Specter - Built To Last (Sound Signature:SSCD13)
Specter - Built To Last
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近年は主宰のTheo Parrish以外のアーティストによる作品を積極的にリリースし、それによって音楽性の拡大を成し遂げているデトロイトの重要レーベルであるSound Signature。本作はそのレーベルから2018年8月にリリースされたアルバムで、手掛けているのはシカゴ出身のAndres OrdonezことSpecterだ。過去には同レーベルより2010年に『Pipe Bomb』や2012年作の『The Gooch EP』がリリースされており、Parrishの御眼鏡に適った人材である事は明白だ。2000年の初頭からリリースを開始しているもののそれは散発的であり、デトロイトという才能が集まる場所に於いてもその知名度は大きいものではなかったが、このキャリア20年にして初となるアルバムで(レーベルの後押しもあって)その存在感ははっきりとしたものになるに違いない。過去のEPは色味が無く錆び付いた音響のロウ・ハウスであったが、その流れは基本的に変わらずにシカゴ・ハウスの簡素なマシン・グルーヴに仄かに燻るようなデトロイトの叙情性が一つとなったダウンビートなハウスが中心で、レーベル性でもあるブラック・サイケデリアにも沿っている。アルバムは安っぽい音響の簡素なリズムマシンのロウなビート感に不気味なボーカル・サンプリングをループさせ、闇の中にくすんだような上モノが微かに持続する"What Else You Do"で始まる。続く"Under The Viaduct"ではチキチキとしたハイハットと金属的なパーカッションに鈍いベース音が目立つしっとり目のディープ・ハウスで、薄っすらと浮かび上がる幽玄なシンセには燻るように燃えるエモーショナル性が感じられ、剥き出し感あるシカゴのローファイな音響ながらもじんわりと肌に染み込む感情性がある。奇妙な電子音響とカチカチとしたシンプルなリズムの"0829 Fifty Fifty"は鈍くずぶずぶとしたアシッディーなベースも相まって、混沌からトリッピーかつサイケデリックな雰囲気が生まれているが、ピアノの和やかなコードによってディスコな感覚も伴っている。一方で"Not New To This"は彼の初期の作風を踏襲したクラシカルかつメロウなディープ・ハウス性が強く、コンガのからっと爽快な響きや滑らかなビート感に情緒的なシンセや闇夜に映えるピアノを被せて、エモーショナルな漆黒のデトロイト・ハウスそのものだ。しかしやはり近年のSpecterの音楽性を表すのは、例えば"Tamarindo"のようにドタドタとした辿々しいリズムマシンのビートと鋭利なハイハットが激しく刻まれ、オルガンのミニマルなフレーズを用いて混迷とした雰囲気の中を突き進む衝動剥き出しのロウ・ハウスのような曲ではないだろうか。シカゴ・ハウスの荒くもタフな音響を受け継ぎビートダウン・ハウスによって混沌としたサイケデリック性を見せるSpecterは、Parrishが確立させた音楽の継承者と呼んでも差し支えないだろう。



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| HOUSE14 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Amp Fiddler - Amp Dog Knights (Mahogani Music:M.M 41 CD)
Amp Fiddler - Amp Dog Knights
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先日来日ライブを行ったばかりと近年精力的な活動を見せるデトロイトのベテランであるAmp Fiddler。2018年にはデトロイトのファンクバンドであるWill Sessionsとの共作である『The One』で、バンド演奏を中心としたライブ感溢れるソウルやファンクを披露していたが、元々はPファンク軍団でもキーボードを担当していただけありDJではなくプレイヤーとしての面からの音楽性で評価されるアーティストだ。しかしその前作でもある2017年にMoodymann率いるMahogani Musicからのリリースとなった本作は、当然クラブ・ミュージック寄りの内容とはなるがファンクだけでなくハウスにR&Bやヒップ・ホップなど、つまりはデトロイトの黒人音楽が息衝く内容で、そこには前述のWill Sessionsをはじめとしてデトロイトに根ざしたAndresや故James YanceyことJ Dillaに注目株のWaajeed、本作で多くの曲でボーカルを担当するNeco Redd、そして勿論Moodymann自身も制作に加わるなど多くのゲストを招いて、ソロ作品ながらも様々な表現を見せている。オープニングはラジオ番組を再現したようなサンプリングから始まるざっくりグルーヴィーなヒップ・ホップで、スモーキーな音像は正にデトロイトのビートダウン様式と言えよう。続く"Return Of The Ghetto Fly"は過去の作品のリメイクとなるが、ここではJ Dillaのトラックも用いてヒップ・ホップのリズムとPファンクの熱いゴージャス感があるコーラスが混じる熱量と粘性の高い曲となり、濃厚なブラック・ミュージックを展開する。"It's Alright (Waajeed Earl Flynn Mix)"は先行EPをWaajeedがリミックスした曲だが、かなりロービートでヒップ・ホップ寄りだった原曲よりも優しさに満ちたシルキーな響きのR&Bとなり、艷やかな官能に魅了される。勿論Mahogani直系な紫煙が揺らぐスモーキーで訝しくもソウルフルなハウスの"Good Vibes"もあれば、Will Sessionsも参加して舐め回すようなどぎつさがあるPファンク全開な"Put Me In Your Pocket"もありと、多くのアーティストを起用する事で多彩な音楽性に繋がっている。アルバムの後半も盛り上がり所は多く、メロウなコーラスを用いてしっとりと聞かせるざっくりと湿っぽいヒップ・ホップ"It's Alright"から、囁き声の色っぽい歌でMoodymannをフィーチャーしてアルバム中最もアダルトかつセクシーなR&Bとして聞かせる"I Get Moody Sometime"、そして何とNYハウスの大御所であるLouie Vegaが期待通りに力強くハウスの4つ打ちを刻みながらもエレピやシンセが華麗に彩るリミックスをした"So Sweet (Louie Vega Remix)"と、ダンス/リスニングといった区分けも関係なくこれぞMahoganiの熱くソウルフルなブラック・ミュージック節が全編貫いている。やはりキーボード奏者でジャズやファンクをルーツにするだけあって構成能力に長けたアーティストとしてどれも耳に残る魅力があり、ハウス・ミュージックという区分だけで聞くにはもったいない名作だ。



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| HOUSE14 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Randolph - In The Company Of Others (Mahogani Music:M.M-39)
Randolph - In The Company Of Others
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普段だったら素晴らしい音楽であればアナログ盤をお勧めする私も、本作についてはデータ配信で購入を是が非でもお勧めするアルバム(現在は配信は停止済み)。2017年にMahogani Musicからリリースされたアルバムは、デトロイトのボーカリストでありベーシストでありプロデューサーでもあるPaul Randolphによる7年ぶりのアルバムだ。とは言いながらもリミックスなり過去の他アーティストとの共作を含んでいたりと、そしてアナログでは8曲のところ配信では28曲収録だったりで大幅に内容が異なっていたりと、いまいち立ち位置の分かり辛い構成ではあるが質に関しては文句は付けようがない。単なるハウス・ミュージックのアーティストではなく、ソウルやR&Bにジャズやファンクなどブラック・ミュージックと言う大きな観点で語られるべき音楽性で、だからこそアルバムもそんな多様な要素が散りばめられている。現在では配信は行っていないのでアナログに収録された曲について言及するが、初っ端の"Heavy (Richard Dorfmeister Rmx)"からして甘いメロウなボーカルとしっとり湿り気を帯びて生っぽい質感を活かしたR&B調のリミックスで、誘惑するような官能に引き込まれる。本アルバムの先行EPに収録された曲のリミックスである"Not Gonna Let (Rodney Hunter Rmx)"は、紫煙が揺らぐスモーキーな原曲よりもはっきりとざっくりしたヒップ・ホップ調のビートを強調しているが、元からあった妖艶なエレガンスの雰囲気は壊さずにリズミカルに仕立て上げている。自身がボーカルで参加した"Don't Take It Personal"は正確にはWahooによる曲だが、この胸を締め付けるような熱く感情性豊かなアーバン・ソウルでは、Randolphのシンガーとしての面も光っている。Dial 81による"Luminous Stasis"でもRandolphは歌を披露しているが、エレクトロ調のざらついたロービートのトラックに合わせ、艶っぽくも渋いボーカルでミステリアスなムードを引き立てている。そして原曲はP-Funk風にベースラインがうねりコズミックなシンセが弾ける曲も、"Shake House (Opolopo Mix)"では洗練されたハウス・グルーヴへと塗り替えられる事で、メロウでソウルな大人びた感性が強調されている。アナログだと僅か8曲のみ収録ではあるが、それでもRandolphのブラック・ミュージックを元にした豊潤なソウルは十分に感じられるだろう。尚、配信ではKez YMやKuniyuki、Charles WebsterやDez Andresのリミックスに未発表曲も収録されているので、間違いなく配信の方がお勧めなだけにリリースを停止したのが残念である。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Randolph - Not Gonna Let (Remixes) (Mahogani Music:MM-38)
Randolph - Not Gonna Let (Remixes)
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自身の作品だけではなくボーカリストとしてJazzanovaとの共演や、Innerzone Orchestraにはベーシストとして参加をするなど、デトロイトの中でもマルチな才能を誇るPaul Randolph。ハウスという枠組みに収まる事なくR&Bやファンクにソウルなど黒人音楽を自然と包括する音楽性をプレイヤーとしての技量で表現し、だからこそ他の多くのアーティストからもシンガーやプレイヤーとして起用されるのも当然の事なのだろう。さて、ソロとしては実に10年ぶりとなるアルバム・リリースに先駆けてリリースされる新作は、古巣Mahogani Musicへと戻りレーベル性も意識したのか以前にも増してセクシャリティーになった歌モノ作品で、リミックスも含めて期待を裏切らない。新作は2曲、その一つである”Not Gonna Let”は自身で色っぽく官能的な歌を披露するニューソウルとでも呼ぶべき甘い曲で、ヒップ・ホップ調のダウンビートにしっとりしたオルガンや凛としたピアノを合わせて、濃密な黒さで染めていくブラック・ミュージック。これまで以上にぐっと夜に生きる大人のような色気を増して、肌にしっとりと染みこむようなソウルフルな歌モノだ。一方で"Peace"も演奏は無しにRandolphによる歌とコーラスのみを合わせた曲で、ちょっとした息抜きと言うかインタールードと言うか、それでもRandolphの甘く誘うような歌が魅力的だ。さて、本作にはリミキサーにも強力が二人がフィーチャーされており、その内の一人はUKにて甘美なハウスならお任せのベテラン・Charles Webster。こちらのリミックスは原曲の溶けるような甘さを、ねっとりとした4つ打ちのディープ・ハウスへと変化させる事で、より濃密でお洒落さも増したWebsterお得意の色気爆発な音楽性が反映されている。方やMahogani Music繋がりでもあり同郷のDez Andresがリミックスした方は、4つ打ちではあるもののざっくりしたヒップ・ホップ感が爽やかなビートに繋がっており、Websterの粘性の高いリミックスとは逆に音を削ぎ落として控え目にメロウで小気味良いブギーな感覚のあるハウスに仕上がっている。どちらもアーティストの音楽性がはっきりと感じられるリミックスで、原曲とリミックスのどれもが異なる場面で使い方はそれぞれと、充実したEPであるのは間違いない。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Romare - Love Songs : Part Two (Ninja Tune:ZENCD234)
Romare - Love Songs Part Two
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UKは老舗レーベル・Ninja Tuneからの新進気鋭のアーティストであるRomareは、しかしブラック・ミュージックからの影響を現在形のダンス・ミュージックへと見事に投影し、ヒップ・ホップとハウスの絶妙なバランスの上にある - 例えばデトロイト・ハウスのMoodymannやAndresのような - 音楽性によって一躍注目の的になった。2015年の初のアルバムである『Projections』 (過去レビュー)ではサンプリングを駆使したコラージュ的なビートダウン・ハウスとでも呼ぶべき音楽を披露し、UKのアーティストでありながらアフロ・アメリカンを存分に感じさせる作風が高い評価を受け、彼の方向性を決定付けたのは記憶に新しい。そこから一年半で届けられた2ndアルバムは、しかしサンプリングは用いつつもシンセサイザーからリコーダーにマンドリンまで生楽器も導入した事で、コラージュやハウス・ミュージック性は抑えながらも艶かしい胎動が伝わるブラック・ミュージックに磨きを掛けている。アルバムはヒップ・ホップ風のもっさりしたビートの"Who To Love?"で始まるが、湿り気を帯びたピアノや生温かいシンセとの組み合わせにより、実に官能的でディスコやソウルの匂いを漂わせる。続く"All Night"は比較的ストレートなハウスではあるが、やはり生々しく浮かび上がるベース・ラインやざっくりしたパーカッションが訝しいサイケ感を演出し、"Je T'aime"も同様に4つ打ちながらもパンキッシュなシンセやファンキーなベースによってディスコティックな躍動を生んでいる。"Honey"は前作には無かったタイプで、可愛らしい鉄琴やリコーダーがほのぼのレイドバックしたエレクトロニカを思わせ、Romareのメロウな性質が強く現れている曲だろう。逆に"Come Close To Me"は前作から続くコラージュ色の強いビートダウン・ハウス風味と言うべきか、リズムにも癖がありRomareの特徴が活きている作品だが、やはりデトロイトなんからに比べると随分とアーバンで洗練されているのはUK育ちだからなのか。本作ではコラージュによる不鮮明な霧が晴れ、生演奏の比率を増やした事で音の構造がよりすっきりして明快な音楽展開がされており、『Love Songs』なんて言うタイトルも嘘ではない温かいロマンティシズムが通底している。但しその分だけ前作にあったスモーキーなサイケデリアがやや後退している点は、それをRomareに求めている人にとっては物足りなさを感じる要因になるかもしれない。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr. Fingers (Rebirth Records:REB036CD)
Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr.Fingers
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シカゴ・ハウスのレジェンド…とだけで括るのでは恐れ多い、時代を越えて何時までも残る曲を制作する音楽家として孤高の位置に存在するMr. FingersことLarry Heard。初期シカゴ・ハウスのロウで荒ぶれる作風から、次第にそこにツール性のみならず趣深い情緒や琴線に触れるエモーショナル性を加えた張本人であり、伝説的な存在として尊敬の眼差しを浴びながらも今も音楽家として制作を続け、求道的な生き方を続けている。アーティストとしての技量は言うまでもないが今までにDJとして公式にミックスをリリースした事はなく、活動歴30年を経てようやくMr. Fingers名義でのミックスがここに届けられた。オフィシャルでの初のミックスである事は非常に貴重ながらも、今回はイタリアのレーベルであるRebirthの10周年を記念した作品とあって、あくまでレーベルの音楽性を伝えるショーケースが前提になっている。レーベルからの作品にはテクノからハウスにディスコ、USから欧州まで幅広い要素があり、レーベルを追い続けている人でなければその全容を計り知るのは困難だろう。しかし決してDJとしては超一流という訳でもないLarryが、ここでは穏やかで慎み深い点で音楽的には親和性のある事をベースに、ショーケースとしては十分に魅力あるミックスを披露している。ショーケースというコンセプトが前提なのでトリッキーさや派手な展開はほぼ皆無で、曲そのものの良さを打ち出す事を前提としたミックス - それは普段のLarry Heardのプレイでもあるのだが - で、幽玄なディープ・ハウスからアシッド・ハウスに歌モノハウス、またはディープ・ミニマルも使用して、穏やかな地平が何処までも続くような優しさに満ちた音楽性だ。丁寧に聞かせる事でしっとりと体に染み入るような情緒性を含みつつも、勿論ダンス・ミュージックとして体が躍り出すようなグルーヴ感もあり、Larryらしい大らかな包容力とレーベルの美しく幽玄な音楽性が見事にシンクロして相乗効果を発揮している。リスニングとしての快適性が故に部屋で流していて自然にさらっと聞けてしまうBGM風にも受け止められるが、それもLarryやレーベルの音楽性としてはあながち間違っていないのかもしれない。願わくば次はショーケースとしてではなく、よりパーソナリティーを打ち出したMIXCDも制作して欲しいものだが、さて今後の活動を気にせずにはいられない。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Andres - Mighty Tribe (La Vida:LA VIDA 004)
Andres - Mighty Tribe

自身で主宰するLa Vidaからのリリース量は決して多くはないものの、そこからのリリースは最早ヒットする事が約束されたまでにデトロイト・シーンでの立ち位置を築き上げたDJ DezことDes Andres。本作は同レーベルからは一年ぶりとなる新作で、相変わらずのスィングするジャジーな感覚とダンスフロアに適応した曲調に磨きをかけている。A面の"Mighty Tribe"が特に素晴らしく、原曲はEarth, Wind & Fireの"Mighty Mighty"のDoug Carnによるカバーをサンプリングして転がり落ちるようなエレピやディスコなズンドコと弾けるビートで疾走するハウスは単純明快な作風で、その刺激的でポジティブなエネルギーは間違いなくフロア向けだ。熱量の高いシャウトやジャジーなエレピ使いからはブラック・ミュージックの芳香もたっぷりと噴出し、Andresのサンプリングのセンスがここでも光っている。それに対しB面の2曲はややヒップ・ホップの才能が影響しているだろうか、ざっくりとした生っぽいリズム感はヒップ・ホップのそれっぽくもあり、コンガに湿度のあるメロディーが陽気なラテンのノリを生み出す"Chevy Status"、アコースティックギターやストリングスの響きによって爽やかなトロピカル感を演出した開放的なハウスの"Pluck Away"、どちらもほっと落ち着くようなしっとりした作風でAndresの温かみのある作風が息衝いている。サンプリングを存分に活用しながら異なる作風を披露しながらも、しかし最終的にはこれぞAndresの作品に仕上がっている3曲で、どれもフロアで慣れば間違いなく盛り上がるのは言うまでもないだろう。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moodymann - DJ-Kicks (!K7 Records:K7327CD)
Moodymann - DJ-Kicks
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名門MIXCDシリーズのDJ Kicksにまさかこの人が参戦してくるとは、夢にも思っていなかったので衝撃を受けた人も少なくはないだろう。その人こそデトロイト・ハウスにおいてカリスマ的な存在感を放つKenny Dixon Jr.ことMoodymannだ。初期のフロアに即したキックの強いディープ・ハウスから徐々にジャズやファンクなど黒人音楽にルーツに向かった音楽性を強め、躍らせるDJと言うよりはアーティストとしての表現力を磨く方向性へ向かっていたここ数年を考えると、MIXCDという形態と向き合って彼のルーツを掘り下げるような選曲が成された本作は非常に貴重な物だ。但し彼のDJを体験した事のある者ならば理解はしているだろうが、上手くミックスを行い継続的なグルーヴと起伏を盛り込む一般的なDJをするような人ではなく、本作もやはり繋ぎさえしていない箇所もあり決してミックスの妙技を楽しむ内容ではない。その代わりと言っては何だが、ハウスやディスコのみならずファンクやダウンテンポ、そしてニューウェーブやフォークに最新のベース・ミュージックまで、実に様々な音楽性を盛り込んだ内容は前述した通りDJという立場からアーティストとしての表現力を発揮している。序盤の気怠くメロウなヒップ・ホップやダウンテンポ路線、少しずつ官能的なディスコやベース・ミュージックに移行する中盤、それ以降のハウスのグルーヴが目立ち始めるもフューチャー・ジャズなど躍動的なリズム感も弾け、更にはニューウェーブ等も交えて奇抜性を強める終盤と、展開は意外にも筋書き通りに感じられる。しかしMIXCDとは言いながらも決してスムースで違和感の無い繋ぎに拘ってはおらず、何だかMoodymannという人の中に秘めた一代絵巻を紐解くような音楽の羅列は、MIXCDとして聴くよりはやはりコンピレーションとしての意味合いが強いように思う。実際にミックスされていようがそうでなかろうが、本作の価値はそれ程変わらないだろう。Moodymannの汚らしくも甘美な猥雑さは見事に表現されており、単にデトロイト・ハウスという枠組みを越えた存在感を放っている。



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| HOUSE11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Andres - Believin' (La Vida:LA VIDA 003)
Andres -Believin

デトロイト・ハウスを愛する者だけでなくDJ DezことDez Andresの2012年作、"New For U"は多くのクラバーを魅了したその年を代表する曲となったのではないか。事実、Resident Advisorのトラック・オブ・ザ・イヤーのベスト1にも選出されるなど、ソウルやファンクにヒップホップなどの黒人音楽の要素を元に感情豊かなクラブトラックとして磨き上げたこの曲は、パーティーで聴かれる機会も多かった。Andresと言えばMoodymannにその才能を見出され過去にはMahogani MusicやKDJからのリリースが中心だったが、2012年に自身で立ち上げたLa Vida(第一弾は前述の"New For U"だ)からの作品でよりエモーショナルで温かいハウスミュージックの性質を強め、その注目度はデトロイト一派の中でも特別な程に成長している。La Vidaからの3作目、実に3年ぶりとなるこの新作も文句無しに素晴らしい。タイトル曲である"Believin'"はセクシーな男性ボーカルと熱い女性ボーカルが交互に現れ、しっとりと温かくメロウなキーボード使いが感情的で、そこに乾いて質素なビートがタイトなグルーヴで飲み込んでいく優雅に黒いディープ・ハウスだ。デトロイト・ハウスと言うともっとねっとりと粘着性があったり、より熱量の高いソウルフルな物もあるが、Andresのこの感情的ながらも生っぽく爽やかな心地良さは彼の特徴であろう。生っぽいベースがしっかりと基礎を支え乾いたパーカッションが小気味良いビートを叩き出す"Can't Shake It"は、展開は抑えめなミニマルな性質ながらもうっとりと耽美なエレピも添えられて、DJツール的な作風の中に人間味のある温かさも注入されている。一方"Jungle Pain"はローズやコズミックなシンセが華々しく用いられ、そこに跳ねるようにスウィングするジャズのようなビートが軽い躍動感をもたらしている。しかしどの曲も古ぼけたラジオから流れてくるような、何だか味わいのあるラフな音使いが耳に優しく馴染み、このサンプル使いがAndresの音楽性を確立させている。きっと本作も2015年のパーティーで幾度と聴かれる事になるような、そんな予感がせずにはいられない。



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| HOUSE10 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Romare - Projections (Ninja Tune:ZENCD218)
Romare - Projections
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いつの時代も突如として現れる新星に驚かされる事は少なくないが、このロンドン出身のArchie FairhurstことRomareのデビューアルバムもその一例だ。2013年にはブリストル初のソウルフルかつ変態的なダブ・ステップ〜エレクトロを手掛けるBlack AcreからEPデビューを果たし、彼が若い頃から影響を受けてきたアフロ・アメリカンの音楽を最新のスタイルであるフットワークに投影し、その特異な音楽性が既に注視されていたようだ。そして遂に放たれたアルバムはUKの老舗レーベル・Ninja Tuneからとなるが、ビートへの偏執的な拘りを持つレーベルとRomareの相性の良さも相まって、更に注目を集める事は想像に難くない。本作に対しRomare自身が「ジュークやフットワークは無くよりリスニング向けな曲が増えた」と発言している通り、アルバムは過去のEPのコラージュ的な作風は残しつつもディープ・ハウスやヒップ・ホップ、そしてジャズなどに傾倒している。特に音楽性が新しいと強く感じる事はないし、例えばデトロイトのTheo ParrishやAndres辺りのジャズやヒップ・ホップを咀嚼したディープ・ハウスの一連と見做す事も出来なくはないが、それでもデビューアルバムにして非常に高い完成度を見せているのだから評価しないわけにはいかない。眠気を誘うようなスモーキーな音像とざらついたビートから浮かび上がるソウルの熱さにしっとりする"Nina's Charm"から始まり、ジャズセッションを繰り広げているような跳ねるビートがキモの"Work Song"、正にAndresスタイルなざらついたヒップ・ホップのビートにフュージョン的な優美なシンセが色付けする"Ray's Foot"など、序盤から黒黒としながら人の血が通った温かみを強く打ち出している。そして先行EPとなった"Roots"は完全にMoodymannスタイルの紫煙が充満する中で蒸し返すような湿度を放つディープ・ハウスで、そして「デトロイト!ニューヨーク」といったボイスサンプルも闇の奥から聞こえてくるが、やはりRomare自身もその辺の音楽を意識しているのは間違いないのだろう。アルバムは上々の出来である事に異論はないが、ただその器用さ故からざらついた生の質感を打ち出しながらも綺麗に聞かせようと洗練され過ぎているような印象や、また全体的な音の厚みが薄いかなと思う点もある。しかしサンプリングを使いこなし断片をコラージュ的に組み合わせながら、アフロ・アメリカンの音楽を現代風に再構築して情感たっぷりに仕上げた音楽は、ジャンルにカテゴライズする事なく黒人音楽の一つとして聴いて楽しめるだろう。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/3/6 EUREKA! with Detroit Swindle @ Air
自らを「デトロイトの詐欺師」と称するオランダからの新星・Detroit Swindle。人を食ったようなそのユニット名とは対照的にデトロイトの音楽やヒップ・ホップにハウスなどの音楽に強い影響を受け、様々なスタイルを盛り込みながらもエモーショナルな性質を尊重した楽曲は、意外にもオールド・スクールな感もあり実に真っ当である。そんな二人がEUREKA!にて待望の初来日を果たすが、日本からは新世代ビートメーカーのSauce81がライブで、そしてEUREKA!のレジデントであるMidori Aoyamaらが出演と、充実した布陣でのパーティーが開催された。
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| EVENT REPORT5 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Davina, Carlos Nilmmns, Niko Marks - Get By Me (Ornaments:ORN 030)
Davina, Carlos Nilmmns, Niko Marks - Get By Me
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ディープ・ハウスが量産されるドイツにてデトロイトにも接近するOrnamentsからの新作は、UR関連でも歌を披露していたDavina、そして同じくデトロイトのNiko Marks、そしてレーベルの主力アーティストでもあるCarlos Nilmmnsの3人が共作した話題作だ。デトロイトの叙情性をヨーロッパ的なディープ・ハウスへと落とし込んでいるCarlosなのだから、DavinaやNikoとの相性も悪いわけが当然なく、本作においても非常にしっとりと色気のあるハウスを披露している。A面にはDavinaの呟くような色っぽいボーカルをフィーチャし、湿り気を帯びた4つ打ちや眠気を誘うような微睡むパッドが心地良くも力強いグルーヴのある"Get By Me (Alt Mix)"を収録。B面には音を削ぎ落としながら肩の力を抜くようにリラックスし、侘び寂びの内向的なムードを高めた"Get By Me (Vintage Mix)"も収録しているが、注目すべきは本場デトロイトからAndresによる"Get By Me (Andres Remix)"だろう。麗しいピアノのコード展開や美しいストリングスを導入し、ずっしりとした安定感のあるハウス・グルーヴに絡ませて、じわじわと心に染み入るような郷愁のデトロイト・ハウスへと仕上げたAndresの手腕は流石だ。色っぽくもソウルフルな感情、洗練されたアーバンな佇まいとパーティーの朝方にぴったりとハマるであろうハウスは文句無しの出来。しっかりと曲調が分かれているので、真夜中から朝方までに対応できる1枚となっている。



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| HOUSE10 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Specter - The Gooch EP (Sound Signature:SS052)
Specter - The Gooch EP

Sound Signatureは基本的にはTheo Parrishが自身の作品をリリースするレーベルではあるが、時折彼の目に止まった期待株のアーティストの作品をリリースする事もある。となると得てしてインパクトのある事は必然ではあるが、このSpecterによる新作も並々ならぬ個性を放っている。SpecterことAndres Ordonezはシカゴ出身のアーティストであり、2000年代前半には華麗なるディープ・ハウスをリリースしていたようだが、一時期の活動休止を得た後のSistrum RecordingsやExquisite Musicからの作品を聴いてみるとロウ・ハウスを先取りしていたようにも見受けられる。本作はSound Signatureからは2枚目となるEPであるが、やはりその方向性は変わっておらず今どきのロウ・ハウスを踏襲しつつ音を彫刻するようなレーベル性を発揮している。A面の"The Gooch"は一見ディープかつミニマルな淡々とした作風ではあるが、音自体が圧縮されたように籠もりつつ荒削りなリズムトラックが生の臨場感を生み出しており、そこに不思議な効果音なども混ぜたりと不気味な様相を呈している。B面の"Body Blow"は更に初期シカゴ・ハウスの安っぽいジャッキンな鳴りやネジが外れた感もありつつ、その荒ささえも機能的なツール性へと直結しているようで、正にロウ・ハウスという形容が相応しい。残りのもう1曲である"Zodiak"は正統派のアシッド・ハウスではあるが、やはりハイハットも錆び付いたようにざらついていたりと、光を失った金属が擦れるような悪い音が特徴だ。Theo Parrishに比べるともう少々フロアでの使い易さも考慮されていたりと、ある意味では常軌を逸脱するかしないかのぎりぎりで保っているところもあり、テクノと混ぜても映えであろうフロアトラックだと思う。



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| HOUSE9 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2013
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。ElevenやSecoの閉鎖、関西方面ではオールナイトのパーティーは禁止となるなど、相変わらずパーティーを楽しむ人にとっては厳しい状態が続いております。その一方でOrigamiやLouverと言った新しいクラブもオープンしたり、また日本人が中心となるパーティーも増えているように思われるし、素晴らしいパーティーを作りたいと燃えているアーティストやオーガナイザーの熱い志に触れる機会があった一年でした。音楽にしても売れる量は確かに減っているものの、アナログ・レコードはその存在感を強めているし、良質なダンス・ミュージック作品も多かったと思います。で年間ベストに選んだ作品はリスニングとして耐えうる作品が中心になっているのですが、流行とかとは無縁なある意味ではベタな作品が多くなりました。結局時代に関係なく聴ける作品が自分の中で印象に残っているみたいですが、それとは別に毎週パーティーで最新のテクノやハウスを聴く事で、新しい成分を補完していた一年だったかなと。現場へ行く事で新しい音楽仲間の輪が繋がる事も多いわけで、その意味ではやはりパーティーへ足を運んで体験する事は重要な要素だったと思います。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 13:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Kez YM - Late Night Blue Sound (City Fly Records:CFR006)
Kez YM - Late Night Blue Sound
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Yore RecordsやFaces Recordsといった海外の重要なハウスレーベルからのリリースで注目を集め、国内のアンダーグラウンドなパーティーから果てはPanorama Barのパーティーにまで出演して活躍している日本が誇るハウスDJのKez YM。今度はロンドンの新興ハウスレーベルであるCity Fly Recordsの目に止まり、一年ぶりにリリースしたのが本作。全身を揺らしてプレイする肉体感のあるDJと同様に、本作に収録された"Late Night Remedy"も否が応でも体が揺さぶられる跳ねるグルーヴは彼の特徴の一つだろう。そこにアダルトな色気を誘発するファンキーなボーカルサンプリングや、優美な味わいを添えるエレピを被せて、DJツール的要素は強いながらもデトロイト・ハウスと同じ空気を纏ったエモーショナルなハウスとして成立している。本作で注目すべきなのは本場デトロイトからAndresが"Late Night Remedy (Andres Remix)"を提供している事で、元々がヒップホップ方面のアーティストな影響か跳ねるリズムと言うよりはザクザクと刻むようにラフな質感が強調されて、原曲よりもテンションを抑えて和やかなムードへと作り替えられている。どちらもデトロイトらしい作品ではあるものの、綺麗に纏めるのが器用な日本人といつまで経っても青臭さが残るデトロイトのアーティストの性質が比較出来て面白い。裏面にはボトムがぶっとく重厚感のあるキックと硬質なパーカッションが目立つファンキーな"Ladder Of Smoke"、ホーンのようなサンプリングと飛び交うガヤ声が黒さを醸し出す"Sneak Into You"を収録と、こちらも即戦力な内容。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/2/23 Lifeforce - Pure Dance - @ SECO
数々のパーティーには足を運びつつも未だLifeforceには遊びに行った事がなかったが、この度そのLifeforceにFrank Bookerが出演するので良い機会だと思いパーティーに参加してきた。Lifeforceと言えばご存知Nick The Recordが93年頃から開催しているレイヴパーティーで、それが野外であろうと屋内であろうと通常のクラブパーティー以上のモノを作り上げる事で新たなファンを獲得していた。そしてFrank Bookerは2009年に初の作品をリリースしたばかりとトラックメーカーとしてはまだ新参なものの、温かい感情をたっぷりと含んだブギー/ディスコスタイルの音楽は数々のDJを魅了している。出演するDJ、そして開催されるパーティーそのどちらもが自分にとっては初となる体験に胸が高鳴っていた。
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| EVENT REPORT4 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Recloose - Andres / The Oliverwho Factory Remixes (Rush Hour Recordings:RH 046)
Recloose - Andres / The Oliverwho Factory Remixes
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一時期の低迷から脱して絶好調な活躍をみせるRecloose、2012年における3枚目のリリースは蜜月の関係にあるオランダはRush Hourより。Reclooseと言えば元々はCarl Craigに見出されPlanet Eからデビューしているが、Rush Hourもデトロイトを深く掘り下げるレーベルである事から、両者の相性はきっと良いのだろう。本作はReclooseの作品をデトロイト関連としてAndresとThe Oliverwho FactoryがリミックスしたEPだが、これが期待していた以上に素晴らしい。Andresによる"Electric Sunshine (Andres Remix)"はオリジナルのフュージョンを思わせる艶のあるシンセサウンドは残しながら、見事にフロア仕様の4つ打ちへと変わっている。ざっくりと生の質感が強いキックやパーカッション類は体温とフィットするようで、ブギーハウスな聞こえ方さえする。オリジナルはR&Bシンガーを起用したソウルフルなフュージョンハウスだったのを、完全なテクノ仕様にリミックスしたが"Magic (Oliverwho Factory Remix)"だ。ボーカルも残してはいるものの南国の温かなムードは消え去り、展開を抑えて肌に突き刺さる攻撃的な染め上げたテック・ハウスだ。また新曲である"Chamois"も収録されているが、これはReclooseの活動に脂が乗っている事を証明する最高の曲だ。ディスコテイストな綺羅びやかシンセを用いつつ、ファンキーなベースラインや疾走感のあるリズムによって体が自然と動いてしまう。フィルターを使用した展開の付け方が派手でもありながら優雅な佇まいさえある洗練された音の選び方には、Reclooseの繊細さと大胆さが見事に共存している。リミックス、新曲のどれもが心底素晴らしい内容で、そろそろこの路線でアルバムをリリースして欲しいと思う。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2011/3/4(FRI)
STERNE @ Womb
Live : Hardfloor
DJ : Takkyu Ishino, Ten

2011/3/5(SAT)
FACE presents Andre Collins Japan Tour 2011 @ Eleven
DJ : Andre Collins, Ryo Watanabe

2011/3/5(SAT)
Only 1 DJ @ Grassroots
DJ : Keihin

2011/3/11(FRI)
CITY TRIANGLE VOL.2 @ Air
DJ : Ken Ishii, Mickey Zhang
LIVE : O.N.O

2011/3/12(SAT)
Return of The DJ 7 Hours @ Oppala
DJ : DJ Yogurt

2011/3/12(SAT)
Larry Heard Japan Tour 2011 @ Eleven
DJ : Larry Heard, ACKKY, Kez YM

2011/3/19(SAT)
Chez Damier in Tokyo @ Eleven
DJ : Chez Damier, STEREOCiTI, Remi, Kouki.K

2011/3/20(SUN)
The Boss @ Liquid Loft
DJ : 高橋透×Jazzy Sport Crew(cro-magnon, Out Of Control a.k.a Naoki Nishida, OKD)

2011/3/25(FRI)
Andres Japan Tour 2011 @ Air
DJ : Andres, T.Seki
Live : Coffee & Cigarettes Band

2011/3/25(FRI)
The Oath @ Oath
DJ : DJ Yogurt, Altz, Gonno

2011/3/26(SAT)
Hi-TEK-SOUL @ Air
DJ : Derrick May
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Andres (Mahogani Music:MCD5)
Andres
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DJ Dez名義ではヒップホップを製作し、Theo Parrish主導のユニットであるThe Rotating AssemblyやSlum Villageにも参加するなど幅広い音楽性を持つAndresですが、2003年のリリース当時は即廃盤となった1stアルバムが奇跡のリイシュー。この1stはMoodymannことKenny Dixon Jr.のレーベルからのリリース、そしてKDJ自身もプロデュースに関わっている事からも予想出来るように、黒いグルーヴの渦巻くデトロイトハウスが中心。しかし単なるKDJフォロワーと言う訳でもなく、KDJと似て非なる陽気で和やかなムードこそAndresの特徴。KDJの怒りや悲しみをも飲み込んだ鬼気迫るカオティックな世界観とは異なり、Andresは和気藹々としたPファンクやヒップホップ、ソウルの要素と南国のラテン的なパーカッション使いが感じられ、内向的ではなく爽やかな南国風さえも舞い込ませるポジティブな心象が伺えます。肩の力も抜けるリラックスしたムードは夏の気だるい時期にもぴったりなカンフル剤になる程で、メロウで優しく染み渡る音は真夏のサウダージ。トラックはサンプリングだけではなく、外部からアーティストを招きキーボードやサックス、パーカッションなどの生演奏も行っているおかげか、ざらつきのある素朴なアナログの感覚とそしてPファンク的なパーティーのノリがあり、生々しいライブ感が余計に黒いファンクネスを生み出しております。どの曲も3分程度と短く設定されており、その小気味良く展開する構成も軽快で素晴らしい。

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| HOUSE6 | 06:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2010/06/26 Spinning Vol.2 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
友達と開催している"Spinning"の第二回は色々と課題は残っておりますが、無事終了しました。自分達レギュラー陣は割と大人しい選曲でメロウなハウスだったり緩めのセットでそんなに上げない内容でしたが、ゲストのDJ Aprilさんは古いシカゴハウスをパワフルにプレイしていかにもパーティー的な内容で盛り上げてくれました。時代が変わろうと本当に良い曲は変わらない良さがある訳で、そんな事を再認識させてくれるプレイだったと思います。

また次回に繋げる為に工夫なり努力が必要だと感じる点が多かったのですが、また必ずや次回開催したいと思います。遊びに来て頂いた皆様、どうもありがとうございました。

Tracklistは続きで。
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| EVENT REPORT2 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mahogani Music (Mahogani Music:Mahogani M-17 CD)
Mahogani Music
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2005年にリリースされるも早々と廃盤となってしまったMahogani Musicのコンピレーションが目出度くリイシュー(何度も言いますが、最近のリイシューばかりな傾向は良くないんじゃ?)。Mahogani Musicはデトロイトの反骨精神の塊・MoodymannことKenny Dixon Jr.が主宰するレーベルで、自身の活動の場と言うよりはAndresやPirahnahead、Randolph、Amp Fiddlerなどの新生代の為に用意された場所と言っても差し支えはないでしょう。重要なのはMoodymannが関わっているからと言ってハウスだけをリリースするのではなく、そこにはヒップホップやソウル、ジャズなどの黒い音楽が集まっていて、つまりはクラブミュージックだとかハウスだとかの観点はなく彼のルーツである黒人音楽をデトロイトから掘り起こす為にMahogani Musicを運営している事でしょう。ここにはやはりMoodymannと同じ魂持ったブラックネスが溢れていて、それはセクシーでもありソウルフルでもエモーショナルでもあり、そしてロマンスがある。ジャンル的にハウスであろうがヒップホップであろうがジャズであろうが、Mahogani Musicの音、Moodymannの選んだ音と言うのがしっかり感じられるでしょう。ボーナスCDにはなんとNikki-Oのオリジナルアルバムも付いている。こちらは股間も濡れてしまう位に夜を感じさせる内容だ。DJ中はファッキンファッキンと呟き抗うMoodymannは、同時に艶めかしい情感を持った男でもある。

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| HOUSE5 | 08:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
ANDRES - II (Mahogani Music:MMCD24)
ANDRES - II
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Slum Villageのアルバムにはスクラッチで参加したり、DJ Dez名義でヒップホップ制作したりしているANDRES名義の2NDアルバム。共同プロデュースにはMoodymannことKenny Dixon Jr.を迎えたとなれば、当然このアルバムは黒さに満たされたスモーカーズブラックミュージックになるのは至極当然の事。デトロイトらしい粘りのある黒いグルーヴを醸し出すビートダウンなハウスと、そしてメロウで切れのあるヒップホップが中心ながらも、更にはR&Bやファンク、ジャズまで黒人音楽を濃縮させた内容。サンプリングネタの曲から正統派の歌物まで揃えてあり、しかしながら真っ黒に統一された音と時折見せるアダルティーで妖艶なムードは、やはりKDJが制作に参加している事が影響でしょう。アルバムの中に30曲も注ぎ込み各曲が短く設定されているので、密度の濃いストーリーが矢継ぎ早に展開していきます。そんな構成のおかげか濃密でありながら重苦しい印象は無く、さくさくと聴けるメロウなアルバムで大変宜しい。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2009/04/11 Andres Japan Tour 2009 @ Air
アンドレ・ザ・ジャイアント…じゃなくて、同様に巨漢なAndresが来日。Mahogani MusicやKDJからMoodymannばりの漆黒のハウスをリリースするデトロイトのアーティスト。もしくはDJ Dez名義ではファンキーなヒップホップも手掛けたりする奇才。それを迎え撃つは日本からDJ Kensei。かつてのヒップホップ中心のDJから実験的なエレクトロニカやハウスまで自由自在にスタイルを変える奇才。と言う事で久しぶりにAirに行ってきた。

12時半位にクラブに入った時はDJ Kenseiがプレイ中、しかし超ガラガラで驚いた。そんなフロアを尻目にDJ Kenseiはジャジーなヒップホップやねっとりした黒いハウスをスクラッチなどもかましつつ、丁寧に糸を紡ぐように繋げる。派手ではないんだけれどスムースなミックスは職人的で、地味にこつこつと作品を仕立て上げるようなプレイ。ざっくりとした鋭いビートとメロウな音が絡まって、アダルティーとか妖艶とかそんな言葉が似合うDJでした。今度はDJ Kenseiがメインのパーティーを、しかもハウス中心のセットで聴いてみたいなと思った。

最初は超ガラガラだったフロアにも夜が深くなるにつれ人が増えてきて、2時過ぎにはフロアは人で埋め尽くされておりました。多分それ位の時間からAndresがDJを始めていたんだろうか、明らかに音が変わっていた。DJ Kenseiの職人的なプレイとは全く正反対の、良く言えばその巨漢の如く豪快、悪く言えば適当なDJMIX。ハウスやヒップホップ、R & Bやソウル、ディスコまでが無秩序に、流れも全く無視してぶっこみスタイルでがんがん繋ぐ破天荒なプレイ。スクラッチや逆回転、エフェクトをがんがん使用してとにかく派手に盛り上げていました。自分としてはもうちょっと流れを考えて徐々に盛り上げたり、ミックスも丁寧に繋いでくれるのが好きなんで、ちょっと肩透かしを喰らった気分。あと黒いねっとりとしたハウスをもっと回してくれるかと思ったけど、意外にディスコやヒップホップが多かったかな。とは言え朝方にアフターアワーズ時間帯にクラブで聴くディスコは、やはり家で聴くのと違ってムードがあって良いよ。簡単に言うとLove & Peace的な優しくて温かい空気に包まれます。ちなみに自分が一番盛り上がった瞬間は"Numbers"から"Firecracker"へと繋いだ時でした。正にデトロイト的な選曲で萌えですね、萌え!

■OUTERLIMITS inc. presents DJ Kensei in Classic Classics(過去レビュー)
OUTERLIMITS inc. presents DJ Kensei in Classic Classics
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| EVENT REPORT2 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/04/04 (SAT)
groundrhythm @ Air
Featuring Live : Petar Dundov
DJ : Kaoru Inoue, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2009/04/04 (SAT)
World Spin @ LA FABRIQUE
Guest DJ : Boo Williams
Resident DJs: stock, taca

2009/04/11 (SAT)
Andres Japan Tour 2009 @ Air
DJ : Andres, DJ KENSEI

2009/04/11 (SAT)
SOLSTICE MUSIC PRESENTS SCRAMBLE @ FACE
Live : System 7, X-DREAM, MIRROR SYSTEM
DJ : MARCUS C. MAICHEL, FUNKY GONG, KLOWD

2009/04/17 (FRI)
Makin' Love Mix, Deep Ver. @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, Universal Indiann

2009/04/18 (SAT)
INNERVISIONS presents THE GRANDFATHER PARADOX @ Air
DJ : Âme
Live : Ryo Murakami

2009/04/24 (FRI)
UNIT presents FUMIYA TANAKA Long Set @ Unit
DJ : Fumiya Tanaka

2009/04/25 (SAT)
Francois K. presents FW @ Air
DJ : Francois K

今月はAIRが熱いですね。Petar Dundovのライブ聴きたいな。彼のトラックは最近はよくクラブでかかってるよ。Moodymann直系のAndresとDJ Kenseiのパーティーも楽しそうだ。System 7はいつも思うのだが、テクノのパーティーに出演して欲しい。今月のMakin' Loveはディーパーバージョンだそうです。楽しみです。フランソワはオープン〜ラストセットで長丁場、死ぬかも新米。そういや4月は誕生日なのでWOMBには一回だけ無料で入れるんだが、こんな時に限って目ぼしいパーティが無い、ムカムカ。
| UPCOMING EVENT | 00:10 | comments(4) | trackbacks(0) | |
DJ Nobu - Creep Into Shadows - The Midnight D Edits (Underground Gallery Productions:UGCD-801)
DJ Nobu-Creep Into Shadows - The Midnight D Edits
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デトロイトには有名無名に関わらず素晴らしいダンスミュージックレーベルが数多く存在するのですが、アンダーグラウンドなハウスをリリースしているレーベルと言えばMike Grant主宰の"Moods & Grooves"があります。このレーベルからはTheo Parrish、MoodymannことKDJ、Alton Miller、Rick Wade、Brian Hardenらデトロイトの猛者が、レーベル名通りに心地良い暖かさを持ったムードとグルーヴを発する質の高い楽曲をリリースしています。そしてそのレーベルの音源のみを使用してDJMIXを手掛けたのが、日本でアンダーグラウンドシーンから叩き上げられたDJ Nobu。千葉で"Future Terror"と言うパーティーを主宰し近年注目を浴びているその人であります。2006年末には"No Way Back"(過去レビュー)と言うテクノ系MIXCDで評価を得ており、自分はまだ生で彼のプレイを体験した事はないのですがとにかくカッコいいプレイをする人みたいです。

余り予備知識が無いのでとにかく本MIXCDを聴いてみましたが、正直地味だと思います。ひたすらローテンションで暗く地べたを這いずる様なローファイハウスが続いていて、まあ地味ですよ。実はどの音源もDJ Nobuがリミックスやエディットを施していて、オリジナル音源の大半を所有していないので正確な判断は出来ないのですが、多分オリジナルよりも更にざらつきなり深みなりを強めている気がします。だから確かに音や展開は地味だけれども、このローファイ感覚はデトロイトのアーティストとも共振していて、日本人にしては珍しいどす黒い音をたっぷりと聴かせてくれます。勿論それは"Moods & Grooves"と言うレーベルの音源を使用していると言う理由もありますが、それ以外にもDJ Nobuの音源の再構築の仕方や曲の使い方に拠るものも影響しているのでしょう。激しいプレイも無いし幸福感も全く無いけれど、どこか感傷的な気持ちになるのはやはりソウルが籠っているからです。暗い暗いトンネルを抜けた後には、きっと明るい未来が待っているはず。MoodymannやTheo Parrish好きなら、DJ Nobuのプレイに耳を傾けても損はないはず。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event(今回はまじ(´Д`) ハァハァ)
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

2005/08/27 (SAT) metamorphose05 @ サイクルスポーツセンター伊豆修善寺
LIVE:GALAXY 2 GALAXY、TORTOISE、GREEN VELVET、ISOLEE
ROVO、BOOM BOOM SATELLITES、HIFANA...and MORE!!

DJs:MARCO BAILEY、EYE、FUMIYA TANAKA、QHEY、KAORU INOUE
KIHIRA NAOKI、DJ BAKU、DJ SHIRO THE GOODMAN、DJ NOBU...and MORE!!

2005/07/08(FRI) CLASH07 @ ageHa
Arena DJs :JUAN ATKINS、FUMIYA TANAKA、HITOSHI OHISHI
LIVE:CO-FUSION

2005/07/17 (SUN) DEMENSION K presents 2300 A.D. @ ageHa
Arena DJs :DERRICK MAY、STACEY PULLEN
Water Bar :IAN O'BRIEN、K.F. a.k.a. Calm、KENTARO IWAKI

2005/07/22 (FRI) STANDARD 2 feat. KEN ISHII & FABRICE LIG @ AIR
DJs :Ken Ishii and more
Live :Fabrice Lig aka Soul Designer

2005/07/24 (SUN) LIQUIDROOM 1st ANNIVERSARY MAHOGANI MUSIC presents MOODYMANN LIVE IN JAPAN 2005
Live : Moodymann with Andres+Piranha Head+Paul Randolph+Roberta Sweed+Nikki-O
DJs :Andres、Pirahana Head

もう何も言うまい…全て必要不可欠。東京で見る事が出来なかった人にとってGalaxy 2 Galaxyは奇跡の再来日だし、Moodymannのフルバンドでのライブも日本初(前回はアメリカテロ事件でバンドでの来日がお釈迦になっています)。Derrick Mayとその愛弟子STACEY PULLENの競演に、先日来日したばかりのIAN O'BRIENがまた来る。そして日本初のSoul Designerのライブと、どれも見逃せない物ばかり。夏に向けてイベントが目白押し、こりゃスケジュールがしんどいわ。
| UPCOMING EVENT | 23:40 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Jazztronik - JAZZTRONICA!! (Tokuma Japan Communications:TKCA-72828)
Jazztronik-JAZZTRONICA!!
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今クラブジャズシーンで人気があるのが、このJazztronikで特に「Samurai」は海外のアーティストも回したりしていて評判上場の様だ。そんな彼の初のMIXCDが遂に発売となったわけだが、うーんあんま思ってたよりも良くなかったかも。元々それ程期待してた訳でもないけど、更にそれ以下と言うか。大半の曲はクラブジャズと言われる物で、4つ打ちは少ない。Jeremy EllisやAndres、Louie Vegaなど自分の好みのアーティストの曲が収録されているので購入した訳だが、そう言ったアーティスト以外の曲が地味と言うか…。別に4つ打ちが少ないから悪いと言う訳でもなくて、聴き所がないな。のっぺらとした平坦なプレイで、渋いと言う表現よりは全くもって地味。更に曲のつなぎに不自然さを感じる。多分前後の曲の選択の仕方が良くないんだろう思うんだけどね。そして何よりもJazztronikファンの人がきっと突っ込むべき点は、「Samurai」が1分少々しか使われていないと言う事だろう。何のために「Samurai」をセットの中に組み込んだのか?中途半端な使われ様だ。少々退屈なMIXCDだが、きっとJazztronikはDJよりもアーティスト気質なんだろう。ま、たまにはこんなのも買ったついでに紹介しておきました。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 19:30 | comments(5) | trackbacks(0) | |