも悪くもメロディーの起伏が多く、MIXCDなんだけれども一つの世界に統一されてないのですね。例えば他のDJだと色んな楽曲を使っても見事に調和の取れた世界観を創り上げるけど、この人の場合MIXじゃなくてコンピを聴いている気持ちになってしまうなぁ。流行のエレクトロハウスっぽい音や綺麗目の音も入れたりしてそつはないけれど、なんだか全体的に緊迫感が持続しないのは何故?比較するのは可哀想だけれども前日紹介したHernan Cattaneoに比べると、Nic Fanciulliはまだまだと思わざるを得ない出来ですね。自分が聴きたかったFunk D'Void(=Francois DuBois)の新曲は予想通り素晴らしかったです。

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| HOUSE3 | 21:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2007/06/23 SQ presents Joel Mull @ UNIT
最近めっきりWOMBには行かなくなりUNITへ立て続けに行っているマチュでございます。WOMBはどんな面子が来ても異常な位混むので正直あんまり好きじゃない(クラブの雰囲気も客層も)のですが、UNITはそこまで客層も悪くないし激混みになる事も少ないので居心地が良いです。しかもWOMBに比べて渋めのイベントが多いので、尚更良いです。で今回はスウェーディッシュテクノで活躍するJoel Mullがライブを披露との事で、2週間前に続きまたUNITへ行ってきました。
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| EVENT REPORT1 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marco Carola - Fabric 31 (Fabric:FABRIC61)
Marco Carola-Fabric 31
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イタリアのハードミニマリスト・Marco Carolaの初のMIXCDは、ロンドンの重要なクラブ・Fabricのレーベルからのリリース。このMIXCDシリーズは総じて質の高い盤が多いのですが、本作はかなりがっかりした久しぶりのハズレです。Marco Carolaと言えば元々はハードかつパーカッシブなミニマルテクノを得意としていて、フロアでもがんがん使えるトラックを量産しまくる安全印なアーティストだったのですが、クリック全盛期の近年はAdam Beyerにも負けじとクリックをハードな作風に落とし込み上手く流行に乗った感もあります。Questionシリーズはバキバキでファンキーな音が格好良いし、Do.Mi.No.シリーズは一躍クリック+ハードな作風のトップに躍り出た画期的な作品だったはず。本作もそんな作風を期待していたら、確かにクリッキーではあるんだけれども気合いが全く入ってないじゃん!間のあるリズム、カチコチのパーカッションは確かにファンキーではあるけれど、終始ローテンションでのっぺりした展開は全く以てつまらない。ディープと言うにはそこまで空間を感じさせる音も少ないし、ミニマルではあるけれど上り詰める高揚感も感じられないし、聴き所はどこにあるのか本人に問いたい。これが本当にDo.Mi.No.シリーズをリリースしていた人のMIXCDなのかと疑いたくなる位ですな。せっかくハードミニマルにクリックを取り込んだのだから、DJプレイにこそそうゆう所を反映させても良いのではと思います。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/06/15 (FRI)
RENAISSANCE @ WOMB
Special Guest DJ : Hernan Cattaneo
Guest DJ : Jeremy Boon

2007/06/23 (SAT)
SQ presents “The Observer” LIVE TOUR'07 @ UNIT
SPECIAL GUEST LIVE : JOEL MULL
DJ : DJ WADA, KAGAMI (MINIMAL SET), DR.SHINGO, DJ SON

2007/06/23 (SAT)
URBANPHONICS presents ANDRE COLLINS JAPAN TOUR 2007 @ YELLOW
DJ : ANDRE COLLINS

2007/07/07 (SAT)
DEEP SPACE -SUMMER- @ YELLOW
DJ : Francois K.
Special Guest Live : Kodama And The Dubstation Bnad

2007/07/13 (FRI)
MARK FARINA "HOUSE OF OM RELEASE PARTY" @ YELLOW
DJ : Mark Farina

2007/07/14 (SAT)
SVEN VATH WORLD TOUR 2007 @ WOMB
DJ : Sven Vath, and more...

2007/07/15 (SUN)
ESCAPE presents CARL CRAIG 2007 @ YELLOW
DJ : Carl Craig

2007/07/20 (FRI)
THOMAS FEHLMANN "HONIGPUMPE" RELEASE PARTY @ YELLOW
Live : Thomas Fehlmann
Exclusive Full Live Set : Ian O'Brien
DJ : Kaoru Inoue, Ian O'Brien, Inner Science

2007/07/21 (SAT)
VADE feat. LOCO DICE @ WOMB
DJ : Loco Dice, Hiroshi Kawanabe

2007/07/21 (SAT)
THEO PARRISH "SOUND SCULPTURES" RELEASE TOUR @ YELLOW
DJ : Theo Parrish

2007/07/28 (SAT)
CHaOS @ YELLOW
DJ : Fumiya Tanaka, and more...

7月のYELLOWは久しぶりに気合いが入ってます。テクノもハウスも本気汁が滲み出ています。毎回日曜夕方からのDEEP SPACEは、今回は土曜の夜からなので行ってみたいですね。アルバムがとんでもない事になっているThomas Fehlmannのライブは、一見の価値有り。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ican - Echo Park E.P. (Ican Productions:ICAN-002)
Ican-Echo Park E.P.
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ちょっと紹介が遅れてしまいましたが、Underground Resistanceのメンバーとしても活躍するデトロイトの新世代Estaban AdameとSantiago Salazar(DJ S2)から成るユニット・Icanの新譜が素晴らしいです。ファーストEPはなんとCarl CraigのPlanet Eからリリースされ、軌道に乗った後は自身のレーベル・Ican Productionsから"Si Se Puede E.P."をリリースし、そして同レーベル第2弾が本作です。UR関連だとエレクトロとかテクノが中心と言うイメージが僕の中にはありますが、Icanはモロにデトロイトハウス直球ですね。まだ3枚しかEPはリリースしていないけれど、本作までを聴いた結論としては今後も相当期待出来る感じです。一発で耳に残るメロディーセンスとパワフルで勢いのある楽曲、それはラテンや熱さやシカゴの荒くれぶりまでも吸収し、ファンキーな切れとソウルフルな熱を生み出します。今までのUR関連には無かったタイプのユニットで、改めてデトロイトの層の厚さを感じさせますね。デトロイト好きは注目して損はありません。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
MR.DE' - A DETROIT STORY サブマージ:魂の還る場所 (ナウオンメディア:NODE-00002)
MR.DE-A DETROIT STORY サブマージ:魂の還る場所
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デトロイトテクノの音楽活動を担うSubmerge。かつてMad Mikeらがアンダーグラウンドな音楽を流通させる為に立ち上げたSubmergeは、今や有力なレーベルを参加に置きデトロイトに無くてはならないレーベルとなっています。そして現在そのレーベル運営の中心にいるのが、このドキュメンタリーの主人公・AdaことMr.De'です。本作はデトロイトテクノと言うよりは、Mr.De'の人生、そして現在の私生活にフォーカスを置いた作品で、デトロイトテクノファンには少々肩透かしを喰らうような作品かもしれません。彼の仲間であるUnderground Resistance関連のアーティストも多く出演していますが、ストーリーに対し重要な役でも無くそれほど意味合いもありません。邦題で「サブマージ」と言うタイトルが冠されていますがそれも大して重要な意味も無く、Submerge復興の際の話が途中で挟まれているからでしょうか。デトロイトストーリーなんて大袈裟なタイトルは付けないでもええじゃないかと思いましたが、Mr.De'の音楽に対する「愛」、人に対する「愛」、そしてデトロイトに対する「愛」、とどのつまりは「愛」が感じられるドキュメンタリーなのでしょう。彼が何故デトロイトに居座り続けるのか、結局はそれはデトロイトに対する「愛」があるからなんですね。最後にMr.De'は言う。デトロイトは「魂の還る場所なんだ」と。いまいち掴み所の無い作品ではありましたが、「愛」を感じる事は出来ました。

ちなみに途中で子供に野球を教えているおじさんは、Mad Mikeでした。
| TECHNO4 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Christ. - Blue Shift Emissions (Benbecula:BEN031CD)
Christ.-Blue Shift Emissions
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元Boards Of Canadaの、元Boards Of Canadaの、元Boards Of Canadaの!BOCの文字だけで反応する人はどれ位いるのでしょうか。元BOCのChris HorneことChrist.の2NDアルバム。BOCは大人気だけどこっちの知名度はぼちぼちの様で、Christ.を知らないのはちょっともったいないと思う。BOCの最初期のメンバーであっただけでそれ以上でもそれ以下でも無いけれど、確かに音的にはBOCのメンバーであった事を感じさせるノスタルジックな雰囲気があります。まるで空想の世界に迷い込んだかの如くどこまでも晴れ晴れしく広がる世界があり、かと思えばどこか懐かしさを感じさせる牧歌的な風景も広がっています。BOCみたいに異次元空間を匂わせるサイケデリックな音とはまた異なり、強烈に心象に残るのではなくしみじみとした印象だけが残ります。アナログ万歳な優しいシンセサウンドがのどかなメロディーを奏で、ビートはシャープに洗練されたマシンビートを刻み、エレクトロニカ大流行の時みたいなサウンドが久しぶりに蘇ってきました。エレクトロニカの流行はあっという間に過ぎ去りましたが、ローファイとハイファイを組み合わせた様なChrist.は蜃気楼の如く神秘的でその存在を時たま露わにするのでした。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Hiroshi Watanabe - Genesis (Klik Records:KLCD032)
Hiroshi Watanabe-Genesis
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ドイツ・KompaktにおいてはKaito、そしてグラフィックデザイナー・北原剛彦とのユニット・Treadなどで活躍する日本が誇るワタナベヒロシさんが、遂に遂に自分自身の名義によるフルアルバムをリリース。ちなみにリリース元のKlik Recordsは、今までにワタナベさんの作品を気に入って彼のベスト盤やらMIXCDをリリースしていますが、念願叶ってオリジナルアルバムまでも送り出してしまいました。こう言った経緯でアルバムを出すと言う事は、レーベルが売上に関係なく本当にミュージシャンを信用していると言う事で本当に嬉しい気持ちであります。さてさてそれはさておきアルバムの内容はと言うと、思いの外ダンスミュージックとして面が強く出ているとな言うのが一聴しての感想です。今までの別名義に比べるとビートが強く前面に出ていて、フロアで肉体を刺激する作りになっていると言うのでしょうね。KompaktからのKaito名義ではミニマルな流れを強調したり、Ibadanからの32 Project名義ではディープハウスな深い音を強調したり、やはりレーベル毎に音を使い分けていたと言わざるを得ないです。それが今作では躍動感溢れるパワフルなビートで正にテクノと言うべき音を表現していて、言うならばあれこれ考えずに体で感じる心地良さを率直に表現したのではないでしょうか。だからと言って今までの儚く深遠な音が失われたかと言うとそうでもなく、相変わらず幻想的なメロディーがふんだんに用意されていて泣きの要素もしっかりと存在しています。元々期待している存在だけに大きな驚きも無かったのですが、正直ワタナベさんの作品には敬意を抱かずにはいられません。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(8) | |
T.Kolai - Teak All Eye (Chillifunk Records:CFCD011)
T.Kolai-Teak All Eye
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Jerome Sydenham主宰のIbadan Recordsからリリースした1st EP"Exodus"がヒットした新世代ハウスユニット、T.Kolaiの1stアルバム。上記のEPはそこそこ有名なものの、その後はこれと言っていい程名前が挙がる事もなくフェードアウトした感がありました。ですがHMVでまたもやアルバムが格安で売っていたので、迷わず即購入。内容は予想通りJerome SydenhamとかJoe Claussell系のスピリチュアルと言うべき、生暖かくアコースティックなディープハウスです。大して売れてなかった様だしそんなに内容も期待してなかったのですが、思いの外平均に楽曲の水準は高くに耳に残るキャッチーなメロディーと哀愁漂うムードが好印象ですね。ギター、ピアノ、ストリングス、サックスなど生演奏を積極的に取り入れて、妙に湿っぽい音が心にじとじとと染みこんでいくみたい。アフリカンなパーカッションが効いた曲、スパニッシュなギターが郷愁を誘う曲、南国風のラテンハウスなど様々な要素が溶け合って、正にIbandaと言うべき音なのは間違いないですね。Jeromeらに比べると少し安っぽいと言うかまだまだスピリチュアルなぶっ飛び具合は足らないけれど、部屋の中でライトなBGMとして聴く分には事足ります。最近スピリチュアルハウスと呼ばれる音楽がめっきり減った気がするけれど、こう言ったハウスは今でも大好きですわー。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Michael Mayer - Immer 2 (Kompakt:KOMPAKTCD46)
Michael Mayer-Immer 2
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これぞKompaktスタイル!ドイツテクノシーンの中核を担うKompaktですが、抱えるアーティスト、そしてその楽曲たるや他のレーベルと比較にならない程素晴らしく、現在のミニマル流行を起こした要因となっているレーベルの一つだと思います。その表だったボスがMichael Mayerでありまして、WIREやクラブイベントで何度も来日しているのでもうお馴染みですよね。その彼の最新MIXCDがコレなんですが、正にKompaktの音を象徴するようなプレイとなっていても〜たまらんですね。テンポは遅いんだけどもドロドロと重いリズムでミニマルの展開を作り、非常にたくましいグルーヴが感じられます。中盤まで重く暗い流れでこのまま続くかと思ったら、6曲目"Advance"で煌びやかでセクシーなシンセがばりばり入ってきて、一気に快楽度が上昇し恍惚の世界に引き込まれます。そしてミニマルなリズムは保ったまま、妖艶なメロディーや幻想的なシンセが入っている曲を続けて回して、前半の陰から陽のプレイへと完全にシフト。Kompaktはミニマルテクノの面を持っていますが、また同時にポップな面も持ち合わせていて、それを両方上手く表現していますね。終盤では何げに流麗なテックハウスに移行して、ラストに向けて感動的なまでも盛り上がりを聴かせてくれました。ほんとKompaktの良い所取りなMIXCDで、文句の付け所もありません。ミニマルシーンが盛り上がり粗悪な作品も増えていますが、Kompaktの作品ならば騙される事はないと保証致します。ちなみに梱包されている用紙にkompakt-mp3の中からMichael Mayerが選んだMP3をDLする為のパスワードが書いてあり、お買い得感が高いですね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Famous When Dead (Playhouse:PLAYCD09)
Famous When Dead
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昨日に続きPlayhouseのコンピレーション「Famous When Dead」の3作目を紹介。ジャケットは一見ヨーロピアン風で美しいな〜と眺めていると、実はドクロが煙草をくわえている悪趣味な絵。こうゆうちょっと皮肉めいて世間に驚きを与えるような音を持っているのが、Playhouseなんですね。ちなみに昨日紹介した4作目と参加してるアーティストは、殆ど変わりません。って事で、数曲気になる曲を紹介。1曲目のInternational Pony Vs. Losoul、これはポスポスと萎んだアシッドな音とロッキンな音が特徴的なポストアシッドハウスとも言える曲。メランコリーなメロディーではあるけれど、どこか退廃的。Villalobosの5曲目は大ヒットした物なので皆様ご存じだと思いますが、なんでこんなスルメ的なシオシオな曲が大ヒットしたんだろう?家で聴くにはしっくりこないが、これがクラブではパーカッシブで恍惚感が最大限に発揮されるらしい。John Tejadaはどこのレーベルからリリースしても音が変わらずに、相変わらず透明感のあるテックハウスが素晴らしいです。カルト的人気を誇るIsoleeは、ディスコとダブを取り込んだクラクラ覚醒感のあるジャーマンディープハウス。天才と言うよりも奇才と言うべき、常人離れしたギラギラする曲ですな。かと思えばロボティックなボーカルが可愛く、ポップでディスコチックなハウスのThe Visitorsもいたり。こう文章にしてみるとなかなかバラエティー豊かなレーベルなのかと思うけど、まあやっぱりどこか浮世離れしてるイメージがあるのがPlayhouseなんですわ。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Famous When Dead (Playhouse:PLAYCD016)
Famous When Dead
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「Famous When Dead」って、死んだ後に有名になるって事?つまりはリアルタイムでは評価されないって事だよね?でもPlayhouseのそんなレーベルのコンセプトに逆らって、多くのクラバーから最大の評価を得てしまっているのは面白い所。まさか一般的とは程遠いPlayhouseの音が、ここまで市場で受けるなんてレーベル側も思っていなかったんじゃないかな。ドイツにテクノ帝国・Kompaktがあるならば、ハウス帝国を牛耳るのはPlayhouseと言う事にみんなも異論はないよね?Playhouseはドイツにおいて初期の頃はミニマルなディープハウスを作品を多くリリースしていたけれど、やはり注目を浴び始めたのはIsolee、Ricardo Villalobosらによる狂って変態的なハウスをリリースし始めた頃だったと思う。何がやばいって曲の流れとか展開とかよりも、音その物の恍惚感とでも言うのかしら。Kompaktがポップで透明感のある綺麗な音なのに対し、Playhouseは荒くてジャーマンプログレ的な音もあればドラッギーで中毒性の高い音もあるし、神経をえぐるような毒のあるサウンドだと思うんですね。これを快感と感じるか不快と感じるかは人によって分かれる位強烈な音であるし、ほんと一般的に受け入れられる音からは程遠いと思う。でも実際には、Playhouseはレーベル買い出来る素晴らしいレーベルとして認知されてしまってしまった。まあとにかくこのレーベルサンプラーを聴いてみなよ。既に4作目だけどディープなハウス作品に混じって、今作ではジャーマンプログレッシブロックを通過した様なクラブトラックが多く収録されているよ。どこか懐かしいサウンドでありながら、ただの過去の遺産を模倣しただけでない新たなるジャーマンディープハウスとでも言うべき流れだ。最近流行のディスコダブとも共通する重くうねるベースライン、ロッキンで生っぽい音が特徴だね。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2007/01/05 GARCIA MARQUEZ PRESENTS GROOVIN HIGH "REEL UP NEW YEAR BASH!!" feat. ADAM BEYER @ WOMB
今年はカウントダウンはクラブでは過ごさなかったので、REEL UPが新年初のイベントと言う事で楽しみにしていました。REEL UPは新宿リキッドルームの頃から定期的に通っているイベントで、テクノ好きには間違いなしのイベントです。今回はゲストにスウェーデンテクノのカリスマ・Adam Beyerを迎えて、Ken IshiiやCo-Fusionもプレイするイベントなのでかなり期待大!WOMBメンバーは2000円で入場出来る事もあり、懐にも優しい充実した内容です。
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| EVENT REPORT1 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
あけましておめでとうございます。と言っても、現在万座温泉にいる予定ですので、この文章もあらかじめ書き留めておいた物を自動で更新させているだけですが。僕は温泉で去年の垢をさっぱり落とし、また新しい気持ちで一年を過ごせるような思いにふけている事でしょう。さて年が変わったと言っても大好きな音楽は今まで通りい〜っぱいやって来る訳で、新年早々Reel Upがあります。WOMBメンバーは2000円ですよ!ベイヤー、ケンイシイ、コフュと言う嬉しい面子で低料金。僕はこのイベントから今年が始まりそうですね。

2007/01/05 (FRI)
REEL UP NEW YEAR BASH!! feat. ADAM BEYER @ Womb
DJ : Adam Beyer, Ken Ishii, DJ Yama
Live : Co-Fusion

2007/01/06 (SAT)
TIME WARP @ Yellow
DJ : Charles Webster, Alex From Tokyo

2007/01/07 (SUN)
JAPANECTION vol.10 feat. THE ADVENT @ Womb
DJ : The Advent, Q’Hey, Sisk

2007/01/19 (FRI)
7by7 @ Unit
DJ : Charles Webster, Ian O'Brien

2007/01/27 (SAT)
SVEN VATH IN THE MIX - THE SOUND OF THE SEVENTH SEASON WORLD TOUR @ Womb
DJ : Sven Vath
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ DEX a.k.a. Nomadico - Invisible Show Case Vol. 01 Part One & Two (Submerge:SUGCD-002-1~2)
DJ DEX a.k.a. Nomadico-Invisible Show Case Vol. 01 Part One
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DJ DEX a.k.a. Nomadico-Invisible Show Case Vol. 01 Part Two
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昨日で今年のCDレビューは最後と言いましたが、すいません、嘘こきました。とても大事なMIXCDを紹介し忘れていたので、今日もレビューします。そもそも何故このMIXCDを今まで紹介していなかったと言うと、アマゾンでは販売されていないから。Part OneはタワーレコードやHMVなど大型レコード店で、Part TwoはCisco、Disk Union、Underground Galleryなどのレコード専門店で販売されると言う変則的なリリースだったのですね。ただ内容に関しては今年一番聴き込んだ程に素晴らしく、今まで数多くリリースされたMIXCDの中でも最上級に位置する物だと僕は思っています。それを作ったのがコードナンバーUR061を冠するUnderground Resistanceの新参者・DJ DEXことDan Cabelleroで、TimelineやLos Hermanosのメンバーの一人でもあります。勿論URのコードナンバーを与えられる辺りでMad Mikeも才能を認めているのは周知ですが、DJ DEXのミックスはまじで眉唾物です。元々ヒップホップ上がりらしいのですが、そんな経歴を思わせる巧みでスムースかつパワフルなプレイで怒濤の流れを作っているんですわ。殆どがUR関連の曲で固められていますが、過去の名曲から新曲、Re-Editを含む未発表曲、そしてジャンルはテクノ、ハウス、エレクトロ、ラテンを何の違和感も無く混ぜています。URの歴代オフィシャルDJでもあるJeff Mills、James Pennington、DJ Rolandoも本当に才能ある人達だったのですが、DJ DEXもそれ以上に広がりと奥深さをを見せてきていますよね。今時にしては珍しいタンテのみを使った一発録りの為か、勢いや攻撃性が前面に出ている時もあるかと思えば、未来を夢見るデトロイトのロマンティックな音が沸いてきたり、URの歴史がここに結集している様に聞こえます。しかし幾ら僕がここで説明しても、きっと真価はなかなか伝わらないと思いますし、トラックリストだけ見たって良さは分からないでしょう。だから是非とも自分の耳で確かめて欲しい、DJ DEXのプレイを。これを聴けばデトロイトにも新しい息吹が吹こうとしているのを感じ取れるはずです。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Slam - Ekspozicija 04 Stardome (Explicit Musick:EXPLICITCD004)
Slam-Ekspozicija 04 Stardome
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別にクリック寄りのMIXCDを紹介したいとは思っている訳でもないんですが、近年のテクノアーティストのMIXCDを買うとクリック/ミニマルハウスを取り込んだ物が多いから、どうしてもそういったジャンルの音楽の紹介が増えてしまいます。昨日に続き「Ekspozicija」シリーズの中で、UKグラスゴーのベテランテクノユニット・Slam様が担当した盤を紹介しましょう。つか既に紹介するのも面倒だな、こりゃ。前半のクリック〜エレクトロハウスの流れは、近年リリースされたMIXCDではよく聴く展開でもはや紹介するのも馬鹿らしい位。僕はSlamは本当に大好きなユニットで、デトロイトテクノとUKテクノの架け橋となるべき存在だと常々思っていましたが、彼らまでもクリック熱に冒されたかと思うと切ない気持ちが込み上げてきます。まあ中盤以降はクリックハウスを通過したハードテクノ(Adam BeyerやMarco Carolaなど)も投入されて、Slamらしいハードでファンキーな流れも出てくるから何とか救ってはくれましたが。予備知識も無しに聴けば熱を感じさせないクールでディープな音で、後半に向けて徐々に盛り上がってゆくプレイは確かにステキー!なんですけど、いかんせ僕はSlamに対してはデトロイトテクノを織り交ぜた音を期待しているからね…。ん〜Slamまでもこういった流れに取り込まれてしまう今のシーンには、ちょっと危機感を感じてしまうな。テクノと言う音楽は既に過去の物なのか?

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| TECHNO4 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Cleaning Sounds Is A Filthy Business (Palette Recordings:PAL042CD)
John Tejada-Cleaning Sounds Is A Filthy Business
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テクノと言えばデトロイトを除けばヨーロッパに才能あるアーティストが多いのですが、アメリカの中でデトロイト出身以外でもJohn Tejadaは一部で注目を浴び続けている素晴らしいアーティストです。テクノとハウスの両方良い所取りなテックハウスで才能を現し、最近ではクリックやらアシッドも取り入れて覚醒感ある深い音に関してはピカイチな輝きを見せています。例えばPoker Flat RecordingsとかPlayhouseからリリースしている事から、だいたいどんな音かは想像して頂けるかとは思います。ハウシーで流れる様な4つ打ちなのに、どこかいびつさを感じさせるミニマルなリズムトラック。その上を細かく分けられたメロディーが、空間をふわふわ漂う様に淡々と鳴っています。音と音の隙間が大きく無駄を削ぎ落としたミニマルテクノですが、妖艶なメロディーセンスのおかげで単調さは皆無。分かり易い派手な展開は無いけれど、最近のミニマルやクリックシーンの中では段違いに水準の高さを誇っていると思われます。現在の流行を代表した音として、聴く価値は有りですね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jamie Anderson - Nite:Life 013 (NRK Sound Division:NRKMX013)
Jamie Anderson-Nite:Life 013
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Jamie Andersonって誰っすか??全く知らないんですけど、中古でNite:Lifeシリーズの一つで売られていたので迷わず購入。Nite:LifeはNRKと言うハウスレーベルが送り出すMIXCDシリーズでありまして、当然ハウス系を中心に時にはテクノ、プログレッシブハウス系も混ざったりしている良質なシリーズであります。全く予想の付かなかった今作はテックハウスが中心で、テクノが好きな人にも受け入れられやすい作品だと思います。ハウスのドンツクドンツクな4つ打ちのグルーヴでゆったりした流れを演出しつつ、浮遊感たっぷりのエレクトロニックなメロディーで覚醒感を呼び起こす西洋的な音が強いかと。一応前半はテックハウス、中盤はシカゴハウス、後半はジャジーハウスとそれぞれ使い分けられていて、一曲を長めに聞かせてくれるので焦らずのんびり寛いで聴きたいですね。前半の空間を突き抜けるパーカッシブな音が個人的には好きです。中盤は少々落ち着いて、後半でまた上げてくる分かり易いMIXですな。Nite:Lifeシリーズの一つなので、内容に疑う余地は無いでしょう。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Bola - Shapes (Skam:SKALD020)
Bola-Shapes
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新作ではありませんがUKのアンダーグラウンドレーベル・Skamのアーティスト、Bolaのレア音源が初のCD化です。エレクトロニカシーンの一時期の繁栄はSkamのBoards Of CanadaとこのBolaに依る所が大きいと思っていますが、本当にこの二つのユニットは大変素晴らしいですね。エレクトロニカと言うと気難しく何やら近寄りがたい面もあったのですが、このBolaとかは心地良い幽玄なメロディーがばっちり入っているので比較的聞き易かったと思います。今作は2000年に3枚組のEPとしてリリースされた物に、未発表曲を2曲追加した物だそうで一番脂の乗っていた頃の作品なんじゃないかなと。暗く無機質な音なのに相変わらずエモーショナルなメロディーが、静かに静かに闇の中を這いずり回る雰囲気。徐々に恐怖が迫り来るような不安感と謎めいた物に感じる畏敬の念がぐるぐると頭の中を駆け巡り、Bolaの存在を余計に大きく抱かせます。またBolaはメロディーもさる事ながら、一つ一つ発せられる音も素晴らしいです。冷徹で温度を感じさせない機械音と言えばいいのでしょうか、かなり研ぎ澄まされて練られた音だと思います。深夜一人で機材をこねくり回して、日夜新しい金属音を探しているイメージが浮かんできました。Bolaは永遠に闇の中、光を浴びる事はないのでしょう。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
VADE 2ND ANNIVERSARY EXTRA feat. GREEN VELVET @ WOMB
2006/10/08 (SUN)
DJs : Green Velvet (a.k.a. Cajmere ), DJ Mayuri, Sodeyama

Deep Space @ Yellow
2006/10/08 (SUN)
DJ : Francois K.
Live : Mutabaruka

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/13 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest : Robert Hood The Grey Area DJ Set

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/20 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest : Sleepaechive Live Set

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/27 (FRI)
DJ : Jeff Mills (Extended One Man Spaceship Set)

Clash 16 @ ageHa
2006/10/27 (FRI)
Arena : Luke Slater, Ryukyudisko (RKD1, RKD2), more
Island Bar : Dominik Eulberg, more

Mule Musiq Presents Endless Flight @ UNIT
2006/11/02 (THU)
Live : Thomas Fehlmann, Kaito
DJ : Hiroshi Kawanabe,Toshiya Kawasaki

INNERVISIONS JAPAN TOUR feat. Ame @ YELLOW
2006/11/04 (SAT)
DJs : Dixon, Ame, Alex From Tokyo

FACE presents QUENTIN HARRIS JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/11/10 (FRI)
DJs : Quentin Harris, Ryo Watanabe

CLASH 17 STANDARD presents KEN ISHII SUNRISER RELEASE TOUR 2006 @ ageHa
2006/11/17 (FRI)
Special Live Set : Ken Ishii
Special Guest DJ : Carl Craig
DJ & Live : DJ Wada & DJ Yama, Q'hey & Shin Nishimura, Kagami, Hitoshi Ohishi, 7th Gate

MIGUEL MIGS Album Release Tour @ YELLOW
2006/11/22 (WED)
DJ : Miguel Migs

THEO PARRISH JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/11/25 (SAT)
DJ : Theo Parrish

最終週のJeff Millsは驚愕の6ターンテーブルセット、オープンからクローズまで全曲自身が作曲した曲を流すとか。つまりはFinal CutからUR、そしてAxis、Purpose Maker、Tomorrowなどのレーベルからの曲をプレイするって事。前代未聞の宇宙が展開されそうですね。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Magda - She's a Dancing Machine (M_nus:MINUS43CD)
Magda-She's a Dancing Machine
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近年のRichie Hawtinのイベントには常に前座として登場しているMagdaの初のMIXCD。Run Stop Restoreと言うユニットのメンバーでもあり、M_nusからソロでEPをリリースもしている女性DJだ。オリジナル作品はまだ殆ど無いしそれらを聴いた事も無いので、このMIXCDで彼女の音に関してまともに触れる事になった(Richieと来日した時にMagdaのDJも聴いたけど、もう記憶に無いし…)。この作品なんと71曲をMIXしているとの事前情報だったが、多分やっている事はRichieと同じでPCで曲をパーツごとに切り分け、それをループさせるのを数段重ねているのではないかと思う。まー今はみんなPCを使うMIXCDを出す様になったから特に目新しさは無いんだけど、これなら別にこれを聴かないでRichieの作品を聴いていれば十分かなと思ってしまった。Richieに比べると深みや重みが無くて、べちゃべちゃとした音ですな。それが彼女のプレイなんだろうけど、自分にはそこまでピンと来なかった。ミニマルテクノにしては比較的メロディーなんかは多い方で、シカゴハウスやエレクトロっぽい物まで使われていて、そうゆう幅の広さに今後の発展の余地はあるか。でも最近こんな大人しめなMIXCDばかりだな。そろそろハードミニマル系の復活を待っている自分がいる。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Daniel Bell - The Button-Down Mind Strikes Back! (Logistic Records:LOG028CD)
Daniel Bell-The Button-Down Mind Strikes Back!
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Richie Hawtinと並ぶデトロイトの重要ミニマリスト・DBXことDaniel Bellが、今週末UNITで来日DJを行います。デトロイトのミニマルと言えばJeff Millsがいますが、Jeffが徹底的にハードだったのに対しDBXはむしろファンクが強調されています。シカゴハウスを経由したミニマルテクノと言えば分かり易いかと思いますが、無駄を削ぎ落としたシンプルなトラックなのにビキビキっとしてて痺れまくりですね。体に作用するのではなく、神経に作用する危ない音として覚えておくと良いでしょう。

実は新宿リキッドルームに彼が来日した時聴きに行っていたのですが、その時は正直退屈でしたね。単純に地味過ぎたと言うか、かなり渋めのプレイだったんですね。でも改めてこのMIXCDで体験してみると、これは格好良いぞと言う事です。自身の曲同様にDJプレイもやはりシンプルでスカスカな選曲なんですが、これってかなりハウス調ですね。今で言うとクリックハウスとかマイクロハウスとか、そっち方面で語られる渋めの音。だからと言って完全にクリックハウスに流れているかと言うとそうでもなく、シカゴハウスのファンキーさとミニマルテクノの冷ややかさが溶け合っている様な。地味と言えば地味なんだけど、ベテランの絶妙な上げ下げでゆったりとした流れが気持ち良いです。刺激的に直感的に来るんじゃなくて、後からじわじわと、そして聴く度にドラッギーな汁が滲み出てくるプレイです。いかにもベテランらしい妙技が存分に味わえる一枚ですぞ。Karafuto名義のFumiya Tanakaのプレイに似てる気がする。

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| HOUSE2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2006/08/18 CLASH14 feat. DRUMCODE 10TH ANNIVERSARY @ ageHa
半年ぶり以来かな、ageHaに行くのは。だってまともなイベント少ないし。でも今回はめちゃめちゃ楽しみにしていましよ。だってスウェーディッシュハードテクノの雄、Adam Beyer、Cari Lekebusch、Joel MullらDrumcode勢が揃いも揃って来日なんて、ハードテクノ好きなら行かない訳には行きませんよ。結論から言えば今回のイベントは、最高に踊れるイベントでした。あの場所に鳴っていた音は

REAL UNDERGROUND HARD MINIMAL TECHNO!!!

最近ハードミニマルテクノの栄枯盛衰なんて言われている気がしますが、実際これだけの面子が揃ってもアリーナーが激混みにはなっていませんでした(もちろんそれはアリーナがでかいせいもあるが)。彼らよりつまらないアーティストでももっと混む事もあるのですが、それだけこのジャンルも聴く者を選ぶと言う事なんでしょう。生半可な耳では聴く事が出来ないハードな音、ストイックなプレイ、それがハードミニマルテクノなのでしょう。ただあの瞬間アリーナー支配していた音には、駆け引きや小細工なしのハードミニマルテクノの反復・永続によって生まれる高揚感が存在していました。では各人のプレイはどうだったのでしょうか。以下に続きます。
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| EVENT REPORT1 | 13:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
CLASH14 feat. Drumcode 10th Anniversary @ ageHa
2006/08/18 (FRI)
ARENA DJ : Adam Beyer, Cari Lekebush, Joel Mull
ISLAND BAR DJ : Q'Hey, Shin Nishimura, Mayuri, and more…
WATER BAR DJ : Susumu Yokota, Sodeyama, Hitoshi Ohishi, and Guest

OCTAVE ONE JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/08/18 (FRI)
DJ:LAWRENCE BURDEN(OCTAVE ONE/RANDOM NOISE GENERATION), DJ NOBU, TAKAMORI K.

HIGH TECH SOUL Japan Night @ UNIT
2006/08/25 (FRI)
DJ : Kenny Larkin, Hitoshi Ohishi, Shin Nishimura, and more…

Standard 5 @ Color Studio
2006/08/25 (FRI)
DJ : Ken Ishii, 7th Gate, Moodman

STERNE presents WIRE06 PRE-PARTY @ WOMB
2006/09/01日 (FRI)
DJ : Secret Cinema & Joris Voorn & Alexander Kowalski -3 Back 2 Back Live

Ministry of Sound Sessions feat. DJ Sneak @ AIR
2006/09/01 (FRI)
DJ : DJ Sneak, and more…

Face presents Andre Collins Japan Tour 2006 @ YELLOW
2006/09/02 (SAT)
DJ : Andre Collins, Ryo Watanabe

COCOON CLUB feat. SVEN VATH @ WOMB
2006/09/09 (SAT)
DJ : Sven Vath

CHaOS @ YELLOW
2006/09/17 (SUN)
DJ : Fumiya Tanaka, and more…

タイトル未定 @ YELLOW
2006/09/22 (FRI)
DJ : DOC MARTIN, MOCHIZUKI, DJ KAZ

VADE 2nd Anniversary feat. Ben Sims @ WOMB
2006/09/29 (FRI)
DJ : Ben Sims, Ryukyudisko, and more…
Live : Surgeon

DENNIS FERRER Japan Tour @ YELLOW
2006/09/30 (SAT)
DJ : DENNIS FERRER, and more…

何はともあれ、DrumcodeイベントとBen Sims+Surgeonだけは行きたいと思います。

-追加-
ICAN @ UNIT
2006/09/23 (SAT)
DJ : DJ S2 aka Santiago Salazar, Takamori K.

Clash15 @ ageHa
2006/09/29 (FRI)
DJ : Laurent Garnier, Kevin Saunderson

DJ Marky & Friends @ WOMB
2006/09/30 (SAT)
DJ : DJ Marky, Laurent Garnier(Drum & Bass Set)

T.A 2006 @ ageHa
2006/09/30 (SAT)
DJ : Kevin Saunderson, Ken Ishii
2006/09/29 (FRI)
| UPCOMING EVENT | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - Profound Sounds Volume 3 (Thrive Records:90746-2)
Josh Wink-Profound Sounds Volume 3
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自身が作るトラックは激ハイパーなアシッド作風が多く派手なのに、何故かJosh WinkのDJはかなり渋い。生で聴いた事がないから実際はどうかしらんけど、前作の「Profound Sounds Volume 2」(過去レビュー)も渋かったのに今作はより深く渋い。1枚目はクリックハウスから入ってきて、Winkまでもクリック熱にやられたのかと呆気に取られた。そこからはRichie Hawtin風のディープでウニョウニョなミニマルが続き、何故か中盤でLos Hermanosのラテンハウスが入る。しかし続くRadioheadのJosh Wink Remixでまたもディープな作風に戻り、最後まで淡々とミニマルな世界観が続きます。決して浮上する事はなく、地べたをずっと這いずり回るような重苦しさがあるね。2枚目は更にミニマルで多少ハードになったり、浮遊感のあるテックハウスを回したりするけれど、むしろ深く沈み込むダークな世界観に注目すべき。ハードミニマルの様に派手は展開はないけれど、一貫して暗黒の音に統一されたプレイには美学みたいな物を感じるね。クラブでもこんなプレイを本当にするのか疑問だけど、CDとしてリリースするなら家で聞く物だしこれはこれであり。テクノ系のDJプレイでここまで我慢してテンション上げないのも、ある意味珍しいかも。決してつまらないと言う意味では無くて、本当に彼のDJは素晴らしく激渋だよ。強いて言うならば今作はハウスグルーヴが強いので、今度はテクノ色が強いプレイを聴きたいな。
※Ministry Of Soundからは同内容で「Sessions」としてリリースされています。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Ben Watt - Buzzin' Fly Volume (Buzzin' Fly Records:CD003BUZZ)
Ben Watt-Buzzin Fly' Volume
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90年代のドラムンベースの流行に乗り一躍クラブシーンの人気者となったEverything But The Girlのメンバー、Ben Wattが送るBuzzin' Fly RecordsのショウケースMIXCDの第3段。EBTGはドラムンベースで人気が出ましたが、現在のBen Wattの趣向はヨーロッパ的ディープハウス。アメリカ産みたいにどす黒い訳でもなく、浮遊感と恍惚感の溢れるテッキーでメランコリックな路線が好みの様です。もちろんこのMIXCDでもBuzzin' Flyお得意のディープでメランコリックな曲がこれでもかと使われ、ほのかに甘くとろける妖艶さと都会的で洗練された音がブレンドされ、この音が流れるその場の空気をお洒落な物に一変させる力を持っています。ただこのシリーズも既に3作目なのですが、今までよりもテックハウス/プログレッシブハウス色が前面に打ち出され、恍惚感は今まででNO.1だと思います。ハイテンションでアゲアゲでは無く、ゆるゆるとまったり紡がれるハウスグルーヴが素敵(うっとり…)。ただBen WattのMIXCDが聴けるのは嬉しいんだけど、そろそろ本家EBGTの活動も再開して欲しいですね。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cristian Varela - Intecnique 02 (Intec Records:INTECCD05)
Cristian Varela-Intecnique 02
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スペインにおけるハードテクノの重鎮、Cristian Varela。今までに数々の賞を総なめにしたその手腕は、間違いなくトップクラスに君臨するレベルなのですが、近年は世間の流れと一緒にハードテクノからクリックに移行したプレイになってしまい少々残念ではありました。実は少し前にクリック系を多めに使った「Ekspozicija Vol.3」と言うMIXCDを出したばかりなのですが、今度は名門Intec RecordsからMIXCDをリリースしました。このレーベルからであればクリック要素は少ないと予想していましたが、その予想通りでハードテクノ、ミニマル、エレクトロ/ディスコ系で大半を占められています。とは言っても以前のプレイとはかなり様子が異なり、激ハードミニマルな点はほぼ皆無。オープニングは緩めのエレクトロハウスが繋げられて、デケデケのベースラインが耳に残ります。あんまここら辺の音は好きじゃないけど、彼にしては結構メロディアスだなーと意外でした。中盤から徐々にミニマルなども混ぜ初めテンションを上げていくのですが、やっぱりメロディアスなシンセ音が鳴っている曲が多いですね。そこから少々下げて、そして今度は最後までアッパーな流れで程よいハード加減でガツンと行きます。あ〜でも、やっぱりどこでもギラギラのシンセ音が入っている。彼のプレイと言えばタンテを3台同時に使う音数多めのバキバキハードミニマルが印象なのですが、このMIXCDの中では一曲をしっかり聴かせる感じ。悪いとは思わないけれど、今までと全然印象が違って同じ人のプレイには聞こえないですね。ただ素直にテクノだと考えると、全体的な流れや聴きやすさと言う意味では高品質だと思います。Intec Records系の音が好きであれば、まず聴いても間違いは無いと思います。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Soul Heaven Presents Kerri Chandler & Dennis Ferrer (Soul Heaven Records:SOULH04CD)
Soul Heaven Presents Kerri Chandler & Dennis Ferrer
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良くも悪くも売れ線のハウスの量産するDefectedが大物DJをフューチャーしたMIXCDシリーズを立ち上げておりますが、その名もなんとSoul Heaven!う〜ん、なかなかイカシタシリーズ名でありますが、Blaze、Masters At Workと来てKerri Chandler & Dennis Ferrerの黄金コンビを召喚しました。まあこの二人が揃えば悪い物など出来るはずもなく、素晴らしきディープハウスMIXCDがちょちょいと出来上がってますね。まずはケリチャンサイドなんですが、出だしはあれ?っと言った感じで緩めのソウルフルなハウスから。いつもは重いキックが特徴な彼なんですけど、今回はちょっと違います。そこから空間系ディープハウス「Dub Life」に繋げて、中盤ではかなり明るめでデトロイト風のシンセが鋭く入る「Shimmering Stars」でピークを持ってきます。それ以降もNY系のボーカルハウスを多用して、かなりメロウだったりジャジーだったりな展開ですねー。全体的にのびのびとスムースな流れで、アフターアワーズに聴くとぴったりなスウィートな出来ですね。意外なプレイだけど、これはこれで素晴らしいです。

対する初のMIXCDとなるフェラーさんは、出だしは同じく緩めのメロウなハウスから。と思いきや2曲目でいきなり超ディープな「Rej」を打ち込み、深く落としてきます。そこからは普段のケリチャン並にパーカッシブに盛り上げていき、なかなか図太いボトムラインで体を揺さぶります。でもしっかり透明感のある優しいメロディーもあって、耳に馴染みやすい音だと思います。終盤は太鼓がかなり入るアフロトライバル系の曲が多く、土着臭強し。ディープとアフロを程よくブレンドさせて、良くも悪くもそつのない出来ですね。

今作はケリチャンもフェラーさんも、ガツガツとぶっといボトムで攻めるよりはハーモニーを強調している気がしますね。デジタルを駆使したトラック作りが特徴のケリチャンの割りには、なかなか湿っぽく生暖かいソウルフルな面が前面に出ています。盛り上がるよりもしっとりと耳を傾けて聴きたいタイプですね。ボーナスCDの3枚目は、ケリチャンとフェラーの素晴らしいトラックが半分ずつ収録。硬めのディープハウスもしっかり収録で、トラックメーカーとして才能を感じます。不朽の名作「Inspiration(Main Vocal Mix)」が聴けるだけでも、美味しすぎるボーナスCDですね。

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Check "Kerri Chandler" & "Dennis Ferrer"

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Titonton Duvante - Voyeurism (Starbaby:SB01CD)
Titonton Duvante-Voyeurism
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興味があって再発を機に買ったのに全然聴いていなかった…と言う事で、思い出して紹介します。厳密にはデトロイト生まれの人ではないのですが、デトロイト系に組み入れられているTitonton Duvante。ティトントン・ドュヴァンテと読むのでしょうか、発音し辛いですね。興味を持ったきっかけはMetro Area(Morgan Geist)率いるEnvironからEPをリリースしていた事、またDego(4 Hero)絡みで2000 Blackからリリースも行い、またはJohn Tejadaとの共作などがあり、なかなか交流の幅が広く面白そうだなと思ったからです。そういった交流の広さのせいかモロに直球デトロイトテクノと言うよりは、ブロークンビーツなども取り入れリズムが多彩だなと感じました。手数の多いリズム帯でノリが良いと言うか弾けるパーカッション使いで、しっかりとした土台がありグルーヴィーですね。ドラムマシーンを使っているんだろうけど、乾いた音使いが生演奏にも感じられて西ロンブロークンビーツの流れが感じられました。メロディはやっぱりデトロイト流に透明感のある美メロが多用されて、安直だけれどもエモーショナルな世界観を描き出していますね。ここで分かったのはFabrice LigのSoul Designer名義に感触が近いなと気付きました。あれ、黒人なのにむしろ西洋の白人の音に近いのか!つまりデトロイトテクノよりは少々さっぱりとした音なのです。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Paolo Mojo - Balance 009 (EQ Recordings:EQGCD013)
Paolo Mojo-Balance 009
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最近はまっているMIXCDが、プログレッシブハウスのMIXCDシリーズ"Balance"の9作目。担当をするのはSasha、John Digweedもその実力を認めると言うPaolo Mojoなのですが、披露しているプレイはプログレを中心にしながらもテクノとハウスをスムースに差し込んで、陰と陽を自在に行き交うボーダレスなセンスを感じさせます。まず1枚目はプログレやテックハウス気味のスムースな流れから始まります。時折ブリブリアシッドも入れつつ、局所的に陶酔系のドープな選曲。中盤はエレクトロハウスで少々テンションを下げつつ、熱くなった体を一端冷まします。そこから一気にDavina「Don't You Want It」→Underground Resistance「Transitions」のデトロイトハウスのクラシック連発で、盛り上がりも急上昇。流れを損なわずに最後は、ディープハウスの名曲「Deep Burnt」でストリングスが厳かに鳴り響き美しく締めました。そして2枚目はミドルテンポのプログレをがんがん回し続けるのですが、展開の多い曲(と言うか引っかかりのあるメロディーが多い)を多用して、楽天的かつ秘かにたたずむ妖艶さを醸し出しています。特に高揚感増すRobert Owens「I'll Be Your Friend」から、サイケデリックでモヤモヤなNathan Fake「The Sky Is Pink」に流れ込む瞬間は見逃せません。終盤は感極まるテックハウスMichel De Hey「Camera(Funk D'Void Mix)」でアッパーに盛り上げつつも、最後は名曲「La Ritournelle」でしっとりと儚い終焉を迎えます。全て聴き終わった後残るのは、安息の一時。久しぶりに完全に満足出来たMIXCDかもしれないです。プログレ系とは言いつつもテクノやハウスを織り交ぜているので、単調な流れに陥る事なく最後まで飽きずに聴けました。派手なミックスをする訳でもなく自然の流れに沿ったハウスビートなプレイは、心地良いの一言。絶賛お勧め中です。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Boards Of Canada - In a Beautiful Place Out In the Country (Warp Records:WAP144CD)
Boards Of Canada-In a Beautiful Place Out In the Country
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Boards Of Canadaはシングルも素晴らしい。スコットランド、エジンバラのミステリー・Boards Of Canadaには、まだまだ見果てぬ世界が見えているのだろう。と言う事でお勧めシングル第二弾。こちらは1st、2ndアルバムの間にリリースされたEPで、全曲アルバム未収録。曲数は少ないもののクオリティーはどのアルバムよりも群を抜くと言っても過言ではなく、もしかしたらBoards Of Canadaの中でも一番好きかも。この頃はまだポストロック臭も皆無で完全にエレクトロニックな作風が、Boardsさんの謎めいた世界に聴く者をより深く引き込みます。神秘的、牧歌的、サイケデリック、色々な表現が可能なBoardsさんですが、徐々に消えゆく視界に身も心も溶けてしまいそうになりそうです。1〜3曲目はぐにゃぐにゃとぼやけたサイケデリックワールドなのですが、4曲目は突如視界が開けた様に美しい世界が広がります。パルスの様に微妙にずれつつも定間隔で振幅するシンセ音が、より静寂を強調し崇高で神秘の時を刻んで行くのでした。是非この路線でアルバムを出して欲しかったと今でも強く思います。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Boards Of Canada - Trans Canada Highway (Warp Records:WAP200CD)
Boards Of Canada-Trans Canada Highway
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Boards Of Canadaはシングルも素晴らしい。スコットランド、エジンバラのミステリー・Boards Of Canadaには、まだまだ見果てぬ世界が見えているのだろう。昨年リリースされたアルバム「The Campfire Headphase」からのシングルカットであるこのEPは、一曲目以外は全て新曲。エレクトロニカ、テクノから始まり、そして最新作ではポストロックに寄り添った作品となっていたが、このEPも生音っぽいリズムを使いつつ夢想のサイケデリックな世界観を演出しています。彼らの音楽を聴いていると、どんどん神秘の森の中に引き込まれてしまい、いつの間にか現世には帰って来られなくなる秘境めいたものを感じます。もちろんサイケデリックな面は彼らの一面と言うだけで、彼らには幻想的で心地良い旋律を奏でる事が出来、そこに浮遊感のある音響を用いて広い広い抽象的な絵を描き出すのです。以前僕は「The Campfire Headphase」に関してはそれ程絶賛はしませんでしたが、革新性を求めなければ素晴らしい作品だと思っています。そんな「The Campfire Headphase」が好きであれば、今回のEPも存分に楽しんで頂ける物だと思いますね。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
LO Compilation Mix By Susumu Yokota (Skintone:STR-12)
LO Compilation Mix By Susumu Yokota
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テクノゴッド・ケンイシイ、テクノ番長・田中フミヤと並ぶ日本のテクノ創世記を支えた一人でもある横田進。前述の二人に比べると色々な作風があるせいかいまいち捕らえ所が無いものの、初期はアシッドからテクノ、そしてハウスからブロークンビーツ、アンビエント、果てはポストロックやクラシックまでも取り込み、ジャンルに捕らわれない活動で独立したポジションを築き上げた天才です。その横田さんが久しぶりのMIXCDをリリースしたのですが、Lo Recordingsと言う聞いた事の無いレーベルの音源のみを使用したミックスとの事。ダンスサイドとリスニングサイドの2枚組と最近よくありがちな構成ですが、中身の方は横田さんらしいジャンルレスな選曲でした。ダンスサイドの方は比較的踊れると言う感じですが、あくまで比較的程度です。アシッドやらエレクトロやらハウスやらをプレイしていますが、リズムがストレートな4つ打ちではなくいびつなビートを成していてつんのめる感じ。もっとストレートなハウスを聴きたいなと言うのが、正直な感想ですな。リスニングサイドはポストロックやラウンジ系、ダウンテンポなどゆったり目の選曲。小洒落たカフェとかでは流れてそうなBGMなんだけれども、どうにも自分の耳には合わないというか。もっとスムースな流れでムードのある音を期待していたものですから。横田さんのMIXCDと言う事で期待はしていたのですが、レーベル音源を限定されたせいもあるのか今回はイマイチ。横田さんには期待をしているので、その分評価も辛くなってしまうのでありました。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Jazztronik-The Remixes Part (徳間ジャパン:TKCA-72968)
Jazztronik-The Remixes Part
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昨日紹介したJazztronikのリミックス集ですが、Part兇眛瓜発売しております。こちらも豪華な面子が集まっておりまして、2000black(4 HeroのDego)、NEEDS、Two Banks Of Four、Domu、Phil Asher、Louie Vega、DJ Mitsu the Beatsなど知名度の高いアーティストがリミックスを提供。個人的に大好きなNEEDSのリミックスは、最近の彼らの流れであるフュージョン色が強めかな。壮大な世界観を生み出すリミックスは見られなかったものの、エレクトリックで郷愁を帯びたしっとり系としてはなかなかです。またかつてはドラムンで名を馳せた2000black(Dego)ですが、その面影を残すことなくソウルフルなブロークンビーツを披露。落ち着いて年を経た後の円熟味を感じさせる暖かさがありますね。Louie Vegaは予想範囲内のリミックスと言うか、最近の路線のラテンハウスですね。パーカッシブで爽やかな風が吹き込む流麗な曲。ファンが期待しているもののを、自分でもしっかり理解していると思います。あと個人的に好きだったテクノトラック「PHOENIX」は、半野喜弘がリミックスを担当。ってな〜、他の面子とちょっと合わないでしょうが。実際曲もクリック風のハウスなんだけど、つまらんの一言。原曲の良さが損なわれてしまって、聴くに耐えないですな。ラストはDJ Mitsu the Beatsのジャジーヒップホップ。安易な表現だけど、スモーキーでゆる〜い仕上げが心地良いです。Part気醗貊錣砲款淕あれ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Michel De Hey - Two Faces (541:541416 501376)
Michel De Hey-Two Faces
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微妙に名前を聴く位で殆ど詳細の分からないMichel De Hey。なんでもオランダテクノシーンでは最も有名なアーティストだそうで、活動歴も20年以上を誇るベテラン中のベテランだそうです。WIRE04にも出演していたそうで実力は保証されていそうだし、Secret CinemaやJoris Voornとも共作をしているのでそこら辺の音が好きな人は注目でしょうか。Michel De Heyの事を知らないのにこのMIXCDを買ったのは、Vince WatsonやAril Brikhaらの自分の好きなアーティストの曲が使われていたからなんですがね。実際購入したのは正解で、「Two Faces」のタイトル通り内容の異なる2枚組で充実しておりました。

取り分け気に入ったのはCD1で、最近流行のNathan FakeやAlex SmokeなどBorder Communityに通ずる覚醒的プログ系の曲が中心にまとめられています。終盤近くまで上げる事もなく、じわりじわりと感覚が麻痺していく様なドラッギーかつギラついた流れで終始テンポを保ちます。激しさで一気に持っていくより、やっぱりディープでミニマルな徐々に独特の世界観に引き込むこうゆうスタイルが近年の流行なんですね(自分も以前程家ではハードなCDは聴いてないし…)。途中まではそんな感じでゆらりゆらりとしているのですが、終盤3曲で一気に豹変。自身の曲〜(Funk D' Void's Remix)〜Aril Brikhaと立て続けに透明感溢れるデトロイト系のトラックを連発し、覚醒的な雰囲気から目覚めた様にスタイリッシュでエモーショナルな雰囲気に変化します。特に「Camera(Funk D' Void Remix)」は幽玄なシンセサウンドが鳴り響き、このMIXCDの山場になっていると思います。まさかこんな意外な展開が待っているなんて、想像だに出来ませんが良い意味で裏切られました。

対してCD2の方は至って普通で、デケデケベースライン+ハードテクノです。ビキビキのベースラインは好きですが、ディスコっぽいデケデケはそんな好きでもないし、プレイ自体も終始ハードな感じで特に新鮮味はないかなと。あ、いや、まあハードテクノなら他にもっと良いDJがいると言うだけで、別に悪いと言う事ではないです。ただ至って普通の出来だなと言うだけです。それでもCD1の為だけでも、このMIXCDを買う価値は充分にあるので見つけたら即購入あれ。

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| TECHNO3 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - Profound Sounds V2 (Ovum Recordings:OVM9003)
Josh Wink-Profound Sounds V2
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アシッドテクノでキ○ガイっぷりを発揮した才能を見せつけたJosh Winkですが、DJプレイも地味に人気があったりします。生プレイは未経験ですが、このMIXCDを聴く限り相当に円熟味のあるプレイが出来る様ですね。自分が作るトラックの様にアシッドテクノや派手な曲は余り回さず、むしろディープでミニマルなハウス調のテクノを多用していますね。出だしはゆらゆらと睡眠を誘うクリッキーなハウスで始まり、地味に大きな流れも作らず淡々と曲が繋がれていきます。なんてぼーっと聴いているといつの間にか、じわりじわりとグルーヴも強められていて心地良いミニマルの世界に沈み込んでいます。中盤以降は少々ハード目のクールなテクノをここぞとばかりに投入し、ラストまでスムースな流れで盛り上がりを作ってくれました。地味と言ってはいけないですね、これは大人の渋さに満ちていると言う表現が正しかったです。ガシガシ素早く曲を繋いでいくのではなく、全体の流れを熟知して一曲一曲を上手く聴かせるDJなんだと思いました。来日したらガンガン盛り上がるプレイではなく、こう言ったディープなセットで聴きたいと思います。

ちなみにボーナスディスク付きなんですが、そちらがかなり豪華でLil Louis「French Kiss」ネタの「How’s Your Evening So Far?」や「Evil Acid」、「Superfreak」などの狂気に満ちたアシッドテクノが収録されております。DJプレイと全然違うやんけ!と言った突っ込みは無しで、真のアシッドテクノを体験してみてください。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Rolando - From There To Here & Now (NRK Sound Division:NRKCD025X)
DJ Rolando-From There To Here & Now
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Underground Resistanceの3代目DJとして、そしてGerald Mitchellと新たに立ち上げたユニット・Los Hermanosのメンバーとして活躍したDJ Rolando。しかしながらより広大で自由な活動を望むDJ Rolandoにとって、半ばコンセプト化されたURに居座り続けるには窮屈過ぎたのだろうか、人気を保ったままURを脱退。その後特にどんな活動をしているのかも耳に入らなくなって一年以上経ったのだが、遂に再始動なのか新たなるMIXCDをリリースする事になりました。しかも以前にも「Nite:Life 016」(過去レビュー)と言う名作MIXCDをリリースしたNRKから、今度は2枚組の大作でファン泣かせなリリースです。

Disc1はモロにハウス満開、軽く爽やかなアフロハウスから黒光りするディープハウス、キャッチーなアッパーハウス、温かみのあるソウルフルなハウスなど、どこをとっても4つ打ちハウスに囲まれています。以前生でDJ聴いた時は、ゴリゴリでミニマルなテクノ〜デトロイトテクノで鬼気迫る迫力のプレイだったけれど、このMIXCDでは幾分か肩の力が抜けてより自身のルーツに近いラテン的な面が出ている様な気がしますね。UR在籍時のハードで暗黒エレクトロをリリースしていた頃と同人物とは思えない程の変わり様ですが、このMIXCDの様なプレイをするのならばURとは一線を画すのも納得かな。デトロイト色が余りないから離れるファンも出てくるかもしれませんが、僕は素直に格好良いハウスだと思います。緩めの前半からキャッチーな中盤、疾走感溢れる後半(テクノ少々)まで手堅く盛り上げます。DJ Rolandoがまさか「Bar A Thym」をプレイするなんてって思ったけど、そんなプレイが彼のこれからの道を示唆しているんでしょう。

対してDisc2はダンサンブルながらもどちらかと言うと緩めの選曲で、夜にしみじみと聴くのに良いムードが出ています。Tread、David Alvarado、Vince Watsonらのテックハウス、Trackheadz、Indigenous Space People(Ron Trent)、Tokyo Black Star(DJ Alex From Tokyo)らのディープハウス、そしてデトロイト好きは見逃せない「Sueno Latino(Derrick May Illusion Mix)」を収録。ほぼフルレングスで収録してあるので、ミックスと言うよりはDJ Rolandoの自分用のリラクシングCDな意味合いが強そうです。たっぷり踊った後は体を休ませて、静かに時間を過ごそうって事なんでしょう。Disc1とは対照的に落ち着いて聴きたいですね。

さあ、後は新曲を待つのみ。DJ Rolandoの今後に期待が膨らむばかりです。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luciano - Sci.Fi.Hi.Fi Volume 2 (Soma Quality Recordings:SOMACD46)
Luciano-Sci.Fi.Hi.Fi Volume 2
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クリック〜ミニマルハウスシーンではRicardo Villalobosと双璧を成すと言っても過言ではない存在、そしてVillalobosと同じくチリ人のLucien NicoletことLucianoのMIXCD。それもなんとリリースはグラスゴーの名門テクノレーベル・Somaからとはちょっと驚きです。まあSomaからリリースしたからと言ってテクノっぽくなる訳でもなくて、普段通りのゆる〜くてまったりしてしまう渋いプレイを披露するLucianoなのですが。しかしチリからこう言ったクラブミュージックに根ざした音が出てくるのも意外なんですが、Villalobosと言いLucianoと言いなんでチリ出身のこの二人は無味乾燥と言うか派手さがないんでしょうね。良く言えばスルメの様な酒のつまみだと思いますが、MIXCDの前半は味気無くてこのままだったら寂しいなって思いました。ところがどっこい、中盤以降はドライな音ながらもグルーヴィーにリズムも振れだし、音に厚みも出て来てポヨンポヨンした豊満さが心地良いです。これがチリのドライなファンキー加減とでも言うのかな、派手さはないけれどラテンの血が秘かに隠れている様な冷たさと熱さ。真夏に聴いても部屋の空気をクールに一変させる心地良さと、体の奥底から溢れ出る情熱が共存しています。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Jerome Sydenham As "Casino J"- Electric Pussycat (Ibadan Records:IRC073-2)
Jerome Sydenham-Electric Pussycat
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Jerome Sydenham自身の顔がアップになったジャケットも、そのCDのタイトルも本当にセンスないね…。セールス的に悪影響が出るのは間違いないと思うのですが、どうなのでしょう。ただJeromeの音楽はNYCの中でもかなりディープな黒光りするハウスで、Jerome主宰のIbadan RecordsはJoe Claussell主宰のSpiritual Life Musicと共にスピリチュアルハウスなるものを世に広めた重要なレーベルであります。生楽器を多用したアコースティック志向で、アフロやラテン色を前面に出したパーカッシブなトラックは、それまでのハウスとは一線を画すものでした。ただそんなJeromeにもここ数年は転機が訪れている様で、生音志向からかなりエレクトロニックでともすればテクノと言っても差し支えない位作風も変わってきています。実際、今作は今まで以上にテクノ色の強い電子音がメロディーを支配し、奥行きを感じさせる空間を見事に生み出しています。ここまで来るとスピリチュアルハウスはどうなったのと首を傾げたくなりますが、Jeromeのテクノへの傾倒はディープさとトライバルの両方を失わずに出来ているので流石の一言ですね。また要所要所にアフロな楽曲も挟んでいて、テクノ・ハウスの両方から支持を得られるでしょう。しかしこの人のミックスプレイと言うのは、いつでも艶があると言うか妖艶なエロスを感じますな。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
James Holden - At The Controls (Resist Music:RESISTCD59)
James Holden-At The Controls
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今でこそテクノやハウス方面でも注目の的になっているJames Holdenですが、元々はプログレッシブハウス畑の人です。オックスフォード大学在学中の19歳の時にリリースした「Horizons」が注目を集め、その後はSashaと共同作業をしたりリミックスを量産したり、プログレ界では若き新星として人気を誇っていたそうです。ところがその人気とは裏腹にHolden自身はレーベルの制約に縛られ、自分の好きな音楽を創れなかったと語っているのです(それで売れるなんて皮肉めいてますが…)。ならば制約に縛られない自分のレーベルを作るかと言う事で出来上がったのが、今最も旬なレーベル・Border Communityです。情報の早い人はご存じ、Nathan Fakeらを擁するプログレッシブハウスに捕らわれない真の意味で前衛的なレーベルです。ここから発信される音は、テクノともハウスともプログレともロックとも言える独特な音で、クラブミュージックとしての固定概念はありません。本当に好きな音楽を創っていると感じられるのは、その自由性の為でしょう。(逆に過去のプログレ時のHoldenが好きだった人は、今のHoldenにどう感じているんでしょうね?)

前置きが長くなりましたが、James Holdenの趣味満開のMIXCDが遂にリリースされました。これは本当に凄い、今まで数多くのMIXCDを聴いてきた僕でも結構な衝撃を受けました。いや、衝撃と言うよりもただ単純にぞっこんになってしまっただけなのですが。Richie HawtinとAphex TwinとMassive Attackが共存し、自身やBorder Communityのアーティストの曲、またはエレクトロニカやポストロックまで、多岐に渡って色々な曲が収録されています。かつては「Balance 005」(過去レビュー)と言うバリバリトランシーなMIXCDをリリースしたHoldenの姿はもはや無く、完全に一段階上がったHoldenがここに居ます。本人曰くベッドルームで聴く音楽を意識したという通り、直球ストレートなダンスミュージックはここにはありません。その代わり10代の甘酸っぱい青春を思わせる郷愁とギラギラと怪しく輝く恍惚感が共存し、身も心も溶けてしまいそうなドラッギーな世界観は今まで以上に強くなっています。Holdenの発する音は、それがプログレだろうとテクノだろうと関係無く、いつだってサイケデリックなんですね。ジャンルはばらばらでも統一感があり、そこにHoldenのセンスと言う物を感じます。これこそ新世代の到来を告げるMIXCDですよ。

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| TECHNO3 | 18:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Chris Clark - Clarence Park (Warp Records:WARPCD86)
Chris Clark-Clarence Park
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Aphex Twinを紹介したならばこいつも紹介しておかないといけない。Aphexと同じWarp Recordsから衝撃のデビューを飾った、ポストAphex Twin的なChris Clark。事前情報も全くなくいきなりWarpからデビューを飾り、多くのテクノリスナーを虜にしたサウンドとは一体。Aphexの血を濃く受け継いだいびつなブレイクビーツと擦り切れんばかりのざらついたノイズ音は、病んでいる精神世界の様でもあるが整然と組み立てられ理知的な感じが強い。また壊れかけのオモチャの如く朽ち果てながらも、時折見せるノスタルジックなメロディはBoards Of Canadaの世界観とも共振している。子供の頃の何か懐かしさが心に浮かび上がりほっとするのは、Chris Clarkの愉快な遊び心のせいか果ては狂った感性なのか。後追い的な音ではあるのだが、それでも楽曲一つ一つのクオリティーは文句の付けようの無い出来だ。そう言えば、ジャケットの赤目の子供がちょっと怖い。何とも不穏なアルバムだ。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
PEOPLE WANT MORE LIFE @ YELLOW
2006/04/14 (FRI)
DJ: JEFF MILLS(AXIS), TAKAMORI K.

MATERIAL feat. IAN POOLEY @ AIR
2006/04/21 (FRI)
Guest DJ: Ian Pooley

CROSS MOUNTAIN NIGHT feat. JAMES HOLDEN @ WOMB
2006/04/21 (FRI)
DJS: JAMES HOLDEN, TORSTEN FELD, Dr,SHINGO

CLUB MUSEUM @ UNIT
2006/04/21 (FRI)
Special Live Performance: BRITISH MURDER BOYS(SURGEON & RISIS) -5 hours gig-

UNDERGROUND RESISTANCE "INTERSTELLAR FUGITIVES" TOUR @ LIQUIDROOM
2006/04/28 (FRI)
Featuring members:INTERSTELLAR FUGITIVES SPECIAL LIVE UNIT
Formed by - GERALD MITCHELL as THE DEACON (UR044), THE ANALOG ASSASIN (UR040), CORNELIUS HARRIS as THE ATLANTIS (UR3.14), RAY 7 as THE UNKNOWN SOLDIER (UR051)
...And maybe more fugitives
DJs:SUBURBAN KNIGHT aka JAMES PENNINGTON (UR011), DJ S2 aka SANTIAGO SALAZAR (UR057), DJ DEX aka NOMADICO (UR061)

STANDARD 4 @ WOMB
2006/04/28日 (FRI)
GUEST DJ: JORIS VOORN
DJ: KEN ISHII, SATOSHI ENDO

MOODYMANN JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/04/29 (SAT)
DJs: MOODYMANN aka Kenny Dixon Jr, Alex From Tokyo

PANORAMA @ YELLOW
2006/05/02 (TUE)
DJs : Kentaro Iwaki a.k.a Dub Archanoid Trim, Terre Thaemlitz
LIVE: LUOMO a.k.a VLADISLAV DELAY

CLASH 12 feat. DERRICK MAY @ ageHa
2006/05/06 (SAT)
DJs :Derrick May, Ken Ishii, DJ Tasaka, Fumiya Tanaka, DJ Wada, Q'Hey
Toby, Yama, Shin Nishimura, DR.Shingo, Kagami, RKD1 & RKD2
LIVE : Chester Beatty, Newdeal

JAPANECTION PRESENTS SOUL DESIGNER TOUR @ WOMB
2006/05/19 (FRI)
DJs: Fabrice Lig, Jean Vanesse, Ken Ishii, Sisk
| UPCOMING EVENT | 23:55 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Tom Middleton - The Sound Of The Cosmos (Label: Hooj Choons:HOOJ CDLP011)
Tom Middleton-The Sound Of The Cosmos
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Global CommunicationのTom Middletonが気合いを入れて作った3枚組のMIXCDを、ようやく手に入れたので気合いを入れて聴きました。いやー、3枚もあるとほんと全部聴くの大変ですね。数日前に紹介したGlobal Communication名義の「Fabric 26」はそれ程アンビエント色もなく、ファンはちょっとがっかりしていたかもしれません。しかしこれはボリュームもさることながら、内容もアンビエント色強めなプレイも入っていて納得して頂けるのではないでしょうか。CD1はRhythmがテーマでありまして、テクノ、ハウス、クラブジャズなどジャンルに拘らずに、リズムが強調されているトラックが中心です。多彩なビートを織り交ぜて、爽やかで軽やかなプレイを披露しています。対してCD2のテーマはMelodyで、まあいわゆるハウスですね。最初から最後まで4つ打ちで通し、甘さたっぷりのスウィートな展開でムードたっぷりです。Melodyがテーマと言う事に嘘偽り無く、一聴して耳に残るハウスばかりです。これはかなり良かったですね。そしてCD3こそGlobal Communicationファンがお待ちかね、Harmonyがテーマのアンビエント色強めなプレイです。トラック的にはダウンテンポやクラブジャズっぽいのが使われていますが、身体の中から疲れが抜けていく様な気持ち良さは正にチルアウト。重くドラッギーなアンビエントではなくて、快楽を重視したヒーリングアンビエントって感じでしょうか。こちらも充実したプレイで満足です。相当なボリュームながらも、三者三様のプレイが楽しめて文句の付けようがないですね。Middletonの宇宙を全身に感じられる素晴らしいMIXCDです。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Plus : Los Angeles (Plus:PLUS104)
John Tejada-Plus DJ Mix Vol.4
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John Tejadaのめちゃ上手なプレイを堪能出来るMIXCDがこちら、Technasiaが送るPlusシリーズの最終章です。Charles Siegling、Amil Khan、Shin Nishimuraと続いたシリーズに、何故かTejadaがトリを飾ります(Technasiaと交流があったんでしょうけど)。今までの人達がかなりアッパーで激しいプレイを聴かせていたのとは対照的に、Tejadaはクリッキーな曲から始まり物静かです。シカゴハウスを通過した様なクリックや生っぽい音を生かしたクリックで、派手な展開もなく全く以て地味なんですが渋いの一言。中盤以降は徐々にテンションを高めつつテクノ色も増やして、ミニマル調に変化してゆきます。暗めな曲調が多いながらも、時折目の覚めるような派手なトラックをぶち込みはっとさせてくれたりもします。元々はヒップホップDJだったらしく、テクノにしては珍しい巧みなスクラッチもばしばし差し込んで痺れる〜!実際あんまりTechnasia関連の音っぽいかと言うとそうでもないけれど、めちゃくちゃプレイの上手いって事は聴けば分かります。後半は普通にテクノテクノで盛り上がるし、最初から最後までパーフェクトッ!自分の持っているMIXCDの中でも、相当ランキングは高いですね。

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| TECHNO3 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - More Backstock (Palette Recordings:PAL-CD2)
John Tejada-More Backstock
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わぉっ、アマゾンで安売りされててびっくり。3月6日現在で1,528円って、こんなに安くて良いんですか?John Tejadaと言えば、名門テクノレーベルであるSinoやPoker Flat、7th City、Playhouse、もしくはディープハウスレーベル・Moods & Groovesからもリリースを行い、自身はPalette Recordingsを運営し数多くのEPをリリースする地味ながらも素晴らしいアーティストです。作風と言えば過去はクールなテックハウスな作品が多かったものの、近年はクリック路線からミニマルハウス路線へと移行しディープ目になっている気がします。今日紹介するお買い得盤は、2003年作のMIXCDです。と言ってもPalette Recordingsからの自身のEP収録の曲をMIXしている訳でありまして、ある意味ベスト盤にも近いのでしょうか。しかしなんとまあバリエーションがある事か。空間系テックハウスからミニマルなアシッド、跳ね系のクリック前夜な曲からディープ目のテクノまで、彼の総集編とも取れる手の広さがあります。その一曲一曲のどれもが緻密で洗練された構成を持ち、決して手抜きな作品になる事はなく、どんなジャンルであろうとしっかりと地に足が着いていると思います。ミックスとしては聴いていて大して面白い流れと言うのがないんですけど(そりゃ全部自分の曲なんだもんな…)、多作にも関わらず質の高いトラックを提供している事は分かるかな。まあ、彼のミックスの上手さはまた次回に紹介しようと思います。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Digweed - Fabric 20 (Fabric Records:FABRIC39)
John Digweed-Fabric 20
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もう何度も紹介しているFabricシリーズですが、Fabricとはロンドンのスーパークラブでありレーベルでもあります。今までに多くの有名なアーティストがミックスを手掛けて、新譜が出る度に購入されている方も多いのではないのでしょうか。このシリーズ20を担当したのが、プログレッシブハウスの御代・John Digweedです。彼のプレイはそれ程聴いた事は無いのですが、近年のプログレがテクノ寄りになっている事もありこのMIXCDを購入する事に。あーでも実際聴いてみたらどちらかと言うと、テクノよりエレクトロハウスって感じでしょうか。安定したBPM125位の4つ打ちのバスドラは完璧にハウスだし、テクノ程硬質なサウンドが前面にも出ずむしろ空気感を含み当たりが柔らかいですね。流れもスムースで透明感溢れる清々しさと大人の魅惑的なムードがあり、がっつり踊ると言うよりはラウンジで聴きたいプレイですね。Digweedについて詳しくはないのですが、もっと硬質な音を得意とするアーティストだと思っていただけに意外でした。しかし今までのプログレファンには多分受けは良くなさそうだし、かといってテクノファンにも受ける感じではないかなと。それでもベテランらしい余裕の感じられるプレイだとは思いました。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marco Bailey - Sindustry (Ekspozicija Due) (Explicit Musick:EXPLICITCD002)
Marco Bailey-Sindustry(Ekspozicija Due)
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2月11日にageHaに来日するベルギーテクノのトップDJ・Marco Baileyこと通称マルコベ。元々はトランスなんかを作っていたらしいですが、僕が知っているのはハードテクノな作風になってからです。Primate RecordingsやMB Elektronicsからヒット作を送り出し、その他のレーベルからも数多くのリリースを行っておりますが、とにかくハードで痺れる格好良い作品が多いです。でもマルコベも近年のクリックハウス流行に乗っちゃったりして、クリック系のMIXCDを出したりお前もか!と突っ込みたくなった事もありました。以前のMIXCDはほんとゴリゴリな作風でいかにもハードミニマルだったので、別にマルコベのクリックにはあんま興味ないと言うか…。で彼のMIXCDの中でも僕がお勧めなのはやはり今回紹介する物です。ゴリゴリ感は前面に出てないのですが、ハードでメロディックなテクノを前半に多用して後半にバキバキに盛り上げるタイプなのでバランスが良かったのです。10曲目位まではDK9、Mr.Sliff(Adam Beyer)、Deetron等の色気のあるメロディーでじらしながら引っ張られて、後半は勢いで強引に持っていく感じ。まあ後半はちょっとマンネリ気味に感じられて面白味は余りないかなと思いましたが、マルコベなんで辛口に評価させて頂きます。なんて言いつつも疾走感のあるハードテクノなんで、結局よく聴いてたりします。ジャケットは最低ですがね(笑)

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Loco Dice & Ricardo Villalobos In The Mix - Green & Blue (Cocoon Recordings:CORMIX011))
Loco Dice & Ricardo Villalobos-Green & Blue
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クリックハウス大本命盤。ドイツのベルリンで行われる「Green & Blue」と言うイベントでの、Loco DiceとRicardo Villalobosのプレイを収録したのがこの2枚組MIXCD。Locoについては詳しくは知らないですけど、Ricardoと言えばPlayhouseやPerlonでの活躍も記憶に残るクリックハウス界の大天才。出すEPはあれよあれよと大ヒットし、いつの間にかシーンの中心に居座ってますね。とまあ前置きはこれ位にして、まずはLoco盤、前半はスカスカで比較的硬めのトラックが多め。意外にもパーカッシブで程よくテンションを保ちつつ、中盤からはドラッギーな危ない音になり、後半はクリックでありつつも微妙にトランシー。全然知らないアーティストだったけど、悪くないじゃんってのが感想です。そして目当てのRicardoに関しては、やっぱり予想を裏切らずに良いなと。少々ウェットに沼に沈み込んでいく様な重さに、彼独特の痺れるファンキーな音がこれでもかと放出されます。クリックもミニマルもディープテクノもごちゃ混ぜに、もうほんと形容のし難いプレイです。今の時代ってこうゆうプレイが好まれるんでしょうか?面白い時代になったと思います。決して聴きやすい音楽ではないと思うのに、僕も何故か彼のプレイには引き寄せられています。一言で言うならば、「するめ」。一口食べただけでは全然分からない、何度も何度もしゃぶる必要がある、そんな感じです。もうちょっと色気出してもいいんでないかい?なんて。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ulrich Schnauss - Far Away Trains Passing By (Domino USA:DNO045CD)
Ulrich Schnauss-Far Away Trains Passing By
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いやはや前々から名前だけは聞いていたエレクトロニカシーンで注目を集めるUlrich Schnaussですが、まだアルバムを買った事はありませんでした。雑誌とかWEB上ではシューゲイザーバンド・My Bloody Valentineとも比較されたりする様なアーティストで、今回1stアルバムが再発の上にボーナスディスクも付けられていたので即購入。さて音はどんなもんかな〜と聴いてみたら、あれ?シューゲイザーではないね…。よくよく調べるとシューゲイザーの流れがあるのは2ndアルバムの方なのね。でもこのアルバムは多少ポストロックに寄りつつもチープな音だけど、開放感と郷愁に満ちたメロディー、安らぎと平穏に導かれる世界観は良いね。透明感のあるアナログシンセサウンドがふわふわと漂い、閉ざされた闇の世界に自然と光と色が戻ってくる様です。Boards Of Canadaの最新作なんかにも似た世界観だけど、BOC程重苦しくなくライトなアンビエントってとこでしょうか。一聴して分かり易いメロディーがあるから、エレクトロニカにありがちな堅苦しさは皆無。芸は無いけれど単純に良いと思えるアルバムですね。

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| ETC1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Adam Beyer - Stockholm Mix Sessions Vol.3 (Turbo:MARCD-019)
Adam Beyer-Stockholm Mix Sessions Vol.3
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アダムベイヤーと言えばスウェーディッシュハードテクノの第一人者と言えますが、最近のクリックハウス流行に乗っかっている事で尻軽としても認知されています。実はそれ以前にはデトロイト系に流れたりとかもして、Truesoulなるレーベルも作ったりしていました。そして同時期にはデトロイト系の曲を多用したこの「Stockholm Mix Sessions Vol.3」と言うMIXCDも出したりしていました。尻軽ながらもこのMIXCDは相当に出来が良くて、彼が手掛けたMIXCDの中で大のお気に入りです。ここではデトロイト系の曲をこまめに入れているせいか、美しくメランコリックな面や情緒的な面が強調されていてツボにはまる流れがそこかしこにあります。もちろんベイヤーのプレイなのだからリズムが貧弱と言う事もなく、適度な太さや気持ち良い上げ加減で最後までうっとりと聴かせてくれます。大ヒット曲「Merengue(Slam Remix)」の図太いリズムかつメランコリックな雰囲気、「Loop 2(Luke Slater Remix)」のファンキーで未来的なシンセライン、「12 Months Of Happiness」の突き抜ける爽快感、そしてベイヤー自身の「Truesoul」の壮大な広がりを感じさせる感動的なラスト、聴き所満載です。個人的にはこの路線のプレイを聴いてみたいのですが、クラブだと激ハードなプレイが中心なんですよね。あ〜〜〜、クラブでこんなプレイをしてくれたらその瞬間神!となるのに。それ位このMIXCDは素晴らしいので、廃盤ながらもなんとか探し出してみて下さい。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(8) | trackbacks(1) | |
2006/01/08/ VADE feat. ADAM BEYER @ Womb
今年も年明けからビッグなアーティストが来日しております。と言う訳で早速アダムベイヤーに参戦。前に見たのは新宿リキッドルームの時かな、あの時は激ハードで相当疲れたのを覚えています。でも去年辺りからベイヤーのプレイもクリック気味になっているので、きっと今回は以前と違うプレイを体験出来るに違いないでしょう。ベイヤーは1時からクローズまでの4時間ロングセット。最初は予想通りクリック気味のスカスカのミニマルで始まりました。レーベルで言うならばDo.Mi.NoとかMad Eyeに近い音、ゆったりとした展開で心地良く踊れるプレイ。硬めの音がコツコツ、クリクリと鳴る感じで微妙にいびつなビートが作り出されつつ、3時過ぎまで微妙に上げたり下げたりの繰り返しで引っ張っていました。そこからは徐々に上げていき3時半辺りからは普段のハード目の4つ打ちに移行、4時以降は相当うるさいハードミニマルテクノでドッカンドッカン爆音で一気に加速。1〜4時までずっと踊っていた自分にハードミニマルで踊る気力は残っていなく、そこからは休んで静観していました。テクノのロングセットなので最初は不安な点もあったのですが、結果的に徐々に盛り上げるプレイで普通に楽しかったと思います。ただベイヤーの上手さは認めるものの、クリック流行に乗っかる尻軽さはどうかと思います。デトロイト系の為に作ったTruesoulはもう飽きちゃったのかな?流行も大事だけど、やっぱり何かを終始一貫して極めて欲しいですね、ベイヤーには。かつてのトライバル路線、Remanipulatedが懐かしいですね。

Adam Beyer-Fabric 22
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今回の様に緩いクリック系のプレイを聴いてみたい方には、上記の「Adam Beyer-Fabric 22」(過去のレビュー)がお勧めです。
| EVENT REPORT1 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Southport Weekender Vol.4 Mixed By Tony Humphries & DJ Spen (SuSU:SUALBCD14)
Southport Weekender Vol.4 Mixed By Tony Humphries & DJ Spen
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数年前は考えもしなかった量のMIXCDが、現在は大量にリリースされています。その中で注目を集めるにはやはりネームバリューや実力が必要な訳ですが、この「Southport Weekender」シリーズも十二分にブランド力がある中の一つだと思います。今までには以下のアーティストがミックスを手掛けております。

「Southport Weekender」Mixed By Joey Negro、Miguel Migs、Giles Peterson
「Southport Weekender Vol.2」Mixed By Blaze、Joe Claussell
「Southport Weekender Vol.3」Mixed By Dimitri From Paris、Jazzie B、Quentin Harris

そして最新「Southport Weekender Vol.4」はTony Humphries、DJ Spenが担当しています。半ば定番化しつつあるこのシリーズですが、きっとハウス好きには今回のチョイスもきっとグッと来るものなのでしょう。Tonyサイドは軽やかでスムース、直球ハウスなプレイ。爽やかな甘さと陽気なフレイバーに溢れ、どっちかと言うと部屋で落ち着いて聴きたいミックスですね。そして対照的にDJ Spenは起伏に富んだアップリフティングなプレイを見せつけています。こちらも甘さはありつつも、硬めの4つ打ち、ソウルフル系、ディープ系など程よく取り入れ、最後まで盛り上げて行くタイプかと。どちらかと言うとDJ Spenサイドの方が僕は気に入りました。とか言いつつも、このシリーズ自体には多少飽食気味なのも事実。質が低い訳でもないんだけど、やっぱりミックスシリーズが際限なくリリースされる時代、もうちょっとインパクトがあれば良いのにね。可もなく不可もなくと言った感じか。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
今年のプライド、K-1はいまいちでしたね。特にK-1は酷い、つまらない永田VSレミギウス、ボビーVS曙、タラコVSサップ、魔裟斗VS大東旭の試合、永ちゃんの歌を放送して、何故ホーストVSシュルトは放送しないのかね?これには驚いたと言うか、呆れましたね。また目玉のキッドVS須藤にしても、止めるの早すぎでしょう。最初のパンチは首に当たっただけで、全然効いてないんですけど…。その後もキッドが上から数発パンチを繰り出していましたが、全然須藤はグロッキーになってないし。もし須藤とキッドが逆の立場だったならば、レフリーストップは入ったのかな?なんかキッドを勝たせる気満々だよね(何故ならばその方が盛り上がるから)。

そんなこんなで不満だらけのK-1でしたが、クラブイベントは今年も年明けから飛ばしていきます。

VADE feat. ADAM BEYER @ Womb
2006/01/08 (SUN)
Special Guest : Adam Beyer

UNITE : NOTHIN' BUT HOUSE FEAT. NRK - RELEASE PARTY @ Unit
2006/01/13 (FRI)
DJ : Nick Holder, Hiraguri, Aosawa

HOUSE OF LIQUID @ Liquidroom
2006/01/15 (SUN)
DJs : Maurice Fulton, Karafuto, Moodman

MARK FARINA @ Yellow
2006/01/21 (SAT)
DJ : MARK FARINA

REAL GROOVES VOLUME 9 @ Yellow
2006/01/28 (SAT)
DJs : John Tehada, John Connell + AKR, Dave Twomey
Live : I'm Not A Gun

~SCAPE JAPAN TOUR 2006 @ Unit
2006/01/28 (SAT)
Live : Pole with band: Zeitblom on bass, Hanno Leichtmann aka. Static on drums,
Jan Jelinek feat. Kosmischer Pitch: Hanno Leichtmann a.k.a. Static,
Andrew Pekler, Cappablack
DJ : KARAFUTO aka Fumiya Tanaka and more

STERNE @ Womb
2006/02/03 (FRI)
Guest DJ : Renato Cohen
DJs : Takkyu Ishino, Ten

URBANPHONICS @ Yellow
2006/02/10 (FRI)
DJs : Kerri Chandler, DJ Endo

SVEN VATH IN THE MIX - THE SOUND OF THE SIXTH SEASON WORLD TOUR @ Womb
2006/02/11 (SAT)
DJs : Sven Vath and more
| UPCOMING EVENT | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2005 Best Seller
今年も遂に終わりがやってきました。と言う事で年間ベストなんですが、その前に今年は年間売り上げベストを行おうと思います。皆様今年もこの「Tokyo Experiment」経由@アマゾンで、多くの商品を購入して頂いてありがとうございました。アフィリエイトのおかげでより多くのCDを購入出来、色々な音楽を紹介する事が出来たと思います。ただの趣味で始めたこのブログですが、テクノやハウス、自分の好きな音楽をもっとみんなに聴いていただけたらなんと素晴らしい事かと。それでは僕が紹介したCDで、今年売り上げの良かった順に紹介させて頂きます。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Bryan Zentz On Monoid (Monoid:monoid006-2)
Bryan Zentz On Monoid
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今年前半には発売されていたのですが、ようやくアマゾンで購入出来るようになったこのMIXCD。Carl Cox主宰、大人気UKテクノレーベル・Intec Recordsの特攻隊長Bryan Zentzが、Intec好きな人に最高の音をぎっしり詰め込んだスペシャルなプレイを披露しています。Zentzは以前にフルアルバムをリリース済みで、それはヒップホップなども吸収したテクノで懐の深さを垣間見せていましたが、このMIXCDにおいても腕の巧さを存分に見せつけています。出だしいきなりBasic Channelを含むダブテクノを連発し、更に緩いドラッギーなテクノに流れると、6曲目からスロットル全開のIntec節でガシガシ攻め上げます。もうそこからはテンションを落とさず、美しいシンセリフを多用した曲やズンドコトライバル、そしてデトロイティッシュなテクノまで有無を言わさぬプレイで最後まで突き抜けます。怒濤のハードミニマルだけではなくIntec系の綺麗目シンセがあちらこちらに入ってきて、快楽的なシンセリフに耳を奪われぐいぐいと引き込まれますね。メロディーとグルーヴが自然と融合されている素晴らしいプレイです。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Agoria - Cute & Cult (Different/PIAS:DIFB1055CD)
Agoria-Cute & Cult
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最近新譜がどんどん出るので聴くのが追いつきません(汗)。年の瀬だって言うのに、また強烈なMIXCDが出ちゃいましたよ。フランスからのニューカマー・Agoriaさんの変幻自在、奇天烈なプレイが存分に味わえる「Cute & Cult」がそれです。Agoriaさんはフランステクノシーンにおけるデトロイトテクノフォロワーで、その中でも単にデトロイトテクノを模倣したもの以上のアルバム「Blossom」で注目を浴びています。そしてミックスプレイもやっぱり一筋縄ではいかず、Carl Craigや69、Phylyps(Basic Channel)に混ざってLucien & LucianoやMathew Jonsonのクリック、Anthony Rotherのエレクトロ、Alter Egoのジャーマンテクノ、RadioheadやIggy Popのロック、しまいにはAge Of Loveのトランス?!までも収録。普通の4つ打ちテクノだけが好きなら苦手な人もいるかもしれないけど、抗えないインパクトは感じるはず。ドラッギーなエクスペリメンタルテクノから、緩やかなテックハウス、ダーティーなロック、ギトギトのエレクトロ、高揚感満載のトランス、未来派デトロイトテクノが、入れ替わり立ち替わりで聴く者を刺激ます。ただ聴くだけじゃない、心で感じるんだ!こんな不規則なテンポやリズムでも、きっと踊れる、勝手に体が動くでしょう。今年の珍盤ベスト1か?

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Chris Liebing & Speedy J - Collabs 3000 Metalism (NovaMute:NoMu160CD)
Chris Liebing & Speedy J-Collabs 3000 Metalism
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マンネリズムなハードミニマルシーンに、メタリズム(金属主義)な二人が旋風を巻き起こす。最凶極悪コンビ、Chris Liebing & Speedy Jの超破壊的ハードミニマル爆弾が遂に落とされた。今までにSpeedy JがCollabs 100で Adam Beyerと、Collabs 200でLiteronと、Collabs 300でChris Liebingと、 Collabs 400でGeorge Issakidisと手を組んできたが、ここに来ていきなりCollabs 3000だ!もうタイトルから想像出来るとおり、ゴリゴリのハードミニマル。目の前に工事現場があるんじゃないかと思う位やかましく、そして荒廃したインダストリアルサウンドだ。密度の高い分厚い金属サウンドが唸りをあげて鳴り響き、容赦無しに硬い音が体に打ち付けられる。流行のトライバルでは味わえない極太さ、音の密度、硬さ、どれをとっても比類無き物である。BMPは抑えめにじっくり聴かしてくれるので爽快感と言うよりも、ただただ重厚な戦車に圧倒される感がある。テンポを抑えめにした事で、重々しさが出ているので個人的には最高!久しぶりに衝撃を受けたハードミニマルなアルバムだ。



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| TECHNO3 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Slam - Nightdrive (Resist Music:RESISTCD54)
Slam-Nightdrive
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近年のテクノの流れの一つにクリック、エレクトロニカ化の傾向があると思います。ハードミニマルテクノのDJもクリックハウスを導入した作品を作ったり、MIXCDでも激しいだけではなくクリックハウスを混ぜた緩いプレイをしたり、とにかくジャンルの垣根が徐々に低くなっているのではないかと思います。…ってそんなん余り僕は好きではありません。ハードミニマルテクノのアーティストがわざわざ他の事やらんでもえーやろと!(そうゆう意味じゃSpeedy JとChris Liebingの共作は、終始ハードに徹していて男気を感じましたが)。

それでグラスゴーのテクノ番長、SLAMの登場ですよ!…と久々のMIXCDを期待してたら、こいつらも路線変更しやがってるぜ。あぁ、おいら寂しいよ、SLAMにはハードでソリッドなプレイを期待してるのに、何でSLAMもクリックハウスやらエレクトロハウスやら回して、そんな流行に乗ってしまうかな?もちろんプレイとしては決して悪くはないし新鮮味もあるんだけど、これをSLAMがやる事に余り意味は感じないかなと。全体的にダークで冷えた曲群の中にも妙に艶のあるポップなメロディーが絡むHiroki Esashikaの曲や、プログレ・テクノシーンでも人気を博しているNathan Fakeの曲など、そこかしこに妖艶で美しい曲を差し込んできて上手い流れはあると思います。ただ個人的にはSLAMにはハードであって欲しい、ストレートな4つ打ちを聴きたい、その思いが強いです。てな訳でこのMIXCDよりも、以前に紹介した「Slam - Fabric 09」の方がお勧め出来ます。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2005/12/09 THE ULTIMATE DJ CHAMPIONSHIP REEL UP FIGHT NIGHT @ Womb
年末恒例のテクノイベントReel UpがLiquidroomからWombに移動してから初めて、Reel Upに参戦しました。何と言っても今回は全員がタッグマッチでDJやライブをすると言う楽しみイベントだったので、ご機嫌でWombに向かいました。

0時頃入館すると意外にもフロアには100人以下のお客しかいなくて、なんでこんなに空いてんの?って驚き(同日Derrick May @ Yellowと割れたんでしょうが)。すぐにDJ Wada VS Wall Five(Heigo Tani)のCo-Fusion DJ Setが始まります。初めに言っちゃいますが今回のCo-Fusionはほんとにヤバメでした。相変わらずクリック系のセットからディープめのテクノ、そしてスカスカのシカゴルーツのテクノ、複雑なリズムトラック系、そして怒濤のハードミニマルテクノまで徐々にビルドアップしていく展開。彼らのDJは曲の繋ぎが本当にスムースで、いつの間にか次の曲になっていると言う素晴らしい技術です。大ネタぶちかましで「Jam The Box」、「Gypsy Woman(She's Homeless) 」は勿論、今回はネオアシッド「Hot! Hot!!」をバージョン違いで3回も回しました。おいおいおい、やりすぎだろって笑いが止まらなかったのですが、終盤のハードミニマルテクノは凄い疾走感で序盤で既に踊り疲れちゃいました。
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| EVENT REPORT1 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
CLASSIC MUSIC COMPANY presents THANKS FOR COMING BY-CELEBRATING A CLASSIC DECADE @ Yellow
2005/12/3 (SAT)
DJs : Derrick L.Carter, Luke Solomon, Remi

SPACE LAB YELLOW'S 14th ANNIVERSARY PARTY @ Yellow
2005/12/9日 (FRI)
DJs : Derrick May, DJ Katsuya

THE ULTIMATE DJ CHAMPIONSHIP REEL UP FIGHT NIGHT @ Womb
2005/12/9 (FRI)
ASIA GP : Ken Ishii vs DJ Yama
U.S. GP : DJ Funk vs Chester Beatty
JAPAN GP : DJ Wada vs Heigo Tani

DE9 WORLD TOUR IN JAPAN @ Womb
2005/12/22日 (THU)
DJs : Richie Hawtin, Magda and more

FRANKIE KNUCKELS JAPAN TOUR @ AIR
2005/12/22日 (THU)
DJs : Frankie Knuckles and more

SHANGRI-LA 01 presents THE WHITE BALL - gay mix party - @ ageHa
2005/12/23 (FRI)
Arena DJs : Frankie Knuckles, Wara

DOUBLE TROUBLE 10 @ ageHa
2005/12/29日 (THU)
Arena DJs : Timmy Regisford, Danny Krivit

UNIT 06 NEW YEAR'S PARTY @ Unit
2005/12/31日 (SAT)
Line Up : Thomas Fehlmann, Tobias Thomas, Jennifer Cardini
Triple R, Steve Barnes aka Process/Cosmic Sandwich, dublee
Kosuke Anamizu, Kentaro Iwaki aka Dub Archanoid Trim, Keita Magara
Toshiya Kawasaki, and more....

AIR COUNTDOWN SP @ AIR
2005/12/31 (SAT)
DJs : Ken Ishii and more
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ C1 - Shifting Gears (Intec Records:INTECCD01)
DJ C1-Shifting Gears
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UKで近年希にみる成長を遂げたIntec Records。ハードかつ綺麗目の音を得意としDJにも重宝されるありがたいテクノレーベルですが、そのレーベルの設立者が世界3大DJのCarl Coxと今回紹介するDJ C1なるその人なのです。誰かDJ C1について詳しく知っている人いますか?僕は全然知りません。でも確かに言える事は、このMIXCDがめちゃカッコ良いテクノだって事です。最初からハードに飛ばしていくのですが、清涼感のあるシンセが入った選曲も使いスタイリッシュです。激ハードで攻めるのではなく適度なハードさに、ファンキーなトラックや渋めのミニマル、浮遊感のあるテックハウスなどを小刻みに入れ替えて徐々に盛り上げていきます。中盤のハイライト「D-Clash」はもはや定番、体が勝手に揺れちゃいますね。そこからはひたすらミニマルで硬め打ち…。と思いきや激ハードな「Step To Enchantment」〜「Stardancer」で一気にピークまで血管ぶち切れの急上昇!やってくれる憎い選曲、なかなか出来ないよこんな事。Intec Records系の音が好きな人には勿論、テクノのMIXCDとしては無名なアーティストな割にかなり上出来なので激プッシュしちゃいます。うん、これは選曲勝ちの一言。上手い流れを見事に作りましたね。

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| TECHNO2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jerome Sydenham - Explosive Hi-Fidelity Sounds (Ibadan Records:IRC068-2)
Jerome Sydenham-Explosive Hi-Fidelity Sounds
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オーガニックでスピリチュアル、確実に新しいハウスシーンを創り出したIbadan Records。生暖かく人間的な温度を感じさせ、黒光りし深く潜行するようなハウスサウンドにおいては右に出ないとさえ思える素晴らしいレーベルなのですが、そのボスがこのJerome Sydenhamです。このJeromeの手掛けるMIXCDはもろにIbadan Recordsの音そのもので、と言う事はIbadan Recordsは完全にJeromeのセンスが反映されている訳であり、レーベルが巨大化するにつれて失っていくコントールをJeromeが今も失わない事には大変尊敬の念を抱きます。以前にもJeromeは「Ibadan People」と言うIbadan RecordsのコンピレーションMIXを手掛けていますが、今作はレーベル制限無しのMIXCDでハウス〜テックハウス系のハウス・テクノ両方面で受け入れられる様な気持ちの良い4つ打ちが続きます。しょっぱなCarl Craigの余りにもディープで覚醒的なトラックから始まり、郷愁を帯びたストリングスとアフリカンなリズムのセットが心地良いGlen Lewisの2曲目、「Jaguar」並にメランコリックなテックハウスの3曲目…その後も湿っぽいアフロハウスやら、重心低めのダブハウス、野性味溢れるトライバルハウスなどを使い、どディープで躍動感溢れるミックスを披露しています。ミックステクが云々の前にこの人の選曲が単純に好き、ディープで覚醒的な高揚感を最大限に増幅する曲を迷いなく選びます。よ〜く見ると売れ線のアーティストの曲ががんがん使われているし、ハウス未開拓の人にも聴きやすい良い意味でのメジャーさがあると思います。変な風に渋めの曲をがんがん使うよりも、ここまで分かり易い選曲だと素直に気持ち良いですな。なんだか深い森の奥で原住民がこんな音楽で踊ってそうだね!

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Boards Of Canada - The Campfire Headphase (Warp:warpcd123)
Boards Of Canada-The Campfire Headphase
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前作「Geogaddi」においてこの世とは隔絶された万華鏡の様なサイケデリックミュージックを作りだしたBoards Of Canadaでしたが、3年ぶりの新作は原点回帰とも取れる大傑作「Music Has the Right to Children」と似た様なメランコリック路線に戻っています。BOCに求めていたのは正にこのとっつきやすさであったので、素直に嬉しい気持ちとBOCの壮大でありながら人懐っこいメロディーの居心地の良さにうっとりします。しかし今作は少なからずとも原点回帰以上によりレイドバックした様な音を発していて、ギターなどの生楽器が大幅に導入されたポストロックもどきになっていました。もどきと言うと言葉が少々悪いですが、別に目新たしい音でも無くなりBOCの独創性も薄まってしまったのかなと。良く言えばエレクトロニックミュージックとポストロックの融合とも言えるかもしれませんが、エレクトロニカがポストロックに与えた影響で生まれたサウンドをそのまま真似してしまっただけで、素直にこれで良いのか?と考えてしまうのです。閉鎖的でダークな感があった今までより、開放的になり景色は明瞭で人間らしさを非常に感じる点はあります。斜に構えなければ単純に聴きやすく良いアルバムだとは思いますし、BOCを聴くならこのアルバムから入っても良いのではないでしょうか。ただ、純度の高いエレクトロニックミュージックを聴きたかったのも正直な気持ちです。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(9) | trackbacks(9) | |
Boards Of Canada - Music Has the Right to Children (Warp:WARPCD055)
Boards Of Canada-Music Has the Right to Children
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期待の新作「Campfire Headphase」が既に発売済みのBoards Of Canadaですが、まずは初期の名作のこのアルバムを聴いてみましょう。スコットランドのミステリー・Boards Of Canadaは、現在二人組から成るユニットでエレクトロニカシーンで爆発的な人気を得ています。謎に満ちたSKAMレーベルに所属しつつ、前衛的なWarpレーベルからも作品を送り出し一般的な日の目を浴びる事となっておりますが、BOCの謎は深くなるばかりで余計に深淵の世界にはまっていきます。この希に見る傑作「Music Has the Right to Children」も神秘の森に迷い込んだ様に霧の世界に包まれて、夢想と現実の世界を行き来します。抜け出す事の出来ない霧の中、微かな光が浮かび上がり近づくとそれは妖精であった…そんなおとぎ話の様なノスタルジーの世界が展開され、子供も大人も分け隔て無くBOC流のトリップワールドに引き込まれるでしょう。ダウンテンポで硬いビートで足は地についているにもかかわらず、ふらふらと浮遊しぼやけた上物が耳を、感覚を、心を刺激し確実に森の奥へと引き込む事でしょう。美しくも不気味で、快楽であるにも不安でしかし心惹かれる彼らの世界観は余りにも壮大です。あぁ、謎は深まるばかり。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Christian Smith - Live @ Womb 01 (Womb Recordings:WOMB004)
Christian Smith-Live @ Womb 01
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先日Wombのイベントに行った時、いつもは小さい音が今回はばかでかかったです。やっぱり音は大きい方が良いよね。そんなWombですが最近はレーベルとしても力を入れているらしく、Christian SmithのWombでプレイしたDJMIXを収録したMIXCDなんかも出したりしています。Christian Smithと言えばJohn Selwayとのタッグでバンギンなミニマルトラックからメロディーを強調したテックハウスまで、とにかくDJが喜ぶ使えるトラックばかり量産しているイケテル野郎です。このMIXCDはChristian Smithの良い所が完璧に生かされてハードミニマルからパーカッシブなトライバル、メランコリーなテックハウスまで程よく使われていて確実にフロアを直撃する選曲となっています。実際にフロアで「Mispent Years (Funk D'Void Remix)」が流れたら涙無くしては聴けないだろうとか思ったり、「Evergreen (Technasia Remix)」〜「Carnival」のメロディアスなトラックとハードトライバルを行き来するその盛り上げ方には上手いな〜の一言だし、派手過ぎなのにここまでやればむしろ誇りに思うべきだと感じました。ハードな展開の間に綺麗目シンセのトラックを入れる事は、テクノに入り始めた人も聴きやすいしやっぱ単純に盛り上がるプレイだなと思います。要所要所に山あり谷ありで単調に陥らず、最後まで超特急で爽快にぶっ放せますよ!

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| TECHNO2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(2) | |
UPCOMING EVENT
JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/14日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Co-Fusion

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/21日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Scion from Chain Reaction

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/28日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Sub Space, Elektrabel

KENISHII 「PLAY, PAUSE AND PLAY」RELEASE PARTY @ AIR
2005/10/29 (SAT)
DJS: KENI SHII, DJ WADA X Dr.SHINGO, SHIN NISHIMURA×HITOSHI OHISHI

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/02 (WED)
DJ : Darren Emerson and more

STERNE @ WOMB
2005/11/04 (FRI)
Guest DJ : Dave Clarke
DJs : Takkyu Ishino, Ten

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/05 (SAT)
DJ : Darren Emerson and more

MODULE 4th ANNIVERSARY presents GRAPE @ Module
2005/11/05 (SAT)
DJ : Marcellus Malik Pittman (unirhythm/3chairs from Detoit), CHikashi

CLUB PHAZON - WOMB MOBILE PROJECT @ Laforet Museum Roppongi
2005/11/22 (TUE)
DJs : Sasha& John Digweed
Opening : Ohnishi

何はともあれScionは確実に外せないですね。Basic Channelのトラックをがんがん連発するのか、それとも予想だに出来ないライブでも?
あとはケンイシイのAIRでのイベントも良いなぁ、テクノ好きはそりゃ行くだろって感じだね。
サシャ&ディグウィッドは非常に激混みになって踊れるのでしょうか…
| UPCOMING EVENT | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) | |
PLUS Technasia:Charles Siegling (Plus:PLUS101)
PLUS Technasia:Charles Siegling
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なんとなくガツンと来る物を聴きたかったので、TechnasiaのCharles SieglingのライブMIXCDをご案内。ええ、まあライブMIXなので臨場感と言うか普通のMIXCDより猛々しいパワーに溢れています。しかもTechnasiaのオリジナルトラックはデトロイトとアジアに影響を受けた様な美メロトラックが多いのに、Charles自体のDJってどっちかって言うとシカゴハウスに影響を受けている様なファンキーさと高速BPMが特徴ですな。ザクザクッとしたハードかつ鋭い切れ味を持ったトラックの合間に、Technasia関連のスタイリッシュで美しいトラックを差し込み美味く展開を作っていると思います。ターンテーブル3台使用のプレイと言う事もあり、どんどん曲を繋げていくのでテンポよく聴けますね。しかも実際のプレイではBPM140越えも珍しくないらしいですが、そんなに早いと踊るのも一苦労なんじゃないかと…。ここら辺もシカゴハウスのパンピンなMIXに近い物がありますね。まあスカッと爽快になりたければこんな痛快なMIXCDもうってつけなんじゃないでしょうか。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Co-Fusion - Co-Fu 2 (Sublime Records:IDCS-1008)
Co-Fusion-Co-Fu 2
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テクノ黎明期から日本のクラブシーンを支えてきたDJ WADAと、サウンドクリエーターとして活躍しているHeigo Taniによる、日本が世界に誇るスーパーユニット、Co-Fusion。先日ageHaでのライブでのライブはアシッディーな新曲も演奏していましたが、この2NDアルバムはまだブレイクビーツ中心なんですわ。しかしこのブレイクビーツの精密さは、希に見る緻密さがありましてクリエーターとしての質の高さを感じさせますね。機織り職人が芸術的に織っていくかの様に整然と複雑にリズムが構成され、吸い付く様なグルーヴが見事に生まれています。元々シカゴハウスの影響も大きく受けているんだろうと思わせる音数を絞ったトラックなのに、密度の詰まった硬めの音を多様する事によりごっついハードなトラックと化している所も素晴らしいです。アルバム後半は怒濤のアッパー4つ打ちテクノもあったりするんだけど、やっぱり練りに練られたリズムがあって曲作りに対する熱意を大層感じました。かといって頭でっかちなつまらない曲かと言うとそうでもなくて、機械的な音ではあるのに躍動的、肉感的なグルーヴに溢れていてダンスフロアに見事に揺らす事が出来る曲ばかりで本当に素晴らしいです。ラストの曲はRei Harakamiとの共作なんだけど、実はこれが一番良かった(笑)アシッドに回帰するであろうニューアルバムに期待してしまいます

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
UR, LOS HERMANOS, G2G, DJ S2 STRIKES YELLOW @ Yellow
2005/08/30 (TUE)
Guest DJ:S2 aka Santiago Salazar (UR-067, G2G, Los Hermanos)、 Takamori K.、Wataru Sakuraba

standard×CLASH presents FUSE-IN @ ageHa
2005/09/16 (FRI)
DJ:KEVIN SAUNDERSON、KEN ISHII,DJ 3000、Q'HEY、KAGAMI、TOBY、SUNRISE(Dr.SHINGO & TORSTEN FELD)、SHIN NISHIMURA、PHAZE 2 aka SHOTARO MAEDA
LIVE:CO-FUSION、NEWDEAL、7th Gate

RECLOOSE ALBUM "HIATUS ON THE HORIZON" RELEASE TOUR @ Yellow
2005/09/16 (FRI)
DJ:Recloose

AIR associated with VEGA RECORDS & KING STREET SOUNDS @ Air
2005/09/17 (SAT)
DJ:Louie Vega(CLASSIC SET)

IBADAN RECORDS 10 YEAR ANNIVERSARY『EXPLOSIVE HI-FIDELITY SOUNDS』 RELEASE TOUR @ Yellow
2005/09/18 (SUN)
DJ:Jerome Sydenham、Ryo Watanabe

WORLD CONNECTION & X-MIX PRODUCTIONS present DJ SNEAK @ Air
2005/09/22 (THU)
DJ:DJ Sneak

CLAUDE YOUNG JAPAN TOUR 2005 @ Module
2005/09/22 (THU)
DJ:Claude Young

VADE 1st Anniversary feat. Ben Sims @ Womb
2005/09/23 (FRI)
SPECIAL GUEST:BEM SIMS

AIR associated with VEGA RECORDS & KING STREET SOUNDS @ Air
2005/09/23 (FRI)
DJs:Louie Vega (HOUSE SET)

KLICK feat. DANIEL BELL & MELCHIOR PRODUCTION @ UNIT
2005/09/24日 (SAT)
DJ:Daniel Bell
DJ & Live:Melchior Productions

THEO PARRISH JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
2005/10/01 (SAT)
DJ:THEO PARRISH

Nagisa @ Odaiba Open Court
2005/10/09、10 (SUN、MON)
DJ:FRANCOIS K.、KAORU INOUE、KENSEI
Live:SYSTEM7、more

DEEP SPACE @ Yellow
2005/10/10 (MON)
DJ:FRANCOIS K.

standard×CLASHはKS、KIの両名の二人だけでも価値があるがCO-FUと7th Gateのライブにも期待。7th Gate…RotationからEP出してたけど、最近の活動は謎。
Ben Simsがイエローでプレイしてた頃が懐かしいですが、WOMBですか…まったくしょうがねえな。
渚は今年はしょぼいね…フランソワはイエローで見れば充分だし、後はSystem 7位しか価値ないぞ。(他は普段のイベントで聴けるし)
| UPCOMING EVENT | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Valentino Kanzyani - Intecnique (Intec Records:INTECCD04)
Valentino Kanzyani-Intecnique
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テクノ界の3大DJの一人、Carl Cox主宰のIntec Recordsはアッパーでハードかつ、スタイリッシュなテクノにおいては一二を争うレーベルであります。と紹介したにも関わらずIntecから発売されたこのMIXCDは、別にIntec関連のレコードを使用してる訳でもないんですがね…。ミキサーはハードミニマル系で地味に知られているValentino Kanzyaniが担当。今まで2枚MIXCDを出しているはずだけど、それ程ツボに来る物でもなかったので期待してなかったのですが、今作は今までより良いと思います。Intecからなのでやっぱり音はハードなのに結構綺麗目で、意外にもジャーマンアシッド風にぶりぶりとしたベース音が気持ち良いです。また流行のラテントライバルでは無くてストレートにハードテクノをがんがん回して、後半に行くに連れて音数も増してきます。ハードなのに時折入るデトロイト系の透明感溢れるシンセ音も、清涼感を感じさせますね。ラストにはDepeche Modeのボーカル曲を持ってくるんだけど、ゴシック風なハードテクノで新鮮味がありました。敢えて言うならピークはラストでしょう。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Sasha - Fundacion NYC (Global Underground:GUFUN001CDX)
Sasha-Fundacion
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今まで全く興味も無くて全く購入意欲も湧かず全く聴いてなかったプログレッシブハウス。しかし今回はトラックリストを見て自分の好きなCarl CraigやFunk D'Voidなどが使われていた事もあり、しばらく考えた後に購入。まあ名前は僕でも良く聞く超有名なSashaだし、一枚位買っても損じゃないだろうと。でまあ結果、悪くはないね。心地良い弾力を持ったファットなボトムに、キラキラする分かりやすいプログレ特有の上物。単純明快で受け居られやすいし、尚かつ高揚感溢れるグルーヴィーなミックスです。綺麗な音ではあるけれどデトロイト系のシンセラインとも違うし、これは明らかにヨーロッパから出た耽美な音だなって感じました。世間でテクノより人気がありDJのギャラがハンパない訳も多少なり理解したが…Sashaとかがテクノの一流DJよりギャラが(断然に)良いのはやっぱり理解出来ない(笑)。一晩に何百万も貰うDJでは無いと思うよ。逆にテクノのDJのギャラが少なすぎるのかもしれないけどさ。そうそう決してこのMIXCDが悪い訳じゃないです、むしろ聴きやすいし気持ち良いし。たまにはプログレも聴いてみて見識を深める事も必要…かな

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| HOUSE1 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Adam Beyer - Fabric 22 (Fabric:FABRIC43)
Adam Beyer-Fabric 22
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何度も何度も紹介しているFABRICシリーズの最新作はスウェーディッシュハードテクノの雄、Adam Beyerが担当しております。元々はDrumcodeでハードテクノで人気を博し、その後はTruesoulなるデトロイトテクノに影響を受けたかの様なレーベルを設立。そのレーベルも程々に最近ではエクスペリメンタルハードテクノを展開すべく、Mad Eye Recordingsも設立。芸が多いと言うか、なんでも器用にこなせる人ですね。今回のMIXCDはやはりMad Eye Recordingsの影響も大きいのか、めちゃめちゃハードな展開は無し。出だしからクリック系の音でコロコロ、クリクリな展開。クリックハウス程柔らかい訳では無く、硬めの音でびしっと締まりがあります。中盤以降はMad Eye Recordings路線の、すかすかなのにハードテクノを通過したクリック系と言うかインダストリアルテクノをおとなしめにした様な音と言うか、とにかく新鮮な音です。以前の派手派手で盛り上げまくる様なプレイは既に無く、玄人受けする様な激渋なMIXですが決して地味では無く奥の深いグルーヴが感じられます。終盤ではブリブリアシッドシンセが入ったり、ストレートなハードテクノもありますが、Adam Beyerも随分と懐の深いDJになったんだなぁと思いました。やはりハードテクノ一本ではすぐに飽きられてしまう事を、プロの方も理解していると言う事なのでしょうか。一つの事を追求するのも人生だし、一回の人生なんだから色々試みるのも有りなのかもしれません。大ネタ使用無しのMIXCDだけど、素晴らしいセンスでしたね。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Jerome Sydenham - Ibadan People (Ibadan:irc043-2)
Ibadan People
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ハウスシーンにスピリチュアルでディープな旋風を巻き起こした、Jerome Sydenham主宰のIbadan。それはJoe Claussell率いるSpiritual Life Musicとも共振し、互いに影響を及ぼし合い現在のハウスシーンに多大なる深化をもたらした(はず)。このMIXCDはIbadanの貴重なるレコードを一纏めに聴く事が出来る素晴らしい物である。Jerome Sydenham自身をはじめ、Joe Claussell、Dennis Ferrer、Jephte Guillaume、Kerri Chandler等のキラートラックを収録し、近年の32 Project(Hiroshi Watanabe)、Nature Soul(DJ Katsuya)らの日本人トラックさえも使用されている。前述のアーティストの曲を聴けば分かると思うが、Ibadanによってハウスシーンは一気にアコースティック、オーガニック指向が進んだと思われる。特にIbadanは過去の遺産をリイシューする事にも力を入れているのだが、「Ten City-All Loved Out(Joe Claussell Remix)」は柔らかいギターの音色をフューチャーした初期の傑作である。全てはここから始まったのかもしれない。アフリカンリズムを継承するパーカッション、人間の手によって鳴らされるアコースティックな音、優しく人間の温かみに溢れたメロディー。Ibadanはそんなレーベルなのだ。結局言いたい事は「Body & Soul」好きには必聴。

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| HOUSE1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Hiroshi Watanabe - Klik Records Tribute To The Most Imaginative Japanese Producer (A klik records:KLCD012) & 32 Project -Rule Of Humanity (Ibadan:irc065)
32 Project-Rule Of Humanity Hiroshi Watanabe-Klik Records Tribute To The Most Imaginative Japanese Producer
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どういった経緯でギリシャのレーベルからワタナベヒロシ氏のコンピレーションが出る事になったのかは分からないけど、とにかくめでたい。僕はEPも買っているのコンピレーションは敢えて買う必要もないけど、新曲が入ってるしCDで気楽に聴けるので重宝しています。僕のブログでもワタナベさんの作品は何度も紹介していますが、とにかくどの作品も耽美でディープでうっとりする様な曲が多いです。フロアで回しても効き目のある曲もあるし(実際にFrancois Kは「INTENSION」がお気に入り)、展開があるので家で聴くにも適しています。一般的にはテクノのハウスの中間と言うべき音なのでしょうが、作品の水準たるや毎度舌を巻く高さです。ドイツのテクノシーン最前線であるKompaktやUSのディープハウスレーベルIbadanからも作品を発表している事自体、既に周りから認められている証拠だと思います。さてこのアルバムは新曲が一曲ありますが、やっぱりナイスな出来です。「POINT OF LIFE」と言うこの曲に僕が感じたのは、TREAD名義での4枚目のアルバムの質感に近いかなと感じました。TREADは比較的ホームリスニング向けな落ち着いた曲が多いのですが、その4枚目は生っぽく湿った音質が特徴的でした。今回の新曲も本人名義だけど、湿った音と優しい空気に包まれる様な温かい音楽でした。新曲以外はKAITO、QUADRA、32 Project名義でおのおのディープな曲から哀愁に満ちた曲、またはガシガシっとビートの強い曲もありどれも必ず美しい。名ばかりのコンピではなく、本当に良い曲ばかりです。

今回のコンピレーションとは別にIbadanから2枚目のEPも発売されています。「32 Project-Rule Of Humanity」と言うEPなんですけど、ちょっと雰囲気が変わった様な気がしました。なんとなく以前より穏やかになった気がしますね。Ibadanからもアルバムが出て欲しいなと勝手に期待しております。

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2005/04/10 NAGISA MUSIC FESTIVAL @ お台場野外特設会場と大江戸温泉とカレー
さて、この日は半年振りの「渚」と言う野外クラブミュージックイベントです。今回は友達も誘って行く事にしたのですが、誘った面子がVADERとタカシと言う大学の時の友達。と言う事で当然カレーを食べなくては行けません。昼飯にわざわざ押上駅まで行って「SPICE cafe」と言うカレー屋まで行きました。しかしこの店が予想以上に美味い!雰囲気も良い!マジで最高!これは後ほどカレーレポートブログのCDETに掲載されるので、楽しみにしていて下さい。

その後前回の時と同様にお台場大江戸温泉に行って、ゆったりお風呂に浸かるのですが塩素臭かったです…。今回の一番の収穫は足湯と言われる場所で、女の子の浴衣がはだけて素足が露出するのを見て楽しむ事でした。周りはカップルばかりで楽しんでいますが、それを僕らは覗いては楽しんでいた訳です。ただの変態ですね。
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| EVENT REPORT1 | 22:00 | comments(6) | trackbacks(6) | |
Everything But The Girl - Adapt or Die:Ten Years of Remixes (Atlantic:R2 79683)
Everything But The Girl-Adapt or Die:Ten Years of Remixes
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また風邪がぶり返してきて、だる〜い一日でした。こんな日にはライトなBGMのEBTGがぴったりでした。元々はアコースティックな作風でしたが、95、6年のドラムンベースの流行時にドラムンを取り込み、一気にクラブオリエンテッドな作風に変わりました。流行を取り込んで今までのファンの失笑を買う事は良くありますが、EBTGに関しては上手い具合にダンスミュージックへシフトしたと思います。過去の作品は聴いた事がないので言及は出来ませんが、ダンスミュージックにシフトした以降の作品はどれも素晴らしい物だと断言します。

今回のコンピレーションはEBTGの作品を色々なアーティストがリミックスした物を集めた1枚で、ドラムンとハウス中心で構成されています。EBTGの音楽はしっとりした夜に聴く様な、落ち着きを持った大人な雰囲気を臭わせお洒落ですね。お洒落一言で片付けるのはどうかと思うのですが、クラブ的作りを持っていてもどこか知的な感じがあるんですよね。例え激しいドラムンであろうとも、アップリフティングな4つ打ちであろうとも、決して温度が上がる事なくひんやりとした感じです。それは冷たい音楽と言う意味ではなく、決して前面には出てこない温かさを持った音楽だと言う事だと思います。ボーカルのトレーシー・ソーンの儚い声が、クールな雰囲気を作っているのでしょう。ハウス好きは迷う事無く買って損無しのコンピだと思います。もれなく正にEBTGを象徴した美しいジャケット付き。

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| HOUSE1 | 21:35 | comments(4) | trackbacks(3) | |
Orbital - Orbital 2(Brown Album) (FFRR:828 386-2)
Orbital-Orbital 2
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テクノ界にはスキンヘッド団体と言う奇妙なグループが存在し、そこには著名なアーティストが数多く加入している。有名なアーティストだけでも、Richie Hawtin、Karl Hyde(Underworld)、Fatboy Slim、Adam Beyer、Hardfloor、Herbert、Luke Slater、Carl Coxなど例をあげたらきりがない。その中でも特に有名なのがこのHartnoll兄弟から成るOrbitalだろう。ライブでは八つ墓村スタイルのライト付きメガネをかけて、会場を興奮の渦に巻き込む冗談抜きで素晴らしいユニットである。なお去年WIRE04で(確か)ラストライブを行い、ファンに惜しまれつつも解散してしまいました。

彼らのサウンドはトランシー(トランスではない)な楽曲が多く、大半はとても聴きやすい物です。僕もテクノを聴き始めた頃からOrbitalサウンドには触れていたと思いますが、とても間口の広いユニットですね。一聴して耳に残る分かりやすいメロディーに、洗練されたトランシーな音、そして完璧な流れをもった構成と非の打ち所はありません。このアルバムが出た頃はレイブ全盛期という事もあったのでしょうか、大きなイベントで利用すると馬鹿ウケするようなトラックが満載です。つまり幸福感に溢れ肉体を振るわせるアッパーなトラックなのです。多分テクノ好きな人でこのアルバムを嫌いな人は、余りいないのでは無いでしょうか?友達と麻雀を打つ最中にも良くかけていましたが、評判は上々だったと思います。曲名からして「Lush」とか「Halcyon & On & On」なのだから、だいたいどんなアルバムかは想像出来るのでは?ただ今一度念を押しますが、トランスではありません。これはテクノの金字塔であるのです。

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(7) | trackbacks(5) | |
Funk D'Void - In The Mix iFunk (Cocoon Recordings:CORMIX008)
Funk D'Void-iFunk
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昨日Pascal FEOSのIn The Mixシリーズを紹介したので、ついでにこれも久しぶりに聴きました。Funk D'VoidはSOMA Recordsから毎回高品質なデトロイトライクなテックハウスを発表していて、そのシンセの美しさには定評があります。リミックスワークも外す事なく、リスニング系からアッパー系まで良い感じの仕事をしています。とにかくFunk D'Voidはアーティストとして素晴らしい才能を持っていて、僕の大好きなアーティストの一人であります。そんな彼のMIXCDがIn The Mixシリーズに初登場したのが、去年の話。実際のプレイはハードグルーヴと言う話を聞いていたので初めてこのCDを聴いた時、予想外にも結構大人しめで聴かせるプレイだったので困惑したものでありました。テックハウスメインなので音的には本人のイメージその物なのですが、終盤までとにかく緩い。メロウな曲をじっくり聴き込むための様な選曲です。流行のクリックハウスもエレクトロディスコも時折混ぜて、終盤までまだかまだかと引っ張ります。途中Carl Craig、Future Beat Allianceのデトロイト系を2発差し込み、少しだけはっとさせられました。でもまだまだ盛り上がりが足りません。結局ラスト2曲の綺麗目シンセなデトロイト系で感動的な盛り上がりを見せて終わるのですが(特にAdrenogroov等から作品を発表しているDan Corco & Fred Carreiraは素晴らしいです)、なんだか食い足りない感じでした。結局全体的にビートが弱かったと言うか、もう少しだけでもハードな4つ打ちが欲しかったかなと思います。緩いなら以前紹介したSteve BugのMIXCDも同じじゃないかと思いますが、あちらは4つ打ちミニマルで反復の高揚感がありました。こちらはミニマルでも無いし、グルーヴが稀薄になったJohn TejadaのMIXって感じですね。

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| TECHNO1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Danny Krivit - Expansions Nite:Life 011 (NRK Sound Division:NRKMX011)
Danny Krivit-Expansions nite:life 11
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ハウスって結構ポピュラーなんだなと思う、日本でのBody & Soulの人気の過熱ぶりを見ると。ハウスは勿論Body & Soulだけじゃ無いと思うけど、なんであんなに人気あるんでしょうね?他にもいっぱい良いDJはいる。Francois Kはともかく、Danny Krivitはそんなに凄いのか?って印象が以前はありました。ハウスにソウルとかクラシックとか中心の選曲のイメージって言うのが、僕の中にはあった訳ですよ(実際はどうなのか知らないけど)。だから懐古主義みたいな感じで、Francois Kの一歩後ろに居る様に感じてたわけなんですね。しかしこのMIXCDではそれが思い込みである事を気付かせてくれて、ようやくDannyを見直す機会があったのです。(このnite:lifeシリーズ自体が優良な物なんですよね)

僕が好きなのはDISC1。これが本当に爽やかで晴れ晴れしいMIXになっているんだよね。Francois KやJoe Claussellのディープさと言う物は感じられないけど、むしろ身の軽さが上手く生かされてると思うのです。ハウス中心の選曲の中に、ボッサやジャズ、テックハウス等を随所に散りばめて上げ下げの展開を上手く作り、一本調子にならない流れのあるMIXが出来ているんではないでしょうか。重めのビートも少ないし深さも無いけれど、それでもDannyが楽しんでプレイしてる顔が浮かんでくる様なMIXです。クラブのメインフロアでかかると言うよりは、ラウンジでくつろいでいる時に流れたらすぅ〜っと疲れが取れる様な選曲。特に中盤の名曲中の名曲、808 State-Pacific Stateではあたかも楽園に来てしまったかのような錯覚まで覚えます。終盤のLost Tribes of Ibadan 3〜Noiseshaper〜Brooklyn Heightsに来て、NYディープハウスに移行してゆくのでお楽しみは最後にと言った感じですね。このMIXCDはあんまり古臭い感じがしなかったので、僕的に好印象でした。そういやDannyはMIXCDやRe-Editのみで自身の曲は出さないけど、曲は作らないのかしら?

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| HOUSE1 | 17:57 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Luke Slater - Fear And Loathing 2 (RESIST:RESISTCD7)
Luke Slater-Fear And Loathing 2
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ふと思ったのだが、ここ連日緩めの作品を紹介してる事に気が付いた。いかんいかん、ハードな作品もたまには聴かないと!と思って買って放置してあったこのアルバムを聴いてみた。何というか2枚組だとなかなか通して聴く機会がないんだよね。それにMIXCDだから長いし。しかし何でこれはHMV先行発売なんだ?HMVでは去年から発売してるけど、Amazonでは2月にやっと発売になるみたいだ。どうでもいいけどさ…。

まずDISC2の方なんだけど、これはLukeの通常のスタイルのハードミニマル。これが何とも豪華でThe Advent、Killa Productions、Cave、Joris Voorn、Alter Ego、Hert等他にもまだまだハードテクノな方面で活躍している人ばかりのトラックが並んでいるね。Lukeのプレイも上手くて序盤は緩めのエレクトロで始まり、中盤から4つ打ちテクノに移行して徐々に盛り上げ、終盤ではトライバル気味にピークを持ってくる。ここでもJoris Voorn-Incidentが使われているけれど、この人の人気は当分続きそうだね。とにかく人気のあるアーティストが網羅されているので、最近のハード方面のテクノの傾向を知るにはもってこいの1枚だよ。

で今回の目玉はDISC1の方。ハードミニマルの人が何故かダウンテンポに挑戦しているよ。Marco BaileyやAdam Beyerも2枚組MIXCDを出して同じような事をしていたけど、やはりハードミニマルだけには飽きるのか、それとももっと自分の世界を広げたいのかは謎ですが。ノンビートの曲で始まり、BOLAのアンビエントも飛び出し序盤から驚きの展開。4曲目辺りからビートも入ってくるけど、とにかく緩い。Isolee辺りからはジャーマンディープハウスになって揺らめく様な怪しさがあるね。Playhouse辺りの音に近いかな。後半のAgoriaThrobbing Gristle(Carl Craig Re-Version)辺りでは妙にポップでイクセントリックになるが、このポジティブさにはダークな世界の中にやっと希望を見出したかとさえ思える。そのままクリックハウスに繋がれて、ダークで不穏な世界は静かに幕を閉じました。んーなんとも掴み所の無い1枚だったな。Lukeも随分奇妙な事に挑戦するなと思いつつ、ハードな後にはこんな緩いのも良いかもねとも思ったりした。ただ結局今の流行に乗って気分でこんなMIXをしただけだと思うので、何年後かにはこうゆうMIXCDも減ってくる様な気がしないでもないな。

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| TECHNO1 | 13:51 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
2005/02/10 (THU) RECLOOSE JAPAN TOUR 2005 @ MODULE
DJ:RECLOOSE, KZA

2005/02/11 (FRI) IN:FLAME @ AIR
DJ:John Tejada, DJ SODEYAMA

2005/02/18 (FRI) ART OF SEDUCTION @ Yellow
DJ:KING BRITT

2005/02/19 (SAT) IAN POOLEY @ Yellow
DJ:IAN POOLEY, Remi, Nako

2005/02/25 (FRI) ROBERT HOOD JAPAN TOUR 2005 @ MODULE
DJ:Robert Hood

2005/03/05 (SAT) DEEP SPACE JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJ:FRANCOIS K

2005/03/26 (SAT) CLASH06 @ ageHa
DJ:Juan Atkins, Ken Ishii, Hitoshi Ohishi

2005/04/01 (FRI) "The Theory Of Everything" Tour 2005 in Japan @ Liquid Room
Appearance:Octave One / R.N.G (Full Live Set)
featuring Ann Saunderson & P. Gruv

Special VJ:Chuck Gibson a.k.a. Perception

2005/04/02 (SAT) UNITE @ UNIT
Live:Le Petit Orb (Alex Paterson & Thomas Fehlman)
DJ:Alex Paterson ,Thomas Fehlman

未定だが3月AIRにJoe Claussell

とまあパーティーは腐るほどある訳だが、勿論全てに行ける訳じゃない。
個人的に行きたいのはプーリーとフランソワ、ホアンアトキンス、
プチオーブ(他も行きたいのはあるが…)。超やばめがやはりプチオーブか。
フェルマンとのコンビで来るんだし、期待せずにはいられない。
ホアンアトキンス+ケンイシイもデトロイト好きを裏切らない
プレイをするでしょう。
| UPCOMING EVENT | 20:05 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Respect Is Burning Presents:Respect To DJ Deep (Virgin Records:CDVIR134)
Respect Is Burning Presents : Respect To DJ Deep
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DJ Deep。聞いた事もないDJだなーとか思いつつ、この人のMIXCDを買うのは2枚目。なんで購入したかと言うとNEEDSが収録されてるから、ただそんだけです。それだけじゃなんなんで、ちょっと調べたのですがフランスの若き耽美派の旗手ハウサーと言う事らしい。トラックリストを見て頂けるとそれもご納得、ハイセンスで綺麗目のディープハウストラックを多様しています。しかし正直ベタ過ぎだろうと言った選曲でもあるけどね。逆にまだハウスを知らない人には、これが良い道標になるかもしれないね。「KCYC(Kerri Chandler)-I'm Not Dreaming」は太いボトムにめっちゃソウルフルなボーカルが乗った典型的ディープハウス。「Osunlade-Cantis a Ochun & Oya」は民族的なボーカルが特徴な流麗なハウス。「Sun Orchestra(Franck Roger)-Driftin」はMiguel Migsに似た爽やかなジャジーディープハウス。そして誰もが心を躍らせた「Louie Vega-Elements Of Life 」は南国のラテンの熱さに溢れたパーカッシブなハウス。「Kenny Bobien-Father」はファルセットな声に導かれるゴスペルハウス。そしてお待ちかねラストは「Needs-Brother」、ジャジーディープハウスの基本中の基本です。こんな感じで僕の様にハウスに詳しくなくても知ってる曲ばかりの、Classic of ClassicsなMIXCDなのでコンピとしても充分イケテル一枚だと思うのです。Kerri ChandlerJoe ClaussellMiguel Migs辺りが好きな人には格好の一枚だと思いますよ。

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| HOUSE1 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Bola - Gnayse (Skam:SKALD015)
Bola-Gnayse
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鰡、ボラ、ぼら…UKのミステリーレーベルSKAMから発信された、エレクトロニカ界でBoards of Canadaと双璧をなすのがこのBolaである。SKAMと言うとGescom(AutechreやBolaも参加してるとか?)を送り出し、様々な怪しいエレクトロニカアーティストを送り出し、エレクトロニカを流行させた一因でもないかと思っている奇妙なレーベルである。そのSKAMを一躍有名にさせたのがBoards of CanadaとこのBolaだ。ま、今回はBoards of CanadaはおいといてとにかくBolaだ。

Bolaの音楽は、笑いがない。とにかくドシリアスで潜水艦で深い海を進行している様で、暗い暗い未知の旅へ行くかの様だ。ゆったりとした流れの中に、極限まで研ぎ澄まされた電子音が僕らを不安の中に落とし込む。しかし何故か冷たいこの音の中には、揺らめく隠れた熱さと言う物を感じ得ずにはいられない。徐々に徐々に燃え上がる炎の様に、機械的な電子音の中にも暖かみを感じる事が出来るのではないか。深海の奥深くに秘宝の如くうごめくストリングスが、硬いビートと絡み合いある一種のアンビエントな世界を作り出す。しかしアンビエントと言えども、ここに享楽的な世界は皆無だ。

これは3rdアルバムだけど、1stアルバム「Soup」は名盤中の名盤なのでそれも是非聴いてみると良いでしょう。ミステリーワールドへ誘われます。

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| TECHNO1 | 21:40 | comments(7) | trackbacks(5) | |
Upcoming Event
2005/01/07 (FRI) VADE feat. ADAM BEYER @ WOMB
DJ:ADAM BEYER, SODEYAMA

2005/01/09 (SUN) HUMP ZERO 5 @ ageHa
DJ:DERRICK L. CARTER & LUKE SOLOMON, Dego, DJ KENSEI
DJ HIRAGURI、Greenkeepers, etc

2005/01/21 (FRI) a night with DJ Matthew Herbert @ CAY
DJ:Matthew Herbert, DJ KENTARO IWAKI
LIVE:PAINTING:nu:g

2005/01/22 (SAT) UNITE @ Unit
DJ:TOM MIDDLETON, DJ KENT, HIROSHI WATANABE

2005/01/29 (SAT) JET SET PRESENTS route #15 @ Yellow
DJ:HAKAN LIDBO, TOWA TEI, KZA(FORCE OF NATURE)
Laetitia a.k.a HITOSHI OHISHI
LIVE:DATA 80

2005/02/04 (FRI) Breath @ AIR
DJ:DJ Katsuya, yoshihisa.h
LIVE:Special Guest

2005/02/13 (SUN) metamorphose presents SUBMERGE TOUR @ Liquidroom
LIVE:Galaxy 2 Galaxy, Los Hermanos, Mr.DE'
DJ:James Pennington, B.CALLOWAY

年越しイベントは終わっても、パーティーは今年も続いてゆく。Herbertが来ますけどDJなので、多分行かないでしょう。注目はUNITでのTOM MIDDLETON & HIROSHI WATANABE。アンビエントで有名なTOM MIDDLETONはDJではテクノ、ハウスを横断したプレイで期待出来るし一緒にワタナベさんも出るので今回はまじで行かないと。HUMP ZERO 5も行きたいが金が無い…。DERRICK L. CARTERのダーティーでハードなハウスはテクノ並のあげっぷりでやばいっすよ。DATA 80(=HAKAN LIDBO)のライブも気になるなぁ。「One More Time」のメランコリー+テックハウスって感じです。

そしてもう言わずとしれた伝説が現実になる瞬間の到来、Galaxy 2 Galaxyが来日です。前回TIMELINEで来てますけど、多分演奏内容に大差は無いと思います。しかしそれでも期待せずにいられないのは、やはりデトオタのさだめ。
| UPCOMING EVENT | 19:36 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

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ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Kerri Chandler - Trionisphere (King Street Sounds:KCD-233)
Kerri Chandler-Trionisphere
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King Street Sounds、Large Records、Ibadan等名だたるディープハウスレーベルからEPを出してきたKerri Chandlerが、2003年に久しぶりに出したアルバム。EP中心のアーティストがこうやってアルバムを出してくれる事には、本当に感謝します。Trionisphereのコンセプトは"TRI"、つまり三つのソウル、パーソナリティー、リズムを融合した物。それが"SPHERE"(球面)をクリエイトするからTrionisphereと言う事らしい。どこをとっても金太郎飴の様に4つ打ちのハウスだけだけど、漆黒の図太いリズムはもう彼のトレードマークであろう。硬く重いボトムに弾けるパッカーションが最高に気持ち良い。そしてソウル、そう彼の曲には本当に熱い気持ちが溢れている。最高のリズムに最高のピースフルなメロディー。BlazeやLouie Vegaとも共振する心温まるメロディーだと思います。アルバムと言う事でフロア対応と言う事だけでなく、もちろん家で聴くのにも適しています。ファンキーでソウルフル、そしてピースフルな盛り上がり必至の一枚です。ガラージ、アフロ、ディープハウスを吸収したハウスの定番と言えましょう。明日のYellowでのプレイには期待せずにはいられません。

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| HOUSE1 | 21:57 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Wada - MIDNIGHTsnack The new interpretation of SOMA RECORDS (KSR:KCCD-155)
DJ Wada-MIDNIGHTsnack
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日本で最も信頼出来るDJ、それがDJ Wada。Co-Fusionとして活躍をして現在もManiac Loveで定期的にパーティーを行う精力的なアーティストです。DJingには定評のある彼ですが、長いキャリアにおいて初のMIXCDをSOMA RECORDS音源のみを利用して発表しました。発売前は音源を限定されていると言う事で一抹の不安を感じていましたが、実際聴いてみると特に違和感もないですね。レーベル買い出来るSOMAと言う事もあるのだろうけど、やはりDJ Wadaのセンスには頷くモノがあります。まずエレクトロで控えめに始まるのだけど、凛としたテクノ精神を感じますね。SOMAと言う事なのでテッキー系やストリングスが美しいトラックも挟み、中盤からは完璧SOMA流グルーヴィーなテクノの連発です。ボトムが効き、身を任せてしまうビート、そしてロマンティックさを兼ね備えた優秀なトラックには脱帽です。それらを違和感なく長めに繋いでゆくDJ Wadaも流石です。DJ Wadaファン、そしてFunk D'Void、Slamが好きな人にはお薦め出来ます。SOMA RECORDSのコンピも付いてきて、2枚組でございます。

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| TECHNO1 | 21:19 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
Warehouse Starting Party Feat. Oliver Ho
2004/12/04 (Sat) @ Warehouse, Tokyo

Groundrhythm Feat. Kaoru Inoue
2004/12/04 (Sat) @ Air, Tokyo

Maniac Love The 11th Anniversary Bash
2004/12/10 (Fri) @ Maniac Love, Tokyo
DJs:Bryan Zents, DJ Wada, DJ Shufflemaster, Q-Hey, etc

2004/12/11 (Sat) @ Maniac Love, Tokyo
DJs:Jake Fairly, DJ Tasaka, Toby, Yama, etc

Reel Up Xmas'04
2004/12/11 (Sat) @ Womb, Tokyo
DJs:Ken Ishii, Yama, Dave Clarke, Akira Ishihara
Live:Co-Fusion

DERRICK L. CARTER & LUKE SOLOMON
2005/01/09 (Sun) @ ageHa, Tokyo
11月27日追記
DJs:DERRICK L. CARTER、LUKE SOLOMON、Dego
DJ KENSEI、DJ HIRAGURI、Greenkeepers

DERRICK L. CARTER "CLASSIC AND THE CLASSICS" SET
2005/01/15 (Sat) @ Yellow, Tokyo

12月4日はオリバーホー、ケリーチャンドラー、井上薫が
被っているのでどれにしようか…。その前にwarehouseって
A-LIFE関係の店らしいが、どこにあるのかHPを見ても良く分からん。

マニアックラブバースデーは残念ながら旅行で行けません…orz
リールアップは、もうケンイシイもコフュも何度も見てるので
Wombで無理して見る気も起こらないなぁ。どっちにしろ行けないけど。

デリックカーター再来日、しかもageHaではルークソロモンと。
これは行く方向で。カーターはハウスと言えどもテクノに近い
荒々しいプレイでかっこいい。
| UPCOMING EVENT | 18:20 | comments(3) | trackbacks(0) | |
WARP Vision The Videos 1989-2004
Warp Vision 1989-2004
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WARPといえばイギリスの最重要テクノレーベルで、優秀なアーティストを多く輩出している。初期のブリープの流行の先駆けとなったLFO、Artificial IntelligenceシリーズとしてのPolygon Window(Aphex Twin)、Black Dog、Fuse(Richie Hawtin)、またAutechreやTwo Lone Swordsmenも擁し、そしてBoards Of Canadaもライセンスしたりする偉大なレーベルである。そのアーティストのプロモビデオを集めたのがこのDVDである。何と言ってもAphex Twinのビデオは音楽に負け時劣らず強烈で、とにかく見逃す事は出来ない。ユーモアと狂気を兼ね備えた迷作?である。Autechreのビデオも凄い。音楽とリズムをシンクロさせた動画で、フューチャリスティックな物体がノイジーに変化してゆく。個人的にはAphex Twinのビデオが見たかったので買っただけなのだが、他のビデオも充実しているのでWARPに思い入れがある人はきっと満足出来ると思う。WARPを知らない人は逆にこれを見て、お気に入りにアーティストを見つけられたら良いかな。
| TECHNO1 | 23:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |