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Brame & Hamo - Limewire EP (Brame & Hamo:B&H003)
Brame & Hamo - B&H003
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Dirt Crew RecordingsやHeist等からセンスの良いサンプリングを武器にブギーかつビートダウンなハウスをリリースするアイルランドのBrame & Hamo、リミキサーとしてもやはりファンキーなハウス方面によく起用されており、新世代の中でも台頭を表してきているユニットの一つだ。特に2017年からはユニット名をそのまま冠したBrame & Hamoというレーベルも始動させているが、この自身のレーベルではよりハードで真夜中のフロアで映えるようなハウスを打ち出してきている。そんなレーベルの3作目となる本作でも以前より更に厳つく骨太に、テクノ/ブレイク・ビーツ/ハウスの要素が混ざり合いながらフロアを熱狂へと巻き込むようなダンス・トラックを披露している。何と言っても最もパワフルな"Parade Rain"は肉体が震えずにはいられず、太くマッチョなキックの4つ打ちとブレイク・ビーツ気味なリズムが地面を揺らしつつトランシーな上モノの反復と膨らみのあるダークなベースラインで引っ張りながら、高エネルギー状態で猪突猛進する。途中からヒプノティックなシンセやドラッギーな効果音も加わり、喧騒の盛り上がりの突き進むピークタイム仕様な一曲だ。"Sports Complex"はEPの中で最も毒々しくダークな曲で、TR系の乾いたパーカッションやTB系の鈍くも魅惑的なアシッドのベースラインを用いたハイエナジーなアシッド・ハウスだが、トランス風な快楽性の強い上モノも入ってくるとHardfloorを思い起こさせたりもする。そして時代感のあるブレイク・ビーツに優雅なピアノのコード展開やボイスサンプルを織り交ぜた90年代前半のレイヴ全盛の時代を匂わせる"Limewire"は、しかしニュー・ディスコ系のTuff City Kidsによってドタドタとした4つ打ちのアシッド・ディスコで感動的に盛り上がっていく"Limewire (Tuff City Kids Remix)"へとリミックスされ、それぞれ古き良き時代の空気を発しながらも今のフロアでも間違いなく盛り上がる魅力を含んでいる。初期の頃の作品に比べると随分アッパーで快楽的な要素が強いかなと思ったりもするが、真夜中のパーティー向けな曲を目的としたレーベルのようでもあるし、その音楽性が適切に反映されている意味で成功と言えよう。



Check Brame & Hamo
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Closed Paradise - The Distance Between EP (Kolour Ltd:KLRLTD020)
Closed Paradise - The Distance Between EP

いまいち最近のデトロイトのテクノ/ハウスは元気が無いと思う方も多いだろうが、事実以前程の輝きを取り戻せてはいない。しかしデトロイトにも新しい芽は育ちつつあり、そこにはハウス・レーベルとしてKolour Recordingsがある。その傘下に設立されたKolour LTDは新興勢力ながらも感情豊かなビートダウンからニュー・ディスコまで手掛けるレーベルで、その複数のレーベルグループの中でも特にデトロイト的なねっとり黒人音楽の要素が強い。派手な注目を集めているわけではないが、クラブでも当たり前に映える機能性と豊かなエモーションを備えたハウスには定評があるのだ。そんなレーベルからの新作はフランスのアーティストであるMathieu CleことClosed Paradiseによるもので、まだまだリリース数は少ないものの本作でもトラックメーカーとしての素質を十分に予感させている。何といっても素晴らしいのは"Planets"で、低い重心で這うようなねっとりしたビートと、グイグイと下から伸びながら持ち上がっていくブギーなシンセのコードで、じわじわと侵食する攻めのビートダウン・ハウスだ。デトロイト・ハウスの感情が熱くなるエモーションや、ボイス・サンプルによるファンキーな要素もあり、確実にフロアを揺らすであろう魅力がある。それをリミックスしたのがDirt CrewやHeistからのリリースで注目を集めるBrame & Hamoで、"Planets (Brame & Hamo Remix)"は原曲のゴージャスな音使いを抑制しざっくりとした生っぽい質感と控えめに耽美な音使いでしっとり郷愁を打ち出して、方向性を変えながらアーバンな色気たっぷりのハウスへと見事に作り替えている。裏面には更にデトロイト・ハウスらしい黒くファンキーな、そしてDJツール性の高い曲が収録されており、かつてのMoodymann風なサンプルのループでぐいぐいねっとりと巻き込んでいくようなファンキーな"Tunnels"、こちらも執拗なボイス・サンプルやぼやけたシンセの反復に跳ねるキックの4つ打ちで訝しさを発する"Moelleuz"と、どちらも正にデトロイト・ビートダウンの系譜上にある事を感じさせる。余りにもビートダウンの影響を感じさせ過ぎるかとは思いつつ、計4曲どれもがっつりと踊らされるであろう外れ無しの十分な内容だ。



Check "Closed Paradise"
| HOUSE11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |