Âme - Dream House (Innervisions:IVLP09)
Ame - Dream House
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2004年にリリースされ世の中はデビューアルバムだと思っていた『Âme』(過去レビュー)は、実は本人達の中ではコンピレーション的な意味合いだったらしく、デビューから15年を経てようやくリリースされた本作こそ本当のデビューアルバムだと言う。そのように述べるアーティストこそベルリンのディープ・ハウス市場を長らく席巻するInnervisionsを代表するアーティスト、Frank WiedemannとKristian Beyerから成るÂmeで、様々なミュージシャンとのコラボレーションも行いながら構想も含めて3年に渡る制作の結果、ダンス・ミュージックという枠を越えてホーム・リスニングに耐えうるアルバムを完成させた。兎にも角にも「Rej」というフロアを揺るがす大ヒット作が記憶に残るものの、アーティストが成熟するにしたがってありがちな展開であるダンスにこだわらないホーム・リスニングという構想に良くも悪くもはまってしまったのか…という杞憂も無いわけではないが、元々ビート感に頼らずともメロディーとコードでの魅了する才能を持っているからこそ、結果的にはリスニング仕様になったからといって彼等の魅力は大きくは変わっていないし、ダンスだけにならなかったからこそより表現豊かにもなっている。Matthew Herbertをフィーチャーした"The Line"はビートレスな構成で、魔術を唱えるような歌に合わせミニマルな電子音の反復を合わせ、何やら宗教的な荘厳ささえも感じさせるアンビエント性があり、じわじわゆっくりと艶やかに展開する様はÂmeらしい。続く"Queen Of Toys"は比較的ダンス性の強い曲だがこれも上げるのではなく、歪なキックや不気味な電子音が暗い闇を広げてずぶずぶと深い所へ潜っていくディープなニューウェーブ調。"Gerne"ではジャーマン・ニューウェーブのMalaria!のメンバーであったGudrun Gutをフィーチャーしている事もあり、レトロな時代感のあるボディーミュージック的というか、刺激的なマシンビートを刻みながら汗臭くあり肉体感を伴うグルーヴが感じられる。そして遂にはジャーマン・プログレの鬼才であるClusterからHans-Joachim Roedeliusも引っ張り出して完成した"Deadlocked"は、前のめりなダンスではない変則ビートを用いた上に、キーボード演奏らしきフリーキーなメロディーや重厚な電子音響がどんよりと立ち込めるクラウト・ロック調で、変異体であったジャーマン・プログレへの先祖返りを果たしつつÂmeらしく深遠にメランコリーを響かせている。勿論全てがリスニング向けというわけでもなく、"Helliconia"ではDavid Lemaitreによるサイケデリックなギターをフィーチャーしながら、覚醒感を煽る多層的なシンセのリフと低空飛行のじわじわと持続するグルーヴ感によって、パーティーの中で感動的な場面を作るようなダンス曲もあり従来のÂmeらしさを踏襲している。しかしやはり全体としてはじっくり耳を傾けて聞くべき作風が多く、その後も木製打楽器のような不思議なリズムに祈りを捧げるような合唱で神聖な響きを打ち出したエレクトロニカ調の"No War"や、切ない感情を吐露する歌とメランコリーなバレアリック調のトラックを合わせた"Give Me Your Ghost"と、強烈なビート感は無くとも何度も聞くうちにじんわりと肌の奥底まで染み込んでいくようだ。シングルヒットを重ねてきた過去の作風と比較すれば一見して地味なリスニング寄りのアルバムであるのは否定出来ないが、じっくりと時間を掛けて制作した事もあり何度も聞く事で魅力が深まっていく作品でもある。ダンス曲も聞きたいという思いもあるが、それはこの業界らしくEPで披露するという事なのだろう。



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| TECHNO14 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/4/28 FORESTLIMIT 8TH PARTY ”FULL CONTACT!” 【Ripping Waves ~ New School Of Japanese Ambient Music ~】@ Forestlimit
クラブ・ミュージックのパーティーと言うと一般的には爆音の中で力強いビートが刻まれる一夜である事が多いが、何故かアンビエント的な視点でのパーティーが少ないのは、やはり熱狂的に盛り上がる要素が少ないからだろうか。しかし真摯に音に耳を傾けるアンビエント・ミュージックも大きな音で聞きたいという欲求はあり、そんなパーティーがもっと増えれば良いのにと思う事は常々。今回幸運な事にForestlimitの8周年記念のパーティーの一環でアンビエントに焦点を当てたパーティーがあり、なんとSUGAI KEN、Satoshi & Makoto、Inner Science、H.TAKAHASHI、Napa-Mariの5組がライブを行うというのだから、是が非でもという気持ちでパーティーへと参加する事にした。
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| EVENT REPORT6 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Orb - Moonbuilding 2703 AD Remixes / Sin In Space Pt.1 (Kompakt:KOM 336)
The Orb - Moonbuilding 2703 AD Remixes Sin In Space Pt.1
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Alex PatersonとThomas FehlmannによるゴールデンコンビのThe Orbが2015年にリリースした『Moonbuilding 2703 AD』(過去レビュー)から、そのシングルカットの第1弾が到着。ここではアルバムのタイトル曲である「Moonbuilding 2703 AD」を3アーティストがリミックスしており、The Orbも属するKompaktの創立者であるWolfgang VoigtとBrainfeederから奇才を放つTeebs、そして前述のVoigtの変名であるWassermann名義のアーティストが参加している。元々はブレイク・ビーツ気味のレゲエやミニマルも含んで徐々に変容する展開が壮大な13分にもアンビエント・ダブであったものの、それぞれのアーティストがそれをどうリミックスするのか想像するだけでも、本作への興味は尽きないが実際の音はどうだろうか。Voigtによる"Wolfgang Voigt AntiretroAmbientPsycholkamix"は原曲に負けじと13分越えの大作リミックスだが、原曲以上にそのアンビエント性・ミニマル性、そしてスペーシーな浮遊感のある音響を強調し、更なる大作志向へと進んでいる。序盤の残響が広がり音の粒子が散りばめられ浮遊するアンビエントなパート、徐々に覚醒感のあるシンセベースと締りのあるキックが入り中毒的な快楽が放出するミニマルへと突入する中盤、そしてオーケストラ的な荘厳なシンセも加わりスペーシーさも増す後半と、各々の箇所で異なる要素を含みながらも一大絵巻のように展開する作風は圧巻だ。そしてVoigtが変名で手掛けた"Wassermann Psychoschaffelclustermix"は、こちらもVoigtらしいズンチャズンチャとしたシャッフルするリズムが特徴で、時折入るアシッド・ベースやヒプノティックなシンセが精神を麻痺さえるように働き、なかなかのドープなテクノになっている。そしてTeebsは余りKompaktらしくはないというか、彼の作風を踏襲したざらついたビートダウン風な"Teebs Moon Grotto Mix"を提供。破壊音のようなパーカッションや粘度が高く粗いダウンビートの上には、ドリーミーで甘い音像が揺蕩う事でチルアウト的な感覚も滲ませつつ、そこからシャッフル調のビートへと移行したりとその忙しない変化も相まって、奇想天外ながらもアーティストの個性が強く感じられる点が面白い。3曲だけとは言えども、ぞれぞれ個性的なリミックスで充実した内容だ。ちなみにレコードのラベルや配信のページでは、WassermannとTeebsの表記が反対になって間違っているので要注意。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Roedelius - Selected Pieces 1990 To 2011 (Mule Musiq:mmcd40)
Roedelius - Selected Pieces 1990 To 2011
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奇怪か諧謔か、どうしても普通には収まらない電子音楽へと向かってしまうジャーマン・プログレの中でも、特にその不思議な音響にこだわっていたのがClusterだろう。70年代から活動しているClusterは今でも変名やらソロやらで音楽制作を行なっており、齢70近くになろうと言うのに一向に勢いは衰えていない。本作はそんなメンバーの一人であるHans-Joachim Roedeliusのアルバムであり、なんと日本発世界規模のテクノレーベルであるMule Musiqからリリースされている。なんでもレーベルを主宰しているToshiya KawasakiがRoedeliusのところまで訪れ、眠っている作品を正式にリリースしようと交渉し、その結果として1990年から2011年に制作された未発表曲をアルバムとして纏める事になったそうだ。もう一人のメンバーであるDieter Moebiusが比較的実験的な音響を打ち出すのに対し、Roedeliusはフラットな叙情性を好んでアンビエントを好む人にも馴染みやすい快適性がある。中にはピアノを鍵盤弾きしたと思われるクラシック的で静謐な曲もあるが、基本はビートレスで数少ない電子音が瞑想的に無重力空間を生み出し、人工的な淡い田園風景が広がっている。勿論斬新性やトレンドと言った要素は無いのだが、クラブで聴けるようなテクノの抑圧からは完全に解放されているし、音色そのものの気持ち良さを堪能出来ると言う観点からは電子音へのこだわりを感じる事は出来るだろう。嫌味のない沈静化したヒーリングか、牧歌的に穏やかなアンビエントか、現世の苦悩からしばし離れて休息するのには最適な電子音楽として聴きたい一枚だ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Conrad Schnitzler - Rot (Bureau B:BB 102)
Conrad Schnitzler - Rot
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Tangerine Dream結成時のメンバーでありClusterの前身であるKlusterも立ち上げた輝かしい経歴があるConrad Schnitzler。つまりは初期ジャーマン・プログレに於ける実験的な電子音楽のパイオニア的存在とも言える方なのですが、当時のジャーマン・プログレの不当なる評価によって諸々の作品はやはりレア化している状態でした。この度彼の作品の中でも特に人気となっているであろうカラーシリーズが復刻されたのですが、本作はその中の一枚である「赤」。初出は1973年、恐らくまだまだ使い勝手の良い電子楽器など無かった時代であろうが、本作では既に電子楽器の自由な可能性を十分に感じさせる未来的な音を鳴らしています。収録曲は3曲だけながらも全てが20分前後の大作で、摩訶不思議な発信音を嫌と言う程味わう事が出来るでしょう。"Meditation"は持続する発信音の上に金属がひん曲がるような電子音がピ〜ンやウニョ〜ンと被さっていき、いつの間にか無重力空間へと誘われる不思議な電子音響世界が広がっています。そこに何か確信的な意思は全く感じられず機械による無機質かつランダムな音がただ鳴っているだけにも思われ、何もイメージさせない抽象的なサウンドスケープが眼前にあるのみ。"Krautrock"は幾分かリズム感のある電子音が繰り返しながら構成を形作ってはいるものの、明快な音程の展開は無く何処か不気味な気持ちさえ煽りもします。途中からはエレキギターも入ってきて呪術的なジャーマン・ロック化も見せつつも、後半からは電子音のシーケンスも安定化しミニマル的な展開もあったかと思いきや、終盤ではやっぱり電子音が自由に踊り乱れて混沌へと向かいます。ボーナストラックの"Red Dream"が意外にもアンビエント的な心地良さのある電子音響で、動きの激しい前出の2曲に対してこちらは鎮静さを強調しています。上モノの電子音は浮遊感がありながら全体として重力に縛り付けられる重厚感があり、単なるアンビエントに向かわないのはジャーマン・プログレの性ですね。これがテクノと言うには余りにも原始的ではありますが、しかし確実にテクノに繋がっていく自由な創造性は感じられ何とも不思議な感覚を覚えました。

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| TECHNO9 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deutsche Elektronische Musik (Soul Jazz Records:SJRCD213)
Deutsche Elektronische Musik
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テクノを聴く者にとっても、またそうでなくともジャーマンプログレ(クラウトロック)の影響と言うのは今でも色濃く残っている。特にテクノ方面に限って言えばAsh Ra Tempel(Manuel Gottsching)、Cluster、Tangerine Dream辺りの瞑想的電子音響世界はテクノのそれと共通しており、テクノのルーツの一部がジャーマンプログレである事は明白だ。そして多方なジャンルに渡って旧譜の掘り下げから新譜の普及まで努めているSoul Jazz Recordが、今度はジャーマンプログレのコンピレーションをリリースした。コンセプトはこうだ - "1972年から83年の実験的なジャーマンロックと電子音楽"。CD2枚組には前述のバンドと共にCan、Harmonia、Popol Vuh、Amon Duul、Nue!など有名どころからIbliss、Between、Kollectivと言ったマイナーなバンドなど、とにかくジャーマンプログレの骨の髄まで収録している。これだけのバンドが揃えば単にジャーマンプログレと言っても一つの言葉で形容出来る訳もなく、Popol VuhやBetweenの自然回帰的な内省的で静謐な曲もあればCanの様にハッピーなコズミックディスコもあり、RoedeliusやMichael Bundtの現代にも通ずるアンビエント、HarmoniaたNue!のオプティミスティックでトランス感覚に満ちたミニマル、Conrad Schnitzlerの派手派手しくネオンライトの輝くイタロディスコ風まで、現代の定型化したロックからは想像も出来ない自由な発想力に溢れた音楽が広がっている。普通から逸脱する事を恐れずに自分達の信じる音を追求した結果がジャーマンプログレ(クラウトロック)になった訳だが、当時はクロウトと言う言葉は馬鹿にする意味で使われていた様だ。しかし後々にその評価は覆され、特にテクノ方面ではその電子的音楽のみならず枠に収まらない創造性も受け継がれ今に至っている。もしそんな野心的な音を聴きたければ、そしてテクノに関心が無い人にとっても、きっとこのコンピレーションは貴方のジャンルの枠を取り払ってくれる作品に成り得るであろう。

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Tracklistは続きで。
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| ETC3 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cluster - Sowiesoso (Captain Trip Records:CTCD-598)
Cluster - Sowiesoso
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先日来日公演を行ったClusterの76年作。初期のClusterと言えば無感情に奇妙な発信音や電子変調音を鳴らしているだけの抽象性を極度に高めた音楽でしたが、NEU!のMichael Rotherと結成したHarmoniaの活動を経てからは重みや閉塞感も減り、むしろ外向的で奇天烈ながらもほのぼのとしたムードの漂う電子音楽性が強くなりました。特に本作のジャケットを見れば感じるであろうこの自然回帰志向。これまでのおどろおどろしい重さは皆無で、逆にどこまでもフラットに伸び行く叙情溢れるシンセや環境音の様なSEが導入され、色彩鮮やかなロマンスさえ溢れている。タイトル曲の"Sowiesoso"は開放感に溢れオプティミズムの塊その物ではないか。勿論これまでの電子楽器を弄くり回して遊ぶ様なユーモア溢れる音使いは健在ながらも、単に鳴っているだけの音楽から美しい色彩さえも感じられる人間味が表現された事は、テクノソウルにも通じる物があるのでは。ラストの"In Ewigkeit"は自己主張、抑圧の無いただ奇妙な音が鳴っているだけのいかにもClusterらしい曲だが、これは後のアンビエントテクノとも言えるでしょう。実験的・前衛的ではあるけれど、同時にポップなエレクトロニックミュージックとしてお勧めです。



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| ETC3 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/07/03 UNIT 6th Anniversary Premier Showcase feat.Cluster @ Unit
金輪際生ライブを体験出来るか分からないジャーマンプログレの大ベテラン・Clusterが来日したので、そのパーティーに行ってきました。

まずは23時から日本のバンド・Boris(borisではない)から。CDは何枚か持っているけれど、生で聴くのは初めて。トリプルギター(又はツインギター)にベース、ドラムと言うシンプルなユニットながらも、出てくる音はぶっとい轟音ギターで重厚感がたっぷり。基本的にはスローなテンポで凄まじいまでの雷鳴の様なギターが炸裂し、そこにシューゲイザーによくあるぼそぼそボーカルを被せるライブなんだけど、Borisはノイジーでパワフルだけど情緒的。ギターも霞んで消えてしまう淡いロマンスがあり、切ない爆音に包まれる。かと思えばヘビメタの様に重い鎌がザクザクと振り下ろされる如くのリフが印象的な曲もあったり、静と動が上手く切り替わっておりました。しんみり聴き入りそして激しく揺さぶられて、ギターって格好良いな、ロックって熱いなと久しぶりに思えるロックンロールライブでした。

その後はメインフロアが混んでいたので、Clusterまで友達と一緒に他のフロアで時間潰し。1時位に早めにメインフロアに移動して、瀧見憲司を聴きに移動するも激混み過ぎて全く踊れず(この時点で不快指数120%)。普段のプレイとは違うジャーマンプログレとテクノを足して2で割ったような、泥沼にズブズブと足を引き込まれる重くてディープなトラックが中心だったかな。緩いけれどゆったりと踊れる気持ち良い音ではあったのだけど、あんだけ混んでいたら全く楽しめなかった。

で1時半にようやくClusterが登場。メンバーであるMoebiusとRoedeliusは何やら機材を弄くり回しているが、遠目からはよく分かりません。そして二人が玩具を弄くるように、電子音の遊戯と言った不思議だけどオプティミスティックな音が浮かび上がってきます。明確な音階や旋律と言った物は殆ど無く、重力から解放された様に浮遊感があったり、時には硬質なリズムが入りテクノっぽくなったりするも、常に定型を感じさせない独特な音響空間を創り上げておりました。がアンビエントとも似ながらアンビエントの分かり易い快楽志向は少なめで、まるで大学教授の講義か又は実験音楽を聴かされている様で、音自体は非常に人間味を排した感じ。自分はCluster関連のCDは10枚位持っているけど、叙情的かつポップになってからのClusterが好きなので、今回のライブは期待以上の物ではなかったかな。もうちょっとポップな音が弾けるClusterが聴きたかったです。それにとにかく激混みと言う点も重なり、微動だに出来ず立ちっぱなしで聴くはめになったので、快適に楽しめなかったよ。Clusterみたいな踊れない音楽は、シート席のあるコンサートホールでのんびりと聴きたいよ〜。Clusterのライブ後は他に聴きたかったDJも居たけれど、余りの混み様と空気の不快さで即座にUnitを脱出。踊れないクラブパーティーは不快指数マックスだよう。

■Cluster & Eno(過去レビュー)
Cluster & Eno
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■Moebius-Tonspuren(過去レビュー)
Moebius-Tonspuren
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| EVENT REPORT2 | 06:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/07/03(SAT) UNIT 6th Anniversary Premier Showcase @ Unit
Special Live : Cluster
Live : Boris, evala
DJ : Fumiya Tanaka, KENJI TAKIMI, Ten

2010/07/03(SAT) Four Seasons of Deep Space ~Summer~ @ Eleven
DJ : Francois K., Toshiyuki Goto

2010/07/09(FRI) SUNSET PALM 2010 PRE-PARTY @ Unit
Special Guest DJ : Ewan Pearson
Special Guest Live : Dachambo
DJ : Shinya Okamoto, Motoki aka Shame
Live : qii

2010/07/09(FRI) ARIA 10 @ Air
DJ : Joel Mull, DJ Sodeyama

2010/07/16(FRI) Terrence Parker's 30 Years of DJing Anniversary Tour @ Eleven
DJ : Terrence Parker, DJ NOBU, Conomark

2010/07/16(FRI) ALTVISION @ Unit
Special Live Showcase : POLE VS. DEATBEAT
DJ : DJ Wada, Ree.K, Hina

2010/07/17(SAT) W @ Womb
DJ : James Holden, DJ Wada

2010/07/18(SUN) Mark Farina Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark Farina, Remi

2010/07/18(SUN) Metamorphose pre-party LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY @ Liquidroom
DJ : Theo Parrish, Maurice Fulton

2010/07/31(SAT) Blue Windy Night "Clash" @ ageHa
Live : Los Hermanos
DJ : Green Velvet, DJ Tasaka

7月も気になるパーティー多数ですが、仕事の都合でどれに行けるかは未定。取り敢えず糞ファンキーなゴスペルハウスを展開するであろうTerrence Parkerだけは聴きたい。
| UPCOMING EVENT | 15:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
宇宙からの歌、宇宙への音 (Rittor Music)
宇宙からの歌、宇宙への音
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宇宙、それは果てしなく広大で人知の及ばない未知の世界。老若男女問わず誰しもがその大きな存在に畏敬の念を感じ、そして人間は宇宙の前ではちっぽけな存在に過ぎないと思わせられてしまう。しかし昔から人間は宇宙に魅了され続け、ある者は星を観察しある者は壮大な物語を描き、そして音楽で宇宙を体現する者も。そんな宇宙を感じる音楽を集めたのが本書であり、ロックやヒップホップ、ファンクからジャズ、ワールドミュージック、そして一番宇宙がぴったりなテクノまで、ジャンルを越えて宇宙音楽を集めてしまった。しかし宇宙音楽とは一体?近未来的な電子音が鳴っていれば、それで宇宙?ただ想像力を喚起する瞑想的な物が宇宙?いや、そんなはずじゃないはず。無限の広がりをイメージした宇宙だってあれば、自分の心の中に存在するインナーシティーだって宇宙かもしれない。テクノのThe OrbやIan O'Brienと並んでプログレのPink FloydやHawkwindもいれば、VangelisやBrian Enoもいるし、ジャズのPharoah SandersやHerbie Hancookもいる。煮えたぎるファンクバンドのFunkadelicや"Planet Rock"で有名なAfrika Bambaataaも入ってるし、インドやアジアの民族・宗教音楽など馴染みのないものまで、とにかく宇宙、コズミック、スペーシーを喚起させる音楽ばかり。自分はテクノ、ジャーマンプログレには関しては頷く作品ばかりだったが、それ以外のジャンルに関しては知らない作品ばかりだったので、余裕が出来たら購入してみようと思った。ありそうで無かったコンセプトの本なので、誰でも楽しめるはず。

8/23追記
この本に載っているCDでいくつかは既に本ブログでレビューを掲載していましたので、リンクを張っておきます。
Steve Hillage - Rainbow Dome Musick
Harmonia - De Luxe
Cluster & Eno
Manuel Gottsching & Michael Hoenig - Early Water
Ian O'Brien - Gigantic Days
Global Communication - 76:14
Pub - Summer
| ETC2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Mickey Guitar Project - Flowers (Captain Trip Records:CTCD-596)
Mickey Guitar Project-Flowers
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皆さん元気ですか?僕は元気じゃありません。クソ暑い毎日でだるさで体が満たされています。でも毎日このCDを聴いているおかげで、何とか死なずに夏を越す事が出来るかもしれません。

ちなみに皆さん、CAPTAIN TRIP RECORDSってご存じですか?多分知っている人の大半は変な人だと思います。でもその手の中じゃ超有名で、ジャーマンプレグレッシヴロックを中心に過去の異形な音楽ばかりをリイシューしつつ、国内外の世間ずれしたアーティストの作品をリリースしまくる日本のレーベルでありまして、有名所だとCan、Cluster、Neu!、Ash Ra Temple関連のリイシューが熱いですね。

前置きが長くなりましたが、CAPTAIN TRIP RECORDSの経営者・松谷健が送るMickey Guitar Projectのアルバムこそ、この真夏にぴったりな冷却剤となっております。ユニット名の通りギターを使用した爽やかアンビエントアルバムなのですが、ギターの音は微かに鳴る位でそれよりもホワホワした音がただずっと鳴っています。70曲70分の心地良い夢が永遠と続くオプティミスティックな世界は、まるでKLFの"Chill Out"(過去レビュー)にも匹敵するぶっ飛び具合。あ、でもこちらはKLFみたいな悪意は感じないし、素直に音の揺らぎに耳を傾けられますよ。お家で聴けば体感温度2℃は下がるだろうし、野外のレイブで朝方に聴けば心地良い時間が生まれる事でしょう。ここにあるのは涅槃の世界か、星の瞬きの音か、真夜中の海辺の潮騒か。とにかく気持ち良いって事ですよ。

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| ETC2 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moebius - Tonspuren (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-578)
Moebius-Tonspuren
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ここ最近ジャーマンプログレバンドのClusterのメンバー・Dieter Moebius関連の作品が再発されていましたが、本作もその一つ。70年代から活動しているかなりの熟練者で、奇妙な電子音を奏でる事に関しては今時の若い人にも負けておりません。まだまだ電子楽器が発達していないころから手取り足取りで、面白くカラフルな電子音を発す事に専念している極めて変な人だと思います。1983年にリリースされた「音のスプレー」と言うタイトルの本作も、その名の通りポップで色彩豊かな情景を映し出しまるで絵画の様な音楽です。ダンスミュージックの形式では無いのでテクノとも異なりますが、エレポップらしい楽観的で一聴して耳に馴染みやすいメロディーが印象的です。明瞭なメロディーの無かったCluster時代に比べると随分聴き易くなっていて、KraftwerkがヒットしたならMoebiusもヒットしてもおかしく無いと思うんですけどね。それに関しては黒人に受けるファンキーな要素が無いから、しょうがないか。でも本作には8ビットのファミコンで聴けるピコピコなアナログ音が多くて、20歳後半の人には懐かしさが感じられるとも思います。しかしこれを1000枚限定で再発するCAPTAIN TRIP RECORDSって、相当に狂ってるレーベルだな。まあCAPTAIN TRIP RECORDSのおかげで7〜80年代の重要なジャーマンプログレ作品が、今でも入手出来る訳でありますが。

Check "Dieter Moebius"
| ETC2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cluster & Eno (Platz:PLCP-105)
Cluster & Eno
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遂に今日で最後になりますが、本日もジャーマンプログレッシブロックの紹介です。今日にしてやっと名前の通った人が出て来ます。その名もBrian Eno。元Roxy Musicのメンバーであり、近年だとU2などのプロデューサーとしても名を馳せる大変重要なお方です。そのEnoが何度も紹介しているClusterと手を組んだ本作は、実に今から30年前、77年にリリースされています。Enoで思い浮かべる音楽と言えばやはり"アンビエント"であり、それは環境音楽でもあります。こんな言葉で連想されるのはリラクゼーションとか快楽的などのイメージなんでしょうが、確かにそれは間違いではありません。しかしそれは結果としてそうなっているだけあり、EnoやClusterが本作で提示した音は電子音楽と自然主義との調和だと思います。電子なのに自然とは何言ってるんだと思いますが、本作では静寂の中だからこそより際立つ電子音と言うべき美しさがあり、電子音は確かに電子音なのにまるで人の温かみが感じられる優しさがあります。現在のクラブオリエンテッドなアンビエントを想像していると全く違う音が出てくるので面を喰らいますが、これぞ自然的で生活の中にただ佇んでいる音とか、耳障りにならないそこら辺に存在するような音なのではないのでしょうか。ただひたすら流れているだけで良い、何も主張しない音楽。それが環境音楽。

Check "Brian Eno" & "Cluster"
| ETC2 | 23:00 | comments(6) | trackbacks(0) | |
Harmonia - Harmonia (Brain:UICY-9559)
Harmonia-Harmonia
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本日も残りわずかになってきましたがジャーマンプログレッシブロックの紹介です。話題は元に戻りまして、Cluster関連のアルバムを聴いてみようと思います。本作をリリースしたHarmoniaとはClusterの二人に、元NEU!のMichael Rotherが合体したバンドです。このNEU!ってのがまたジャーマンプログレの中でも面白くて、アパッチビートとかハンマービートと呼ばれる頭打ちのミニマルなドラムが特徴なんですね。パンキッシュかつヒッピーで楽天的なのに攻撃的な音楽であり、ジャーマンプログレと言うよりはニューウェーブを想像して貰えると分かり易いロックバンドです。さて生真面目なClusterにそんな元NEU!のアーティストが加わると、予想通りと言うかClusterの荘厳で重々しい雰囲気は薄れポップで開放溢れる楽しい音楽になっていました。曲はノンビートとビート入りが半々位になっていますが、ビート入りの曲ではやはりNEU!の様に永遠に不変なミニマルなドラムが打ち鳴らされています。言葉では表現し辛いドタドタしたリズム、そして素っ気ない音の質感こそ正にNEU!直系。そしてRotherのギターとClusterの電子音は底抜けに明るく、奇妙な音もここでは桃源郷の様な心地良い空間を創り出します。またノンビートの曲は人力アンビエントと言っても差し支えない程良い意味で気が抜けていて、静謐の中を重く深い音が立体感をしっかりと生み出しています。これもClusterだけならばきっと重苦しさが残ってしまうのでしょうが、やはりRotherの参加のおかげでリラクゼーション的な和みが効いています。両方のアーティストの長所が上手く融合されていて、これぞコラボレーションの醍醐味が発揮されていると断言します。

Check "Cluster" & "Michael Rother"
| ETC2 | 21:40 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moebius-Plank-Neumeier - Zero Set (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-577)
Moebius-Plank-Neumeier-Zero Set
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本日も引き続きしつこい位にジャーマンプログレッシブロックの紹介です。そもそもなんでこんな特集を組んだかと言えば、原因は本作の限定1000枚の復刻の為です。ClusterからDieter Moebius、そしてジャーマンプログレの名プロデューサー・Conny Plank、そしてGuru GuruからMani Neumeierに依るテクノとジャーマンプログレを関連づけた傑作「Zero Set」がそれです。これがどうしてテクノと関係あるのかって?何故なら94年に音楽雑誌・NMEのテクノチャートのベスト10に、82年作の本作が突如ランクインされてしまったからなのです。10年を経て何故リリース当時話題にもなっていなかった本作が、突如テクノチャートで日の目を浴びる事になったのか?それはどう考えても到底理解出来ない事であります。実際に聴いてみるとテクノらしいリズムとかは一切ありません。Neumeierが生み出すけたたましくパワフルで、ドライヴィング感に満ちた生ドラムはロックその物です。ジャーマンプログレにしてはどちらかと言うと派手な位の臨場感があり、これだけではテクノに結び付く所はありません。ところがどっこいMoebius+Plankのお二方がいると、カラフルでポップなのにどこか摩訶不思議な電子音が全編を支配し、ユーモアに溢れた面白い音楽になってしまいます。多分こうゆう音は頭で考えているのではなく、きっと感覚から生じている物なので真似しようと思ってもなかなか出来ないのでは?実験的と言えば確かにそうで、挑戦的でもあり、また音に関して遊び心を感じるオープンマインドな精神なんでしょう。Kraftwerkが完全に人間味を廃した未来的な音を表現するのに対し、このバンドでは電子音を多用しつつも人間的な不完全さが織りなす自由さが表現されていると思います。ここに閉鎖的な音は存在せず、高らかにジャーマンプログレの壁を打ち破る傑作となったのでした。だとしても94年に何故再度日の目を浴びたのか、本当に不思議です。

Check "Dieter Moebius", "Conny Plank" & "Mani Neumeier"
| ETC2 | 22:20 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Moebius & Plank - Material (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-576)
Moebius & Plank-Material
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今日も昨日に引き続きジャーマンプログレッシブロックの紹介です。昨日はMoebius & Plankコンビの1stアルバムを紹介しましたが、今日は同ユニットの2NDアルバムを紹介します。本作も限定1000枚のみのリイシューなので、気になる方はお早めに購入しますように。さて本作にも関わっているConny Plankなんですが、ジャーマンプログレッシブロックにおいては欠かす事の出来ない存在でありまして、Cluster以外にもKraftwerkやNEU!、Ash Ra Tempel、Guru Guruなど多くのバンドのプロデューサーやエンジニアを務めていました。そして80年代に入ると数多のニューウェーブバンドから手を引かれる状態となり、音楽制作においてかなりの影響を及ぼしたそうです。で本作なのですが、確かにジャーマンプログレと言うよりは音が鋭角的でニューウェーブの方に近いかと思われます。電子楽器の利用は当然なのですが、ギターなども導入されて荒々しく生々しい臨場感のある音が特徴ですね。81年作なのに古臭い感覚を匂わせる事もなく、ソリッドで切れ味鋭い音とか立体的な音響が今でも新鮮に聞こえます。もちろんエレクトロニクスも存分に使われていて、太いアナログシンセの音や廃墟から生じる様な寂れた音がパンク精神を感じさせますね。完全にConny Plank色全開です。

Check "Dieter Moebius" & "Conny Plank"
| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moebius & Plank - Rastakraut Pasta (CAPTAIN TRIP RECORDS:CTCD-575)
Moebius & Plank-Rastakraut Pasta
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昨日に引き続きジャーマンプログレッシブロックの紹介です。今日紹介するのはClusterのメンバーであるDieter Moebiusと、ジャーマンプログレからニューウェーブまで多大なる影響を持つ名プロデューサー・Conny Plankの共作。なんとこのアルバムつい最近1000枚のみ限定でリイシューされた名盤で、私も予約して待ち望んだ期待の作品です。タイトルは直訳すると「マリファナパスタ」(らしい)。ジャーマンプログレの難解なイメージは払拭するかの如く楽天的で開放的なんですが、タイトル通りどこかぶっ飛んじゃってます。シンセと言うかエレクトロニクスが気の抜けたポップな旋律を奏でてはいますが、ダブとかレゲエから影響を受けた空間的な音響やグルーヴは普段のジャーマンプログレとは少々異なる物。電子音楽版レゲエとでも言えばよいのでしょうか、電子音楽なのに妙に生々しいですね。お香でもモクモクと焚いて、いかがわしい煙の中で聴きたくなる様なヒッピー的サイケデリックミュージックですな。80年作ですが今聴いても最高に面白いですよ。

Check "Dieter Moebius" & "Conny Plank"
| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Cluster - Cluster (Brain:POCP-2385)
Cluster-Cluster
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テクノとの関連も深いジャーマンプログレッシブロックの名盤の数々が目出度く再発される事になったので、今日から当面はジャーマンプログレ特集を続けます。テクノが好きな方は是非ともこの機会にジャーマンプログレにも耳を傾けるべきでしょう。有名どころで挙げればKraftwerkやManuel Gottschingなんかは皆様ご存じだと思いますが、実は70年代初期には同じくドイツからエレクトロニクスを駆使した新世代のロックバンドが続々と生まれていたのです。彼ら新世代はロックとは言いつつも既存のフォーマットから外れた構成力と前衛的な実験精神を伴って、予定調和にならない電子音楽を生み出したのです。そしてそれら音楽はその後、テクノの活性化に伴い新たに日の目を浴びる事となったのでした。

さてジャーマンプログレ特集初日は、Dieter MoebiusとHans-Joachim Roedeliusの二人からなるCluster。ジャケットをまずは見て貰いましょう。星が無数に散りばめられているけれど、正にそんな感じのラリパッパーな音楽です。ビートとかリズムなんてものは存在しないし、明確なメロディーもありません。電子楽器が無機質で不安定な旋律をなぞり、この世とは思えない異次元の様な不思議な音を発しているだけなのです。ふらふらとふらつく電子音には浮遊感覚を覚えるのですが、それが快楽を生み出すかと言えばそうでもなく密閉空間に閉じこめられた如く陰鬱で重い空気が漂っています。ビヨンビヨンとかゴォォーとかずっとそんな感じで電子音が鳴っているだけで単調ですが、テクノだって単調なリズムが基本。そうゆう意味ではテクノ好きが最も好感を示すジャーマンプログレかもしれません。単純に電子音好きな人も聴く価値は有りです。

Check "Cluster"
| ETC1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Harmonia - De Luxe (Polydor K.K.:POCP2388)
Harmonia-De Luxe
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ClusterのメンバーとNEU!脱退後のMichael Rotherが一時的に手を組んだユニット。Clusterの方は元々Klusterと言う名前で活動をしていて、フリーインプロヴィゼーションによる音楽と言うよりは音が鳴っているだけの物らしい。そしてMichael Rotherは元Kraftwerk、そしてNEU!結成→脱退と言う経歴。こんな人たちが一緒になって奏でた音楽は、予想外にもポップ!NEU!のパンキッシュで衝動的な部分がより強調され、そして明るい。どこまでも突き抜けるかの様に、幸福感に満ちあふれている。きっとMichael RotherのNEU!での活動がこのアルバムに影響しているのだろう。リズム帯もNEU!の様な勢いのある反復ビートを思わせるし、その上を開放感のあるシンセサイザーやギターが縦横無尽に駆け巡る。ジャーマンプログレでここまで躍動的な音楽は、他にはあまり無い気がする。中にはシンセサイザー中心の曲もあり、現在のアンビエントにも通ずる心地良さを感じる事が出来る。こちらはClusterの影響が大か。最後の曲なんてカエルの鳴き声や、水の流れる音、鳥の鳴く音などがミックス(現在で言うサンプリング?)されてチルアウト状態。こんな音楽を聴いていたら家に引き籠もっていないで、外に出て太陽の光を浴びたくなってしまう。Kraftwerkがテクノの元祖と言われているけれど、Harmoniaだってそう言われてもおかしくないかも。

Check "Cluster" & "Michael Rother"
| ETC1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |