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Takuya Matsumoto - (Some Lost) Time (BM:BM01)
Takuya Matsumoto - (Some Lost) Time

Claude YoungとのDifferent Worldでも活躍し、そしてまたソロではデトロイト・フォロワー的な音楽性でカルトな人気を博すIndigo Aeraからも日本人としては初の作品をリリースするなど、エモーショナルかつエッジの効いたテクノを手掛けるTakasi Makajima。この度自身でBMレーベルを設立して更に自身の求める音楽性の開拓を進める動きがあるが、そのレーベル第一弾には今や日本のみならず海外のレーベルからも引っ張りだこのTakuya Matsumotoが迎えられた。Matsumotoと言えば美麗なシンセやキーボード使いによって熱情を誘い、またテクノやハウスの中にジャズやフュージョンの要素も盛り込んだグルーヴ感があり、DJとしてではなくトラックメーカーとして機能性よりも音楽的な豊かさにおいて才能を光らせるアーティストだ。そんな音楽性があるからこそNakajimaのそれと共鳴するのは当然だったのだろう、今回は過去に制作された未発表作品を発掘してMatsumotoの魅力をより世界へと知らしめる事に繋がっている。"Time"からして哀しげなシンセのフレーズから叙情性が打ち出されており、そこに跳ねるようなシンセや流麗なパッドが多層的に重ねられて切なさに染まっていくような如何にもMatsumotoらしいトラックだ。機械っぽく響くざらついたブロークン・ビーツが淡々としておりメロディーや上モノとは対照的だが、冷えた雰囲気の中から燻るようにソウルが込み上げてくるように感じられる。こちらも鋭いハイハットが響き機械的な4つ打ちがクールな"Wrap"は、大空へと広がるようなフィルターの効いた淡いシンセや光沢のある綺麗な電子音のメロディーによって爽快感と開放感へと繋がっており、デトロイト・テクノ的なエモーショナルを感じさせる清々しいハウスだ。けたたましいキックに陽気なボーカルのループが印象的な"Springsdub"は、繊細に滴る美麗なピアノのメロディーがゴツゴツとしたグルーヴの中から控えめに優美な雰囲気を発しており、簡素で野太いリズム感が躍動しつつも心に訴えかける感情性も含んでいる。そしてMakajimaがリミックスをした"Jump Rope Music (Different World Remix)"、アコーディオンらしきメロディーが悲哀を奏で太いベースラインによって全体が支えられるこの曲は、当然揺れ動く熱き感情性を持ちながら比較的クラブでの機能性も意識した骨太さがリミックスの効果として現れている。それぞれ2011〜2014年頃に制作された曲のようだが、有名になる前のこの頃から既にMatsumotoのエモーショナルな個性が出来上がっていたのは驚きだ。決して古さを感じさせる事なく、タイムレスな作品であるように響いてくる。



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Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 3 (OCTAVE-LAB:OTLCD-2270)
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 3
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2016年は本人にとって新たなる局面へと突入した年であったに違いない。日本人としては初となる作品をデトロイトの老舗レーベルであるTransmatからリリースし、また過去の名義であるQuadraの失われたアルバムを復刻させるなど、過去と未来の両方を押し進めてアーティストとして実りのある一年になっただろう。そして本作もその一年の重要な要素であり、DJとしてのクラブで培った経験を作品化したMIXCDで、シリーズ3作目となる本作"Contact To The Spirits 3"だ。ドイツはKompaktとの関わりから生まれた1作目から彼自身を投影したと言う2作目を経て、4年ぶりとなる新作はこれまでと同様に精密な流れによる濃密なストーリー性を持ちつつ今まで以上に感情の起伏を誘発する内容で、ワタナベの激情が見事に音に反映されている。82分というCDの限界時間に21曲も使用した事で怒涛の展開によって熱き感情が激流の如く押し寄せるが、ミックスの最初は清らかな空気が漂い始めるアンビエントな"Sunrise On 3rd Avenue"を用いる事でこれからの壮大な展開を予期しており、そこからは聴く者を圧倒するドラマティックな展開が全く隙間なく続く。序盤にはYonenagaのプロジェクトであるR406による新曲の"Collapsar"がドラマティックな瞬間を作っており、デトロイト・テクノの叙情性がモダンに解釈されているが、中盤のKirk Degiorgio〜Ian O'Brien〜Rennie Fosterらの曲を繋げたデトロイト志向の流れは神々しいまでの光が天上から降り注ぐようで、勢いとエモーションが見事に融和している。また嬉しい事にR406の曲を用いたのと同様に、日本の隠れている才能を引っ張り出す事も意識しており、終盤に向かってjunyamabeによる幻想的な夢の世界に導かれるような"internal_external_where_is_my_body"をプレイし、ラストには7th GateのTomohiro Nakamuraによる"Memories Of Heaven"を配置して興奮と感動をピークに上げつつすっと余韻を残さず消えていくドラマティックな展開を生み出している。音の数や曲の数の密度の高さ、そして感情の込め具合は相当なエネルギー量で、聴く側も決して安易に聞き流せないような美しくも圧倒的な世界観はやや過度にも思われるが、それもワタナベの胸に秘めたるソウルを極限までプレイに反映させた結果なのだろう。魂と肉体を震わすエモーショナルなテクノに圧倒されるばかり。

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Takasi Nakajima - Basic Math (Indigo Aera:AERA015)
Takasi Nakajima - Basic Math
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デトロイト・テクノに影響を受けたような叙情的なテクノを得意とし、新作と共に過去の遺産を掘り起こしてはアーカイブ化する作業を行っているのが、オランダにてカルトレーベル的な存在感を放つIndigo Aeraだ。モノクロながらも異彩を放つジャケットの統一感や、作品毎に極少数でエクストラEPを付属させる販売方法など、そのレーベルの運営方針からは強い主張が感じられる。そんなレーベルの新作は邦人アーティストであるTakasi Nakajimaによるもので、ご存知の通り元々Claude Youngと手を組んでDifferent Worldとしてのユニットで活動していたその人だ。残念ながらDifferent World自体は多くの作品を残すには至らなかったが、Applied Rhythmic TechnologyやIndigo Aeraには名作を残し、Ostgut TonのMIXCDにも彼等の曲が使用されるなど確実な手応えはあったと思う。そしてNakajimaがソロになってから何と再度Indigo Aeraに見初められるとは、これを快挙と言わずして何と呼ぶか。"Basic Math One"は7分にも及ぶ無重力の中にいる静謐なアンビエントで、さざ波のような穏やかなパッドが押し寄せる中に空間的な音響も配置して、期待に満ちた門出を祝うような雰囲気だ。"Basic Math Two"では繊細に多数のシンセの奥に幻想的なパッドをうっすらと伸ばして、そして圧力のあるキックやキレのあるハイハットでゴツゴツとしたグルーヴを生み、デトロイト・テクノを丹念に精錬したような叙情的なテクノだ。広大な闇の宇宙に瞬く星の光を浴びるようなドラマティックな世界観があり、その美しさにうっとりと魅了される。"Basic Math Three"はもう完全に古典的なデトロイト・テクノだろう、エモーショナルなシンセのメロディーが軸となりシンプルなハイハットや引き締まった4つ打ちが続き、徐々に大袈裟感もあるシンセで盛り上がっていく叙情的な展開はデトロイト・テクノのそれに他ならない。そしてレーベルを主宰する二人がリミックスを行った"Basicmath One (Jasper Wolff & Maarten Mittendorff Remix)"も素晴らしく、原曲のイメージを塗り替えるように猛々しいキックを加えた肉体感溢れるテクノへと作り変えつつ、繊細ながらもヒプノティックなシンセを散りばめた荘厳な世界観が広がっている。本家のデトロイトからクラシカルな作品がなかなか生まれない現状で、日本にそれを継承して更に前進していく姿勢が感じられるアーティストが存在するのは嬉しい限り。是非ともこの路線で更なる飛躍を期待したい。



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Prins Thomas - Paradise Goulash (Eskimo Recordings:541416507275)
Prins Thomas - Paradise Goulash
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ノルウェーのニューディスコ大使と称されるPrins Thomasによる新作は、計3枚にも渡ってジャンルの壁を取っ払って、兎に角あらゆる音楽を楽しんで貰う意図でミックスされた大作だ。そのタイトルからも分かる通りNYの伝説的なクラブであるParadise Garageへのトリビュート的な内容であり、確かにジャンルレスという点においてその意思を受け継ぐコンセプトであろう。元々2007年には同様にニューディスコだけに限定されずに底抜けの多幸感を打ち出した怪作である『Cosmo Galactic Prism 』(過去レビュー)を披露しており、それを前提とすると2014年にリリースされた『Rainbow Disco Club Vol.1』(過去レビュー)はテクノを中心としたミックスとなった事で奇妙なユーモアは後退し、彼らしい賑やかなごった煮サウンドによる恍惚感は喪失してしまっていたと思う。そんな流れを踏まえて、本作は再度ジャンルレスかつタイムレスな選曲を行う事で、単にダンス・ミュージックの躍らせるという機能性だけにこだわらずに、変幻自在な流れによって惑わされながら何処か掴み所のない恍惚状態を引き起こす面白い作品に出来上がったと思う。勿論様々なジャンルは用いながらもバランスを壊す突飛な流れにはなっておらず、CD1〜3の流れに沿って大まかなジャンルの区分けはされている。CD1は最もレイドバックしており、牧歌的なロックから始まり民族的なジャズや懐かしみのあるハウス、夢現なアンビエントから艶かしいファンクを通過してのディープなアシッド・テクノまで、肩の力が抜けたプレイでゆっくりと温めながら多用なリズムと音色によって先ずは肩慣らし的な導入だ。CD2では2000年以降のニューディスコやテクノにハウスなど現代的なダンス・ミュージックが中心となり、徐々にビートは力強さを増しながら夜のパーティーへ向かうざわめきを喚起させる魅惑の快楽的な時間帯へと突入する。その流れを引き継いだCD3ではより快楽的な真夜中の時間帯から始まり、ディープかつミニマルな流れを保ちながらエクスペリメンタルな電子音楽へと遷移し、湿っぽく可愛らしいジャズやライブラリーミュージック的なリスニングの曲、そして熟成したような味わいのあるプログレッシヴ・ロックを経過して下降気味に終焉へと向かう。CD3枚に渡って起承転結がはっきりとした流れは非常にスムースで、パーティーの始まりから終わりまでを意識したようにも感じられるし、多数のジャンルを過剰に詰め込んだ事でその情報量の多さに抵抗の出来ない恍惚感も生まれている。流石に3枚合わせて200分越えなのでお腹いっぱいにはなるものの、Thomasらしく外向きの享楽的なパワーが発散するDJプレイが目に浮かぶようで、やっぱりこんなミックスが彼らしいと思わせられる内容だ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Claude Young - Celestial Bodies (Fountain Music:FMCD021)
Claude Young ‎JR - Celestial Bodies
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デトロイト第三世代のアーティストとして知られているClaude Youngは、ここ数年はTakasi NakajimaとのユニットであるDifferent Worldとして日本から世界に向けて音楽を発信していた。残念ながらDifferent Worldは解散してしまい僅かな作品のみしか残す事が出来なかったが、それとは並行して個人で音楽制作も行っていたようで、2013年には8年ぶりとなるアルバム"Celestial Bodies"を完成させた。2000年に入ってからのClaudeはトラックメーカーとしての活動が目立っていたわけではないので動向を知る由もなかったのだが、このアルバムを聴くと彼にとってはダンスミュージックは彼が持つ要素の一つでしかなく、テクノと言う音楽を元により自身の内に眠る世界を表現する事に重点を置いている事が伝わってくる。そしてデトロイトのアーティストと言えば思い付くのが「宇宙」と言う単語だが、このアルバムは正にそんな「宇宙」が想起される音楽性であり、例えば同郷のJeff Millsが追い求めるコンセプチュアルな音楽と共通する点は多い。"Celestial Bodies"、日本語では「天体」と名付けられた本作に含まれる楽曲の多くはダンス・ミュージックでないどころか、リズムさえも入っておらずアンビエントと呼ばれる音楽に近いほどだ。それどころか壮大な世界観と重厚かつ美しい音響にはオーケストラを思い起こさせる場面さえあり、電子楽器を元に重力から解放された宇宙へ、星と星の間を行き交うようなドラマティックなサウンド・スケープが広がっている。まるで遥か闇の彼方から宇宙線が降り注ぐようにドローンな電子音響が周辺には広がっており、その中で孤独な宇宙遊泳を楽しむかのようでもある。意外と言えば意外なまさかのリスニング系のアルバムには驚いたが、想像力を刺激するアンビエントとして心地良い。

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| TECHNO10 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Unknown Artist - One (D3 Recordings:D3ROO1)
Unknown Artist - One

2011年に設立されたフランスのヴァイナル・オンリーで運営するVibes And Pepper Recordsは、デトロイトのテクノ/ハウスに力を入れているようで、今までにもTerrence ParkerやClaude YoungにNorm TalleyやSynchrojackなどベテラン勢の新作や旧作のリイシューに務め、注目を集めている。が今度はその傘下としてD3 Recordingsを設立し、そこから未知なるアーティストの作品を第1弾に抜擢した。アーティストも曲名も名付けられていない全くの詳細不明の作品ながらも、しかしその内容はとびきりのデトロイト・ハウスだ。力強く刻まれる正確な4つ打ちのキックの上に華麗にカーブを描くパッドのコード展開、そして未来感を描き出すシンセストリングスがハイテックでもあるA1は、レーベルの門出を祝福するような趣さえある。対して裏面の2曲は少々抑制されているが、ソフトなディープ・ハウスとしての陶酔感がある。上昇気流に乗るようなパッドのコード展開が美しくも、カチカチしたハイハットと少々崩したリズムが強調されたトラックからファンキーな要素が感じられるB1、逆にマイナー調のコード展開と湿ったキックが温かみを演出しつつボイスサンプルがアクセントとなっているB2と、デトロイトだけならず欧州の洗練されたハウスとも相性は良いだろう。招待不明ながらもこの内容であれば有名なベテランの作品である気はするのだが、一体誰の作品なのだろうか。レーベル、アーティスト共々に今後も気になる存在だ。

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| HOUSE9 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Walt J - Reflection Selections (Fit Sound:FIT/WALT J-04)
Walt J - Reflection Selections
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ニューオリンズにもWalter Jonesと言うアーティストが居て紛らわしいのだが、今日紹介するのはデトロイトのWalter JonesことWalt J。1995〜1997年の間に数枚のEPをリリースして突如としてシーンから姿を消してしまったアーティストで、余りの活動の短さにカルト化し過去の作品の復刻が長く望まれていたアーティストの一人であろう。本作は97年にClaude Youngが主宰していたDow Recordsから2枚組でリリースされた"Reflection"から、厳選した曲を1枚に纏めてリイシューした内容となっている。デトロイトからの音楽なので濃密なエモーショナルを期待するところだが、意外にも全体的にすっきりと洗練されビート感も軽目なテクノ/ハウスが中心だ。コズミックなシンセ使いにはデトロイトらしさがありつつも、パキッとしたリズムトラックは爽やかな程に乾いていてあっさり抜けの良さがある"Nite Gruv"は、90年代に制作されたわりには随分と研ぎ澄まされ綺麗な鳴りをしている。シャッフル調の跳ねたグルーヴの上に、豊潤で厚みのあるパッドが未来への希望の道標とる"Don't Stop"は、程良いエモーションにファンキーな躍動が溶け込んでいる。対して優しいメロウなコード展開で浮遊感を発し、ぶっといアナログ的な厚みのあるキックで逞しいグルーヴを生み出す"Feel What I Feel"は、NYのディープ・ハウスへと接近している。音自体は時代を感じさせ少々安っぽさもあるのだが、それが決して古臭くはならずに今でも十分に通用する名曲揃いである事は保証する。後のFabrice Ligによる透明感のあるエモーショナルなテクノへと繋がって行くようだ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Claude Young - Impolite To Refuse (Ican Productions:ICAN-009)
Claude Young - Impolite To Refuse

URとも密接な関係を保つSantiago Salazar & Esteban Adameが主宰するIcan Productionsは、彼等自身の作品だけでなく徐々にルーツであるラテン・ミュージックの枠を越えながら着実に歩みを進めている。そのレーベルの最新作はデトロイト・テクノ第三世代のClaude Youngが1996年に"Detroit : Beyond The Third Wave"と言うコンピレーションに提供した曲を、Santiago SalazarとEsteban Adameが現代へと蘇らせた作品だ。本作にはありがたい事にオリジナルも収録されていて、まだ90年代半ばらしく丹念な作り込み具合は感じられないものの、アナログ感覚とハイハット乱れ打ちの荒削りなビートでスピード感を表現し、その上にはスピリチュアルなパッドが覆い被さるディープでトライバルなテクノだ。音自体は流石に古臭さは否めないものの、そんな事を意識させないハイテックな世界観は現在のフロアでも間違いなく通用するだろう。裏面には"ICAN Remake"と"Esteban Adame's Deep Mix"が収録されているが、どちらもオリジナルの荒々しいテクノを完全に手懐けたアレンジをしており、人肌程度に温かくメロウなディープ・ハウスへと見事に生まれ変わっている。空気感のあるシンセ使いがメロウながらもパーカッシヴなラテンテイストも盛り込んでキレのある前者、緊張感が解けた柔らかいパッドと郷愁感たっぷりのシンセソロで大人の色っぽささえ醸しだしている後者、どちらも非常に現代的で端正なエモーションを鳴らしている。今になって何故この作品を掘り起こしたのかは分からないが、しかし非常に素晴らしい作品ではあるので嬉しい限りだ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/1/5 KMS RECORDS "TRIBUTE TO DETROIT" @ Air
2013年も遂に始まりましたが、その一発目のパーティーはデトロイトテクノのベルヴィル・スリーの一人であるKevin Saundersonが登場。Juan Atkinsがオリジネーターであり、Derrick Mayはイノベーターであり、そして一方Kevin Saundersonはと言うとエレベーター、つまり売り上げ的な面も含めて最もデトロイトテクノを高みに上がらせたアーティストです。コマーシャルな作風ではありつつもテクノ/ハウスの両面でヒット作を量産し、メジャーへ殴り込みを掛けたその功績は疑うべくもありません。そして今回は彼が主宰するKMS Recordsをフィーチャーしたパーティーと言う事で、日本からもデトロイト・テクノ/ハウスに造詣の深いSTEREOCiTIやDifferent World(Claude Young & Takasi Nakajima)らが招かれ、デトロイト好きには堪らないパーティーが開催されました。
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| EVENT REPORT4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Claude Young & Takasi Nakajima - Rapture (Applied Rhythmic Technology:ART 11.1)
Claude Young & Takasi Nakajima - Rapture
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2009年から水を得た魚のように活発に運営を行なっているKirk Degiorgio主宰のART。Kirk自身の新作の発表と共に過去の名曲のリイシュー、そして新人の発掘も行うなど順風満帆ですが、その流れを止める事なく盟友であるClaude Young & Takasi Nakajimaの新作が到着。この二人は数年前に意気投合して以来Different World名義で活動しておりましたが、ようやく初の物理メディアでの作品が世に出る事になりました。全体的に線は細めながらもソリッドで弾けるリズムトラックを生かし、デトロイト・テクノ宜しくな透明感のあるリフにファンキーなシンセのメロディーが絡み合い、躍動感のあるテックハウスとなっております。本家デトロイトのエモーショナルな要素をダイエットさせ、上品に昇華させ洗練さが感じられるのが本家との違い。そして裏面には久しぶりにカムバックしたIan O'Brienがリミキサーとして曲を提供しています。力強いバウンス感のあるグルーヴの上にデトロイティッシュなメロディーと煌びやか音色を散りばめ、静謐で抒情的な世界を展開するハウスサウンドは正にIanの趣向が全開。この人のデトロイト・テクノへの敬愛と言うのは業界内でも屈指のもので、コズミックなサウンドはデトロイトの人達に一歩も引けを取らないですね。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcel Fengler - Berghain 05 (Ostgut Ton:OSTGUTCD19)
Marcel Fengler - Berghain 05
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現在のドイツテクノシーンの引率するクラブ・BerghainのオフィシャルMIXCDシリーズ"Berghain"、その最新作はそのクラブでもレジデントを務めているMarcel Fenglerが手掛けている。日本に於いてはLabyrinthやFuture Terrorなど大きなパーティー出演しているが、しかしBerghainの他のタレントに比べるとまだその存在感は及ばないであろう。実際に自分も彼の音源は殆ど聴いた事は無い…が、Ostgut Tonからのリリースに加え、Luke Slaterが主宰するMote-Evolverもリリースしている事を考えると、注目しても損は無いだろう。さてBerghainのMIXCDと言えばどれもモノトーンなミニマルやら硬質なテクノが中心だが、本作もその例に漏れずやはり光の射さない暗い深海を航海するようなテクノミックスだ。しかしそれだけではなく、怪しく蠢くテクノから始まり凍てつくエレクトロ、厳しさの立ち込めるインダストリアル、感情的なテックハウス、そして終盤ではバンギンなテクノから深いダブテクノへと様々なテクノの海を航海して行く。色々と詰め込み過ぎたようでありながらしかしBerghainの灰色の世界観や硬い金属的な音質は保っており、なにより意外にもじわじわ染み入る感情的な流れも感じさせ、ハードな印象を残すBerghainに新しい息吹を吹き込むようでもある。決して臨界点を突破する過剰なエナジーは無いけれども、幅の広い選曲を一つの空気に纏め上げ心地よいグルーヴを生み出しており、Berghainの深部を体験出来るMIXCDである。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/10/02 (FRI)
CLUB MUSEUM "The Art of Intelligence" @ Unit
Live : THE BLACK DOG
DJ : KIHIRA NAOKI, ROK DA HOUSE, 'NOV'

2009/10/03 (SAT)
REDBOX 3rd anniversary party @ J-Pop Cafe
DJ : Motor City Drum Ensemble, STEREOCiTI and more
Live : Move D

2009/10/03 (SAT)
groundrhythm @ Air
Live : Kaito
DJ : Kaoru Inoue, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2009/10/03 (SAT)
RIS FESTIVAL [a sense of space] @ Unit
Live : SPECTRUM a.k.a SONIC BOOM, DJ KENSEI, JEBSKI & YOGURT, L?K?O and more
DJ : TOBY, Ackky, YAMADA the GIANT and more

2009/10/09 (FRI)
root & branch presents UBIK featuring THE FIELD @ Unit
Live : THE FIELD, KAITO
DJ : DJ YOGURT, DJ HIKARU

2009/10/10 (SAT)
Makin' Love Mix @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, SHIRO THE GOODMAN

2009/10/10 (SAT)
Cosmic Soul @ Air
DJ : Ian O'brien, Claude Young, Takamori K.

2009/10/17 (SAT)
CLASH48 @ ageHa
DJ : Adam Beyer, Joel Mull

2009/10/17 (SAT)
@ Air
DJ : ken Ishii, Jerome Sydenham

2009/10/31 (SAT)
De La FANTASIA 2009 -Vol.ZERO- FANTASIA Night @ Liquidroom
Live : Lindstrom, Nikakoi aka Erast, AOKI takamasa, d.v.d
DJ : TOWA TEI, EYE, MOODMAN

3日は迷う、初来日のMCDEかgroundrhythmか…?9日はField、Kaito、DJ Yogurt、DJ Hikaruと好みの面子がびっしり。10日はCosmic Soulと被ってしまったが、DJ YogurtのMakin' Love Mixへ行こう。今男女の股間を最も濡らすパーティー、エロ過ぎる。シローさんがムーディーなセットをかましてくれるらしい。ムーディーな雰囲気のあるグラスルーツでムーディーな音楽、きゃわいいおんにゃのこいっぱい来てください。17日、ドラムコードで震撼するか、Airでのケニシのプレイも熱い。31日のリキッドルームも面白そうなんで行く予定。
| UPCOMING EVENT | 07:30 | comments(6) | trackbacks(0) | |
2009/07/31 Ken Ishii 15 Years Anniversary @ Air
日本が世界に誇るテクノゴッドことケンイシイも日本でのデビューから遂に15年だそうです。私もケンイシイの音楽には本当に影響を受けておりますし、彼のDJプレイも本当に大好きです。と言う事で去年の10月以来となるケンイシイのプレイを聴きに、AIRへと行ってきました。

24時半過ぎに到着するとJazztronikの野崎良太がプレイ中。この日はテクノセットを敢行と言う事前情報の通りで、バキバキと予想よりも派手で豪快なテクノをプレイしておりました。ただ普段この手のプレイをしない人がいきなりテクノをプレイしているせいか、やはり何となく違和感を感じるし上手く展開は作れていない気がしました。かなり強引に上げてましたよ。

お目当てのケンたんは1時過ぎから。むぉ〜パーカッシヴでざくざくとし、肉厚なテクノ中心ですぞ。自分の以前のケンたんの印象はソリッドでスピーディーな感じなんだけど、最近は重さで勝負してるのかな。分かり易いメロディーは少なめでリズムとか音圧で圧倒してくるようでした。勿論最新MIXCDのリリースパーティーでもあったので、そこからの曲も多めにプレイしておりました。やはり"Good Life"は凄い盛り上がったし、超絶トライバルなTomaz Vs Filterheadzの"Sunshine"(やはりこの時代は格好良い曲が多かったよな…)も回してフロアに激震が走りました。

3時過ぎからはお初のClaude Young。ハウス系のテクノ、又はテックハウスな選曲が多くて上げすぎず、下げすぎずな適度なノリのプレイ。元々DJには定評がある人ですが、やっぱり展開もスムースと言うか自然に進行していくね。しかも後半に進むにつれてヒット曲をどかどかと投入していて、良い感じで盛り上がりました。"Future Love Theme"、"Good Love(Luciano Remix)"、"Rej"とかそりゃ盛り上がるわな。ケンたんのヘヴィーなプレイに対して、幾分かスッキリと無駄の無い音でこれもまた良し。

で5時過ぎからは再度ケンたんのご登場。のっけからトップギアへシフトを入れて、かなり音数多めでやかましいテクノをアップテンポでどっかんどっかんと回す。相変わらずパーカッシヴでファンキーなんだけど、狂ったようにハイテンション。途中で自身の"Butter Bump Blaster"を回した時にゃ、フロアが大爆発ですよ。朝方なのに尚フロアにエネルギーが集まっていくようでした。アンコールラストはケンたんの名曲"Iceblink(Beat The Strings Attack Mix)"をプレイ。ストリングスが煌びやかに鳴る感動かつ高揚感溢れるテクノトラック。昔みたいにもうちょっとデトロイトクラシックを回してくれると尚更嬉しいのだけど、今夜は今夜でいっぱい踊れて素晴らしい一夜でした。

■Ken Ishii-Warrior On The Decks - Play, Pause And Play 2(過去レビュー)
Ken Ishii-Warrior On The Decks - Play, Pause And Play 2
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| EVENT REPORT2 | 08:40 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Miss Djax - Djax-It-Up (United Recordings:UTD7004)

Miss Djax-Djax-It-Up
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シカゴ系のテクノやハウスを量産しているオランダのDjax-Up-Beatsはサスキア嬢ことMiss Djaxが運営する歴史の長いレーベルなんだけど、調べてみたら1989年設立なんで今年で20周年って事になるんですね。移り変わりの速いクラブミュージックの界隈で20年もレーベルを続けると言う事は本当に驚くべき事で、そして今も現在進行形なんだからただただ感嘆するのみ。そんなレーベルのサンプラーとも言えるMIXCDが本作で、Miss Djaxがレーベル音源を使用して超絶勢いのあるミックスを披露しております。いや〜これめっちゃいいわー、テンポは速いしパンピンだしめちゃゴリゴリでアシッディーで糞ファンキー!!!!シカゴハウス…じゃなくてシカゴテクノとでも言えば良いのかな、シカゴの不良っぽいサウンドを直線的なリズムでアッパーに仕上げた荒くれサウンド。余りにも豪快過ぎて思考を挿む余地が無く、ノリノリで一本調子な勢いに吹っ飛ばされてしまうね。しかしこの懐かしい感じは何だろうと考えたら、そう、自分が好きだった頃のJeff Millsみたいなんだ!!!!とにかくテンポも速ければ繋ぎも速いし、全てを薙ぎ倒す嵐の様な攻撃性があるんだわさ。でもこれをプレイしているのがMiss Djaxって言う女性なんだよな、すげー女性だな…。

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| TECHNO7 | 08:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Terrence Parker - Serious Grooves In The Mix (Serious Grooves:SGCD1)
Terrence Parker-Serious Grooves In The Mix
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デトロイトのハウスレーベル・Serious Groovesの音源を使用して、デトロイトのベテランハウスアーティスト・Terrence ParkerがMIXを手掛けたのが本作。ちなみにリリースは94年で日本ではAvex傘下のCutting Edgeから。昔はAvexもまともなクラブミュージックをリリースしていたと言う、今となっては懐かしい証拠。CD帯には「デトロイトテクノの従来型(ダーク、シリアス、インテンス)をくつがえすべく…」「なぜかとってもDISCO-TECH!」と書いてあります。別にデトロイトってダークなだけじゃなくてポジティブなメッセージ性だってあるじゃんよと思いますが、初期URは確かにハードコアだったしそれの事を指しているのかしら。それはおいといて兎角テクノが目立つデトロイトですが、本当はこんな昔からハウスも在ったんだなと感じさせる内容。色々なアーティストの曲が使用されている様に見えて実は大半はTerrence Parkerの変名で、他はChez Damier、Alton Miller、Claude Youngらの曲が混ざっています。音的には古さが漂っていて新鮮味はありませんしMoodymannやTheo Parrish程の黒い展開が待っているでもなく、ゴスペルハウスを少々水で薄めたような軽めのハウスなんですよね。確かにディスコティークな懐かしい思いが込み上げてくる音ですが、もうちょっと汗々する様などす黒いファンクネスがあると個人的には嬉しいです。良く言えばスムースな4つ打ちが続いて癖が無く聴きやすいけれど、デトロイトにはもっと熱い物を期待しています。

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| HOUSE4 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Thomas - Caught In The Act (Logistic Records:LOG017CD)
John Thomas-Caught In The Act
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たまにはハードなテクノが聴きたくなるの〜と積み重なったCDを漁って発見した一枚。自身のLogistic RecordsやTechnasiaのSinoからハードなテクノをリリースするフランス人アーティスト・John Thomas。ええ、フランス人なのに珍しくも男気溢れファンキーでトライバルなテクノを作らせたら随一なその人です。でそんな人がMIXCDを手掛ければ当然音の方も予想通りに盛り上がれるファンキーでハードなテクノが連発な訳で、Andrew McLauchlan、Steve Bicknell、Jeff Mills、Ben Sims、Robert Hood、Mark Broom、Claude Youngとか一部のハードテクノ好きにとってはよだれが出る様な選曲なんですな。まあさすがに今のご時世、上記の面子を見ても古臭さが漂ってきてしまうのですが、自分はそんな古臭いテクノが大好きなんです。この頃のテクノって本当にファンキーでハードな物が多くてクラブでもハードテクノが隆盛してたと思うんですが、今はめっきり影を潜めてますよね。でも本作を聴けばそのハードテクノの素晴らしさは、十二分に伝わると信じています。序盤のスカスカでファンキー流れから徐々に音数を増やしてハードに展開しハードトライバルに突入していく様は、フロアで聴いたら血管ぶち切れする程アドレナリン出まくりでしょう。各所に"Undisputed Life (Technasia Mix)"や"Love Story"などのヒット曲も配置し、盛り上がらない事を否が応にも拒否されるプレイ。思うんだけどこの頃のテクノの方が、やっぱり芯があり図太いよね。単純な音かもしれないけれど、そんな音が好きです。

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| TECHNO6 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2008/08/10 (FRI)
COSMIC SOUL ARIL BRIKHA - NEW ALBUM "Ex Machina" RELEASE PARTY @ Yellow
Live : Aril Brikha
DJ : Ken Ishii, Takamori K.

2007/08/11 (SAT)
CLASH25 × METAMORPHOSE 07 @ ageHa
【ARENA】
SPECIAL GUEST LIVE : LOS HERMANOS
DJs : FUMIYA TANAKA, IAN O'BRIEN, CLAUDE YOUNG
【WATER BAR】
DJs : DEXPISTOLS, CAPTAIN FUNK, DJ AKi, AFRA
【TENT】
DJs : HITOSHI OHISHI,DJ MAYURI, UIROH, RYU

2008/09/01 (SAT)
RON TRENT JAPAN TOUR @ Yellow
DJ : Ron Trent and more

7月にはイベントが充実していたせいか、8月はなんとなく息切れ感が。とは言いつつもLOS HERMANOSのイベントはDJ陣も強力だし、これは何としても行きたい。CLAUDE YOUNGなんて通な人選だし、またデトロイト系のイベントにはIAN O'BRIENは欠かせませんな。かと思えばその前日はケンイシイ+アリルブリッカって、こちらも見逃せない。仕事が入らない事を祈るのみです…。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Orlando Voorn - Sessions From The Deep (cynet:media:Cynet-CD002)
Orlando Voorn-Sessions From The Deep
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発売から時間が経ちましたがオランダのテクノシーンの重鎮・Orlando Voornが、Claude Youngの新レーベル・cynet:mediaからリリースしたMIXCDが素晴らしいので紹介します。さてOrlandoについてどこから話せばいいのか、最近だとUnderground Resistanceに加入してBlak Prezidentz名義でMad Mikeとユニットを組んでいたはずだが、それはいつの間にか解消していた。あと自分がよく知っている事だとFix名義の"Flash"は色々なMIXCDで回されていて、また地味な存在だけれど数々の名義で数々のレーベルから使えるデトロイトテクノのトラックを出しまくってます。今では有名となったデトロイトテクノを追求するDelsinとかRush Hourなどのオランダのレーベルはありますが、Orlando Voornはそれよりももっと前からデトロイトを追求していたようです。このMIXCDではそんな自分で創ったデトロイト系の楽曲を自分でミックスしていて、適度なファンキー加減と適度なエモーションがバランス良く配合されていてストレートなテクノミックスとして格好良いです。デトロイトフォロワーの場合、単にデトロイトテクノのシンセストリングスだけをぱくってたりする事は少なくないんだけど、このMIXCDに関しては土着的で図太いリズムが入ってたり4つ打ち以外のグルーヴもあったり、通り一辺倒にならずに上手く抑揚を付けております。DMCチャンピオンになった事もあるそうで、何の違和感も無く最初から最後までスムースに繋げてしまって、あれれ?とびっくりする位普通に聴けてしまいました。世界観が統一されているから、自然と聴けてしまうと言うのかな。デトロイトテクノと言う言葉を抜きにして、ストレートなテクノらしいテクノとして聴ける内容ですよ。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kevin Saunderson - Ekspozicija 07 The Detroit Connection (Explicit Musick:EXPLICITCD007)
Kevin Saunderson-Ekspozicija 07 The Detroit Connection
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初めに言っておきますがサブタイトルの"The Detroit Connection"なんて言葉は、まず鵜呑みにしない方が良い。何度かKevin SaundersonのDJプレイは聴いているけれど、デトロイトの範疇を越えて完全にハードテクノな域に入ってます。"Good Life"は確かにデトロイトハウスだけど、しょっちゅうKSが回す"Good Life(Re-Edits)"は完全にハードテクノの域だ。Juan Atkinsはエレクトロ(かな?)、Derrick Mayはシカゴハウスを基にしているとしたら、KSのDJプレイは多分ヨーロッパのハードかつスタイリッシュなテクノを基にしているはず。彼のプレイを聴いている人は分かると思うんだけど、勢いのある4つ打ちテクノをこれでもかと繋げてフィルターで音を切ったりしてブレイクを作るプレイはデトロイトとは異なる物だと思う。だからと言ってKSのプレイは駄目じゃんなんて事は無く、むしろ上記3人の中ではKSのプレイが一番好き。プレイ的にはKen IshiiとかBen Simsなんかに近いと思うけど、ハードな中にもここ一番で盛り上げるヒット曲を随所に挟み込むプレイは基本的に盛り上がらない訳が無いんですよ。ハードテクノからトライバルテクノ、太鼓の効いたパーッカシブなテクノなどをガツガツと、勢いよく繋げて豪快な流れを生み出すんですな。でそれを踏まえて本作ですが、やっぱ変わってねーなーと言うのが感想w。いや、良い意味で変わってない。序盤にBorder Communityの曲を持ってきたのは意外だったけれど、その後は終始ズンドコ節で時折上げたり下げたりの繰り返し。永遠にワンパターンな男だけれども、緩急の付け方とかフィルタの掛け具合はセンスが良いとしか言いようが無い。彼がデトロイト3人衆の中で一番ヒットした訳は、やっぱり派手な作風があったからだと言うのがここでも証明された。でも何だかんだ3人衆の中で一番大好きなのがKS。

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| TECHNO4 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Plus : Los Angeles (Plus:PLUS104)
John Tejada-Plus DJ Mix Vol.4
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John Tejadaのめちゃ上手なプレイを堪能出来るMIXCDがこちら、Technasiaが送るPlusシリーズの最終章です。Charles Siegling、Amil Khan、Shin Nishimuraと続いたシリーズに、何故かTejadaがトリを飾ります(Technasiaと交流があったんでしょうけど)。今までの人達がかなりアッパーで激しいプレイを聴かせていたのとは対照的に、Tejadaはクリッキーな曲から始まり物静かです。シカゴハウスを通過した様なクリックや生っぽい音を生かしたクリックで、派手な展開もなく全く以て地味なんですが渋いの一言。中盤以降は徐々にテンションを高めつつテクノ色も増やして、ミニマル調に変化してゆきます。暗めな曲調が多いながらも、時折目の覚めるような派手なトラックをぶち込みはっとさせてくれたりもします。元々はヒップホップDJだったらしく、テクノにしては珍しい巧みなスクラッチもばしばし差し込んで痺れる〜!実際あんまりTechnasia関連の音っぽいかと言うとそうでもないけれど、めちゃくちゃプレイの上手いって事は聴けば分かります。後半は普通にテクノテクノで盛り上がるし、最初から最後までパーフェクトッ!自分の持っているMIXCDの中でも、相当ランキングは高いですね。

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| TECHNO3 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Joris Voorn (MINIMAXIMA:MM211CD)
Fuse Presents Joris Voorn
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今や押しも押されぬテクノ界の超新星・Joris Voornの初のMIXCDが遂に登場。大ヒット曲「Incident」や1STアルバム「Future History」での活躍はまだ記憶に残る所ですが、今度はMIXCDも出してくれるなんてなんてファン泣かせな活動ぶりなんでしょう。新人と言う事もあって僕はアッパーにガツンと来るようなプレイを予想していたのですが、ここは意外にもクールで抑制の取れたベテランらしいプレイを披露しています。ここでは流行のAbleton Liveを使って40曲をMIX、19個のセクションに分けています。PCを使ってのプレイのせいかやはり曲の流れに気を遣ってスムースで緻密な展開があり、彼の気高くも美しい面が強調されて感じる事が出来るのではないでしょうか。美しいシンセラインが用いられた曲の他にも、テクノに止まらずハウスクラシックスやクリックハウス、有名なアーティストの楽曲が惜しげもなく導入されて単調に陥る事はありません。こいつ本当に新人かよって思うような精密機械ぶりですが、欲を言えば新人なんだからもっと爆走気味に、ガンガン盛り上げるプレイでも良かったんじゃないかと思ったりもしました。実際にDJでは「Incident」だって回すそうじゃないですか。決して地味と言う訳ではないですが抑えめのプレイなので、緩い上げ下げの展開をじっくり噛みしめて長く付き合っていこうと思います。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(4) | |
Jeff Mills - Exhibitionist (Axis:AXCD-041)
Jeff Mills-Exhibitionist
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ここ何年かのJeff Millsのスタイルにはちょっと残念な気持ちもあり、日本でプレイする事があっても意識的に避けてきた自分ですが、今年はWOMBのレジデンシーに行く気があります。SCIONのライブを見たい事もありますが、単純に最近の彼のプレイも聴きたくなっているんですよね。取り敢えずCDで彼のMIXを聴くには現在簡単に手に入る、この「Exhibitionist」しかありません。やっぱり凄いと思うのは72分間に45曲も使うと言う、そのMIXの早さ。別にMIXが早いからそのDJが良いと言う事と全く関係はないですが、やっぱり曲の良い所だけを抜き出してプレイするそのスタイルは別格です。過去の傑作MIXCD「Mix-Up Vol.2」に比べると鬼気迫るプレッシャーやアグレッシブさは薄くなり、円熟味を思わせるバリエーションを見せて、ミニマル、ハウス、ラテン等を程よく使っています。ファンキーでソウルフル、ハードでタフ、又してもテクノが黒人から生まれた事を身を以て証明しています。永遠に変わらないと思っていたJeff Millsにも変革の時代の訪れが来ているのかもしれませんが、変わらないのは未来を見つめるその視点。新しい事に挑戦してゆく彼の姿勢こそ、彼の最大の持ち味なのかもしれません。そしてその挑戦の表れが、MIXしている所をDVD化した「Exhibitionist-DVD」。コンセプトごとに4つのプレイが含まれていて、テクノオタクにはとても興味が湧くDVDではないでしょうか。

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Jeff Mills-Exhibitionist
「Exhibitionist-DVD」Amazonで詳しく見る


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| TECHNO2 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
Upcoming Event
UR, LOS HERMANOS, G2G, DJ S2 STRIKES YELLOW @ Yellow
2005/08/30 (TUE)
Guest DJ:S2 aka Santiago Salazar (UR-067, G2G, Los Hermanos)、 Takamori K.、Wataru Sakuraba

standard×CLASH presents FUSE-IN @ ageHa
2005/09/16 (FRI)
DJ:KEVIN SAUNDERSON、KEN ISHII,DJ 3000、Q'HEY、KAGAMI、TOBY、SUNRISE(Dr.SHINGO & TORSTEN FELD)、SHIN NISHIMURA、PHAZE 2 aka SHOTARO MAEDA
LIVE:CO-FUSION、NEWDEAL、7th Gate

RECLOOSE ALBUM "HIATUS ON THE HORIZON" RELEASE TOUR @ Yellow
2005/09/16 (FRI)
DJ:Recloose

AIR associated with VEGA RECORDS & KING STREET SOUNDS @ Air
2005/09/17 (SAT)
DJ:Louie Vega(CLASSIC SET)

IBADAN RECORDS 10 YEAR ANNIVERSARY『EXPLOSIVE HI-FIDELITY SOUNDS』 RELEASE TOUR @ Yellow
2005/09/18 (SUN)
DJ:Jerome Sydenham、Ryo Watanabe

WORLD CONNECTION & X-MIX PRODUCTIONS present DJ SNEAK @ Air
2005/09/22 (THU)
DJ:DJ Sneak

CLAUDE YOUNG JAPAN TOUR 2005 @ Module
2005/09/22 (THU)
DJ:Claude Young

VADE 1st Anniversary feat. Ben Sims @ Womb
2005/09/23 (FRI)
SPECIAL GUEST:BEM SIMS

AIR associated with VEGA RECORDS & KING STREET SOUNDS @ Air
2005/09/23 (FRI)
DJs:Louie Vega (HOUSE SET)

KLICK feat. DANIEL BELL & MELCHIOR PRODUCTION @ UNIT
2005/09/24日 (SAT)
DJ:Daniel Bell
DJ & Live:Melchior Productions

THEO PARRISH JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
2005/10/01 (SAT)
DJ:THEO PARRISH

Nagisa @ Odaiba Open Court
2005/10/09、10 (SUN、MON)
DJ:FRANCOIS K.、KAORU INOUE、KENSEI
Live:SYSTEM7、more

DEEP SPACE @ Yellow
2005/10/10 (MON)
DJ:FRANCOIS K.

standard×CLASHはKS、KIの両名の二人だけでも価値があるがCO-FUと7th Gateのライブにも期待。7th Gate…RotationからEP出してたけど、最近の活動は謎。
Ben Simsがイエローでプレイしてた頃が懐かしいですが、WOMBですか…まったくしょうがねえな。
渚は今年はしょぼいね…フランソワはイエローで見れば充分だし、後はSystem 7位しか価値ないぞ。(他は普段のイベントで聴けるし)
| UPCOMING EVENT | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Southport Weekender Vol.3 (SuSU:SUALBCD11)
Southport Weekender Vol.3
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Joey Negro、Miguel Migs、Giles Petersonが担当した「Southport Weekender」、Blaze、Joe Claussellが担当した「Southport Weekender Vol.2」、そして三作目は何とDimitri From Paris、Jazzie B、Quentin Harrisの異色の組み合わせ。つうか3枚もあって一通り聴くだけでもお腹イパーイです。喜ばしいシリーズではあるが、ほんとファン泣かせなシリーズでもありますね。Dimitriは予想通りなディスコ系でとにかく弾けています。Quentinはムーディーな典型的NYハウス。個人的に一番気に入ったのが、Jazzie Bのソウル・ファンク系のMIX。基本的にはハウス系のMIXCDなのである程度スムースな選曲ではあるけれど、腰に来るリズムと艶めかしいファンキーさがツボです。ダウンテンポ〜アッパーまで自在に展開を広げて、終わりまで休む暇もなく楽しめますね。他の二人はセオリー通りのハウスとは別に、こうやって異色なMIXがあると逆に新鮮さが際立ちます。また三者三様の味があるので、自分の好みの一枚って言うのが必ずあるのではないでしょうか。全て聴く時は気合いを入れて聴きましょう。

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| HOUSE1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Ian O'Brien Presents Abstract Funk Theory (Logic Records:74321 69334 2 )
Ian O'Brien Presents Abstract Funk Theory
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まあ、Ian O'Brienが選曲してるんだし、本人の曲も入ってるし間違いないよね?買っちゃう?…買っちゃいました。Abstract Funk Theoryは今までシリーズになっている物でCarl CraigやMixmaster Morrisも参加してるけど、特にIanの選曲は素晴らしい。スピリチュアルジャズと呼べば良いのだろうか?ハイテックテクノを通過して、スペーシーなジャズまで辿り着いたIanならではの選曲だと思う。ここにテクノの面影はないが、彼の宇宙指向がこのコンピレーションに凝縮されていると思って良いだろう。そして最近のURのコンピにはまっている人は、是非ともこちらのソウルフルでロマンティックなジャズを聴くべきだろう。デトロイトの天才たちがテクノから生音重視のジャズへ回帰した様に、Ianのルーツにもジャズと言う物があるのだろう。自身の新曲Midday Sunなんて、惚れ惚れする程ロマンティックだしコンピに収めておくのがもったいない位です。不治の病のAnthony Shakirも参加していて、ハウス風ブロークンビーツを披露。どこか内向的でちょっとダークな雰囲気を思わせます。なんか悲しげ。Jazzanovaはスウィートでゆったり落ち着けるラウンジ的な音楽で、相変わらず質がお高いようで。意外にもClaude Youngも参加していてどんな曲かと思ったら、テック系ジャズって言えば良いのかな。極彩色でパッション弾ける爽快な曲でした。以上の様にこのアルバムは落ち着いて聴けるムーディーな曲から、アップテンポでクラブ仕様な踊れる曲まで良い塩梅で収録されていて、クラブジャズ系のコンピとしては相当質が高いと思います。デトロイトテクノ好きも、クラブジャズ好きも、また宇宙指向?の人も聴いてみてください。最近はKanzleramtからテクノ作品を出したIan O'Brienの向かう先は、テクノかジャズか一体どちらなのでしょう。。。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Adam Beyer - Essential Underground Vol.9 (DJ-sets.com:DJ022-2)
Adam Beyer-Essential Underground Vol.9
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テクノのMIXCDでは定番シリーズとなっているEssential Underground。今までClaude Young、Marco Bailey、Ben Sims、Christian Smith等人気者を引っ張り出してきたが、今回はスウェーディッシュハードテクノの雄、Adam Beyerが参戦。1枚目は普段の内容と変わらずゴリゴリで疾走感のあるハードテクノ。旬のトラックを使っていて、激しいのが好きな人にはかならず受けるものとなっています。そして2枚目なんですが、こちらは意外にもディープでゆるめのテクノ。最近はTruesoulなんてレーベルも立ち上げてデトロイトテクノっぽいトラックも作ったりしていますが、正にそれをイメージしたかのようなMIX。エレクトロ、テックハウスまたクリック系に近い物もMIXしてるんだけど、大人のMIXって感じで激しいのに疲れ気味な僕にはこの位が丁度良いかも。2枚目に使用されているTruesoulから出たJoel Mull、Cirez D、Henrik Bのトラックはまじカッコイイです。それにAdam Beyer別名義のMr.Sliff-The Riffのじわじわビルドアップしてゆくシンセも最高。Truesoulも含めてAdam Beyerは今後も要注目です。今回は1枚目より2枚目の方が内容的にはお薦めですね。取り敢えずトラックリスト見て下さい、買いたくなるでしょう。

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| TECHNO1 | 15:21 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Jeff Mills - Mix-Up Vol.2 (Sony Music Entertainment:SRCS7969)
jeff mills-mixupvol2
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1995年10月28日、Jeff Millsはリキッドルームに舞い降りた。そしてその時の神懸かったプレイを記録したのが、このMIXCDである。テクノ好きならば誰もが通るJeffなので語る事は少ないが、元Underground Resistanceでその後ハードで過激な作風でミニマルテクノを世に知らしめた張本人である。DJに至ってはとにかくファンキーで、3台のターンテーブルを使って矢継ぎ早にレコードを変えてはMIXを繰り返していく。その曲の良い所だけど抜き出してプレイするのであれば、もちろん悪い訳がない。余りにもMIXは早く1時間に40枚程はレコードを使う程だ。このMIXCDでは自身の曲を多く含みつつも、Jeffのフォロワーの曲も使い、未来的な兆候を感じさせながらも時にファンキーに、時にソウルを感じさせる。最初の8曲位までは前半のハイライトだが、圧巻は中盤の「Strings Of Life」だろう。Jeffは何故か昔からこの曲をほぼ回している。何故ミニマルプレイでこの曲を回すのか?それはJeffがソウルのこもったプレイをするからに他ならないだろう。最近はHOUSEのアーティストもこの曲を回したりするけど、やっぱりJeffが使ってこそだと思います。

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| TECHNO1 | 21:24 | comments(0) | trackbacks(1) | |