Carlos Mena - Deep Forever More (Yoruba Records:YSD78)
Carlos Mena - Deep Forever More
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Osunladeが主宰するYoruba Recordsのここ数年の充実ぶりは、目を見張るものがある。かつてのレーベルのイメージといえば、アフリカはヨルバ族をルーツにしたスピリチュアルで黒いハウス中心だったのだが、ここ最近はかつての有機的な音楽性も残しながらエレクトロニックな要素も強めて、ハウスにテクノやラテンの味付けを加えながら良質なダンス・ミュージックの量産体制を確立している。そんなレーベルの新作はOsunladeとも交流が深く、Ocha Recordsを運営するCarlos Menaによるものだ。Mena自身は過去にヒップ・ホップのアルバムも手掛けていた事もあるアーティストのようで、近年目立った活動がない為に詳しい音楽性を知る事は出来ないが、この新作自体は正にYorubaらしいハウスを体現しておりレーベルの音楽性を反映している。Osunladeがボーカルを務める"Bang It"は、レーベルの最近の流れであるエレクトロニックとオーガニックな温かみが自然と融合した柔らかいディープ・ハウスで、綺麗に展開するコードと幻想的なシンセがすっと延びて非常にエモーショナルな曲調だ。Osunladeの艶やかな声にも魅了されるし、まろやかに研磨された美しいシンセの音色も色っぽく、そこに土煙舞うようなトライバルなリズムがYorubaらしさを加えている。次の"Elegba"はOsunladeとの共作という形が反映されて、より民族的なボーカルやアフロなパーカッションが強く打ち出されているが、湿っぽく感傷的なエレピやフルートのメロディーが心に染み入るようだ。裏面のタイトル曲である"Deep Forever More"もやはり爽快なパーカッションが鳴っているが、その下では滴り落ちるジャズ・ピアノの旋律や官能的な呟きが色気を発し、そして地面を蹴る力強い4つ打ちで爽快に疾走するディープ・ハウスになっている。どれも人肌の温かさを含むエモーショナルな音楽性が貫いており、単に上げるのではなく心から暖まるようなソウルフルな作風で統一性があり、この名義では実に久しぶりの新作なものの十分に手応えを感じれられる。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |