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Atlas - Breeze (Studio Mule:CD 2)
Atlas - Breeze
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Mule Musiqから始まりEndless FlightやMule Electronic等のサブレーベルも用いて多角的な音楽性で世界規模へと成長した日本が世界に誇るレーベルは、2017年新たにクラブ・ミュージックに固執しないStudio Muleを立ち上げた。近年はダンス・ミュージックの界隈でも和モノと呼ばれる日本のポップスやブギーにディスコの再発見の流れは著しく、そんな流れを汲み取ったのかMuleからも和モノに焦点を当てた動きがようやく日の目を見る。勿論Mule Musiq等の活動でもレーベルの音楽的センスは信頼するに足るものだと理解はしているが、結果的にこのAtlasのリイシューを聞くとやはりそれは間違いでなかったと再認識する。Atlasは難波弘之、川村栄二、今泉敏郎による1980年代のフュージョン・トリオで3枚のアルバムしか残していないようだが、この『Breeze』は1987年にリリースされたラストのアルバムだ。潮風というタイトル通りにメロウなムードに満ちた流麗なフュージョンは今で言うバレアリック感もあり、実際にアルバムは波の押し寄せる音で始まり穏やかな郷愁と青々しい爽やかさが広がる歌モノフュージョンの"Mediterranean Breeze"で開始し、リラックスしながらBGM的に心地良い雰囲気を作り出す。続く"Simpatia"は女性ボーカルを起用して光沢のあるシンセや伸びやかなパッドも用いて華麗な装飾を見せつつ、熱くなり過ぎずに都会的なクールさと言うか洗練されたポップな感覚が全く古びていない。軽やかに抜けるパーカッションと弾けるように踊るピアノを軸としたサンバの"After Brunch With You"も、軽快なグルーヴ感の中で途中の可愛らしいティンパニのソロにはっと耳を奪われる瞬間もあり、やはり海のメロウなムードが現れている。そこから波の音も持続させながら始まる"Summer Breeze"はヨットに乗って航海へと出たような旅情が感じられ、シンセやギターは大きな青空へと広がっていく開放感のある響きがあり、やや大人びたフュージョンだ。そこから一転ぐっとテンポを落として夏の終わりの感傷的な切なさを強めた"Never Come Into Your Eyes"、ラストの切ないメロドラマで流れるような悲哀の強いピアノや歌、そして泣くようなギターの咆哮がドラマチックな"Madrigl"と、これらも波の環境音をバックにこれでもかとばかりにメランコリーに包み込んでいく。全編通して正に海をコンセプトにしたメロウでバレアリック、そしてポップなフュージョンは流すだけでその空間の雰囲気を変える程のBGM性があり、まさか日本にこんな素晴らしい音楽があったとはただただ驚くばかり。Studio Muleによる和モノの再発見という役目を果たしたリイシュー、これからもこのレーベルの動きに刮目せざるを得ない。



Check Atlas
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Matthew Hawtin - One Again, Again (Plus 8 Records Ltd.:lus8107CD)
Matthew Hawtin - One Again, Again
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Richie Hawtinの弟・Matthew Hawtinが手掛けるレトロなアンビエントミックス。ライナーノーツによれば1993〜98年までデトロイトにおいて、踊る為のテクノルームとチルする為のアンビエントルームがあるパーティーを開催していたそうで、本作品はそこでプレイしていた初期アンビエントを紹介する為に企画したそうです。と言う訳で内容は自分以上のおっさん世代には懐かしいであろうトラック満載で、The Irresistible Force、Sun Electric、Link、Pete Namlookらのアンビエント大御所から、TheoremやFUSEらのPlus 8一派、果てはサイケデリックロックのPorcupine Treeなんかも詰め込まれております。アンビエントフルコースとは言いつつも抽象的でノンビートな流れが多いので、楽天的でふわふわと気持ち良いと言うよりは、宗教音楽的な瞑想に誘う鎮静作用が強くなかなかの荘厳な音が広がっております。座禅を組み神妙な気持ちで、そして正面に対峙して聴く様なある意味ハードコアなアンビエントなので、馬鹿になってラリパッパーで聴くのには向いてないでしょうね。寝る時に小さな音でかければ安眠アンビエントには成り得るかもしれませんが、一番はやはりお香を焚いて目を閉じて瞑想しながら聴くのがベストでしょう。

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| TECHNO8 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Koze - Reincarnations : The Remix Chapter 2001-2009 (Get Physical Music:GPMCD027)
DJ Koze-Reincarnations : The Remix Chapter 2001-2009
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ドイツテクノの大御所レーベル・Kompaktからもリリースを重ねるDJ Kozeのリミックス盤。Adolf Noise名義ではエクスペリメンタルな、International Pony名義ではポップなダンス物も手掛けたりしているそうなアーティスト。実はこの人のアルバムは持ってないからどんな音楽性とかは知らないんだけど、このコンピにはMatthew Dear、Ben Watt、Battles、Lawrence、Wechsel Garlandら知っているアーティストの曲が収録されているので、勢いで購入してみた。で実際に聴いてみると流行を意識したドープなミニマル系が少しで、そして意外にもキュートで弾けるようなポップなテックハウスが多く入っていて驚いた。後者に当てはまるのがMalaria! Vs Chicks On Speed、Matthew Dear、Matias Aguayo、Heiko Vossらのトラックをリミックスした物で、音の使い方が可愛らしく感じられて遊び心に溢れている。歌物も結構あるせいかそれと相まってポップさが増しているんだけど、単純に可愛いだけじゃなくてメルヘンの世界に迷い込んだような捻くれた音使いが特徴。まるで子供がおもちゃ箱から色んな楽器を穿り出して、自由奔放に演奏しちゃった様な音色。正直自分には癖が強すぎると感じる部分もあるけれど、それがDJ Kozeの個性なんだろう。

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| HOUSE4 | 01:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |