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Alex Danilov - Noises EP (Arma:ARMA 12)
Alex Danilov - Noises EP
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ロシアン・ハウスの台頭を代表する一人・Alex Danilovは、RawaxやRough House Rosieから少しばかりアシッディーかつロウで、そして心地良い残響が広がるダブ処理を伴ったハウス作品をリリースしている。浮遊感なりアンビエントな感覚なりも含むその音楽性はロシアン・ハウス一派に多く共通するものであり、濃霧で惑わすようなアブストラクトな音像が特徴だ。そんな地域のアーティストが躍進したここ2~3年、しかしDanilovは一切作品をリリースしなかったのだが、2年半ぶりとなるこの新作はややテクノ寄りとなるダンス・フロアを強く意識している。それが表れているのが"Inside"で、鋭利なハイハットとアシッドな電子音のリフで引っ張って行く冷気ささえ漂うトラックは、しかし勿論微かな残響も加えて空間の奥行きを感じさせる。しかし過去の作品と比較すればやはりミニマルな要素が強く打ち出され、淡々と無機質な響きがツール性を強固にしている。一方で彼らしい作品は"Noises"だろう、弛緩した4つ打ちの上に寒波が吹き荒れるようなぼんやりとしたサウンドが覆い、奇妙な電子音が刺し込むアブストラクトな作風は未知なる世界を突き進む深遠さがある。両者の中庸にあるのが裏面の"Unknown Numbers"で、アブストラクトな音像とジャジーながらもかっちりしたキックを組み合わせ、足元が浮くような心地良い浮遊感を生むディープ・ハウスだ。そんな曲をリミックスしたのが今や飛ぶ鳥を落とす勢いのFred P.で、重いキックの4つ打ちを導入し地響きの如く揺らしをかけながら層になって伸びていくような幻想的なパッドを加えた"Unknown Numbers (Fred P reshape)"は、アンビエントな空気感もあって完全にFred P.の作品として生まれ変わっている。尺も長くDJ向きの構成になり、本作の中で最も踊れるダンス・トラックになのは言うまでもない。



Check "Alex Danilov"
| TECHNO12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Shine Grooves - Cairo EP (Rough House Rosie:RHR 004)
Shine Grooves - Cairo EP
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ドイツはテクノだけではなくハウスに於いても、いや寧ろハウスの方が注目すべきアーティストが多くなってきているようにも見受けられるが、またしてもドイツはケルンにてGeorge Beridzeが主宰するRough House Rosieがアンダーグラウンド方面から一際注目を集めている。このレーベルは2012年に設立されたばかりではあるが、過去にHVLやAlex DanilovにBrother Gと言った新興勢力にフォーカスを当てながらも実に質の高いハウスをリリースしており、アナログのみのリリースと言う事もあってか余計にカルト性を高めている。音楽性としてはアンビエントとダブな空気感の中にロウハウスを取り込んだ作風が見受けられるが、レーベル4作目のロシア人のShine Grooves(Quadrat名義でも活動しているようだ)による初の作品も同様な方向性で、この作品も更にRough House Rosieの評価を高める事は間違いないだろう。抽象的ながらも浮遊感漂う幻想的なパッドの下でトリッピーなSEやダビーな4つ打ちを繰り広げる"4AM"、更によりアトモスフェリックな柔らかいシンセと深く揺らぐ残響が仄かな情緒を奏でる"Egypt Dub"、そのどちらもがディープ・ハウスと言う音に当てはまりながらも、アナログ音を打ち出して非常に温かい人間味を感じられる事が特徴だろう。またB面に収録された"Rolling"は穏やかながらも明確な4つ打ちに揺らぐようなパッド音が被せられたディープ・ハウス、対照的にもう一曲の"Sahara"はトリッピーに浮遊するもやもやしたサウンドと遅く粘り気のあるリズムが特徴的なダブ・ハウスで、一枚のEPの中でもダブと言う音楽性を軸に小さく纏まらないような野心が汲み取れるだろう。EP全体としては濃霧に包まれたサウンドの向こう側にメロウな旋律が浮かび上がるディープ・ハウスと言うべきか、非常にアブストラクトながらもほっと心温まる音楽が纏まっている。



Check "Shine Grooves"
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alex Danilov, HVL - Split Screen EP (Rough House Rosie:RHROS 003)
Alex Danilov, HVL - Split Screen EP
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本作によってまたしてもドイツがテクノだけでなくディープ・ハウスの方面に於いても、頭ひとつ抜きん出ている事を実感する。Rough House Rosieは2013年にケルンで設立された新興レーベルだが、ハンドスタンプにカラーヴァイナルと言うアングラ精神を貫いている。勿論そのレア感だけが注目を集めているわけではなく、レーベル第1弾にはGigi JikiaことHVLのデビュー作が起用され、荒削りながらも耽美なディープ・ハウスと浮遊感のあるアンビエントを掛け合わせた作風が高い評価を得たようだ。そんなレーベルの3作目は再度HVLとロシアからのAlex Danilovを起用したスプリット盤となっている。秀逸なのがHVLによる"Winter 1992"で、細かいビートを刻むリズムの上に濃い霧に包まれるようなアトモスフェリックなパッドが満ち、ゆったりとうねりながら抽象的な世界を垣間見せるディープ・ハウスの心地良さはこの上ない。同じくHVLによる"Junction To Everywhere"はしっとりしたキックが端正な4つ打ちを刻むディープ・ハウスだが、禍々しいアシッドなベースラインとは対照的に温かく幻想的なシンセが望郷の念を呼び起こすように、エモーショナルなメロディーを奏でている。どちらも水面をゆったりと漂うような大らかな作風で、柔らかい音質は耳に優しく入ってくる。一方Alex Danilovの方は"Dzeta"ではシカゴ・ハウスのように簡素な音とマイナー調のメロディーを展開するダビーなハウスを、"916 am"ではサウンドエフェクトのように様々の奇っ怪なサウンドを配してコズミックな感覚を演出しハウスを披露しており、独特の世界観を構築している。レーベル、アーティスト共々に期待を抱かせるには十分過ぎる作品だ。



Check "Alex Danilov" & "HVL"
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Anton Zap - Water (Apollo Records:AMB1311LP)
Anton Zap - Water
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ここ1~2年だろうか、VakulaをはじめAlex Danilovらロシアン・ディープハウス勢の台頭が著しいが、その代表格とも言えるのがモスクワ発のAnton Zapだろう。USのUnderground Quality、UKのQuintessentialsやUzuriなどディープ・ハウスでは確かな質を誇るレーベルに曲を提供し、そして自身が主宰するEthereal Soundもディープ・ハウスを中心に才能ある若手にフォーカスしながら成長を遂げている。本作は2007年頃にトラックメーカーとしてデビューしてからようやく初のアルバムになるが、過去の作品と新曲を組み合わせながらZapの音楽性を十二分に伝える作品となっている。何と言っても素晴らしいのが"Water"だろう。アンビエントやディープ・ハウスの要素をダウンテンポに落とし込んだ余りにも包容力が豊かな曲で、それは何処までも平たく静かな水面が広がる大海原を喚起させる。ふんわりと柔らかなパッドが引いては寄せて、実際に海の音をサンプリングしたような持続音も入り、足元がすっと浮かび上がる浮遊感が終始継続する。よりハウスのグルーヴ感にこだわった"Road Trip Song"でも空間の広さを生み出すダビーな音響を用いながら、なだらかな地平が遠くまで続くような柔和な流れを持続させ、決して大きな緩急を付ける事なくただただゆったりとしたサウンドスケープを描き出している。また発信音のような淡々とした反復する音とアンビエンスなパッドをぼんやりと浮かび上がらせた"Miles And More"は、抑揚を抑えてミニマル性を強調したアンビエント的トラックの快楽性があり、一方"Funky Man"ではZapらしい優美なピアノの旋律と共に鋭角的なブレイク・ビーツが強調され、タイトル通りにファンキーなリズムに自然と腰が揺れてしまう。少々残念なのはアルバムの半分が既発曲なので新鮮味は少ないのだが、それを差し引いても本作での繊細なアンビエンスと慎ましい深遠なディープ・ハウスの融解具合は素晴らしく、リスニングとしても安息効果の高い音楽として充実している。

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| HOUSE9 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Sprinkles - Where Dancefloors Stand Still (Mule Musiq:mmcd41)
DJ Sprinkles - Where Dancefloors Stand Still
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稀にしか出会う事の出来ない物憂げで感傷的なハウス・ミックス、言葉が詰まる程に胸を締め付ける。NYやシカゴのハウスの様式美に倣う一方で、伝統から外れたエクスペリメンタルな電子音楽への可能性を見出し、日本在住にして世界から称賛を浴びるTerre Thaemlitzは、またの名をDJ Sprinklesとしても活躍している。この名義では初のミックスを手掛けたのだが、ダンスフロアが停止してしまう場所と題されたタイトルは日本の風営法に対しての彼なりの気持ちが込められているそうだ。選曲はと言うと近年のディープ・ハウスと共に半分程度は90年代のUSハウスが占めており、基本的に流行や俗世的な要素を切り捨て世捨て人としてダンスフロアを俯瞰する姿勢が感じられる。実際に彼のプレイをダンスフロアで聴いた時にはナルシズムが強調された官能と甘酸っぱさに満ちたハウスセットだったのだが、本作ではそんな要素を含みつつも穏やかな感情が波打つある種ホームリスニング向けにも最適化されたミックスとなっている。多くは汗をかくような事も意識がクラクラとする事もない沈静化した展開で、あくまで水平構造を保ちながら美しくも枯れ果てた余韻が伸びていく。ナルシストな性格が奇遇にも好転したのか彼自身のルーツを披露すると同時に、時代を越えるクラシックな美しいハウスが心を落ち着ける安定剤として作用しているのだ。消える事のない陶酔感、満ち溢れるアンビエンス、そして中盤から後半にかけては自然と体が踊りだしてしまう展開も少々あるが、意識的な心を持って音に耳を傾けて欲しい。ダンスフロアにはかくも優しく感情を包み込む瞬間がある。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Yuri Shulgin - Beluga (Black Wall:blwa-001)
Yuri Shulgin - Beluga

2010年に突如としてMistanomista名義でデビューし、自らも各楽器の演奏が出来るマルチプレイヤーとしてのロウなハウスで注目を集めたYuri Shulgin。ロシアを含めた旧ソ連圏のディープ・ハウスは、例えばVakulaやAnton Zapを含めてにわかに盛り上がっているが、このShulginも注目に値するアーティスだ。本作は自身のレーベルであるBlack Wallを設立しての第一弾作品となるが、DJではなくアーティストとしての面を打ち出した楽曲制作を十分に活かした内容となっている。オリジナルはしなやかに跳ねるブロークンビーツの上を透明感のあるパッドで滑らかに統制をとりつつ、束縛から解放されて自由気ままに幻想的なメロディーを奏でるシンセを被せ、セッションを思わせる躍動させ見せるディープ・ハウスだ。自然であるがままの温かさが通底しており、また煙たくなり過ぎない適度な黒さのバランス感覚が長けている。ノルウェーからの新星であるAnders Wasserfallのリミックスはよりディープ・ハウスとしてのスタイルを進めた4つ打ちの安定したリズムを刻んでいるが、端正なエレガンスを纏いしっとりとしつつDJツールとしてハウスの機能を上手く高めている。対してShulginと同じくロシアで活動するAlex Danilovのリミックスはふらつく酩酊感を打ち出したロウな質感のディープ・ハウスで、肉を削ぎ落して何処か気の抜けたドライな感情が漂っている。最後のInsane Bass Versionは誰が手掛けたのかは不明なものの味気ないアシッドなベースやハンドクラップを多用したシカゴ・ハウス仕様だが、途中から徐々に幽玄なメロディーが微かに入ってくる対比の展開が美しくもある。それぞれ個性のあるリミックスとなっておりどれもフロアで機能する事も間違いなく、ロシアンハウスの躍進は目が離せない状況だ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |