2010.06.30 Wednesday
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Amil Khanが子育ての為脱退し、Charles SieglingソロのプロジェクトとなったTechnasiaの4年ぶりのアルバム。しかしTechnasiaはTechnasia、ソロになろうが時代が変わろうが音自体には変化は見られず、「"Central" は時代を感じさせないものにしたかったんだ」と言うCharlesの発言通りに流行なぞは全く関係の無いピュアなテクノを新作でも披露しております。寡作な所からも分かる通り丹精込めて作られた曲のどれもが踊る為だけでなくリスニングに耐えうるが要素があり、そしてエモーショナルであったり時にファンキーに、時にディープであったりと一大絵巻の様に展開も感じられる充実したアルバムになっております。活動歴が長くなったせいか以前のガシガシとパワーで押し切るタイプの曲は少なめで、逆にハウシーなビートでジワジワと恍惚の沼にはめる落ち着いた曲が多めですが、彼流の美麗なコード感を活かしたシンセサウンドは健在なので取り敢えずは一安心。そして相変わらずCharles自身を含む数人をボーカルに起用しており、ポップな歌物テクノの側面もあります。確かに流行廃りとは全く対極的な位置にある純然たるテクノで、何度でも何時になっても聴ける美しいテクノアルバムでした。
試聴
Check "Technasia"