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BBRB - King Kiang (Fragrant Harbour:FGHB006)
BBRB - King Kiang

全く前知識の無いEPならがも手を出してしまったのは、今世界をDJツアーで周る程に高い人気を獲得した日本の女性アーティストのPowderがリミックスを提供していたから。このBBRBなるアーティストの初作品であるが、実はMove Dらのユニット・L'Amour Fouの一員であるBenoit Bouquinと、Riles Jay Bilgoという香港在住のアーティスト二人組のユニットのようである。前述したようにPowderのリミックスがお目当てだったもののオリジナルも決してダンス・トラックとして遜色はなく、勢いに頼らずにディープ&アシッドな要素による妖艶の中に潜むメランコリーを引っ張り出した作風は快楽的だ。真夜中の艷やかで快楽的なシンセのフレーズと底辺で蠢くアシッドのライン、そしてシカゴ・ハウスのような乾いたリズム感でジワジワとなだらかに展開する"Cat Slave"は、大きく羽ばたく事もなく不気味にドラッギーさを滲ませるが、Innervisons風な持続する覚醒感がある。"Two Policemen"もスローモーな流れで鈍いベースラインにざらついたハイハットやキックが荒んだ感覚だが、途中からテッキーな上モノのループが高揚感を打ち出して、暗いミステリアスな空気の中から色めく艶やかさにしっとり。そしてやはり何と言っても素晴らしいのはPowderによる"Cat Slave (Powder Remix)"で、軽く疾走するビート感に均しつつ繊細でヒプノティックなシンセのシーケンスを組み合わせて、モダンな感覚に研ぎ上げつつ果ての見えない地平線まで永遠を走り続けるようなミニマルな持続感で、心地好い浮遊感とソフトなサイケデリック感によって睡眠を誘うようだ。そしてESP Instituteなどでも活躍するMr. Hoによる"Two Policemen (Mr. Ho Snake Cop Mix)"、こちらはより無機質で金属的なリズムマシンが淡々と冷えたビートを刻みつつ、快楽的なアシッドにダブ処理も加えてより快楽性を極めたエレクトロで、オリジナルよりも壮大な展開でフロア受けしそうである。どれも疾走するのではなく深みや持続性によってしっかりと耳を惹きつけられる作風で、それぞれのアーティストの個性も打ち出されており、デビューEPながらも今後に期待させられる。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |