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FRKWYS Vol.15: serenitatem
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Aybee & Lars Bartkuhn aka The Astral Walkers - Passage EP (Deepblak:DBR-V031)
Aybee & Lars Bartkuhn aka The Astral Walkers - Passage EP
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遂に2017年末にはディープ・ハウス大旋風を巻き起こしたNeeds名義で作品をリリースしそのプロジェクト復活の狼煙を上げる事に成功したLars Bartkuhn、そしてDeepblakからは才能ある新星を送り出しつつ自身でもアフロやディープ・ハウスから実験的なテクノまで制作するAybee、その両者が手を組んだ話題性十分のプロジェクトがThe Astral Walkersだ。両者ともDJよりは演奏家としての才能が光っており、それは勿論豊かな楽曲性へと反映されているが、電子音楽を用いたダンス・ミュージックに於いても非常に有機的でライブ感溢れる演奏がその根本となっている。本作でも当然の如くギターからピアノにパーカッションやドラム・プログラミング、果てはボーカルまで披露しており、電子音楽と生演奏の狭間を埋めていくような楽曲性はほぼ完成の域に達している。"Passage (Full Experience)"の方は最早Needsの新作として紹介されてもおかしくないフュージョンからの影響も伺えるディープ・ハウスで、弾けるような爽快な4つ打ちのハウス・グルーヴを軸にディレイの効いた開放感あるギターや空間の広がりを演出するシンセで彩り、そしてマリンバらしき朗らかなリフや耽美なピアノなど様々な装飾を緻密に編み込んでいるが、それらは決して過度にはなり過ぎずに絶妙なバランスで用いられているのがセンスの良さなのだろう。ともすればコテコテの作風に成りかねない煌めくような装飾性の高さだが、豊かな響きはありながらも実に洗練されたディープ・ハウスは優雅でさえある。同じ楽曲の異なるバージョンである"Passage (Astral Stroll)"は疾走感と共にミニマル性を高めながら、サイケデリックなギターソロなどによって混沌としてディープなスピリチュアル・ジャズ性を増し、より奥深い空間性が際立つ異色なバージョンだ。やはりNeedsの音楽性に期待するのは前者の方でそちらの華々しい作風に惹かれるが、この作品で手応えを掴んだのか二人は現在もセッションを行っているようで、今後の活動も期待せずにはいられない。



Check Aybee & Lars Bartkuhn
| HOUSE13 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Dance 2017 (Secretsundaze:SSXCD004)
Various - Dance 2017
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Giles Smith & James Priestleyによって主宰されているロンドンのSecretsundaze、同名のサンデー・アフタヌーン・パーティーとしても定着しているパーティー兼レーベルは、今までにその二人によってパーティーの雰囲気をパッキングしたであろうMIXCDをリリースしてきたが、この度初のレーベル・コンピレーションを纏め上げた。彼等の説明に拠れば「'80年代後期から'90年代かけてのダンスコンピレーションのタイトルに因んで付けた」との事だが、その内容は90年代とはかけ離れた現在のテクノやハウスを収録しており、一部の曲を除いてレーベルが過去に発表した曲の編集であるから正にレーベル・ショーケースなのだ。レーベルから3枚のEPをリリースしている事から特に信頼を得ているであろうEthyl & Floriは、音数を絞ったハウシーな4つ打ちに憂いを感じさせるエレピを展開させた”Shelter"を提供しており、非常にシンプルではある作風だが丁寧に情緒的な空気を作っている。今や売れっ子の一人であるハウスDJのBrawtherによる"Spaceman Funk (Deep Club Mix)"も同様に無駄の少ないハウスだが、こちらは跳ねるような軽快な4つ打ちに疾走感がありその上でふんわりとした浮遊感ある上モノを被せる事でよりグルーヴの走りが強まっている。Wbeezaによる"Ferguson"は特に勢いのあるツール的な曲で、これもハウシーな4つ打ちではあるもののカチッとした硬いリズム感で疾走する意外にもハードさもあり、ミニマルなトラックとの相性も良さそうだ。喜ばしい事に未発表も収録されており、エグいアシッド・サウンドが侵食しつつ情緒的なストリングスで仄かに優美さの映えるディープ・ハウスの"Baia 2012 (Aybee's Solar Dub)"や、またネタとして有名な"Little Sunflower"をサンプリングしたFred Pによる花弁が静かに花開くような優雅さを聞かせるハイテックな"Trust"と、これらもSecretsundazeのアーバンかつモダンな作風が根付いている。他にも激しくビートが躍動するテクノや朗らかなムードが広がるジャジー・ハウスも収録されており、思っている以上にジャンルとしての幅は広いもののレーベルの音に対する確かな嗅覚を感じ取れるであろう良作揃いで、流石15年以上も同名パーティーを続けているだけの経験に培われた音楽センスだ。尚、Disc2は曲順も同じままに軽くミックスされた物だが、これは特に必要性はないのでは?と思う。



Tracklistは続きで。
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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Afrikan Sciences - Circuitous (Pan Recordings:PAN 54. CD 2014)
Afrikan Sciences - Circuitous
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Aybee率いるDeepblak Recordingsは当初は彼がRon Trentとも交流のあった事から、フュージョン感覚のあるディープ・ハウスを中心に手掛けていた認識だ。しかしそのレーベルにおいて異質な才能を放つEric Douglas PorterことAfrikan Sciencesは、そこにブロークン・ビーツやジャズの要素も持ち込んで、一般的なクラブ・ミュージックからのビートからは解放されたように自由なビート・ミュージックを生み出している。2014年にはAybeeと共同でMiles Davisからインスピレーションを受けて制作したとされる"Sketches Of Space"をリリースしたが、そのアルバムではもはやインプロヴィゼーションから生まれた変幻自在な電子音響が異形とも言える世界観を確立していた。本作はそれに続いてリリースされたAfrikan Sciences単独によるアルバムなのだが、本作においても即興ライブを反映させた内容と断言している通りに、並々ならぬビートへの拘りを打ち出したライブ感溢れる音楽性が持ち味だ。ハウス・ミュージックの要素が全くない訳ではないが、その成分はジャズやアフリカンビート、そしてヒップ・ホップなど他の黒人音楽の要素に上塗りされ、一般的なハウスとしての心地良い4つ打ちが刻まれる事は殆ど無い。その代わりにではあるがビートは一定感覚から逸脱しながら生命の胎動のような動きを見せ、手弾き感のある自由に展開するシンセやベースが不協和音の中に有機的な色を描き出し、黒人音楽をベースとした様々な音楽の要素が一体となってSF志向の強いアフロ・フューチャリズムを表現するのだ。決してすんなりと体に馴染むような、いやそれどころかクラブで踊る事を否定するかのような変則的かつ自由なビートは余りにも個性的だが、電子音楽をもってして黒人音楽を進化させたらという果敢な実験精神に溢れた作品であり、如何にもAfrikan Sciencesらしい独創性が溢れている。その癖の強さが故に好き嫌いは分かれるだろうが、一旦好きになってしまえばその魅力に囚われてしまうだろう。




Check "Afrikan Sciences"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Aybee - Worlds (Deepblak:DBCD003)
Aybee - Worlds
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カリフォルニア出身ながらも現在はベルリンにて音楽活動を続けているArmon BazileことAybeeは、USの黒きソウルとエレクトロニックを融合させたディープ・ハウスが高い評価を得ている。自身が設立したDeepblakではデジタル配信中心にハウスに拘らない身軽な運営を行いつつ、自身はRon Trentに見初められPrescriptionからディープ・ハウスのEPをリリースする一方、Further Recordsからはアブストラクトな音響のテクノにも取り組むなど、テクノとハウスの溝を埋めるような活動をしている。さて、CDとしては初となるこのアルバムについては、今までの経歴からテクノとハウスのどちらに向かうか興味心身ではあったのだが、蓋を開けてみるとそれらだけでなくダウンテンポやアンビエントも取り込んだ更に深い折衷主義的な作品となっていた。間を感じさせる空間処理やパーカッシヴなビーツにはディープ・ハウスの面影も見えてはいるが、所謂古典的なUSらしいソウルフルな旋律や汗臭い熱気、そして華麗なる4つ打ちのグルーヴを聴ける事は殆ど無い。その代わりと言っては何だが、広大な空間をキャンバスに見立てて重力から解き放たれた宇宙空間を描くように、スペーシーなSEを散らしてドローンなシンセの層を被せてはドラマを描き出していく。肉体を刺激し揺らすダンスの4つ打ちグルーヴが表に出る事はなく、まるでインテリジェンステクノを思わせるような束縛から解放された自由なリズムと幻想的なメロディーの組み合わせが、果てのないイマジネーションを働かせるのだ。硬質で歪な質感のトラックもあり全体としては少々テクノの性質が勝っているだろうか、エクスペリメンタルなFurther Recordsの要素が強く出ているが、単に無機的な音楽になる事もなくドラマティックなストーリを展開しながら宇宙を垣間見せるアルバムとなっている。

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Check "Aybee"
| HOUSE9 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ron Trent - Scientific Methods Of Storytelling Vol.1 (Future Vision Records:FVRCD02)
Ron Trent - Scientific Methods Of Storytelling Vol.1
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現在のシカゴハウスの隆盛は一体何処まで続くのか。その原動力の一端にもなっているのがRon Trentであるのは、間違いないだろう。先日シカゴハウスの伝説的ディープハウスレーベルであるPrescription Recordsのコンピレーション"From The Vaults"(過去レビュー)をリリースしたが、今度は5年ぶりとなるMIXCDを完成させた。しかしこの新作はMIXCDである前に、彼がPrescriptionの意志を受け継ぐべく立ち上げたレーベル・Future Vision Recordsの作品をコンパイルしたレーベルサンプラーでもある。元々オリジナルアルバムは殆ど制作しないだけに、ここ6年間にリリースされた彼のアナログ作品を纏めた本作こそが、近年のRon Trentのトレンドを体感出来る作品なのだ。音自体はPrescriptionを受け継ぎ、爽やかに突き抜けるパーカッション使いやコード感のあるピアノやシンセの調べ、ダブやアンビエントの影響下にあるアトモスフェリックな音響が感じられる華麗なディープハウスで、適度な黒っぽさもありつつも洗練されたアーバンなムードが漂っている。アフロ、フュージョン、ジャジーなど様々な黒人音楽の要素を取り込みながらも、結局はRon Trentにしか成し得ない侘び寂びに満ちた郷愁たっぷりなディープハウスは、クラブミュージックと言う枠組みを超えて評価されるべきであろう。音楽活動20年を経てこんなにも芳醇に醗酵するとは、正に円熟味ここに極まる。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Randolph - Echoes (Of Lonely Eden) (Still Music:STILLMDCD003)
Randolph - Echoes (Of Lonely Eden)
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デトロイトでDJメインではなく自らもプレイヤーとして生楽器を演奏し活躍しているアーティスト・Paul Randolph。ハウスやダンスと言うフォーマットを越えて、ソウルやジャズ、R&B、ファンクと言ったあらゆるブラックミュージックを租借し、デトロイトソウルとして纏め上げる才人。2007年にはアルバム"Lonely Eden"(過去レビュー)が発売され、それから3年経った今そのオリジナル盤に加えREMIX盤も追加した2枚組みがリリースされました。リミックス参加アーティストにはMike Banks、Recloose、Mark Flashらデトロイト勢に加え、Deetron、Charles Webster、Jazzanova、Todd Sinesらと各分野から実力者が集結。どのアーティストもRandolphの音楽性を良く理解していて、原曲のソウルフルで艶かしい質感を損なわずにハウスやヒップホップ、ダウンテンポとそれぞれが得意とする芸風に落とし込んでおり、良い意味でオリジナルからの極端な乖離が無く楽しめる内容だと思います。強いて言えばオリジナルは比較的リスニング寄りであったのが、リミックスではフロアを意識した作風が多くメロウなリスニングの要素と踊れる要素が良い塩梅で溶け合っているかなと。自分の作風に拘るあまりオリジナル音源の良さが失われる事も少なくないリミックスですが、本作はオリジナル盤が好きだった人にも違和感無く愛着を持って聴ける一枚ではないでしょうか。

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Check "Paul Randolph"

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| HOUSE6 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |