Bola - D.E.G (Skam:SKALD034)
Bola - D.E.G
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エレクトロニカという音楽のジャンルが生まれた時期について明確なデータはないものの、おそらく1990年代の中盤以降であった筈だ。2000年前後のエレクトロニカ流行は日本に於いてもバブル的な盛り上がりを見せたが、盛り上がったモノは衰退するのも世の常、シーンから消え去ったアーティストも少なくはない。ここに10年ぶりに届けられたニューアルバムはエレクトロニカの老舗レーベルであるSkamの中心的存在であるDarrell FittonことBolaによるもので、1995年頃から作品を発表していた事を振り返ればエレクトロニカの始祖と呼んでも過言ではない。10年間一体何をしていたのかは知る由もないが、つまり10年間音沙汰がなくてもまた戻ってくる辺りにオリジネーターとしての責務や意地、いやあるいは彼にとってのライフワークなのだろうと感じずにはいられない。10年経過し随分と音楽の流行も変わってしまったが、しかしBolaは基本的には変わらずにシリアスで深遠なるエレクトロニカを展開する。重厚なオーケストラ風の電子音の中でひっそりと瞬く繊細な音響が美しいシネマティックな"Fhorth"から始まり、鈍い金属音やグチャッとした音質の変則的なリズムが鼓動しつつ催眠的な電子音が反復する"Herzzatzz"はこれぞエレクトロニカだと呼べるもの。"Avantual"はややニューエイジを思わせるシンセのメロディーから始まるが、そこから徐々に無重力な電子音響空間へと入っていき繊細でハウシーなリズムが心地良く、ミステリアスな美しさに魅了される。"Evensong"は珍しく歌モノだがトラック自体は緻密な電子音響で、メランコリーな歌と幽玄なトラックが組み合わさりひんやりとした温度感ながらも非常に情緒性が強い。そこから一転して暴れるような荒削りなビートとビキビキとしたブリープ風な電子音が刺激的な"Landor 50X2"は、ややレトロで時代感を感じずにはいられないがエレクトロニカの拡張性を示す曲だろう。最後はアコギ?のメロディーが爽やかなフォーキーな長閑さもある"Maghellen"と、歪で奇妙なダンス・トラックからマシーナリーながらも美しいアンビエントまで揃っており、そのどれもにBolaらしい巧みな電子音響を見つける事が出来るだろう。アルバム・ジャケットには旧来から点字シールも張ってあり、こういった点からも時代が移り変わってもこの音楽を貫き通す意思が伝わってくる。



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| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lord Of The Isles - Parabolas Of Neon (Firecracker Recordings:FIREC021)
Lord Of The Isles - Parabolas Of Neon

2016年の暮れにはESP Instituteから待望となる初のアルバムをリリースしたNeil McDonaldことLord Of The Isles。スコットランドからのこれからを担うアーティストの一人である事は間違いなく、ニューディスコからテクノにアンビエントやバレアリック等の多彩な音楽性を披露する事が、CatuneやMule MusiqにPermanent Vacation等一つのレーベルに絞る事なく幅広い活動をする事に繋がっているように見受けられる。過去にはShevchenkoやUnthankといったエジンバラのカルトレーベルであるFirecracker Recordings関連のレーベルからも作品をリリースしていたが、ここにきて今度はそのFirecracker Recordingsからミニアルバムをリリースした事で、その音楽活動はより活発になっている事を匂わせる。6曲が収録された本作はダンストラックもあればビートレスな曲もあり、ミニアルバムという体制の中でLord Of The Islesの多様性を表現している。"Sunrise 89"はTB-303のアシッド・ベースの音だろうか、毒々しくうねるベースラインも用いたアシッド・ハウスに接近したダンストラックで、ざらついて錆びたようなハイハットやスネアのロウな質感も相まって荒廃した風景を覗かせるが、Lord Of The Islesらしい流麗なシンセのメロディーは悲しげながらも情緒を漂わせる事でディープな雰囲気を作っている。そこから暫くは短い尺の曲が続くのだが、奇妙な効果音が吹き荒れる中に荘厳なパッドが浮かび上がるアンビエント・テイストな"Beatha"、逆に牧歌的でのどかな響きのポリシンセらしき音が教会の中でレクイレムを奏でるような"An Stuc"と、この流れは想像を刺激するシネマティックな音楽性も。そのままB面へと続いても透明感に満ちた綺麗な岩清水が溢れ出すようなシンセがトロトロと続く"Bryte"、荘厳で宗教的な神秘性が開花して美しいシンセストリングスに満たされる"Tocpe 28"と、ビートレスな作風ながらも静謐な壮大さが待ち受けている。そして最後はタイトルトラックである"Parabolas Of Neon"だが、ここでまた静かに4つ打ちを刻みだし控えめなアシッド音を下に悲しみの中から希望が湧いてくるようなバレアリック感溢れるアンビエント・ハウスを展開し、最後の最後で救われるようなアルバム構成だ。Firecrackerからのリリースという背景もあるのだろうが、他のレーベルからの作品に比べると思慮深くスピリチュアルにも思われる本作、Lord Of The Islesの魅力がふんだんに詰まっている。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deep Into Nite Grooves Mixed & Selected By DJ Spinna (Nite Grooves:KCD278)
Deep Into Nite Grooves Mixed & Selected By DJ Spinna
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NYハウスの伝統とも殿堂とも言えるKing Street Sound。一方、そんなハウスから零れ落ちながら時代に則すようにディープかつテッキーなハウスをリリースしてきたのが、姉妹レーベルであるNite Groovesだ。両者のレーベルはハウスを根底としそれ程大きな隔たりがあるわけではないが、敢えて言うならば前者がソウルフルで伝統的な、後者がエレクトロニックで現代的なと特徴付けられるかもしれない。そんなNite Groovesも2014年には設立20周年になるそうで、そのレーベルの軌跡を辿るべく集大成とも言えるMIXCDをリリースした。ミックスを手掛けたのは古くからレーベルと交流もあるDJ Spinnaで、ファンクやヒップホップにロックやハウスにテクノまで自由自在にジャンルを横断するプレイには定評があり、ならばこそNite Groovesの歴史を過去から未来へと向かって紐解く事にも難はないだろう。さてミックス自体はと言うとレーベルのショーケース的な扱いではあるので、DJ Spinnaの自由奔放なプレイが聞けるわけではないのだが、さりとてMIXCDとして平凡であるかと言うとそうでもない。音自体はエレクトロニックでしっかりとビートの強いハウス中心で、そこに潜って行くようなディープさや染み入るメロウな感覚、ずっしりした4つ打ちからざっくりしたジャジーなリズムまで、そしてハウスには重要な情熱的なボーカルトラックも織り交ぜて時代とジャンルを横断した選曲を行っている。このミックスの中心にあるのはあくまでレーベル性であり、それを正しく表現する為にDJ Spinnaはトラックの持ち味を壊さないように滑らかかつ自然なミックスを行っており、その意味ではNite Groovesの本質を体験すると共にエレクトロニックなハウス・ミュージックの入門としても適しているのだ。勿論20年にも及ぶレーベルの全てが詰まっているわけではないが、レーベルの過去、そしてこの先向かう未来を知るには十分過ぎる内容だろう。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Lego Feet - SKA001CD (Skam:SKA001CD)
Lego Feet - SKA001CD
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IDMの先駆者であるAutechreがAutechreである前に、Lego FeetとしてSkamよりリリースしていたレア作品が復刻されました。Skamと言えばBolaを輩出しBoards Of Canadaを世に知らしめ、IDM流行の一端となりながらも匿名性の高さを守り続ける真にアンダーグラウンドなレーベルで、そんなレーベルの第一弾が実はLogo Feetだったとは運命的とさえ言えましょう。本作は市場では余りの稀少価値さ故に尋常ならぬ価格がついておりますが、音楽はそう言った価値で判断されるべきではない事を踏まえて評価すると、やはりAutechreはAutechreであって初めから才能の片鱗を伺わせておりました。時代が時代だけに正直やっている事は古臭いレイヴ調のブレイク・ビーツからヒップホップとアシッドハウスが不完全に融合したようなトラックまで、ごった煮なサウンドが目まぐるしく展開する内容です。元々はLPの両面に17曲として収録されていた物に追加曲を加えて4つのパートに再構築している様ですが、その影響もあって短いスパンで勢い良く変調して行くのを聴くのは大変愉快です。後の精密機械の如く細かく編み込まれたビートは聞こえてこないものの、何か新しい音楽を産み出そうとしていた予兆は感じられ、インテリジェンスな段階に入る前の試行錯誤をしていたであろうと言う印象を受けました。Autechreにもこんなに人間臭い時代があったのだと思うと何だか親近感を覚えるし、こう衝動に任せた様な荒削りなAutechreも今となっては逆に新鮮に感じられます。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Parabolas (Kompakt:Kompakt CD93)
John Tejada - Parabolas
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テクノシーンが根付かないアメリカにおいて、古くから自らPalette Recordingsを主宰し独特なミニマルテクノ/ハウスの地平線を切り開いてきたJohn Tejada。自身のレーベル以外にPlug Research、7th City、Sino、Poker Flat Recordingsなど名立たるレーベルからリリース歴があるアメリカ切っての実力派テクノアーティストですが、そんな彼の最新作はドイツKompaktから。綺麗目のスムースなテックハウスや色気のあるディープミニマルに定評のある彼ですが、新作もそんな流れを受け継ぎつつより洗練されたモダンテックハウスと呼べる内容。薄氷の上を踊り歩くように繊細でほっそりとしたパッドをふんだんに使いながら、線の細い軽やかなグルーヴが舞い踊る上品なトラックが中心で、クラブのピークタイムチューンとは一線を画すシリアスな内容です。最近のKompaktの傾向から少しはポップな流れもあるかと思いきや、Tejadaは自身のスタイルを崩さずに無駄を削ぎ落したミニマルな作風を保ち、リスニングとダンスの中庸を行き交う感じのアルバムを創り上げました。派手ではないけれど、(まだ夏だけど)秋の夜長にぴったりなまろやかサウンドです。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes (Halo Cyan Records:PHC02)
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes
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最近11年ぶりに新作をリリースしたVladislav Delayの変名・Sistol。Vladislav Delayと言えばChain ReactionやMille PlateauxからBasic Channelを継承するアブストラクトなテクノをリリースしておりましたが、このSistol名義の作品はよりダンスフロアへ視点が向いているテクノです。そして最近新作がリリースされたのに合わせて11年前の1stアルバムのリイシューにリミックスアルバムも追加したのが本作。新作はちょっと手広く締りのない印象もあったのですが、こちらの11年前の作品は当時流行っていたグリッチ音も多用したシンプルに肉を削いだミニマルで、その無機質な質感や色の無い音色、芯の強い低音が極限にまで高められており非常にストイックな作風になっております。Vladislav Delayから色気を削いでリズムを強めたと言うか、又は初期Poleのダンスバージョンと言うか、Thomas Brinkmannの幾何学的ミニマルと言っても差し支えないかもしれない。そしてリミックスアルバムにはMike HuckabyやJohn Tejada、Alva Noto、Sutekh、DMX Krewら様々な方面の人が参加しており、当然統一性はないものの元々のクールな印象を保ったリミックスが楽しめる内容です。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas Presents Cosmo Galactic Prism (Eskimo Recordings:541416 501724)
Prins Thomas Presents Cosmo Galactic Prism
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Lindstromとのコンビでディスコダブブームを席巻するPrins Thomasの、タイトル通りでスペーシーな2枚組MIXCD。ジャーマンプログレのHolger Czukay、ファンクのParliament、スペースロックのHawkwindに混じって、Boards Of CanadaやTres Demented(Carl Craig)などのテクノ、日本からはCrue-L Grand OrchestraやDub Archanoid TrimとWaltz(Altz)、そしてハウスやイタロディスコ、レアグルーヴなどがまとまり一つの宇宙を形成する面白いミックスだと思います。本人曰わく2枚まとめて一つの作品だと言う事で1枚目のラストから2枚目の出だしが繋がっておりますが、1枚目は2枚目までにじわじわと上げていくゆったりとした内容、2枚目はよりダンサンブルでよりエモーショナルな内容。いやダンサンブルではあるんだけどやはり肩の力が抜けリラックスしふらふらとしたトラックが多く、ベッドルームで広がっていく宇宙を想像しながら聴けるような音で、決して馬鹿になって大騒ぎする様な音楽じゃあないです。でもバレアリックでもコズミックでもスペーシーでもサイケでも何でも良いんだけど、開放的で楽天的な恍惚の中毒がじわじわと浸透してくるんですね。選曲の幅の広さとは対称的に音の雰囲気にばらつきは感じられず、CosmoでGalacticでPrismなキラキラとしたハッピーな音に統一されていて気持ちEーです。力作っちゅーか怪作っちゅーか、ブームの先端にいるアーティストの本領が炸裂したお勧めの2枚。

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| HOUSE4 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Bola - Shapes (Skam:SKALD020)
Bola-Shapes
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新作ではありませんがUKのアンダーグラウンドレーベル・Skamのアーティスト、Bolaのレア音源が初のCD化です。エレクトロニカシーンの一時期の繁栄はSkamのBoards Of CanadaとこのBolaに依る所が大きいと思っていますが、本当にこの二つのユニットは大変素晴らしいですね。エレクトロニカと言うと気難しく何やら近寄りがたい面もあったのですが、このBolaとかは心地良い幽玄なメロディーがばっちり入っているので比較的聞き易かったと思います。今作は2000年に3枚組のEPとしてリリースされた物に、未発表曲を2曲追加した物だそうで一番脂の乗っていた頃の作品なんじゃないかなと。暗く無機質な音なのに相変わらずエモーショナルなメロディーが、静かに静かに闇の中を這いずり回る雰囲気。徐々に恐怖が迫り来るような不安感と謎めいた物に感じる畏敬の念がぐるぐると頭の中を駆け巡り、Bolaの存在を余計に大きく抱かせます。またBolaはメロディーもさる事ながら、一つ一つ発せられる音も素晴らしいです。冷徹で温度を感じさせない機械音と言えばいいのでしょうか、かなり研ぎ澄まされて練られた音だと思います。深夜一人で機材をこねくり回して、日夜新しい金属音を探しているイメージが浮かんできました。Bolaは永遠に闇の中、光を浴びる事はないのでしょう。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Underground Resistance - Interstellar Fugitives (Underground Resistance:UGCD-UR045)
Underground Resistance-Interstellar Fugitives
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「Interstellar Fugitives 2」の発売に伴い、廃盤になっていたPart 1も日本盤として再発される事になりました。このアルバムこそがUnderground Resistance(以下UR)の初のオリジナルアルバムで、それこそレコードのみでの活動を行っていた彼らの事を考えるとようやくCDで、しかもURグループとしての集大成を聴ける事は大変喜ばしい事だと思います。ところでこれがコンピレーションだと思っているならそれは過ちで、URは個人では無くURと言う民族を越えた共同体なのです。なのでこのアルバムは紛れもなくURと言う共同体が作り上げた、渾身のフルアルバムなのです。僕は「Interstellar Fugitives」のエレクトロは得意ではないので今まで放置していましたが、Part 2購入と同時にPart 1も購入してみました。最初になんですが、これはオリジナル盤とは2曲入れ替えがありまして、と言うのもオリジナル盤に曲を提供していたDrexciyaが他界した為、弔いの為にそういった処置をされているようです。しかし98年発売時にはこのURの初のアルバムには、僕は余り賛同出来ませんでしたね。デトロイトテクノを聴き始めたばかりだと言う事もあったのでしょうが、やっぱり音が今よりも強烈と言うか全部聴き通すには体力がないとしんどいです。それ位ダークでタフなエレクトロな作品だったのですが、今聴いてみると耳も慣れたのかむしろファンキーな所に共感を覚えました。確かに電子楽器に依って作られた曲なのですが、黒人の音楽に感じるエモーショナルなヴァイブスが闘争心みたいな感情で表現されています。URを語る点に於いて「Hard Music From Hard City」と言う言葉があるのですが、正に厳しい環境から生まれたハードミュージックなんだと思いました。Part 2に比べるとアンダーグラウンド色が強く、これこそが実態を現さずに活動していた頃のURのコンセプトが一番強く出ているアルバムでしょう。ライナーノーツはデトロイト大先生かつMad Mikeの親友・野田努が担当しているので、一見の価値は有り。「Interstellar Fugitives」=「銀河感逃亡者」のストーリーも和訳されているので、この機会に読んでみましょう。

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| TECHNO3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2005/08/27,28 Metamorphose 05 @ 修善寺 サイクルスポーツセンター
先週末は恒例3ヶ月に一度の友達との温泉旅行を兼ねて、伊豆旅行とメタモに行ってきました。メタモ初参戦と言う事で勇んで参加しましたが、結局殆どゴロゴロしながら音楽聴いたりして、まったりとしてましたね。

まずはBOOM BOOM SATELLITES。ラウドでロッキンなエレクトロニックミュージック、いきなり盛り上がっていました。しかし僕はビールをぐびぐび飲んで、遠くで観戦。

その後、友達と一緒にルナーステージに移動して、Q-HeyとMarco Baileyで軽く踊ってきました。久しぶりにガツンガツンの4つ打ちテクノを聴いたけど、やっぱり4つ打ちは素晴らしい。家では聴かないけどクラブなら4つ打ちだろ〜と、しみじみ思いました。
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| EVENT REPORT1 | 23:30 | comments(12) | trackbacks(10) | |
Coldcut - Journeys By DJ: 70 Minutes of Madness (Journeys By DJ:JDJCDS004)
Coldcut-Journeys By DJ:70 Minutes of Madness
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このCD有名だから結構前に買ったのだけど、実はあまり聴いていなかった。評判だと、テクノ、ハウス、ブレイクビーツ、ヒップホップ、ドラムンベースなどありとあらゆる音楽をMIXしていてとにかく凄いんだと。元々95年に発売されたが廃盤になってしまい、それが2002年にめでたく再発された時に丁度買った物です。実際聴いてみるとブレイクビーツ系が大半を占めている様な気がしないでもない。しかしさすがNINJATUNEを統括しているだけはあり、どんなジャンルでも難なく繋ぎ展開を壊さない事にはビートへの拘りを感じる。どうやらHDDレコーディングと言う事なので繋ぎもスムースと言う事だが、それでもまあ凄いんじゃないかな?Master At WorkとPlastikmanとLuke SlaterとGescomが、一緒にMIXされているCDなんて聴いた事ないよね?ただやはりビートの変遷が大きいから逆に僕は踊りつらい。踊るにはビートが一定の方が踊りやすいよね。それに僕個人が特にブレイクビーツ系の音楽が好みでもないので、いくらこのMIXCDが凄いと思っても何度も聴く気にはなれない。95年と言う時代においては、かなり時代を先取りしたMIXCDだったのかもしれないが…。

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| ETC1 | 22:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Derrick May - Mix-Up Vol.5 (Sony Music Entertainment:SRCS8250)
Derrick May-MIX-UP Vol.5
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テクノ方面で語られている人の中にも、シカゴハウスの影響がモロに出まくりな人なんかもいて、このDerrick Mayなんか一番分かりやすい例なんじゃないかと思う。彼の初期音源「Nude Photo」なんて実際アシッドハウスみたいなもんだし、その後のファンキーなリズムが躍動的な曲群だって、シカゴハウスの影響が大きいと思う。Juan Atkinsの音と比べればJuanがあくまでデトロイトテクノ、Derrickがシカゴハウスとさえ分けられてもおかしくない位だろう。未だDerrickのDJを生で聴いた事が無いのだが、このMIXCDでやはりDerrickはシカゴハウスの影響を大きく受けているんだなとまざまざと感じました。このMIXCDでのDerrickのプレイはパンピンでファンキー、そして官能的とこれで踊れない奴は不能なんじゃねーかと言う位のかっこいいものです。ハードグルーヴの勢いで攻めるのとは異なり、腰に来るグルーヴでねちっこく踊らされてしまいます。音数少なめでありながらアフリカンリズムを強調した流れは、やはり黒人特有な感じがしますね。そう彼の曲もそうなんだけど、弾ける様な激渋でファンキーなパーカッションが彼を特徴付けてるのではないだろうか。このセンスはJuan AtkinsやKevin Saundersonには無い物だよね?MIXCDでこれだけかっこよければ、生のプレイはもっと凄いのだろうか?機会があれば彼のプレイで踊りたいですね。そうそうDJばっかりじゃなくてたまには新曲も出してくれよとは思っているけれど、きっともう出ないでしょう…

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| TECHNO1 | 22:27 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Luke Slater - Fear And Loathing 2 (RESIST:RESISTCD7)
Luke Slater-Fear And Loathing 2
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ふと思ったのだが、ここ連日緩めの作品を紹介してる事に気が付いた。いかんいかん、ハードな作品もたまには聴かないと!と思って買って放置してあったこのアルバムを聴いてみた。何というか2枚組だとなかなか通して聴く機会がないんだよね。それにMIXCDだから長いし。しかし何でこれはHMV先行発売なんだ?HMVでは去年から発売してるけど、Amazonでは2月にやっと発売になるみたいだ。どうでもいいけどさ…。

まずDISC2の方なんだけど、これはLukeの通常のスタイルのハードミニマル。これが何とも豪華でThe Advent、Killa Productions、Cave、Joris Voorn、Alter Ego、Hert等他にもまだまだハードテクノな方面で活躍している人ばかりのトラックが並んでいるね。Lukeのプレイも上手くて序盤は緩めのエレクトロで始まり、中盤から4つ打ちテクノに移行して徐々に盛り上げ、終盤ではトライバル気味にピークを持ってくる。ここでもJoris Voorn-Incidentが使われているけれど、この人の人気は当分続きそうだね。とにかく人気のあるアーティストが網羅されているので、最近のハード方面のテクノの傾向を知るにはもってこいの1枚だよ。

で今回の目玉はDISC1の方。ハードミニマルの人が何故かダウンテンポに挑戦しているよ。Marco BaileyやAdam Beyerも2枚組MIXCDを出して同じような事をしていたけど、やはりハードミニマルだけには飽きるのか、それとももっと自分の世界を広げたいのかは謎ですが。ノンビートの曲で始まり、BOLAのアンビエントも飛び出し序盤から驚きの展開。4曲目辺りからビートも入ってくるけど、とにかく緩い。Isolee辺りからはジャーマンディープハウスになって揺らめく様な怪しさがあるね。Playhouse辺りの音に近いかな。後半のAgoriaThrobbing Gristle(Carl Craig Re-Version)辺りでは妙にポップでイクセントリックになるが、このポジティブさにはダークな世界の中にやっと希望を見出したかとさえ思える。そのままクリックハウスに繋がれて、ダークで不穏な世界は静かに幕を閉じました。んーなんとも掴み所の無い1枚だったな。Lukeも随分奇妙な事に挑戦するなと思いつつ、ハードな後にはこんな緩いのも良いかもねとも思ったりした。ただ結局今の流行に乗って気分でこんなMIXをしただけだと思うので、何年後かにはこうゆうMIXCDも減ってくる様な気がしないでもないな。

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| TECHNO1 | 13:51 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Bola - Gnayse (Skam:SKALD015)
Bola-Gnayse
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鰡、ボラ、ぼら…UKのミステリーレーベルSKAMから発信された、エレクトロニカ界でBoards of Canadaと双璧をなすのがこのBolaである。SKAMと言うとGescom(AutechreやBolaも参加してるとか?)を送り出し、様々な怪しいエレクトロニカアーティストを送り出し、エレクトロニカを流行させた一因でもないかと思っている奇妙なレーベルである。そのSKAMを一躍有名にさせたのがBoards of CanadaとこのBolaだ。ま、今回はBoards of CanadaはおいといてとにかくBolaだ。

Bolaの音楽は、笑いがない。とにかくドシリアスで潜水艦で深い海を進行している様で、暗い暗い未知の旅へ行くかの様だ。ゆったりとした流れの中に、極限まで研ぎ澄まされた電子音が僕らを不安の中に落とし込む。しかし何故か冷たいこの音の中には、揺らめく隠れた熱さと言う物を感じ得ずにはいられない。徐々に徐々に燃え上がる炎の様に、機械的な電子音の中にも暖かみを感じる事が出来るのではないか。深海の奥深くに秘宝の如くうごめくストリングスが、硬いビートと絡み合いある一種のアンビエントな世界を作り出す。しかしアンビエントと言えども、ここに享楽的な世界は皆無だ。

これは3rdアルバムだけど、1stアルバム「Soup」は名盤中の名盤なのでそれも是非聴いてみると良いでしょう。ミステリーワールドへ誘われます。

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| TECHNO1 | 21:40 | comments(7) | trackbacks(5) | |