Villa H2H - Villa H2H Villalobos Remix (Perlon:PERL113)
Villa H2H - Villa H2h  / Villalobos Remix
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2017年5月にはリリースされていたので紹介するのも今更な1枚ではあるが、ミニマル・ハウスのアンダーグラウンドを地で行くPerlonからとは言え、更に奇跡的なコラボレーションによって完成した作品を紹介せずにはいられない。それこそシカゴのディープ・ハウスのレジェンドであるChez DamierとBen VedrenによるユニットのHeart 2 Heartに、ミニマル・ハウスという枠組みさえ越えて神格化されているRicardo Villalobosが合流したプロジェクトであるVilla H2HによるEPであり、話題性だけでも魅力的な作品である事は言うまでもないだろう。何だか異色の組み合わせにも思うかもしれないがVillalobos自身は自らが制作する音楽をハウスだと認識しているのだから、それを知っていればあながちこのプロジェクトは意外でもない。収録された内の"No More (Ricardo Villalobos Remix)"はHeart 2 Heartの未発表音源をVillalobosがリミックスしたもののようだが、これは完全にVillalobosの持ち味が全開になった湿り気を帯びたキックによるスカスカのグルーヴにゆらゆらと酩酊させられるミニマル・ハウスで、断片的に差し込まれるピアノは不協和音の如く不安を煽り、そしてDamierによる呪詛のような不気味なボーカルも加われば妖艶さがどこまでも増して形容のし難い魅力を放つ。他3曲はベルリンにおいて3人がセッションをして完成したバージョンの異なるもののようで、これらの方はVillalobosらしさに加えDamierやVedrenのよりハウシーなリズム感やパーカッションも活きている。酩酊感たっぷりにふらふらとしたDamierの呟きにかっちりしたハイハットやキック、そして奇妙なに蠢くベースラインが走る"Conspiracy One"は、スカスカの間を活かした疾走感のあるミニマル・ハウスで軽快さがある。よりリズム感が直線的なハウスへ接近し微かに浮かぶテッキーな上モノを用いてテック・ハウス感の強い"Conspiracy Two"、Villalobos色が打ち出て奇妙な金属パーカッションやぬるぬるとしたグルーヴによるドープにはめる"Conspiracy Three"と、それぞれ異なるタイプの3バージョンあるもののどれもフロアでミックスされてこそ効果を発揮する機能性を追求したミニマル・ハウスは、重鎮が揃ったという話題性に負けない内容がしっかりとある。面白い組み合わせではあるので、折角ならばこの面子でアルバム制作も期待したいものだ。



Check Ricardo Villalobos, Chez Damier & Ben Vedren
| HOUSE13 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/1/3 AIR NEW YEAR PARTY - DAY2 @ Air
2015年最初のパーティーはAIRにて田中フミヤ、DEN、Cabaretからdj masdaとKabutoが集結し、アンダーグラウンドな性質とミニマル性の強いDJの相性と両面で、これ以上はないであろうという内容だ。新年を祝うパーティーだからなのかAIRメンバーは入場料1000円とサービス価格でもあり、ミニマルなテクノ〜ハウス好きでこれを逃す事は厳禁な一夜なので、新年早々クラブへと遊びに行ってきた。
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| EVENT REPORT5 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Chez Damier / Heart 2 Heart - Say The Word (Balance Music/Saytheword Music:SW01)
Chez Damier / Heart 2 Heart - Say The Word

近年、再度注目を集めだしているシカゴ・ハウスの重鎮であるChez Damier。本作はそんなChezによるBalance Music傘下に新たに設立されたSaytheword Musicの1作目で、久しぶりとなる新作やBen VedrenとのユニットであるHeart 2 Heart名義でのリミックスを収録している。注目すべきはやはり新作となる"Tudo For Amor"で、膨らみのある穏やかなリズムと軽快で爽やかなパーカッションに滴り落ちるような耽美なピアノや透明感のあるシンセのラインを組み合わせて、甘く上品な佇まいさえあるアーバンなディープ・ハウスを披露している。そしてStacey Pullenと共作した永遠不滅のクラシックである曲をリミックスした"Forever Mona (Deep Mix)"も、同様に肉厚なキックを用いてリズムに太さを出しながらも、オリジナルの可愛らしいタッチのメロディーはそのまま残して円熟味のある大人のディープ・ハウスとして生まれ変わっている。裏面にはHeart 2 Heart名義で異なるリミックス2曲を収録しているが、どちらも爽やかなパーカッション使いや湿ったリズム帯からChezの個性が感じられる作風だ。セクシャルな呟きを導入した上にメロウなコード展開が華麗さを醸し出す"Shigan (Original Rex Club Mix)"、メロディーを抑えながらよりDJツール的な側面を打ち出して夜の闇の深さを感じさせる"Shigan (Detroit 3000 Dub Mix)"と、それぞれ時間帯に合わせて用途が分けられているようなリミックスではないだろうか。どちらにしてもそこら辺に溢れる凡庸なディープ・ハウスとは一線を画し、安定感のある作風ながらも流石のレジェンドたる才能が光っている外れ無しの1枚だ。




Check "Chez Damier"
| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/8/23 Middle of NowHere @ Air
2013年に"Gift"を立ち上げたdj masdaが、その勢いに乗って今年新たに"Middle of NowHere"というパーティーも立ち上げている。第2回目となる開催は予てからdj masdaが共演を切望していた田中フミヤがゲストで呼ばれているが、特にAirでのプレイは今までにも数度しかないという意味で、この開催は希少な夜となっている。そんな一夜のメインフロアはdj masdaと田中フミヤの二人だけが担当するだから、DJのロングセットにより真価を体験出来る点で非常に興味深い。
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| EVENT REPORT5 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |