Alton Miller - All Things Good EP (Waella's Choice:WACH003)
Alton Miller - All Things Good EP
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2016〜17年にかけては自身のInner Muse Recordingsから過去の名作の復刻に勤しんでいたデトロイト・ハウスの古参であるAlton Millerだが、その一方で新作も精力的に制作してSound SignatureやNeroliにSistrum Recordings等名立たるレーベルから作品を送り出すなど、その控え目な知名度とは対照的に確かな実力を持つ堅実なアーティストだ。そんな彼による新作はロンドンの新興レーベルであるWaellas Choiceからで、元々柔らかくジャジーでソウルな雰囲気を持つハウス・ミュージックを得意とするMillerではあるものの、本作ではロンドンのレーベルからと言う事もあってか西ロンのブロークン・ビーツにも接近したような音楽性がやや強くなっているように思われる。タイトル曲と受け取れる"All The Good Things"は軽いパーカッションも弾ける心地好い4つ打ちのベーシックなハウスではあるが、控え目に情緒を発する優美なシンセやパッドの使い方で非常に洗練された雰囲気を持っており、無理に熱くなるのではなく自然な展開でじんわりと盛り上がっていく展開に、Millerの堅実な音楽性が現れている。"In The D"は更に軽快で爽やかなパーカッションを使った生っぽいハウスで、フュージョン風な流麗なシンセワークを前面に出して、ざっくりとしたビート感ながらも上品なソウルで纏めている。よりファンクやブロークン・ビーツとしての性質が強いのは"Beneath The Sun"で、崩れた変則ビートを刻みながら抜けの良いパーカッションが軽やかに弾け、内向的なシンセのコード展開に被せるように光沢感あるキーボードがファンキーにうねり、うっとりした情感ながらも躍動的なグルーヴが走っている。そして最もソウルフルな感情を打ち出したのはNikki Oをフィーチャーしたボーカル・ハウスの"The Storm"で、スポークンワード風に始まり温かく包み込むような歌へと変わっていくボーカルとヴィブラフォンらしき柔らかい音色や華麗なシンセが滑らかに展開する事で、実に心温まる優しいハウスになっている。何か心に圧倒的な印象を残す個性的な音楽というわけではないのだが、その普遍的で流行に全く影響されないクラシカルなハウスという点では信頼を寄せる事が出来る作曲家であり、リスナーとしても安心して聞く事が出来る。ならばやはりそろそろニューアルバムを期待せずにはいられないのだ。



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| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alton Miller Featuring Maurissa Rose - Bring Me Down (Sound Signature:SS065)
Alton Miller Featuring Maurissa Rose - Bring Me Down

デトロイトの伝説的なクラブとなっている"Music Institute"、そこのレジデントに名を連ねていた事からも分かる通りでデトロイトの最古参の一人でもあるAlton Millerは、同郷の他の華々しく輝く道を歩んでいるDJ/アーティストに比べれば地味で、良く言えば堅実に活動を続けるアーティストだ。デビューから25年以上は経過しているが音楽的な変化も然程なく、いやだからこそそのデトロイト・ハウスの普遍性が故にKMSやPlanet EにTrack Modeを含む多くの著名なレーベルのカタログに名があるのだろう。そして2016年、本当にようやくという思いだがSound Signatureのコンピレーションである『These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now』(過去レビュー)によって同レーベルから初のリリースを飾ったのだが、そこからのアナログカットの1枚が本作だ。Maurissa Roseをボーカルに起用した"Bring Me Down"は何てことはない所謂デトロイト・ハウスそのもので、Millerの変わる事のないソウルフルな音楽性が発揮している。ムーディーで優しいオルガンのコードから始まり、ざっくりと生の質感もあるジャジーなビートが刻み出し、そして華麗なシンセやエレピにや熱量を持った感情的なボーカルが絡みながらぐっと聞く者の心を熱くするソウルの塊だ。時代性や流行とは全くの無縁な、これこそMillerによるハウス・ミュージックと言わんばかりのオーセンティックな内容で、しかしSound Signatureの奥底に渦巻く熱量を隠し持ったようなレーベル性とも合致している。そして本EPでは嬉しい事にレーベル頭領であるTheo Parrishによる"Bring Me Down (SS Translation)"の異形なリミックスも収録されており、音の彫刻と言うレーベル通りな金属の塊を削り出したように錆び付いて鈍い音を強調した改変は正にTheoの音楽として生まれ変わっている。ざらついて粗雑な質感を持ったリズム、ドープで重い低音が蠢くベースライン、音が間引かれて隙間の目立つ構成と、オリジナルの正統派ソウルフル・ハウスとは方向性を異にするビートダウン・ハウスではあるが、しかし何故故により黒く染まり激情を含むのか。寂れて朽ち果てた中にも美しく花開くピアノの旋律は、しっとりと心を濡らす。オジリナル、リミックスそれぞれのアーティストの個性が的確に表現され、文句無しの出来だ。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part One / Two (Sound Signature:SSCD 09)
Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part One Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part Two

今も尚デトロイト・ハウスを引率し続ける鬼才・Theo ParrishによるSound Signatureは、近年は自身以外の作品も積極的にリリースするようになり、そのブラックネス溢れる音楽性をより豊かに実らせている。そして本作はそんな流れを含むレーベルコンピレーションであり、タイトルが示すように本来はレコードでリリースされる事を望んでいたであろう作品集だ(CDから後にアナログカットが始まっている)。曲を提供しているのはTheoを筆頭にHanna aka Warren HarrisやAlton MillerにMarcellus PittmanやKai Alceといったハウス側のベテラン、そして新世代を代表するKyle Hall、TheoによるバンドのThe Rotating AssemblyからJohn Douglasといった演奏者、過去にSound Signatureからもリリース歴のあるDuminie DeporresやAndrew Ashong、デトロイトのソウル・シンガーであるMaurissa Rose、Theoと共演したTony Allenら、Theoと関連性のあるアーティストが集まっておりレーベルの作品集として正しくあるべき姿での内容だろう。ただし参加アーティストは公表されているものの誰がどの曲を手掛けたかは記載されていないが、それこそただ音楽を感じ楽しめばよいというような意志の現れなのだろう。アルバムは恋焦がれるような熱い女性ボーカルとピアノ演奏によるソウル・トラックの”Somewhere Inbetween"で始まり、錆び付いたロウ・ビートと黒光りする官能的なピアノによるサイケデリック・ジャズな"Whachawannado (Instrumental)"、鈍く響く歪なビートがミニマルに展開し闇の中から色気も滲み出てくるTheo作の"Faucet"など、Part Oneからして間違いなくSound Signatureのレーベル性に違わない音楽性だ。また"Pure Plastic"は透明感のある優美なコード展開と軽快でジャジーなグルーヴが心地良く、Millerによる"Bring Me Down"もスムースな4つ打ちとソウルフルなボーカルにうっとりさせられ、時代に左右されないクラシカルなハウスも収録されている。Tony Allenが参加した"Wayshimoovs Rx"はやはりというか艶かしいアフロ・ビートが息衝いており、Theoのブラックネスをより濃厚にする個性を付加している。最後は2015年にEPでリリース済みのThe Unitによる"Ain't No Need (Live - Version 2)"で、原曲の優しさで包み込むディスコ感を損なわずに、肩の力が抜けたセッションをするジャズ・ファンクへと生まれ変わらせ、ルーツへの意識も忘れない。ハウスを軸にソウルやファンク、ジャズやヒップ・ホップなど黒人音楽を咀嚼し、メランコリーからサイケデリアまで表現するSound Signatureの作品集は、当然の如くそれらにはどれもTheoの濃密な黒さが投影されており、単なるダンス・ミュージックではないレーベルの強い個性を主張している。





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| HOUSE12 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Stuntman Mike Car's Soundtrack (Part.2) (Troubled Kids Records:TKR013)
Stuntman Mike Cars Soundtrack (Part.2)

スペインのディープ・ハウスのレーベルと自称するTroubled Kids Recordsは、ヴァイナルのメディアに拘りディープな音楽性を貫く。本作は、映画「Death Proof」の中に出演するキャラクターであるStuntman Mikeがドライブ中に流すサウンド・トラックという位置付けのEPのようで、2013年にはその第一弾もリリースされている。この第二弾にはデトロイトからAlton Miller、日本からはMiruga、スペインからはErnieとレーベルオーナーのJesus Gonsevとそれぞれ正しくディープ・ハウスを得意とするアーティストが参加しており、その面子からも作品の質の高さはおおよそ予想はつくだろう。Millerの"When The Morning Comes 2nd"は2010年にリリース済みの別バージョンだが、控え目に優美なローズのコード展開と生っぽく爽やかなビートを軸に麗しいシンセソロが舞い踊り、ソウルフルで王道的なデトロイト・ハウスがベテランとしての貫禄を感じさせる。Gonsevによる"Traits Of Humankind"もズンドコとした太い4つ打ちに柔らかく温かみのあるメロディーが華麗さを演出し、際立った個性を感じさせる作風ではないがディープ・ハウスとしての基本的なスタイルを守っている。非常に個性的なのはMirugaによる"Endless Waltz"で、力強く跳ねるようなジャジーなリズムの上にエレガントさを添える耽美で躍動的なエレピの旋律が華を添え、そこに様々な音色が重層的な厚みを出して華やかながらも生々しいグルーヴを生んでいるのだ。そしてErnieによる"Sharepoint"は空気感のあるパッドやリバーブを効かしたボイスサンプルを用いて、奥行きや壮大な空間の広がりを感じさせる作風で、他の3曲よりもアンビエント性も感じさせるがこれもディープ・ハウスの一種だろう。サウンド・トラックという体裁のコンセプトは理解出来ないものの、収録された曲自体は正しくハウスのパーティーで映える曲ばかりで、一見の価値ありだ。

| HOUSE12 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/12/5 STEREOCiTI "Lost Land" Japan Tour Final In Tokyo @ Solfa
2014年の初頭、新たなる活動の場を求めてベルリンへと移住したKen SumitaniことSTEREOCiTI。ベルリンのディープ・ハウスのレーベルであるMojuba Recordsのと関係も続いているようで、年内にはMojubaより2枚目となるアルバムのリリースが予定されている。今回はそれに先駆けて日本でのリリースパーティーのツアーが複数地方で開催され、そしてその最終日の都内はSolfaにて開催される。メインフロアのゲストにはこれまたディープ・ハウスには定評のあるKabutoがフィーチャーされ、オープンからクローズまで二人だけとファンにとっては大変贅沢な夜であろう。

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| EVENT REPORT6 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Brett Dancer - Euphonic Moods EP (TMR Essentials:TMRE-001)
Brett Dancer - Euphonic Moods EP

Theo Parrish、Larry Heard、Alton Miller、Anthony Nicholson、Chez Damierと言った伝説的な才人の作品をリリースし、NY発ながらもシカゴやデトロイトのアンダーグラウンドなハウスのバックアップをし続ける名門レーベル・Track Mode。そのレーベルを主宰するのが自らアーティストとしても活躍しているBrett Dancerで、この度サブレーベルとしてTMR Essentialsを始動させてその第一弾として自身の作品をリリースさせました。派手な作風でもなくアルバムのリリースもなく今までに地味な活動を続きてきたBrettではありますが、多くの名作をリリースさせたそのセンスは自身の普遍的なハウストラックを制作する事にも影響しているのだろうか、このEPに於いても普遍的とも言えるディープ・ハウスを披露しています。"V2"の薄く消え行きそうに延びるアンビエントなパッドの幻想感、しんみりと心を温めるシンセのリフに重くない軽快かつ単純な4つ打ちのリズムから成るハウスに、激しく心揺さぶる熱狂はないものの一歩下がって冷静に見つめたような控えめな叙情感の表現はベテランらしい侘び寂びを感じられます。また"Space"や"The Lost"にしてもやらためったらと感情を剥き出しにする事なく、ウォーミーな柔らかいシンセ使いを基調に安定感のあるハウスのグルーヴをクールに流しているだけなのに、アダルティーな優雅さ演出する聞かせ方に彼のハウスに対する求道的な姿勢が伺えます。こんなに素晴らしい作品を手掛けているのに、アルバムをリリースしないのがもったいない位ですね。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Andy Vaz - Straight Vacationing (Yore Records:YRE-028cd)
Andy Vaz - Straight Vacationing
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かつてドイツにおいてミニマルテクノに特化したBackgroundを運営していたAndy Vazは、Backgroundを閉鎖後の2007年に今度はオールドスクールとニュースクールを結び付けるハウスレーベル・Yore Recordsを設立。Yoreからはデトロイトやシカゴのベテランのみならず芽を出しつつある若き才能、そして日本からの注目株まで怒涛の勢いで作品を送り出し、そして遂に主宰者本人の5年ぶりのアルバムが届いた。Yore以前は実験的なミニマルを制作していた彼も、ここではYoreと言うレーベルマナーに沿ってよりベーシックに、より初期衝動を突き詰めたハウスを披露している。何と言っても出だしのタイトルからして分り易い"Detroit In Me"、アシッドなベースラインの上を情感あるシンセがほんのり微熱を発するこの曲が、アルバム全体のトーンを既に表している。続く"Stubnitz"はシカゴ・ハウスの味気ないキックやパーカッションにそれとは対照的なソウルフルなサックスが絡む色気のあるハウスで、やはり内なるソウルを素直に表現している。またイタロハウスやディスコの名作をネタにしたと言う"Just Another Round"や"A Dope Jam (Bullyshit Mix)"では、黒い汗が飛び散る程にファンキーなディスコハウスを鳴らしており踊れる事も忘れてはいない。ディープでソウルフルである事、かつグルーヴィーである事を忠実に守ったハウスアルバムで、決して派手な作風ではないが時代に左右されない作品はこう言った音なのだ。また本作品にはAlton MillerやKez YM、Tony Ollivierraらのリミックスもダウンロード出来るアクセスコードが封入されており、Yore Recordsに関連するアーティストの素晴らしいリミックスも聴く事が出来る。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alton Miller - Light Years Away (Mixed Signals Music:MSMCD-002)
Alton Miller - Light Years Away
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欧州で勢い付くニューハウスやモダンハウスなるムーヴメントとは対称的に、アメリカ産の古典的なハウスは以前程の輝きが見られなくなっておりますが、そんな中でもひっそりと地味にしかしながら揺るがない音楽性で活動を続けるデトロイトのAlton Miller。新作も変わらない、変える必要は無い、どこまでベーシックなハウス性を保ちながら彼らしい音を突き詰めております。リズミカルな細かいパーカッションの配置やシルキーで優しい鳴りのアナログ系のサウンド、スムースなコード展開、そして洗練され上品な空気を生み出すボーカル群と、派手さとは無縁なしっとりと落ち着いた内省的なハウスは前作とほぼ似た作風。確かに大幅な変化は無い…が、変わらない事は自身の音楽性への自負の表れであろうし、何よりもクラブミュージックと言った枠を越えて歌やトラック自体の楽曲性が本当に優れおり、DJと言うよりはアーティスト的な面が感じられますね。そう、例えるならデトロイトのLarry Heardとでも呼びたくなる音楽性。枯れ感がありつつも心の底にほのかに燃える炎を灯したような優しい温かさは、寒い冬に貴方をそっと暖めてくれるに違いない。これは本当に良いハウス。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/10/30 Spinning Vol.3 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
台風直撃な予報と言う最悪の状況の中で、結局は雨さえ降らずに穏やかな天気の中無事"Spinning"3回目を開催する事が出来ました。差し入れを持って来てくれた方、特異点のハロウィンパーティーに合わせて遊びに来たお客さん達が集まってくれて、丁度やりやすい雰囲気の中でプレイする事が出来たと思います。本当に来て頂いた皆様に感謝。そしてゲストで回していただいたgouuuuogさんは硬めのミニマルダブ〜テックな音が中心で、特異点と言う小さなバーの中でも良い鳴りを聴かせてくれて気持良かったです。

自分は今回はとにかく好きな曲をどしどしと詰め込んだのでかなりコテコテな選曲になりましたが、まあバーの雰囲気に合わせて色気のある流れは表現出来たかなと。では今後もお客さんに楽しんで貰えるように改善を試みつつ、ぼちぼちと開催したいと思いますのでどうぞ宜しくです。

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| EVENT REPORT3 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega (Ministry Of Sound:MOSCD208)
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega
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なんだか一年に一枚以上のハイペースでMIXCDなりコンピレーションを出している印象を受けるMasters At Workの片割れ・Little Louie Vegaが、UKのパーティー・Soul Heavenの10周年を記念して2枚組のMIXCD+1枚のコンピレーションを手掛けました。Louie Vegaと言えばイメージとしてはNYハウス、ラテンハウスと言うのが真っ先に上がりますが、DISC1の序盤では意外にも暗さを感じさせるディープテックでエレクトロトニック度高めの音が出て来ます。その後もテック度高めの音を中心にパーカッシヴな曲やアッパーで躍動感溢れる曲で、真夜中の狂騒にあるピークタイムが繰り広げられる展開。対してDISC2ではこれぞLouie Vegaとでも言うべきメロディアスな歌物中心のハウスを中心に、ソウルフルかつ小気味良いグルーヴを生み出しております。インストハウスも好きですが、歌謡曲みたいな歌物ハウスはやはり愛を感じてしまいますね。そしてDISC3はここ10年でLouie Vegaにとってのクラシックと呼ぶべき曲を収録したコンピレーションだそうで、確かに聴いた事ある名曲もちらほら。これぞハウス、メロディアスでBPM120前後の丁度心地良いリズムを刻むキックが詰まったぐっと心が温かくなるハウス、そんな事を思い出させるDISC3。実の所近年のハウスの低迷、そしてLouie Vegaのハイペースなリリースに食傷気味だったものの、本作ではLouie Vegaの底力を感じる事が出来ました。

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| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown (Third Ear Recordings:3ECD 001)
Detroit Beatdown
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デトロイトと言えばテクノ。そんな風に考えていた時期が俺にもありました…。あぁ、でも本当はテクノもハウスも根底の一つには同じブラックミュージックがある訳だし、区別なんか必要無かったんですね。URの最初のリリースだってハウスだったし、Carl CraigやKevin Saundersonだってハウス作ってるし、デトロイトには昔からハウスと言う音楽は存在してたのでしょう。そんなデトロイトハウスの最良のコンピレーションが、本作"Detroit Beatdown"。つまりはテンポを遅くした、ビートを落とした音楽なんですが、ここら辺はあくまでテクノの外向的で衝動的なエネルギーに対して、ビートダウンは比較的ゆったりとして内向的なだけです。もっと注目すべきはよりルーツであるジャズやディスコ、ファンクを意識した音楽であり、黒き熱きソウルが燻り続ける様なホットな音楽であるって事。未来を突き進むテクノの攻撃的なパワーは無いかもしれない。だけどビートダウンにはひっそりと燃え続ける内なるソウルがあり、それは音の強度だけではない芯のある強さを感じさせてくれるものなのです。艶かしい色気のある曲もあれば、手に汗握るファンク、メロウでジャジーなハウスまで、とにかくデトロイトの感情がぎっしり詰まっている。デトロイトの荒廃した街で逞しく生きる人達のソウルミュージックとはこれだったのか。

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| HOUSE4 | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/03/14 SiCK! @ ANGELO
デトロイトにはかつて"Music Institute"と言う伝説的なクラブがあったそうで、それを立ち上げたのがChez Damierと今回来日していたAlton Millerなのです。デトロイトと言えばテクノと言うイメージが大きいですがハウスも実は昔から充実していて、今回はそんな生き字引が横須賀に来てしまったのだ。って事でがんばって横須賀中央のANGELOってクラブまで行ってきた。横須賀って言うと自分の中では兎にも角にも米軍基地ってイメージですが、実際に行ってみたら飲み屋が多かった。そしてどうやらホッピーが人気があるらしい。何よりも横須賀の飲み屋に感心したのは、ホッピーを提供する時に三冷を守っていた事だ。東京だと氷をぶち込んでホッピーを出す店が多いけど、それだと味が薄まっちゃうんだよね。東京も横須賀中央の店を見習うべきです。

さてさてたんまり飲んでからANGELOに突入。知り合いが言うにはクラブと言うよりは元々ライブハウスであるらしいですが、なかなか良い雰囲気の箱でした。ワンルームでフロアとバーが一緒になっているんだけど、程よい大きさと自由きままで気の抜けたリラックス感が良いです。派手でもなく豪華でもなく、自然体で居られる場所と言うか。大箱には大箱の良さがあるのは分かるけど、最近はそんなに大きくなくて適当にだらだら出来る箱の方が自分にはしっくりくる。

Abdul Haqq

前の方ではデトロイト関連のイラストレーター・Abdul Haqqがキャンバスに向かって絵を描いていた。見れば一発で分かったけど、Red Planet(The Martian)の絵だった。そういや最近Red Planetシリーズは出ていないけど、プロジェクトは停止してしまったのだろうか?Red Planetの復活きぼんぬ。

音楽の方は正直言うと余り覚えていない。飲み過ぎた、寝てしまった、悔しい。Alton Millerの前まではまだ記憶があり、デトロイト系のテクノとかもかかっていて自分も楽しんでいたはずだが。Alton Millerは3時間のロングセットだったんだけど、最初の30分位しか聴けなかったかも。ハウス回してたっけ?う〜ん、記憶に無い、自分アホすぐる。朝方起きたのは、ユニコーンの"ヒゲとボイン"がかかっていた時だ。Alton Millerは殆ど聴き逃してしまった訳だ!飲み過ぎには気を付けないとと少々反省。しかしSiCK!関連の女の子?が売っていたミートパイが美味かった。美味しくて2枚も食べてしまった。音の記憶が余り無いのは寂しいが、とても楽しい一夜でした。

■Alton Miller-Selected Works(過去レビュー)
Alton Miller-Selected Works
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| EVENT REPORT2 | 21:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/03/07 (SAT)
FLOATRIBE @ Unit
DJ : KAORU INOUE, KENTARO IWAKI, YUMMY

2009/03/08 (SUN)
SYNCHRONICITY @ O-EAST
Live (MAIN STAGE) : 渋さ知らズオーケストラ, 曽我部恵一BAND, 犬式 a.k.a. dogggystyle, Tegwon, Anchorsong

DJ (3F DJ FLOOR) : Kentaro Iwaki, CALM, DJ YOGURT, L?K?O, Ko Umehara

2009/03/14 (SAT)
SiCK! @ ANGELO
GUEST DJ : Alton Miller
DJ : SiCK DJs
LIVE PAINTING : Abdul Qadim Haqq

2009/03/19 (THU)
VATON @ Module
DJ : MARCEL DETTMANN, yoshiki
Live : ditch

2009/03/19 (THU)
dB UKi Events and HORIZON @ Unit
DJ : Oliver Ho, KIHIRA NAOKI

2009/03/19 (THU)
mule musiq 5th anniversary party pt.2 "endless flight" @ Womb
DJ : DJ Koze aka International Pony, Adolf Noise, Toshiya Kawasaki
LIVE : Lawrence, Foog
DJ Sprinkles Deeperama LOUNGE : DJ Sprinkles aka Terre Thaemlitz, Lawrence, Dr.nishimura

2009/03/20 (FRI)
Organza meets Ostgut-ton @ Womb
DJ : Ben Klock, DJ PI-GE
LIVE : Shed

2009/03/21 (SAT)
FUTURE TERROR @ QUEENS CLUB
Special Guest DJ : MARCEL DETTMANN
DJs : DJ NOBU, CMT, KURUSU

2009/03/27 (FRI)
TAICOCLUB presents So Very Show! @ Womb
DJ : DJ KRUSH, DJ KENSEI, Koushik, DJ BAKU, Eccy

2009/03/28 (SAT)
春休み @ ageHa
DJ : Nick The Record, EYE, ALTZ, 桑田つとむ, Cro-Magnon ,SOFT, 宇川直宏, MOODMAN, DJ KENT, DJ NOBU, REE.K, FUNKY GONG, MOKMAL SOUND CREW, SANDNORM

Island Bar -Amami Eclipse Lounge eclipse2009-
DJ : JUZU a.k.a. MOOCHY, DJ KENSEI, HIKARU, SINKICHi

SYNCHRONICITYは前売り買ってあるんで確定。14日のAlton Millerも気になるな。仕事あるけど有休使えば行けない事もないが、遠い…うむー。19…19日、え…テクノのパーティー被りすぎだろ…。しかも仕事で行けないよ、オワタ。20日はOstgut TonからBen KlockとDelsinからShedか、こりゃ相当熱いね、そこまで混まないだろうし安心だ。21日はFUTURE TERROR @ 千葉…非常に遠い、いや行きたいのに行きたいのに。翌日有休でも使うかな。28日の春休みは最高、相当面子やべーな、うほっ!
| UPCOMING EVENT | 00:50 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Terrence Parker - Serious Grooves In The Mix (Serious Grooves:SGCD1)
Terrence Parker-Serious Grooves In The Mix
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デトロイトのハウスレーベル・Serious Groovesの音源を使用して、デトロイトのベテランハウスアーティスト・Terrence ParkerがMIXを手掛けたのが本作。ちなみにリリースは94年で日本ではAvex傘下のCutting Edgeから。昔はAvexもまともなクラブミュージックをリリースしていたと言う、今となっては懐かしい証拠。CD帯には「デトロイトテクノの従来型(ダーク、シリアス、インテンス)をくつがえすべく…」「なぜかとってもDISCO-TECH!」と書いてあります。別にデトロイトってダークなだけじゃなくてポジティブなメッセージ性だってあるじゃんよと思いますが、初期URは確かにハードコアだったしそれの事を指しているのかしら。それはおいといて兎角テクノが目立つデトロイトですが、本当はこんな昔からハウスも在ったんだなと感じさせる内容。色々なアーティストの曲が使用されている様に見えて実は大半はTerrence Parkerの変名で、他はChez Damier、Alton Miller、Claude Youngらの曲が混ざっています。音的には古さが漂っていて新鮮味はありませんしMoodymannやTheo Parrish程の黒い展開が待っているでもなく、ゴスペルハウスを少々水で薄めたような軽めのハウスなんですよね。確かにディスコティークな懐かしい思いが込み上げてくる音ですが、もうちょっと汗々する様などす黒いファンクネスがあると個人的には嬉しいです。良く言えばスムースな4つ打ちが続いて癖が無く聴きやすいけれど、デトロイトにはもっと熱い物を期待しています。

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| HOUSE4 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Nobu - Creep Into Shadows - The Midnight D Edits (Underground Gallery Productions:UGCD-801)
DJ Nobu-Creep Into Shadows - The Midnight D Edits
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デトロイトには有名無名に関わらず素晴らしいダンスミュージックレーベルが数多く存在するのですが、アンダーグラウンドなハウスをリリースしているレーベルと言えばMike Grant主宰の"Moods & Grooves"があります。このレーベルからはTheo Parrish、MoodymannことKDJ、Alton Miller、Rick Wade、Brian Hardenらデトロイトの猛者が、レーベル名通りに心地良い暖かさを持ったムードとグルーヴを発する質の高い楽曲をリリースしています。そしてそのレーベルの音源のみを使用してDJMIXを手掛けたのが、日本でアンダーグラウンドシーンから叩き上げられたDJ Nobu。千葉で"Future Terror"と言うパーティーを主宰し近年注目を浴びているその人であります。2006年末には"No Way Back"(過去レビュー)と言うテクノ系MIXCDで評価を得ており、自分はまだ生で彼のプレイを体験した事はないのですがとにかくカッコいいプレイをする人みたいです。

余り予備知識が無いのでとにかく本MIXCDを聴いてみましたが、正直地味だと思います。ひたすらローテンションで暗く地べたを這いずる様なローファイハウスが続いていて、まあ地味ですよ。実はどの音源もDJ Nobuがリミックスやエディットを施していて、オリジナル音源の大半を所有していないので正確な判断は出来ないのですが、多分オリジナルよりも更にざらつきなり深みなりを強めている気がします。だから確かに音や展開は地味だけれども、このローファイ感覚はデトロイトのアーティストとも共振していて、日本人にしては珍しいどす黒い音をたっぷりと聴かせてくれます。勿論それは"Moods & Grooves"と言うレーベルの音源を使用していると言う理由もありますが、それ以外にもDJ Nobuの音源の再構築の仕方や曲の使い方に拠るものも影響しているのでしょう。激しいプレイも無いし幸福感も全く無いけれど、どこか感傷的な気持ちになるのはやはりソウルが籠っているからです。暗い暗いトンネルを抜けた後には、きっと明るい未来が待っているはず。MoodymannやTheo Parrish好きなら、DJ Nobuのプレイに耳を傾けても損はないはず。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
ele-king presents Wildman's House (Ki/oon Records:KSC3913)
ele-king presents Wildman's House
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acid over the rainbowのびびんばさんがお勧めしていたので、気になって購入してみた一枚。びびんばさんは自分の手が届かない痒い所をさり気なく紹介してくれるナイスなセンスを持ったお方です。音楽以外にもお酒の紹介もしてくれていて、飽きないブログで大変お勧めなんで是非ご覧になって下さいね。

さてまずタイトルに注目。はい、"ele-king"ですよね、知ってる方はオタク。現リミックス編集長の野田努がかつて発行・編集していたテクノ雑誌です。アンダーグラウンドな音楽を率先して紹介していた雑誌で好きだったんだけど、やっぱりアングラは売上が延びないのか廃刊しちゃったんですよね、残念。その"ele-king"の野田努や中田久美子(テクノ好きな写真家兼翻訳家でいいのかな?)らが選曲を行ったこのMIXCDですが、彼らによるとディープハウスを集めたとの事。まあしかし色々なアーティストがざっくばらんに入っていて、フレンチハウスのMotorbassにカナダのNick Holder(Track Heads)、デトロイトハウスのMoodymanとAlton Miller、ロンドンのPhil Asher(Basic Soul)、スウェーデンテクノのJesper Dahlback、ラテンハウスのBasement Jaxx、そして日本から横田進と田中フミヤ(Karafuto)とひとえにディープハウスと言えども一つにはまとめられない幅広さがあります。ここでの野田努のディープハウスとは"音楽性に意識的であろうとするアンダーグラウンドなハウス"を指すらしいが、確かに一般的に見ればアンダーグラウンドな選曲でも堅苦しい音楽を聴かせる訳でもなく、意外とノリの良いハウスが多くハッピーな気分で受け入れられると思います。かといって享楽的にただ盛り上げるだけのMIXCDとも違い、統一されたエモーショナルな雰囲気が自然と存在していて、そうゆう意味で確かにディープハウスなんだなーと感じました。昔の野田努はセンスが良かったなと感慨深くなる一枚。

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| HOUSE3 | 19:50 | comments(4) | trackbacks(1) | |
G2 Geology A Subjective Study Of Planet E Volume Two (Planet E:PE65257CD)
G2 Geology A Subjective Study Of Planet E Volume Two
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最近はプログレッシブな作風も結構多い様な気がするCarl Craigですが、彼が運営するPlanet Eは黒人音楽のソウルを失わずに伝統を継承しそして未来を切り開いてきた素晴らしいレーベルです。質の良い作品が多いので色々な人に聴いて頂きたいとは思いますが、何せEP中心の世界なので相当なファンで無い限りなかなか耳にする機会は無いですよね。そんな気持ちを汲み取ったかどうかは分かりませんが、レーベルのコンピ的なMIXCDが以前に出ております。プレイを担当するのはDetroit Beatdown Brothersの一人・Mike Clarkで、彼もPlanet Eから作品をリリースした経歴があるデトロイトハウスの最古参です。選曲に関してはジャジーなハウスや真っ黒なハウス中心で、ざらついて艶めかしい音質が堪りませんな〜。懐古的と思われるかもしれませんがこれは過去の音楽にも敬意を示す音楽性であり、決して懐古的になるのでは無くそこから未来に進んで行く足取りが掴めます。貴重な"At Les ( Russ Gabriel Mix )"や"People Make The World Go Round ( Kenny Dion Jr. Mix )"が含まれている事だけでもかなり価値はありますが、どちらも漆黒の深さを感じるブラックネス精神が滲み出ていますね。小気味良いリズムが腰を揺らす"Can't Take It"もあれば、未来へのトリップ感漂うシンセが煌びやかな"Exstasol"や"Human Powerd Flight"もあり、ハウス中心とは言えどもPlanet Eらしいクロスオーバーな出来ですね。MIXCDの割には10曲だけの収録なので、楽曲の良さをたんまり堪能出来る様にもなっていますよ。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Love Deluxe 〜Atal Music presente Une Collection de House Music Volume 01 (Argus:GQCD10056)
Love Deluxe 〜Atal Music presente Une Collection de House Music Volume 01
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"Love Deluxe"ってなんて俗物的なタイトルで、ジャケットもそのまんまセクシーさを前面に打ち出した物で、まあ安直と言うか分かり易いと言うか。しかしそれら一般的な売れ線を狙った作品の出し方の割には、内容はむしろ逆に生真面目でディープなハウス作品を集めていて非常に好感が持てます。2004年創立、フランスの新興ハウスレーベル・Atalの初のコンピレーションとなるこのアルバムは、Chez Damier、Ron Trent、Alton Millerなどのハウスレジェンドの良質なトラックを収録し、ハウスフリーク悶絶の痒い所まで手が大変有効な一枚です。僕はAtalからリリースされていたEPもいくつかは購入していたんですけど、買い逃しもあったりして少々後ろ髪引かれる思いだったんですね。そうしたらこんな編集盤が出ちゃうもんだから、便利な時代になったなーと心強く思います。まあ参加しているアーティストが信頼の置ける人達ばかりなので当然悪い訳もないですが、ゆるゆるなディープハウス〜空気感溢れるアンビエントテイストのハウス、渋みと甘さの共存するジャジーハウスまで、基本的には肩の力が抜けたリラックスしたムードに溢れていて調度良いBGMとなっていますね。"Love Deluxe"と言うタイトル付けるのも分からないでもないけど、そんな安っぽいタイトルじゃなくてしっかりアンダーグラウンドな雰囲気のあるタイトル付ければ良いのにね。でもまあハウスを普段聴かない人がこうゆう地下のハウスを聴いて、そこがハウスの入り口となるなんて事もあったら嬉しいな。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alton Miller - Selected Works (Octave Lab.:OTLCD-1055)
Alton Miller-Selected Works
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ここ数日取り上げたデトロイトハウスのオリジネーター・Alton Millerですが、その彼の輝かしい活動を一つにまとめたベスト盤が登場です。オリジナルアルバムは全部持っていると言う方も、今作はEP中心にまとめられているので注目しておくべきでしょう。何と言ってもTrack Mode、Distance、Moods & Grooves、Guidance Recordings、Planet E、Mahogani Music、Peacefrog Records、Deeper Soulなどハウス系において名門と言われる多岐に渡るレーベルから作品をリリースしてきたAlton Millerの価値ある作品が、一気に聴けてしまうのは真に有り難い事であります。まーベスト盤なんで悪い訳が無いし特に説明する事もないんだけど、Planet Eからリリースした"Exstasoul"だけはやっぱり異色ですね。テッキーでエレクトロニックな作品は、Carl Craigにも通じる未来的な予兆があって格好良いです。他はAlton色まんまのソウルフルなディープハウスや、漆黒のビートダウンハウス、生っぽい質感のジャジーなハウスなどどれも水準以上の安心出来るハウスが一杯でした。これと言って大推薦したいベスト盤と言う訳でもないんだけど、何だかんだ安心してお勧め出来るベスト盤ではあるんですよね。地味ながらも色々なレーベルから作品をリリースしているのは、やっぱり周りが彼の音楽性を認めているんだろうなと思いました。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alton Miller - Souls Like Mine (Octave Lab.:OTLCD-1054)
Alton Miller-Souls Like Mine
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デトロイトテクノ好きの人には、デトロイトハウスも聴いて欲しい。僕も昔はデトロイトと言えばテクノばかりだと思っていて、デトロイトのハウスには目もくれませんでした。Theo ParrichやMoodymannの台頭によってやっとハウスも注目する様になりましたが、もっと以前から活動しているAlton Millerも太鼓判を押して勧める事が出来ます。4年ぶりとなるこの3RDアルバムは、今までで最も内省的で最もソウルフルなディープハウスだと断言出来ます。作品のリリースを重ねる度に世の中の侘寂を心に取り込んで、そして自分の作品に経験を写し込んでいく。正にそんな職人的な音楽活動の様に、彼の音楽には全てを悟りどこか開き直った叙情性があります。どこを切り取っても派手な音など存在もせず、決して何も考えずに簡単に楽天的になれる雰囲気ではありませんが、ゆったりと流れる音楽は冷め切った心をぽかぽかと温めるに違いないでしょう。地味な展開ではありますが、透き通るシンセサウンドと全編に導入されたソウルフルなボーカルが、優しく聴く者を包み込みます。正にタイトル通りの内容な名盤です。

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Alton Miller - Rhythm Exposed (Distance:Di1332)
Alton Miller-Rhythm Exposed
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デトロイトハウスの最古参・Alton Millerのベスト盤や新作がリリースされるのに合わせ、彼の1stアルバムを紹介したいと思います。今でこそデトロイトハウスも世に認知されていますが、Theo ParrishやMoodymannなんかが出てくるまではデトロイトテクノは評価されどデトロイトハウスなんて大して見向きもされてなかったはず。僕もその中の一人でありますが、実は昔からデトロイトハウスだって地味ながらも静かな胎動を帯びていたのです。Alton Millerは実はそんなデトロイトハウスを長く支えてきた人で、更に言うならばデトロイトの伝説的クラブ"Music Institute"をChez Damierと立ち上げたその人なのです。確かにDerrick Mayもそこでプレイはしていたのですが、実際にオーガナイズしていたのは前者の二人でその影響たるや語る必要も無い位でしょう。とにもかくにも長い活動歴のあるAltonが2000年にリリースした本作は、ベテランらしい充実したデトロイトハウスと言えるでしょう。しょっぱなボトムが太く弾けるパーカッションが心地良い"Rhythm Exposed"から、ファンキーで硬いリズムに楽観的で明るいヴィブラフォンを絡めた"Vibrations"。ジャジーで落ち着いた詫び寂びを感じさせる"For All Time"、粘りけのあるグルーヴにだらりとした自身の歌を被せた"Love Ballads"、透明感ある上物がどこか寂しげな"Alone"など、どれもこれも大人の落ち着いた雰囲気があるハウスで良く出来ていると思います。まあベテランなのでこの位当たり前と言えばそうなのですが、デトロイトの黒さを程良く吸収して更に適度にソウルフルなハウスをやっているので聞き易い所も流石ですね。MoodymannとかTheo Parrishなんかはどぎついと思う人は、まずはAlton Millerはどうでしょうか。

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Detroit Beatdown Remixes (Third Ear:XECD-1043)
Detroit Beatdown Remixes
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テクノはデトロイト、シカゴはハウスなんていつの間にかそんな大きな区分けがされてしまった時、デトロイトにハウスを復権させたのはMoodymannやTheo Parrishだったんだろうな。もちろん彼らは超有名なアーティストな訳で誰もが知る存在なんだけど、よりデトロイトのハウスを掘り下げる為にMike "Agent X" Clarkは「Beatdown」を提唱した。それが2002年にリリースされたデトロイトハウスの最強コンピレーション「Detroit Beatdown」だ。黒人音楽を高密度の圧縮したこの低速ハウスコンピレーションには、Theo Parrish、Eddie Fowlkes、Mike Clark、Alton Millerから隠れた存在であるNorm Talley、Delano Smith、Rick Wilhite、Malik Alstonらの楽曲を収録。今までに類を見ない濃いデトロイトハウスである事は間違いない。そしてそのアルバムを多方面のアーティストがリミックスしたのが、この「Detroit Beatdown Remixes」だ。参加アーティストは、Carl CraigやAmp Dog Night、Gilb'r(Chateau Flight) らの有名処から、まだ一般的には知られていないアーティストまで色々。元々が濃い作品だらけだったのでどう調理されるかも楽しみだったのですが、リミックス後もやっぱり濃かったの一言。多くを述べる必要は無い。ハウスが好きな人ならば、きっと一回耳にするだけでこの「Beatdown」の素晴らしさが分かるはず。デトロイトは何度目かの春を迎えようとしている。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers (Third Ear:XECD-044)
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers
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もう3年位前だったかな、「Detroit Beatdown」と言うコンピレーションアルバムが発売されたのですが、どうにもテクノで有名なデトロイトに於いてハウスはそれ程脚光を浴びない訳みたい。もちろんTheo ParrishやMoodymannなんかはいるし、Carl CraigやUnderground Resistanceだってハウスは作る訳だけど、決してそれらだけがデトロイトハウスなんかじゃなく地道に活動を続けるアーティストいるのでありまして、晴れてそのコンピレーションに於いて世の中に紹介されたのでありました。URにも参加した事のあるMike Clarkが提唱した"Beatdown"とは、言葉通りであるならばテンポを落とせと言う事なのでしょう。しかしそれ以上に深い音楽性があり、ジャズやファンク、ディスコから継承した黒いソウルがあります。テクノも勿論黒人音楽を昇華した結果ではあるのですが、ハウスはよりストレートに濃く凝縮されているものだと思います。そんなハウスを紹介した「Detroit Beatdown」は、デトロイトハウスの金字塔と言っても差し支えないのですが、更にそれらを The Beatdown Brothersがミックスしたのが、この「Detroit Beatdown In The Mix」です。The Beatdown BrothersとはMike Clarkに、「Detroit Beatdown」にも参加したNorm Talley、Delano Smithを加えた3人組の事で、名前からしてもう素晴らしいです。「Detroit Beatdown」のオリジナル曲、リミックス曲をソウルフルに熱を帯び、ファットに図太く、スムースに心地良く繋げていきました。久しぶりに心温まるハウスミックスに出会った気がします。デトロイトテクノは聴くけれどデトロイトハウスは聴かない、そんな人達にもきっと伝わるソウルがあるはず。カウントダウンにThe Beatdown Brothersがやってくるので、興味の有る方は是非。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
DJ Spinna - Raiding the Crates (Shadow Records:SDW150-2)
DJ Spinna-Raiding the Crates
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シカゴ発祥、世界を又にかけるディープハウスの名門レーベル・Guidance Recordingsと、かつてはヒップホップDJとして活躍し現在はハウスシーンでも精力的に活躍しているDJ Spinnaが手を組んだ!これだけでハウスファンなら食いついてしまうものなのでしょうが、内容の方も期待を裏切らないお洒落で秋風の似合う物となっています。DJ Spinnaはヒップホップのみならず、R&Bやレアグルーヴ、ソウル、ファンク、ジャズ、ハウスなどの多方面で活躍している事もあり、Guidance Recordingsの音源のみに限られたこのMIXCDでもハウスな音の中にもそれだけではない何かを感じさせます。そう、ファンクの渋さ、レアグルーヴの郷愁、ソウルの熱さ、ヒップホップのざっくり感、そしてハウスの心地良いまでのスムースさが見事に調和し一つのストーリーを作りだしています。何よりもゆらゆらと漂うなまったり感が最高で、上げすぎない所に一歩引いた大人の渋みが滲み出ています。最初にディープハウスレーベルだと言っていましたがもちろんそれだけではないから、このMIXCDからも色々なジャンルの音を感じられる訳だし、DJ Spinnaだからこそ違和感無く一つのMIXCDに仕立て上げられたのかもしれません。ディープハウスはそれ程前面には出ておらず、心にすっと馴染む様な楽曲を多用しています。もう敢えてハウスと言う必要もなく(勿論ハウスが基調ですが)、心地良い音楽、ただそれだけで充分だと思いました。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Alton Miller - Stories From Bohemia (Peacefrog Records:PFG044CD)
Alton Miller-Stories From Bohemia
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デトロイトテクノ・ハウスにおいて伝説となっているクラブ、「Music Institute」のレジデントDJであったAlton Miller。そう、かつてはChez DamierやDerrick Mayとも共に活動をしていた、デトロイトハウスの牽引者である。活動歴も大変長いのだが、まだアルバムは「Stories From Bohemia」を含め2枚しか出ていない。しかしやはり大ベテラン、丁寧にしっとりと作り込まれソウルフルなディープハウスを提唱している。同じデトロイト系でもTheo ParrishやMoodymann程どす黒くはなくて、しっとりと生暖かくしんみり心に染み入る様な作風が特徴。多彩で渋いパーカッションと流麗なエレピやストリングスを、音数を絞ってシンプルに使う事でエモーショナルなメロディーが強調されている。派手な作風ではなく夜に小耳を傾けて、お酒でも飲みながら聴き入りたくなってしまう。Larry Haerdとかのハウスが好きなら、間違いなく聴かれるべき作品。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ron Trent - Abstract Afro Journey (King Street Sounds:KCD-238)
Ron Trent-Abstract Afro Journey
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実は昨日Ron Trentが来日していました。以前Yellowでそのプレイを体験し、深い世界観とアフロトライバルな音に陶酔しておりました。そんなクラブでのプレイをこのMIXCDでも聴く事が出来ます。今までKing Street Soundsは「Abstract Afro Lounge」「Abstract Laten Lounge」「Abstract Jazz Lounge」と言ったコンピレーションアルバムを送り出していましたが、遂に今作ではクラブプレイをそのままCD化する事になったのです。RonのMIXCDは今までどれも外した事が無くどれも素晴らしいのですが、今作はその中で一番トライバル感が強いと思います。彼のプレイから打ち鳴らされるパーカッションは野性味溢れる躍動感があり、都会から遠く離れた神秘の森が目の前に広がってきます。そしてそこに古くから住む先住民が夜な夜なお祭りをしているような熱狂、興奮が伝わって来る様です。このどっしりと重く大地に根ざしたリズムは、都会の人間が忘れた人間の本能を呼び起こす物です。またリズム中心な選曲に思われがちかもしれないが、Ronはアトモスフェリックなプレイも得意とし、スピリチュアルでアンビエンスなメロディーも入ってくるのでうっとりと気持ち良くなれます。まるで母なる大地と無限の空を行き来する様なグレイトジャーニー。あぁ、これこそ「Abstract Afro Journey」なる由来だったのかと聴き終わった後には、安堵の気持ちが呼び起こされます。ディープかつアフロトライバルなMIXCDでは、真っ先にお勧め出来る一枚でした。

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| HOUSE1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Rolando - Sweat Volume One (Sweat Records:SWEATCD-01)
DJ Rolando-Sweat Volume One
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DJ Rolandoは素晴らしいテクノDJなのですが、ハウスを回しても最高です。そしてなんとこのMIXCDでは古き良き時代を感じさせるデトロイトハウスのみをMIX。しょっぱなUnderground Resistanceでどファンキーにきます。その後もダーティーかつチープでありながらも、ソウルフルなトラックを連発。前半ハイライトはMad Mike-Give It To Me!温かくも力強いソウルハウスです。その後もAlton Miller、kenny Dixon Jr.から世に知れ渡っていないトラックまで、次々とデトロイトハウスを回す回す。デトロイトはテクノだけじゃないことを教えてくれます。そして終盤に最高にハッピーな瞬間を迎える。Davina-Don't You Want Itだ。Mad Mike作のこの曲はデトロイトと言う荒廃した街の中にも、希望があるかのような瞬間を垣間見せる。2003年作のこのMIXCDですが、時代遅れさえも感じさせる雰囲気。しかしそこは温かいソウルに溢れています。

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| HOUSE1 | 21:03 | comments(0) | trackbacks(1) | |