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GIGI MASIN FOR GOOD MELLOWS (JUGEMレビュー »)
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Cabanne - Discopathy (Minibar:MINIBAR 042CD)
Cabanne - Discopathy
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アーティストとしては2000年からリリースを初めているので、この初のアルバムリリースまで16年と随分と長い時間がかかっているが、その分だけベテランとしての貫禄やアーティストとしての個性が確立された内容になっており、期待に裏切らない作品だ。そんなアルバムを手掛けたのはフランスのCabanneで、Telegraphに7th CityやPerlon等からのリリースが指し示す通りにミニマル・ハウスを軸とした音楽性を武器にしており、そしてジャズ・ギタリストとしての側面も持っている事から本作では生っぽいサンプリングも多用したミニマル・ハウスを展開している。アルバムの開始はぐっとビートを落としたダウンテンポの"MC"だが、ここから生っぽさ溢れる音質のドラム・プログラミングやベース、そこにカット・アップさせたようなピアノやアコギを緻密に散りばめて、Akufenを思い起こさせるマイクロ・サンプリングを披露している。続く"My T"では細なスネアやハイハットの4つ打ちがスムースな流れ出すが、朧気に漂うような上モノが陶酔を誘うミニマル・ハウスだ。土着的で有機的なグルーヴの"Nastish"でも音数を絞った構成の中にカットアップしたような声や生音の細かなサンプリングを配置し、しっとりとした官能と共にファンキーな鳴りを生み出している。生々しく色気を誘うような声ネタの使い方は肝であるようで、"Minguz"でも湿って泥臭い4つ打ちに淡々とした呟きを用いつつ、そして耽美なピアノのコード展開を導入するなど意外にも情緒的な雰囲気が全体を包んでいる。またジャズ・セッション的な変則的なグルーヴを生むドラム・プログラミングの"RSO"では抽象的な鳴りをしつつ、次第にハウシーな4つ打ちへと変化していく実験的な要素も含んでいる。流麗な4つ打ちから落ち着いたダウンテンポにジャジーヴァイブスまで匠の技の如く使い分け、大人の色香を発する情緒を漂わせながらも繊細に揺れるダンスフロアに適合したグルーヴを鳴らすなど、アルバムは適度な起伏と振れ幅を持って実に心地良い。無駄を削ぎ落としたミニマルが、こうまでも淡い情緒を放つとは。



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| HOUSE12 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Daniel Bell - The Button-Down Mind Strikes Back! (Logistic Records:LOG028CD)
Daniel Bell-The Button-Down Mind Strikes Back!
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Richie Hawtinと並ぶデトロイトの重要ミニマリスト・DBXことDaniel Bellが、今週末UNITで来日DJを行います。デトロイトのミニマルと言えばJeff Millsがいますが、Jeffが徹底的にハードだったのに対しDBXはむしろファンクが強調されています。シカゴハウスを経由したミニマルテクノと言えば分かり易いかと思いますが、無駄を削ぎ落としたシンプルなトラックなのにビキビキっとしてて痺れまくりですね。体に作用するのではなく、神経に作用する危ない音として覚えておくと良いでしょう。

実は新宿リキッドルームに彼が来日した時聴きに行っていたのですが、その時は正直退屈でしたね。単純に地味過ぎたと言うか、かなり渋めのプレイだったんですね。でも改めてこのMIXCDで体験してみると、これは格好良いぞと言う事です。自身の曲同様にDJプレイもやはりシンプルでスカスカな選曲なんですが、これってかなりハウス調ですね。今で言うとクリックハウスとかマイクロハウスとか、そっち方面で語られる渋めの音。だからと言って完全にクリックハウスに流れているかと言うとそうでもなく、シカゴハウスのファンキーさとミニマルテクノの冷ややかさが溶け合っている様な。地味と言えば地味なんだけど、ベテランの絶妙な上げ下げでゆったりとした流れが気持ち良いです。刺激的に直感的に来るんじゃなくて、後からじわじわと、そして聴く度にドラッギーな汁が滲み出てくるプレイです。いかにもベテランらしい妙技が存分に味わえる一枚ですぞ。Karafuto名義のFumiya Tanakaのプレイに似てる気がする。

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| HOUSE2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Luciano - Sci.Fi.Hi.Fi Volume 2 (Soma Quality Recordings:SOMACD46)
Luciano-Sci.Fi.Hi.Fi Volume 2
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クリック〜ミニマルハウスシーンではRicardo Villalobosと双璧を成すと言っても過言ではない存在、そしてVillalobosと同じくチリ人のLucien NicoletことLucianoのMIXCD。それもなんとリリースはグラスゴーの名門テクノレーベル・Somaからとはちょっと驚きです。まあSomaからリリースしたからと言ってテクノっぽくなる訳でもなくて、普段通りのゆる〜くてまったりしてしまう渋いプレイを披露するLucianoなのですが。しかしチリからこう言ったクラブミュージックに根ざした音が出てくるのも意外なんですが、Villalobosと言いLucianoと言いなんでチリ出身のこの二人は無味乾燥と言うか派手さがないんでしょうね。良く言えばスルメの様な酒のつまみだと思いますが、MIXCDの前半は味気無くてこのままだったら寂しいなって思いました。ところがどっこい、中盤以降はドライな音ながらもグルーヴィーにリズムも振れだし、音に厚みも出て来てポヨンポヨンした豊満さが心地良いです。これがチリのドライなファンキー加減とでも言うのかな、派手さはないけれどラテンの血が秘かに隠れている様な冷たさと熱さ。真夏に聴いても部屋の空気をクールに一変させる心地良さと、体の奥底から溢れ出る情熱が共存しています。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |