Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr. Fingers (Rebirth Records:REB036CD)
Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr.Fingers
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シカゴ・ハウスのレジェンド…とだけで括るのでは恐れ多い、時代を越えて何時までも残る曲を制作する音楽家として孤高の位置に存在するMr. FingersことLarry Heard。初期シカゴ・ハウスのロウで荒ぶれる作風から、次第にそこにツール性のみならず趣深い情緒や琴線に触れるエモーショナル性を加えた張本人であり、伝説的な存在として尊敬の眼差しを浴びながらも今も音楽家として制作を続け、求道的な生き方を続けている。アーティストとしての技量は言うまでもないが今までにDJとして公式にミックスをリリースした事はなく、活動歴30年を経てようやくMr. Fingers名義でのミックスがここに届けられた。オフィシャルでの初のミックスである事は非常に貴重ながらも、今回はイタリアのレーベルであるRebirthの10周年を記念した作品とあって、あくまでレーベルの音楽性を伝えるショーケースが前提になっている。レーベルからの作品にはテクノからハウスにディスコ、USから欧州まで幅広い要素があり、レーベルを追い続けている人でなければその全容を計り知るのは困難だろう。しかし決してDJとしては超一流という訳でもないLarryが、ここでは穏やかで慎み深い点で音楽的には親和性のある事をベースに、ショーケースとしては十分に魅力あるミックスを披露している。ショーケースというコンセプトが前提なのでトリッキーさや派手な展開はほぼ皆無で、曲そのものの良さを打ち出す事を前提としたミックス - それは普段のLarry Heardのプレイでもあるのだが - で、幽玄なディープ・ハウスからアシッド・ハウスに歌モノハウス、またはディープ・ミニマルも使用して、穏やかな地平が何処までも続くような優しさに満ちた音楽性だ。丁寧に聞かせる事でしっとりと体に染み入るような情緒性を含みつつも、勿論ダンス・ミュージックとして体が躍り出すようなグルーヴ感もあり、Larryらしい大らかな包容力とレーベルの美しく幽玄な音楽性が見事にシンクロして相乗効果を発揮している。リスニングとしての快適性が故に部屋で流していて自然にさらっと聞けてしまうBGM風にも受け止められるが、それもLarryやレーベルの音楽性としてはあながち間違っていないのかもしれない。願わくば次はショーケースとしてではなく、よりパーソナリティーを打ち出したMIXCDも制作して欲しいものだが、さて今後の活動を気にせずにはいられない。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Carl Craig | Sonja Moonear - Cocoon In The Mix (Cocoon Recordings:CORMIX053)
Carl Craig Sonja Moonear - Cocoon In The Mix
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真夏の夜の饗宴を繰り広げるイビサはAmnesiaで開催されるCocoonのパーティーは毎年の恒例行事となっているが、そのパーティーの公式MIXとなっている『Cocoon In The Mix』の最新作(と言ってもリリースは昨夏ですが)は、デトロイト・テクノの至宝であるCarl Craigとスイスの女性DJでありミニマル系で評価を得ているSonja Moonearが手掛けている。このシリーズのコンセプトは二人のDJのミックスを収録するだけなので、音楽的な繋がりから言えば共通項は見えてこないので、それぞれ全く別のプレイとして本作は楽しむべきなのだろう。それでも本作を聞けば例えば当方のようにAmnesiaのパーティーを体験した事のない人にとっても、その雰囲気だけでも何となく掴める事は可能なのかもしれない。それは特にC2のプレイの方が顕著と感じ、序盤から"What Is House Muzik (Ricardo Villalobos What Is Remix)"や"7 Directions (Dennis Ferrer Drum Mix)"などミニマルかつドラッギーな大ネタを繰り出して、大箱らしい派手な盛り上がりを作っていく。制作するトラックに比べるとプレイの方は余りデトロイトらしさは感じさせないのがC2の特徴だが、それでも疾走しうねるビート感や覚醒的な上モノを用いたヨーロッパ寄りのテクノやテック・ハウスなどは一般的には馴染みやすい音ではあり、またFloorplanやOxiaなどクラシックも当然の如く用いて真夜中の興奮を演出し、終盤ではデトロイト系の"Episode"や"Speechless (C2 Remix)"を投下して感動のエンディングへとスムースに盛り上がっていく。ミックス自体に何か特別な個性を感じるような内容ではないものの、Amnesiaの興奮に包まれた景色が浮かんでくるような、これぞ大箱らしいプレイだろう。対してMoonearの方がDJとしての力量を感じさせるプレイが体験出来る内容で、色っぽい呟きによりハウスを宣言するような"New Age House"に始まり"Music, Music (The I Humped Mix)"によって滑らかに加速し、常にグルーヴをキープする。大袈裟に展開を作る事はせずに淡々とした抑制されたビートを刻み、Cocoonらしいドラッギーなテック・ハウスも織り交ぜながら中盤でのエモーショナルな"Creepin"や"Translated Translations Translated"等のハウスでドラマティックな流れも生み、ミニマルな展開の中にも淡い叙情性を盛り込む。中盤以降は更に深い空間を感じさせるディープ・テックな闇に進んで、ラストに向かって80年代シンセ・ポップらしさを含む"M9"からアンビエントな音響処理の強いダビーな"98%"で微睡みつつ、最後にはVillalobosによるその名も"Amnesia"でじわじわと感覚が鈍っていくようなドープ・ミニマルで深みに嵌まりながらいつしかパーティーは終わりを迎える。半ば強引なまでに盛り上げるC2、対してフロアの感覚を掴むように嵌めていくMoonear、DJとしては当然後者に軍配が上がるだろう。



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| TECHNO12 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Michael Mayer - & (!K7 Records:K7337CD)
Michael Mayer - &
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熱狂的な一夜を作り上げる一流のDJが、素晴らしい音楽センスを持ったレーベルオーナーが、必ずしも音楽制作に於いて同様の才能を発揮するとは限らない。淡々とレーベル運営に専念するアーティストもいれば、制作はせずにプレイのみで自己を主張するDJもいるが、Michael Mayerは日々DJを行いながらKompaktという巨大なレーベルの運営と制作を並行して行っている。レーベルを成長させた音楽に対する審美眼や非凡なるDJの才能については言うまでもないが、一方それらに対し楽曲を制作する事に於いては決して突出した個性を表現出来ているわけではない。新作はタイトルの『&』が示すようにMayerと親しい友人とのコラボレーションを纏めたアルバムになっているが、一人では出来ない事を多数のアーティストの協力を得て補完する事で、充実した音楽性を持った作品として成り立たせている。Gui Borattoとのコラボである"State Of The Nation"は正に彼の音が主張するシューゲイザー&プログレッシヴが打ち出された高揚感のあるテクノとなっており、アルバムの中でも特に喜びや多幸感に包まれる曲だ。一方でMiss Kittinをフィーチャーした"Voyage Interieur"は彼女のダークかつゴシックな雰囲気にエレクトロなベースラインを用いた個性ある曲で、その暗さの中にも妖艶なボーカルがそっと色気を発している。"Blackbird Has Spoken"ではフランスからAgoriaを迎え、透明感のあるシンセを用いたメロディアスで叙情的なテック・ハウスを聞かせ、その中にもちょっとした遊び心や毒気のある電子音を混ぜて強い印象を残すようだ。アルバムの最後はKompakt組であるAndrew Thomasとの共作である"Cicadelia"で、キラキラとした煌きを放つ電子音が散りばめられたアンビエントな雰囲気もあるテクノは、当然Thomasの音楽性が反映されている。他にもVoigt & VoigtやKolschのkompakt勢や、Roman FlugelやBarntにPrins Thomasといった才能豊かなアーティストが集結しており、それぞれの曲で彼等が得意とニュー・ディスコやディープ・ハウスにポップなものまで幅広く音楽性を披露している。そのおかげでバラエティー豊かなアルバムであるのは言うまでもないが、逆にアーティストとしてのオリジナル・アルバム的な意義は希薄となり、Mayer自身の個性を発揮するまでには至っていない。それでもMayerが監修したような見方をすれば、そのチョイスに間違いはないだろう。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/11/2 CLASH SPECIAL - KEN ISHII 20th ANIVERSARY - @ ageHa
日本のテクノを世界へと知らしめた一人でもあるKen Ishii、その活動歴は今年で20年を迎えた。その記念として作品のリリースやパーティーなどで今年は怒涛の勢いで活動していたが、このClashは恐らくその集大成となるパーティーだろう。年内最後のClashである事も兼ねて出演するアーティストはKen IshiiやJeff Millsを筆頭にAgoria、Steve Rachmad、そして国内からはDJ Nobu、Kabuto、A.Mochi、Sekitovaと豪家さとアンダーグラウンドなバランスの取っており、アニバーサリーとしては申し分の無い布陣となった。
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| EVENT REPORT4 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kaito - Recontact (Octave-lab:OTLCD1970)
Kaito - Recontact
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10年以上に渡りレーベル唯一の日本人としてKompaktから作品を送り出し続けているKaito。Kaito、またの名をワタナベヒロシはかつてKompaktの魅力を世に伝えるべく"Contact To The Spirits"(過去レビュー)と言うKompakt音源縛りのMIXCDを制作したが、2013年はレーベルの20周年記念と言うこともあり再度同じアプローチを手掛けるのに最適な瞬間であったのかもしれない。本作はその企画が還ってきた事、そして再度レーベルの音楽性と接触する意味合いも込めて"Recontact"と名付けられている。前作と明らかに異なる点は2枚組であり、1枚目は確かにKompakt音源のみなのだが、2枚目は傘下のSpeicherの音源を使用している事だ。Kompakt Sideに関しては膨大なカタログと多岐に渡るジャンルを取り扱うレーベル性をあまねくとは言えなくとも、しかし非常にストイックなミニマル性からシャッフルするテクノの躍動感、またはレーベル発足当初から息衝くアンビエントな佇まい、そして忘れてはならない快楽的ともさえ思われるポップな世界観まで掬い上げ、スケール感の大きい展開を生み出す緩急を付けたミックスを行い、これぞ正しくKompaktと言える世界観を引き出している。対照的にDJツールとして機能美を引き出したと言えるのがSpeicher Sideであり、こちらはKompaktに比べると多様性よりも断然ダンス・ミュージックとしてのグルーヴ感を主張したトラックが並んでいる。勿論全く幅が無いだとか味気ないツール集だとかそんな事はないが、ハイエナジーに漲るラフな攻撃性や図太いグルーヴながらも疾走感を伴っており、肉体に直接作用する事を目的とした音楽性がSpeicherなのだろう。不気味ささえ発するエグい狂気や平常心がドロドロと融解するトランス感覚もあり、Kompaktでは出来ない音楽性を実験しているようにさえ聞こえる。Kaitoと言う同じ一人のDJが手掛けながらも、兄弟レーベルでの違いをまざまざと感じさせれる事に興味を覚えつつも、Kaitoらしい激情が溢れる心情の吐露が大きな波となって迫り来るMIXCDだ。

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| TECHNO10 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Agoria Featuring Carl Craig & La Scalars - Speechless (Remixes Vol.1) (Infine:IF 2037)
Agoria Featuring Carl Craig & La Scalars - Speechless (Remixes Vol.1)
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多くの著名なDJがヘヴィープレイし大ヒットしたAgoriaの"Speechless"。重層的に幻想的なシンセが被さっていく大仰なテックハウスですが、その曲の中で妖艶な呟きを披露していたのがあろう事かデトロイト・テクノの大御所であるCarl Craigでした。本作はそのC2自身がリミックスを施すと言うファンには悶絶の出来事なのですが、これが12分超えの気合の入ったお仕事をしております。オリジナルの幻想的な雰囲気は忠実に守りつつも金属的な響きを加えたりリズム感を強調したりと、細かい所でC2らしいドギツい音をプラスして攻撃的な尖りを打ち出しております。新作は一向に制作しないC2ですが、こういった仕事っぷりを聴いているとその才能は疑うべくも無いと痛感します。さて裏面にはC2のリミックスを上回る20分にも及ぶリミックスを提供しているのがRadio Slaveです。こちらの方がよりオリジナルに忠実で滑らかな展開を薄く引き伸ばす様にソフトで滑らかな音が続きますが、非常に長い曲なのに不思議と冗長な印象は無く長い時間をかけてトランス感を引き起こす作風です。展開は少なめなものの途中で控えめに優雅な音を奏でるピアノが効果的にアクセントを付け、そこから更に上昇気流に乗る様に疾走する展開は間違いなく現場受けする音ですね。内容も最高ですが、ホワイトカラーヴァイナルなので更に購買意欲も増すってものです。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Heartbeat Presents Mixed By Derrick May×Air Vol.2 (Lastrum:LACD0216)
Heartbeat Presents Mixed By Derrick May×Air Vol.2
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昨年13年ぶりに新しいMIXCDをリリースしたデトロイトの巨匠・Derrick May。インタビューでの彼の発言からは何処までが本気なのかよく分からない適当さを感じさせるが、その一方で東日本大震災の直後にも拘らず来日しAirやDommuneでプレイした数少ない外国のアーティストであり、良い意味で不真面目に熱い男でもある。だからこそとりわけ日本に対し特別な感情を持っている彼が、またこうして前作から2年も経たないうちに日本向けに新作を出すのは不思議な事ではないのかもしれない。前作に続き相変わらずの一球入魂っぷりが感じられる一発録りのライブレコーディングで、事前に組み立ても考えずその時その時の気持ちに任せた選曲には老獪に練られた流れはないものの、前作に比べると全体を通し音が鮮明でありながら逞しいグルーヴもあり、何よりもエモーショナルな気持ちの揺さぶりたるや前作の比ではない。テクノ、ハウス、アフロ、ジャズ等を入り混ぜたアフリカンな躍動感に合わせて鳴らされる熱き情熱的な音は、震災後の日本への応援の気持ちも込められているのかもと思ったりもするが、それに加えて彼がターンテーブルとあくせく格闘しプレイするからこそ生まれるものなのだろう。流れに関しては前述したように確かに勢いに任せているものの、選りすぐられた曲は普段のファンキーでラフな曲に加え湿っぽく感傷的な曲の比重が増えており、だからこそ力強さとメランコリーに介在するプレイとなっているのだ。前作も悪くはなかったが、新作は前作以上にクラブでの脂の乗っている時間帯のプレイを表現しており、クラブで体感出来るの最高の高揚感を感じさせてくれるに違いない。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
2011/07/15 Instant Dub @ Oath
Oathで面白そうなパーティーがあったので遊びに行ってきました。この箱はエントランスフィーは無料かつ出入り自由、ドリンクも一杯500円と分り易いシステムでお財布にも優しい場所でございます。クラブの中で踊り続けるだけでなく、クラブの目の前の広場でもだらだらと和んだりも出来るし、特に夏に遊びに来るにはうってつけの箱なんですね。
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| EVENT REPORT3 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Agoria - Fabric 57 (Fabric:fabric113)
Agoria - Fabric 57
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今年オリジナルアルバムを出したばかりのフレンチテクノの貴公子・Agoriaですが、その熱も冷めやらぬ間に名門FabricからMIXCDもリリースさせました。今までにもジャンルレスに縦横無尽なMIXCDを3枚もリリースしているけれど、今年出たアルバムから毒々しさが消えて洗練されたのと同様に、本作もかつての作風に比べると艶はありながらもやんわりと落ち着いた印象を受けました。序盤のVainqueurやMoritz von Oswaldのダブテクノなどどっしり重たいグルーヴから深く始まり、歌物テクノも多用して刺激的に盛り上げつつ、そこからSpace Dimension ControllerやInfiniti、そして自身のヒット曲"Speechless"などデトロイト系で一気に未来へと加速して行く中盤。ただヒット曲をプレイするだけでなくそこに声ネタを被せて原曲以上の盛り上がりも作る技も披露しつつ、ゴリゴリのブギーハウス〜アシッドハウスで攻撃的になったと思いきや、終盤ではJose JamesやCarl Craig(本当C2の曲はよく使うな)でぐっと夜のアダルティーな世界へと突入するディープハウスからElla Fitzgeraldのジャズトラックでしっぽりと終焉を迎えるドラマティックな展開。散々色んな方向へと引きずり回されながらも、そこはAgoriaの審美眼で選びぬかれた曲が使われており、派手な夜の喧騒と言うよりはエレガントな大人の舞踏会の夜のようです。ベテランらしく深化したと言う表現がしっくりきました。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Agoria - Impermanence (InFine Music:IF1013)
Agoria - Impermanence
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フレンチテクノの期待の新人としてデビューしてから既に8年、今やフレンチテクノを代表するまでに成長したAgoriaの通算4枚目のアルバムが到着。実は3枚目のアルバムがぱっとしなかったので余り期待していなかったのだけど、この新作は一聴した瞬間に変わった?と言う印象で驚きを感じさせます。以前までにあった派手派手しく強烈などぎついサウンドは何処へやら、一気に優しくソフトな肌触りへ、そして内向的に半ば神秘的なオーラも感じさせるディープ路線へとシフト。まるで角が取れたように毒は抜けてはいるものの、以前から得意とするドラマティックな展開はそのままにストリングスを大幅に使用して優雅さと透明感を前面に出し、歌物もインストも、またはダンストラックに限らずバラードやダウンテンポでもホームリスニングさえ耐えうる構成力の高いトラックを打ち出してきました。一般的なテクノらしい勢いのある4つ打ちダンストラックは多くはないものの、バラエティーに富んだアルバムらしくどの曲も耳に残るメロディーやリフがあり、DJが作ったと言うよりはアーティスティックなアルバムだと思います。非常に聴き易い…と言うと何だか個性も無さげですが、そうではなくAgoriaの洗練されたヨーロッパ的な耽美さを存分に味わえるテクノ名作に仕上がっておりますよ。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Agoria - Balance 016 (EQ Recordings:EQGCD029)
Agoria - Balance 016
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フレンチテクノシーンの奇才・Agoriaが、名物MIXCDシリーズとなっている"Balance"の16作目を担当。今までに2枚のMIXCDをリリースしていてそれらもジャンルレスで強烈なぶっ飛び感覚を感じさせる内容でしたが、この新作もやはり同様にテクノだけではなく様々な音を組み合わせ、フロアとチルアウトルームを行き来する様な変態的なミックスを披露しております。ジャンルの多様性はテクノ、ハウス、ダウンテンポ、ディスコダブ、アンビエント、ミニマル、ニューウェーブなどまでに及び、最早このMIXCDがどんな音に当てはまるのかを説明するのは意味が無い状態にまでなっております。そして単純に曲を繋げるだけではなく曲の一部のサンプルを途中に混ぜ込んだり、同じ曲を2度も使用する事で、1度目で感じた印象が2度目で更に強まる効果を誘発するなど、展開の作り方は確かに印象的。何よりも彼の創る音源からも感じられるギトギトでドラッギーな感覚が終始漂っていて、リズムトラックの強さやノリで引っ張っていく勢いのあるタイプのミックスとは異なる、つまりは精神作用の大きい麻薬的な覚醒感の大波に飲み込まれるミックスは、彼特有のトリッピーな感覚があり独創性が存分に感じられる事でしょう。その分振れ幅や展開の浮き沈みも大きく、また音の余りのどぎつさに体力が無い時は聴くのもしんどいかなと感じる点もあります。インパクトがある分だけ聴く人を選ぶ内容でもありますが、はまる人には心底はまって抜け出せなくなるのではないでしょうか。

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| TECHNO7 | 10:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - When A Banana Was Just A Banana - Remixed & Peeled (Ovum Recordings:OVM-9008-2)

Josh Wink - When A Banana Was Just A Banana - Remixed & Peeled
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昨年リリースされ評判を得たJosh Winkのアルバム"When a Banana Was Just a Banana"(過去レビュー)を、現在テクノ・ハウスシーンで活躍している著名なアーティストがリミックスした作品集が登場。元々が激渋なミニマルでテックなフロアを意識したトラックでしたが、ここに集ったアーティストもその流れを組んだリミックスを披露しております。The BaysのメンバーでもあるJimpsterはディープでずぶずぶな展開の中に、夜の妖艶さを含ませたディープハウスを披露。最近はミニマルに傾倒しているSlamはやはりトリッピーな効果音が特徴的なミニマルを、Radio Slaveは徐々にビルドアップしていく恍惚感のあるミニマルを聴かせる。フランスの耽美派ハウスユニット・Chateau Flightさえも、華やかさを伴いつついかつくゴリゴリと荒さのあるミニマルを聴かせるなど、やはりシーンはミニマルなのでしょうか。Benny Rodriguesなるアーティストだけは鈍いアシッド音を使ったアシッドハウスを披露していて、それが古臭い訳でもなくしっかりと現在のシーンにも適用していて格好良いです。その他にもNic Fanciulli、Agoria、Martin Buttrichら随分と豪華なリミキサーが集結していて、その誰もが硬質なミニマルを意識していて、地味と言えば地味だけどフロアで使い勝手の良いリミックスを行っております。ジャケットの様にオリジナルから薄皮が一皮向けたような変化を見せたリミックスアルバムでした。

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| TECHNO7 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2008/09/05 (FRI)
SQ presents AGORIA WORLD TOUR'08 @ Unit
DJ : Agoria, R.i.v.e.r, Dr.Shingo

2008/09/06 (SAT)
FLOATRIBE @ Unit
DJ : Kaoru Inoue, Kentaro Iwaki
Live : Kentaro Iwaki×Toshizo×Nori

2008/09/12 (FRI)
PUBLIC IMAGE @ Mado Lounge
Special Guest DJ Set : First Transmission From Jeff Mills
Live : Ryo Murakami
DJ : Akr, Sisi, Zuyack

2008/09/13 (SAT)
MINUS CONNECTED #04 -PLUS8 SPECIAL
DJ : Adam Beyer, Akr

2008/09/19 (FRI)
Endless Flight @ Unit
Guest Live : Isolee
Live : Koss aka Kuniyuki
DJ : KZA, Toshiya Kawasaki

2008/09/19 (FRI)
In:Flame @ Air
DJ : RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho, DJ Sodeyama, Takuya

2008/09/20 (SAT)
NIXON presents "om:tokyo" @ Liquidroom
DJ : Mark Farina、J-Boogie、Anthony Mansfield、Groove patrol
Live : Samantha James

2008/09/22 (MON)
CHaOS @ Womb
DJ : Fumiya Tanaka, Zip

2008/09/26 (FRI)
AIR 7th Anniversary [01] @ Air
DJ : Ken Ishii, Kaoru Inoue, Ryota Nozaki, DJ Sodeyama, ☆Taku Takahashi

2008/09/26 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ Womb
DJ and Live : Jimmy Edgar
Live : De De Mouse
DJ : Kaoru Inoue

2008/09/27 (SAT)
WOMB Presents W @ Womb
DJ : Steve Bug, DJ Wada

2008/09/27 (SAT)
Directions @ ageHa
DJ : Funk D'Void, Osamu U

2008/10/04 (SAT)
CLASH39×STANDARD @ ageHa
DJ : Francois K., Ken Ishii

2008/10/04 (SAT)
Animismic ~Deep Spiritual and Organic~ @ Unit
DJ : Ron Trent, DJ Olive

久しぶりのジェフミルズ。2010年1月1日12:01AMに東京に帰還するらしいけれど、2009年〜2010年はカウントダウンで来日って事ですよね?それまではもうジェフは来日しないそうなので、今回は何としても行かないと。10月4日はフランソワ、ケンイシイ、ロントレントが被ってしまった。迷うなぁ…。
| UPCOMING EVENT | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Bileebob - Sunshine EP (Underground Resistance:UR-076)
Bileebob-Sunshine EP
デトロイトは止まらない、デトロイトは人材の宝庫。そしてデトロイトの総本山・Underground Resistanceからの新たなる刺客・John WilliamsことBileebob。と言ってもよくよく調べてみると1996年、Plus 8からのTheoremのアルバムに名を連ねています。一体その後の10年間は何をしてたんでしょうね?それはさておき本作はURの音楽性をそのまま受け継ぐエレクトロファンク、そこに新しさも驚きもありません。しかし世の中には変わらなくても良い事もある訳でして、URのエレクトロは今も昔も変わらずファンキーな音を奏でています。安っぽいアナログな音、スカスカで気の抜けたムードながらも尻を振れ振れと誘う横揺れグルーヴは男気に溢れています。そして圧巻はフランスからの刺客・Agoriaのリミックス。内容はと言うとデトロイトからかけ離れ、覚醒感を煽るディープミニマルテクノ。ドラッギーなシンセがじわりじわりと入ってきて、こりゃ中毒性がたけーなと。エレクトロがこんな変化を見せるなんて、Agoriaの手腕は生半可じゃないですな。A面B面どちらもイケテます。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Agoria - The Green Armchair (Different/PIAS:DIFF1060CD)
Agoria-The Green Armchair
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以前Agoriaを紹介した時にはデトロイトフォロワーらしい扱いをしたのですが、この新作のアルバムを聴く限りではフレンチエレクトロ/テクノと言う方が表現が正しかったかもしれません。正直すまんかった。テクノと言ってもかなり展開は多いしメロディーを重視しているので、一般的なテクノのとっつきにくさは少ないと思います。ただ音自体がかなり個性を主張していて、ブリブリのベースラインとギラギラのシンセサウンドは目眩を起こす位強烈なエネルギーを持っています。ダイナミックと展開と強烈な音はまるでロックを思わせる所もあり、クラブで爆音で流したら盛り上がるトラックは多いと思います。かと思えばいくつかの曲では綺麗目のシンセが入る幻惑的な曲もあったり、踊らせるだけではなくしっとりと聴かせる曲も創れるみたいですね。単一な曲ばかりになりがちなテクノアルバムですが、Agoriaはバラエティー豊かで飽きの来ないアルバムを制作出来たと思います。新世代のアーティストで注目すべき一人ですね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Agoria - Blossom (Different/PIAS:DIFF2025CD)
Agoria-Blossom
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Inner City「Big Fun」のリミックスでも強烈に名前を残したフランスのデトロイト追従者、Agoriaの1stアルバム「Blossom」。2003年作なのに何で今まで紹介してなかったんだろ、申し訳ない。元々インディーレーベルで活動していたのですが、才能を認められて新人をサポートするフランスの基金・FAIRに初めて支援されたアーティストでもあります。そしてメジャー第一弾EP「La 11eme Marche(La Onzieme Marche)」がいきなり大ヒットし、テクノのみならずプログレッシブハウスなどのDJにも支援され注目を浴びる事になりました。これが今聴くとBorder Communityの様なシューゲイザー志向が感じられて、実は時代を先取りしていたのでしょうか。また直後に「Sky Is Clear / Kofea」をリリースしたのですが、虚ろげで荒廃したグルーヴィーなハウス調のテクノはまたしても大ヒット。もうこの時点で評価を決定的な物とし、このアルバムも期待通りの物となっていました。テクノやエレクトロニカ、プログレッシブハウスなどを取り込んだ音はかなりブリブリと強烈で、体力が無い時に聴くと意外と辛いかもしれません。まんまデトロイトと言うよりも西洋的な耽美さが見え隠れしたり、「All I Need」や「Haiku」辺りにはうっとり陶酔系のメロディーなんかも聞こえてきます。「La 11eme Marche (Alexander Kowalski Remix)」はデトロイティッシュなシンセリフと図太いリズム帯が最高ですね。エレクトロ調、アッパーテクノ、ダウンテンポなど色々な事をやっていますが、どぎついシンセの音はアルバムを一つに統一しています。新人らしからぬ相当インパクトのある音ですね。日本盤はアルバム未収録EPやリミックスを収録したボーナスディスク付きなので、購入するならば日本盤が良いでしょう。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Agoria - Cute & Cult (Different/PIAS:DIFB1055CD)
Agoria-Cute & Cult
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最近新譜がどんどん出るので聴くのが追いつきません(汗)。年の瀬だって言うのに、また強烈なMIXCDが出ちゃいましたよ。フランスからのニューカマー・Agoriaさんの変幻自在、奇天烈なプレイが存分に味わえる「Cute & Cult」がそれです。Agoriaさんはフランステクノシーンにおけるデトロイトテクノフォロワーで、その中でも単にデトロイトテクノを模倣したもの以上のアルバム「Blossom」で注目を浴びています。そしてミックスプレイもやっぱり一筋縄ではいかず、Carl Craigや69、Phylyps(Basic Channel)に混ざってLucien & LucianoやMathew Jonsonのクリック、Anthony Rotherのエレクトロ、Alter Egoのジャーマンテクノ、RadioheadやIggy Popのロック、しまいにはAge Of Loveのトランス?!までも収録。普通の4つ打ちテクノだけが好きなら苦手な人もいるかもしれないけど、抗えないインパクトは感じるはず。ドラッギーなエクスペリメンタルテクノから、緩やかなテックハウス、ダーティーなロック、ギトギトのエレクトロ、高揚感満載のトランス、未来派デトロイトテクノが、入れ替わり立ち替わりで聴く者を刺激ます。ただ聴くだけじゃない、心で感じるんだ!こんな不規則なテンポやリズムでも、きっと踊れる、勝手に体が動くでしょう。今年の珍盤ベスト1か?

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Pascal FEOS - In The Mix Rize & Fall (Cocoon Recordings:CORMIX006)
Pascal FEOS-Rize & Fall
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近年のSven Vath率いるCocoonは昔のSvenの趣向のトランスではなく、現在形のジャーマンテクノ。Svenは嫌いだったけど、最近はなかなか良い所があると思います。そのCocoonからのIn The Mixシリーズの一つが、このRize & Fallで前出のSteve BugやSven本人、Ricardo VillalobosやFunk D'Voidも参加していてかな〜り豪華な面子になっています。Steve Bugはディープでセクシャルなハウスを披露していましたが、このPascal FEOSはどうでしょうか。こちらは流行のRicardo Villalobos、Lucianoの様なクリック系から始まります。まあ今となっては目新しさもありません。しかしここら辺の音はグリグリしてて、ほんと奇っ怪な音ですね。そしてクリック気味のテックハウスに繋がり、Freaksでは近年リヴァイバルが目立つアシッドォォォォ!シカゴ系のアシッドでは無くてジャーマン系のブリブリした感じですね。中盤以降はアッパー系のテクノ〜テックハウスで終始押しまくり、そこら辺は手堅くまとめた感じです。こう聞くと大した事なさそうだけど、丁寧なMIXで後半に向けて徐々に盛り上げてくれて軽〜く水準をオーバーするナイスなMIXCDなんですよ。前半が抑えめなおかげで後半がモリモリ盛り上がる訳です。アッパーだけど綺麗目のソリッドなシンセ音で構成されていて、デトロイト系までとは行かないけれど情緒的でもあります。ジャーマンテクノってKOMPAKTとかもそうだけど、硬派でありつつPOP感覚にも溢れているのです。流行を逃す事もなく、また地もしっかりした硬派なMIXCDだと認定します。昆虫がアップになったジャケットは、彼のプレイと同様に耽美を感じます。

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Techno Sessions (Sessions:SESHDCD224)
Various-Techno Sessions
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うわー買っちゃったよ…。良く考えると別に買う必要も無かったのだけど、まあ何となくトラックリストに釣られて購入。新旧テクノの名曲を押さえたコンピレーションで、これからテクノを聴こうと思ってる人には超お薦め!参加アーティストに関してはもう口を出す必要が無い位で、Jeff Mills、E-DnacerとInner City(Kevin Saunderson)、Rhythim Is Rhythim(Derrick May)のデトロイト系から、Funk D'void、Laurent Garnier、Technasiaのデトロイトフォロアー系、Slam、Tomaz Vs Filterheadz、Bryan Zentz等のハードテクノ系、他にも新進気鋭なAgoriaまで収録。まあこうやって全部一緒に聴くと、テクノにも色々ジャンルがあるんだねと頷いてしまう。最初はデトロイトから始まったテクノも徐々に細分化して、このコンピレーションに含まれている様な色々なテクノに枝分かれ。遂にはデトロイトテクノの面影も残さない様な姿にまで変化を遂げた。個人的にはデトロイト関連の曲がやっぱりお気に入りで、Jeff Millsの曲は特に良い。この曲の頃のJeffは今とは異なり、ファンキートライバル系で最高に格好良かった時。その後、他のアーティストが真似しまくったせいでJeffはその路線を進まなくなったと発言していた。Jeffには又ファンキートライバル系の曲を作って欲しいと、切に願うばかりだ。後は日本とは異なりUKで大人気のSlamの初期大ヒット曲「Positive Education」なんかも、今聴くと懐かしさを感じる。リアルタイムで聴いていた訳ではないけれど、93年頃からこんなグルーヴィーで太いボトムの曲を作っていたなんて、ある意味奇跡だ。現在のテクノが求心力を失いつつある様な気がするけれど、確かに今のテクノでもこんなに素晴らしいトラックはそうはないと思う。そんな中、フランスの新人Agoriaには、これからのテクノを引っ張っていって欲しいと期待している。特に目新しさがある訳ではないが、センチメンタルでフューチャリスティックなトラックを披露。Agoriaは期待しちゃっていいと思う。さて他にも良い曲が一杯ありすぎてコメント出来ない位なので、後は自分で聴いて確かめてみて欲しい。ノスタルジックに浸るのも、参考書にするのもそれは君の自由だ。

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各アーティストのお薦めのアルバムも以下に紹介しておきます。
Derrick May-Innovater
Funk D'void-Volume Freak
Jeff Mills-Exhibitionist
Agoria-Blossom
Technasia-Future Mix

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| TECHNO1 | 22:20 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Luke Slater - Fear And Loathing 2 (RESIST:RESISTCD7)
Luke Slater-Fear And Loathing 2
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ふと思ったのだが、ここ連日緩めの作品を紹介してる事に気が付いた。いかんいかん、ハードな作品もたまには聴かないと!と思って買って放置してあったこのアルバムを聴いてみた。何というか2枚組だとなかなか通して聴く機会がないんだよね。それにMIXCDだから長いし。しかし何でこれはHMV先行発売なんだ?HMVでは去年から発売してるけど、Amazonでは2月にやっと発売になるみたいだ。どうでもいいけどさ…。

まずDISC2の方なんだけど、これはLukeの通常のスタイルのハードミニマル。これが何とも豪華でThe Advent、Killa Productions、Cave、Joris Voorn、Alter Ego、Hert等他にもまだまだハードテクノな方面で活躍している人ばかりのトラックが並んでいるね。Lukeのプレイも上手くて序盤は緩めのエレクトロで始まり、中盤から4つ打ちテクノに移行して徐々に盛り上げ、終盤ではトライバル気味にピークを持ってくる。ここでもJoris Voorn-Incidentが使われているけれど、この人の人気は当分続きそうだね。とにかく人気のあるアーティストが網羅されているので、最近のハード方面のテクノの傾向を知るにはもってこいの1枚だよ。

で今回の目玉はDISC1の方。ハードミニマルの人が何故かダウンテンポに挑戦しているよ。Marco BaileyやAdam Beyerも2枚組MIXCDを出して同じような事をしていたけど、やはりハードミニマルだけには飽きるのか、それとももっと自分の世界を広げたいのかは謎ですが。ノンビートの曲で始まり、BOLAのアンビエントも飛び出し序盤から驚きの展開。4曲目辺りからビートも入ってくるけど、とにかく緩い。Isolee辺りからはジャーマンディープハウスになって揺らめく様な怪しさがあるね。Playhouse辺りの音に近いかな。後半のAgoriaThrobbing Gristle(Carl Craig Re-Version)辺りでは妙にポップでイクセントリックになるが、このポジティブさにはダークな世界の中にやっと希望を見出したかとさえ思える。そのままクリックハウスに繋がれて、ダークで不穏な世界は静かに幕を閉じました。んーなんとも掴み所の無い1枚だったな。Lukeも随分奇妙な事に挑戦するなと思いつつ、ハードな後にはこんな緩いのも良いかもねとも思ったりした。ただ結局今の流行に乗って気分でこんなMIXをしただけだと思うので、何年後かにはこうゆうMIXCDも減ってくる様な気がしないでもないな。

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| TECHNO1 | 13:51 | comments(0) | trackbacks(1) | |
The Youngsters - The Army of 1-0 (F-Communications:F194CD)
The Youngsters-Army of 1-0
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フランスのダンスミュージックとなると、一般的にはやっぱりDaft PunkとかAIRとかCassiusとかのフレンチフィルターハウスになるんでしょう。だけど他にもChateau Flightって言うお洒落なハウスユニットだってあるのに、世間の目は全く向けられない。なんてこったい。それになんと言ってもフランスと言ったら、あれでしょ、Laurent Garnier率いるF-Communicationsだろーがと突っ込みたい。これを差し置いてフランスのダンスミュージックは語れないだろうがと。でだ、Laurent Garnier自身もデトロイトテクノに影響を受けたトラックは作っているんだけど、レーベル内にはSoul Designer(Fabrice Lig)やそしてこのThe Youngstersなんかも似たような影響を受けているんですわ。この2枚目となるアルバム、発売は丁度一年位前だったかな。アマゾンで値下がりしたのでやっと購入に至りました。いやー、UK盤やフランス盤は高いから参りますわ。内容はどうかって言うと、デトロイトテクノとエレクトロが良い塩梅で混ぜられていますね。上物とかはデトロイトちっくなシャープな切れ味があるし、ベースはぶいぶい太っく唸っているし、同じくフランスのAgoriaさん(要注目!)と似ているね。まあオリジナリティみたいなのを感じる訳じゃないけど、堅実な出来で安心して聴く事が出来るんじゃないかと。憂いのあるダークなテクノだが、そのせいか時折見せる荘厳で美しい展開にははっとしてしまう。名前もジャケットもちとださいが、内容は安心して下さい。

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| TECHNO1 | 18:50 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Rolando - Nite:Life 016 (NRK Sound Division:NRKMX016)
DJ Rolando-Nite:Life 016
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先日ナイスなプレイで会場を盛り上げたDJ Rolandoの4枚目となるMIXCD。ageHaでのプレイではテクノ寄りだったが、このMIXCDではテクノ、エレクトロ、ハウスを自由に跨ぎ懐の深さを見せてくれる。最初は穏やかなハウスから始まるのだが、ハウスメインにやらせても充分いけそうな感じです。6曲目から立て続けにMr. De-2001 Space Odyssey、Los Hermanos-Quetzal、Adam Beyer-Ignition Key(Aril Brikha Mix)とデトロイトクラシックを3連発。じわじわと盛り上げます。徐々にテクノよりの曲で盛り上げつつTechnasia-Crosswalk以降はエレクトロでクールダウン。最後はJeff Mills-See This Wayで儚くエンディングを迎えます。普段はもっとダークで鬼気迫る感じですが、このMIXCDではリラックスした感じが伺えますね。エレクトロやテクノをやっても激しいわけではなく、貫禄させ感じさせる大人のプレイ。Nite:Lifeシリーズはハウスの定番シリーズですが、DJ RolandoのこのMIXCDはその中でも一番の出来だと思います。

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| TECHNO1 | 18:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |