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過去の失われた名作の再発、そして現在のダンス・ミュージックのアーティストらとも接続しながら新作を制作するイタリアはヴェネチアの音響音楽家・Gigi Masin。そして言葉通りにプログレッシヴなポスト・パンクを手掛けていたThis HeatのメンバーであるCharles Hayward。そんな彼等が1989年にSub Rosaからスプリット・スタイルでリリースしたアルバムが本作で、今まで未CD化だったものの昨今のMasinの再評価を受けて目出度く世界初CD化されたのだ。音楽的な相性に疑問も残るスプリット盤は、両アーティストを気に入っていたレーベル側の意向によるものだが、しかし本作にはMasinによるサンプリング・クラシック化した名作「Clouds」が含まれている事もあり、Masinの魅力を計り知るには十分な内容だ。“新しい室内楽”というタイトル通りに少人数による演奏の如き構成は、極めて静謐で優しい程に繊細なインストメンタルで、特にMasinサイドは研ぎ澄まされた最小限のピアノと豊潤な電子音によって美しい風景を目の前に広がらせる。水の都であるヴェネチアをイメージしたであろう"Waterland"はか弱いピアノだけによって控え目にメランコリーを奏で、続く"Clouds"でピアノが滴り落ちるような美しい旋律にミニマリズムを生む電子音を被せ、自然と無駄が排された極シンプルな構成の中に純朴な美しさを生んでいる。"La Giara Di Gesturi"では弦楽器らしき音も用いながらクラシックとも宗教音楽とも取れる荘厳な空気を纏い、"Goodbye Kisses"ではギターや電子音に残響を効かせながらゆったりと優しさが広がっていく。一方でHaywardも水をテーマにした21分にも及ぶ"Thames Water Authority"を提供しているが、こちらは現代で言うドローン・アンビエントと呼ぶべきか。抽象度を極めて高くし持続音や不気味な音響を多用し、幻想的な音ではあるものの不協和音となって迫る廃墟と化したようなドローンは、Masinとは対照的に灰色の世界に染まっている。Masinの慈愛に満ちた繊細なアンビエントに対し、Haywardによる半ば強迫的な荘厳さが覆うドローン・アンビエントと、その異なる作風が同じ盤に収められているのはやや不可解ではある。それでもMasinサイドは十分に彼の魅力である美しい響きが伝わるので、この再発の機会に手を取ってみて欲しい。



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| ETC4 | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |