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Radioactive Man - Luxury Sky Garden (Asking For Trouble:AFT001)
Radioactive Man - Luxury Sky Garden
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Andrew Weatherallとのエレクトロ・ユニットであるTwo Lone Swordsmenとして、またそれ以外にも大量の変名を用いてWeatherallのサポートを行ってきたKeith Tenniswood。そんな彼のソロ活動の場がRadioactive Manであるが、一般的な知名度で言えばWeatherallの影に隠れがちなTenniswoodではあるが、Radioactive Manの音楽を聞けばそれが間違いである事に直ぐに気付く事が出来る。今までに複数のアルバムをリリースしているが、パンキッシュなエレクトロからディープな音響、または鋭利なブレイク・ビーツやポップな感覚など、つまりはTwo Lone Swordsmenの多様性はRadioactive Manにも継承されており、Tenniswoodもやはりユニットの一員としての音楽的なセンスを担っていたのは言うまでもない。そして5年ぶりのアルバムであるが、これは歴代最高傑作と呼んでも間違いではない程に素晴らしい。スタイルで言えばテクノにエレクトロ、ブレイク・ビーツやインテリジェンス系にアシッドなど様々な面が見受けられるが、それらは纏めて全てエレクトロ・パンクと呼ぶべき刺々しいサウンドが痛快だ。アルバム冒頭の"Steve Chop"からして素晴らしく、ドラム・サンプルだろうか生々しいブレイク・ビーツと酩酊感あるアシッド・ベースがうねり、非常にライブ感あるファンキーで毒々しいレイヴ・サウンドに魅了される。と思いきやディープ・スペースな空間に掘り出される無重力エレクトロな"Deep Space Habitat"は、例えば真髄であるデトロイトのエレクトロを思わせるSFの世界観が広がっている。鋭利なリズムが切り込んでくるスタイルの刺々しいエレクトロの"Ism Schism"、コズミックな電子音が反復しながらも生ドラム風なリズムの響きが強調された"Bonnet Bee"など、やはり何処かロック・テイストなりパンキッシュな味があるのは彼の持ち味だろう。更にジューク/フットワークにも似て早いビートとゲットー的な悪っぽい雰囲気がある"Jommtones"、そんな小刻みなビートのジュークっぽさにデトロイト・テクノの叙情性が加わった"Serving Suggestion"など、多方向に枝分かれしながらもそこには一貫してベースとなるエレクトロが存在している。DrexciyaやUnderground Resistanceが根付かせたエレクトロを、同じ時期からUKに於いて今までやってきただけあり、その才能はやはり本物だ。刺々しく荒々しいリズムに自然と体が痺れてしまう。



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| TECHNO13 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/4/30 GET BETTER ANDREW !!!!! @ Womb
久しぶりの来日という事で楽しみにしていたAndrew Weatherallが、パーティー直前になり体調不良でキャンセルというショッキングな状態。そこで急遽組まれたパーティーは国内勢のアーティストのみという潔さが伝わってくる内容で、元々出演予定であったGonnoに加え、国内外で活躍し最近Transmatから新作をリリースしたHiroshi Watanabe、エレクトロニカ系の牛尾憲輔ことagraph、そしてWombでもレジデントを担当する石野卓球が参戦と一夜を楽しむには十分な面子が集結した。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Andrew Weatherall - Convenanza (Rotters Golf Club:RGCCD022)
Andrew Weatherall - Convenanza
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かつて90年代のアシッド・ハウスのムーブメントの最中にダンスとロックの橋渡しを行い、テクノやハウスのみならずエレクトロからダブにパンクやロカビリーなど様々な音楽を垣根を設ける事なく手中に収め、UKダンス・ミュージックの御意見番として君臨している感もあるAndrew Weatherall。その幅広い音楽を纏め上げるDJの手腕は制作する方面にも反映されており、様々な名義を用いながらその時その時でがらっと方向性を変えた作品をリリースしている。そして本人名義では何と7年ぶりとなるアルバムは、過去のロックから再度ダンス・ミュージックへと帰ってきた快作だ。だからと言って単純に上がるテクノやハウスである訳でもなく、Weatherallらしくダブやレゲエにファンクの要素を取り込んだ妖艶で猥雑とした、そしてちょっとB級感もある作風が際立っている。本人の呟きだろうか、「皆ここにいるか?」という言葉によって始まる"Introduction"から、続く"Frankfurt Advice"はサイケなギターのリフに酩酊感漂うトランペットが際立つダブ基調のハウスで、そこに自然とシンセの覚醒的なシーケンスも加わって快楽的なダンス・ミュージックが成立している。これだけ聞いても全く流行を感じさせずに己の道を突き進んでいる事は明白で、つまりは流行り廃りに左右されない個を築き上げている。"Confidence Man"では強烈なアフタービートのグルーヴにWeatherallの気の抜けたボーカルが加わり、何だか安っぽくも奇妙な爽快感を生み出すレゲエ/ダブらしい音響が特徴だ。"The Last Walk"はエレクトロビートにファンクのギターやベースが加わって不良気質のやさぐれた雰囲気ののっそりしたダンス・ミュージックだが、ジャンルとしては一体何て呼べばいいのかも分からない不思議な立ち位置にある。しかしアルバム後半の"Thirteenth Night"は、かつて彼がプロデュースを行ったOne Doveのような可愛らしくドリーミーな素朴な電子音楽で、こういった音楽も難なく披露出来る寛容性がWeatherallをたらしめている。またしてもと言うべきか、何時だってWeatherallは時代に迎合する事なく自分の個を貫く事で変容を受諾し、結果的にはWeatherallらしい音楽を鳴らす事に成功しているのだ。



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| TECHNO12 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Asphodells - Ruled By Passion, Destroyed By Lust (Rotters Golf Club:RGCCD019)
The Asphodells - Ruled By Passion, Destroyed By Lust
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アシッド・ハウスとロックとパンクを邂逅させバレアリックの極みへと到達したかと思えば、深海にまで潜るディープ・ハウスでメジャー化する事を避け、時に鋭利な牙を剥くエレクトロで暴力性を見せたかと思えば、髭を蓄えロカビリーに向かうなどその動向を計り知る事など到底不可能な存在、それこそがUK屈指のダンス・ミュージックの伝道師であるAndrew Weatherallだ。実は数年前までの彼は少々ロックン・ロールに寄り過ぎているきらいがあったが、本作は2010年からWeatherallとTimothy J. Fairplayが主催している「A Love From Outer Space」と言うパーティーから生まれたユニットのアルバムであり、ここではロックン・ロールも取り入れながらインディーダンスにも寄り添った、ある意味では初期のWeatherall色を匂わせるロックとダンスの架け橋的な作品である。特筆すべきはBPMは120までに抑えるそのパーティーと繋がりを持つように、アルバム全体も長閑で弛緩したグルーヴが流れている。そして彼等自身によるギターやベースにキーボードやパーカッションなど生演奏も織り交ぜながら、笑みさえ浮かぶ楽天的で陽気なムードで包み込む一方で刺激的でヒプノティックなシンセが高揚感を煽り、ゆるりとしながらもギラギラとしたダンスフロアの興奮を生み出している。グルーヴは確かに緩いが決して軟弱ではない、それどこから野暮ったいながらも攻撃的でパンキッシュなリズム帯は悪びれているし、ギターやシンセからは毒々しいサイケデリアさえ滲み出ている。ロックでありダンスでありブギー、ディスコ、ニューウェーブ…色々な要素が聴こえてくるが、それこそれがWeatherallが示すジャンルを超越するバレアリックと言う音楽なのだろう。お世辞抜きにしてWeatherallのキャリアを代表するような傑作であり、昨年のUnitで催眠的なプレイをした時のフロアをゆったりと揺らす壮観が目に浮かぶようだ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2012
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。相変わらず音楽は作品が売れないだとか、パーティーも以前に比べると活気がないだとか、ここ数年同じように苦しい状況が続いています。しかし昔から変わらず、それどころか都内ではパーティーもどれに行くべきか悩むくらいに溢れており、その充実度は昔よりも遥かに高いでしょう。またクラブミュージックに於いてさえデジタル配信は既に充実していますし、その一方で再度アナログでのリリースに拘るアーティストも増えてきたり、音楽を聴く為の環境自体は十分に整っている事は間違いありません。決して音楽自体の魅力が失われているわけではないと、私は信じています。さて、それではそんな気持ちで選択した毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/7/6 UNIT 8TH ANNIVERSARY PARTY featuring ANDREW WEATHERALL @ Unit
2004年から続く代官山のクラブ/ライブハウスであるUnitも、遂に8周年を迎えております。Unit、Saloon、Uniceと言う3つのフロアを所有し多角的なパーティーを行える箱では夜な夜なテクノ/ハウスに限らずライブイベントも開催され賑わっていますが、アニヴァーサリー・パーティーの初日を演出するのはUKテクノ番長であるAndrew Weatherall。前回は大規模なフェスティバルでの来日でクラブでは数年プレイしていなかったものの、ようやくアニヴァーサリーと言う大舞台に合わせてクラブでロングセットを披露する機会に恵まれました。
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| EVENT REPORT3 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Masterpiece Created By Andrew Weatherall (Ministry Of Sound:MOSCD287)
Masterpiece Created By Andrew Weatherall
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Ministry Of Soundが提供する「Masterpiece」、そのタイトルからしてDJ中のDJが担当すべき3枚組MIXCDシリーズの最新作は、遂に久しぶりのクラブでの来日プレイを控えているUKテクノ番長のAndrew Weatherallが担当。テクノ、ロック、ダブ、パンク、ハウス…そこに境界線を引く事なくあらゆる音楽を一夜の内に自分のモノとして表現出来る素晴らしいDJが、CD3枚と言うボリュームに渡って繰り広げる音楽は、彼が2010年からロンドンで開催しているパーティーである「A Love From Outer Space」がコンセプトになっているそうだ。夜の11時、12時、1時と1時間毎に区切りをつけてはいますが、アッパーなテクノや沈み込むディープハウスは封印して、BMP105〜120までに抑えたロッキンでパンキッシュ、そしてディスコディックでダブな雑食性の高いプレイは、これこそWeatherallの真価と呼べるでしょう。1枚目は特にWeatherallのリミックスや制作した曲が含まれているせいか、ねちねちとした足取りながらも鉄槌で叩かれるようなグシャッとしたキックが破滅的で、途中のダークなアシッドも入ってきたりすると90年前後のインディーダンスにかかわっていた頃のサイケな空気も漂ってきます。対して2枚目は重苦しい空気も晴れたようにコズミックなディスコダブや、煌きのある奇妙なシンセ音が印象的なニューウェブやエレクトロなどで、無心になり楽天的なダンスミュージックを軽快なノリで楽しむ様な音楽が聴ける事でしょう。そして3枚目はパーティーのラスト1時間を飾るが如く昂揚感と開放感が混ざり合うドラマティックな展開が待っていて、ダンスビートを強めながら獰猛なしばきによって鼓舞されつつ、終盤では盟友であるPrimal ScreamのWeatherall Remixでふっと放心し、ラストのWeatherallがインスパイアを受けたA.R. Kaneの”A Love From Outer Space"でハッピーにパーティーは終焉を迎えます。と3時間に渡る異形のダンスでロッキンなDJ、あっと驚く様なトリッキーな技は無くとも本当にWeatherall以外に成し得ない弾けるパワーと痛快なユーモアが感じられる選曲で、3時間にもかかわらず全く飽きないどころか中毒性の高いプレイは流石です。今までにも多くのMIXCDをリリースしてきた彼ですが、これはお世辞抜きに現時点での最高傑作と言えるでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2011/08/12 SONICMANIA @ 幕張メッセ
普段クラブばかり行って大型フェスには行かない自分ですが、今年はPrimal Screamの"Screamadelica"誕生から20周年。その記念の一環としてバンドは"Screamadelica"ライブツアーを行っており、日本にも来る事になったのでこれ目当てにSonicmaniaへと行ってきました。まあ最初に結論を言うとSonicmaniaと言うフェス自体は正直つまらなかったな〜と言う気持ちです。
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| EVENT REPORT3 | 09:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Primal Scream - Screamadelica Live (Ward Records:VQBD-10027)
Primal Scream - Screamadelica Live
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ロックがダンスと再邂逅した大名盤"Screamadelica"(過去レビュー)がリリースされてから今年で20年。このアルバムはロックにアシッドハウス、ダブやソウルの要素を取り込みレイヴ世代を代表する評価を得たが、昨年バンドはそんな時代を完全再現すべくScreamadelicaライブツアーを敢行した。そして今年の夏には遂に日本でもそのツアーが開催されるのだが、その前に2010年11月26・27日のライブを収録したライブDVDを見ておけば準備は万端。ライブは"Screamadelica"セットと"Rock"セットに分かれているのだが、キモはやはり前者。"Movin' On Up"、"Slip Inside This House"、"Don't Fight It, Feel It"とアルバムと全く同じ流れで始まる出だしから、一気にオーディエンスの心を鷲掴み。序盤からノーザンソウルでぐっとエモーショナルに、そしてハウスのビートで踊らせ、エクスタシーの酩酊感で快楽に溺れさせる。中盤はほろ苦いバラードやインストのアンビエントで火照った体を一旦クールダウンさせるが、サイケデリックな映像と組み合わさった"Inner Flight"の余りにの美しさには息を飲んだ。黒人達が歌い上げる霊的なゴスペルと、そして儚くも美しく響き渡るフルートの音色は、熱くなった会場を沈静化させ優しく包み込んでいた。そして終りに向かう怒涛のラスト3曲はもう一瞬たりとも目を離せない。太陽よりも高くイッてしまう13分間のスペーストラベルダブ"Higher Than The Sun"、彼等の出世作となったレイブ世代のパーティーチューン"Loaded"、90年代のゴスペルハウスアンセム"Come Together"と徹底的に躍る事の快楽を追求したハイになる展開が待ちわびている。特にAndrew WeatherallのリミックスからTerry Farleyのリミックスへと雪崩れ込む14分にも及ぶ"Come Together"の感動たるや…至福と歓喜に満ち足りた瞬間とはまさにこの一瞬。満面の笑みをした客の顔を見ればそれも分かるはず、そして会場が一体となり大合唱をしているではないか。以心伝心、皆の気持ちが通じ合い愛の賛美歌を歌う光景には感動さえも覚えてしまう。聴いてみて思ったのはバンドも随分と成熟し大人になったと言う事。92年当時のCROSSBEATを読むと、日本でのScreamadelicaライブは散々な内容だったと今でも悪名高さが残っているのだが、00年以降の自分が何度か体験したライブでは非常に安定感のあるライブを行っている。そしてこのツアーではゴスペルシンガーやホーンセクションも加えた万全の体制なのだから、これを期待せずにはいられないだろう。キメるかキメないかは貴方の自由だが、ライブでは是非とも皆で大合唱をしたいものだ。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Primal Scream - Screamadelica : 20th Anniversary Limited Collectors Edition (Sony Music:88697811042)
Primal Scream - Screamadelica : 20th Anniversary Limited Collectors Edition
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もはや説明不要で問答無用に音楽史に燦然と輝く世紀の大傑作、プライマルスクリームの"Screamadelica"(過去レビュー)。アシッドハウスムーブメントを見事に乗りこなし、ロックとダンスを高度な次元で結合させ一つの時代を作り出したプライマルズ。90年代前半の享楽的な空気を目一杯吸い込んだこのアルバムは、ロックにアシッドハウス、ダブやアンビエントからゴスペルやブルースまで、一見取り散らかったような纏まりの無いジャンルが存在するアルバムながらも、しかし全てはEをキメて快楽志向へと踊り狂う為の音楽として成り立っている。あんな馬鹿げた時代から20年、プライマルズは黄金時代を再現する為に"Screamadelica"ライブツアーを敢行し、"Screamadelica"のリイシューにも漕ぎ着けた。リマスターには彼らの盟友であるMy Bloody ValentineのKevin Shieldsも参加し、輸入限定BOXにはレコードやライブ盤・リミックス盤に裏名盤"Dixie-Narco EP"、PVや制作秘話(Alan McGeeやAndrew Weatherallも参加)を収録したDVD、Tシャツに50ページのブックレット、各EPのアートプリント、そしてターンテーブル用スリップマットまで付いて来ると言う超豪華、ファンには悶絶モノの内容となっております。全てを説明していたらとんでもなく長くなってしまうので簡単に言うが、今聴くとどこか安っぽく野暮ったいオリジナルから中音を増して力強くなったリマスターは最高だし、そして当時の話では散々な演奏だったと言うライブ盤も予想外な安定したプレイをしているし、そして何よりプライマルズのトレードマークとなったアルバムジャケットがプリントされたBOX…この可愛くハッピーなBOXは部屋に置いておくだけで圧倒的な存在感を発するだろう。こんなのを買って喜ぶのは大半は30歳以上のおっさんたちだろうが、良いんだよそれで。これは昔を懐かしむ為のマスターピースであり、死ぬまでずっと愛でたくなる作品なのだから。

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| ETC3 | 00:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Warp20 (Recreated) (Beat Records:BRC-242)
Warp20 (Recreated)
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冷静になるとブログにひでぇ事書いたなぁと気付く。時々狂ったりモヤモヤすると書かずにはいられなくなるが、これじゃあただのキモメンがスーパーキモメンになり、今まで以上に女の子はドン引きだ。しかし記録は記録、自分への戒めとして消去はしない。

テクノと言う常に改革を望む世界において、一つのレーベルが20年も続くと言うのはある意味奇跡でもある。そんな奇跡を実現したのがUKのWarp Recordsで、今年で遂に20周年だそうだ。それを記念してリリースされたのが本2枚組で、Warpの音源をWarpのアーティストがリメイクしたコンピ。とは言え正直なところ自分には物足りなさの残る企画で、昔のWarpの音を期待している人は完全に肩透かしを喰らうだろう。当たり前の事なんだけど、これはテクノの殻をぶち壊してレフトフィールド的な自由性を持った音楽性を進んでいる今のWarpの音が中心だと言う事。僕はやっぱり昔のインテリでダンスフルな頃のWarpに思い入れがあるから、その時点でこの企画とはもう合わなかったんだろう。またリミキサーにBoards Of CanadaやAndrew Weatherall、Aphex Twin、Speedy Jら重鎮が入ってないのは、物足りなさどころか失望さえ隠せない。ぶっちゃけな話90年代の重鎮に比べると、今のWarpのアーティストってそんなに魅力的には感じられないんだ。色々手を広める事で時代を生き抜いてきたのは分かるけど、テクノの可能性をもっと見つめ直して欲しい。ま、単純に言えばもっとテクノを聴かせろってだけだ!

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| TECHNO7 | 09:45 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Radioactive Man - Radioactive Man (Rotters Golf Club:RGCCD001)
Radioactive Man-Radioactive Man
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テクノ、ハウス、エレクトロ、ダブ、ブレイクビーツ、ロック、パンク、ありとあらゆる音楽性を持っているAndrew Weatherallですが、近年の彼はロカビリーにはまっていて個人的にはイマイチで残念。ならばそこで頼るべきはTwo Lone SwordsmenでWeatherallとユニットを組んでいるKeith Tenniswoodのプロジェクト・Radioactive Manになります。何となくWeatherallの影に隠れている様に思われがちですが(事実自分も以前はそう認識してました)、このRadioactive Man名義の1stアルバムを聴いてからはその認識を改める様になりました。つかめちゃカッコいいテクノ、いやディープなエレクトロパンクで尖がりまくり。絞り込まれた強靭な肉体を見せ付けるが如く音数は少ないながらも強烈なエレクトロを披露し、びっしばっしと貧弱な体をしばきあげる様です。面白いのはそんなダークでパンキッシュな音の中にも、ドリーミーで夢うつつなメロディーも聴けたりして退廃的な色に染まりきらずにポップな空気も感じれる事。エレクトロ一色だと聴き通すのに体力が必要で結構しんどいのですが、Radioactive Manのエレクトロはアングラとポップが程よくブレンドされているので、僕の様なエレクトロが苦手な人でもすんなり聴けるんだと思います。最近のWeatherallに飽きている人は、是非ともRadioactive Manなんか如何でしょうか。

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| TECHNO6 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Two Lone Swordsmen - Stockwell Steppas ([Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1013)
Two Lone Swordsmen-Stockwell Steppas
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一年間をかけて12枚の名作を掘り起こした"Electric Soul Classics"も、遂に本作をもって静かにフィナーレを迎えます。12枚の内Two Lone Swordsmenは3枚含まれているので、やはり彼らも実力とは裏腹に今程一般的には売れていなかったのかなと考えられます。自分もTLSの96〜7年頃の作品は持っていなかったので、今回の再発シリーズには大変お世話になりました。さて近年は野暮ったいロカビリーに入り浸りのAndrew Weatherall先生ですが、TLSの初期はクラブ直結のアンダーグラウンドなディープハウスなのでかなりお勧めです。UKの地下、または裏街道を進んできた彼のダークなスピリッツ炸裂の暗く寒い音。光も射さなければ空気の密度も薄い閉ざされた世界の中で淡々とダビーな音が聞こえてくるのですが、いつの間にか闇の中に微かに光るソウルが浮かんできます。それはまるで闇の中で行く先も見えずどうしようもない絶望の淵から救われる様な安堵感。最初はとても希望なんか感じられない音だったのに、聴き終わった後には何故かほっと一息付ける様な暗く儚い作品です。暗いからこそ際立つ美しさをここに見つけました。

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| HOUSE3 | 15:45 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Septic Cuts - A Sabres Of Paradise Compilation (Sabres Of Paradise:SOP003CD)
Septic Cuts-A Sabres Of Paradise Compilation
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"Smokebelch II (David Holmes Remix)"を聴きたいが為だけに、Andrew Weatherallのレーベル・Sabres Of Paradiseのコンピを購入。この頃のWeatherallは自身のユニットの活動と共にプロデュースやリミックスでも冴えまくっていた頃で、ロック方面にしきりにダンスの要素を持ち込んでいたっけな。取り敢えずDavid Holmesが手掛けたリミックスがどんな感じか気になってたんだけど、予想していたアシッドバキバキな展開は無くて普通に昔のプログレッシヴハウスでした。悪くはないけれど、今聴くと流石に古臭さが拭えない気が。他にもSecret KnowledgeとかBlueとか懐かしい人達の曲が収録されていまして、ちょっと間違うとトランスとかゴアまで行っちゃいそうな位下世話な感じだけど、これが当時の先端の音だったのでしょう。最近の硬派なWeatherallを思い浮かべていると、90年前半の余りにも開放的なバレアリック志向の音にびっくりするのではないかと。でもWeatherallの現在はロカビリーでありまして、流石にロカビリーやるなら極限まで快楽度を高めたバレアリックハウスを再度やってくれた方が興味が湧きます。早くダンスミュージック方面に戻ってきておくれよ〜

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| HOUSE3 | 22:15 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Bjork - The Best Mixes From The Album - Debut For All the People Who Dont Buy White Labels (One Little Indian:152TP7CD)
Bjork-The Best Mixes From The Album - Debut For All the People Who Dont Buy White Labels
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アイスランドの歌姫・Bjorkは世界中で大人気ですが、個人的にはそんなに好みじゃありません。曲自体はそんなに嫌いって訳でもないんですが、単純にボーカルが邪魔。トラックは比較的ダンスミュージック寄りなのもあるので、インストで聴く機会があればもしかしたら印象も変わるかもしれないですね。そんな僕に丁度ぴったりなのは、彼女の1stアルバムの曲をテクノアーティストがリミックスした物を集めた本作。リミキサーには全盛期のUnderworld、AI系テクノのThe Black Dog、UKの伝道師・Andrew WeatherallことThe Sabres Of Paradiseとかなりウマーな人達が集まっております。Bjorkの素晴らしい所はこの様に時代を掴む嗅覚に長けている事で、プロデューサーなりリミキサーの選択センスが非常に優れています。本作に参加したアーティストはリリース当時(94年)にかなり注目は浴びていたはずで、Bjorkの嗅覚に引っかかったのでしょう。とにかくUnderworldのリミックスは全盛期だけあって、かなりバレアリックスタイルでバウンドするリズムトラックが最高に踊れます。ふわふわと漂う様な浮遊感と空気感の中強烈なキックが鳴らされて、12分にも及ぶロングトリップを味わえます。この頃はロッキンじゃなくてハウス、そう完璧にプログレッシブハウスだったんだよね、懐かしや〜。Andrew Weatherallのお仕事も非常に素晴らしく、超が付く程のUKディープハウスリミックスです。今にも闇に消えゆきそうな光が静かに輝き続ける様な美しさがあり、静かな間を強調した音ですね。The Black Dogはインテリジェンスな音を聴かせると予想していたら、実はパーカシブだけれど何故かエスニックな妖艶さを醸し出していました。これにはちょっと驚きましたが、Bjorkの不思議な感覚とマッチしているかも。三者三様のお仕事ぶりで曲毎に違いを楽しめるし、テクノ好きには受ける事間違い無しの内容ですね。

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| TECHNO4 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Andrew Weatherall - From the Bunker : A Rotters Golf Club Mix (Beat Records:BRC- 66)
Andrew Weatherall-From the Bunker : A Rotters Golf Club Mix
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かつて行われていたElectraglideと言う大型テクノイベントは、時折マニアックなアーティストを呼んでいたので大型イベントの割には意外と好感を持っていました。中でもAndrew Weatherallは初年度(Two Lone Swordsmen名義)と2002年とで2回も参加していて、これには企画者のセンスにほとほと頭を下げたくなります。本作はそのイベントへの来日記念盤としてリリースされまして、Weatherall主宰のレーベル・Rotters Golf Clubの音源をWeatherallがミックスした内容となっています。かつてはWeatherallと言うとダウンテンポからディープハウス、テクノなどを中心にUKの音楽シーンを上手くまとめた感もありましたが、Rotters Golf Club設立後は完全にエレクトロスタイルで固めていますね。昔からエレクトロにも精通はしていたのでしょうが、近年はより攻撃的でダークなパンクエレクトロをこれでもかとリリースしていて、当分はこの路線で行くのでしょう。このMIXCDを聴いても刺々しく肉体に鞭を振るわれる様にビシバシと刺激が伝わってきて、自然と肉体に力が隠り手を振り上げて踊りたくなります。どう聴いても体育会系の音と言うか汗を振り散らし、狂った様にフロアで肉体の鬩ぎ合いを試みるパンキッシュな刺激がたっぷり。Weatherallって意外にも肉体派なんですね…。でもエレクトロがそんなに好きじゃない僕でも、これはカッコ良いと思いました。肉体を鍛えてマッチョになろうぜ!ちなみに収録曲の大半は実はWeatherallと、その相方のKeith Tenniswoodの曲だと思われます。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Two Lone Swordsmen - The Fifth Mission (Return To The Flightpath Estate) [Limited Edition] (Spiral Records:XQAW-1004)
Two Lone Swordsmen-The Fifth Mission (Return To The Flightpath Estate)
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連日紹介している「Electric Soul Classics」シリーズ第二弾もコレで最後、名プロデューサー・Andrew Weatherallが舵を取るTwo Lone Swordsmenの1stアルバムが再発です。彼の音楽性の広さはプロデュースやリミックス作品を聴けば分かる通り、テクノからハウス、ダブやエレクトロ、そしてブレイクビーツやなんとパンクまで本当に幅が広いんですね。ただ一貫して根底にあるのはアンダーグラウンドスピリッツと言うべき物で、ドロドロと闇の奥底で蠢き黒光りするソウルがあります。どんなジャンルの音楽を手掛けたとしても常にどこか影のある憂いを秘め、安易でコマーシャルな世界からは離れた位置に距離を置いています。彼がそんな姿勢を失わない限りは、きっとこれからも僕は音楽に失望しなくて済みそうです。それはさておき本作は彼の作品の中でも、一番テクノと言う音楽に接近しています。テクノと言っても4つ打ちオンリーでも無く、ダブの音響とエレクトロの音質、そしてブレイクビーツのリズムを組み合わせたほんとにユニークなサウンドですね。踊れなくもないけれどネチネチとした世界観がある深い音は、家の中でじっくり聴き混むとずぶずぶと沈み込んで引き籠もれるので気持ちが良いです。救いの無い闇に囲まれていくようで決して幸福になれる音楽だとも思えないけれど、闇には闇の美しさがあると言うの身を以て教えてくれるんですね。(Drexciya+Aphex Twin)÷2みたいな狂気の大作2枚組なんで、しっかり体調を整えてから聴くべし。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Two Lone Swordsmen - Swimming Not Skimming [Limited Edition] (Spiral Records:WQAW-1003)
Two Lone Swordsmen-Swimming Not Skimming
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テクノだけに限らずクラブミュージックと言うのは、メジャーな音楽に比べるとどうしたって流通量が少ないからすぐに廃盤になってしまうよね。特に名作に限って廃盤なんて事も多かったりして、せっかくの素晴らしい音楽が世に広まらないのは残念だったりする。そんなファンの気持ちを汲み取ったのか90年代のクラシックを計12枚に渡ってリイシューするのが、「Electric Soul Classics」シリーズ。Two Lone Swordsmen、Larry Heard、As One、Ian O'Brien、The Detroit Escalator Companyらの廃盤を徐々に再発してゆくそうなので、皆様待ち遠しい事でしょう。しかも全て紙ジャケで限定発売なので、うっかり買い逃しなんて事は無いようにしたいものです。

でまず初めに紹介するのが、ロックとパンクとテクノとハウス、そしてダブやエレクトロまでも貪欲に結びつけたAndrew Weatherallが在籍するTwo Lone Swordsmenの2ND(ミニ)アルバムだ。最近の傾向だとエレクトロなダブからロック趣向のテクノに走っているのだが、この初期のアルバムはUKハウス好きこそ最も納得出来るディープハウスを演奏している。計11曲収録で前半5曲はリミックス曲、後半6曲はTLSのオリジナル曲。リミックス曲はヒップホップ調、ダウンテンポな感じでかなりしっとりしているが、その上何故かメランコリーな感傷に溢れている。僕の中でTLSは肉体的で重く硬く、いかにもテクノ的なガチガチのビートを攻撃的に奏でるユニットって言う認識はあったんだよね。でも初めて昔の作品を聴いてみたら、今と全然違うじゃん。こんなにもソウルフルな作品をAndrew Weatherallが作っていたなんて、全然予想だにしなかったなー。そして後半のオリジナル曲だ!これぞパーフェクト、期待を裏切らない4つ打ちディープハウスじゃないか。潜水艦に乗って真っ暗な海底を進んでいくかの様な、厳かなディープハウスだよ。透明感がありロマンチックなメロディーを奏でるシンセは、最近の彼らの作風には聴けないと思う。円熟味を増して色々な作風に手を出すより、なんかこうやって素直にクラブミュージックを作っている方が格好良いと僕は思う。最近の作品より踊れるから、単にそれだけで素晴らしいよ。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Pete Heller - Nite:Life 14 Dirty Grooves (NRK Sound Division:NRKMX014)
Pete Heller-Nite:Life 14 Dirty Grooves
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HMV半額セール戦利品その2。なんとNRKの有名なMIXCDシリーズ「Nite:Life」も半額と言う事で、財布に優しく良質な盤を入手。MIXを手掛けたのはかつてAndrew Weatherallと一緒にBocca Juniorsと言うハウスユニットを組んでいたPete Heller。Bocca Juniorsと言えばUnderworldが所属するJunior Boy's Ownの前身Boy's Own Recordingsのユニットで、となれば初期のプログレッシブハウスだった頃のUnderworldにも近い物があります。Pete Heller自身はUKにおけるアシッドハウスの知名度を高める事になったクラブイベント・ShoomのレジデントDJでもあったそうで、もはやベテラン中のベテランであり実力は言わずして分かる物。このMIXCDではほぼプログレッシブハウスと言われるエレクトロニックで硬いビートのハウスが中心ですが、じわりじわりと込み上げる深いエモーションが最高。極端に上げたり派手にせずにディープで暗めの選曲ながら、時にトライバル、時にミニマルが強調されて微妙な起伏を付けています。中盤はパーカッションが効いた跳ね系の選曲で、そこからロマンティックな後半に移ろいゆく展開がぐっとはまりました。自分の普段聴かないジャンルなので知らない曲ばかりだったけど、良い曲ばかりでぞっこんです。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Primal Scream - XTRMNTR (Creation Records:CRECD239)
Primal Scream-XTRMNTR
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プライマルはエレクトロニクスを導入しながらも、精神的にはつくづくパンクス、ロックスであると感じさせられたのがこのアルバム。このアルバム、まず制作に協力したメンバーからして最強。New OrderのBernard Sumner、My Bloody ValentineのKevin Shields、泥臭いロック向けのプロデューサー・Brendan Lynch、名ヒップホッププロデューサー・Dan The Automator、ダブ界からは重鎮・Adrian Sherwood、そしてテクノサイドからはThe Chemical BrothersとDavid Holmes、そしてかつて歴史的傑作「Scremadelica」(過去レビュー)を手掛けたAndrew WeatherallとThe Sabres Of Paradiseを組んでいたJagz Kooner、また「Scremadelica」にも参加したHugo Nicolsonととにかくやばい事になっていました。このアルバムにおいてプライマルは遂に集大成とも言える地点にまで来てしまった感もある出来で、ヒリヒリとする様な殺伐感と毒に満ちた覚醒感がこれでもかと溢れています。ドリーミーなバラードもあれば、不良っぽいラップもあるし、またはガレージロックもある。電子音を随所に導入しながらも、全体的に肉体を突き刺す刺激的な音には、エレクトロパンクとでも言うべき時代に反抗した精神を感じました。「Scremadelica」は彼らが時代の流れに乗りファンと一体化した快楽的なサウンドを目指したのに対し、このアルバムでは徹底的に好戦的な姿勢で反旗を翻し聴く者を圧倒するのであります。僕はアシッドハウス全開の「Scremadelica」がプライマルの中で一番好きですが、「XTRMNTR」こそが彼らの根元を一番表現しているアルバムであると思うのです。何故ならプライマルは何時まで経っても、根っからのロッカーなんですから。

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| ETC1 | 23:00 | comments(8) | trackbacks(3) | |
Two Lone Swordsmen - Stay Down (Warp Records:WARPCD58)
Two Lone Swordsmen-Stay Down
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ロック、パンクとアシッドハウスムーブメントを結びつけた重要人物・Andrew Weatherall。Primal Screamとの絡みで有名になった彼は、その後トリップホップのブームに乗りSabres Of Paradiseを結成、メランコリックで妖艶なトリップホップ作品を作る事になる。が終焉は突然やってくるものでアルバムを2枚リリース後、ユニットは解散となる。しかしWeatherallの感性はますます研ぎ澄まされ、Drexciyaに負けじ劣らずのダークなエレクトロ、ダブ方面に移行したTwo Lone SwordsmenをKeith Tenniswoodと共に結成。当初の活動の中では、テクノともエレクトロとも判断しがたいエレクトロニックミュージックを試行錯誤で作っていた感があるが、この2NDアルバムにおいて自らのスタンスを完全に確立させた模様。永遠に光を浴びる事の無いダークなベースライン、決して浮かび上がる事のないダウナーなパーカッション、これらは一聴して希望も幸福も存在していないかに思われる。しかしよく聴いて欲しい、聞こえてこないか?心の奥底に沸いてくるディープなソウルが!アシッドハウスムーブメントの享楽の後に残ったのは、人の琴線を震わせるソウルだったのだ。だからダークなエレクトロであろうとも決して凶暴性に満ちた音楽なのでは無く、哀愁漂わせる深淵な旋律が闇の中に灯を灯すのだった。ここではテクノもエレクトロもダブも見事に調和を見せて、ここからWeatherallの第2章が始まると言っても過言では無い。パンクスだからこそ為し得た鋭利な音像と、ディープなソウルがここにある。

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| TECHNO3 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Dot Allison - Afterglow (Heavenly:HVNLP24CD)
Dot Allison-Afterglow
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自分、Andrew Weatherallがプロデゥースしたドリーミーポップバンド・One Doveが大好きだったんです。でも特にヒットもしなくてアルバム一枚で解散、いやー残念ですね。でもOne Doveのメインボーカル・Dot Allisonがソロで1999年にこのアルバムを出したのです。One Doveみたいなの期待しちゃって良いかしら?と思ったら、One Doveよりダンスサウンドはちょっと弱め、でも相変わらずのドリーミーで甘ったるいサイケデリアがありました。その上今まで以上に幅広く、陰鬱で甘酸っぱく寂しい曲もあれば、ボーカル中心に引っ張っていくメランコリックな曲、One Dove直系のダンサンブルでグルーヴィーな曲、ストリングスを導入し幻想的な世界を見せる曲など、成長した証が見事にアルバムに表現されていました。そして彼女の甘く切ない、そして心に中に訴えかける声は、聴く者を消えゆく様な美しき天使の世界に連れて行ってしまいます。彼女の声、好きな人には超はまりそうな声ですね。ちなみにゲスト参加もかなり豪華で、Death in Vegas、Mani(Primal Scream、Stone Roses)、Kevin Shields(My Bloody Valentine、Primal Scream)など、これまた凄い!One Dove好きは聴いて損は無し。

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| ETC1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
One Dove - Morning Dove White (Boy's Own Recordings:828 352-2)
One Dove-Morning Dove White
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Andrew Weatherallと言えばPrimal Screamをプロデュースしたアーティストだと知られていると思うけど、このOne Doveをプロデュースした人でもあるのだ。プライマルの方ではロックとテクノとハウスとアシッドとサイケデリックを自然に調和させたけれど、こっちはドリーミィーでスウィートなポップソングを上手く展開している。まあプライマルにしたって、ワンドューブにしたってどっちもウェザーオールが手がけた作品の中ではかなりの異色作なんだな。この二つの作品に共通するのは、ダンスミュージックシーンならずポップシーンに対しても受けいられるポピュラーな作りを持っているんだから。普段のウェザーオールはやっぱりエレクトロで、あくまでアンダーグラウンド臭ぷんぷんな硬派な音楽が多いからね。まあポピュラーな作品を作っても、ウェザーオールの才能と言う物は十二分に感じられるよ。もしも妖精がいるとしたら?それはきっとワンドューブが聴かせてくれる音楽から感じ取る世界かもしれない。ドリーミィーで浮遊感溢れる、この世とは思えない気持ちの良い世界。アンビエントと言う程には深くないし、ダンスミュージックでもない。でもこれはウェザーオールが電子音楽を知り尽くしているからこそ作り成し得た、電子的甘美音楽。浮遊感溢れる音に、溶ろける様な甘いヴォーカル、ダブ的音響処理によってそこに妖精の居る世界を見るに違いない。異色作かつ意欲作、ポッポソング好きな人は必ず聴くべし。ウェザーオールの才能は、留まる事を知らない。

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| TECHNO1 | 23:11 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Primal Scream - Screamadelica (Creation Records:CRECD076)
Primal Scream-Screamadelica
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前日にMy Bloody Valentineを紹介したんじゃ、やっぱりこれも紹介しないといけない。輝ける90年代初頭の奇跡の名盤、そして未だにその後のアーティストが越える事の出来ない大きな壁、「Screamadelica」(昨日の文章をリサイクル…)。これを聴き出したのも高校1年生の頃で、比較的洋楽にはまりだした頃である。ある意味僕の洋楽面での影響は、ほぼPrimal ScreamとMy Bloody Valentineから受けていると言っても過言ではない。まっさきにこれらの名盤を聴いてしまったせいで、最近のロックはぶっちゃけ退屈な物にしか聞こえない状態になってしまったのです。

Primal Screamと言えば変化を繰り返すバンドであり、それまではネオアコやガレージロックなどの作品を出していましたが、90年から突如としてダンスミュージックに傾き始めたのです。まあこれはUKでのレイブやアシッドハウスなどのムーブメントに真っ先に食いついたロックバンドが、Primal Screamだったと言う事なのです。そこでPrimal Screamがプロデューサーに起用したのが、かのAndrew WeatherallやThe Orb、Jimmy Miller等だったのです。ここでの面子から想像しうるのは、テクノ、アンビエント、ソウル、ロックだと思いますが正にその通りです。現在のライブでもみんなで大合唱の「Movin' On Up」はノーザンソウルを通過したダンスミュージックだし、「Don't Fight It, Feel It」はアシッドハウス経由の高揚感があり危険な香りのするハウス。また「Loaded」こそが初めてダンスミュージックに接近した曲であり、Andrew Weatherallを引っ張り出した曲でもある。完全インストのハッピーなハウスだけど、全く歌が無いって事がロックバンドにしては凄かった。そして僕の最も好きな曲が「Higher Than The Sun」、これはThe Orbが手がけた事もあり、サイケデリックダブアンビエントな太陽よりも高みに行ける曲。完全にインナートリップだけど、ライブで聴いた時はあまりの素晴らしさに汗が引いてしまい背中が寒くなりました。アルバム中で一番のパーティーソングと言えば「Come Together」で、これはPrimal流のゴスペルソングだと思います。甘くてドリーミィーなボーカル、チャカポコしたリズム帯、トランペットも高らかに鳴り響き、みんなで楽しんでいる姿を想像してしまいます。他にもソウルフルでアコースティックな曲あり、がしがし踊れる曲ありと捨て曲は皆無です。Primalは名プロデューサーの手を借りる事により、ダンスミュージックとロックとの完璧なる融合を成し遂げたのです。ただレイブカルチャーからの影響を受けたアルバムなので、ドラッグ無しではどうかと言う意見にも頷く点は少々あります。Primalはこの頃ドラッグ漬けになっていた事を、雑誌のインタビューで暴露していましたので。まあドラッグ無しでも踊ってトリップして楽しめるアルバムな事は保証します。

91年はこのアルバムと「My Bloody Valentine-Loveless」が揃って同じレーベルから出た事もあり、Creation Recordsも一番素敵な時代だったんです。なんとも良い時代だなと時々思いますが、今のロックシーンはこの時代に比べると小粒だなとつくづく思います。懐古主義なだけなのかな?

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| ETC1 | 23:50 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Saint Etienne - Casino Classics (Heavenly:HVNLP 16-CD)
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TVであの人は今?!みたいな事を時々やっているけれど、このユニットに関しても同じ言葉を投げかけたくなる。今時Saint Etienneなんか耳にしなくなったけど、1995年頃までは結構人気あったと思うし、実際にポップでダンスフルな良い曲出してたと思うよ。このユニットが凄いのは時代を嗅ぎ分ける嗅覚力に優れていた点だと思う。リミキサーにその時代に旬になりつつあるアーティストを起用して、テクノ方面にも受けるような曲を残していたんだよね。有名所ではThe Chemical BrothersUnderworldAphex Twin、またマニア向けにAndrew Weatherall、Secret Knowledge、David Holmes、Broadcastなどにリミックスを頼んでいるよ。そんなリミックス作品をこのアルバムでドンッ!と一まとめにしちゃったのです。やはり僕はAphex Twinのリミックスが好きかな。不安げで暴力的なメタリック音で加工されて、原曲は一体どこに見えるの?って感じの相変わらずのリミックス。インダストリアルっぽい雰囲気で大好きだよ。後は、David Holmesのリミックスも良いね。これはアシッドバリバリな激渋ミックスで、彼のハードボイルドな一面が表に出ていると思うよ。しかしこれも原曲を見事に台無しにしたリミックスで、Saint Etienneファンの80%位はぶち切れそうだよね。僕はこうゆう原曲を解体して、新たな世界を作り出すリミックスと言うのも大好きだよ。Chemical Brothersも同じ曲をリミックスしてるんだけど、比べてみるとこっちはただのブレイクビーツでちょっと威力があまり感じられない。でも一番格好良かった頃のChemical Brothersらしいリミックスだとは思うよ。他にも色々リミックスが入ってるし、全体的にCOOL!に作られているからテクノ好きな人には聴いてみて欲しいな。

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
200CD DJファイル ターンテーブルの職人たちを聴く
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今日CD屋をぶらぶらしてたらこんなんみっけました。買っちゃいました…。普段あんまり本は読まないのに、音楽関係の本はすぐ買ってしまう私です…。しかしこれDJファイルって書いてあるけど、別にDJと言うよりクラブミュージックのアーティストを紹介してるだけですよ。ハウスからテクノ、ジャズやヒップホップ、ブレイクビーツやダブなど、まとめて200人も紹介しています。僕はアーティストと一緒にMIXCDを紹介してるのかと思ったらそれだけでもなくて、アーティストのオリジナルアルバムも紹介してるよ。

まずは歴史を作った10人のDJたちと言う紹介があって、Grandmaster Flash、Afrika Bambaataa、Larry Levan、Frankie Knuckles、Francois K、Masters At Work、Andrew Weatherall、Giles Peterson、Derrick May、Jeff Millsが紹介されてます。うむ、さすがに豪華絢爛、これはダンスミュージック界のレアルマドリードみたいなもんだな。別にみんな一緒のチーム組んでる訳じゃないし、違うか…。これだけ見てるとテクノとハウスが圧倒的に押してますね。実際クラブ業界で一番客が多いのは、ハウスなのかな?いややっぱりトランスか?むぅぅ、それともヒップホップかな?取りあえずテクノは下から数えた方が早そうだが。

えと、この本はこれからダンスミュージックを聴いてみたいって人にこそ参考になると思います。アーティストの代表作品も書いてあるし、色々なジャンルが紹介されているので自分の好みの音楽を探すのにうってつけ!僕は読んでもふむふむって納得しただけでしたが。
| ETC1 | 18:13 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Hypercity - Mixed By Andrew Weatherall (Force Tracks:FT30CD)
Hypercity Mixed By Andrew Weatherall
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さてForce Tracks関連が続いたのでその総集編でも紹介しよう。作品的には中期までのトラックをミックスした物なのだが、なんとここで起用されたのはUK最強の敏腕プロデューサー、そしてロックとパンクをダンスを架け渡す天才DJ、Andrew Weatherallだ。Force Tracksもやるねぇ、この人を起用するなんてやっぱり先見の目がありますよ。テクノ中心のトラックを彼に頼むならともかく、まさかクリックハウスのミックスを彼に頼むなんて誰が予想出来たのかな?でレーベルの期待に応えたAndyさんも流石の一言。ジャンル的にはクリックハウスと言うのかな、まあテックハウスでも良いんだけど、そんな感じ。擬音語で言うと、クリンクリンとかポムポムって感じ。微妙に霧がかり丸っこく柔らかい音が気持ち良いですね。クリック系の独特なリズムも基本は4つ打ちだけど、曲毎に様々な展開を見せて飽きる事がなく聴かせてくれます。中盤まではリスニング向けでこのまま終わるかと思ってたんだけど、そこはAndyさん分かっています、やっぱりダンスの面も忘れずにプレイ。終盤では完璧4つ打ちに移行してドスドスなダンスモードに突入します。しかしながらも強靱さと美しさを兼ね備えたトラック、やはりForce Tracksは一味違いますね。必ずと言って良いほどヨーロッパ的耽美を感じさせるエレガンスを含んでいます。Kompaktと言いForce Tracksと言い、テクノ中心のドイツ国家でなんでこんな美しい物が出てくるんだろうね?不思議だね〜。終盤でのHakan LidboからLuomo辺りはもう絶品ですぞ、濡れてしまう…。AndyさんとForce Tracksの一夜限りのタッグはこれっきり、もったいないですね。クリックハウス入門以上の素晴らしいミックスCDですよん。

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| HOUSE1 | 18:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |