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EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary (Universal Music:UICZ-9075)
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary
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1985年にDJ活動を開始してから芝浦GOLDやSpace Lab Yellow等伝説的な箱でレギュラーパーティーを開催し、また早くからクラブの臨場感を宅内でも体感させるMIXCDの制作に積極的に取り組み、現在も尚シーンの最前線でDJとしての生き様を見せるEMMAは、日本のダンス・ミュージックに於ける生き字引の一人と呼んでも過言ではないだろう。本作は2015年にDJ活動30周年を迎えた事を記念するMIXCDであり(リリースは2016年10月)、またシリーズとしても20周年目の通算20作目と、記念づくしの『EMMA HOUSE』シリーズの最新作である。彼の音楽を現す『EMMA HOUSE』にはハウスという言葉が使われているが、決してハウスだけではなくテクノやロックにアシッド・ハウスまでも網羅した分け隔てないダンス・ミュージックのプレイが前提であり、当然本作もそんな彼のクラブに於けるプレイがそのまま閉じ込められている。Disc1は彼の音楽性では最も特徴と思われるソウルフルなNYハウスの"A Deeper Love (A Deeper Feeling Mix)"で始まり、いきなり胸を熱くするソウルフルな歌によってぐっと引き込まれていく。続くピアノの華やかなコード展開に盛り上がるピアノ・ハウスの"Soul Roots (Piano House Mix)"、現在形のロウでトリッキーなハウスである"Looking 4 Trouble"から90年代のハードなハウス時代を象徴する"Jumpin"へと繋がれるなど、ある種のクラシック的な趣きでがつがつと攻める前半。そしてEMMAの中で再燃するアシッド・ハウスの勢いを爆発させた"Acid City"から"The Original Disq Clash (DJ EMMA Jesus Remix)"へと流れは正に現在と言う時代性も含んでおり、そこからイタロ・ディスコ名作の"Chase"やハードロック・バージョンの"I Feel Love"へと古き時代に戻り懐かしさを誘いつつ、ラストにはこれまたハウス・パーティーでは定番とも言える"You Are The Universe (Curtis & Moore's Universal Summer Groove)"で幸せなパーティーの空間を共有する雰囲気を作って上手く纏めている。Disc2も古き良き時代のゴスペル・ハウスやレイブ・アンセムから現在のバレアリック・ミュージックやソウルフル・ハウスまで、過去と未来を同列に混在させる選曲で実に感情的に実にドラマティックに聞かせるプレイで、これこそEMMAの魂を震わすDJなのだ。驚くべき展開は無いかもしれない、流行を意識する事もない、そんな事に頼らずともクラブでのパーティーで培われた経験を元に実直に音楽に向き合った結果、真っ直ぐにプレイする事が感情が最もダイレクトに伝わる事を証明しているかのようだ。

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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Louie Vega - Louie Vega Starring...XXVIII (Vega Records:02VEG04)
Louie Vega - Louie Vega Starring...XXVIII
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Kenny Dopeと共に結成したMasters At Workに於けるハウス・ミュージックへの功績はもはや説明不要であろうが、ジャズやラテンをハウスに落とし込んだ特異性だけでなく、大勢のアーティストを起用し大規模な共同制作によってプログラミングだけに頼るのではなく生演奏の魅力も打ち出したセッションの高い音楽は、もはやハウス・ミュージックの枠に収まりきるものではなかった。Vegaは同様の手法をElements Of Lifeプロジェクトによる『Eclipse』(過去レビュー)でも用いたが、その延長線上としてソロ名義では初となる本アルバムでも多くのアーティストのとのコラボーレションを行う事で、ハウスの枠組みの拡張とソウルフルなハウスの再確認を同時に行っている。アルバムの始まりはFunkadelicとのコラボレーションと言うか、リミックスである"Ain't That Funkin' Kinda Hard On You? (Louie Vega Remix)"で、ねっとり熱量の高い原曲のP-Funkをラフな質感は残しつつも颯爽としたハウス・ビートへと生まれ変わらせ、出だしから軽快ながらもソウルフルな歌の魅力を発揮させている。続くは3 Winans Brothersの"Dance"のリミックスだが、ざっくりとしながらも軽快なラテンビートと怪しげなオルガンにリードされながらもコーラスも加わったボーカルにより、これぞNYハウスらしい温かみに溢れたクラシカルなハウスになっており、今の時代に於いても歌の重要性を説いているようだ。女性シンガーのMonique Binghamを迎えた"Elevator (Going Up)"は、舞い踊るピアノと甘くもキリッとしたボーカルが軽やかに疾走し、南アフリカのシンガーであるBucieをメインに、そして制作にBlazeのJosh Milanを迎えた"Angels Are Watching Me"はモロにBlazeらしいメロウかつ耽美なエレピや爽やかなコンゴが響き渡る歌モノハウスで、期待通り以外の何物でもないだろう。そして本作では所謂古典と呼ばれる名作のカバーも収録しており、Convertionによる”Let's Do It (Dance Ritual Mix)”やBobby Womackによる”Stop On By”、そしてStevie Wonderによる"You've Got It Bad Girl"まで、ハウスにR&Bやヒップ・ホップにファンク等の要素を自然に溶け込ませてクラシックを現在の形へと生まれ変わらせている。CD2枚組計28曲の大作が故に全てが完璧とは言えないものの、過去の作品への振り返りにより現在/未来へと良質な音楽の伝達を行い、そしてボーカリストに演奏者らアルバムの隅々まで数多くのアーティストの協力を得る事で、本作はハウス・ミュージックの一大エンターテイメントとでも作品である事に異論は無いだろう。ソウルフルで、古典的な、そして歌モノのハウスのその魅力を再度伝えようとしているのだ。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joaquin Joe Claussell - Thank You Universe (Sacred Rhythm Music:SRM.1003)
Joaquin Joe Claussell - Thank You Universe
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実に8年ぶりとなるアルバムのタイトルは「Thank You Universe」、Joe Claussellによる無限の可能性を秘めた宇宙からインスピレーションを受けた意味合いが込められている。Joeはダンス・ミュージックを根底にしながらも創造性や霊的な力を頼りに、ハウスだけでなくアフロやジャズにサウンド・トラック的なもの、またはパンクやロックにまで枝分かれするほど幅広い音楽性を開拓し、その名義の多さもあって熱心なファンであっても全ての音源を把握するのは困難だ。そこに届けられた本作は近年のベスト盤と言うべきか、レア・バージョンやリミックスに未発表曲などを纏めた内容になっており、Joeの深い精神世界が体験出来る内容になっている。一言で表現するならばスピリチュアル・ハウスで、彼が得意とする温かみのあるアコースティック・ギターや爽快なパーカッションを用いたハウスが中心で、恐らくファンが最も好んでいるであろうスタイルが多くを占めている。1曲目の"Agora E Seu Tempo (Acroostic Percussion Mix)"は最早クラシックとさえ呼んでいい名曲で、オリジナルよりも頭のパーカッションを強調し生命力の躍動を表現したような展開から、そっと入ってくる美しいスパニッシュ・ギターのフレーズで優しさや希望に満たされるこの曲は、正にスピリチュアル・ハウスを体現する。Mental Remedy名義の"Heloise (Pt. One)"は初披露の曲で、ピアノとストリングスの音色を前面に打ち出し旋律の美しさを強調したインタールード的な趣きだが、ハウス中心のアルバムの中で安堵の場所を提供している。幾つかあるバージョンがある中でもレアな物が収録となった"The Sun The Moon Our Souls (Electric Voices Mix)"は、Joeもきっとお気に入りのバージョンであろうと思われ、2014年のBody & Soulでも夕日でオレンジ色に染まった背景の下でプレイしていたのが記憶に残っている。物哀しいアコギの旋律と層になって伸びるダビーなパーカッション、そしてゴスペルの祈りにも感じられる歌などが一つなり、今生きている事に感謝の念を述べるような儚いディープ・ハウスは永遠のクラシックだ。また盟友であるKuniyuki Takahashiの曲をリミックスした"All These Things ( Joaquin's Cosmic Arts For Otto Version)"は、7つのパートに分かれ22分にも及ぶ大作で、KuniyukiとJoeの相乗効果によって思慮深くも包容力に満ちた慈愛を体感するであろう。そして最後の目玉でもある"Most Beautiful (Joaquin's Sacred Rhythm Version)"、これも2014年のBody & Soulでプレイしフロアを沸かせていた曲で、爽やかなラテンビートと情熱的な歌による感情の起伏をもたらすソウルフル・ハウスは、ギミック無しにメロディーやリズム感の良さを打ち出して心と肉体を躍らせる。どれもこれも人間の内に秘めた感情を刺激し、そして肉体を鼓舞する躍動があり、Joeの祈りにも似た音楽は生命力をもらたすダンス・ミュージックなのだ。



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| HOUSE11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Defected Presents House Masters - Masters At Work Volume Two (Defected Records:HOMAS24CD)
Defected Presents House Masters - Masters At Work Volume Two
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ハウス・ミュージックという音楽の中で最強のコンビ、それはLouie VegaとKenny Dopeから成るMasters At Workである事に異論はないだろう。いや、単にハウス・ミュージックという枠組みの中だけで語る事は最早困難で、二人の異なる多様なルーツが混ざる事で、ラテンやアフロの血湧き肉躍るビート感やソウルフルな歌と情熱的な旋律でアンダーグラウンドなダンス・トラックからポップな音楽までクロスオーヴァーし、時代を先取りながら後世に残るクラシックを膨大に生み出した稀代のDJ/アーティストだ。オリジナルからリミックスまでその素晴らしい作品群は嘘偽り無く膨大であり、レアな曲まで含めればその全てを集めるのは困難に等しい。そんな状況下で2014年にリリースされた第1弾(過去レビュー)のコンピレーションだけでも40曲収録であったが、それから1年経ってリリースされた第2弾の本作でもまたもや40曲収録と、両者を揃えればMAWの魅力を十分に理解するには十分過ぎる程のボリュームと質だ。喜ばしい事に4枚組というボリュームを活かしてどの曲もフルバージョンで収録されており、例えばGeorge Bensonによるメロウなギターと憂愁の歌、そして優しく包み込む美しいキーボードがフィーチャーされた"You Can Do It (Baby) (Nuyorican Style Mix)"は15分での完全版で聴く事が出来るのは、想像するだけで感涙必至だろう。またLoose JointsやFirst Choice、Donna SummerやNina Simoneなど過去のディスコやジャズに於ける巨匠の名曲を、MAWがリミックスして再度生まれ変わらせるように新たな魅力を引き出した曲も収録されており、当方のようにそんなリミックスを知らなかった人も多いだろうから守るべき遺産を世に知らせるベスト盤としての価値もあるのだ。ちなみにレーベルの広報によればクラブ向けの曲を中心とした第1弾に比べると、本作はどちらかと言うと緩んでリラックスしダウンテンポな曲が多いとの事だが、実際に聴いてみればそれは雰囲気からの判断で、実際にはメロウながらもMAWらしいざっくりと生っぽくも躍動感のあるグルーヴが通底している。文句無しに素晴らしい至宝のハウス・ミュージックが並んでおり、第1弾と合わせて聴けば一先ずMAWでお腹いっぱいになるだろう。



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| HOUSE11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Louie Vega Presents Elements Of Life - Eclipse (Fania Records:UPC 8 46395 08021 6)
Louie Vega Presents Elements Of Life - Eclipse
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ラテン・ハウス界の帝王であるLouie Vegaのよるプロジェクト・Elements Of Lifeが、なんと9年ぶりに新作を、それも2枚組と言う大ボリュームで完成させた。Masters At Work時代からDJとして、トラックメーカーとして徹底的に現場主義の活動で経験を蓄えてきた彼が、それまでのクラブミュージックやハウスと言うスタイルに囚われずに、更なる飛翔を遂げる為に結成した大所帯バンドがElements Of Lifeだ。前作ではラテンと共にまだまだハウス色を色濃く残していたものの、この新作ではレイドバックしたフュージョンやボサノヴァなどを強く打ち出して、クラブミュージック以外のリスナーにも強く訴えかける作品となっている。クレジットを確認するとUrsula Rucker、Josh Milan、Anane、Luisito Quintero、Monday Michiru、その他大勢のアーティスト/プレイヤーが制作に加わっており、Louieはコンダクターとしてバンドを率いているのだ。本人が演奏をする事は殆ど無いが、しかし的確なセンスを以ってしてバンドを掌握し、プログラミングは最小限に抑えつつ多くを人の手による演奏によって作られた曲群は、生命の芽が出始めるような温かさが満ちている。基本はラテンなので複雑に形成されている爽やかなパーカッションが心地良く体をすり抜けて行くが、エレピやオルガンにアコギなどの郷愁たっぷりな切ないメロディーが通底しており、じっくりと聴けるリスニング指向として幅広い音楽ファンが満足出来る作品だと思う。また輸入盤の2枚目には12楽章に渡って繰り広げられる33分の大作"EOL Soulfrito"も収録されているが、これを聴くとライブプレイする事を前提とした一大絵巻が広がっており、バンドのリーダーとして出来る事をやり切っている印象だ。勿論DJとしての経験を生かして2枚目にはLouieによるハウスミックスも複数収録しており、体を自然と揺らすハウス・ミュージックのグルーヴ感を再認識させられる結果となった。アルバムだからこその全体を通して聴く楽しみがあり、ツールを前提としたクラブミュージックではないトータルで完成の高い作品として成り立っている。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega (Ministry Of Sound:MOSCD208)
10 Years Of Soul Heaven Compiled & Mixed By Louie Vega
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なんだか一年に一枚以上のハイペースでMIXCDなりコンピレーションを出している印象を受けるMasters At Workの片割れ・Little Louie Vegaが、UKのパーティー・Soul Heavenの10周年を記念して2枚組のMIXCD+1枚のコンピレーションを手掛けました。Louie Vegaと言えばイメージとしてはNYハウス、ラテンハウスと言うのが真っ先に上がりますが、DISC1の序盤では意外にも暗さを感じさせるディープテックでエレクトロトニック度高めの音が出て来ます。その後もテック度高めの音を中心にパーカッシヴな曲やアッパーで躍動感溢れる曲で、真夜中の狂騒にあるピークタイムが繰り広げられる展開。対してDISC2ではこれぞLouie Vegaとでも言うべきメロディアスな歌物中心のハウスを中心に、ソウルフルかつ小気味良いグルーヴを生み出しております。インストハウスも好きですが、歌謡曲みたいな歌物ハウスはやはり愛を感じてしまいますね。そしてDISC3はここ10年でLouie Vegaにとってのクラシックと呼ぶべき曲を収録したコンピレーションだそうで、確かに聴いた事ある名曲もちらほら。これぞハウス、メロディアスでBPM120前後の丁度心地良いリズムを刻むキックが詰まったぐっと心が温かくなるハウス、そんな事を思い出させるDISC3。実の所近年のハウスの低迷、そしてLouie Vegaのハイペースなリリースに食傷気味だったものの、本作ではLouie Vegaの底力を感じる事が出来ました。

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| HOUSE5 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Louie Vega's Dance Ritual Vol. 1 (D:vision Records:DV 3355/09 CD)
Louie Vega's Dance Ritual Vol. 1
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ハウス不遇の時代が続いている、自分も以前より聴く事が減っている。クラシックに成り得る名曲やヒット曲にも最近は出会わない。一体ハウスはどうなってしまったのか?そんな中、いつの時代もぶれずにNYハウスをプレイし続けるMasters At Workの片割れ・Louie Vegaの最新MIXCDが到着。自身が主宰するパーティー"Dance Ritual"を冠するだけあり、きっと彼が自信を持って作り上げたMIXCDなのであろう。一枚目はDayがコンセプトのミドルテンポで湿っぽい生音ハウスが中心。彼が得意とするラテン的なパーカッションなども聴ける小気味良い爽やかなトラックが多く、汗をたっぷりかいて踊るのではなくカフェでまったりしながら聴きたくなる優しいBGM。メロウな音が中心なので、秋の今の時期にはぴったりですね。対してNightはそのまんまクラブでのピークタイムを表現した、ガツンと踊れてアッパーな展開が繰り広げられ高揚感と快感に満ちた一夜。エレクトロニック度が高めでテック系も混ぜつつ夜の深みにはまっていき、ホットな歌物からディープハウスまで繋いで最後までテンションを保ったままパーティーは終了と言った雰囲気。正直な事を言うとハウスのマンネリ化を非常に感じていたものの、Nightの方の盛り上がりを体感するとやはりハウスのパーティーにたまには行きたくなる。まだハウス不遇の時代を壊す程の胎動は感じられないけれど、根ではハウスも好きな事を再認識した。

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| HOUSE5 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Kings Of House Compiled By Masters At Work (Rapster Records:RR0045CD)
The Kings Of House Compiled By Masters At Work
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長らくNYハウスミュージックの歴史を切り開いてきたMasters At Workが、ハウスミュージックを根こそぎ掘り下げたMIXCDが本作。最近のハウスはほぼ皆無、なのでまあこれに食い付くリスナーはだいたい30歳以上とかのクラバーが多いんじゃないかと。Kenny Dope Gonzalezはシカゴ〜デトロイト、Little Louie Vegaはシカゴ〜ニューヨークのハウスを中心にガチなオールドスクールっぷりを発揮。80年代のトラックが多めでやっぱり音自体は古いと言うか時代を感じるし、最近の綺麗目でお洒落かつ洗練されたハウスに慣れている人は、こんな昔のハウスを聴いてどう感じるのだろうか。確かにここら辺の80年代のトラックは素人臭さの残る未完成な部分もあったりするんだけど、それでも何かが生まれる胎動や衝動も確かに存在している。技術や知識よりも勢いや気持ちが前に出ていて、とにかくハウスが爆発しようとしていたその瞬間の空気がここにはあるんじゃなかろうか。特にKenny Dopeの方はシカゴアシッドとかデトロイトのクラシックがたんまりと使用されていて、デトロイトファンとしは血が騒ぐってもんです。最初期のハウスの歴史を知る為の教典として、そして昔を懐かしむためのアーカイブとしても良さそうです。

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| HOUSE4 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Marques Wyatt - Horizons (OM Records:OM150)
Marques Wyatt-Horizons
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Marques Wyattと言うアーティストを全く知らないのですが、西海岸ハウスシーンをリードするOM Recordsからのリリースと言う事で中古で安く仕入れた本作。OM Recordsはサンフランシスコ発祥のレーベルなんで、自分のイメージとしては太陽が燦々と降り注ぐ陽気なビーチで、時にファンキーに時にドリーミーな顔を覗かせるハウスと言うイメージがあります。そして本作にはそんな面以外にも、更には心をぐっと掴むようなドラマチックで儚い面も見せつけるのでした。まずはジャケットに注目。"地平線"と言うタイトル通りのジャケットですが、この太陽が正に沈む瞬間の消えゆく美しさには涙が出そうになります。音楽的にはディープハウスと言う事になるのでしょうが、そこにはジャジーな渋い感覚やラテンのファンキーさ、またはトライバルの土着具合も有り、それらが自然と滑らかに繋がれております。そしてそこから生まれるのは、ジャケット通りのしんみりと心に染みこみ涙を誘うノスタルジア。大幅な振れ具合の無いある意味平坦なミックスではありますが、それが逆に徐々に感動をもたらす事に成功していると思います。陽気な夏と言うよりは、詫び寂びな秋のOM Recordsって感じですね。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Louie Vega Presents Anane - Selections (Cutting Edge:CTCR14485)
Louie Vega Presents Anane-Selections
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昨日に引き続きまたLouie Vega関連ですが、今日のアーティストはVegaにとっても特別。だってVegaの奥様でもあるAnaneなのですから(笑)。彼女もElements Of Life Bandにボーカルとして参加していた一人なのですが、Vega全面パックアップの下アルバムを出していました。ちなみに彼女はボーカリストで作曲を担当しているのはVegaなので、当然アルバムの基調は「Elements Of Life」(過去レビュー)とほぼ一緒。それどころか「Elements Of Life」でAnaneがボーカルだった3曲が、この「Selections」にも収録されています。他にはシングル曲等を多く収録しているので、タイトル通りオリジナルアルバムと言うよりは確かにセレクションと言う感じ。Ananeをフューチャーしているので、全編ラテン歌物ハウス。曲自体は乾いたパーカッションが利いていて、音の抜けが良く耳触りが心地良いですね。熱い情熱が沸く曲もあれば、胸をときめかせる郷愁に満ちた曲、またはムードを感じさせるセクシーな曲まで、女性らしい温かいソウルに溢れたアルバムです。ポップではないけれど一発で耳に残る印象的なメロディーが多く、Ananeと一緒についつい口ずさんでしまいそうですよ。全てはVegaのプロデュース力のおかげなんだろうけどね。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Louie Vega Presents Luisito Quintero - Percussion Maddness (Rapster Records:RR0060CD)
Luisito Quintero-Percussion Maddness
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試聴した時は余りピンと来なくて発売から半年も放置していましたが、改めて購入後家で聴いてみたらとんでもなく素晴らしい事に気付きました。ハウス界の重鎮・Masters At Workの片割れ、Louie Vegaが全面バックアップするLuisito Quinteroの作品の事です。Luisito QuinteroはNuyorican SoulやElements Of Life Bandにも参加していたパーカッショニストで、Louie Vegaとの付き合いは10年以上にも及ぶそうです。そんな付き合いもあってか初のアルバムは、Vegaが支援をしてくれたのでしょう。近年Vegaはバンド形態による演奏、つまりは生での音を重視しているのですが、ここでもその考えは重視され非常に新鮮な音の絡み具合が感じられます。ギターやベース、ピアノやホーン、そしてLuisitoがプレイするパーカッションは前面に打ち出され、それらは一つの生命体の様に一つの音楽を創り出しているのです。ハウスでもあるし、ダンスミュージックでもあるし、ラテンミュージックでもある。けれでもただそれだけではない彩色豊かな音楽性が広がっていて、Vegaがこれからも目指している音楽と言うのがここにあります。Vegaばかりを誉めるのも何なんで、Luisitoのパーカッションも軽快で流石ベテランと思わせるリズミカルなプレイも最高です。重さよりもリズム感を意識し、新鮮な空気が広がって行く様な爽やかな響きを聴かせてくれて、曲の基礎になるどころかしっかりパーカッションが主張されているんですね。Blaze、Vegaの奥さんであるAnane、Stephanie Cookeら協力なサポーターも参加していて、郷愁系のメロディーもばっちり入っています。美しいコーラスワークに耳を奪われる事は、間違いないでしょう。「Elements Of Life」(過去レビュー)が好きなら、このアルバムも気に入りますよ、きっと。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Bebel Gilberto - Tanto Tempo Remixes (Ziriguiboom:ZIR10)
Bebel Gilberto-Tanto Tempo Remixes
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ボサ・ノヴァの巨人ジョアン・ジルベルトを父に、ブラジリアン・ポップ界を代表するシンガー、ミウシャ・ジルベルトを母にもつ。66年、リオ・デ・ジャネイロにて生を受ける。幼少の頃から英才教育を受け、9歳でプロの音楽家としてのキャリアをスタート。以後、両親のライヴに数多く出演しスキルを向上させていく。そして89年に、1stアルバム『ベベウ・ジルベルト』(ミニ・アルバム)を発表。ブラジル音楽界きってのサラブレッド・シンガーとして注目を浴びると同時に、天賦の才能としか言いようのないヴォーカル・ワーク――抜群のリズム感と柔らかな歌声で、大きな支持を獲得するに至った。90年代に入ると、2世アーティストとのパブリック・イメージから脱却すべく、ニューヨークへ移住。アート・リンゼイやカエターノ・ヴェローゾ、デヴィッド・バーン、坂本龍一、テイ・トウワなど、さまざまなジャンルのミュージシャンとのコラボレートを実践していく。99年には、自身初となるフル・アルバム『タント・テンポ』をリリース。伝統へのリスペクトを貫きながらも、コンテンポラリーな味わいが十分に発揮された傑作となっている。
Listen Japanより引用

Bebel Gilbertoに関して良くは知らないのですが、ブリジリアンミュージックでは名を馳せるファミリーらしいです。そして彼女が2000年にリリースしたボサノヴァの名盤として知られる「Tanto Tempo」を、名だたるクラブミュージックアーティストがリミックスした作品が本日紹介するアルバムです。Truby Trio、Chateau Flight、Ananda Project、Da Lata、Chari Chari(Kaoru Inoue)、4 Hero、King Brittが参加したとなれば当然買わずにはいられません。オリジナルは全く聴いた事が無いので比較出来ないのですが、このリミックスアルバムはジャジーなブロークンビーツを中心にまとめられて、ボサノヴァの爽やかな空気とクラブシーンの踊る欲求が自然と調和しています。有名所では、Chari Chariはパーカッションを多用しリズミカルに、4 Heroは洗練された都会派ブロークンビーツに、King Brittはしっとりと落ち着くダウンテンポに仕上げています。しかし一番気に入ったのはPeter Kruderなるアーティストのリミックスで、ムーディーに大人の夜をイメージした様なディープハウスな曲でしょうか。この他にも全体的に良質なリミックスが施されているので、上記のアーティストにピンと来た人は聴く価値は有ると思います。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |